JP3291824B2 - 積層接合方法及び積層接合装置 - Google Patents

積層接合方法及び積層接合装置

Info

Publication number
JP3291824B2
JP3291824B2 JP7691693A JP7691693A JP3291824B2 JP 3291824 B2 JP3291824 B2 JP 3291824B2 JP 7691693 A JP7691693 A JP 7691693A JP 7691693 A JP7691693 A JP 7691693A JP 3291824 B2 JP3291824 B2 JP 3291824B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
joining
alloy member
members
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7691693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06286147A (ja
Inventor
正也 堀野
顕臣 河野
啓司 渡辺
邦裕 玉橋
佑治 古家
健一 久貝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
Priority to JP7691693A priority Critical patent/JP3291824B2/ja
Publication of JPH06286147A publication Critical patent/JPH06286147A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3291824B2 publication Critical patent/JP3291824B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットプリント
ヘッドを構成する合金部材同士を、はんだ付けによって
接合するインクジェットプリントヘッドの積層接合方
法、積層接合装置及びインクジェットプリンタに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリントヘッドを
積層接合するには、例えばAu−Ni系合金を用いたろ
う付け、あるいはPb−Sn系合金を用いたはんだ付け
を行っていた。
【0003】なお、関連従来技術としては特開平2−1
07451号公報、特開平3−142248号公報に開
示されている技術がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術はAu−
Ni系合金を用いたろう付けの場合には、接合部の耐食
性は高いが接合温度が高く被接合物に与える熱的ダメー
ジが大きいという問題があった。またPb−Sn系合金
を用いたはんだ付けの場合には、接合温度は低いが耐食
性が低いという問題があった。
【0005】本発明の目的は被接合物に大きな熱的ダメ
ージを与えることなく耐食性に優れた接合部を得るイン
クジェットプリントヘッドの接合方法及び接合装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、インクジェットプリントヘッドを構成する複
数の合金部材の第1合金部材の第1面を第2合金部材の
第2面に接合する部材において、前記合金部材の第1面
及び第2面のうち少なくとも一つの面の上にSn含有量
23mass%以上40mass%未満、厚さ1μm
以上10μm以下のAu−Sn合金からなるはんだ層を
設け、前記第1面及び第2面を向い合わせに配置し、前
記第1面及び第2面の相対位置を調整した後密着させ、
前記第1及び第2合金部材を溶融することなく前記はん
だ層を溶融させて、前記第1及び第2合金部材をはんだ
付けするようにした。
【0007】また、本発明はSn含有量が23mass
%以上40mass%未満のAu−Snはんだ合金を用
い、接合面をArビームにて活性化した後、大気中にて
位置合わせしてスポット溶接あるいは機械的締結を利用
して密着させ、その後真空中あるいは不活性ガス中にて
加熱するものである。さらに、加熱に際しては接合面を
位置合わせした後、真空中あるいは不活性ガス中にて加
熱する前に固定された被接合物に対して予め所定温度に
加熱保持された治具を押し当てて加熱し、被接合物が所
定温度に到達後、不活性ガスを被接合物に吹き付けて冷
却するものである。
【作用】耐食性及び高温強度に優れるSn含有量が20
mass%Sn以下のAu−Snはんだ合金は、加熱接
合中の化合物形成に起因してはんだ中のSn濃度が低下
し、はんだ融点が顕著に上昇する。その結果、接合部に
十分な融液が生じる前にはんだが凝固して、接合部の密
着が不完全となる。しかし本発明によればSn含有量が
23mass%以上40mass%未満のAu−Snは
んだ合金を用いるので、加熱接合中の化合物形成に起因
してはんだ中のSn濃度が低下することによるはんだ融
点の上昇がなく、接合部に十分な融液が生じて接合部の
密着性を向上させる。すなわち、Au−Snはんだを加
熱すると共晶温度の280℃で融け初め、溶融状態と固
体状態が混在した固液共存状態となる。この時、溶融し
ている部分のSnはプレートと反応するため、はんだの
Sn組成は減少し、完全に液体となる温度が上昇し接合
温度を超えてしまう。そのため接合が不可能となる。こ
の状態を避けるためには、はんだ成分中のSnが減少す
ると共に完全に液体となる温度が低下するAu−Sn組
成を選択する必要がある。この組成範囲は図3に示すA
u−Snの状態図から求めることができる。すなわち、
図3においてSnが曲線500に示す領域である20−
40mass%であればSnの減少と共に完全に液体と
なる温度が低下するので接合時にはんだは溶融状態とな
っており接合が可能となるのである。なお、接合温度の
上限は使用するプレートの耐熱温度で決まるが、Niめ
っき(電鋳)を用いる場合は400℃が上限である。
【0008】また、真空中で接合面にArビームを照射
することによって、接合表面に付着している油脂や水
分、酸化皮膜などが取り除かれる。それによって接合表
面は接合性の高い活性な面となり、接合性が向上する。
【0009】大気中での位置合わせは真空中での位置合
わせよりも容易であり、位置合わせに必要な時間の短縮
が図れる。真空中あるいは不活性ガス中で加熱加圧する
ことにより、活性化された接合面が再汚染されることが
ないので接合性が向上する。接合面を位置合わせした
後、真空中あるいは不活性ガス中にて加熱加圧する前に
スポット溶接あるいは機械的締結を利用して被接合物を
固定することにより、接合中の位置ずれが生じず、歩留
まり及び作業効率の向上が図れる。被接合物に対して予
め所定温度に加熱保持された治具を押し当てて加熱加圧
し、被接合物が所定温度に到達後、不活性ガスを被接合
物に吹き付けて冷却することにより、Au−Snはんだ
合金とNiメタライズ層及び第2合金部材との界面に形
成されるNi−Sn化合物層の成長を抑制して接合強度
を向上させることができる。雰囲気を真空あるいは不活
性ガス雰囲気に保つ接合室は、その中で合金部材表面の
活性化及び接合を行う際に、合金部材表面の再汚染や酸
化を抑制して接合強度を向上させることができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の積層接合方法にかかる実施例を
図2により説明する。図において、210は厚さ50μ
mのSUS304製第1合金部材、213は厚さ1μm
のNiメタライズ層、220は厚さ27μmのNi製第
2合金部材、211及び221は厚さ3μmのAu−2
3mass%Sn合金はんだ層、212及び222は酸
化膜や水、有機物等からなる汚染物層、230は溶融し
て一体となったAu−23mass%Sn合金はんだ
層、300はArアトムビーム、301は抵抗溶接機、
302は抵抗溶接チップ、303はアース端子、304
は導電性ベース、305及び308はヒータを内蔵した
加熱加圧治具、306は厚さ0.5mmのチッ化アルミ
ニウム製合金部材保持治具、307はコイルばね、30
9は冷却ガスノズル、310はガス導入フィードスル
ー、311はアトムソース、400は真空チャンバであ
る。
【0011】次に接合プロセスについて述べる。
【0012】(1)セッティング 真空チャンバ400中に第1合金部材210及び第2合
金部材220を装填し、真空排気する。第1合金部材2
10にはNiメタライズ層213及びAu−23mas
s%Sn合金はんだ層211が形成されている。また第
2合金部材220にはAu−23mass%Sn合金は
んだ層221が形成されている。真空排気された状態で
はAu−23mass%Sn合金はんだ層211及び2
21上には、酸化物層や水、有機物等の吸着物層からな
る汚染物層212及び222が形成されている。
【0013】(2)活性化 アトムソース311にArガスを導入し、発生したAr
アトムビームによるスパッタリング現象を利用して汚染
物層212及び222を除去する。この処理によりAu
−23mass%Sn合金はんだ層211及び221の
表面は清浄となり、接合性、ぬれ性に富んだ面となる。
【0014】(3)大気中位置決め、固定 第1合金部材210及び第2合金部材220を大気中に
取り出し、アース端子303により接地された導電性ベ
ース304上に設置し、Au−23mass%Sn合金
はんだ層211及び221を対向させ、第1合金部材2
10及び第2合金部材220の相対位置を調整したのち
密着させ、抵抗溶接機301及び抵抗溶接チップ302
を用いてスポット溶接を行い、第1合金部材210及び
第2合金部材220の相対位置を固定する。この処理に
より位置決め治具などを用いなくとも、第1合金部材2
10及び第2合金部材220の相対位置のずれを生じさ
せることなく以降の処理を続けることができる。
【0015】(4)治具予熱 位置決め固定された第1合金部材210及び第2合金部
材220を真空チャンバ400中の合金部材保持治具3
06上に設置し、一旦真空排気した後チッ素やArなど
の不活性ガスを導入する。同時にヒータを内蔵した加熱
加圧治具305及び308を予熱し、300〜320℃
に保つ。この状態では合金部材保持治具306はコイル
ばね307で加熱加圧治具308から浮いており、また
加熱加圧治具305は第2合金部材220に接触しない
位置に引き上げられている。従って第1合金部材210
及び第2合金部材220は加熱加圧治具305及び30
8と熱的に直接接触していないので、加熱加圧治具30
5及び308を320℃に予熱しても第1合金部材21
0及び第2合金部材220の温度は150℃程度までし
か上昇せず、Au−23mass%Sn合金はんだ層2
11及び221は溶融せず、また、Niメタライズ層2
13とAu−23mass%Sn合金はんだ層211と
の相互拡散もほとんど生じない。
【0016】(5)加圧、加熱 加熱加圧治具305を図示しない加圧装置を用いて押下
し、第1合金部材210及び第2合金部材220を加圧
して密着させる。この時、コイルばね307が縮み、合
金部材保持治具306が加熱加圧治具308と接触する
ので、合金部材保持治具306を介して熱が急速に第1
合金部材210及び第2合金部材220に伝わり、急速
加熱される。同時に加熱加圧治具305を第2合金部材
220と接触しているので熱が第1合金部材210及び
第2合金部材220に伝わり、急速加熱される。加熱加
圧の結果、Au−23mass%Sn合金はんだ層21
1及び221は溶融して一体となる。はんだ層211及
び221が溶融するとはんだ中のSnとNiメタライズ
層213及び第2合金部材とNi−Sn化合物を形成
し、はんだ中のSn濃度が減少する。本実施例の場合に
は、加熱昇温速度を20℃/sec以上とすればはんだ
中のSn濃度がAu−Sn共晶組成である20mass
%よりも低くなる前に接合を完了し、強固で気密性のあ
る接合部を得ることができる。また加熱温度もAu−S
n系はんだの共晶点である280℃よりもわずかに高い
300〜320℃とすればよく、第1合金部材210及
び第2合金部材220への熱的ダメージを小さく抑える
ことができる。加熱加圧時間の最適値は実験により予め
求めておく。
【0017】(6)冷却 所定時間加熱加圧した後、加熱加圧治具305を引き上
げて第2合金部材220から離す。この際コイルばね3
07が伸び、合金部材保持治具306を持ち上げるの
で、加熱加圧治具305及び308から第1合金部材2
10及び第2合金部材220への熱の流入は減少する。
次にガス導入フィードスルー310及び冷却ガスノズル
309を通してArあるいはN2などの不活性ガスを第
1合金部材210及び第2合金部材220と一体化した
Au−23mass%Sn合金はんだ層230へ吹き付
けることにより、接合部は急速に冷却される。この急速
冷却により、Au−23mass%Sn合金はんだ層2
30とNiメタライズ層213及び第2合金部材220
との界面に形成されるNi−Sn化合物層の成長を抑制
することができ、強固で気密性のある接合部を得ること
ができる。
【0018】(7)取り出し 真空チャンバ400から第1合金部材210及び第2合
金部材220を取り出して接合は完了する。第1合金部
材210及び第2合金部材220は一体化したAu−2
3mass%Sn合金はんだ層230により強固に接合
されている。
【0019】本実施例の場合、加熱昇温速度が20℃/
secよりも小さい場合にははんだが溶融したのち完全
に一体となる前にはんだ中のSn濃度がAu−Sn共晶
組成である20mass%よりも低くなる。その結果、
はんだ融点が急激に上昇し、はんだの一体化が不完全な
ままはんだが凝固するので、強固で気密性のある接合部
は得られない。しかしはんだの組成が本実施例と異なる
場合には加熱昇温速度を必ずしも20℃/sec以上と
する必要はない。
【0020】本実施例でははんだのSn濃度を23ma
ss%としたが、Sn濃度は20mass%を超え40
mass%未満ならば良好な接合が可能である。この範
囲では前述の如くNi−Sn化合物の形成によりはんだ
中のSn濃度が低下するとはんだ組成が共晶組成に近づ
くので、はんだ融点は低下する。その結果、加熱加圧中
にはんだが溶融して一体化するのに十分な時間的余裕が
あり、強固で気密性のある接合部を得ることができる。
一方、はんだ組成が20mass%以下及び40mas
s%以上の場合には、Sn濃度が低下すると、はんだ融
点は急速に上昇し、はんだが溶融して一体化する時間的
余裕がない。その結果、接合部にはボイドや未接合部な
どの接合欠陥が発生し、接合強度及び気密性を低下させ
る。
【0021】本実施例でははんだをAu−Sn系合金は
んだとしたが、接合中のはんだ組成の変化によりはんだ
融点が変化するはんだあるいはろうであれば、はんだあ
るいはろうの組成を接合中に融点が低下する組成に設定
することにより本実施例と同様にして良好な接合部を得
ることができる。
【0022】本実施例では合金部材を第1合金部材と第
2合金部材の2枚としたが、本発明による接合プロセス
を繰り返すことにより何枚でも積層接合することが可能
である。
【0023】本実施例でははんだ面同士を密着させた
後、はんだを溶融する構成となっているが、合金部材表
面がはんだと接合性に富む場合には、一方のはんだ層を
省略することも可能である。また本実施例では第1合金
部材210にNiメタライズ層213を施しているが、
第1合金部材がはんだと接合性に富む材質の場合には、
Niメタライズ層213を省略することも可能である。
【0024】次に本発明の積層接合装置にかかる実施例
を図1により説明する。図において、1は加圧装置、2
は加圧加熱治具、3は冷却ガスノズル、4は接合室への
不活性ガス導入バルブ、5は冷却ガスバルブ、6は不活
性ガス供給源、7は真空排気バルブ、8は真空排気装
置、9はベース、10は厚さ1ミクロンのNiめっき及
び厚さ4ミクロンのAu−23mass%Sn合金メタ
ライジングを施した厚さ10ミクロン〜50ミクロンの
SUS304板及び厚さ20ミクロンの電鋳Ni板の組
み合わせからなる被接合物、11は被接合物保持治具、
12はArビーム源、13はArビーム照射ステージ、
14は真空対応の接合室、15は温度センサー、16は
温度制御装置、17はリークバルブである。
【0025】まず被接合物10をArビーム照射ステー
ジ13に装着し、雰囲気を真空排気する。次にArビー
ム源12にアルゴンアトムビームを発生させ、同ビーム
を被接合物10の接合面に照射して汚染物や表面皮膜を
取り去る。次にリークバルブ17により接合室に大気を
導入して被接合物を取り出し、大気中にて位置合わせを
行う。汚染物や表面皮膜が取り去られた接合面は非常に
活性であるので、接合面を汚染しないよう注意し、位置
合わせ作業は15分以内とすることが望ましい。位置合
わせ後、図示しないスポット溶接機により被接合物同士
の固定を行う。
【0026】次に被接合物10を保持治具11に装着
し、接合室を真空排気する。同時に加圧加熱治具2を所
定温度まで加熱する。被接合物10は保持治具11によ
り加熱加圧治具との間に空隙を保ちつつ保持されている
ので、加圧加熱治具2よりも低い温度に保たれている。
【0027】次に加圧加熱治具2を被接合物10に押し
当てることにより、被接合物10を加圧加熱する。加圧
加熱する時間は被接合物の温度と加圧加熱時間との関係
を予め求めておくことにより決定される。所定時間加圧
加熱した後、加圧加熱治具2を被接合物10から離し、
冷却ガスバルブ5を開いて冷却ガスノズル3により被接
合物10に不活性ガスを吹き付けて冷却する。
【0028】冷却後リークバルブ17を開いて接合室内
を大気圧とし、被接合物10を取り出して接合が完了す
る。本実施例では接合雰囲気を真空としたが、接合室を
真空排気後不活性ガス導入バルブ4を開いて接合雰囲気
を不活性ガスとしてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、厚さ10ミクロン〜5
0ミクロンのSUS304板及び厚さ20ミクロンのN
i板の組み合わせからなる被接合物を、Sn含有量が
3mass%以上40mass%未満、厚さ1μm以上
10μm以下のAu−Sn合金を用いて、真空中でアル
ゴンアトムビームで清浄化し、その後大気中にて位置合
わせ及び位置固定を行い、次に真空中あるいは不活性ガ
ス中にて加圧加熱接合するもので、SUS304板及び
電鋳Ni板に熱的ダメージを与えずに耐食性に優れた接
合を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の積層接合装置にかかる実施例を説明
する図である。
【図2】 本発明の積層接合方法にかかる実施例を説明
する図である。
【図3】 Au−Sn状態図を示す図である。
【符号の説明】
1は加圧装置、2は加圧加熱治具、3は冷却ガスノズ
ル、4は不活性ガス導入バルブ、5は冷却ガスバルブ、
6は不活性ガス供給源、7は真空排気バルブ、8は真空
排気装置、9はベース、10は被接合物、11は被接合
物保持治具、12はArビーム源、13はArビーム照
射ステージ、14は接合室、15は温度センサー、16
は温度制御装置、17はリークバルブ、210は厚さ5
0μmのSUS304製第1合金部材、213は厚さ1
μmのNiメタライズ層、220は厚さ27μmのNi
製合金部材、211、221は厚さ3μmのAu−23
mass%Sn合金はんだ層、212、222は酸化膜
や水、有機物等からなる汚染物層、230は溶融して一
体となったAu−23mass%Sn合金はんだ層、3
00はArアトムビーム、301は抵抗溶接機、302
は抵抗溶接チップ、303はアース端子、304は導電
性ベース、305、308はヒータを内蔵した加熱加圧
治具、306は厚さ0.5mmのチッ化アルミニウム製
合金部材保持治具、307はコイルばね、309は冷却
ガスノズル、310はガス導入フィードスルー、311
はアトムソース、400は真空チャンバー、500は完
全に液体となる温度である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古家 佑治 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株 式会社内 (72)発明者 久貝 健一 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株 式会社内 審査官 尾崎 俊彦 (56)参考文献 特開 平3−169637(JP,A) 特開 昭54−148533(JP,A) 特開 昭62−70051(JP,A) 特開 昭54−153032(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクジェットプリントヘッドを構成する
    複数の合金部材の第1合金部材の第1面を第2合金部材
    の第2面に接合する部材において、 前記合金部材の第1面及び第2面のうち少なくとも一つ
    の面の上にSn含有量が23mass%以上40mas
    s%未満、厚さ1μm以上10μm以下のAu−Sn合
    金からなるはんだ層を設け、前記第1面及び第2面を向
    い合わせに配置し、前記第1面及び第2面の相対位置を
    調整した後密着させ、前記第1及び第2合金部材を溶融
    することなく前記はんだ層を溶融させて、前記第1及び
    第2合金部材をはんだ付けすることを特徴とするインク
    ジェットプリントヘッドの積層接合方法。
  2. 【請求項2】インクジェットプリントヘッドを構成する
    複数の合金部材の第1合金部材の第1面を第2合金部材
    の第2面に接合する部材において、前記合金部材の第1
    面及び第2面のうち少なくとも一つの面の上にSn含有
    量が23mass%以上40mass%未満、厚さ1μ
    m以上10μm以下のAu−Sn合金からなるはんだ層
    を設け、前記第1面及び第2面を向い合わせに配置し、
    前記第1面及び第2面の相対位置を調整した後密着さ
    せ、前記第1及び第2合金部材を溶融することなく前記
    はんだ層を溶融させて、前記第1及び第2合金部材をは
    んだ付けすることを特徴とするインクジェットプリント
    ヘッドの積層接合方法であって、 第1合金部材の第1面及び第2合金部材の第2面をAr
    ビームにて活性化した後、前記第1面及び第2面の相対
    位置を大気中にて調整した後密着させ、その後真空中あ
    るいは不活性ガス中にて前記第1及び第2合金部材を溶
    融することなく前記はんだ層を溶融させて、前記第1及
    び第2合金部材をはんだ付けすることを特徴とするイン
    クジェットプリントヘッドの積層接合方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のインクジェットプリントヘ
    ッドの積層接合方法において、予め所定温度に加熱保持
    された治具を、相対位置を調整した後密着させられた前
    記第1及び第2合金部材に押し当てて加熱し、はんだ層
    を溶融させ、前記第1及び第2合金部材が所定温度に到
    達後、不活性ガスを前記第1及び第2合金部材に吹き付
    けて冷却することを特徴とするインクジェットプリント
    ヘッドの積層接合方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載のインクジェットプリントヘ
    ッドの積層接合方法において、第1合金部材の第1面及
    び第2合金部材の第2面の相対位置を調整した後、加熱
    する前にスポット溶接あるいは機械的締結を利用して第
    1合金部材と第2合金部材とを固定することを特徴とす
    るインクジェットプリントヘッドの積層接合方法。
  5. 【請求項5】Arビーム照射機構、治具の加熱温度制御
    機構、治具の押下機構、加熱加圧治具との間に空隙を保
    ちつつ複数の合金部材からなる被接合物を弾性支持し、
    治具が押下された場合に弾性変位により加熱加圧治具と
    の間の空隙を消滅させる被接合物の保持機構、不活性ガ
    スの導入機構及び接合雰囲気を真空あるいは不活性ガス
    雰囲気に保つ接合室を有することを特徴とするインクジ
    ェットプリントヘッドの積層接合装置。
JP7691693A 1993-04-02 1993-04-02 積層接合方法及び積層接合装置 Expired - Lifetime JP3291824B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7691693A JP3291824B2 (ja) 1993-04-02 1993-04-02 積層接合方法及び積層接合装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7691693A JP3291824B2 (ja) 1993-04-02 1993-04-02 積層接合方法及び積層接合装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06286147A JPH06286147A (ja) 1994-10-11
JP3291824B2 true JP3291824B2 (ja) 2002-06-17

Family

ID=13619020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7691693A Expired - Lifetime JP3291824B2 (ja) 1993-04-02 1993-04-02 積層接合方法及び積層接合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3291824B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06286147A (ja) 1994-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5090609A (en) Method of bonding metals, and method and apparatus for producing semiconductor integrated circuit device using said method of bonding metals
JP2001522143A (ja) 構成素子および該構成素子の製造法
JPH08316624A (ja) 電子回路の製造方法
KR20010073192A (ko) 기판에 반도체 칩을 땜납하는 방법 및 장치
JPH08255973A (ja) セラミックス回路基板
TWI608550B (zh) Viscous crystal device and method
US5272307A (en) Method and apparatus for laser soldering of microelectronic lead-pad assemblies on ceramic substrates
JP3291824B2 (ja) 積層接合方法及び積層接合装置
WO1994017551A1 (en) Intermediate-temperature diffusion welding
US3914850A (en) Bonding of dissimilar workpieces to a substrate
JP3243834B2 (ja) 半田材及び接合方法
JP2002001520A (ja) はんだ付け方法及びはんだ付け構造
JPH0867978A (ja) スパッタリング用ターゲットのはんだ付け方法
US5785234A (en) Method of surface-contacting electronic components
JP3293224B2 (ja) インクジェットプリントヘッドの接合方法
WO1998041354A1 (en) Method of solid-phase welding members
US5361971A (en) Intermediate-temperature diffusion welding
JP4867042B2 (ja) 金属と金属またはセラミックスとの接合方法
JPH11307596A (ja) 低温接合方法
JPH0230382B2 (ja) Reikyakuitatsukitaagetsutonoseizohoho
WO2004030077A1 (ja) 接合方法および装置
WO2004030079A1 (ja) 接合方法および装置
JPH0337165A (ja) セラミックスと金属との接合方法
JPH02177463A (ja) セラミック―金属複合基板の製造方法
JP2000000685A (ja) 電子回路接合方法および電子回路装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020226

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090329

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090329

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100329

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100329

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100329

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110329

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110329

Year of fee payment: 9

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110329

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110329

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120329

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120329

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130329

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140329

Year of fee payment: 12