JP3288985B2 - 画像通信方法、画像通信システム、および、画像通信プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像通信方法、画像通信システム、および、画像通信プログラムを記録した記録媒体

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JP3288985B2
JP3288985B2 JP4918599A JP4918599A JP3288985B2 JP 3288985 B2 JP3288985 B2 JP 3288985B2 JP 4918599 A JP4918599 A JP 4918599A JP 4918599 A JP4918599 A JP 4918599A JP 3288985 B2 JP3288985 B2 JP 3288985B2
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英明 木全
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線伝送路やLA
N等、通信途中で誤りが発生する伝送路を介して画像を
伝送する画像通信方法、画像通信システム、および、画
像通信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像データの通信において、圧縮率を高
めるための代表的な動画像符号化方式にフレーム間差分
符号化方式がある。フレーム間差分符号化方式は、送信
側では以前に符号化を行った画像と現画像との差分を作
成し、差分のみを符号化データとして受信側へ送信し、
受信側は受信した符号化データから、以前に受信し復号
した画像を参照して現画像を復号する方式である。
【0003】このフレーム間差分符号化を用いた符号化
データを通信する場合、伝送路にて誤りが符号化データ
に載ると、その後復号される画像に誤りが波及する。す
なわち、ある画像の符号化データに誤りが載った場合に
は、受信側にてその画像を参照画像に用いると、誤りの
載った画像領域を参照することがあり、続く画像の符号
化データに伝送路にて誤りが載っていない場合にも、復
号した画像に誤りが波及する。
【0004】この問題を解決する技術の1つに、画像符
号化方式ITU−T勧告H.263のAnnexNのよ
うに、送信側が受信側で正しく復号できた画像を参照す
る方式がある。この方式では、送信側と受信側に複数画
像分の参照画像用のメモリを備え、さらに送信側は受信
側から指定される特定の画像を参照画像に用いて符号化
する。符号化・復号手順は次の通りである。
【0005】送信側は参照画像にした画像を指定する信
号を符号化データと同時に送信し、受信側は受信した参
照画像を指定する信号によって指定された画像を参照画
像にして符号化データを復号する。
【0006】受信側の参照画像メモリには、正しく復号
できた画像が順次蓄積される。その後、受信側は符号化
データを復号できたかどうかの情報と参照画像メモリの
中で最も新しい画像を指定する情報を、送信側に送信す
る。
【0007】送信側は、受信側にて指定されていた正し
く復号できた画像を参照画像にして符号化をすることに
より、受信側は参照画像メモリに蓄積されている画像を
参照画像にして誤りなく復号することができる。
【0008】ここで、上述した受信側が送信側に送信す
る「符号化データを復号できたかどうかの情報」には、
ACK信号とNACK信号の2種類ある。まず、受信側
で正しく復号できた場合に送信側に送信するACK信号
には、受信側にて正しく復号できた画像の画像指定デー
タが含まれている。また、受信側で正しく復号できなか
った場合に送信側に送信するNACK信号には、受信側
の参照画像メモリに蓄積されている画像のうち最も新し
い画像の画像指定データが含まれている。
【0009】また、送信側において、ACK信号または
NACK信号を受信した時に、参照画像を変更する方法
は、大きく分けて2種類に分類できる。
【0010】1つは、ACK信号に含まれる受信側にて
正しく復号できた画像の画像指定データ、または、NA
CK信号に含まれる受信側の参照画像メモリに蓄積され
ている画像のうち最も新しい画像の画像指定データによ
って指定された画像を参照するように、参照画像を変更
する方法である。この方法の場合、毎画像必ず、送信側
が受信側で正しく復号できた画像を参照するように参照
画像を変更して符号化を行う。以下、これをACK方式
と呼ぶことにする。通常のフレーム間差分符号化では、
必ず1画像前の画像を参照画像にするため、1つの画像
に誤りが載ると続く画像に必ず誤りが波及することにな
るが、ACK方式では、1画像ごとに参照画像を変更す
るので、受信する画像が誤りなく復号できるかどうか
は、1画像前に受信した画像が誤りなく復号できたかど
うかによらず、誤りは波及しない。しかし、遅延時間が
大きくなると、必ず1画像前以外の画像を参照画像にす
るため、毎画像、符号化効率が通常のフレーム間差分符
号化よりも低下する。
【0011】もう1つは、NACK信号に含まれる、受
信側の参照画像メモリに蓄積されている画像のうち、最
も新しい画像の画像指定データによって指定された画像
を参照するように参照画像を変更して符号化を行い、N
ACK信号を受信しない場合には、1画像前の画像を参
照画像にして符号化を行う方法である。以下、これをN
ACK方式と呼ぶことにする。このNACK方式では、
1つの画像に誤りが載ると、NACK信号を受信して参
照画像を変更するまでは、通常のフレーム間差分符号化
のように誤りが波及する。このため、誤った画像を表示
しない場合、この誤りの波及は、誤りなく復号できる画
像の数の低下を引き起こす。しかし、参照画像を変更す
る時はNACK信号を受信した時のみであるので、上記
のACK方式よりも符号化効率は上がる。
【0012】上記の2つの方式の間の参照画像の変更方
法の相違点は、受信側が画像を正しく復号できた場合に
送信するACK信号を受信した時の、送信側の参照画像
の変更方法にあり、ACK信号に含まれる受信側にて正
しく復号できた画像の画像指定データによって参照画像
を変更するか、または、ACK信号に含まれる受信側に
て正しく復号できた画像の画像指定データによって指定
される画像ではなく、送信側にて1画像前に符号化した
画像を参照画像にするかの違いがある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、誤りの波及
の軽減効果があるACK方式と、符号化効率の低下の軽
減効果があるNACK方式とで、通信の目的によって、
どちらかを選択することができるが、その選択は、通信
を開始する前と通信途中で行うことが想定される。通信
の開始時に方法の指定をする場合には、符号化データの
送受信をする前に予め、ACK方式を用いるのか、NA
CK方式を用いるのかを受信側が送信側に指定すること
は可能である。
【0014】しかし、通信途中で選択を行う場合、従来
では、送信側が選択することができたが、受信側が選択
することはできなかった。すなわち、受信側の要求に従
って、通信途中で上記2つの方式を切り替え、誤りの波
及の軽減と、符号化効率の低下の軽減の制御をすること
ができなかった。
【0015】これは、従来の方式では、受信側が送信側
に指定するのは、どの特定の画像を参照画像にするのか
を指定するのみであり、通信途中で明示的に、送信側に
て1画像前に符号化した画像を参照画像にするように、
受信側から指定する方法がなかったために、受信側が通
信途中でNACK方式を指定できず、ACK方式からN
ACK方式に変更する手段がなかったことに起因する。
【0016】さらに、符号化データや画像指定データの
授受は、伝送路を介して行われるため、受信側から送信
される受信側の参照画像メモリ内の最新の画像を指定す
る情報によって示される画像を、参照画像として送信側
が符号化してから、そのデータが受信側に到着するまで
の間に遅延が発生する。このため、受信側では、参照画
像が変更された符号化データを復号した後、その復号画
像を蓄積し、後に、送信側からその画像を参照画像とし
て指定される場合に備えておく必要がある。
【0017】ところが、従来のACK方式では、受信側
の参照画像メモリの記憶容量が、遅延時間の間に符号化
・復号される画像のデータ量に比べて少ない場合には、
新たに復号した画像を蓄積するために、最も古い画像が
参照画像メモリから削除されてしまうので、遅延時間以
内に復号した画像が参照画像メモリから削除される場合
が生じる。このようなことが生じると、受信側の参照画
像メモリに参照画像が蓄積されていないこととなり、符
号化データを復号できなくなってしまう。
【0018】この受信側の参照画像メモリに、送信側に
よって指定された参照画像がないために復号できなくな
る事象は、復号できる画像の数を低下させ、さらにフレ
ーム間差分符号化の効率を低下させることになる。この
ため、従来の方式では、遅延時間の間に符号化・復号さ
れる画像のデータ量に比べて参照画像メモリの記憶容量
が小さい場合には、NACK方式からACK方式に変更
することができなかった。
【0019】本発明は上記の課題を鑑みてなされたもの
で、通常のフレーム間差分符号化のように送信側にて1
画像前に符号化した画像を参照画像に用いて符号化する
ことを指定する方法を提供し、さらに、送信側に対し、
受信側が指定した画像を参照画像に用いた符号化、また
は、通常のフレーム間差分符号化のように送信側にて1
画像前に符号化した画像を参照画像に用いた符号化の変
更を、受信側が指定し、誤りの波及の軽減と、符号化効
率の低下の軽減との制御を行うことを可能とした画像通
信方法、画像通信システム、および、画像通信プログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提
供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明では、送信側はフレーム間差分符号化方式
により入力画像を符号化して、該符号化データを受信側
へ送信し、該受信側は、以前に復号した画像を参照画像
として該送信側から送信された符号化データを復号する
画像通信方法において、 前記受信側は、 前記参照画像と
して予測参照画像と現参照画像のいずれか一方を用い、
前記送信側に対し、前記予測参照画像の画像番号を示す
復号画像指定データを送信し、該復号画像指定データに
より指定される参照画像を用いて符号化を行うことを送
信側に指示するか、または、1画像前に符号化した画像
を参照画像として用いて符号化を行うことを送信側に指
示するのかを所定の条件に基づいて判断する符号化参照
画像判断過程と、 前記符号化参照画像判断過程で、送信
側に対し、前記復号画像指定データにより指定される参
照画像を用いて符号化を行うことを指示すると判断した
場合は、前記復号画像指定データにより指定される参照
画像を用いて符号化を行うことを送信側に指示する特定
参照画像指定過程と、 前記符号化参照画像判断過程で、
送信側に対し、1画像前に符号化した画像を参照画像と
して用いて符号化を行うことを指示すると判断した場合
は、1画像前に符号化された画像を参照画像として用い
て符号化を行うことを送信側に指示する連続参照画像指
定過程と、 前記送信側が符号化の際に使用した参照画像
の画像番号を示す参照画像指定データを受信する参照画
像指定データ受信過程と、 前記送信側にて符号化した画
像の画像番号を示す画像指定データを受信する画像指定
データ受信過程と、 前記予測参照画像または前記現参照
画像のうち、前記受信した参照画像指定データにより指
定される画像を参照画像として用いて、前記符号化デー
タの復号を行う復号過程と、 前記受信した参照画像指定
データと前記復号画像指定データが一致し、かつ、 前記
復号過程において前記符号化データが正しく復号された
時に、予測参照画像を現参照画像として蓄積することを
判断する現参照画像蓄積判断過程と、 前記現参照画像蓄
積判断過程で蓄積することが決定された場合には、予測
参照画像を現参照画像として蓄積し、前記現参照画像蓄
積判断過程で蓄積することが決定されなかった場合に
は、予測参照画像を現参照画像として蓄積しない現参照
画像蓄積過程と、 前記符号化参照画像判断過程で、送信
側に対し、前記復号画像指定データにより指定される参
照画像を用いて符号化を行うことを指示する場合には、
前記受信した参照画像指定データと前記復号画像指定デ
ータが一致し、かつ、前記復号過程において前記符号化
データが正しく復号された時に、復号画像を予測参照画
像として蓄積することを判断し、または、前記符号化参
照画像判断過程で、1画像前に符号化した画像を参照画
像として用いて符号化を行うことを指示する場合には、
前記復号過程において前記符号化データが正しく復号さ
れた時に、復号画像を予測参照画像として蓄積すること
を判断する予測参照画像蓄積判断過程と、 前記予測参照
画像蓄積判断過程で蓄積することが決定された場合に
は、復号画像を前記予測参照画像として蓄積するととも
に、該復号画像の画像番号を前記復号画像指定データと
して蓄積し、前記予測参照画像蓄積判断過程で蓄積する
ことが決定されなかった場合には、復号画像を前記予測
参照画像として蓄積せず、また、該復号画像の画像番号
も前記復号画像指定データとして蓄積しない予測参照画
像蓄積過程と、を有することを特徴としている。
【0021】また、本発明では、送信側はフレーム間差
分符号化方式により入力画像を符号化して、該符号化デ
ータを受信側へ送信し、該受信側は、以前に復号した画
像を参照画像として該送信側から送信された符号化デー
タを復号する画像通信システムにおいて、 前記受信側
は、 前記参照画像として用いるための予測参照画像と現
参照画像を有し、 前記送信側に対し、前記予測参照画像
の画像番号を示す復号画像指定データを送信し、該復号
画像指定データにより指定される参照画像を用いて符号
化を行うことを送信側に指示するか、または、1画像前
に符号化した画像を参照画像として用いて符号化を行う
ことを送信側に指示するのかを所定の条件に基づいて判
断する符号化参照画像判断部と、 前記符号化参照画像判
断部で、送信側に対し、前記復号画像指定データにより
指定される参照画像を用いて符号化を行うことを指示す
ると判断した場合は、前記復号画像指定データにより指
定される参照画像を用いて符号化を行うことを送信側に
指示する特定参照画像指定部と、 前記符号化参照画像判
断部で、送信側に対し、1画像前に符号化した画像を参
照画像として用いて符号化を行うことを指示すると判断
した場合は、1画像前に符号化された画像を参照画像と
して用いて符号化を行うことを送信側に指示する連続参
照画像指定部と、 前記送信側が符号化の際に使用した参
照画像の画像番号を示す参照画像指定データを受信する
参照画像指定データ受信部と、 前記送信側にて符号化し
た画像の画像番号を示す画像指定データを受信する画像
指定データ受信部と、 前記予測参照画像または前記現参
照画像のうち、前記受信した参照画像指定データにより
指定される画像を参照画像として用いて、前記符号化デ
ータの復号を行う復号過程と、 前記受信した参照画像指
定データと前記復号画像指定データが一致し、かつ、前
記復号過程において前記符号化データが正しく復号され
た時に、予測参照画像 を現参照画像として蓄積すること
を判断する現参照画像蓄積判断部と、 前記現参照画像蓄
積判断部で蓄積することが決定された場合には、予測参
照画像を現参照画像として蓄積し、前記現参照画像蓄積
判断部で蓄積することが決定されなかった場合には、予
測参照画像を現参照画像として蓄積しない現参照画像蓄
積部と、 前記符号化参照画像判断部で、送信側に対し、
前記復号画像指定データにより指定される参照画像を用
いて符号化を行うことを指示する場合には、前記受信し
た参照画像指定データと前記復号画像指定データが一致
し、かつ、前記復号過程において前記符号化データが正
しく復号された時に、復号画像を予測参照画像として蓄
積することを判断し、または、前記符号化参照画像判断
部で、1画像前に符号化した画像を参照画像として用い
て符号化を行うことを指示する場合には、前記復号過程
において前記符号化データが正しく復号された時に、復
号画像を予測参照画像として蓄積することを判断する予
測参照画像蓄積判断部と、 前記予測参照画像蓄積判断部
で蓄積することが決定された場合には、復号画像を前記
予測参照画像として蓄積するとともに、該復号画像の画
像番号を前記復号画像指定データとして蓄積し、前記予
測参照画像蓄積判断部で蓄積することが決定されなかっ
た場合には、復号画像を前記予測参照画像として蓄積せ
ず、また、該復号画像の画像番号も前記復号画像指定デ
ータとして蓄積しない予測参照画像蓄積部と、を有する
ことを特徴としている。
【0022】更に、本発明では、送信側から送信された
符号化データを受信し、該符号化データを、以前に復号
した画像を参照画像として用いて復号する画像通信プロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
であって、前記参照画像として予測参照画像と現参照画
像のいずれか一方を用い、 前記送信側に対し、前記予測
参照画像の画像番号を示す復号画像指定データを送信
し、該復号画像指定データにより指定される参照画像を
用いて符号化を行うことを送信側に指示するか、また
は、1画像前に符号化した画像を参照画像として用いて
符号化を行うことを送信側に指示するのかを所定の条件
に基づいて判断する符号化参照画像判断ステップと、
記符号化参照画像判断ステップで、送信側に対し、前記
復号画像指定データにより指定される参照画像を用いて
符号化を行うことを指示すると判断した場合は、前記復
号画像指定データにより指定される参照画像を用いて符
号化を行うことを送信側に指示する特定参照画像指定ス
テップと、 前記符号化参照画像判断ステップで、送信側
に対し、1画像前に符号化した画像を参照画像として用
いて符号化を行うことを指示すると判断した場合は、1
画像前に符号化された画像を参照画像として用いて符号
化を行うことを送信側に指示する連続参照画像指定ステ
ップと、 前記送信側が符号化の際に使用した参照画像の
画像番号を示す参照画像指定データを受信する参照画像
指定データ受信ステップと、 前記送信側にて符号化した
画像の画像番号を示す画像指定データを受信する画像指
定データ受信ステップと、 前記予測参照画像または前記
現参照画像のうち、前記受信した参照画像指定データに
より指定される画像を参照画像として用いて、前記符号
化データの復号を行う復号ステップと、 前記受信した参
照画像指定データと前記復号画像指定データが一致し、
かつ、前記復号過程において前記符号化データが正しく
復号された時に、予測参照画像を現参照画像として蓄積
することを判断する現参照画像蓄積判断ステップと、
記現参照画像蓄積判断ステップで蓄積することが決定さ
れた場合には、予測 参照画像を現参照画像として蓄積
し、前記現参照画像蓄積判断ステップで蓄積することが
決定されなかった場合には、予測参照画像を現参照画像
として蓄積しない現参照画像蓄積ステップと、 前記符号
化参照画像判断ステップで、送信側に対し、前記復号画
像指定データにより指定される参照画像を用いて符号化
を行うことを指示する場合には、前記受信した参照画像
指定データと前記復号画像指定データが一致し、かつ、
前記復号過程において前記符号化データが正しく復号さ
れた時に、復号画像を予測参照画像として蓄積すること
を判断し、または、前記符号化参照画像判断ステップ
で、1画像前に符号化した画像を参照画像として用いて
符号化を行うことを指示する場合には、前記復号過程に
おいて前記符号化データが正しく復号された時に、復号
画像を予測参照画像として蓄積することを判断する予測
参照画像蓄積判断ステップと、 前記予測参照画像蓄積判
断ステップで蓄積することが決定された場合には、復号
画像を前記予測参照画像として蓄積するとともに、該復
号画像の画像番号を前記復号画像指定データとして蓄積
し、前記予測参照画像蓄積判断ステップで蓄積すること
が決定されなかった場合には、復号画像を前記予測参照
画像として蓄積せず、また、該復号画像の画像番号も前
記復号画像指定データとして蓄積しない予測参照画像蓄
積ステップと、をコンピュータに実行させる。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】上記の画像通信方法および画像通信システ
ムになる本発明の受信側、並びに、送信側から送信され
た符号化データを受信して該符号化データを以前に復号
した画像を参照画像として用いて復号する画像通信プロ
グラムを記録した記録媒体になる本発明において、送信
側が行う符号化に使用する参照画像として、特定の画像
を用いるか、または、送信側で1画像前に符号化された
画像を用いるのかを判断する際の所定の条件としては、
例えば、受信側のユーザによる指定、受信側が受信した
符号化データに誤りが載っているか否か、もしくは、送
受信間のデータ遅延時間の程度、等の条件が考えられ
る。
【0029】また、送信側にて1画像前に符号化した画
像を参照画像に指定する具体的な方法として、特定のコ
ードを持つ信号を、受信側から送信側に送信することに
よって行ってもよい。
【0030】本発明では、受信側が、通常のフレーム間
差分符号化と同様に参照画像を1つ前の画像にすること
を送信側に要求する方法として、受信側は、通常のフレ
ーム間差分符号化のように1画像前に符号化した画像を
参照画像に用いて符号化することを指定し、送信側は、
この指定を受け、符号化に用いる参照画像を、1画像前
に符号化した画像に変更する。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】従来の技術では、通信途中で明示的に、受
信側が1画像前に符号化した画像を参照画像に指定し、
送信側が1画像前に符号化した画像を参照画像にする手
段がなかった。これに対し、本発明では、受信側が連続
参照画像指定データを送信側に送信し、送信側が連続参
照画像指定データを受信したときに参照画像を1画像前
の画像にする。すなわち、受信側が1画像前に符号化し
た画像を参照画像にするように、送信側に指定する。こ
れにより、受信側から、参照画像指定によって、送信側
にて1画像前の画像を参照することを指定するのか、受
信側にて正しく復号できた画像を参照することを指定す
るのかを変更することができる。また、受信側はACK
方式の参照画像変更かNACK方式の参照画像変更かを
指定することができ、受信側主体で、誤りの波及の軽減
と、符号化効率の低下の軽減とを図ることができる。
【0035】さらに、受信側で、参照画像メモリに正し
く復号できた画像を蓄積するかどうかを判断し、変更す
ることによって、遅延時間の間に符号化・復号される画
像のデータ量に比べて参照画像メモリの記憶容量が小さ
い場合にも、送信側に参照画像として指定した復号画像
を蓄積し続けることができる。これにより、NACK方
式からACK方式に変更することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。なお、以下に述べる各実施形
態において、各画像を指定するための画像指定データ
は、符号化した画像の通し番号すなわち符号化した画像
の数にて与えるものとし、この番号を画像番号と呼ぶこ
とにする。また、画像番号「0」は、特定の画像を指定
するための画像指定データとしては使用しないこととす
る。画像番号は最初に符号化した画像を「1」とし、符
号化した画像の数に従って1ずつ増えるものとする。
【0037】[第1の実施形態]図1は、本発明の第1
の実施形態を示す構成図である。この図に示す本実施形
態の送信側において、符号化参照画像蓄積部は、符号化
参照画像メモリ103により構成される。また、連続参
照画像選択部は、符号化した画像の画像指定データを1
画像分、次の画像が符号化されるまで蓄積する符号化画
像指定データ蓄積部106と、1画像前に符号化した画
像を参照画像にするように指定する連続参照画像指定デ
ータを受信し、そのデータが画像番号「0」以外の場合
に、符号化画像指定データ蓄積部に蓄積してある画像指
定データの画像を参照画像にするように符号化参照画像
選択手段104を変更する連続参照画像指定データ受信
部107とから構成される。
【0038】また、特定参照画像選択部は、特定の画像
を参照画像にするように指定する特定参照画像指定デー
タを受信し、そのデータが画像番号「0」以外の場合
に、特定参照画像指定データにて指定される画像を参照
画像にするように符号化参照画像選択手段104を変更
する特定参照画像指定データ受信部108で構成され
る。
【0039】また、受信側において、復号参照画像蓄積
部は、復号参照画像メモリ114により構成される。ま
た、符号化参照画像判断部は、参照画像指定方法制御部
115により構成される。また、連続参照画像指定部
は、1画像前に符号化した画像を参照画像にするように
指定するための連続参照画像指定データを送信する連続
参照画像指定データ送信部117で構成される。さら
に、特定参照画像指定部は、画像指定データ受信部にて
受信する画像指定データを蓄積する復号画像指定データ
蓄積部119と、復号画像指定データ蓄積部にて蓄積さ
れた画像を参照画像にするように指定するための特定参
照画像指定データを送信する特定参照画像指定データ送
信部118とで構成される。
【0040】図1に示す送信側において、符号化部10
1は変更された符号化参照画像選択手段104によって
選択された画像を参照画像として用い、入力画像の符号
化を行い、その符号化データを受信側へ送信する。局所
復号部102は、符号化部101から出力された符号化
データを、符号化時と同じ画像を参照画像として用いて
復号する。
【0041】符号化参照画像メモリ103は、局所復号
部102により復号された復号画像を蓄積する。ここ
で、符号化参照画像メモリ103は、5画像分の記憶容
量を有しており、局所復号部102により復号される復
号画像を毎画像順次蓄積し、5画像以上蓄積する場合に
は、最も古く蓄積された画像を削除するものとする。参
照画像通知部105は、符号化部101から出力された
符号化データの符号化が行われた際、参照画像として用
いられた画像の画像番号を示す参照画像指定データを出
力する。
【0042】符号化画像指定データ蓄積部106は、符
号化した画像の画像指定データを1画像分、次の画像が
符号化されるまで蓄積する。連続参照画像指定データ受
信部107は、受信側から送信される、1画像前に符号
化した画像を参照画像にするように指定する連続参照画
像指定データ(後述する)を受信する。特定参照画像指
定データ受信部108は、受信側から送信される、特定
の画像を参照画像にするように指定する特定参照画像指
定データ(後述する)を受信する。
【0043】符号化参照画像選択手段104は、上記連
続参照画像指定データ受信部107により受信された連
続参照画像指定データが画像番号「0」以外の場合に、
符号化画像指定データ蓄積部106に蓄積してある画像
指定データにより指定される画像を、符号化参照画像メ
モリ103に蓄積されている画像の中から選択し、符号
化部101、局所復号部102、および、参照画像通知
部105へ出力する。また、上記特定参照画像指定デー
タ受信部108により受信された特定参照画像指定デー
タが画像番号「0」以外の場合は、当該特定参照画像指
定データにより指定される画像を、符号化参照画像メモ
リ103に蓄積されている画像の中から選択し、符号化
部101、局所復号部102、および、参照画像通知部
105へ出力する。
【0044】画像指定データ通知部109は、符号化部
101により符号化された入力画像の画像番号を示す画
像指定データを出力する。送信側多重化部121は、符
号化部101から出力される符号化データ、参照画像通
知部105から出力される参照画像指定データ、およ
び、画像指定データ通知部109から出力される画像指
定データを多重化(マルチプレクス)して受信側へ送信
する。
【0045】ここで、図4に、送信側多重化部121か
ら受信側へ送信されるデータのフォーマットを示す。こ
の図に示すように、受信側へ送信されるデータのフォー
マットは、画像指定データ、参照画像指定データ、符号
化部101から出力される符号化データの順に並んでい
る。なお、図4は、画像指定データが画像番号「9」を
示し、参照画像指定データが画像番号「5」を示す場合
を図示しており、これら各画像番号は、5ビットで表わ
されているものとする。
【0046】また、送信側多重化部121は、受信側か
ら伝送路を介して送信されてきた、連続参照画像指定デ
ータと特定参照画像指定データの多重化データを受信
し、個々の参照画像指定データに分解(デマルチプレク
ス)した後、連続参照画像指定データ受信部107と特
定参照画像指定データ受信部108へ、それぞれ出力す
る。
【0047】次に、受信側において、復号部110は、
後述する復号参照画像選択手段113によって選択され
た参照画像を用いて、送信側から送信されてきた符号化
データを復号する。画像指定データ受信部111は、送
信側の画像指定データ通知部109から出力された画像
指定データを受信する。参照画像指定データ受信部11
2は、送信側の参照画像通知部105から出力された参
照画像指定データを受信する。復号参照画像選択手段1
13は、参照画像指定データ受信部112により受信さ
れた参照画像指定データによって示される画像番号の画
像を、次に述べる復号参照画像メモリ114に蓄積され
た画像の中から選択し、復号部110へ出力する。
【0048】復号参照画像メモリ114は、復号部11
0において正しく復号できた画像を順次蓄積する。ま
た、復号参照画像メモリ114は、5画像分の復号画像
データを蓄積することができ、5画像以上蓄積する場合
は、最も古く蓄積された画像を削除するものとする。参
照画像指定方法制御部115は、送信側に対し、1画像
前に符号化した画像を、符号化の際に用いる参照画像と
するよう指定するのか、または、復号画像指定データ蓄
積部119に蓄積された画像指定データによって指定さ
れる画像を、符号化の際に用いる参照画像とするよう指
定するのかを制御する。
【0049】ここで、上記の参照画像指定方法制御部1
15における指定方法の制御条件としては、例えば、以
下のものが挙げられる。
【0050】1.受信側ユーザの主観に応じて: 受信側ユーザが、数フレーム間、誤りが波及されてもい
いから符号化効率を上げたいと考えている場合には、そ
の受信側ユーザの指示により、特定参照画像指定データ
送信部から信号を送信する方式(ACK方式)から、
参照画像指定データ送信部から信号を送信する方式
(NACK方式)へと変更する。逆に、受信側ユーザ
が、1フレームでも誤って欲しくないと考えている場合
には、その受信側ユーザの指示により、連続参照画像指
定データ送信部から信号を送信する方式(NACK方
式)から、特定参照画像指定データ送信部から信号を送
信する方法(ACK方式)へ変更する。
【0051】2.受信した符号化データに伝送誤りが検
出されるか否か:誤り検出部にて符号化データに伝送誤
りが検出された場合に、連続参照画像指定データ送信部
から信号を送信する方式(NACK方式)から、特定参
照画像指定データ送信部から信号を送信する方式(AC
K方式)へ変更し、伝送誤りが検出されない場合に、特
定参照画像指定データ送信部から信号を送信する方式
(ACK方式)から、連続参照画像指定データ送信部か
ら信号を送信する方式(NACK方式)へ変更する。
【0052】3.伝送遅延時間に依存:送信側と受信側
との遅延時間が大きくなると、特定参照画像指定データ
に対応して参照画像を変更する場合に、参照画像が時間
的に遠くなり符号化効率が大きく低下する。これを防ぐ
ため、遅延時間が小さい場合には、連続参照画像指定デ
ータ送信部から信号を送信する方式(NACK方式)か
ら、特定参照画像指定データ送信部から信号を送信する
方式(ACK方式)へ変更し、遅延時間が大きい場合に
は、特定参照画像指定データ送信部から信号を送信する
方式(ACK方式)から、連続参照画像指定データ送信
部から信号を送信する方式(NACK方式)へ変更す
る。
【0053】復号参照画像指定方法選択手段116は、
送信側へ送信する連続参照画像指定データの内容を選択
するスイッチS1と、特定参照画像指定データの内容を
選択するスイッチS2とで構成される。ここで、スイッ
チS1は、画像番号「0」が蓄積されているメモリM
1、または、画像番号「1」が蓄積されているメモリM
2の、いずれかの出力を選択するように構成されてい
る。また、スイッチS2は、画像番号「0」が蓄積され
ているメモリM3、または、復号画像指定データ蓄積部
119の、いずれかの出力を選択するように構成されて
いる。
【0054】そして、参照画像指定方法制御部115に
より制御された指定方法に応じて、送信側へ送信する連
続参照画像指定データおよび特定参照画像指定データの
内容を選択する。すなわち、参照画像指定方法制御部1
15により、1画像前に符号化した画像を参照画像とす
るよう指定された場合、復号参照画像指定方法選択手段
116は、スイッチS1をメモリM2側に切り替え、か
つ、スイッチS2をメモリM3側に切り替える。これに
より上記の場合、連続参照画像指定データ送信部117
には連続参照画像指定データとして画像番号「1」が出
力され、特定参照画像指定データ送信部118には特定
参照画像指定データとして画像番号「0」が出力され
る。
【0055】また、参照画像指定方法制御部115によ
り、復号参照画像メモリ114に蓄積されている複数の
画像のうちいずれか1つを参照画像とするよう指定され
た場合、復号参照画像指定方法選択手段116は、スイ
ッチS1をメモリM1側に切り替え、かつ、スイッチS
2を復号画像指定データ蓄積部119側に切り替える。
これにより、連続参照画像指定データ送信部117に
は、連続参照画像指定データとして画像番号「0」が出
力され、特定参照画像指定データ送信部118には、特
定参照画像指定データとして復号画像指定データ蓄積部
119に蓄積された画像番号が出力される。
【0056】連続参照画像指定データ送信部117は、
1画像前に符号化した画像を参照画像にするよう指定す
る連続参照画像指定データを出力する。復号画像指定デ
ータ蓄積部119は、画像指定データ受信部111が受
信した画像指定データを蓄積する。また、受信側の復号
画像指定データ蓄積部119には、正しく復号できた場
合に、その画像番号を必ず蓄積するものとする。特定参
照画像指定データ送信部118は、復号画像指定データ
蓄積部119にて蓄積された画像を参照画像にするよう
に指定する特定参照画像指定データを出力する。
【0057】誤り検出部120は、送信側から伝送路を
介して送信されてきた、符号化参照画像指定データ、画
像指定データ、および、符号化データの多重化データを
受信し、伝送路にて上記符号化データに誤りが載った場
合、その誤りを検出する。なお、この誤り検出方法は、
誤り検出符号を用いて行われるものとし、誤り検出部1
20により送信側から送信されたデータから誤りが検出
された場合、そのデータは廃棄されるものとする。
【0058】受信側多重化部122は、連続参照画像指
定データ送信部117から出力された連続参照画像指定
データと、特定参照画像指定データ送信部118から出
力された特定参照画像指定データとを多重化(マルチプ
レクス)し、送信側へ送信する。ここで、図5に、連続
参照画像指定データに画像番号「0」を特定参照画像指
定データに画像番号「5」を送信する時のデータフォー
マットの例を示す。
【0059】この図に示すように、受信側から送信側へ
送信されるデータのフォーマットは、連続参照画像指定
データ、特定参照画像指定データの順に並んでいる。ま
た、連続参照画像指定データの画像番号は1ビットで表
わされ、特定参照画像指定データの画像番号は5ビット
で表わされるものとする。この多重化されたデータは、
前述した送信側多重化部121により、各データに分解
(デマルチプレクス)されるものとする。
【0060】また、受信側多重化部122は、誤り検出
部120から出力された、符号化参照画像指定データ、
画像指定データ、および、符号化データの多重化データ
を、個々のデータに分解(デマルチプレクス)した後、
これら各データを、参照画像指定データ受信部112、
画像指定データ受信部111、復号部110にそれぞれ
出力する。
【0061】以上の構成のもと、各部は、次のように動
作するものとする。
【0062】復号参照画像選択手段113は、参照画像
指定データ受信部112にて受信された画像番号の画像
を、参照画像として復号参照画像メモリ114から選択
し、復号部110は復号参照画像選択手段113によっ
て選択された画像を参照が蔵して用い、受信した符号化
データを復号する。この復号画像は、復号参照画像メモ
リ114に蓄積される。また、画像指定データ受信部1
11にて受信した画像指定データは、復号画像指定デー
タ蓄積部119に蓄積される。
【0063】参照画像指定方法制御部115にて指定さ
れる参照画像指定方法に従って、次に示すように受信側
の参照画像指定データの送信方法と送信側の参照画像の
変更方法が異なる。
【0064】まず、参照画像指定方法制御部115が、
1画像前に符号化した画像を参照画像に指定した場合に
は、復号参照画像指定方法選択手段116は、スイッチ
S1とS2を変更し、連続参照画像指定データ送信部1
17へ連続参照画像指定データとしてM2に蓄積されて
いる「1」を送信し、特定参照画像指定データ送信部1
18へ特定参照画像指定データとしてM3に蓄積されて
いる「0」を送信する。連続参照画像指定データ送信部
117と特定参照画像指定データ送信部118は、指定
された画像番号を受信側へ送信する。
【0065】送信側では、符号化画像指定データ蓄積部
106が、毎画像、1つ前に符号化した画像の画像指定
データを蓄積する。そして、符号化参照画像選択手段1
04は、連続参照画像指定データ受信部107が連続参
照画像指定データとして「1」を受信した時に、符号化
参照画像メモリ103に蓄積されている画像のうち、符
号化画像指定データ蓄積部106に蓄積してある画像指
定データの画像を、参照画像として選択する。なお、こ
の時、特定参照画像指定データ受信部108は、特定参
照画像指定データとして「0」を受信するが、符号化参
照画像選択手段104は、この場合における特定参照画
像指定データに従った画像の選択は行わない。
【0066】一方、参照画像指定方法制御部115が、
復号参照画像メモリ114に蓄積してある画像のうちの
1つを参照画像に指定した場合には、復号参照画像指定
方法選択手段116は、スイッチS1とS2を変更し、
連続参照画像指定データ送信部117へ連続参照画像指
定データとしてM1に蓄積してある「0」を送信し、特
定参照画像指定データ送信部118へ復号画像指定デー
タ蓄積部119に蓄積してある画像番号を送信する。連
続参照画像指定データ送信部117と特定参照画像指定
データ送信部118は、指定された画像番号を受信側へ
送信する。
【0067】送信側では、特定参照画像指定データ受信
部108が特定参照画像指定データとして、「0」以外
の画像番号を受信した時に、符号化参照画像選択手段1
04は、符号化参照画像メモリ103に蓄積されている
画像のうち、受信した画像指定データの画像を、参照画
像として選択する。なお、この時、連続参照画像指定デ
ータ受信部107は、連続参照画像指定データとして
「0」を受信するが、符号化参照画像選択手段104
は、この場合における連続参照画像指定データに従った
画像の選択は行わない。
【0068】送信側の符号化部101は、符号化参照画
像選択手段104によって選択された画像を参照画像に
して入力画像を符号化する。局所復号部102は、入力
画像の符号化時と同じ画像を参照画像を用いて符号化デ
ータを復号し、符号化参照画像メモリ103に復号画像
を蓄積する。
【0069】また、送信側と受信側の遅延時間に関して
は次に示す通りとする。送信側にて送信した符号化デー
タが受信側に到着するまで1画像分の遅延があり、受信
側にて送信した連続参照画像指定データと特定参照画像
指定データが送信側に到着するまでに1画像分の遅延が
あるとする。すなわち、送信側が符号化して送信した符
号化データを、受信側が復号し、送信側が復号画像につ
いての連続参照画像指定データと特定参照画像指定デー
タとを受信するまでに、2画像分の遅延がある。また、
連続参照画像指定データと特定参照画像指定データの送
信は受信した符号化データに対して1つ必ず送信するも
のとする。
【0070】以下、伝送路上で誤りが載らない場合と載
る場合とを分けて説明する。
【0071】(伝送路上で誤りが載らない場合)図2
は、送信側と受信側の動作フローを示すものである。図
中の数字は画像番号を示す。符号化データの画像番号
と、参照画像の画像番号と、符号化データは、図4のフ
ォーマットで送信される。符号化データを示す矢印の上
側に示した数字は、その符号化データの参照画像指定デ
ータ、すなわち参照画像の画像番号を示す。また、連続
参照画像指定データと特定参照画像指定データは図5の
フォーマットで送信される。
【0072】初期状態として、次のような通信途中の状
況を仮定する。
【0073】画像番号「1」から画像番号「6」まで
は、1画像前の画像を参照画像にして符号化と復号を行
っているものとする。すなわち、画像番号「6」を符号
化する時に、送信側では、符号化参照画像メモリ103
に画像番号「1」から画像番号「5」までの画像が蓄積
されており、画像番号「5」の画像を参照して符号化
し、符号化画像指定データ蓄積部106には画像番号
「5」が蓄積されているものとする。受信側では、復号
参照画像メモリ114には画像番号「1」から画像番号
「5」までの画像が蓄積されて、復号画像指定データ蓄
積部119には画像番号「5」が蓄積されているもとす
る。また、画像番号「5」までは受信側は連続参照画像
指定データを送信しているものとする。
【0074】上記の仮定のもと、参照画像指定方法制御
部115は、所定の条件として、受信側のユーザの主観
に基づき、画像番号「6」と画像番号「7」の符号化デ
ータを受信した時に、連続参照画像指定データ送信部1
17から信号(連続参照画像指定データは「1」,特定
参照画像指定データは「0」)を送信する方式から、特
定参照画像指定データ送信部118から信号(特定参照
画像指定データは復号画像指定データ蓄積部119に蓄
積されている画像番号,連続参照画像指定データは
「0」)を送信する方式へ変更するものとする。また、
それ以外の場合では、特定参照画像指定データ送信部1
18から信号を送信する方式から、連続参照画像指定デ
ータ送信部117から信号を送信する方式へ変更する。
【0075】まず、画像番号「6」の画像を符号化し、
その符号化データを復号する際の送信側と受信側の動作
を図2にSTEP1として示した。
【0076】送信側の動作は以下の通りである。
【0077】連続参照画像指定データ受信部107が、
画像番号「1」を受信すると、符号化参照画像選択手段
104は、符号化画像指定データ蓄積部106に蓄積し
てある画像番号「5」の画像を、参照画像として符号化
参照画像メモリ103から選択する(連続参照画像選択
過程)。符号化部101は、符号化参照画像メモリ10
3から選択された画像番号「5」の画像を参照画像にし
て入力画像を符号化する(符号化過程)。局所復号部1
02は、符号化データを画像番号「5」を参照画像に用
いて復号し(局所復号過程)、復号画像を符号化参照画
像メモリ103に蓄積する(符号化参照画像蓄積過
程)。画像指定データ通知部109は、符号化データの
画像番号「6」を送信し(画像指定データ通知過程)、
参照画像通知部105は、参照画像の画像番号「5」を
送信する(参照画像通知過程)。符号化画像指定データ
蓄積部106は画像番号「6」を蓄積する。
【0078】受信側の動作は以下の通りである。
【0079】誤り検出部120にて誤りが検出されかな
ったことを確認すると、画像指定データ受信部111
は、受信した画像の画像番号が「6」であることを判断
する(画像指定データ受信過程)。そして、参照画像指
定データ受信部112が、参照画像の画像番号「5」を
受信する(参照画像指定データ受信過程)と、復号参照
画像選択手段113は、復号参照画像メモリ114から
画像番号「5」の画像を参照画像として選択する。これ
により、復号部110は、符号化データを画像番号
「5」の画像を参照画像にして復号し(復号過程)、復
号画像を復号参照画像メモリ114に蓄積する(復号参
照画像蓄積過程)。画像指定データ受信部111は、復
号画像指定データ蓄積部119にも画像番号「6」を送
る。復号画像指定データ蓄積部119は、画像番号
「6」を蓄積する。
【0080】参照画像指定方法制御部115は、特定参
照画像指定データ送信部118から信号を送信する方式
を指定する(符号化参照画像判断過程)ため、復号参照
画像指定方法選択手段116は、特定参照画像指定デー
タ送信部118から復号画像指定データ蓄積部119に
蓄積されている画像番号「6」を特定参照画像指定デー
タとして送信側に送信し、連続参照画像指定データ送信
部117から画像番号「0」を連続参照画像指定データ
として送信側に送信するようスイッチS1,S2を切り
替える。これにより、連続参照画像指定データ送信部1
17と特定参照画像指定データ送信部118は、指定さ
れた番号を送信する(特定参照画像指定過程)。
【0081】次に、画像番号「7」の画像を符号化し、
その符号化データを復号する際の送信側と受信側の動作
を図2にSTEP2として示した。
【0082】送信側の動作は以下の通りである。
【0083】連続参照画像指定データ受信部107が、
画像番号「1」を受信すると、符号化参照画像選択手段
104は、符号化画像指定データ蓄積部106に蓄積し
てある画像番号「6」の画像を、参照画像として符号化
参照画像メモリ103から選択する。符号化部101
は、符号化参照画像メモリ103から選択された画像番
号「6」の画像を参照画像にして入力画像を符号化す
る。局所復号部102は、符号化データを画像番号
「6」を参照画像に用いて復号し、復号画像を符号化参
照画像メモリ103に蓄積する。画像指定データ通知部
109は符号化データの画像番号「7」を送信し、参照
画像通知部105は参照画像の画像番号「6」を送信す
る。符号化画像指定データ蓄積部106は画像番号
「7」を蓄積する。
【0084】受信側の動作は以下の通りである。
【0085】誤り検出部120にて誤りが検出されかな
ったことを確認すると、画像指定データ受信部111
は、受信した画像の画像番号が「7」であることを判断
する。そして、参照画像指定データ受信部112が、参
照画像の画像番号「6」を受信すると、復号参照画像選
択手段113は、復号参照画像メモリ114から画像番
号「6」の画像を参照画像として選択する。これによ
り、復号部110は、符号化データを画像番号「6」の
画像を参照画像にして復号し、復号画像を復号参照画像
メモリ114に蓄積する。画像指定データ受信部111
は、復号画像指定データ蓄積部119にも画像信号
「7」を送る。復号画像指定データ蓄積部119は、画
像番号「7」を蓄積する。
【0086】参照画像指定方法制御部115は、特定参
照画像指定データ送信部118から信号を送信する方式
を指定するため、復号参照画像指定方法選択手段116
は、スイッチS1,S2の切り替え状態を維持する。こ
れにより、特定参照画像指定データ送信部118は、復
号画像指定データ蓄積部119に蓄積されている画像番
号「7」を特定参照画像指定データとして送信側に送信
し、連続参照画像指定データ送信部117は、画像番号
「0」を連続参照画像指定データとして送信側に送信す
る。
【0087】次に、画像番号「8」の画像を符号化し、
その符号化データを復号する際の送信側と受信側の動作
を図2にSTEP3として示した。
【0088】送信側の動作は以下の通りである。
【0089】連続参照画像指定データ受信部107が、
画像番号「1」を受信すると、符号化参照画像選択手段
104は、符号化画像指定データ蓄積部106に蓄積し
てある画像番号「7」の画像を、参照画像として符号化
参照画像メモリ103から選択する。符号化部101
は、符号化参照画像メモリ103から選択された画像番
号「7」の画像を参照画像にして入力画像を符号化す
る。局所復号部102は、符号化データを画像番号
「7」を参照画像に用いて復号し、復号画像を符号化参
照画像メモリ103に蓄積する。画像指定データ通知部
109は符号化データの画像番号「8」を送信し、参照
画像通知部105は参照画像の画像番号「7」を送信す
る。符号化画像指定データ蓄積部106は画像番号
「8」を蓄積する。
【0090】受信側の動作は以下の通りである。
【0091】誤り検出部120にて誤りが検出されかな
ったことを確認すると、画像指定データ受信部111
は、受信した画像の画像番号が「8」であることを判断
する。そして、参照画像指定データ受信部112が、参
照画像の画像番号「7」を受信すると、復号参照画像選
択手段113は、復号参照画像メモリ114から画像番
号「7」の画像を参照画像として選択する。これによ
り、復号部110は、符号化データを画像番号「7」の
画像を参照画像にして復号し、正しく復号できた画像を
復号参照画像メモリ114に蓄積する。画像指定データ
受信部111は、復号画像指定データ蓄積部119にも
画像番号「8」を送る。復号画像指定データ蓄積部11
9は画像番号「8」を蓄積する。
【0092】参照画像指定方法制御部115は、送信側
に1画像前の画像を参照画像にすることを指定する(符
号化参照画像判断過程)ため、復号参照画像指定方法選
択手段116は、連続参照画像指定データ送信部117
から連続参照画像指定データである画像番号「1」を送
信側に送信し、特定参照画像指定データ送信部118か
ら画像番号「0」を特定参照画像指定データとして送信
側に送信するようスイッチS1,S2を切り替える。こ
れにより、連続参照画像指定データ送信部117と特定
参照画像指定データ送信部118は、指定された番号を
送信する(連続参照画像指定過程)。
【0093】次に、画像番号「9」の画像を符号化し、
その符号化データを復号する際の送信側と受信側の動作
を図2にSTEP4として示した。
【0094】送信側の動作は以下の通りである。
【0095】特定参照画像指定データ受信部108が、
画像番号「6」(すなわち「0」以外の画像番号)を受
信すると、符号化参照画像選択手段104は、画像番号
「6」の画像を、参照画像として符号化参照画像メモリ
103から選択する。符号化部101は、符号化参照画
像メモリ103から選択された画像番号「6」の画像を
参照画像にして入力画像を符号化する。局所復号部10
2は、符号化データを画像番号「6」を参照画像に用い
て復号し、復号画像を符号化参照画像メモリ103に蓄
積する。画像指定データ通知部109は符号化データの
画像番号「9」を送信し、参照画像通知部105は参照
画像の画像番号「6」を送信する。符号化画像指定デー
タ蓄積部106は画像番号「9」を蓄積する。
【0096】受信側の動作は以下の通りである。
【0097】誤り検出部120にて誤りが検出されかな
ったことを確認すると、画像指定データ受信部111
は、受信した画像の画像番号が「9」であることを判断
する。そして、参照画像指定データ受信部112が、参
照画像の画像番号「6」を受信すると、復号参照画像選
択手段113は、復号参照画像メモリ114から画像番
号「6」の画像を参照画像として選択する。これによ
り、復号部110は、符号化データを画像番号「6」の
画像を参照画像にして復号し、正しく復号できた画像を
復号参照画像メモリ114に蓄積する。画像指定データ
受信部111は、復号画像指定データ蓄積部119にも
画像番号「9」を送る。復号画像指定データ蓄積部11
9は画像番号「9」を蓄積する。
【0098】参照画像指定方法制御部115は、送信側
に1画像前の画像を参照画像にすることを指定するた
め、復号参照画像指定方法選択手段116は、スイッチ
S1,S2の切り替え状態を維持する。これにより、連
続参照画像指定データ送信部117は、画像番号「1」
を連続参照画像指定データとして送信側に送信し、特定
参照画像指定データ送信部118は、画像番号「0」を
特定参照画像指定データとして送信側に送信する。
【0099】次に、画像番号「10」の画像を符号化
し、その符号化データを復号する際の送信側と受信側の
動作を図2にSTEP5として示した。
【0100】送信側の動作は以下の通りである。
【0101】特定参照画像指定データ受信部108が、
画像番号「7」を受信すると、符号化参照画像選択手段
104は、画像番号「7」の画像を、参照画像として符
号化参照画像メモリ103から選択する。符号化部10
1は、符号化参照画像メモリ103から選択された画像
番号「7」の画像を参照画像にして入力画像を符号化す
る。局所復号部102は、符号化データを画像番号
「7」を参照画像に用いて復号し、復号画像を符号化参
照画像メモリ103に蓄積する。画像指定データ通知部
109は符号化データの画像番号「10」を送信し、参
照画像通知部105は参照画像の画像番号「7」を送信
する。符号化画像指定データ蓄積部106は画像番号
「10」を蓄積する。
【0102】受信側の動作は以下の通りである。
【0103】誤り検出部120にて誤りが検出されかな
ったことを確認すると、画像指定データ受信部111
は、受信した画像の画像番号が「10」であることを判
断する。そして、参照画像指定データ受信部112が、
参照画像の画像番号「7」を受信すると、復号参照画像
選択手段113は、復号参照画像メモリ114から画像
番号「7」の画像を参照画像として選択する。これによ
り、復号部110は、符号化デー夕を画像番号「7」の
画像を参照画像にして復号し、正しく復号できた画像を
復号参照画像メモリ114に蓄積する。画像指定データ
受信部111は復号画像指定データ蓄積部119にも画
像番号「10」を送る。復号画像指定データ蓄積部11
9は画像番号「10」を蓄積する。
【0104】参照画像指定方法制御部115は、送信側
に1画像前の画像を参照画像にすることを指定するた
め、復号参照画像指定方法選択手段116は、スイッチ
S1,S2の切り替え状態を維持する。これにより、連
続参照画像指定データ送信部117は、画像番号「1」
を連続参照画像指定データとして送信側に送信し、特定
参照画像指定データ送信部118は、画像番号「0」を
特定参照画像指定データとして送信側に送信する。
【0105】次に、画像番号「11」の画像を符号化
し、その符号化データを復号する際の送信側と受信側の
動作を図2にSTEP6として示した。
【0106】送信側の動作は以下の通りである。
【0107】連続参照画像指定データ受信部107が、
画像番号「1」を受信すると、符号化参照画像選択手段
104は、符号化画像指定データ蓄積部106に蓄積し
てある画像番号「10」の画像を、参照画像として符号
化参照画像メモリ103から選択する。符号化部101
は、符号化参照画像メモリ103から選択された画像番
号「10」の画像を参照画像にして入力画像を符号化す
る。局所復号部102は、符号化データを画像番号「1
0」を参照画像に用いて復号し、復号画像を符号化参照
画像メモリ103に蓄積する。画像指定データ通知部1
09は符号化データの画像番号「11」を送信し、参照
画像通知部105は参照画像の画像番号「10」を送信
する。符号化画像指定データ蓄積部106は画像番号
「11」を蓄積する。
【0108】受信側の動作は以下の通りである。
【0109】誤り検出部120にて誤りが検出されなか
ったことを確認すると、画像指定データ受信部111
は、受信した画像の画像番号が「11」であることを判
断する。そして、参照画像指定データ受信部112が、
参照画像の画像番号「10」を受信すると、復号参照画
像選択手段113は、復号参照画像メモリ114から画
像番号「10」の画像を参照画像として選択する。これ
により、復号部110は、符号化データを画像番号「1
0」の画像を参照画像にして復号し、正しく復号できた
画像を復号参照画像メモリ114に蓄積する。画像指定
データ受信部111は復号画像指定データ蓄積部119
にも画像番号「11」を送る。復号画像指定データ蓄積
部119は画像番号「11」を蓄積する。
【0110】参照画像指定方法制御部115は、送信側
に1画像前の画像を参照画像にすることを指定するた
め、復号参照画像指定方法選択手段116は、スイッチ
S1,S2の切り替え状態を維持する。これにより、連
続参照画像指定データ送信部117は、画像番号「1」
を連続参照画像指定データとして送信側に送信し、特定
参照画像指定データ送信部118は、画像番号「0」を
特定参照画像指定データとして送信側に送信する。
【0111】以上のように、受信側から、連続参照画像
指定データを送信することによって、明示的に通常のフ
レーム間差分符号化のように送信側にて1画像前に符号
化した画像を参照画像に用いて符号化することを指定す
ることができる。さらに、連続参照画像指定データと特
定参照画像指定データの画像番号とを変更することによ
り、受信側から、指定した画像を参照画像にするのか、
1画像前の画像を参照画像にするのかを指定することが
できる。
【0112】(伝送路上で誤りが載る場合)図3は、送
信側と受信側の動作フローを示すものである。図中の数
字は画像番号を示す。符号化データの画像番号と参照画
像の画像番号と符号化データは図4のフォーマットで送
信される。符号化データを示す矢印の上側に示した数字
は、その符号化データの参照画像指定データ、すなわち
参照画像の画像番号を示す。また、連続参照画像指定デ
ータと特定参照画像指定データは図5のフォーマットで
送信される。
【0113】初期状態として、誤りが載らない場合と同
様に、次のような通信途中の状況を仮定する。
【0114】画像番号「1」から画像番号「6」までは
1画像前の画像を参照画像にして符号化と復号を行って
いるものとする。すなわち、画像番号「6」を符号化す
る時に、送信側では、符号化参照画像メモリ103に画
像番号「1」から画像番号「5」までの画像が蓄積され
ており、画像番号「5」の画像を参照して符号化し、符
号化画像指定データ蓄積部106には画像番号「5」が
蓄積されているものとする。
【0115】受信側では、復号参照画像メモリ114に
は画像番号「1」から画像番号「5」までの画像が蓄積
されて、復号画像指定データ蓄積部119には画像番号
「5」が蓄積されているものとする。また画像番号
「5」まで受信側は連続参照画像指定データを送信して
いるものとする。画像番号「6」の時に伝送路上にて誤
りが載ることとする。
【0116】上記の仮定のもと、参照画像指定方法制御
部115は、受信側のユーザの主観に基づき、画像番号
「6」と画像番号「7」の符号化データを受信した時
に、連続参照画像指定データ送信部117から信号(連
続参照画像指定データは「1」,特定参照画像指定デー
タは「0」)を送信する方式から、特定参照画像指定デ
ータ送信部118から信号(特定参照画像指定データは
復号画像指定データ蓄積部119に蓄積されている画像
番号,連続参照画像指定データは「0」)を送信する方
式へ変更するものとする。また、それ以外の場合では、
特定参照画像指定データ送信部118から信号を送信す
る方式から、連続参照画像指定データ送信部117から
信号を送信する方式へ変更する。
【0117】まず、画像番号「6」の画像を符号化し、
その符号化データを復号する際の送信側と受信側の動作
を図3にSTEP1として示した。
【0118】送信側の動作は以下の通りである。
【0119】連続参照画像指定データ受信部107が、
画像番号「1」を受信すると、符号化参照画像選択手段
104は、符号化画像指定データ蓄積部106に蓄積し
てある画像番号「5」の画像を、参照画像として符号化
参照画像メモリ103から選択する。符号化部101
は、符号化参照画像メモリ103から選択された画像番
号「5」の画像を参照画像にして入力画像を符号化す
る。局所復号部102は、符号化データを画像番号
「5」を参照画像に用いて復号し、復号画像を符号化参
照画像メモリ103に蓄積する。画像指定データ通知部
109は符号化データの画像番号「6」を送信し、参照
画像通知部105は参照画像の画像番号「5」を送信す
る。符号化画像指定データ蓄積部106は画像番号
「6」を蓄積する。
【0120】受信側の動作は以下の通りである。
【0121】誤り検出部120にて誤りが検出されたこ
とを確認すると、復号部110は符号化データを復号せ
ず、復号画像は復号参照画像メモリ114には蓄積しな
い。参照画像指定方法制御部115は、特定参照画像指
定データ送信部118から信号を送信する方式を指定す
るため、復号参照画像指定方法選択手段116は、特定
参照画像指定データ送信部118から復号画像指定デー
タ蓄積部119に蓄積している画像番号「5」を特定参
照画像指定データとして送信側に送信し、連続参照画像
指定データ送信部118から画像番号「0」を連続参照
画像指定データとして送信側に送信するようスイッチS
1,S2を切り替える。これにより、連続参照画像指定
データ送信部117と特定参照画像指定データ送信部1
18は指定された番号を送信する。
【0122】図3の画像番号「7」の画像を符号化し、
その符号化データを復号する際の送信側と受信側の動作
を図3にSTEP2として示した。
【0123】送信側の動作は以下の通りである。
【0124】連続参照画像指定データ受信部107が、
画像番号「1」を受信すると、符号化参照画像選択手段
104は、符号化画像指定データ蓄積部106に蓄積し
てある画像番号「6」の画像を、参照画像として符号化
参照画像メモリ103から選択する。符号化部101
は、符号化参照画像メモリ103から選択された画像番
号「6」の画像を参照画像にして入カ画像を符号化す
る。局所復号部102は、符号化データを画像番号
「6」を参照画像に用いて復号し、復号画像を符号化参
照画像メモリ103に蓄積する。画像指定データ通知部
109は符号化データの画像番号「7」を送信し、参照
画像通知部105は参照画像の画像番号「6」を送信す
る。符号化画像指定データ蓄積部106は画像番号
「7」を蓄積する。
【0125】受信側の動作は以下の通りである。
【0126】誤り検出部120にて誤りが検出されかな
ったことを確認すると、画像指定データ受信部111
は、受信した画像の画像番号が「7」であることを判断
する。そして、参照画像指定データ受信部112が、参
照画像の画像番号「6」を受信すると、復号参照画像選
択手段113は、復号参照画像メモリ114には画像番
号「6」の画像が蓄積されていないため、参照画像を選
択することができない。よって、復号部110は、参照
画像がないため復号かデータを正しく復号できない。
【0127】参照画像指定方法制御部115は、特定参
照画像指定データ送信部118から信号を送信する方式
を指定するため、復号参照画像指定方法選択手段116
は、スイッチS1,S2の切り替え状態を維持する。こ
れにより、特定参照画像指定データ送信部118は、復
号画像指定データ蓄積部119に蓄積されている画像番
号「5」を特定参照画像指定データとして送信側に送信
し、連続参照画像指定データ送信部117は、画像番号
「0」を連続参照画像指定データとして送信側に送信す
る。
【0128】図3の画像番号「8」の画像を符号化し、
その符号化データを復号する際の送信側と受信側の動作
を図3にSTEP3として示した。
【0129】送信側の動作は以下の通りである。
【0130】連続参照画像指定データ受信部107が、
画像番号「1」を受信すると、符号化参照画像選択手段
104は、符号化画像指定データ蓄積部106に蓄積し
てある画像番号「7」の画像を参照画像として符号化参
照画像メモリ103から選択する。符号化部101は、
符号化参照画像メモリ103から選択された画像番号
「7」の画像を参照画像にして入力画像を符号化する。
局所復号部102は、符号化データを画像番号「7」を
参照画像に用いて復号し、復号画像を符号化参照画像メ
モリ103に蓄積する。画像指定データ通知部109は
符号化データの画像番号「8」を送信し、参照画像通知
部105は参照画像の画像番号「7」を送信する。符号
化画像指定データ蓄積部106は画像番号「8」を蓄積
する。
【0131】受信側の動作は以下の通りである。
【0132】誤り検出部120にて誤りが検出されかな
ったことを確認すると、画像指定データ受信部111
は、受信した画像の画像番号が「8」であることを判断
する。そして、参照画像指定データ受信部112は、参
照画像の画像番号「7」を受信すると、復号参照画像選
択手段113は、復号参照画像メモリ114には画像番
号「7」の画像が蓄積されていないため、参照画像を選
択することができない。よって、復号部110は、参照
画像がないため符号化データを正しく復号できない。
【0133】参照画像指定方法制御部115は、送信側
に1画像前の画像を参照画像にすることを指定するた
め、復号参照画像指定方法選択手段116は、連続参照
画像指定データ送信部117から連続参照画像指定デー
タである画像番号「1」を送信側に送信し、特定参照画
像指定データ送信部118から画像番号「0」を特定参
照画像指定データとして送信側に送信するようスイッチ
S1,S2を切り替える。これにより、連続参照画像指
定データ送信部117と特定参照画像指定データ送信部
118は、指定された番号を送信する。
【0134】次に、画像番号「9」の画像を符号化し、
その符号化データを復号する際の送信側と受信側の動作
を図3にSTEP4として示した。
【0135】送信側の動作は以下の通りである。
【0136】特定参照画像指定データ受信部108が、
画像番号「5」(すなわち「0」以外の画像番号)を受
信すると、符号化参照画像選択手段104は、画像番号
「5」の画像を、参照画像として符号化参照画像メモリ
103から選択する。符号化部101は、符号化参照画
像メモリ103から選択された画像番号「5」の画像を
参照画像にして入力画像を符号化する。局所復号部10
2は、符号化データを画像番号「5」を参照画像に用い
て復号し、復号画像を符号化参照画像メモリ103に蓄
積する。画像指定データ通知部109は符号化データの
画像番号「9」を送信し、参照画像通知部105は参照
画像の画像番号「5」を送信する。符号化画像指定デー
タ蓄積部106は画像番号「9」を蓄積する。
【0137】受信側の動作は以下の通りである。
【0138】誤り検出部120にて誤りが検出されかな
ったことを確認すると、画像指定データ受信部111
は、受信した画像の画像番号が「9」であることを判断
する。そして、参照画像指定データ受信部112が、参
照画像の画像番号「5」を受信すると、復号参照画像選
択手段113は、復号参照画像メモリ114から画像番
号「5」の画像を参照画像として選択する。これによ
り、復号部110は、符号化データを画像番号「5」の
画像を参照画像にして復号し、正しく復号できた画像を
復号参照画像メモリ114に蓄積する。画像指定データ
受信部111は復号画像指定データ蓄積部119にも画
像番号「9」を送る。復号画像指定データ蓄積部119
は画像番号「9」を蓄積する。
【0139】参照画像指定方法制御部115は、送信側
に1画像前の画像を参照画像にすることを指定するた
め、復号参照画像指定方法選択手段116は、スイッチ
S1,S2の切り替え状態を維持する。これにより、連
続参照画像指定データ送信部117は、画像番号「1」
を連続参照画像指定データとして送信側に送信し、特定
参照画像指定データ送信部118は、画像番号「0」を
特定参照画像指定データとして送信側に送信する。
【0140】次に、画像番号「10」の画像を符号化
し、その符号化データを復号する際の送信側と受信側の
動作を図3にSTEP5として示した。
【0141】送信側の動作は以下の通りである。
【0142】特定参照画像指定データ受信部108が、
画像番号「5」を受信すると、符号化参照画像選択手段
104は、画像番号「5」の画像を、参照画像として符
号化参照画像メモリ103から選択する。符号化部10
1は、符号化参照画像メモリ103から選択された画像
番号「5」の画像を参照画像にして入力画像を符号化す
る。局所復号部102は、符号化データを画像番号
「5」を参照画像に用いて復号し、復号画像を符号化参
照画像メモリ103に蓄積する。画像指定データ通知部
109は符号化データの画像番号「10」を送信し、参
照画像通知部105は参照画像の画像番号「5」を送信
する。符号化画像指定データ蓄積部106は画像番号
「10」を蓄積する。
【0143】受信側の動作は以下の通りである。
【0144】誤り検出部120にて誤りが検出されかな
ったことを確認すると、画像指定データ受信部111
は、受信した画像の画像番号が「10」であることを判
断する。そして、参照画像指定データ受信部112が、
参照画像の画像番号「5」を受信すると、復号参照画像
選択手段113は、復号参照画像メモリ114から画像
番号「5」の画像を参照画像として選択する。これによ
り、復号部110は、符号化データを画像番号「5」の
画像を参照画像にして復号し、正しく復号できた画像を
復号参照画像メモリ114に蓄積する。画像指定データ
受信部111は、復号画像指定データ蓄積部119にも
画像番号「10」を送る。復号画像指定データ蓄積部1
19は画像番号「10」を蓄積する。
【0145】参照画像指定方法制御部115は、送信側
に1画像前の画像を参照画像にすることを指定するた
め、復号参照画像指定方法選択手段116は、スイッチ
S1,S2の切り替え状態を維持する。これにより、連
続参照画像指定データ送信部117は、画像番号「1」
を連続参照画像指定データとして送信側に送信し、特定
参照画像指定データ送信部118は、画像番号「0」を
特定参照画像指定データとして送信側に送信する。
【0146】次に、画像番号「11」の画像を符号化
し、その符号化データを復号する際の送信側と受信側の
動作を図3にSTEP6として示した。
【0147】送信側の動作は以下の通りである。
【0148】連続参照画像指定データ受信部107が、
画像番号「1」を受信すると、符号化参照画像選択手段
104は、符号化画像指定データ蓄積部106に蓄積し
てある画像番号「10」の画像を、参照画像として符号
化参照画像メモリ103から選択する。符号化部101
は、符号化参照画像メモリ103から選択された画像番
号「10」の画像を参照画像にして入力画像を符号化す
る。局所復号部102は、符号化データを画像番号「1
0」を参照画像に用いて復号し、復号画像を符号化参照
画像メモリ103に蓄積する。画像指定データ通知部1
09は符号化データの画像番号「11」を送信し、参照
画像通知部105は参照画像の画像番号「10」を送信
する。符号化画像指定データ蓄積部106は画像番号
「11」を蓄積する。
【0149】受信側の動作は以下の通りである。
【0150】誤り検出部120にて誤りが検出されかな
ったことを碓認すると、画像指定データ受信部111
は、受信した画像の画像番号が「11」であることを判
断する。そして、参照画像指定データ受信部112が、
参照画像の画像番号「10」を受信すると、復号参照画
像選択手段113は、復号参照画像メモリ114から画
像番号「10」の画像を参照画像として選択する。これ
により、復号部110は、符号化データを画像番号「1
0」の画像を参照画像にして復号し、正しく復号できた
画像を復号参照画像メモリ114に蓄積する。画像指定
データ受信部111は復号画像指定データ蓄積部119
にも画像番号「11」を送る。復号画像指定データ蓄積
部119は画像番号「11」を蓄積する。
【0151】参照画像指定方法制御部115は、送信側
に1画像前の画像を参照画像にすることを指定するた
め、復号参照画像指定方法選択手段116は、スイッチ
S1,S2の切り替え状態を維持する。これにより、連
続参照画像指定データ送信部117は、画像番号「1」
を連続参照画像指定データとして送信側に送信し、特定
参照画像指定データ送信部118は、画像番号「0」を
特定参照画像指定データとして送信側に送信する。
【0152】以上のように、本実施形態においては、誤
りが載る場合にも、受信側から、連続参照画像指定デー
タを送信することによって、明示的に通常のフレーム間
差分符号化のように送信側にて1画像前に符号化した画
像を参照画像に用いて符号化することを指定することが
できる。さらに、連続参照画像指定データと特定参照画
像指定データの画像番号を変更することにより、受信側
から、指定した画像を参照画像にするのか、1画像前の
画像を参照画像にするのかを変更することを指定するこ
とができる。
【0153】[第2の実施形態]次に、上述した第1の
実施形態で示した画像通信システムに、送信側におい
て、1画像前の画像の符号化を開始する時刻と、現画像
の符号化を開始する時刻との間に、受信側から連続参照
画像指定データまたは特定参照画像指定データを受信で
きなかった場合、1画像前の画像を符号化する際に使用
した連続参照画像指定データまたは特定参照画像指定デ
ータの情報を用いて、現画像を符号化する機能を持たせ
た場合の実施形態を示す。
【0154】図6に、本実施形態における画像通信シス
テムの構成を示すブロック図を示す。この図において、
図1と同じ構成については、同一の符号を付し、その詳
しい説明を省略する。図6に示す画像通信システムが図
1のものと異なる点は、送信側に、受信側からの連続参
照画像指定データまたは特定参照画像指定データの誤り
を検出する送信側誤り検出部123を備えた点である。
【0155】また、送信側の連続参照画像指定データ受
信部107は、ある連続参照画像指定データを受信して
から次の連続参照画像指定データを受信するまで、最後
に受信した連続参照画像指定データを保持し、連続参照
画像指定データ受信部107が次の連続参照画像指定デ
ータを受信すると、保持していた連続参照画像指定デー
タを廃棄するものとする。
【0156】同様に、特定参照画像指定データ受信部1
08は、ある特定参照画像指定データを受信してから次
の特定参照画像指定データを受信するまで、最後に受信
した特定参照画像指定データを保持し、特定参照画像指
定データ受信部108は、次の特定参照画像指定データ
を受信すると、保持していた特定参照画像指定データを
廃棄するものとする。
【0157】上述した構成(請求項4および請求項9に
相当)の下、受信側から送信される連続参照画像指定デ
ータまたは特定参照画像指定データに、伝送路上で伝送
誤りが載る場合の動作について、図7を参照して説明す
る。
【0158】ここで、以下の説明では、前述した第1の
実施形態において、図3を参照して送信側から送信され
た送信データに誤りが載る場合と同様の初期状態を想定
するものとする。また、本実施形態の画像通信システム
において、送信側が、画像番号「6」の画像の符号化デ
ータを受信側へ送信した時に、伝送路上にて誤りが載る
場合を例に挙げて説明する。
【0159】さらに、以下の説明では、受信側が、画像
番号「6」の符号化データに対して復号処理を行った時
に送信側へ出力した特定参照画像指定データに、伝送路
上で誤りが載った場合における送信側の動作(図7中、
STEP4の動作)と、受信側が、画像番号「9」の符
号化データに対して受信側で復号処理を行った時に送信
側へ出力した連続参照画像指定データに、伝送路上で誤
りが載る場合における送信側の動作(図7中、STEP
7の動作)とについて説明する。
【0160】まず、送信側が画像番号「9」の画像を符
号化するSTEP4の動作について説明する。
【0161】受信側から送信されてきた画像番号「6」
を示す特定参照画像指定データに誤りが載っていた場
合、送信側誤り検出部123がその誤りを検出すると、
上記受信した特定参照画像指定データと、連続参照画像
指定データとを廃棄する。この時、連続参照画像指定デ
ータ受信部107は、STEP3において受信した
「1」を示す連続参照画像指定データを保持する。これ
により、符号化参照画像選択手段104は、符号化画像
指定データ蓄積部106に蓄積されている画像番号
「8」の画像を、参照画像として符号化参照画像メモリ
103から選択する。そして、符号化部101は、画像
番号「8」の画像を参照画像にして画像番号「9」の入
力画像を符号化する。
【0162】また、局所復号部102は、画像番号
「8」の画像を参照画像に用いて上記符号化データを復
号し、その復号画像(画像番号「9」)を符号化参照画
像メモリ103に蓄積する。画像指定データ通知部10
9は、受信側に対して符号化データの画像番号「9」を
示すデータを送信し、この時、符号化画像指定データ蓄
積部106に画像番号「9」を示すデータが蓄積され
る。また、参照画像通知部105は、受信側に対して符
号化に用いた参照画像の画像番号「8」を示すデータを
送信する。
【0163】一方、受信側では、誤り検出部120に
て、送信側から送信されてきたデータに誤りが検出され
かなったことが確認されると、画像指定データ受信部1
11において、受信した符号化データの画像番号「9」
を示すデータが受信され、この画像番号「9」を示すデ
ータが復号画像指定データ蓄積部119に蓄積される。
また、参照画像指定データ受信部112において、符号
化の際に使用された参照画像の画像番号「8」を示すデ
ータが受信されるが、復号参照画像メモリ114には画
像番号「8」の画像が蓄積されていないため、復号参照
画像選択手段113は、参照画像を選択できない。よっ
て、復号部110は参照画像が無いために符号化データ
を正しく復号できない。
【0164】参照画像指定方法制御部115は、送信側
に1画像前の画像を参照画像にすることを指定するた
め、復号参照画像指定方法選択手段116は、スイッチ
S1とスイッチS2の切り替え状態を現状のまま維持す
る。これにより、連続参照画像指定データ送信部117
は、画像番号「1」を連続参照画像指定データとして送
信側に送信し、特定参照画像指定データ送信部118
は、画像番号「0」を特定参照画像指定データとして送
信側に送信する。
【0165】次に、送信側が画像番号「12」の画像を
符号化する図7のSTEP7の動作について説明する。
【0166】受信側から送信されてきた「1」を示す連
続参照画像指定データと、「0」を示す特定参照画像指
定データに誤りが載っていた場合、送信側誤り検出部1
23がその誤りを検出すると、上記受信した連続参照画
像指定データと、特定参照画像指定データとを廃棄す
る。この時、連続参照画像指定データ受信部107は、
STEP6において受信した連続参照画像指定データで
ある画像番号「1」を保持する。これにより、符号化参
照画像選択手段104は、符号化画像指定データ蓄積部
106に蓄積されている画像番号「11」の画像を、画
像番号「12」の入力画像を符号化する際に用いる参照
画像として符号化参照画像メモリ103から選択する。
そして、符号化部101は、画像番号「11」の画像を
参照画像にして画像番号「12」の入力画像を符号化す
る。
【0167】また、局所復号部102は、画像番号「1
1」の画像を参照画像に用いて上記符号化データを復号
し、その復号画像(画像番号「12」)を符号化参照画
像メモリ103に蓄積する。そして、画像指定データ通
知部109は、受信側に対して符号化データの画像番号
「12」を示すデータを送信し、この時、符号化画像指
定データ蓄積部106に画像番号「12」を示すデータ
が蓄積される。また、参照画像通知部105は、受信側
に対して符号化に用いた参照画像の画像番号「11」を
示すデータを送信する。
【0168】一方、受信側では、誤り検出部120に
て、送信側から送信されてきたデータに誤りが検出され
かなったことが確認されると、画像指定データ受信部1
11において、受信した符号化データの画像番号「1
2」を示すデータが受信され、この画像番号「12」を
示すデータが復号画像指定データ蓄積部119に蓄積さ
れる。また、参照画像指定データ受信部112におい
て、符号化の際に使用された参照画像の画像番号「1
1」を示すデータが受信されると、復号参照画像選択手
段113は、復号参照画像メモリ114に蓄積されてい
る画像の中から画像番号「11」の画像を選択する。
【0169】これにより、復号部110は、画像番号
「11」の画像を参照画像として用いて受信した符号化
データを復号し、出力画像として外部へ出力すると共
に、その復号画像が復号参照画像メモリ114に蓄積さ
せる。また、参照画像指定方法制御部115は、送信側
に1画像前の画像を参照画像にすることを指定するた
め、復号参照画像指定方法選択手段116は、スイッチ
S1とスイッチS2の切り替え状態を現状のまま維持す
る。これにより、連続参照画像指定データ送信部117
は、連続参照画像指定データである画像番号「1」を送
信側に送信し、特定参照画像指定データ送信部118
は、画像番号「0」を特定参照画像指定データとして送
信側に送信する。
【0170】さらに、図8に示す動作フローを参照し、
画像番号「7」の符号化データの復号処理の過程で受信
側から送信側へ送信される特定参照画像指定データに、
伝送路上で誤りが載る場合の、送信側の動作例を示す。
なお、図8に示す動作フローにおける初期状態について
も、前述した第1の実施形態において、図3を参照して
説明した、送信側から送信された送信データに誤りが載
る場合と同様の初期状態とする。
【0171】送信側が画像番号「10」の画像を符号化
するSTEP5において、受信側が画像番号「7」の符
号化データを復号した時に出力した画像番号「5」を示
す特定参照画像指定データに、伝送路上で誤りが載った
場合、送信側において、送信側誤り検出部123により
その誤りが検出されると、上記受信した特定参照画像指
定データと、連続参照画像指定データとが廃棄される。
この時、連続参照画像指定データ受信部107と特定参
照画像指定データ受信部108は、それぞれ、STEP
4において受信した「0」を示す連続参照画像指定デー
タと、画像番号「5」を示す特定参照画像指定データと
を保持し続ける。これにより、符号化参照画像選択手段
104は、符号化参照画像メモリ103の中から画像番
号「5」の画像を選択する。そして、符号化部101
は、画像番号「5」の画像を参照画像として画像番号
「10」の画像を符号化する。
【0172】また、局所復号部102は、画像番号
「5」の画像を参照画像に用いて上記符号化データを復
号し、その復号画像(画像番号「10」)を符号化参照
画像メモリ103に蓄積する。画像指定データ通知部1
09は、受信側に対して符号化データの画像番号「1
0」を示すデータを送信し、この時、符号化画像指定デ
ータ蓄積部106に画像番号「10」を示すデータが蓄
積される。また、参照画像通知部105は、受信側に対
して符号化に用いた参照画像の画像番号「5」を示すデ
ータを送信する。
【0173】一方、受信側では、誤り検出部120に
て、送信側から送信されてきたデータに誤りが検出され
かなったことが確認されると、画像指定データ受信部1
11において、受信した符号化データの画像番号「1
0」が受信され、この画像番号「10」を示すデータが
復号画像指定データ蓄積部119に蓄積される。また、
参照画像指定データ受信部112において、符号化の際
に使用された参照画像の画像番号「5」を示すデータが
受信されると、復号参照画像選択手段113は、復号参
照画像メモリ114に蓄積されている画像の中から画像
番号「5」の画像を選択する。
【0174】これにより、復号部110は画像番号
「5」の画像を参照画像として用いて受信した符号化デ
ータを復号し、出力画像として外部へ出力すると共に、
その復号画像が復号参照画像メモリ114に蓄積させ
る。また、参照画像指定方法制御部115は、送信側に
1画像前の画像を参照画像にすることを指定するため、
復号参照画像指定方法選択手段116は、スイッチS1
とスイッチS2の切り替え状態を現状のまま維持する。
これにより、連続参照画像指定データ送信部117は、
画像番号「1」を連続参照画像指定データとして送信側
に送信し、また、特定参照画像指定データ送信部118
は、画像番号「0」を特定参照画像指定データとして送
信側に送信する。
【0175】以上のように、受信側から送信側へ送信さ
れる連続参照画像指定データまたは特定参照画像指定デ
ータに、伝送路上で誤りが載った場合においても、連続
参照画像指定データと特定参照画像指定データの画像番
号を変更することにより、受信側から指定した画像を参
照画像にするのか、1画像前の画像を参照画像にするの
かを変更することができる。
【0176】[第3の実施形態]次に、前述した第1の
実施形態で示した画像通信システムの構成を基に、受信
側の参照画像メモリが小さくすることができる上に、受
信側が主体的に誤りの波及の軽減と、符号化効率の低下
の軽減との制御を行えるようにした画像通信システムに
ついて説明する。
【0177】図9に、本実施形態における画像通信シス
テムの構成を示すブロック図を示す。この図において、
図1と同じ構成については、同一の符号を付し、その詳
しい説明を省略する。図9に示す画像通信システムが図
1のものと異なる点は、受信側において、復号参照画像
メモリ114の代わりに、以下の構成が追加された点で
ある。
【0178】まず、現参照画像蓄積判断部128は、参
照画像指定データ受信部112によって受信された参照
画像指定データが示す画像番号と、復号画像指定データ
蓄積部119に蓄積されている画像番号とに基づいて、
現参照画像蓄積部124に予想参照画像蓄積部125が
蓄積している画像を蓄積させるか否かを判断する。すな
わち、参照画像指定データ受信部112が受信した参照
画像指定データが示す画像番号と、復号画像指定データ
蓄積部119に蓄積されている画像番号とが一致する場
合には、現参照画像蓄積部124に予想参照画像蓄積部
125が蓄積している画像を蓄積させると判断し、一致
しない場合には蓄積させないと判断する。
【0179】また、参照画像蓄積変更手段129は、現
参照画像蓄積判断部128が、予想参照画像蓄積部12
5に蓄積されている画像を、現参照画像蓄積部124に
蓄積させると判断した場合、切り替え状態を現参照画像
蓄積部124側に切り替え、現参照画像蓄積部124
に、予想参照画像蓄積部125に蓄積されている画像を
蓄積させる。一方、現参照画像蓄積判断部128が、予
想参照画像蓄積部125に蓄積されている画像を、現参
照画像蓄積部124に蓄積させないと判断した場合、切
り替え状態をオープン側に切り替え、予想参照画像蓄積
部125に蓄積されている画像を、現参照画像蓄積部1
24に蓄積させない。
【0180】蓄積決定部127は、以下に示す2つの条
件に従って、予想参照画像蓄積部125に、復号部11
0が復号した復号画像を蓄積させるか否かを決定する。
【0181】(1)参照画像指定方法制御部115が送
信側に対し、1画像前に符号化した画像を参照画像とし
て用いて符号化を行うよう指定する場合には、復号部1
10から出力される復号画像を必ず蓄積させることを決
定する。 (2)参照画像指定方法制御部115が送信側に対し、
受信側が指示する特定の参照画像を参照画像として用い
て符号化を行うよう指定する場合には、参照画像指定デ
ータ受信部112で受信された参照画像指定データによ
り示される画像番号と、復号画像指定データ蓄積部11
9に蓄積されている画像番号とが一致する時に、復号部
110から出力される復号画像を蓄積させることを決定
する。
【0182】蓄積変更手段126は、蓄積決定部127
の決定に応じて、復号部110が復号した復号画像を、
予想参照画像蓄積部125に蓄積させる。ここで、現参
照画像蓄積部124および予想参照画像蓄積部125
は、請求項10の参照画像蓄積部に相当する。また、現
参照画像蓄積判断部128および蓄積決定部129は、
請求項10の参照画像蓄積判断部に相当する。
【0183】なお、送信側の符号化参照画像メモリ10
3には、局所復号部102にて復号された画像を蓄積
し、古い画像から削除するが、参照画像に用いた画像は
必ず保持するものとする。
【0184】また、受信側において、参照画像指定方法
制御部115は、所定の条件として、1画像前に符号化
した画像を符号化を行う際の参照画像として用いるよう
指定している時に、受信した符号化データから誤りが検
出された場合には、特定の画像を参照画像に指定するよ
う変更する。
【0185】逆に、特定の画像を参照画像として用いる
よう指定している時に、2フレーム続けて符号化データ
から誤りが検出されない場合には、1画像前に符号化し
た画像を参照画像に指定するように変更する。
【0186】次に、上述した構成による画像通信システ
ムの動作について説明する。なお、上記画像通信システ
ムの動作について説明するに当たり、送信側と受信側と
の間で授受されるデータの遅延時間に関しては、次に述
べる通りとする。
【0187】すなわち、送信側から送信された符号化デ
ータが受信側に到着するまで1画像分の遅延が生じ、ま
た、受信側から送信された連続参照画像指定データおよ
び特定参照画像指定データが送信側に到着するまでに、
1画像分の遅延があるとする。このため、送信側が符号
化した符号化データを送信してから、受信側が当該符号
化データを復号し、この復号の結果、送信側へ送信され
る連続参照画像指定データおよび特定参照画像指定デー
タが、送信側で受信されるまで、2画像分の遅延が生じ
ることになる。
【0188】また、送信側と受信側の初期状態として、
次のような通信途中の状況を仮定する。まず、画像番号
「1」から画像番号「6」までは、1画像前の画像を参
照画像として用い、符号化および復号を行っているもの
とする。
【0189】すなわち、画像番号「6」を符号化する時
に、送信側では、符号化参照画像メモリ103に画像番
号「1」から画像番号「5」までの画像が蓄積されてお
り、画像番号「5」の画像を参照画像として用いて画像
番号「6」の画像を符号化し、これにより、符号化画像
指定データ蓄積部106には画像番号「5」が蓄積され
ているものとする。
【0190】一方、受信側では、現参照画像蓄積部12
4には画像番号「4」の画像が蓄積され、予想参照画像
蓄積部125には画像番号「5」の画像が蓄積されてい
るものとする。また、復号画像指定データ蓄積部119
には画像番号「5」が蓄積されているものとする。さら
に、受信側から送信側に対し、画像番号「5」までは、
「1」を示す連続参照画像指定データと、「0」を示す
特定参照画像指定データとが、それぞれ送信されていた
ものとする。
【0191】以下に図10を参照して、上述した初期状
態において、伝送路上で送信側から送信されたデータに
誤りが載る場合における、送信側と受信側の動作につい
て説明する。なお、図10では、画像番号「6」、
「8」、「10」の画像の符号化データを含んだデータ
を受信側へ送信した時に、伝送路上にて誤りが載る場合
を示している。また、この図に示す数字は画像番号を示
しており、送信側から受信側へ符号化データが送信され
ている状態を表す矢印の上側に示した数字は、その符号
化データの参照画像指定データ、すなわち符号化の際に
用いられた参照画像の画像番号を示している。
【0192】まず、画像番号「6」の画像を符号化し、
その符号化データを復号する際の送信側と受信側の動作
を、STEP1として図10に示した。
【0193】送信側の動作は以下の通りである。
【0194】連続参照画像指定データ受信部107が、
画像番号「1」を受信すると、符号化参照画像選択手段
104は、符号化画像指定データ蓄積部106に蓄積さ
れている画像番号「5」の画像を、符号化参照画像メモ
リ103から選択する。これにより、符号化部101
は、符号化参照画像選択手段104によって選択された
画像番号「5」の画像を参照画像として用い、画像番号
「6」の入力画像を符号化する。
【0195】また、局所復号部102は、画像番号
「5」の画像を参照画像に用いて上記符号化データを復
号し、その復号画像を符号化参照画像メモリ103に蓄
積する。また、画像指定データ通知部109は、受信側
に対して符号化データの画像番号「6」を示すデータを
送信し、この時、符号化画像指定データ蓄積部106に
は画像番号「6」を示すデータが蓄積される。また、参
照画像通知部105は、受信側に対して符号化に用いた
参照画像の画像番号「5」を示すデータを送信する。
【0196】受信側の動作は以下の通りである。
【0197】誤り検出部120にて、送信側から送信さ
れてきたデータに誤りが検出されたことが確認される
と、そのデータは廃棄される。このため復号部110に
おいて復号が行われない。この時、参照画像指定方法制
御部115は、符号化データが誤っているため、送信側
に対し、復号画像指定データ蓄積部119に蓄積された
画像指定データによって指定される画像を、符号化の際
に用いる参照画像として指定する。
【0198】これにより、復号参照画像指定方法選択手
段116は、スイッチS1をメモリM1側に切り替える
と共に、スイッチS2を復号画像指定データ蓄積部11
9側に切り替える。そして、上記の切り替えにより、特
定参照画像指定データ送信部118は、復号画像指定デ
ータ蓄積部119に蓄積されていた画像番号「5」を特
定参照画像指定データとして送信側に送信し、連続参照
画像指定データ送信部117は、画像番号「0」を連続
参照画像指定データとして送信側へ送信する。
【0199】次に、画像番号「7」の画像を符号化し、
その符号化データを復号する際の送信側と受信側の動作
を、STEP2として図10に示す。
【0200】送信側の動作は以下の通りである。
【0201】連続参照画像指定データ受信部107が、
受信側において画像番号「4」の符号化データを復号し
た時に出力された画像番号「1」の連続参照画像指定デ
ータを受信すると、符号化参照画像選択手段104は、
符号化画像指定データ蓄積部106に蓄積されている画
像番号「6」の画像を、符号化参照画像メモリ103か
ら選択する。これにより、符号化部101は、符号化参
照画像選択手段104によって選択された画像番号
「6」の画像を参照画像として用い、画像番号「7」の
入力画像を符号化する。
【0202】また、局所復号部102は、画像番号
「6」の画像を参照画像に用いて上記符号化データを復
号し、その復号画像を符号化参照画像メモリ103に蓄
積する。また、画像指定データ通知部109は、受信側
に対して符号化データの画像番号「7」を示すデータを
送信し、この時、符号化画像指定データ蓄積部106に
は画像番号「7」を示すデータが蓄積される。また、参
照画像通知部105は、受信側に対して符号化に用いた
参照画像の画像番号「6」を示すデータを送信する。
【0203】受信側の動作は以下の通りである。
【0204】誤り検出部120にて、送信側から送信さ
れてきたデータから誤りが検出されかなったことが確認
されると、画像指定データ受信部111は、受信した符
号化データの画像番号「7」を示す画像指定データを受
信する。また、参照画像指定データ受信部112は、画
像番号「6」を示す参照画像指定データを受信するが、
現参照画像蓄積部124または予想参照画像蓄積部12
5のいずれにも画像番号「6」の画像が蓄積されていな
いため、復号参照画像選択手段113は、参照画像を選
択することができない。このため、復号部110は、参
照画像がないため受信した符号化データを正しく復号す
ることができない。
【0205】この時、参照画像指定方法制御部115
は、2フレーム連続して誤りが検出されない状態になっ
ていないので、送信側に対し、復号画像指定データ蓄積
部119に蓄積されている画像指定データによって指定
される画像を、符号化の際に用いる参照画像として指定
する。これにより、復号参照画像指定方法選択手段11
6は、スイッチS1とスイッチS2の切り替え状態を維
持するので、特定参照画像指定データ送信部118は、
復号画像指定データ蓄積部119に蓄積されている画像
番号「5」を特定参照画像指定データとして送信側に送
信し、また、連続参照画像指定データ送信部117は、
画像番号「0」を連続参照画像指定データとして送信側
へ送信する。
【0206】次に、画像番号「8」の画像を符号化し、
その符号化データを復号する際の送信側と受信側の動作
を、STEP3として図10に示す。
【0207】送信側の動作は以下の通りである。
【0208】連続参照画像指定データ受信部107が、
受信側において画像番号「5」の符号化データを復号し
た時に出力された「1」を示す連続参照画像指定データ
を受信すると、符号化参照画像選択手段104は、符号
化画像指定データ蓄積部106に蓄積されている画像番
号「7」の画像を符号化参照画像メモリ103から選択
する。これにより、符号化部101は、符号化参照画像
選択手段104によって選択された画像番号「7」の画
像を参照画像として用いて、画像番号「8」の入力画像
を符号化する。
【0209】また、局所復号部102は、画像番号
「7」の画像を参照画像に用いて上記符号化データを復
号し、画像番号「8」の復号画像を符号化参照画像メモ
リ103に蓄積する。また、画像指定データ通知部10
9は、受信側に対して符号化データの画像番号「8」を
示すデータを送信し、この時、符号化画像指定データ蓄
積部106に画像番号「8」を示すデータが蓄積され
る。また、参照画像通知部105は、受信側に対して符
号化に用いた参照画像の画像番号「7」を示すデータを
送信する。
【0210】受信側の動作は以下の通りである。
【0211】誤り検出部120により、送信側から送信
されてきたデータから誤りが検出されたことが確認され
ると、そのデータは廃棄されるので、復号部110にお
いて復号は行われない。また、参照画像指定方法制御部
115は、送信側から送信されたデータが誤っていたた
め、復号画像指定データ蓄積部119に蓄積された画像
指定データによって指定される画像を、符号化の際に用
いる参照画像として指定する。
【0212】これにより、復号参照画像指定方法選択手
段116は、スイッチS1とスイッチS2の切り替え状
態を維持するので、特定参照画像指定データ送信部11
8は、復号画像指定データ蓄積部119に蓄積されてい
る画像番号「5」を特定参照画像指定データとして送信
側に送信し、連続参照画像指定データ送信部117は、
画像番号「0」を連続参照画像指定データとして送信側
へ送信する。
【0213】次に、画像番号「9」の画像を符号化し、
その符号化データを復号する際の送信側と受信側の動作
を、STEP4として図10に示す。
【0214】送信側の動作は以下の通りである。
【0215】特定参照画像指定データ受信部108が、
受信側において画像番号「6」の符号化データを復号し
ようとした時に出力された画像番号「5」を示す特定参
照画像指定データを受信すると、符号化参照画像選択手
段104は、上記特定参照画像指定データが示す画像番
号「5」の画像を符号化参照画像メモリ103から選択
する。これにより、符号化部101は、符号化参照画像
選択手段104によって選択された画像番号「5」の画
像を参照画像として用い、画像番号「9」の入力画像を
符号化する。
【0216】また、局所復号部102は、画像番号
「5」の画像を参照画像に用いて上記符号化データを復
号し、その復号画像を符号化参照画像メモリ103に蓄
積する。また、画像指定データ通知部109は、受信側
に対して符号化データの画像番号「9」を送信し、この
時、符号化画像指定データ蓄積部106に画像番号
「9」を示すデータが蓄積される。また、参照画像通知
部105は、受信側に対して符号化に用いた参照画像の
画像番号「5」を示すデータを送信する。
【0217】受信側の動作は以下の通りである。
【0218】誤り検出部120により、送信側から送信
されてきたデータから誤りが検出されなかったことが確
認されると、画像指定データ受信部111は、受信した
符号化データの画像番号「9」を示す画像指定データを
受信する(画像指定データ受信過程)。また、参照画像
指定データ受信部112は、画像番号「5」を示す参照
画像指定データを受信する(参照画像指定データ受信過
程)と、復号参照画像選択手段113は、予想参照画像
蓄積部125に蓄積されている画像番号「5」の画像を
参照画像として選択し、復号部110へ出力する。
【0219】これにより、復号部110は、画像番号
「5」の画像を参照画像として用いて受信した符号化デ
ータを復号し(復号過程)、正しく復号できた画像(画
像番号「9」)を蓄積変更手段126へ出力する。そし
て、参照画像指定方法制御部115は、2フレーム連続
して誤りが検出されない状態になっていないので、送信
側に対し、受信側が指定する特定の画像を参照画像とし
て用いて符号化を行うように指定する(符号化参照画像
判断過程)。
【0220】ここで蓄積決定部127は、参照画像指定
方法制御部115が、特定の画像を参照画像として用い
て符号化を行うように指定しており、かつ、参照画像指
定データ受信部112が受信した参照画像指定データに
より示される画像番号「5」と、復号画像指定データ蓄
積部119に蓄積されている画像番号「5」とが一致す
るため、復号部110が復号した画像番号「9」の復号
画像を、予想参照画像蓄積部125に蓄積することを決
定する(復号参照画像蓄積判断過程)。これにより、蓄
積変更手段126は、切り替え状態を予想参照画像蓄積
部125側へ切り替え、復号部110から出力されてい
る画像番号「9」の復号画像を、予想参照画像蓄積部1
25に蓄積させる。
【0221】また、現参照画像蓄積判断部128は、参
照画像指定データ受信部112が受信した参照画像指定
データにより示される画像番号「5」と、復号画像指定
データ蓄積部119に蓄積されている画像番号「5」と
が一致するため、予想参照画像蓄積部125に蓄積され
ている画像番号「5」の画像を現参照画像蓄積部124
に蓄積するよう判断する(復号参照画像蓄積判断過
程)。これにより、参照画像蓄積変更手段129は、切
り替え状態を現参照画像蓄積部124側に切り替え、予
想参照画像蓄積部125に蓄積されている画像を、現参
照画像蓄積部124に蓄積させる(復号参照画像蓄積過
程)。
【0222】さらに、蓄積決定部127が復号画像を蓄
積することを決定したので、画像指定データ受信部11
1により受信された画像番号「9」を示すデータが、復
号画像指定データ蓄積部119に蓄積される(復号参照
画像蓄積過程)。そして、復号参照画像指定方法選択手
段116は、参照画像指定方法制御部115が特定の画
像を参照画像として用いて符号化を行うように指定して
いるため、スイッチS1とスイッチS2の切り替え状態
を維持する。これにより、特定参照画像指定データ送信
部118は、復号画像指定データ蓄積部119に蓄積さ
れた画像番号「9」を特定参照画像指定データとして送
信側へ送信し、連続参照画像指定データ送信部117
は、画像番号「0」を連続参照画像指定データとして送
信側へ送信する(連続参照画像指定過程)。
【0223】次に、画像番号「10」の画像を符号化
し、その符号化データを復号する際の送信側と受信側の
動作を、STEP5として図10に示す。
【0224】送信側の動作は以下の通りである。
【0225】特定参照画像指定データ受信部108が、
受信側において画像番号「7」の符号化データを復号し
ようとした時に出力された画像番号「5」を示す特定参
照画像指定データを受信すると、符号化参照画像選択手
段104は、上記特定参照画像指定データが示す画像番
号「5」の画像を符号化参照画像メモリ103から選択
する。これにより、符号化部101は、符号化参照画像
選択手段104によって選択された画像番号「5」の画
像を参照画像として用い、画像番号「10」の入力画像
を符号化する。
【0226】また、局所復号部102は、画像番号
「5」の画像を参照画像に用いて上記符号化データを復
号し、その復号画像を符号化参照画像メモリ103に蓄
積する。また、画像指定データ通知部109は、受信側
に対して符号化データの画像番号「10」を送信し、こ
の時、符号化画像指定データ蓄積部106に画像番号
「10」を示すデータが蓄積される。また、参照画像通
知部105は、受信側に対して符号化に用いた参照画像
の画像番号「5」を示すデータを送信する。
【0227】受信側の動作は以下の通りである。
【0228】誤り検出部120により、送信側から送信
されてきたデータから誤りが検出されたことが確認され
ると、そのデータは廃棄されるので、復号部110にお
いて復号は行われない。また、参照画像指定方法制御部
115は、送信側から送信されたデータが誤っていたた
め、復号画像指定データ蓄積部119に蓄積された画像
指定データによって指定される画像を、符号化の際に用
いる参照画像として指定する。
【0229】これにより、復号参照画像指定方法選択手
段116は、スイッチS1とスイッチS2の切り替え状
態を維持するので、特定参照画像指定データ送信部11
8は、復号画像指定データ蓄積部119に蓄積されてい
る画像番号「9」を特定参照画像指定データとして送信
側に送信し、また、連続参照画像指定データ送信部11
7は、画像番号「0」を連続参照画像指定データとして
送信側へ送信される。
【0230】次に、画像番号「11」の画像を符号化
し、その符号化データを復号する際の送信側と受信側の
動作を、STEP6として図10に示す。
【0231】送信側の動作は以下の通りである。
【0232】特定参照画像指定データ受信部108が、
受信側において画像番号「8」の符号化データを復号し
ようとした時に出力された画像番号「5」を示す特定参
照画像指定データを受信すると、符号化参照画像選択手
段104は、上記特定参照画像指定データが示す画像番
号「5」の画像を符号化参照画像メモリ103から選択
する。これにより、符号化部101は、符号化参照画像
選択手段104によって選択された画像番号「5」の画
像を参照画像として用い、画像番号「11」の入力画像
を符号化する。
【0233】また、局所復号部102は、画像番号
「5」の画像を参照画像に用いて上記符号化データを復
号し、その復号画像を符号化参照画像メモリ103に蓄
積する。また、画像指定データ通知部109は、受信側
に対して符号化データの画像番号「11」を送信し、こ
の時、符号化画像指定データ蓄積部106に画像番号
「11」を示すデータが蓄積される。また、参照画像通
知部105は、受信側に対して符号化に用いた参照画像
の画像番号「5」を示すデータを送信する。
【0234】受信側の動作は以下の通りである。
【0235】誤り検出部120により、送信側から送信
されてきたデータから誤りが検出されなかったことが確
認されると、画像指定データ受信部111は、受信した
符号化データの画像番号「11」を示す画像指定データ
を受信する。また、参照画像指定データ受信部112
は、画像番号「5」を示す参照画像指定データを受信す
ると、復号参照画像選択手段113は、現参照画像蓄積
部124に蓄積されている画像番号「5」の画像を参照
画像として選択し、復号部110へ出力する。
【0236】これにより、復号部110は、画像番号
「5」の画像を参照画像として用いて受信した符号化デ
ータを復号し、正しく復号できた画像(画像番号「1
1」)を蓄積変更手段126へ出力する。そして、参照
画像指定方法制御部115は、送信側に対し、受信側が
指定する特定の画像を参照画像として用いて符号化を行
うように指定する。
【0237】ここで蓄積決定部127は、参照画像指定
方法制御部115が、特定の画像を参照画像に指定して
いるものの、参照画像指定データ受信部112が受信し
た参照画像指定データにより示される画像番号「5」
と、復号画像指定データ蓄積部119に蓄積されている
画像番号「9」とが一致しないため、復号部110が復
号した画像番号「11」の復号画像を、予想参照画像蓄
積部125に蓄積しないことを決定する。これにより、
蓄積変更手段126は、切り替え状態をオープン側へ切
り替え、復号部110から出力されている画像番号「1
1」の復号画像を、予想参照画像蓄積部125に蓄積さ
せない。
【0238】また、蓄積決定部127が復号画像を蓄積
しないことを決定したので、画像指定データ受信部11
1により受信された画像番号「11」を示すデータは、
復号画像指定データ蓄積部119に蓄積されない。そし
て、復号参照画像指定方法選択手段116は、参照画像
指定方法制御部115が特定の画像を参照画像として用
いて符号化を行うように指定しているため、スイッチS
1とスイッチS2の切り替え状態を維持する。これによ
り、特定参照画像指定データ送信部118は、復号画像
指定データ蓄積部119に蓄積された画像番号「9」を
特定参照画像指定データとして送信側へ送信し、連続参
照画像指定データ送信部117は、画像番号「0」を連
続参照画像指定データとして送信側へ送信する。
【0239】次に、画像番号「12」の画像を符号化
し、その符号化データを復号する際の送信側と受信側の
動作を、STEP7として図10に示す。
【0240】送信側の動作は以下の通りである。
【0241】特定参照画像指定データ受信部108が、
受信側において画像番号「9」の符号化データを復号し
た時に出力された画像番号「9」を示す特定参照画像指
定データを受信すると、符号化参照画像選択手段104
は、上記特定参照画像指定データが示す画像番号「9」
の画像を符号化参照画像メモリ103から選択する。こ
れにより、符号化部101は、符号化参照画像選択手段
104によって選択された画像番号「9」の画像を参照
画像として用い、画像番号「12」の入力画像を符号化
する。
【0242】また、局所復号部102は、画像番号
「9」の画像を参照画像に用いて上記符号化データを復
号し、その復号画像を符号化参照画像メモリ103に蓄
積する。また、画像指定データ通知部109は、受信側
に対して符号化データの画像番号「12」を送信し、こ
の時、符号化画像指定データ蓄積部106に画像番号
「12」を示すデータが蓄積される。また、参照画像通
知部105は、受信側に対して符号化に用いた参照画像
の画像番号「9」を示すデータを送信する。
【0243】受信側の動作は以下の通りである。
【0244】誤り検出部120により、送信側から送信
されてきたデータから誤りが検出されなかったことが確
認されると、画像指定データ受信部111は、受信した
符号化データの画像番号「12」を示す画像指定データ
を受信する(画像指定データ受信過程)。また、参照画
像指定データ受信部112は、画像番号「9」を示す参
照画像指定データを受信する(参照画像指定データ受信
過程)と、復号参照画像選択手段113は、現参照画像
蓄積部124に蓄積されている画像番号「9」の画像を
参照画像として選択し、復号部110へ出力する。
【0245】これにより、復号部110は、画像番号
「9」の画像を参照画像として用いて受信した符号化デ
ータを復号し(復号過程)、正しく復号できた画像(画
像番号「12」)を蓄積変更手段126へ出力する。そ
して、参照画像指定方法制御部115は、2フレーム連
続して伝送誤りを検出しなかったため、送信側に対し、
1画像前に符号化した画像を参照画像として用いて符号
化を行うように指定する(符号化参照画像判断過程)。
これにより、復号参照画像指定方法選択手段116は、
スイッチS1をメモりM2側に切り替えると共に、スイ
ッチS2をメモリM3側に切り替える。そして、上記の
切り替えにより、連続参照画像指定データ送信部117
は、画像番号「1」を連続参照画像指定データとして送
信側へ送信し、また、特定参照画像指定データ送信部1
18は、画像番号「0」を特定参照画像指定データとし
て送信側に送信する(連続参照画像指定過程)。
【0246】また、蓄積決定部127は、参照画像指定
方法制御部115が、1画像前に符号化した画像を参照
画像に指定しているため、復号部110が復号した画像
番号「12」の復号画像を、予想参照画像蓄積部125
に蓄積することを決定する(参照画像蓄積判断過程)。
これにより、蓄積変更手段126は、切り替え状態を予
想参照画像蓄積部125側へ切り替え、復号部110か
ら出力されている画像番号「12」の復号画像を、予想
参照画像蓄積部125に蓄積させる(復号参照画像蓄積
過程)。
【0247】また、現参照画像蓄積判断部128は、参
照画像指定データ受信部112が受信した参照画像指定
データにより示される画像番号「9」と、復号画像指定
データ蓄積部119に蓄積されている画像番号「9」と
が一致するため、予想参照画像蓄積部125に蓄積され
ている画像番号「9」の画像を現参照画像蓄積部124
に蓄積するよう判断する(参照画像蓄積判断過程)。こ
れにより、参照画像蓄積変更手段129は、切り替え状
態を、現参照画像蓄積部124側に切り替え、予想参照
画像蓄積部125に蓄積されている画像を、現参照画像
蓄積部124に蓄積させる(復号参照画像蓄積過程)。
【0248】さらに、蓄積決定部127が復号部110
から出力された画像番号「12」の復号画像を、予想参
照画像蓄積部125に蓄積することを決定したので、復
号画像指定データ蓄積部119に、画像指定データ受信
部111が受信した画像番号「12」のデータが蓄積さ
れる(復号参照画像蓄積過程)。
【0249】次に、画像番号「13」の画像を符号化
し、その符号化データを復号する際の送信側と受信側の
動作を、STEP8として図10に示す。
【0250】送信側の動作は以下の通りである。
【0251】特定参照画像指定データ受信部108が、
受信側において画像番号「10」の符号化データを復号
した時に出力された画像番号「9」を示す特定参照画像
指定データを受信すると、符号化参照画像選択手段10
4は、上記特定参照画像指定データが示す画像番号
「9」の画像を符号化参照画像メモリ103から選択す
る。これにより、符号化部101は、符号化参照画像選
択手段104によって選択された画像番号「9」の画像
を参照画像として用い、画像番号「13」の入力画像を
符号化する。
【0252】また、局所復号部102は、画像番号
「9」の画像を参照画像に用いて上記符号化データを復
号し、その復号画像を符号化参照画像メモリ103に蓄
積する。また、画像指定データ通知部109は、受信側
に対して符号化データの画像番号「13」を送信し、こ
の時、符号化画像指定データ蓄積部106に画像番号
「13」を示すデータが蓄積される。また、参照画像通
知部105は、受信側に対して符号化に用いた参照画像
の画像番号「9」を示すデータを送信する。
【0253】受信側の動作は以下の通りである。
【0254】誤り検出部120により、送信側から送信
されてきたデータから誤りが検出されなかったことが確
認されると、画像指定データ受信部111は、受信した
符号化データの画像番号「13」を示す画像指定データ
を受信する。また、参照画像指定データ受信部112
は、画像番号「9」を示す参照画像指定データを受信す
ると、復号参照画像選択手段113は、現参照画像蓄積
部124に蓄積されている画像番号「9」の画像を参照
画像として選択し、復号部110へ出力する。
【0255】これにより、復号部110は、画像番号
「9」の画像を参照画像として用いて受信した符号化デ
ータを復号し、正しく復号できた画像(画像番号「1
3」)を蓄積変更手段126へ出力する。そして、参照
画像指定方法制御部115は、送信側に対し、1画像前
に符号化した画像を参照画像として用いて符号化を行う
ように指定する。これにより、復号参照画像指定方法選
択手段116は、スイッチS1とスイッチS2の切り替
え状態を現状のまま維持するので、連続参照画像指定デ
ータ送信部117は、画像番号「1」を連続参照画像指
定データとして送信側へ送信し、また、特定参照画像指
定データ送信部118は、画像番号「0」を特定参照画
像指定データとして送信側へ送信される。
【0256】また、蓄積決定部127は、参照画像指定
方法制御部115が、1画像前に符号化した画像を参照
画像に指定しているため、復号部110が復号した画像
番号「13」の復号画像を、予想参照画像蓄積部125
に蓄積することを決定する。これにより、蓄積変更手段
126は、切り替え状態を予想参照画像蓄積部125側
へ切り替え、復号部110から出力されている画像番号
「13」の復号画像を、予想参照画像蓄積部125に蓄
積させる。
【0257】また、現参照画像蓄積判断部128は、参
照画像指定データ受信部112が受信した参照画像指定
データにより示される画像番号「9」と、復号画像指定
データ蓄積部119に蓄積されている画像番号「12」
とが一致しないため、予想参照画像蓄積部125に蓄積
されている画像番号「13」の画像を現参照画像蓄積部
124に蓄積しないよう判断する。これにより、参照画
像蓄積変更手段129は、切り替え状態を、オープン側
に維持し、予想参照画像蓄積部125に蓄積されている
画像を、現参照画像蓄積部124に蓄積させない。
【0258】さらに、蓄積決定部127が復号部110
から出力された画像番号「13」の復号画像を、予想参
照画像蓄積部125に蓄積することを決定したので、復
号画像指定データ蓄積部119に、画像指定データ受信
部111が受信した画像番号「13」のデータが蓄積さ
れる。
【0259】次に、画像番号「14」の画像を符号化
し、その符号化データを復号する際の送信側と受信側の
動作を、STEP9として図10に示す。
【0260】送信側の動作は以下の通りである。
【0261】特定参照画像指定データ受信部108が、
受信側において画像番号「11」の符号化データを復号
した時に出力された画像番号「9」を示す特定参照画像
指定データを受信すると、符号化参照画像選択手段10
4は、上記特定参照画像指定データが示す画像番号
「9」の画像を符号化参照画像メモリ103から選択す
る。これにより、符号化部101は、符号化参照画像選
択手段104によって選択された画像番号「9」の画像
を参照画像として用い、画像番号「14」の入力画像を
符号化する。
【0262】また、局所復号部102は、画像番号
「9」の画像を参照画像に用いて上記符号化データを復
号し、その復号画像を符号化参照画像メモリ103に蓄
積する。また、画像指定データ通知部109は、受信側
に対して符号化データの画像番号「14」を送信し、こ
の時、符号化画像指定データ蓄積部106に画像番号
「14」を示すデータが蓄積される。また、参照画像通
知部105は、受信側に対して符号化に用いた参照画像
の画像番号「9」を示すデータを送信する。
【0263】受信側の動作は以下の通りである。
【0264】誤り検出部120により、送信側から送信
されてきたデータから誤りが検出されなかったことが確
認されると、画像指定データ受信部111は、受信した
符号化データの画像番号「14」を示す画像指定データ
を受信する。また、参照画像指定データ受信部112
は、画像番号「9」を示す参照画像指定データを受信す
ると、復号参照画像選択手段113は、現参照画像蓄積
部124に蓄積されている画像番号「9」の画像を参照
画像として選択し、復号部110へ出力する。
【0265】これにより、復号部110は、画像番号
「9」の画像を参照画像として用いて受信した符号化デ
ータを復号し、正しく復号できた画像(画像番号「1
4」)を蓄積変更手段126へ出力する。そして、参照
画像指定方法制御部115は、送信側に対し、1画像前
に符号化した画像を参照画像として用いて符号化を行う
ように指定する。これにより、復号参照画像指定方法選
択手段116は、スイッチS1とスイッチS2の切り替
え状態を現状のまま維持するので、連続参照画像指定デ
ータ送信部117は、画像番号「1」を連続参照画像指
定データとして送信側へ送信し、また、特定参照画像指
定データ送信部118は、画像番号「0」を特定参照画
像指定データとして送信側に送信する。
【0266】また、蓄積決定部127は、参照画像指定
方法制御部115が、1画像前に符号化した画像を参照
画像に指定しているため、復号部110が復号した画像
番号「14」の復号画像を、予想参照画像蓄積部125
に蓄積することを決定する。これにより、蓄積変更手段
126は、切り替え状態を予想参照画像蓄積部125側
へ切り替え、復号部110から出力されている画像番号
「14」の復号画像を、予想参照画像蓄積部125に蓄
積させる。
【0267】また、現参照画像蓄積判断部128は、参
照画像指定データ受信部112が受信した参照画像指定
データにより示される画像番号「9」と、復号画像指定
データ蓄積部119に蓄積されている画像番号「13」
とが一致しないため、予想参照画像蓄積部125に蓄積
されている画像番号「14」の画像を現参照画像蓄積部
124に蓄積しないよう判断する。これにより、参照画
像蓄積変更手段129は、切り替え状態を、オープン側
に維持し、予想参照画像蓄積部125に蓄積されている
画像を、現参照画像蓄積部124に蓄積させない。
【0268】さらに、蓄積決定部127が復号部110
から出力された画像番号「14」の復号画像を、予想参
照画像蓄積部125に蓄積することを決定したので、復
号画像指定データ蓄積部119に、画像指定データ受信
部111が受信した画像番号「14」のデータが蓄積さ
れる。
【0269】次に、画像番号「15」の画像を符号化
し、その符号化データを復号する際の送信側と受信側の
動作を、STEP10として図10に示す。
【0270】送信側の動作は以下の通りである。
【0271】連続参照画像指定データ受信部107が、
受信側において画像番号「12」の符号化データを復号
した時に出力された画像番号「1」の連続参照画像指定
データを受信すると、符号化参照画像選択手段104
は、符号化画像指定データ蓄積部106に蓄積されてい
る画像番号「14」の画像を符号化参照画像メモリ10
3から選択する。これにより、符号化部101は、符号
化参照画像選択手段104によって選択された画像番号
「14」の画像を参照画像として用い、画像番号「1
5」の入力画像を符号化する。
【0272】また、局所復号部102は、画像番号「1
4」の画像を参照画像に用いて上記符号化データを復号
し、その復号画像を符号化参照画像メモリ103に蓄積
する。また、画像指定データ通知部109は、受信側に
対して符号化データの画像番号「15」を送信し、この
時、符号化画像指定データ蓄積部106に画像番号「1
5」を示すデータが蓄積される。また、参照画像通知部
105は、受信側に対して符号化に用いた参照画像の画
像番号「14」を示すデータを送信する。
【0273】受信側の動作は以下の通りである。
【0274】誤り検出部120により、送信側から送信
されてきたデータから誤りが検出されなかったことが確
認されると、画像指定データ受信部111は、受信した
符号化データの画像番号「15」を示す画像指定データ
を受信する。また、参照画像指定データ受信部112
は、画像番号「14」を示す参照画像指定データを受信
すると、復号参照画像選択手段113は、予想参照画像
蓄積部125に蓄積されている画像番号「14」の画像
を参照画像として選択し、復号部110へ出力する。
【0275】これにより、復号部110は、画像番号
「14」の画像を参照画像として用いて受信した符号化
データを復号し、正しく復号できた画像(画像番号「1
5」)を蓄積変更手段126へ出力する。そして、参照
画像指定方法制御部115は、送信側に対し、1画像前
に符号化した画像を参照画像として用いて符号化を行う
ように指定する。これにより、復号参照画像指定方法選
択手段116は、スイッチS1とスイッチS2の切り替
え状態を現状のまま維持するので、連続参照画像指定デ
ータ送信部117は、画像番号「1」を連続参照画像指
定データとして送信側へ送信し、特定参照画像指定デー
タ送信部118は、画像番号「0」を特定参照画像指定
データとして送信側に送信する。
【0276】また、蓄積決定部127は、参照画像指定
方法制御部115が、1画像前に符号化した画像を参照
画像に指定しているため、復号部110が復号した画像
番号「15」の復号画像を、予想参照画像蓄積部125
に蓄積することを決定する。これにより、蓄積変更手段
126は、切り替え状態を予想参照画像蓄積部125側
へ切り替え、復号部110から出力されている画像番号
「15」の復号画像を、予想参照画像蓄積部125に蓄
積させる。
【0277】また、現参照画像蓄積判断部128は、参
照画像指定データ受信部112が受信した参照画像指定
データにより示される画像番号「14」と、復号画像指
定データ蓄積部119に蓄積されている画像番号「1
4」とが一致するため、予想参照画像蓄積部125に蓄
積されている画像番号「14」の画像を現参照画像蓄積
部124に蓄積するよう判断する。これにより、参照画
像蓄積変更手段129は、切り替え状態を、現参照画像
蓄積部124側に変更し、予想参照画像蓄積部125に
蓄積されている画像を、現参照画像蓄積部124に蓄積
させる。
【0278】さらに、蓄積決定部127が復号部110
から出力された画像番号「15」の復号画像を、予想参
照画像蓄積部125に蓄積することを決定したので、復
号画像指定データ蓄積部119に、画像指定データ受信
部111が受信した画像番号「15」のデータが蓄積さ
れる。
【0279】以上のように、受信側が送信側に対して1
画像前の画像を符号化することを指定する第1の実施形
態で示した構成に、受信側において復号画像を蓄積する
かどうかを判断する構成を追加することにより、受信側
の参照画像メモリを小さくすることができ、さらに、受
信側が主体的に、誤りの波及の軽減と符号化効率の低下
の軽減を制御することが可能である。
【0280】なお、上述した第1〜第3の実施形態にお
いて、図1、図6、図9のブロック図に示した送信側の
符号化部101,局所復号部102,符号化参照画像メ
モリ103,符号参照画像選択手段104,参照画像通
知部105,符号化画像指定データ蓄積部106,連続
参照画像指定データ受信部107,特定参照画像指定デ
ータ受信部108,画像指定データ通知部109,送信
側多重化部121,送信側誤り検出部123の動作を実
現するためのプログラムを、CD−ROM、フロッピー
ディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記
録し、この記録媒体に記録されたプログラムを上記コン
ピュータに読み込ませ、実行することにより入力画像の
符号化および受信側への各種データの送信を行ってもよ
い。
【0281】また、図1、図6、図9のブロック図に示
した受信側の復号部110,画像指定データ受信部11
1,参照画像指定データ受信部112,復号参照画像選
択手段113,復号参照画像メモリ114,参照画像指
定方法制御部115,復号参照画像指定方法選択手段1
16,連続参照画像指定データ送信部117,特定参照
画像指定データ送信部118,復号画像指定データ蓄積
部119,誤り検出部120,受信側多重化部122,
現参照画像蓄積部124,予想参照画像蓄積部125,
蓄積変更手段126,蓄積決定部127,現参照画像蓄
積判断部128,参照画像蓄積変更手段129の動作を
実現するためのプログラムを、CD−ROM、フロッピ
ーディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に
記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを上記コ
ンピュータに読み込ませ、実行することにより送信側か
ら送信されてきた符号化データの復号および送信側への
各種データの送信を行ってもよい。
【0282】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれぱ、
明示的に通常のフレーム間差分符号化のように送信側に
て1画像前に符号化した画像を参照画像に用いて符号化
することを指定することができ、さらに、連続参照画像
指定データと特定参照画像指定データとして送信する参
照画像指定データを変更することにより、受信側から、
指定した画像を参照画像にするのか、1画像前の画像を
参照画像にするのかを変更することを指定することがで
き、誤りの波及の軽減と符号化効率の低下の軽減を図る
ことができる。
【0283】また、受信側に復号画像を蓄積するかどう
かを判断する構成を追加することにより、受信側の参照
画像メモリを小さくすることができ、かつ、受信側が主
体的に、誤りの波及の軽減と符号化効率の低下の軽減を
制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の画像通信システム
の構成を示すブロック図である。
【図2】 同画像通信システムにおいて、符号化データ
に誤りが載らない場合の動作例を示す図である。
【図3】 同画像通信システムにおいて、符号化データ
に誤りが載った場合の動作例を示す図である。
【図4】 同画像通信システムにおいて、送信側から受
信側へ送信されるデータのフォーマットの一例を示す図
である。
【図5】 同画像通信システムにおいて、受信側から送
信側へ送信されるデータのフォーマットの一例を示す図
である。
【図6】 本発明の第2の実施形態の画像通信システム
の構成を示すブロック図である。
【図7】 同画像通信システムの動作例を示す図であ
る。
【図8】 同画像通信システムの動作例を示す図であ
る。
【図9】 本発明の第3の実施形態の画像通信システム
の構成を示すブロック図である。
【図10】 同画像通信システムの動作例を示す図であ
る。
【符号の説明】
101 符号化部 102 局所復号部 103 符号化参照画像メモリ 104 符号化参照画像選択手段 105 参照画像通知部 106 符号化画像指定データ蓄積部 107 連続参照画像指定データ受信部 108 特定参照画像指定データ受信部 109 画像指定データ通知部 110 復号部 111 画像指定データ受信部 112 参照画像指定データ受信部 113 復号参照画像選択手段 114 復号参照画像メモリ 115 参照画像指定方法制御部 116 復号参照画像指定方法選択手段 117 連続参照画像指定データ送信部 118 特定参照画像指定データ送信部 119 復号画像指定データ蓄積部 120 誤り検出部 121 送信側多重化部 122 受信側多重化部 123 送信側誤り検出部 124 現参照画像蓄積部 125 予想参照画像蓄積部 126 蓄積変更手段 127 蓄積決定部 128 現参照画像蓄積判断部 129 参照画像蓄積変更手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−149421(JP,A) 福永、松村、中井,受信確認を利用し た誤り耐性動画像符号化方式における適 応的モード切替方式,映像情報メディア 学会誌,日本,1997年10月20日,Vo l.51,No.10,p.1715−1721 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側はフレーム間差分符号化方式によ
    り入力画像を符号化して、符号化データを受信側へ送
    信し、該受信側は、以前に復号した画像を参照画像とし
    て該送信側から送信された符号化データを復号する画像
    通信方法において、 前記受信側は、前記参照画像として予測参照画像と現参照画像のいずれ
    か一方を用い、 前記送信側に対し、前記予測参照画像の画像番号を示す
    復号画像指定データを送信し、該復号画像指定データに
    より指定される参照画像を用いて符号化を行うことを送
    信側に指示するか、または、1画像前に符号化した画像
    を参照画像として用いて符号化を行うことを送信側に指
    示するのかを所定の条件に基づいて判断する符号化参照
    画像判断過程と、 前記符号化参照画像判断過程で、送信側に対し、前記復
    号画像指定データにより指定される参照画像を用いて符
    号化を行うことを指示すると判断した場合は、前記復号
    画像指定データにより指定される参照画像を用いて符号
    化を行うことを送信側に指示する特定参照画像指定過程
    と、 前記符号化参照画像判断過程で、送信側に対し、1画像
    前に符号化した画像を参照画像として用いて符号化を行
    うことを指示すると判断した場合は、1画像前に符号化
    された画像を参照画像として用いて符号化を行うことを
    送信側に指示する連続参照画像指定過程と 、 前記送信側が符号化の際に使用した参照画像の画像番号
    を示す参照画像指定データを受信する参照画像指定デー
    タ受信過程と、 前記送信側にて符号化した画像の画像番号を示す画像指
    定データを受信する画像指定データ受信過程と、前記予測参照画像または前記現参照画像のうち、 前記受
    信した参照画像指定データにより指定される画像を参照
    画像として用いて、前記符号化データの復号を行う復号
    過程と、前記受信した参照画像指定データと前記復号画像指定デ
    ータが一致し、かつ、前記復号過程において前記符号化
    データが正しく復号された時に、予測参照画像 を現参照
    画像として蓄積することを判断する現参照画像蓄積判断
    過程と、 前記現参照画像蓄積判断過程で蓄積することが決定され
    た場合には、予測参照画像を現参照画像として蓄積し、
    前記現参照画像蓄積判断過程で蓄積することが決定され
    なかった場合には、予測参照画像を現参照画像として蓄
    積しない現参照画像蓄積過程と、 前記符号化参照画像判断過程で、送信側に対し、前記復
    号画像指定データにより指定される参照画像を用いて符
    号化を行うことを指示する場合には、前記受信した参照
    画像指定データと前記復号画像指定データが一致し、か
    つ、前記復号過程において前記符号化データが正しく復
    号された時に、復号画像を予測参照画像として蓄積する
    ことを判断し、または、前記符号化参照画像判断過程
    で、1画像前に符号化した画像を参照画像として用いて
    符号化を行うことを指示する場合には、前記復号過程に
    おいて前記符号化データが正しく復号された時に、復号
    画像を予測参照画像として蓄積することを判断する予測
    参照画像蓄積判断過程と、 前記予測参照画像蓄積判断過程で蓄積することが決定さ
    れた場合には、復号画像を前記予測参照画像として蓄積
    するとともに、該復号画像の画像番号を前記復号画像指
    定データとして蓄積し、前記予測参照画像蓄積判断過程
    で蓄積することが決定されなかった場合には、復号画像
    を前記予測参照画像として蓄積せず、また、該復号画像
    の画像番号も前記復号画像指定データとして蓄積しない
    予測参照画像蓄積過程と、 を有することを特徴とする画像通信方法。
  2. 【請求項2】 送信側はフレーム間差分符号化方式によ
    り入力画像を符号化して、符号化データを受信側へ送
    信し、該受信側は、以前に復号した画像を参照画像とし
    て該送信側から送信された符号化データを復号する画像
    通信システムにおいて、 前記受信側は、前記参照画像として用いるための予測参照画像と現参照
    画像を有し、 前記送信側に対し、前記予測参照画像の画像番号を示す
    復号画像指定データを送信し、該復号画像指定データに
    より指定される参照画像を用いて符号化を行うことを送
    信側に指示するか、または、1画像前に符号化した画像
    を参照画像とし て用いて符号化を行うことを送信側に指
    示するのかを所定の条件に基づいて判断する符号化参照
    画像判断部と、 前記符号化参照画像判断部で、送信側に対し、前記復号
    画像指定データにより指定される参照画像を用いて符号
    化を行うことを指示すると判断した場合は、前記復号画
    像指定データにより指定される参照画像を用いて符号化
    を行うことを送信側に指示する特定参照画像指定部と、 前記符号化参照画像判断部で、送信側に対し、1画像前
    に符号化した画像を参照画像として用いて符号化を行う
    ことを指示すると判断した場合は、1画像前に符号化さ
    れた画像を参照画像として用いて符号化を行うことを送
    信側に指示する連続参照画像指定部と 、 前記送信側が符号化の際に使用した参照画像の画像番号
    を示す参照画像指定データを受信する参照画像指定デー
    タ受信部と、 前記送信側にて符号化した画像の画像番号を示す画像指
    定データを受信する画像指定データ受信部と、前記予測参照画像または前記現参照画像のうち、 前記受
    信した参照画像指定データにより指定される画像を参照
    画像として用いて、前記符号化データの復号を行う復号
    過程と、前記受信した参照画像指定データと前記復号画像指定デ
    ータが一致し、かつ、前記復号過程において前記符号化
    データが正しく復号された時に、予測参照画像を現参照
    画像として蓄積することを判断する現参照画像蓄積判断
    部と、 前記現参照画像蓄積判断部で蓄積することが決定された
    場合には、予測参照画像を現参照画像として蓄積し、前
    記現参照画像蓄積判断部で蓄積することが決定されなか
    った場合には、予測参照画像を現参照画像として蓄積し
    ない現参照画像蓄積部と、 前記符号化参照画像判断部で、送信側に対し、前記復号
    画像指定データにより指定される参照画像を用いて符号
    化を行うことを指示する場合には、前記受信した参照画
    像指定データと前記復号画像指定データが一致し、か
    つ、前記復号過程において前記符号化データが正しく復
    号された時に、復号画像を予測参照画像として蓄積する
    ことを判断し、または、前記符号化参照画像判断部で、
    1画像前に 符号化した画像を参照画像として用いて符号
    化を行うことを指示する場合には、前記復号過程におい
    て前記符号化データが正しく復号された時に、復号画像
    を予測参照画像として蓄積することを判断する予測参照
    画像蓄積判断部と、 前記予測参照画像蓄積判断部で蓄積することが決定され
    た場合には、復号画像を前記予測参照画像として蓄積す
    るとともに、該復号画像の画像番号を前記復号画像指定
    データとして蓄積し、前記予測参照画像蓄積判断部で蓄
    積することが決定されなかった場合には、復号画像を前
    記予測参照画像として蓄積せず、また、該復号画像の画
    像番号も前記復号画像指定データとして蓄積しない予測
    参照画像蓄積部と、 を有することを特徴とする画像通信システム。
  3. 【請求項3】 送信側から送信された符号化データを受
    信し、該符号化データを、以前に復号した画像を参照画
    像として用いて復号する画像通信プログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記参照画像として予測参照画像と現参照画像のいずれ
    か一方を用い、 前記送信側に対し、前記予測参照画像の画像番号を示す
    復号画像指定データを送信し、該復号画像指定データに
    より指定される参照画像を用いて符号化を行うことを送
    信側に指示するか、または、1画像前に符号化した画像
    を参照画像として用いて符号化を行うことを送信側に指
    示するのかを所定の条件に基づいて判断する符号化参照
    画像判断ステップと、 前記符号化参照画像判断ステップで、送信側に対し、前
    記復号画像指定データにより指定される参照画像を用い
    て符号化を行うことを指示すると判断した場合は、前記
    復号画像指定データにより指定される参照画像を用いて
    符号化を行うことを送信側に指示する特定参照画像指定
    ステップと、 前記符号化参照画像判断ステップで、送信側に対し、1
    画像前に符号化した画像を参照画像として用いて符号化
    を行うことを指示すると判断した場合は、1画像前に符
    号化された画像を参照画像として用いて符号化を行うこ
    とを送信側に指示する連続参照画像指定ステップと 、 前記送信側が符号化の際に使用した参照画像の画像番号
    を示す参照画像指定データを受信する参照画像指定デー
    タ受信ステップと、 前記送信側にて符号化した画像の画像番号を示す画像指
    定データを受信する画像指定データ受信ステップと、前記予測参照画像または前記現参照画像のうち、 前記受
    信した参照画像指定データにより指定される画像を参照
    画像として用いて、前記符号化データの復号を行う復号
    ステップと、前記受信した参照画像指定データと前記復号画像指定デ
    ータが一致し、かつ、前記復号過程において前記符号化
    データが正しく復号された時に、予測参照画像を現参照
    画像として蓄積することを判断する現参照画像蓄積判断
    ステップと、 前記現参照画像蓄積判断ステップで蓄積することが決定
    された場合には、予測参照画像を現参照画像として蓄積
    し、前記現参照画像蓄積判断ステップで蓄積することが
    決定されなかった場合には、予測参照画像を現参照画像
    として蓄積しない現参照画像蓄積ステップと、 前記符号化参照画像判断ステップで、送信側に対し、前
    記復号画像指定データにより指定される参照画像を用い
    て符号化を行うことを指示する場合には、前記受信した
    参照画像指定データと前記復号画像指定データが一致
    し、かつ、前記復号過程において前記符号化データが正
    しく復号された時に、復号画像を予測参照画像として蓄
    積することを判断し、または、前記符号化参照画像判断
    ステップで、1画像前に符号化した画像を参照画像とし
    て用いて符号化を行うことを指示する場合には、前記復
    号過程において前記符号化データが正しく復号された時
    に、復号画像を予測参照画像として蓄積することを判断
    する予測参照画像蓄積判断ステップと、 前記予測参照画像蓄積判断ステップで蓄積することが決
    定された場合には、復号画像を前記予測参照画像として
    蓄積するとともに、該復号画像の画像番号を前記復号画
    像指定データとして蓄積し、前記予測参照画像蓄積判断
    ステップで蓄積することが決定されなかった場合には、
    復号画像を前記予測参照画像として蓄積せず、該復号画
    像の画像番号も前記復号画像指定データとして蓄積しな
    い予測参照画像蓄積ステップと、 をコンピュータに実行させる画像通信プログラムを記録
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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福永、松村、中井,受信確認を利用した誤り耐性動画像符号化方式における適応的モード切替方式,映像情報メディア学会誌,日本,1997年10月20日,Vol.51,No.10,p.1715−1721

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