JP3288586B2 - Dgps受信装置及びdgps測位システム - Google Patents
Dgps受信装置及びdgps測位システムInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DARC(DAta Ra
dio Channel)方式FM多重放送で受信されたDGPS(D
ifferntial Global Positioning System)補正情報から
RTCM(Radio Technical Commission for Marine Ser
vice)規格に適合したDGPS補正情報を生成するDG
PS受信装置、および、この補正情報を利用してDGP
S測位を行うDGPS測位システムに関する。
dio Channel)方式FM多重放送で受信されたDGPS(D
ifferntial Global Positioning System)補正情報から
RTCM(Radio Technical Commission for Marine Ser
vice)規格に適合したDGPS補正情報を生成するDG
PS受信装置、および、この補正情報を利用してDGP
S測位を行うDGPS測位システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両や船舶などの移動体における
ナビゲーションシステムとして、GPS測位システムが
注目を集めている。GPSでは地球上の上空2万kmを
周回する人工衛星からの電波のうち、2次元測位であれ
ば3個以上、3次元測位であれば4個以上の衛星の電波
を受信する。そして、GPS受信機はこの受信データに
基づいて各衛星と受信機との距離を計算し、この距離と
衛星からの電波に含まれる衛星の情報とから受信機(利
用者)の現在位置を演算し、測位することができるもの
である。しかし、GPS測位システムでは衛星から放送
されている衛星の軌道情報の誤差や大気圏の伝播誤差が
あり、また、軍事的理由からSA(Selective Availabilit
y)と呼ばれる意図的劣化が加えられており、その測位精
度は、100m程度となる。この精度で十分な場合もあ
るが、船舶の入港や、都市部での複雑な道路事情におい
ては、さらに高精度な測位精度が必要となる。
ナビゲーションシステムとして、GPS測位システムが
注目を集めている。GPSでは地球上の上空2万kmを
周回する人工衛星からの電波のうち、2次元測位であれ
ば3個以上、3次元測位であれば4個以上の衛星の電波
を受信する。そして、GPS受信機はこの受信データに
基づいて各衛星と受信機との距離を計算し、この距離と
衛星からの電波に含まれる衛星の情報とから受信機(利
用者)の現在位置を演算し、測位することができるもの
である。しかし、GPS測位システムでは衛星から放送
されている衛星の軌道情報の誤差や大気圏の伝播誤差が
あり、また、軍事的理由からSA(Selective Availabilit
y)と呼ばれる意図的劣化が加えられており、その測位精
度は、100m程度となる。この精度で十分な場合もあ
るが、船舶の入港や、都市部での複雑な道路事情におい
ては、さらに高精度な測位精度が必要となる。
【0003】そのような要望に応えるべく開発利用され
ているのがディファレンシャルGPS測位技術である。
これは、基準局を設け、基準局と一般ユーザの受信局と
の距離が数百キロ以内であれば、両者の誤差要因の大部
分が一致することを利用するものである。基準局の正確
な位置が既知であれば、基準局においてGPS測位で生
ずる誤差成分を算出することができる。この誤差成分を
何らかの通信手段を用いユーザの受信機に伝送すれば、
ユーザの受信機は通常のGPS測位と同様の作業により
求められた衛星と自己の位置との距離に誤差成分を加味
し現在位置を算出することによって測位精度を数mから
十数m程度にまであげることができる。この補正情報を
伝送する時のデータフォーマットとしては、明確な規定
は無い。ただし、米国のRTCMにおいて規格化されて
いるフォーマットが事実上の標準となっており、現在市
販されているDGPS対応の受信機の大部分はこの規格
に対応したものとなっている。
ているのがディファレンシャルGPS測位技術である。
これは、基準局を設け、基準局と一般ユーザの受信局と
の距離が数百キロ以内であれば、両者の誤差要因の大部
分が一致することを利用するものである。基準局の正確
な位置が既知であれば、基準局においてGPS測位で生
ずる誤差成分を算出することができる。この誤差成分を
何らかの通信手段を用いユーザの受信機に伝送すれば、
ユーザの受信機は通常のGPS測位と同様の作業により
求められた衛星と自己の位置との距離に誤差成分を加味
し現在位置を算出することによって測位精度を数mから
十数m程度にまであげることができる。この補正情報を
伝送する時のデータフォーマットとしては、明確な規定
は無い。ただし、米国のRTCMにおいて規格化されて
いるフォーマットが事実上の標準となっており、現在市
販されているDGPS対応の受信機の大部分はこの規格
に対応したものとなっている。
【0004】RTCM規格では、DGPSのさまざまな
利用形態に応じて対応できるように種々のメッセージタ
イプが準備されている。測量などの特殊な利用用途では
なく、カーナビゲーションのような一般的な使用を目的
としたフォーマットとしては、1型メッセージ,9型メ
ッセージ,2型メッセージ等が用意されている。これら
の内容について少し説明しておく。GPS衛星は各々、
エフェメリスおよびアルマナックと呼ばれるGPS測位
に必要な諸情報を送出している。アルマナックは大まか
な情報であり、実際の測位には主としてエフェメリスに
含まれる情報を利用する。エフェメリスには、衛星の軌
道情報や電波の送出時刻などが含まれており、これらの
情報と受信機が衛星からの電波を受信した時刻(受信機
の内部時計による)とから、衛星とユーザ受信機との距
離(擬似距離と呼ばれる)を算出する。3個ないし4個
の衛星に対するこの擬似距離を求めればこれらの擬似距
離と各衛星の配置(軌道情報,送出時刻などから衛星の
現在位置が算出される)から、ユーザのGPS受信機の
位置が一義的に決定される。しかし、この擬似距離には
大気圏での伝播誤差,衛星の軌道誤差,前述した意図的
劣化(SA)などによる誤差が含まれる。この誤差のた
めに、算出されるユーザ受信機の位置は100m程度の
誤差を含むものとなってしまう。そこで、この擬似距離
の誤差成分を取り除けば測位精度を向上させることがで
きる。前述したように擬似距離の誤差の要因の大部分は
広域にわたって共通するものであり、例えば、地上にお
いて数百キロ以内であれば一致するものとみなせる。そ
こで、明確な位置がわかっている基準局において擬似距
離誤差成分を算出し、例えば、電波ビーコンなどの通信
手段を用いてユーザ受信機に転送すれば、ユーザ受信機
はこの擬似距離誤差を加味しGPS測位することにより
測位精度を数mから数十mに向上させることができる。
利用形態に応じて対応できるように種々のメッセージタ
イプが準備されている。測量などの特殊な利用用途では
なく、カーナビゲーションのような一般的な使用を目的
としたフォーマットとしては、1型メッセージ,9型メ
ッセージ,2型メッセージ等が用意されている。これら
の内容について少し説明しておく。GPS衛星は各々、
エフェメリスおよびアルマナックと呼ばれるGPS測位
に必要な諸情報を送出している。アルマナックは大まか
な情報であり、実際の測位には主としてエフェメリスに
含まれる情報を利用する。エフェメリスには、衛星の軌
道情報や電波の送出時刻などが含まれており、これらの
情報と受信機が衛星からの電波を受信した時刻(受信機
の内部時計による)とから、衛星とユーザ受信機との距
離(擬似距離と呼ばれる)を算出する。3個ないし4個
の衛星に対するこの擬似距離を求めればこれらの擬似距
離と各衛星の配置(軌道情報,送出時刻などから衛星の
現在位置が算出される)から、ユーザのGPS受信機の
位置が一義的に決定される。しかし、この擬似距離には
大気圏での伝播誤差,衛星の軌道誤差,前述した意図的
劣化(SA)などによる誤差が含まれる。この誤差のた
めに、算出されるユーザ受信機の位置は100m程度の
誤差を含むものとなってしまう。そこで、この擬似距離
の誤差成分を取り除けば測位精度を向上させることがで
きる。前述したように擬似距離の誤差の要因の大部分は
広域にわたって共通するものであり、例えば、地上にお
いて数百キロ以内であれば一致するものとみなせる。そ
こで、明確な位置がわかっている基準局において擬似距
離誤差成分を算出し、例えば、電波ビーコンなどの通信
手段を用いてユーザ受信機に転送すれば、ユーザ受信機
はこの擬似距離誤差を加味しGPS測位することにより
測位精度を数mから数十mに向上させることができる。
【0005】実際には、ユーザ受信機がこの誤差情報を
連続的に利用できるようにこの擬似距離誤差の時間変化
率を同時に送出し、ユーザ受信機内で擬似距離誤差の推
測値が算出できるようにしている。これらの擬似距離誤
差と擬似距離誤差変化率を送出するために用いるのが1
型メッセージと9型メッセージである。1型メッセージ
と9型メッセージの違いは、1型メッセージは可視衛星
すべてについてこの補正情報を送出するものであるが、
9型メッセージは擬似距離誤差の変化率の大きい衛星に
対する補正情報を的確に送出できるようにして、可視衛
星すべての補正情報を送出することを必要とされていな
い。
連続的に利用できるようにこの擬似距離誤差の時間変化
率を同時に送出し、ユーザ受信機内で擬似距離誤差の推
測値が算出できるようにしている。これらの擬似距離誤
差と擬似距離誤差変化率を送出するために用いるのが1
型メッセージと9型メッセージである。1型メッセージ
と9型メッセージの違いは、1型メッセージは可視衛星
すべてについてこの補正情報を送出するものであるが、
9型メッセージは擬似距離誤差の変化率の大きい衛星に
対する補正情報を的確に送出できるようにして、可視衛
星すべての補正情報を送出することを必要とされていな
い。
【0006】残る2型メッセージは、エフェメリスの更
新に関するものである。衛星の軌道情報,大気圏の伝搬
係数などは、予想値であり時間が経てば誤差を含むもの
となる。この誤差はGPS測位に影響を与え、測位結果
の誤差成分を増大させる。そこで、各衛星のエフェメリ
スは、数時間毎に定期的に更新される。更新されたかど
うかはエフェメリスに含まれるIODE値によって判定
できる。ところで、ある衛星のエフェメリスが更新され
たとき、基準局は天空の見通しがよいところに設けられ
るのが一般的であるため、更新後すぐに新エフェメリス
(更新後のエフェメリスのこと。以後、エフェメリス更
新時には、更新前のエフェメリスを旧エフェメリス、更
新後のエフェメリスを新エフェメリスと記す)を取得す
ることができる。しかし、ユーザ受信機は、ビルなどの
建造物や山などの障害物によって新エフェメリスをすぐ
に更新できないことがある。擬似距離誤差は、新エフェ
メリスと旧エフェメリスでは当然ながら異なるため、旧
エフェメリスを利用して測位を行っているときに新エフ
ェメリスの補正情報を取得しても擬似距離の補正は行え
ない。
新に関するものである。衛星の軌道情報,大気圏の伝搬
係数などは、予想値であり時間が経てば誤差を含むもの
となる。この誤差はGPS測位に影響を与え、測位結果
の誤差成分を増大させる。そこで、各衛星のエフェメリ
スは、数時間毎に定期的に更新される。更新されたかど
うかはエフェメリスに含まれるIODE値によって判定
できる。ところで、ある衛星のエフェメリスが更新され
たとき、基準局は天空の見通しがよいところに設けられ
るのが一般的であるため、更新後すぐに新エフェメリス
(更新後のエフェメリスのこと。以後、エフェメリス更
新時には、更新前のエフェメリスを旧エフェメリス、更
新後のエフェメリスを新エフェメリスと記す)を取得す
ることができる。しかし、ユーザ受信機は、ビルなどの
建造物や山などの障害物によって新エフェメリスをすぐ
に更新できないことがある。擬似距離誤差は、新エフェ
メリスと旧エフェメリスでは当然ながら異なるため、旧
エフェメリスを利用して測位を行っているときに新エフ
ェメリスの補正情報を取得しても擬似距離の補正は行え
ない。
【0007】そこで、利用されるのが2型メッセージで
ある。まず、新エフェメリスによる補正情報は、1型メ
ッセージあるいは9型メッセージによって送信される。
そして、新エフェメリスによる補正情報と旧エフェメリ
スによる補正情報の差分であるデルタ補正情報を2型メ
ッセージで送信する。このようにすることにより、ユー
ザの受信機は新エフェメリスが取得できていれば、1型
メッセージあるいは9型メッセージとして受信された新
エフェメリスによる補正情報をそのまま利用し、旧エフ
ェメリスしか取得できていないときには、2型メッセー
ジとして取得されたデルタ補正情報と1型メッセージ、
あるいは9型メッセージとして取得された新エフェメリ
スに関する補正情報とから旧エフェメリスによる補正情
報を算出し、これを利用する。このようにすることによ
り、エフェメリス更新時においても補正情報を連続的に
利用することができる。このように規定されているRT
CMの規格は世界中で広く利用されており、現在市販し
ているDGPS対応のGPS受信機の大部分はこのRT
CMフォーマットに適合したインターフェイスを具備し
ている。
ある。まず、新エフェメリスによる補正情報は、1型メ
ッセージあるいは9型メッセージによって送信される。
そして、新エフェメリスによる補正情報と旧エフェメリ
スによる補正情報の差分であるデルタ補正情報を2型メ
ッセージで送信する。このようにすることにより、ユー
ザの受信機は新エフェメリスが取得できていれば、1型
メッセージあるいは9型メッセージとして受信された新
エフェメリスによる補正情報をそのまま利用し、旧エフ
ェメリスしか取得できていないときには、2型メッセー
ジとして取得されたデルタ補正情報と1型メッセージ、
あるいは9型メッセージとして取得された新エフェメリ
スに関する補正情報とから旧エフェメリスによる補正情
報を算出し、これを利用する。このようにすることによ
り、エフェメリス更新時においても補正情報を連続的に
利用することができる。このように規定されているRT
CMの規格は世界中で広く利用されており、現在市販し
ているDGPS対応のGPS受信機の大部分はこのRT
CMフォーマットに適合したインターフェイスを具備し
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、日本では、
近年カーナビゲーションなどにGPSが頻繁に利用され
て、注目を集めている。しかし、市街地などの道路が入
り組んだ場所では100mの誤差は大きく、現在位置が
正確に決定できないため、DGPS測位技術を利用しよ
うとする動きがある。このDGPS補正情報を伝送する
手段としてDARC(登録商標)方式のFM多重放送を
利用するものが主流として考えられている。これはユー
ザに通信コストなどの費用負担ができる限りかからない
ように考慮されてのことであり、FM多重放送のデータ
伝送においても送信データ量を極力押さえるよう工夫さ
れている。このため、RTCM規格に則ったフォーマッ
トは利用せず、独自の規格によるフォーマットを採用し
ている。このフォーマットについて少し説明する。DA
RC方式のFM多重放送において(DARC方式及びF
M多重放送そのものの説明は割愛する)DGPS補正情
報は2つのブロック(1ブロックは176ビットのデー
タ領域と誤り訂正符号などをあわせて272ビットから
なる)で構成される。この中には、衛星のDGPS補正
情報(擬似距離補正値,擬似距離補正値の変化率などで
構成される)を最大8個まで含むことができる。可視衛
星の数が8個を超えるときには、次のフレームのDGP
S補正情報ブロックにおいて残った衛星のDGPS補正
情報を送ることになる。エフェメリス更新時には、新エ
フェメリスによるDGPS補正情報と旧エフェメリスに
よるDGPS補正情報を交互に送るという手段を用いて
いる。
近年カーナビゲーションなどにGPSが頻繁に利用され
て、注目を集めている。しかし、市街地などの道路が入
り組んだ場所では100mの誤差は大きく、現在位置が
正確に決定できないため、DGPS測位技術を利用しよ
うとする動きがある。このDGPS補正情報を伝送する
手段としてDARC(登録商標)方式のFM多重放送を
利用するものが主流として考えられている。これはユー
ザに通信コストなどの費用負担ができる限りかからない
ように考慮されてのことであり、FM多重放送のデータ
伝送においても送信データ量を極力押さえるよう工夫さ
れている。このため、RTCM規格に則ったフォーマッ
トは利用せず、独自の規格によるフォーマットを採用し
ている。このフォーマットについて少し説明する。DA
RC方式のFM多重放送において(DARC方式及びF
M多重放送そのものの説明は割愛する)DGPS補正情
報は2つのブロック(1ブロックは176ビットのデー
タ領域と誤り訂正符号などをあわせて272ビットから
なる)で構成される。この中には、衛星のDGPS補正
情報(擬似距離補正値,擬似距離補正値の変化率などで
構成される)を最大8個まで含むことができる。可視衛
星の数が8個を超えるときには、次のフレームのDGP
S補正情報ブロックにおいて残った衛星のDGPS補正
情報を送ることになる。エフェメリス更新時には、新エ
フェメリスによるDGPS補正情報と旧エフェメリスに
よるDGPS補正情報を交互に送るという手段を用いて
いる。
【0009】このように、RTCMによるDGPS補正
データのフォーマットとDARC方式のFM多重放送に
よるDGPS補正情報のフォーマットでは形式が異なる
ため互換性はない。前述したように、現在市販している
DGPS機能対応のGPS受信機においては、基本的に
RTCMフォーマットに対応したインターフェイスを採
用しているためにこのような受信機でFM多重放送を利
用したGPS補正情報を利用することはできない。DA
RC方式のFM多重放送で放送されるDGPS補正情報
を市販のGPS受信機(DGPSに対応したもの)で利
用するためには、取得したDGPS補正情報を基にRT
CM規格に適合したDGPS補正データとして生成する
必要がある。2つのフォーマットは、前述の説明からも
わかるように単純にフォーマット形状を変更するのみで
変更できるものではない。FM多重放送のフォーマット
では、DGPS補正情報は最大8個含まれるが、このD
GPS補正情報の構成方法に明確な規定はなく、衛星の
並びはランダムであることも考えられる。従って、可視
衛星の組み合わせは容易には決定できない。また、FM
多重放送によるDGPS補正情報では、新エフェメリス
によるDGPS補正情報と旧エフェメリスによるDGP
S補正情報は交互に送出されているだけであり、ただひ
とつのDGPS補正情報を受信しただけでは、受信する
側でその新旧を判定することはできない。本発明は、こ
のような従来技術における問題点に鑑みてなされたもの
で、データ放送がRTCM規格に合わないデータ構成に
もとづくデータ送信を行っている場合に、データ放送に
含まれるDGPS補正情報をRTCM規格に適合したD
GPS補正データとして生成するようにしたDGPS受
信装置及びこのようにして生成されたRTCM規格適合
DGPS補正データを用いるDGPS測位システムを提
供することをその解決すべき課題とする。
データのフォーマットとDARC方式のFM多重放送に
よるDGPS補正情報のフォーマットでは形式が異なる
ため互換性はない。前述したように、現在市販している
DGPS機能対応のGPS受信機においては、基本的に
RTCMフォーマットに対応したインターフェイスを採
用しているためにこのような受信機でFM多重放送を利
用したGPS補正情報を利用することはできない。DA
RC方式のFM多重放送で放送されるDGPS補正情報
を市販のGPS受信機(DGPSに対応したもの)で利
用するためには、取得したDGPS補正情報を基にRT
CM規格に適合したDGPS補正データとして生成する
必要がある。2つのフォーマットは、前述の説明からも
わかるように単純にフォーマット形状を変更するのみで
変更できるものではない。FM多重放送のフォーマット
では、DGPS補正情報は最大8個含まれるが、このD
GPS補正情報の構成方法に明確な規定はなく、衛星の
並びはランダムであることも考えられる。従って、可視
衛星の組み合わせは容易には決定できない。また、FM
多重放送によるDGPS補正情報では、新エフェメリス
によるDGPS補正情報と旧エフェメリスによるDGP
S補正情報は交互に送出されているだけであり、ただひ
とつのDGPS補正情報を受信しただけでは、受信する
側でその新旧を判定することはできない。本発明は、こ
のような従来技術における問題点に鑑みてなされたもの
で、データ放送がRTCM規格に合わないデータ構成に
もとづくデータ送信を行っている場合に、データ放送に
含まれるDGPS補正情報をRTCM規格に適合したD
GPS補正データとして生成するようにしたDGPS受
信装置及びこのようにして生成されたRTCM規格適合
DGPS補正データを用いるDGPS測位システムを提
供することをその解決すべき課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、データ放送受
信手段によって受信されたDGPS補正情報をDGPS
補正データとしてDGPS測位に用いるようにするDG
PS受信装置において、前記DGPS補正情報からRT
CM規格に適合したDGPS補正データを生成するDG
PS補正データ生成手段を具備するようにしたものであ
る。
信手段によって受信されたDGPS補正情報をDGPS
補正データとしてDGPS測位に用いるようにするDG
PS受信装置において、前記DGPS補正情報からRT
CM規格に適合したDGPS補正データを生成するDG
PS補正データ生成手段を具備するようにしたものであ
る。
【0011】また、本発明は、前記DGPS補正データ
生成手段は、受信された前記DGPS補正情報を記憶す
る補正情報記憶手段を有し、該補正情報記憶手段に記憶
されている過去に受信したDGPS補正情報と現在受信
したDGPS補正情報に基づいてDGPS補正データを
生成するようにしたものである。
生成手段は、受信された前記DGPS補正情報を記憶す
る補正情報記憶手段を有し、該補正情報記憶手段に記憶
されている過去に受信したDGPS補正情報と現在受信
したDGPS補正情報に基づいてDGPS補正データを
生成するようにしたものである。
【0012】また、本発明は、前記補正情報記憶手段
が、GPS測位データを送信する各衛星毎に設けられた
個別情報記憶手段を有し、前記DGPS補正データ生成
手段は、受信した各衛星毎のDGPS補正情報を順次処
理し、前記個別情報記憶手段に処理後の情報を記憶する
とともに、該処理がエフェメリス情報変更に伴う処理で
はない場合にその衛星について衛星番号を1個ないし複
数個保持し得る第1の衛星番号記憶手段に記憶し、エフ
ェメリス情報変更に伴う処理ではない場合にその衛星に
ついて衛星番号を1個ないし複数個保持し得る第2の衛
星番号記憶手段に記憶させる補正データセット処理手段
とを具備するようにしたものである。
が、GPS測位データを送信する各衛星毎に設けられた
個別情報記憶手段を有し、前記DGPS補正データ生成
手段は、受信した各衛星毎のDGPS補正情報を順次処
理し、前記個別情報記憶手段に処理後の情報を記憶する
とともに、該処理がエフェメリス情報変更に伴う処理で
はない場合にその衛星について衛星番号を1個ないし複
数個保持し得る第1の衛星番号記憶手段に記憶し、エフ
ェメリス情報変更に伴う処理ではない場合にその衛星に
ついて衛星番号を1個ないし複数個保持し得る第2の衛
星番号記憶手段に記憶させる補正データセット処理手段
とを具備するようにしたものである。
【0013】また、本発明は、前記DGPS補正データ
生成手段によって前記個別情報記憶手段におけるDGP
S補正データセットの全データを時間とともにチェック
し、利用可能な衛星のデータを可視衛星の組み合わせと
して出力すべく前記第1の衛星番号記憶手段及び前記第
2の衛星番号記憶手段にその衛星番号を記憶させるよう
にしたものである。
生成手段によって前記個別情報記憶手段におけるDGP
S補正データセットの全データを時間とともにチェック
し、利用可能な衛星のデータを可視衛星の組み合わせと
して出力すべく前記第1の衛星番号記憶手段及び前記第
2の衛星番号記憶手段にその衛星番号を記憶させるよう
にしたものである。
【0014】更に、本発明は、データ放送受信手段によ
ってデータ放送として受信されたDGPS補正情報か
ら、衛星毎のDGPS補正情報を抽出して、保持するこ
とができる個別情報記憶手段を有する補正情報記憶手段
を備え、該補正情報記憶手段の該個別情報記憶手段に保
持された衛星毎の前記DGPS補正情報を用いて、衛星
毎のRTCM規格に適合したDGPS補正データを生成
するDGPS補正データ生成手段を具備することによ
り、DGPS測位に用いる前記DGPS補正データを出
力するDGPS受信装置において、前記DGPS補正デ
ータ生成手段が、各衛星毎のRTCM規格のDGPS補
正データとして送出すべきデータのIODE(Issu
e of Data)値が正しく判定できているかどう
かを示すIODE値確定手段と、データ放送を受信して
得た各衛星のDGPS補正情報がデータの欠落なく連続
して取得できているかどうかを示す連続性判定手段と、
データ放送を受信して得た各衛星の複数のDGPS補正
情報が1つのIODEに対するDGPS補正情報のみか
らなるのか、異なる2つのIODEに対するDGPS補
正情報からなるのかを示すIODE切換判定手段を有す
るとともに、前記個別情報記憶手段が、各衛星毎に、前
記IODE値確定手段と前記連続性判定手段と前記IO
DE切換判定手段との各判定結果を保持する記憶手段及
び現在受信しているDGPS補正情報と過去に受信した
DGPS補正情報との2つ分を保持することを可能とす
る個別補正情報記憶手段を具備するようにしたものであ
る。
ってデータ放送として受信されたDGPS補正情報か
ら、衛星毎のDGPS補正情報を抽出して、保持するこ
とができる個別情報記憶手段を有する補正情報記憶手段
を備え、該補正情報記憶手段の該個別情報記憶手段に保
持された衛星毎の前記DGPS補正情報を用いて、衛星
毎のRTCM規格に適合したDGPS補正データを生成
するDGPS補正データ生成手段を具備することによ
り、DGPS測位に用いる前記DGPS補正データを出
力するDGPS受信装置において、前記DGPS補正デ
ータ生成手段が、各衛星毎のRTCM規格のDGPS補
正データとして送出すべきデータのIODE(Issu
e of Data)値が正しく判定できているかどう
かを示すIODE値確定手段と、データ放送を受信して
得た各衛星のDGPS補正情報がデータの欠落なく連続
して取得できているかどうかを示す連続性判定手段と、
データ放送を受信して得た各衛星の複数のDGPS補正
情報が1つのIODEに対するDGPS補正情報のみか
らなるのか、異なる2つのIODEに対するDGPS補
正情報からなるのかを示すIODE切換判定手段を有す
るとともに、前記個別情報記憶手段が、各衛星毎に、前
記IODE値確定手段と前記連続性判定手段と前記IO
DE切換判定手段との各判定結果を保持する記憶手段及
び現在受信しているDGPS補正情報と過去に受信した
DGPS補正情報との2つ分を保持することを可能とす
る個別補正情報記憶手段を具備するようにしたものであ
る。
【0015】更に、本発明は、前記連続性判定手段が、
前記連続性判定手段が、データ放送として受信されたD
ARC方式FM多重放送に多重化されたデータ情報のフ
レームの先頭ブロックを検出するブロック先頭検出手段
と、該フレーム内でDGPS補正情報を含むDGPSデ
ータパケットを連続して取得できたかどうかを判定する
取得情報判定手段とを有し、前記ブロック先頭検出手段
でフレームの先頭ブロックを検出した時、及び、DGP
Sデータパケットを取得した時に、前記取得情報判定手
段に保持されている過去のDGPSデータパケットの取
得状況に関する判定結果によりデータの欠落の有無を判
定するようにしたものである。
前記連続性判定手段が、データ放送として受信されたD
ARC方式FM多重放送に多重化されたデータ情報のフ
レームの先頭ブロックを検出するブロック先頭検出手段
と、該フレーム内でDGPS補正情報を含むDGPSデ
ータパケットを連続して取得できたかどうかを判定する
取得情報判定手段とを有し、前記ブロック先頭検出手段
でフレームの先頭ブロックを検出した時、及び、DGP
Sデータパケットを取得した時に、前記取得情報判定手
段に保持されている過去のDGPSデータパケットの取
得状況に関する判定結果によりデータの欠落の有無を判
定するようにしたものである。
【0016】更に、本発明は、データ放送受信手段によ
ってデータ放送として受信されたDGPS補正情報か
ら、衛星毎のDGPS補正情報を抽出して、保持するこ
とができる個別情報記憶手段を有する補正情報記憶手段
を備え、該補正情報記憶手段の該個別情報記憶手段に保
持された衛星毎の前記DGPS補正情報を用いて、衛星
毎のRTCM規格に適合したDGPS補正データを生成
するDGPS補正データ生成手段を具備することによ
り、DGPS測位に用いる前記DGPS補正データを出
力するDGPS受信装置において、前記DGPS補正デ
ータ生成手段が、各衛星毎のRTCM規格のDGPS補
正データとして送出すべきデータのIODE値が正しく
判定できているかどうかを示すIODE値確定手段と、
データ放送を受信して得た各衛星のDGPS補正情報が
データの欠落なく連続して取得できているかどうかを示
す連続性判定手段と、データ放送を受信して得た各衛星
の複数のDGPS補正情報が1つのIODEに対するD
GPS補正情報のみからなるのか、異なる2つのIOD
Eに対するDGPS補正情報からなるのかを示すIOD
E切換判定手段を有するとともに、前記個別情報記憶手
段が、各衛星毎に、前記IODE値確定手段と前記連続
性判定手段と前記IODE切換判定手段との各判定結果
を保持する記憶手段及び現在受信しているDGPS補正
情報と過去に受信したDGPS補正情報との2つ分を保
持することを可能とする個別補正情報記憶手段を具備
し、更に、データ放送として受信された前記DGPS補
正情報が、DARC方式FM多重放送により受信された
データであって、該データの内、各フレーム受信後に、
縦方向の誤り訂正を施したDGPS補正情報のみを利用
するようにしたものである。
ってデータ放送として受信されたDGPS補正情報か
ら、衛星毎のDGPS補正情報を抽出して、保持するこ
とができる個別情報記憶手段を有する補正情報記憶手段
を備え、該補正情報記憶手段の該個別情報記憶手段に保
持された衛星毎の前記DGPS補正情報を用いて、衛星
毎のRTCM規格に適合したDGPS補正データを生成
するDGPS補正データ生成手段を具備することによ
り、DGPS測位に用いる前記DGPS補正データを出
力するDGPS受信装置において、前記DGPS補正デ
ータ生成手段が、各衛星毎のRTCM規格のDGPS補
正データとして送出すべきデータのIODE値が正しく
判定できているかどうかを示すIODE値確定手段と、
データ放送を受信して得た各衛星のDGPS補正情報が
データの欠落なく連続して取得できているかどうかを示
す連続性判定手段と、データ放送を受信して得た各衛星
の複数のDGPS補正情報が1つのIODEに対するD
GPS補正情報のみからなるのか、異なる2つのIOD
Eに対するDGPS補正情報からなるのかを示すIOD
E切換判定手段を有するとともに、前記個別情報記憶手
段が、各衛星毎に、前記IODE値確定手段と前記連続
性判定手段と前記IODE切換判定手段との各判定結果
を保持する記憶手段及び現在受信しているDGPS補正
情報と過去に受信したDGPS補正情報との2つ分を保
持することを可能とする個別補正情報記憶手段を具備
し、更に、データ放送として受信された前記DGPS補
正情報が、DARC方式FM多重放送により受信された
データであって、該データの内、各フレーム受信後に、
縦方向の誤り訂正を施したDGPS補正情報のみを利用
するようにしたものである。
【0017】更に、本発明は、前記個別補正情報記憶手
段が、データの受信時刻を保持する受信時刻記憶手段を
有し、受信したDGPS補正情報の受信時刻が前記受信
時刻記憶手段に保持されている過去に受信したDGPS
補正情報の受信時刻よりも古い時は、今回受信した前記
DGPS補正情報を廃棄するようにしたものである。
段が、データの受信時刻を保持する受信時刻記憶手段を
有し、受信したDGPS補正情報の受信時刻が前記受信
時刻記憶手段に保持されている過去に受信したDGPS
補正情報の受信時刻よりも古い時は、今回受信した前記
DGPS補正情報を廃棄するようにしたものである。
【0018】更に、本発明は、データ放送受信手段によ
ってデータ放送として受信されたDGPS補正情報か
ら、衛星毎のDGPS補正情報を抽出して、保持するこ
とができる個別情報記憶手段を有する補正情報記憶手段
を備え、該補正情報記憶手段の該個別情報記憶手段に保
持された衛星毎の前記DGPS補正情報を用いて、衛星
毎のRTCM規格に適合したDGPS補正データを生成
するDGPS補正データ生成手段を具備することによ
り、DGPS測位に用いる前記DGPS補正データを出
力するDGPS受信装置において、前記DGPS補正デ
ータ生成手段が、各衛星毎のRTCM規格のDGPS補
正データとして送出すべきデータのIODE値が正しく
判定できているかどうかを示すIODE値確定手段と、
データ放送を受信して得た各衛星のDGPS補正情報が
データの欠落なく連続して取得できているかどうかを示
す連続性判定手段と、データ放送を受信して得た各衛星
の複数のDGPS補正情報が1つのIODEに対するD
GPS補正情報のみからなるのか、異なる2つのIOD
Eに対するDGPS補正情報からなるのかを示すIOD
E切換判定手段を有するとともに、前記個別情報記憶手
段が、各衛星毎に、前記IODE値確定手段と前記連続
性判定手段と前記IODE切換判定手段との各判定結果
を保持する記憶手段及び現在受信しているDGPS補正
情報と過去に受信したDGPS補正情報との2つ分を保
持することを可能とする個別補正情報記憶手段を具備
し、更に、前記DGPS補正データ生成手段が、エフェ
メリス情報変更に伴うデータ生成を行うべき衛星の衛星
番号を1個ないし複数個保持し得る第1の衛星番号記憶
手段に記憶させ、また、エフェメリス情報変更が伴わな
いデータ生成を行うべき衛星の衛星番号を1個ないし複
数個保持し得る第2の衛星番号記憶手段に記憶させる補
正情報セット処理手段を備え、該補正情報セット処理手
段が、前記IODE値確定手段が、RTCM規格のDG
PS補正データとして送出すべきデータのIODE値が
正しく判定できていないことを示し、かつ、前記IOD
E切換判定手段が、2つの異なるIODEに対するDG
PS補正情報からなることを示す時には、2つの異なる
IODEの数値の大小を比較する比較手段を有し、IO
DEの大なるDGPS補正情報を受信した時のみ、当該
衛星に対する衛星番号を、前記第1,第2の衛星番号記
憶手段のうち、所定の方に書き込むようにしたものであ
る。
ってデータ放送として受信されたDGPS補正情報か
ら、衛星毎のDGPS補正情報を抽出して、保持するこ
とができる個別情報記憶手段を有する補正情報記憶手段
を備え、該補正情報記憶手段の該個別情報記憶手段に保
持された衛星毎の前記DGPS補正情報を用いて、衛星
毎のRTCM規格に適合したDGPS補正データを生成
するDGPS補正データ生成手段を具備することによ
り、DGPS測位に用いる前記DGPS補正データを出
力するDGPS受信装置において、前記DGPS補正デ
ータ生成手段が、各衛星毎のRTCM規格のDGPS補
正データとして送出すべきデータのIODE値が正しく
判定できているかどうかを示すIODE値確定手段と、
データ放送を受信して得た各衛星のDGPS補正情報が
データの欠落なく連続して取得できているかどうかを示
す連続性判定手段と、データ放送を受信して得た各衛星
の複数のDGPS補正情報が1つのIODEに対するD
GPS補正情報のみからなるのか、異なる2つのIOD
Eに対するDGPS補正情報からなるのかを示すIOD
E切換判定手段を有するとともに、前記個別情報記憶手
段が、各衛星毎に、前記IODE値確定手段と前記連続
性判定手段と前記IODE切換判定手段との各判定結果
を保持する記憶手段及び現在受信しているDGPS補正
情報と過去に受信したDGPS補正情報との2つ分を保
持することを可能とする個別補正情報記憶手段を具備
し、更に、前記DGPS補正データ生成手段が、エフェ
メリス情報変更に伴うデータ生成を行うべき衛星の衛星
番号を1個ないし複数個保持し得る第1の衛星番号記憶
手段に記憶させ、また、エフェメリス情報変更が伴わな
いデータ生成を行うべき衛星の衛星番号を1個ないし複
数個保持し得る第2の衛星番号記憶手段に記憶させる補
正情報セット処理手段を備え、該補正情報セット処理手
段が、前記IODE値確定手段が、RTCM規格のDG
PS補正データとして送出すべきデータのIODE値が
正しく判定できていないことを示し、かつ、前記IOD
E切換判定手段が、2つの異なるIODEに対するDG
PS補正情報からなることを示す時には、2つの異なる
IODEの数値の大小を比較する比較手段を有し、IO
DEの大なるDGPS補正情報を受信した時のみ、当該
衛星に対する衛星番号を、前記第1,第2の衛星番号記
憶手段のうち、所定の方に書き込むようにしたものであ
る。
【0019】更に、本発明は、データ放送受信手段によ
ってデータ放送として受信されたDARC方式FM多重
放送に多重化されたデータ情報に含まれるDGPS補正
情報から、衛星毎のDGPS補正情報を抽出して、保持
することができる個別情報記憶手段を有する補正情報記
憶手段を備え、該補正情報記憶手段の該個別情報記憶手
段に保持された衛星毎の前記DGPS補正情報を用い
て、衛星毎のRTCM規格に適合したDGPS補正デー
タを生成するDGPS補正データ生成手段を具備するこ
とにより、DGPS測位に用いる前記DGPS補正デー
タを出力するDGPS受信装置において、前記DGPS
補正データ生成手段が、各衛星毎のRTCM規格のDG
PS補正データとして送出すべきデータのIODE値が
正しく判定できているかどうかを示すIODE値確定手
段と、データ放送を受信して得た各衛星のDGPS補正
情報がデータの欠落なく連続して取得できているかどう
かを示す連続性判定手段と、データ放送を受信して得た
各衛星の複数のDGPS補正情報が1つのIODEに対
するDGPS補正情報のみからなるのか、異なる2つの
IODEに対するDGPS補正情報からなるのかを示す
IODE切換判定手段を有するとともに、前記個別情報
記憶手段が、各衛星毎に、前記IODE値確定手段と前
記連続性判定手段と前記IODE切換判定手段との各判
定結果を保持する記憶手段及び現在受信しているDGP
S補正情報と過去に受信したDGPS補正情報との2つ
分を保持することを可能とする個別補正情報記憶手段を
具備し、更に、前記補正情報記憶手段は、データ放送と
して受信した3個以上のDGPSデータパケットを記憶
するDGPSデータパケット記憶手段を具備するととも
に、該DGPSデータパケット記憶手段から特定の衛星
番号に対するDGPS補正情報を抽出するDGPS補正
情報抽出手段を具備するようにしたものである。
ってデータ放送として受信されたDARC方式FM多重
放送に多重化されたデータ情報に含まれるDGPS補正
情報から、衛星毎のDGPS補正情報を抽出して、保持
することができる個別情報記憶手段を有する補正情報記
憶手段を備え、該補正情報記憶手段の該個別情報記憶手
段に保持された衛星毎の前記DGPS補正情報を用い
て、衛星毎のRTCM規格に適合したDGPS補正デー
タを生成するDGPS補正データ生成手段を具備するこ
とにより、DGPS測位に用いる前記DGPS補正デー
タを出力するDGPS受信装置において、前記DGPS
補正データ生成手段が、各衛星毎のRTCM規格のDG
PS補正データとして送出すべきデータのIODE値が
正しく判定できているかどうかを示すIODE値確定手
段と、データ放送を受信して得た各衛星のDGPS補正
情報がデータの欠落なく連続して取得できているかどう
かを示す連続性判定手段と、データ放送を受信して得た
各衛星の複数のDGPS補正情報が1つのIODEに対
するDGPS補正情報のみからなるのか、異なる2つの
IODEに対するDGPS補正情報からなるのかを示す
IODE切換判定手段を有するとともに、前記個別情報
記憶手段が、各衛星毎に、前記IODE値確定手段と前
記連続性判定手段と前記IODE切換判定手段との各判
定結果を保持する記憶手段及び現在受信しているDGP
S補正情報と過去に受信したDGPS補正情報との2つ
分を保持することを可能とする個別補正情報記憶手段を
具備し、更に、前記補正情報記憶手段は、データ放送と
して受信した3個以上のDGPSデータパケットを記憶
するDGPSデータパケット記憶手段を具備するととも
に、該DGPSデータパケット記憶手段から特定の衛星
番号に対するDGPS補正情報を抽出するDGPS補正
情報抽出手段を具備するようにしたものである。
【0020】更に、本発明は、前記DGPS補正情報抽
出手段が、前記3個以上のDGPSデータパケットから
抽出した特定の衛星番号のDGPS補正情報において、
当該衛星番号の2つの異なるIODEに対するDGPS
補正情報が存在する衛星については、該衛星の衛星番号
と2つの前記異なるIODEに対するDGPS補正情報
とを各々保持するエフェメリス切換情報記憶手段と、該
衛星に対するDGPS補正情報がエフェメリス情報変更
に伴う処理を行っているかどうかを判別する変更処理判
定手段とを具備するようにしたものである。
出手段が、前記3個以上のDGPSデータパケットから
抽出した特定の衛星番号のDGPS補正情報において、
当該衛星番号の2つの異なるIODEに対するDGPS
補正情報が存在する衛星については、該衛星の衛星番号
と2つの前記異なるIODEに対するDGPS補正情報
とを各々保持するエフェメリス切換情報記憶手段と、該
衛星に対するDGPS補正情報がエフェメリス情報変更
に伴う処理を行っているかどうかを判別する変更処理判
定手段とを具備するようにしたものである。
【0021】更に、本発明は、前記DGPS補正データ
生成手段は、現在の時刻情報を取得する時刻取得手段
と、該時刻取得手段で得られた時刻情報を補正すること
により正確な時刻が得られたか否かを示す時刻確定情報
を出力する時刻確定手段とを有することにより、該時刻
確定手段が正確な時刻を得られていないことを示す時に
は、DGPS補正データを出力しないようにしたもので
ある。
生成手段は、現在の時刻情報を取得する時刻取得手段
と、該時刻取得手段で得られた時刻情報を補正すること
により正確な時刻が得られたか否かを示す時刻確定情報
を出力する時刻確定手段とを有することにより、該時刻
確定手段が正確な時刻を得られていないことを示す時に
は、DGPS補正データを出力しないようにしたもので
ある。
【0022】更に、本発明は、RTCM規格に適合した
DGPS補正データを受信して、補正を行うことにより
測位も行えるDGPS対応GPS受信機と、前記請求項
1ないし8のいずれか1に記載のDGPS受信装置を備
え、前記DGPS対応GPS受信機にて受信したGPS
データを前記DGPS受信装置からの前記DGPS補正
データにより補正して得たデータにもとづいて、測位を
行うようにしたDGPS測位システムである。
DGPS補正データを受信して、補正を行うことにより
測位も行えるDGPS対応GPS受信機と、前記請求項
1ないし8のいずれか1に記載のDGPS受信装置を備
え、前記DGPS対応GPS受信機にて受信したGPS
データを前記DGPS受信装置からの前記DGPS補正
データにより補正して得たデータにもとづいて、測位を
行うようにしたDGPS測位システムである。
【0023】
【発明の実施の形態】(実施形態1) 図1は、本発明のDGPS測位システムの第1の実施形
態の概略をブロック図として示す。図1中、11はFM
多重放送を受信するためのFM受信用アンテナ、1はF
M多重放送を受信しラジオ放送に多重されたデータ情報
を復調・出力するFM多重信号受信部、3はFM多重信
号受信部1で受信された受信信号からDGPS補正情報
を抽出し、RTCM規格に適合したDGPS補正データ
を生成するデータ生成部(即ち、DGPS補正データ生
成手段を提供する部位)、4はRTCM規格に適合した
DGPS補正データの入力インターフェイスを具備して
いるDGPS受信部(即ち、GPS受信機)、41はG
PS衛星からの送信電波を受信するGPS受信用アンテ
ナ、5はGPS測位結果を表示するための表示部であ
る。
態の概略をブロック図として示す。図1中、11はFM
多重放送を受信するためのFM受信用アンテナ、1はF
M多重放送を受信しラジオ放送に多重されたデータ情報
を復調・出力するFM多重信号受信部、3はFM多重信
号受信部1で受信された受信信号からDGPS補正情報
を抽出し、RTCM規格に適合したDGPS補正データ
を生成するデータ生成部(即ち、DGPS補正データ生
成手段を提供する部位)、4はRTCM規格に適合した
DGPS補正データの入力インターフェイスを具備して
いるDGPS受信部(即ち、GPS受信機)、41はG
PS衛星からの送信電波を受信するGPS受信用アンテ
ナ、5はGPS測位結果を表示するための表示部であ
る。
【0024】本構成により、DGPS測位は以下のよう
な動作に従い実現される。まず、FM受信用アンテナ1
1でDGPS補正情報を付加情報としてサービスしてい
る放送局の放送波を受信する。受信信号は、FM多重信
号受信部1に入力される。FM多重信号受信部1では、
入力された受信信号をFM復調し、コンポジット信号を
検出する。コンポジット信号においては、音声のメイン
信号(L+R)が、50kHz〜15kHzにパイロット信
号が19kHzに、音声サブ信号(L-R)が23kHz〜
53kHzに付帯されており、データ信号はこの更に高
域側に多重されている。検出されたコンポジット信号に
多重されているデータ情報は、フィルタによって抽出さ
れL−MSK(Level controlled - Minimum Shift Keyi
ng)の復調が行われる。L−MSK復調することにより
バイナリデータとしてデータ信号が得られる。データ信
号は、誤り訂正符号が付加されており、数ビット程度の
誤りであれば、誤り訂正により、正しいデータ信号を再
現することができる。誤り訂正は、ブロック毎(DAR
C方式FM多重放送においては1フレームは272個の
ブロックで、それぞれの1ブロックは272ビットから
構成されている)に行われる横訂正と、1フレーム受信
後に行われる縦訂正とがある。通常は、これらの誤り訂
正を行ない、訂正されたデータは、適宜、データ生成部
3に出力される。
な動作に従い実現される。まず、FM受信用アンテナ1
1でDGPS補正情報を付加情報としてサービスしてい
る放送局の放送波を受信する。受信信号は、FM多重信
号受信部1に入力される。FM多重信号受信部1では、
入力された受信信号をFM復調し、コンポジット信号を
検出する。コンポジット信号においては、音声のメイン
信号(L+R)が、50kHz〜15kHzにパイロット信
号が19kHzに、音声サブ信号(L-R)が23kHz〜
53kHzに付帯されており、データ信号はこの更に高
域側に多重されている。検出されたコンポジット信号に
多重されているデータ情報は、フィルタによって抽出さ
れL−MSK(Level controlled - Minimum Shift Keyi
ng)の復調が行われる。L−MSK復調することにより
バイナリデータとしてデータ信号が得られる。データ信
号は、誤り訂正符号が付加されており、数ビット程度の
誤りであれば、誤り訂正により、正しいデータ信号を再
現することができる。誤り訂正は、ブロック毎(DAR
C方式FM多重放送においては1フレームは272個の
ブロックで、それぞれの1ブロックは272ビットから
構成されている)に行われる横訂正と、1フレーム受信
後に行われる縦訂正とがある。通常は、これらの誤り訂
正を行ない、訂正されたデータは、適宜、データ生成部
3に出力される。
【0025】データ生成部3では、DARC方式FM多
重放送の受信信号に含まれるDGPS補正情報(以下、
紛らわしくない場合、単に、補正情報と記載する場合も
ある)を抽出し、その内容を判定し、RTCM規格に適
合したDGPS補正データ(以下、紛らわしくない場
合、DGPS補正データをDGPS補正情報と記載する
場合もある)を生成する。これらの詳細については、後
述する。このようにして生成されたDGPS補正情報
は、DGPS受信部4に入力される。DGPS受信部4
では、通常のGPS受信と同様にGPS衛星からの送信
信号を受信し測位に必要な信号の検出,演算を行なうこ
とができる。GPS受信用アンテナ41で受信されたG
PS信号から航法データを取得し、また、擬似距離等の
計算も実行する。データ生成部3からDGPS補正情報
が入力されている時には、測位演算する時にこのDGP
S補正情報を付加して誤差数メートル程度の高精度な測
位を実施することができる。こうして、得られた測位結
果は表示部5において適宜表示される。例えば、カーナ
ビゲーションであれば、CD−ROM(図示せず)に保
存されている地図情報に合せて表示し、あるいは、ハン
ディタイプのGPSであれば緯度・経度・高度をテキス
トで液晶ディスプレイに表示したりする。
重放送の受信信号に含まれるDGPS補正情報(以下、
紛らわしくない場合、単に、補正情報と記載する場合も
ある)を抽出し、その内容を判定し、RTCM規格に適
合したDGPS補正データ(以下、紛らわしくない場
合、DGPS補正データをDGPS補正情報と記載する
場合もある)を生成する。これらの詳細については、後
述する。このようにして生成されたDGPS補正情報
は、DGPS受信部4に入力される。DGPS受信部4
では、通常のGPS受信と同様にGPS衛星からの送信
信号を受信し測位に必要な信号の検出,演算を行なうこ
とができる。GPS受信用アンテナ41で受信されたG
PS信号から航法データを取得し、また、擬似距離等の
計算も実行する。データ生成部3からDGPS補正情報
が入力されている時には、測位演算する時にこのDGP
S補正情報を付加して誤差数メートル程度の高精度な測
位を実施することができる。こうして、得られた測位結
果は表示部5において適宜表示される。例えば、カーナ
ビゲーションであれば、CD−ROM(図示せず)に保
存されている地図情報に合せて表示し、あるいは、ハン
ディタイプのGPSであれば緯度・経度・高度をテキス
トで液晶ディスプレイに表示したりする。
【0026】次に、データ生成部の詳細について、図2
に基づいて説明する。図2中、2はDARC方式FM多
重放送のデータ情報に含まれる種々の情報からDGPS
補正情報を抽出し、出力するデータ抽出部、33は過去
に受信した補正情報に関するデータを保持しておくため
の補正情報記憶部、34はどの衛星に対するデータをど
のようなRTCM規格のメッセージタイプで出力するか
を保持するためのデータ生成情報記憶部、31はデータ
抽出部2からDGPS補正情報が抽出・出力された時
に、補正情報記憶部33に保持されている過去のDGP
S補正情報を基にどの衛星をどのメッセージタイプで出
力するかを判定し、その情報をデータ生成情報記憶部3
4に書き込む制御部、32はデータ生成情報記憶部34
に記憶されているデータ生成情報を基に補正情報記憶部
33に保持しているDARC方式FM多重放送によるD
GPS補正情報からRTCM規格に適合した補正情報を
生成出力するRTCMデータ生成部である。
に基づいて説明する。図2中、2はDARC方式FM多
重放送のデータ情報に含まれる種々の情報からDGPS
補正情報を抽出し、出力するデータ抽出部、33は過去
に受信した補正情報に関するデータを保持しておくため
の補正情報記憶部、34はどの衛星に対するデータをど
のようなRTCM規格のメッセージタイプで出力するか
を保持するためのデータ生成情報記憶部、31はデータ
抽出部2からDGPS補正情報が抽出・出力された時
に、補正情報記憶部33に保持されている過去のDGP
S補正情報を基にどの衛星をどのメッセージタイプで出
力するかを判定し、その情報をデータ生成情報記憶部3
4に書き込む制御部、32はデータ生成情報記憶部34
に記憶されているデータ生成情報を基に補正情報記憶部
33に保持しているDARC方式FM多重放送によるD
GPS補正情報からRTCM規格に適合した補正情報を
生成出力するRTCMデータ生成部である。
【0027】このような構成にもとづくデータ生成部の
動作を次に説明する。FM多重信号受信部1で受信され
たデータ信号が、入力されるデータ抽出部2では、各ブ
ロックに含まれるヘッダ信号の内容を確認することによ
りそのデータが何のデータか、つまり、DGPS補正情
報であるかどうかを判定することができる。DGPS補
正情報である時は、ブロックが正しく誤り訂正されてい
るかどうかを確認する。DGPSデータパケットは2ブ
ロックで構成されているので、続けて次のデータを取得
する。次のデータも正しく誤り訂正ができた時は、DG
PSデータパケットに付加されている誤り検出符号をも
とに正しく受信できているかどうかを判定する。この結
果、取得したデータが正しいものと判定できれば、これ
をDGPS補正情報として制御部31に入力する。制御
部31では、入力されたDGPS補正情報と補正情報記
憶部33に保持されている過去の補正情報の記録をもと
に受信したDGPS補正情報をRTCM規格のどのメッ
セージタイプとして送出するかを判定する。判定結果
は、データ生成情報記憶部34に記憶される。データ抽
出部2から得られたDGPS補正情報は、補正情報記憶
部33に書き込まれる。これらの作業を行なった後、制
御部31はその制御をRTCMデータ生成部32に移
す。
動作を次に説明する。FM多重信号受信部1で受信され
たデータ信号が、入力されるデータ抽出部2では、各ブ
ロックに含まれるヘッダ信号の内容を確認することによ
りそのデータが何のデータか、つまり、DGPS補正情
報であるかどうかを判定することができる。DGPS補
正情報である時は、ブロックが正しく誤り訂正されてい
るかどうかを確認する。DGPSデータパケットは2ブ
ロックで構成されているので、続けて次のデータを取得
する。次のデータも正しく誤り訂正ができた時は、DG
PSデータパケットに付加されている誤り検出符号をも
とに正しく受信できているかどうかを判定する。この結
果、取得したデータが正しいものと判定できれば、これ
をDGPS補正情報として制御部31に入力する。制御
部31では、入力されたDGPS補正情報と補正情報記
憶部33に保持されている過去の補正情報の記録をもと
に受信したDGPS補正情報をRTCM規格のどのメッ
セージタイプとして送出するかを判定する。判定結果
は、データ生成情報記憶部34に記憶される。データ抽
出部2から得られたDGPS補正情報は、補正情報記憶
部33に書き込まれる。これらの作業を行なった後、制
御部31はその制御をRTCMデータ生成部32に移
す。
【0028】RTCMデータ生成部32では、まず、デ
ータ生成情報記憶部34からどの衛星の補正情報をどの
メッセージタイプで出力するかの情報を取得し、各メッ
セージに応じて補正情報記憶部33から必要な情報を入
手する。これらの情報からRTCM規格に適合したDG
PS補正情報を生成するために補正情報の換算が行われ
る。換算して得られたデータは、RTCMフォーマット
に応じて適切に並べられ、これに誤り訂正符号を付加
し、例えば、RS232Cの信号として出力される。こ
の信号は、この後に前述したような処理を行われ、DG
PS補正情報として有効に使用することができる。この
ような処理をすることにより、RTCM規格に適合した
DGPS補正情報の入力インターフェイスしか具備して
いないDGPS対応GPS受信機においても、FM多重
放送によるDGPS補正情報サービスを利用し、DGP
S測位を行うことができる。また、これらの構成は、F
M多重信号受信部1に具備されているデータ処理用のC
PUによって実現することが可能であり、極めて低コス
トに実現することができる。
ータ生成情報記憶部34からどの衛星の補正情報をどの
メッセージタイプで出力するかの情報を取得し、各メッ
セージに応じて補正情報記憶部33から必要な情報を入
手する。これらの情報からRTCM規格に適合したDG
PS補正情報を生成するために補正情報の換算が行われ
る。換算して得られたデータは、RTCMフォーマット
に応じて適切に並べられ、これに誤り訂正符号を付加
し、例えば、RS232Cの信号として出力される。こ
の信号は、この後に前述したような処理を行われ、DG
PS補正情報として有効に使用することができる。この
ような処理をすることにより、RTCM規格に適合した
DGPS補正情報の入力インターフェイスしか具備して
いないDGPS対応GPS受信機においても、FM多重
放送によるDGPS補正情報サービスを利用し、DGP
S測位を行うことができる。また、これらの構成は、F
M多重信号受信部1に具備されているデータ処理用のC
PUによって実現することが可能であり、極めて低コス
トに実現することができる。
【0029】(実施形態2) 図3は、本発明のDGPS受信装置のデータ生成部の一
実施形態の概略をブロック図として示すもので、実施形
態1のデータ生成部3に対応するものである。図3にお
いて、図1,図2と同一番号の部分は同一の機能、又
は、同等の機能を有するものを示す。図3中の補正情報
記憶部33において、331は各衛星毎(衛星番号は0
〜31まで存在するので32個分準備されている)に準
備された補正情報を記憶するための個別補正情報記憶部
(即ち、衛星毎のDGPS補正情報を記憶する個別情報
記憶手段を提供する)、332は基準局の基準局ヘルス
情報を記憶するための基準局ヘルス情報記憶部である。
また、データ生成情報記憶部34において、341はR
TCMの2型メッセージと9型メッセージの両方のデー
タを出力するための衛星の衛星番号を記憶するための2
型送出衛星記憶部、342はRTCMの9型メッセージ
として出力するための衛星の衛星番号を記憶しておくた
めの9型送出衛星記憶部である。また、制御部31にお
いて、311はDARC方式FM多重放送データのDG
PS補正情報からコミュニケーションデータ部を検出
し、その処理を行なうためのコミュニケーションデータ
処理部、312はDARC方式FM多重放送データのD
GPS補正情報から8個の補正データセット(即ち、各
衛星毎のDGPS補正情報)の任意の1個を抽出する補
正データセット抽出部である。そして、313は補正デ
ータセット抽出部312で抽出された補正データセット
を解析し、補正情報記憶部33の内容と比較することに
よりその衛星番号の衛星を2型メッセージと9型メッセ
ージの両方で送るべきか、それとも、9型メッセージの
みで送出するべきであるかを判定し、判定結果から個別
補正情報記憶部331の内容を適宜変更する補正データ
セット処理部である。
実施形態の概略をブロック図として示すもので、実施形
態1のデータ生成部3に対応するものである。図3にお
いて、図1,図2と同一番号の部分は同一の機能、又
は、同等の機能を有するものを示す。図3中の補正情報
記憶部33において、331は各衛星毎(衛星番号は0
〜31まで存在するので32個分準備されている)に準
備された補正情報を記憶するための個別補正情報記憶部
(即ち、衛星毎のDGPS補正情報を記憶する個別情報
記憶手段を提供する)、332は基準局の基準局ヘルス
情報を記憶するための基準局ヘルス情報記憶部である。
また、データ生成情報記憶部34において、341はR
TCMの2型メッセージと9型メッセージの両方のデー
タを出力するための衛星の衛星番号を記憶するための2
型送出衛星記憶部、342はRTCMの9型メッセージ
として出力するための衛星の衛星番号を記憶しておくた
めの9型送出衛星記憶部である。また、制御部31にお
いて、311はDARC方式FM多重放送データのDG
PS補正情報からコミュニケーションデータ部を検出
し、その処理を行なうためのコミュニケーションデータ
処理部、312はDARC方式FM多重放送データのD
GPS補正情報から8個の補正データセット(即ち、各
衛星毎のDGPS補正情報)の任意の1個を抽出する補
正データセット抽出部である。そして、313は補正デ
ータセット抽出部312で抽出された補正データセット
を解析し、補正情報記憶部33の内容と比較することに
よりその衛星番号の衛星を2型メッセージと9型メッセ
ージの両方で送るべきか、それとも、9型メッセージの
みで送出するべきであるかを判定し、判定結果から個別
補正情報記憶部331の内容を適宜変更する補正データ
セット処理部である。
【0030】このような構成において、データ抽出部2
では、実施形態1の場合と同様にDGPS補正情報を抽
出し、制御部31に入力する。入力されたDGPS補正
情報はコミュニケーションデータ処理部311に入力さ
れる。コミュニケーションデータ処理部311では、D
GPSデータパケットのコミュニケーションデータを解
析し、必要な処理を行なう。この例では、コミュニケー
ションデータの中の基準局ヘルス情報のみを利用してお
り、コミュニケーションデータに基準局ヘルス情報が含
まれている時(コミュニケーションデータは、DGPS
データIDが011の時のみ存在する)には、補正情報
記憶部33の基準局ヘルス情報記憶部332を上書き更
新する。次に、DGPSデータパケットは補正データセ
ット抽出部312に導かれる。補正データセット抽出部
312では、最初に第1の補正データセットと補正タイ
ムを抽出する。このデータは補正情報セット処理手段で
ある補正データセット処理部313に渡される。補正デ
ータセット処理部313では、補正データセットからこ
のデータセットが衛星番号何番のものであるかを判定
し、こうして得られた衛星番号の個別補正情報記憶部3
31のDGPS補正情報と比較判定することにより出力
するメッセージタイプを決定する。この衛星番号のデー
タを2型及び9型の両方で出力すると判定した場合に
は、2型送出衛星記憶部341にこの衛星番号を登録す
る。9型メッセージのみで出力すると判定した時には9
型送出衛星記憶部342に登録する。この時に、補正デ
ータセット抽出部312で抽出された補正データセット
は、適宜適合する衛星番号の個別補正情報記憶部331
のDGPS補正情報として補正情報記憶部33に記憶さ
せておく。
では、実施形態1の場合と同様にDGPS補正情報を抽
出し、制御部31に入力する。入力されたDGPS補正
情報はコミュニケーションデータ処理部311に入力さ
れる。コミュニケーションデータ処理部311では、D
GPSデータパケットのコミュニケーションデータを解
析し、必要な処理を行なう。この例では、コミュニケー
ションデータの中の基準局ヘルス情報のみを利用してお
り、コミュニケーションデータに基準局ヘルス情報が含
まれている時(コミュニケーションデータは、DGPS
データIDが011の時のみ存在する)には、補正情報
記憶部33の基準局ヘルス情報記憶部332を上書き更
新する。次に、DGPSデータパケットは補正データセ
ット抽出部312に導かれる。補正データセット抽出部
312では、最初に第1の補正データセットと補正タイ
ムを抽出する。このデータは補正情報セット処理手段で
ある補正データセット処理部313に渡される。補正デ
ータセット処理部313では、補正データセットからこ
のデータセットが衛星番号何番のものであるかを判定
し、こうして得られた衛星番号の個別補正情報記憶部3
31のDGPS補正情報と比較判定することにより出力
するメッセージタイプを決定する。この衛星番号のデー
タを2型及び9型の両方で出力すると判定した場合に
は、2型送出衛星記憶部341にこの衛星番号を登録す
る。9型メッセージのみで出力すると判定した時には9
型送出衛星記憶部342に登録する。この時に、補正デ
ータセット抽出部312で抽出された補正データセット
は、適宜適合する衛星番号の個別補正情報記憶部331
のDGPS補正情報として補正情報記憶部33に記憶さ
せておく。
【0031】こうして第1の補正データセットが処理し
終えたら、次に第2の補正データセットを補正データセ
ット抽出部312が抽出し、補正データセット処理部3
13にて処理する。以下、第8の補正データセットまで
処理を終えたら制御をRTCMデータ生成部32に移
す。RTCMデータ生成部32では、データ生成情報記
憶部34の2型送出衛星記憶部341に登録してある衛
星番号のDGPS補正情報を補正情報記憶部33の適合
する衛星番号の個別補正情報記憶部331から抽出し、
RTCMフォーマットに規定された2型メッセージのデ
ータ(即ち、DGPS補正データ)を生成する。次に、
9型送出衛星記憶部342に登録されている衛星の補正
情報をその衛星番号の個別補正情報記憶部331から抽
出し、RTCM規格に規定された9型メッセージのデー
タ(即ち、DGPS補正データ)を生成する。RTCM
規格のデータでは、そのヘッダ部分に基準局ヘルス情報
を付加するので、基準局ヘルス情報記憶部332に保持
されているデータ内容は、適宜変換して、RTCMデー
タに付加される。
終えたら、次に第2の補正データセットを補正データセ
ット抽出部312が抽出し、補正データセット処理部3
13にて処理する。以下、第8の補正データセットまで
処理を終えたら制御をRTCMデータ生成部32に移
す。RTCMデータ生成部32では、データ生成情報記
憶部34の2型送出衛星記憶部341に登録してある衛
星番号のDGPS補正情報を補正情報記憶部33の適合
する衛星番号の個別補正情報記憶部331から抽出し、
RTCMフォーマットに規定された2型メッセージのデ
ータ(即ち、DGPS補正データ)を生成する。次に、
9型送出衛星記憶部342に登録されている衛星の補正
情報をその衛星番号の個別補正情報記憶部331から抽
出し、RTCM規格に規定された9型メッセージのデー
タ(即ち、DGPS補正データ)を生成する。RTCM
規格のデータでは、そのヘッダ部分に基準局ヘルス情報
を付加するので、基準局ヘルス情報記憶部332に保持
されているデータ内容は、適宜変換して、RTCMデー
タに付加される。
【0032】図4は、データ生成部における上記した処
理の手順を示すフローチャートである。図4において、
まず、FM多重信号受信部1で抽出されたデータ信号は
データ抽出の処理をされる(ステップS4-1)。これは、デ
ータのヘッダを確認することで可能となる。FM多重放
送のデータ信号には、DGPS補正情報以外にも番組情
報・ニュース等の文字放送・VICS(Vehicle Informa
tion Communicating System)・ページャーなどの情報が
ある。これらの情報を示すヘッダであるときにはこれを
廃棄し、DGPS補正情報である時にはこれを抽出す
る。DGPS補正情報は、2ブロックで1つのDGPS
データパケットを構成しているので、連続して受信した
2つのブロックにてDGPSデータパケットの誤り訂正
を確認し、誤りが無ければこれを保持し次の処理に移
る。DGPSデータパケットの誤り訂正により誤りがあ
ると判定された時にはこれも廃棄し、次のデータが抽出
されるのを待つ。
理の手順を示すフローチャートである。図4において、
まず、FM多重信号受信部1で抽出されたデータ信号は
データ抽出の処理をされる(ステップS4-1)。これは、デ
ータのヘッダを確認することで可能となる。FM多重放
送のデータ信号には、DGPS補正情報以外にも番組情
報・ニュース等の文字放送・VICS(Vehicle Informa
tion Communicating System)・ページャーなどの情報が
ある。これらの情報を示すヘッダであるときにはこれを
廃棄し、DGPS補正情報である時にはこれを抽出す
る。DGPS補正情報は、2ブロックで1つのDGPS
データパケットを構成しているので、連続して受信した
2つのブロックにてDGPSデータパケットの誤り訂正
を確認し、誤りが無ければこれを保持し次の処理に移
る。DGPSデータパケットの誤り訂正により誤りがあ
ると判定された時にはこれも廃棄し、次のデータが抽出
されるのを待つ。
【0033】DGPSデータパケットが抽出されれば、
まずコミュニケーションデータが確認される(ステップS
4-2)。このコミュニケーションデータとしてはDGPS
データIDが特定の値の時の基準局ヘルス情報を含む。
基準局ヘルス情報を含む時には保持している基準局ヘル
ス情報を更新し、そうでない時にはそのデータは無視
し、次の処理を行なう。次に、補正データセットの処理
を行なう(ステップS4-3〜S4-7)わけだが、補正データ
セットは8個あるので1個目から順に処理を行なう。処
理の方法については前述のとおりである。ステップS4-4
からS4-7までを行って、8個全ての補正データセットを
処理した後(n>8)、これらの情報を基にRTCMデ
ータ(即ち、RTCM規格のDGPS補正データ)の生
成を行なう(ステップS4-8)。生成されたRTCMデータ
は、例えば、RS232C等を通してDGPS対応GP
S受信機に導かれる。以上のような構成をとることによ
り、各衛星毎に保持されている僅かなデータと比較する
のみで補正データセットを処理することができ、高速に
処理することができる。
まずコミュニケーションデータが確認される(ステップS
4-2)。このコミュニケーションデータとしてはDGPS
データIDが特定の値の時の基準局ヘルス情報を含む。
基準局ヘルス情報を含む時には保持している基準局ヘル
ス情報を更新し、そうでない時にはそのデータは無視
し、次の処理を行なう。次に、補正データセットの処理
を行なう(ステップS4-3〜S4-7)わけだが、補正データ
セットは8個あるので1個目から順に処理を行なう。処
理の方法については前述のとおりである。ステップS4-4
からS4-7までを行って、8個全ての補正データセットを
処理した後(n>8)、これらの情報を基にRTCMデ
ータ(即ち、RTCM規格のDGPS補正データ)の生
成を行なう(ステップS4-8)。生成されたRTCMデータ
は、例えば、RS232C等を通してDGPS対応GP
S受信機に導かれる。以上のような構成をとることによ
り、各衛星毎に保持されている僅かなデータと比較する
のみで補正データセットを処理することができ、高速に
処理することができる。
【0034】(実施形態3) 図5は、各衛星毎に設けられた個別補正情報記憶部33
1の記憶データ構成の実施形態を示す概念図である。図
5中、333と334は補正データセット、その補正タ
イム,補正データを受信した時の時刻を保持するための
補正データセット記憶部(即ち、個別補正情報記憶手
段)で、同一のものが第1及び第2として2つ準備され
ている。335は、9型メッセージのRTCM規格のD
GPS補正データとして送出すべきデータのIODE値
が正しく判定できているかどうかを示す確定フラグ(即
ち、IODE値確定手段が判定し設定するフラグ)、3
36はデータ放送として受信した各衛星のDGPS補正
情報のデータが連続して受信できているかどうかを判定
する連続性判定フラグ(即ち、連続性判定手段が判定し
設定するフラグ)、337はFM多重放送の補正情報が
エフェメリス切換中であるかどうかを判定するIODE
切換判定フラグ(即ち、データ放送として受信した各衛
星の複数のDGPS補正情報が1つのIODEに対する
DGPS補正情報のみからなるのか、異なる2つのIO
DEに対するDGPS補正情報からなるのかをIODE
切換判定手段が判定し設定するフラグ)である。
1の記憶データ構成の実施形態を示す概念図である。図
5中、333と334は補正データセット、その補正タ
イム,補正データを受信した時の時刻を保持するための
補正データセット記憶部(即ち、個別補正情報記憶手
段)で、同一のものが第1及び第2として2つ準備され
ている。335は、9型メッセージのRTCM規格のD
GPS補正データとして送出すべきデータのIODE値
が正しく判定できているかどうかを示す確定フラグ(即
ち、IODE値確定手段が判定し設定するフラグ)、3
36はデータ放送として受信した各衛星のDGPS補正
情報のデータが連続して受信できているかどうかを判定
する連続性判定フラグ(即ち、連続性判定手段が判定し
設定するフラグ)、337はFM多重放送の補正情報が
エフェメリス切換中であるかどうかを判定するIODE
切換判定フラグ(即ち、データ放送として受信した各衛
星の複数のDGPS補正情報が1つのIODEに対する
DGPS補正情報のみからなるのか、異なる2つのIO
DEに対するDGPS補正情報からなるのかをIODE
切換判定手段が判定し設定するフラグ)である。
【0035】このような構成によって行われる各衛星の
補正データセットの処理手順について図6,図7(全体
を各図に2分割して表わす)に示すフローチャートを基
に説明する。補正データセットが抽出されると、最初に
衛星番号が確認される。衛星番号が、例えば9であれば
衛星番号9の補正情報が利用される。衛星番号が一致す
る個別補正情報記憶部331の確定フラグ335が0で
あれば、9型メッセージとして送出すべきデータのIO
DE値が正しく判別されていないということになるの
で、これを確定するための作業を行なう(ステップS6-
1)。取得した補正データセット(以降、紛らわしくない
場合、単に、データと記載する場合もある)のIODE
値と第1の補正データセット記憶部333のIODEと
が比較される(ステップS6-2)。一致しなければIODE
の値を確定することができないので取得したデータを第
1の補正データセット記憶部333に上書き保存し(ス
テップS6-3)、連続性判定フラグ336を1にして(ステ
ップS6-9)作業を終了する。
補正データセットの処理手順について図6,図7(全体
を各図に2分割して表わす)に示すフローチャートを基
に説明する。補正データセットが抽出されると、最初に
衛星番号が確認される。衛星番号が、例えば9であれば
衛星番号9の補正情報が利用される。衛星番号が一致す
る個別補正情報記憶部331の確定フラグ335が0で
あれば、9型メッセージとして送出すべきデータのIO
DE値が正しく判別されていないということになるの
で、これを確定するための作業を行なう(ステップS6-
1)。取得した補正データセット(以降、紛らわしくない
場合、単に、データと記載する場合もある)のIODE
値と第1の補正データセット記憶部333のIODEと
が比較される(ステップS6-2)。一致しなければIODE
の値を確定することができないので取得したデータを第
1の補正データセット記憶部333に上書き保存し(ス
テップS6-3)、連続性判定フラグ336を1にして(ステ
ップS6-9)作業を終了する。
【0036】取得したデータのIODEと第1の補正デ
ータセット記憶部333のIODEが一致する時には、
連続性判定フラグ336の判定が必要となる(ステップS
6-4)。連続性判定フラグ336が1であれば連続して取
得したデータのIODEが一致することになり、このI
ODEが2型メッセージ、又は9型メッセージとして送
出すべきデータのIODE値であることが判定できる。
そこで、取得したデータを第1の補正データセット記憶
部333に上書き保存し(ステップS6-5)、この衛星を9
型送出衛星記憶部342に登録する(ステップS6-6)。ま
た、IODEが確定したので確定フラグ335は1に変
更する(ステップS6-7)。連続性判定フラグ336が0の
時は、IODEの異なるデータを取得できなかったこと
も考えられ、このままデータを確定すると誤った判定を
行なうことが考えられる。そこで、ここで確定すること
は避けて、取得した補正データセットを第1の補正デー
タセット記憶部333に上書き保存し(ステップS6-8)、
連続性判定フラグ336を1に変更して(ステップS6-
9)、次回のデータ取得で判定を行なうものとする。
ータセット記憶部333のIODEが一致する時には、
連続性判定フラグ336の判定が必要となる(ステップS
6-4)。連続性判定フラグ336が1であれば連続して取
得したデータのIODEが一致することになり、このI
ODEが2型メッセージ、又は9型メッセージとして送
出すべきデータのIODE値であることが判定できる。
そこで、取得したデータを第1の補正データセット記憶
部333に上書き保存し(ステップS6-5)、この衛星を9
型送出衛星記憶部342に登録する(ステップS6-6)。ま
た、IODEが確定したので確定フラグ335は1に変
更する(ステップS6-7)。連続性判定フラグ336が0の
時は、IODEの異なるデータを取得できなかったこと
も考えられ、このままデータを確定すると誤った判定を
行なうことが考えられる。そこで、ここで確定すること
は避けて、取得した補正データセットを第1の補正デー
タセット記憶部333に上書き保存し(ステップS6-8)、
連続性判定フラグ336を1に変更して(ステップS6-
9)、次回のデータ取得で判定を行なうものとする。
【0037】次に、確定フラグ335が1であった時
(ステップS6-1)についてであるが、この時はエフェメリ
ス切換中であるかどうかの判定が中心となる。そこで、
IODE切換判定フラグ337を確認する(ステップS6-
11)。IODE切換判定フラグ337が0の時はこれ以
前はエフェメリスの切換が無かったということである
が、今回取得したデータにおいては、IODEの切換動
作がスタートしている可能性があるので、第1の補正デ
ータセット記憶部333に記憶している補正データセッ
トのIODEと取得したデータのIODEを比較する
(ステップS6-12)。一致すれば、エフェメリス切換動作
には入っていないことと判定され、取得したデータを第
1の補正データセット記憶部333に上書きし(ステッ
プS6-13)、この衛星の衛星番号を9型送出衛星記憶部3
42に登録する(ステップS6-14)。
(ステップS6-1)についてであるが、この時はエフェメリ
ス切換中であるかどうかの判定が中心となる。そこで、
IODE切換判定フラグ337を確認する(ステップS6-
11)。IODE切換判定フラグ337が0の時はこれ以
前はエフェメリスの切換が無かったということである
が、今回取得したデータにおいては、IODEの切換動
作がスタートしている可能性があるので、第1の補正デ
ータセット記憶部333に記憶している補正データセッ
トのIODEと取得したデータのIODEを比較する
(ステップS6-12)。一致すれば、エフェメリス切換動作
には入っていないことと判定され、取得したデータを第
1の補正データセット記憶部333に上書きし(ステッ
プS6-13)、この衛星の衛星番号を9型送出衛星記憶部3
42に登録する(ステップS6-14)。
【0038】IODE切換判定フラグ337が0(ステ
ップS6-11で)であって、第1の補正データセット記憶部
333に記憶している補正データセットのIODEの値
と取得したデータのIODEの値とを比較し(ステップS
6-12で)、一致しなければ、エフェメリス切換に入った
ことを意味しており、それに応じた以下の処理を行な
う。第1の補正データセット記憶部333と第2の補正
データセット記憶部334は、第1の補正データセット
記憶部333には更新後のエフェメリスに対する補正情
報を、第2の補正データセット記憶部334には更新前
のエフェメリスに対する補正情報を記憶しておくように
使用する。このようにすることにより、RTCM規格の
補正情報の生成にあたり、9型メッセージを生成する時
には、IODE切換中かどうかにかかわらず第1の補正
データセット記憶部333の情報を利用し、更に2型メ
ッセージも送出する時には、第2の補正データセット記
憶部334にあるデータを利用してデルタ補正情報を生
成すればよく、処理が簡潔に行なえる。従って、現在第
1の補正データセット記憶部333にあるエフェメリス
更新前の補正情報を第2の補正データセット記憶部33
4に上書きし(ステップS6-15)、エフェメリス更新後の
データとなる取得データを第1の補正データセット記憶
部333に保存する(ステップS6-16)。エフェメリス切
換に入ったので、IODE切換判定フラグ337を1に
セットする(ステップS6-17)。そして更新後のエフェメ
リスを取得したので連続性判定フラグフラグ336を1
にセット(ステップS6-18)し(エフェメリス切換中は、
連続性判定フラグ336は、エフェメリス更新後のデー
タが連続して取得できるかどうかを判定する。このた
め、エフェメリス更新前のデータを取得した時には連続
性判定フラグ336は0に変更する処理を行う)、エフ
ェメリス切換処理中であるので、この衛星を2型メッセ
ージとして2型送出衛星記憶部341に登録する(ステ
ップS6-19)。
ップS6-11で)であって、第1の補正データセット記憶部
333に記憶している補正データセットのIODEの値
と取得したデータのIODEの値とを比較し(ステップS
6-12で)、一致しなければ、エフェメリス切換に入った
ことを意味しており、それに応じた以下の処理を行な
う。第1の補正データセット記憶部333と第2の補正
データセット記憶部334は、第1の補正データセット
記憶部333には更新後のエフェメリスに対する補正情
報を、第2の補正データセット記憶部334には更新前
のエフェメリスに対する補正情報を記憶しておくように
使用する。このようにすることにより、RTCM規格の
補正情報の生成にあたり、9型メッセージを生成する時
には、IODE切換中かどうかにかかわらず第1の補正
データセット記憶部333の情報を利用し、更に2型メ
ッセージも送出する時には、第2の補正データセット記
憶部334にあるデータを利用してデルタ補正情報を生
成すればよく、処理が簡潔に行なえる。従って、現在第
1の補正データセット記憶部333にあるエフェメリス
更新前の補正情報を第2の補正データセット記憶部33
4に上書きし(ステップS6-15)、エフェメリス更新後の
データとなる取得データを第1の補正データセット記憶
部333に保存する(ステップS6-16)。エフェメリス切
換に入ったので、IODE切換判定フラグ337を1に
セットする(ステップS6-17)。そして更新後のエフェメ
リスを取得したので連続性判定フラグフラグ336を1
にセット(ステップS6-18)し(エフェメリス切換中は、
連続性判定フラグ336は、エフェメリス更新後のデー
タが連続して取得できるかどうかを判定する。このた
め、エフェメリス更新前のデータを取得した時には連続
性判定フラグ336は0に変更する処理を行う)、エフ
ェメリス切換処理中であるので、この衛星を2型メッセ
ージとして2型送出衛星記憶部341に登録する(ステ
ップS6-19)。
【0039】IODE切換判定フラグ337が1(ステ
ップS6-11で)の時は、エフェメリス切換中にあるという
ことである。この時は、エフェメリス切換が終了したか
どうかを判定するため第1の補正データセット記憶部3
33にあるデータのIODEと取得したデータのIOD
Eを比較する(ステップS6-20)。同一の時は、連続性判
定フラグ336を確認する。連続性判定フラグ336は
更新後のデータを取得した時には、1にセットされる
が、更新前のデータを取得した時には更新後のIODE
確定という観点においてデータの連続性は失われるの
で、0にセットしてある(ステップS6-21)。そこで、連
続性判定フラグ336が1の時は更新後のエフェメリス
に対する補正情報が連続して受信されたことになりエフ
ェメリス切換が終了したことが判定できる。そこで、I
ODE切換判定フラグ337を0に戻し(ステップS6-2
2)、取得したデータを第1の補正データセット記憶部
333に保存し(ステップS6-23)、この衛星を9型送出
衛星記憶部342に登録する(ステップS6-24)。連続性
判定フラグ336が0であれば終了していないものとみ
なし、取得したデータを第1の補正データセット記憶部
333に保存(ステップS6-25)し、この衛星を2型送出
衛星記憶部341に登録する(ステップS6-26)。ここ
で、更新後の補正情報を取得しているので連続性判定フ
ラグ336は1にセットにしておく(ステップS6-27)。
ップS6-11で)の時は、エフェメリス切換中にあるという
ことである。この時は、エフェメリス切換が終了したか
どうかを判定するため第1の補正データセット記憶部3
33にあるデータのIODEと取得したデータのIOD
Eを比較する(ステップS6-20)。同一の時は、連続性判
定フラグ336を確認する。連続性判定フラグ336は
更新後のデータを取得した時には、1にセットされる
が、更新前のデータを取得した時には更新後のIODE
確定という観点においてデータの連続性は失われるの
で、0にセットしてある(ステップS6-21)。そこで、連
続性判定フラグ336が1の時は更新後のエフェメリス
に対する補正情報が連続して受信されたことになりエフ
ェメリス切換が終了したことが判定できる。そこで、I
ODE切換判定フラグ337を0に戻し(ステップS6-2
2)、取得したデータを第1の補正データセット記憶部
333に保存し(ステップS6-23)、この衛星を9型送出
衛星記憶部342に登録する(ステップS6-24)。連続性
判定フラグ336が0であれば終了していないものとみ
なし、取得したデータを第1の補正データセット記憶部
333に保存(ステップS6-25)し、この衛星を2型送出
衛星記憶部341に登録する(ステップS6-26)。ここ
で、更新後の補正情報を取得しているので連続性判定フ
ラグ336は1にセットにしておく(ステップS6-27)。
【0040】IODE切換判定フラグ337が1(ステ
ップS6-11で)で、第1の補正データセット記憶部33
3に保持しているデータのIODEと取得したデータの
IODEが異なる(ステップS6-20で)時には明らかにエ
フェメリス切換処理が継続していることを示しており、
更新前のエフェメリスに対する補正情報を取得している
ことを示しているので取得したデータを第2の補正デー
タセット記憶部334に上書きし(ステップS6-28)、こ
の衛星を2型送出衛星記憶部341に登録する(ステッ
プS6-29)。ここでは、更新前のデータを取得している
ので、前述したように連続性判定フラグ336は、0に
戻しておく(ステップS6-30)。以上述べたような処理を
行なうことにより、フラグ判定による容易な処理のみ
で、FM多重放送によるDGPS補正情報の処理を行な
うことができ、また、RTCMデータを生成するにあた
っても特定少数のデータを確認するのみで効率的に行な
うことができる。
ップS6-11で)で、第1の補正データセット記憶部33
3に保持しているデータのIODEと取得したデータの
IODEが異なる(ステップS6-20で)時には明らかにエ
フェメリス切換処理が継続していることを示しており、
更新前のエフェメリスに対する補正情報を取得している
ことを示しているので取得したデータを第2の補正デー
タセット記憶部334に上書きし(ステップS6-28)、こ
の衛星を2型送出衛星記憶部341に登録する(ステッ
プS6-29)。ここでは、更新前のデータを取得している
ので、前述したように連続性判定フラグ336は、0に
戻しておく(ステップS6-30)。以上述べたような処理を
行なうことにより、フラグ判定による容易な処理のみ
で、FM多重放送によるDGPS補正情報の処理を行な
うことができ、また、RTCMデータを生成するにあた
っても特定少数のデータを確認するのみで効率的に行な
うことができる。
【0041】(実施形態4) 図8は、上述したところのデータ生成部におけるデータ
の欠落を判定するための手順の1実施形態を示すフロー
チャートである。図9は、図8を補う同様の目的をもつ
判定手順の例を示すフローチャートである。この実施形
態を図8,図9に基づいて説明する。連続性判定フラグ
336は、ブロックの先頭を検出した時と、データを取
得した時とで処理される。連続性判定フラグ336が1
にされる処理方法については、実施形態3において既に
述べられている。ここでの実施形態4に示される取得情
報判定手段は、いつどのようにしてデータが欠落したか
を判定する(即ち、受信フレーム内でDGPS補正情報
を含むDGPSデータパケットを連続して取得できたか
どうかを判定する)ためのものである。フレームの先頭
のブロック(ブロック及びフレーム構成については、前
述,参照)は各ブロックに含まれるBIC信号をチェッ
クし、その並びから判定することができる(即ち、ブロ
ック先頭検出手段を提供している)。既存のICを用い
れば、第1のブロックを取得する際に信号が出力される
ので、それをもって判定することができる。フレームの
先頭を検出して、次のフレームの先頭を検出するまでに
横訂正にてDGPSデータパケットを受信できれば、そ
のフレームのDGPSデータパケットは取得できたこと
になる。もし、取得できなければ縦訂正後のデータを利
用することになるが、この時は次のフレームのデータが
取得できているかどうかによって状況が異なる。これら
の諸状況を解決すべく次のような処理を行なう。
の欠落を判定するための手順の1実施形態を示すフロー
チャートである。図9は、図8を補う同様の目的をもつ
判定手順の例を示すフローチャートである。この実施形
態を図8,図9に基づいて説明する。連続性判定フラグ
336は、ブロックの先頭を検出した時と、データを取
得した時とで処理される。連続性判定フラグ336が1
にされる処理方法については、実施形態3において既に
述べられている。ここでの実施形態4に示される取得情
報判定手段は、いつどのようにしてデータが欠落したか
を判定する(即ち、受信フレーム内でDGPS補正情報
を含むDGPSデータパケットを連続して取得できたか
どうかを判定する)ためのものである。フレームの先頭
のブロック(ブロック及びフレーム構成については、前
述,参照)は各ブロックに含まれるBIC信号をチェッ
クし、その並びから判定することができる(即ち、ブロ
ック先頭検出手段を提供している)。既存のICを用い
れば、第1のブロックを取得する際に信号が出力される
ので、それをもって判定することができる。フレームの
先頭を検出して、次のフレームの先頭を検出するまでに
横訂正にてDGPSデータパケットを受信できれば、そ
のフレームのDGPSデータパケットは取得できたこと
になる。もし、取得できなければ縦訂正後のデータを利
用することになるが、この時は次のフレームのデータが
取得できているかどうかによって状況が異なる。これら
の諸状況を解決すべく次のような処理を行なう。
【0042】図8に示すように、まず、フレームの先頭
が検出された時(ステップS8-1)は、横訂正後のDGPS
データパケットが取得できたかどうかを示すYgetに
ついて確認する(ステップS8-2)。Ygetが1の時はデ
ータの取得できたことを、0は取得できていないことを
表す。Ygetが1の場合、先のフレームでDGPSデ
ータパケットが取得できていたことになるので連続性判
定フラグ336は変更を加えない。これからスタートす
るフレームにおいては、前のフレームのデータが取得で
きていることになっているのでTgetフラグ(前フレ
ームのDGPSデータパケットが取得できていることを
示すフラグ)を1にセットしておく(ステップS8-3)。Y
getフラグが0であれば、Tgetフラグの状態を確
認する(ステップS8-4)。結果が0であれば前々フレーム
のデータが取得できなかったこととなり、全ての衛星番
号のデータに対する連続性判定フラグ336は、0に落
す(ステップS8-6)。また、結果が1であれば、少なくと
も前々フレームのデータは取得できていることを示し、
前フレームのデータは今から取得をスタートするフレー
ムの受信中に、縦訂正により取得できる可能性があるの
でTgetを0にして(ステップS8-5)処理を終了する。
が検出された時(ステップS8-1)は、横訂正後のDGPS
データパケットが取得できたかどうかを示すYgetに
ついて確認する(ステップS8-2)。Ygetが1の時はデ
ータの取得できたことを、0は取得できていないことを
表す。Ygetが1の場合、先のフレームでDGPSデ
ータパケットが取得できていたことになるので連続性判
定フラグ336は変更を加えない。これからスタートす
るフレームにおいては、前のフレームのデータが取得で
きていることになっているのでTgetフラグ(前フレ
ームのDGPSデータパケットが取得できていることを
示すフラグ)を1にセットしておく(ステップS8-3)。Y
getフラグが0であれば、Tgetフラグの状態を確
認する(ステップS8-4)。結果が0であれば前々フレーム
のデータが取得できなかったこととなり、全ての衛星番
号のデータに対する連続性判定フラグ336は、0に落
す(ステップS8-6)。また、結果が1であれば、少なくと
も前々フレームのデータは取得できていることを示し、
前フレームのデータは今から取得をスタートするフレー
ムの受信中に、縦訂正により取得できる可能性があるの
でTgetを0にして(ステップS8-5)処理を終了する。
【0043】DGPSデータパケットを取得した時(ス
テップS9-1)には、実施形態3で示したデータ処理を行
なう前に次のような処理を行なう。図9に示すように、
まず、取得したデータが縦訂正後のデータか横訂正後の
データかを判定する(ステップS9-2)。縦訂正によるデー
タは、前フレームのデータであり、このデータが現フレ
ームの横訂正データ取得前に処理されても、横訂正デー
タ取得後に処理されてもデータの連続性判定には影響し
ない。そこで、縦訂正後のデータである時は、Tget
を1にする(ステップS9-3)のみで連続性判定フラグは、
これを変更しない。横訂正後のデータを取得した時は、
Tgetによってその処理が異なる。Tgetが1であ
るかを確認し(ステップS9-4)、Tgetが1の時、前の
フレームとこのフレームにおいてデータが連続して取得
されているので連続性判定フラグはこれを処理しない。
Tgetが0の時は前フレームのデータが取得できてい
ないにもかかわらず、現フレームのデータが取得できた
こととなり、前フレームデータの欠落が生じたことを示
している。従って全ての衛星の個別補正情報記憶部33
1にある連続性判定フラグ336は0に戻す(ステップS
9-5)。このような処理を行なうことにより、データが連
続しているかどうかを判定し、最新のエフェメリスの内
容を確認することがてきる。また、横訂正後のデータと
縦訂正後のデータが混在している場合においても、デー
タの欠落の有無を確実に判定することができる。
テップS9-1)には、実施形態3で示したデータ処理を行
なう前に次のような処理を行なう。図9に示すように、
まず、取得したデータが縦訂正後のデータか横訂正後の
データかを判定する(ステップS9-2)。縦訂正によるデー
タは、前フレームのデータであり、このデータが現フレ
ームの横訂正データ取得前に処理されても、横訂正デー
タ取得後に処理されてもデータの連続性判定には影響し
ない。そこで、縦訂正後のデータである時は、Tget
を1にする(ステップS9-3)のみで連続性判定フラグは、
これを変更しない。横訂正後のデータを取得した時は、
Tgetによってその処理が異なる。Tgetが1であ
るかを確認し(ステップS9-4)、Tgetが1の時、前の
フレームとこのフレームにおいてデータが連続して取得
されているので連続性判定フラグはこれを処理しない。
Tgetが0の時は前フレームのデータが取得できてい
ないにもかかわらず、現フレームのデータが取得できた
こととなり、前フレームデータの欠落が生じたことを示
している。従って全ての衛星の個別補正情報記憶部33
1にある連続性判定フラグ336は0に戻す(ステップS
9-5)。このような処理を行なうことにより、データが連
続しているかどうかを判定し、最新のエフェメリスの内
容を確認することがてきる。また、横訂正後のデータと
縦訂正後のデータが混在している場合においても、デー
タの欠落の有無を確実に判定することができる。
【0044】(実施形態5)データ生成部におけるデー
タの欠落を判定するもう1つの手順の実施形態を説明す
る。先の実施形態4では、横訂正と縦訂正とが混在する
方法をとっているが、この実施形態では、縦訂正のみを
利用する方法である。この方法では、データ抽出部2
(図2、参照)でのデータ抽出方法が異なるだけで、図
3ないし図7のデータ処理手法は同一の手法をとること
が可能である。図10は、縦訂正のみによる図8と同様
の判定手順を示すフローチャートであり、図11は、同
じく縦訂正のみによる図9と同様の判定手順を示すフロ
ーチャートである。なお、図10及び図11のフローチ
ャートで示す処理手順は、それぞれ図8,図9を簡略化
したものとなる。
タの欠落を判定するもう1つの手順の実施形態を説明す
る。先の実施形態4では、横訂正と縦訂正とが混在する
方法をとっているが、この実施形態では、縦訂正のみを
利用する方法である。この方法では、データ抽出部2
(図2、参照)でのデータ抽出方法が異なるだけで、図
3ないし図7のデータ処理手法は同一の手法をとること
が可能である。図10は、縦訂正のみによる図8と同様
の判定手順を示すフローチャートであり、図11は、同
じく縦訂正のみによる図9と同様の判定手順を示すフロ
ーチャートである。なお、図10及び図11のフローチ
ャートで示す処理手順は、それぞれ図8,図9を簡略化
したものとなる。
【0045】ここでのDGPSデータパケットを取得す
るまでの処理は、図10に示すように、フレームの先頭
が検出された時(ステップS10-1)に、Tgetフラグの
状態を確認して(ステップS10-2)、Tgetフラグが0
であれば、全ての衛星番号のデータに対する連続性フラ
グ336は0にして(ステップS10-3)、Tgetフラグ
を0のままにして(ステップS10-4)処理を終了する。ま
た、DGPSデータパケットを取得してからの処理は、
図11に示すように、DGPSデータパケットを取得し
(ステップS11-1)、縦/横訂正を判定(ステップS11-2)
し、縦訂正の時、Tgetフラグを1にし(ステップS11
-3)、データ処理を行う(ステップS11-4)。ステップS1
1-2において、横訂正の時には処理を行なわない。この
縦訂正のみを用いる処理手順によると、データ処理は5
秒(後述するフレームのデータ処理時間)遅れるという
点はあるものの、時間処理等の不要な処理を行うことな
く、確実にデータ生成を行うことができることになる。
その理由を以下により詳細に説明する。
るまでの処理は、図10に示すように、フレームの先頭
が検出された時(ステップS10-1)に、Tgetフラグの
状態を確認して(ステップS10-2)、Tgetフラグが0
であれば、全ての衛星番号のデータに対する連続性フラ
グ336は0にして(ステップS10-3)、Tgetフラグ
を0のままにして(ステップS10-4)処理を終了する。ま
た、DGPSデータパケットを取得してからの処理は、
図11に示すように、DGPSデータパケットを取得し
(ステップS11-1)、縦/横訂正を判定(ステップS11-2)
し、縦訂正の時、Tgetフラグを1にし(ステップS11
-3)、データ処理を行う(ステップS11-4)。ステップS1
1-2において、横訂正の時には処理を行なわない。この
縦訂正のみを用いる処理手順によると、データ処理は5
秒(後述するフレームのデータ処理時間)遅れるという
点はあるものの、時間処理等の不要な処理を行うことな
く、確実にデータ生成を行うことができることになる。
その理由を以下により詳細に説明する。
【0046】DARC方式FM多重放送では、誤り訂正
符号として、(270,190)短縮化差集合巡回符号による積
符号を用いている。この方式の概略のフレーム構成は、
図12に示すような構成をとっている。積符号となって
いるため、横方向(行方向)の訂正と縦方向(列方向)の訂
正(これを行うために、パリティブロックが82個挿入
されている)が可能であり、横方向の訂正を行った後、
縦方向の訂正を行うことによって、誤りを大きく減少さ
せることができる。データは1番目のブロックから順に
送られてくるので、各ブロックは受信後すぐに横方向の
誤り訂正を行い、訂正できれば、すぐに利用することが
できる。これで、訂正できない時は、縦方向の誤り訂正
を行うことになる。縦方向は、各フレームを全て受信し
た後に実施可能となるので、この訂正を行った場合、デ
ータは、次のフレームの受信中に出力されることとな
る。1フレームは、約5秒のデータであるため縦方向の
訂正を行った場合、受信後5秒程度経過した後、始めて
データの利用が可能となる。ところで、DGPSでは、
補正情報は、時々刻々変化するため、できる限り早いタ
イミングで利用することが望ましい。そこで、BTAの
規格にあるようにDGPSのデータは、横方向のみでデ
ータを出力するデータとして規定されている。しかし、
FM受信信号は、受信状態が悪い場合もあり確実にデー
タを受信する場合は、縦方向のデータを利用することが
考えられる。本発明においては、縦方向のデータも利用
できるように考慮して構成されている。縦方向のデータ
を混用した場合には、以下のようないくつかの問題点が
生ずることもあり得る。
符号として、(270,190)短縮化差集合巡回符号による積
符号を用いている。この方式の概略のフレーム構成は、
図12に示すような構成をとっている。積符号となって
いるため、横方向(行方向)の訂正と縦方向(列方向)の訂
正(これを行うために、パリティブロックが82個挿入
されている)が可能であり、横方向の訂正を行った後、
縦方向の訂正を行うことによって、誤りを大きく減少さ
せることができる。データは1番目のブロックから順に
送られてくるので、各ブロックは受信後すぐに横方向の
誤り訂正を行い、訂正できれば、すぐに利用することが
できる。これで、訂正できない時は、縦方向の誤り訂正
を行うことになる。縦方向は、各フレームを全て受信し
た後に実施可能となるので、この訂正を行った場合、デ
ータは、次のフレームの受信中に出力されることとな
る。1フレームは、約5秒のデータであるため縦方向の
訂正を行った場合、受信後5秒程度経過した後、始めて
データの利用が可能となる。ところで、DGPSでは、
補正情報は、時々刻々変化するため、できる限り早いタ
イミングで利用することが望ましい。そこで、BTAの
規格にあるようにDGPSのデータは、横方向のみでデ
ータを出力するデータとして規定されている。しかし、
FM受信信号は、受信状態が悪い場合もあり確実にデー
タを受信する場合は、縦方向のデータを利用することが
考えられる。本発明においては、縦方向のデータも利用
できるように考慮して構成されている。縦方向のデータ
を混用した場合には、以下のようないくつかの問題点が
生ずることもあり得る。
【0047】図13は、順次送信されてくるDARC方
式FM多重放送のデータフレームの2状態をそれぞれ
(A),(B)に示しているが、縦訂正と横訂正を混合
して用いる場合、DGPS補正データを挿入する位置を
明確に規定している訳ではないので、そのブロック位置
において(A)のようにフレーム通りにDGPSデータ
が出力される場合と、(B)のように順番が逆になって
出力される場合が考えられる。本発明では、(B)のよ
うな状況においては、不要なデータ(例えば、衛星#1
のデータを(n+1)(n+2)の両方で受信していれば、(n+2)
の新しいデータを取得している以上、(n+1)の古いデー
タは使う必要が無い)を廃棄している。しかし、これ
は、受信時刻を算出して保存する等の複雑な処理を行な
わなければならない。そこで、縦方向の訂正後のデータ
のみを行えば、データの欠落が生ずることはあっても、
データ順が狂うことは無い。そこに縦訂正後のデータの
みを利用する利点がある。
式FM多重放送のデータフレームの2状態をそれぞれ
(A),(B)に示しているが、縦訂正と横訂正を混合
して用いる場合、DGPS補正データを挿入する位置を
明確に規定している訳ではないので、そのブロック位置
において(A)のようにフレーム通りにDGPSデータ
が出力される場合と、(B)のように順番が逆になって
出力される場合が考えられる。本発明では、(B)のよ
うな状況においては、不要なデータ(例えば、衛星#1
のデータを(n+1)(n+2)の両方で受信していれば、(n+2)
の新しいデータを取得している以上、(n+1)の古いデー
タは使う必要が無い)を廃棄している。しかし、これ
は、受信時刻を算出して保存する等の複雑な処理を行な
わなければならない。そこで、縦方向の訂正後のデータ
のみを行えば、データの欠落が生ずることはあっても、
データ順が狂うことは無い。そこに縦訂正後のデータの
みを利用する利点がある。
【0048】(実施形態6) 図14は、データ生成部におけるデータ抽出時刻(即
ち、データ受信時刻)の取得を行う手順の例を示すフロ
ーチャートである。この実施形態を図14に基づいて説
明する。データ抽出部2において、DGPSデータパケ
ットを抽出した時には(ステップS14-1)、FM多重信号
受信部1に具備する内部時計より現在時刻を取得する。
データに、縦訂正後のデータと横訂正後のデータがある
場合に、受信データが新しいか古いかを確認するために
はこの点も考慮する必要がある。そこで、取得した現在
時刻に処理を施し、データ受信時刻を決定する。横訂正
後のデータはデータ受信後すぐに出力される。そこで、
横訂正の場合は、取得した受信時刻をもって取得時刻と
する。縦訂正後のデータは、データ受信後すぐに出力さ
れるわけではなく、1フレームを受信終了した後、訂正
を行なった後データを出力される。このため、データ取
得後、ほぼ1フレーム程度遅れる。正確な遅延時間は、
DGPSの挿入されているブロック位置と縦訂正後のデ
ータの出力されるタイミングから正確に求めることも可
能であるが、ここで問題となるのは、受信タイミングの
前後のみである。例えば、2つのデータ間で、どちらの
データが先に受信されたかを判定できれば、その受信時
刻差がどのような値であろうとも問題とはならない。縦
訂正後のデータは前のフレームで受信されたことのみ判
定できればよいので、1フレーム約5秒であることを考
慮し、現在時刻から5秒引いた値を縦訂正後のデータの
受信時刻とする。このようにして得られたデータの受信
時刻は、データ処理を行い、データを第1の補正データ
セット記憶部333又は第2の補正データセット記憶部
334に補正データセットの書き込みを行なう時に同時
に書き込むものとする(即ち、受信時刻記憶手段を提供
している)(ステップS14-2)。以上のように、データ受
信時刻を得ることができたら、1番目の補正データセッ
トから順に処理を行なう(ステップS14-3)。取得した補
正データセットの衛星番号を抽出し(ステップS14-4)、
その衛星番号の個別補正情報記憶部331の受信時刻記
憶手段に保持されている補正情報の受信時刻と取得デー
タの受信時刻を比較する(ステップS14-5)。第1の補正
データセット記憶部333及び第2の補正データセット
記憶部334に保持されているデータの受信時刻がとも
に取得したデータの受信時刻よりも古い時には、受信し
たデータが最新のデータとなるので通常通りの処理を行
なう(ステップS14-6)。逆に、第1の補正データセット
記憶部333及び第2の補正データセット記憶部334
に保持されているデータの受信時刻のどちらか一方が取
得したデータの受信時刻よりも新しい時には、このデー
タは古いデータであるので誤判定を避けるためこのデー
タは利用せずに廃棄し、次のデータセットの処理を行な
う(ステップS14-7)。このようにして8個全ての補正デ
ータセットを処理した(ステップS14-8)らこの処理を終
了し、次のデータ入力を待つ。以上のような処理を行な
うことにより、縦訂正後のデータが利用されている時に
おいても、最新のエフェメリスに対するIODEを正確
に判断でき、また、縦訂正後のデータを有効に利用する
ことができる。
ち、データ受信時刻)の取得を行う手順の例を示すフロ
ーチャートである。この実施形態を図14に基づいて説
明する。データ抽出部2において、DGPSデータパケ
ットを抽出した時には(ステップS14-1)、FM多重信号
受信部1に具備する内部時計より現在時刻を取得する。
データに、縦訂正後のデータと横訂正後のデータがある
場合に、受信データが新しいか古いかを確認するために
はこの点も考慮する必要がある。そこで、取得した現在
時刻に処理を施し、データ受信時刻を決定する。横訂正
後のデータはデータ受信後すぐに出力される。そこで、
横訂正の場合は、取得した受信時刻をもって取得時刻と
する。縦訂正後のデータは、データ受信後すぐに出力さ
れるわけではなく、1フレームを受信終了した後、訂正
を行なった後データを出力される。このため、データ取
得後、ほぼ1フレーム程度遅れる。正確な遅延時間は、
DGPSの挿入されているブロック位置と縦訂正後のデ
ータの出力されるタイミングから正確に求めることも可
能であるが、ここで問題となるのは、受信タイミングの
前後のみである。例えば、2つのデータ間で、どちらの
データが先に受信されたかを判定できれば、その受信時
刻差がどのような値であろうとも問題とはならない。縦
訂正後のデータは前のフレームで受信されたことのみ判
定できればよいので、1フレーム約5秒であることを考
慮し、現在時刻から5秒引いた値を縦訂正後のデータの
受信時刻とする。このようにして得られたデータの受信
時刻は、データ処理を行い、データを第1の補正データ
セット記憶部333又は第2の補正データセット記憶部
334に補正データセットの書き込みを行なう時に同時
に書き込むものとする(即ち、受信時刻記憶手段を提供
している)(ステップS14-2)。以上のように、データ受
信時刻を得ることができたら、1番目の補正データセッ
トから順に処理を行なう(ステップS14-3)。取得した補
正データセットの衛星番号を抽出し(ステップS14-4)、
その衛星番号の個別補正情報記憶部331の受信時刻記
憶手段に保持されている補正情報の受信時刻と取得デー
タの受信時刻を比較する(ステップS14-5)。第1の補正
データセット記憶部333及び第2の補正データセット
記憶部334に保持されているデータの受信時刻がとも
に取得したデータの受信時刻よりも古い時には、受信し
たデータが最新のデータとなるので通常通りの処理を行
なう(ステップS14-6)。逆に、第1の補正データセット
記憶部333及び第2の補正データセット記憶部334
に保持されているデータの受信時刻のどちらか一方が取
得したデータの受信時刻よりも新しい時には、このデー
タは古いデータであるので誤判定を避けるためこのデー
タは利用せずに廃棄し、次のデータセットの処理を行な
う(ステップS14-7)。このようにして8個全ての補正デ
ータセットを処理した(ステップS14-8)らこの処理を終
了し、次のデータ入力を待つ。以上のような処理を行な
うことにより、縦訂正後のデータが利用されている時に
おいても、最新のエフェメリスに対するIODEを正確
に判断でき、また、縦訂正後のデータを有効に利用する
ことができる。
【0049】(実施形態7) 図15は、図6及び図7と同様の各衛星の補正データセ
ットの処理手順を示すフローチャートである。この実施
形態を図15を基に説明する。この処理は確定フラグ3
35が0であり(即ち、RTCM規格のDGPS補正デ
ータとして送出すべきデータのIODE値が正しく判定
できていないことを示し)(ステップS15-1)、かつ、第
1の補正データセット記憶部333に保持されているデ
ータのIODEと取得したデータのIODEが異なる時
(2つの異なるIODEに対するDGPS補正情報から
なることを示している時)(ステップS15-2)に行われ
る。これ以外の時の処理は図6,図7に示される処理と
同一である。この状態の時、まず、第1の補正データセ
ット記憶部333に保持されているデータを第2の補正
データセット記憶部334に上書きする(ステップS15-
3)。そして、取得したデータを第1の補正データセット
記憶部333に保存する(ステップS15-4)。このように
しておくことにより、取得した最新のデータは常に第1
の補正データセット記憶部333に保持されることとな
り他のデータ処理に対し影響を与えない。そして、第1
の補正データセット記憶部333に保持されているデー
タのIODEと第2の補正データセット記憶部334に
保持されているデータのIODEとを比較する(ステッ
プS15-5)。第1の補正データセット記憶部333に保持
されているデータの方がIODEの値が大きければ、こ
の衛星のデータは、RTCM補正情報として利用するの
で、生成すべきRTCM規格のDGPS補正データのメ
ッセージタイプを識別して、当該衛星の衛星番号をデー
タ生成情報記憶部34に登録する前記補正情報セット処
理部313により、この衛星の衛星番号を9型送出衛星
記憶部342に登録する(ステップS15-6)。逆に小さけ
れば、この時の取得データは、RTCMデータとして利
用しないのでこのまま処理を終了する。
ットの処理手順を示すフローチャートである。この実施
形態を図15を基に説明する。この処理は確定フラグ3
35が0であり(即ち、RTCM規格のDGPS補正デ
ータとして送出すべきデータのIODE値が正しく判定
できていないことを示し)(ステップS15-1)、かつ、第
1の補正データセット記憶部333に保持されているデ
ータのIODEと取得したデータのIODEが異なる時
(2つの異なるIODEに対するDGPS補正情報から
なることを示している時)(ステップS15-2)に行われ
る。これ以外の時の処理は図6,図7に示される処理と
同一である。この状態の時、まず、第1の補正データセ
ット記憶部333に保持されているデータを第2の補正
データセット記憶部334に上書きする(ステップS15-
3)。そして、取得したデータを第1の補正データセット
記憶部333に保存する(ステップS15-4)。このように
しておくことにより、取得した最新のデータは常に第1
の補正データセット記憶部333に保持されることとな
り他のデータ処理に対し影響を与えない。そして、第1
の補正データセット記憶部333に保持されているデー
タのIODEと第2の補正データセット記憶部334に
保持されているデータのIODEとを比較する(ステッ
プS15-5)。第1の補正データセット記憶部333に保持
されているデータの方がIODEの値が大きければ、こ
の衛星のデータは、RTCM補正情報として利用するの
で、生成すべきRTCM規格のDGPS補正データのメ
ッセージタイプを識別して、当該衛星の衛星番号をデー
タ生成情報記憶部34に登録する前記補正情報セット処
理部313により、この衛星の衛星番号を9型送出衛星
記憶部342に登録する(ステップS15-6)。逆に小さけ
れば、この時の取得データは、RTCMデータとして利
用しないのでこのまま処理を終了する。
【0050】以上のような処理をすることにより、最新
のエフェメリスが確定していない時においても補正情報
を送出することができる。この処理により、必ずしも最
新のエフェメリスに対する補正情報が出力されるわけで
はないが、エフェメリスが更新された時そのIODEは
大多数が値が大きくなるように変更される。従って、多
くの場合、最新のエフェメリスをRTCMの9型メッセ
ージとして出力することとなる。もし、仮にこの判定が
誤っていたとしてもエフェメリス更新の処理が行なわれ
ている間は、更新前のエフェメリスに対応する補正情報
を送出し、更新処理終了後には、更新後のエフェメリス
に対する補正情報に切り換えられるので、出力される情
報としては、何等問題はなく、この処理を施すことによ
りRTCM規格のDGPS補正データの出力を早めるこ
とができ、DGPS測位をより確実に行なうことが可能
となる。
のエフェメリスが確定していない時においても補正情報
を送出することができる。この処理により、必ずしも最
新のエフェメリスに対する補正情報が出力されるわけで
はないが、エフェメリスが更新された時そのIODEは
大多数が値が大きくなるように変更される。従って、多
くの場合、最新のエフェメリスをRTCMの9型メッセ
ージとして出力することとなる。もし、仮にこの判定が
誤っていたとしてもエフェメリス更新の処理が行なわれ
ている間は、更新前のエフェメリスに対応する補正情報
を送出し、更新処理終了後には、更新後のエフェメリス
に対する補正情報に切り換えられるので、出力される情
報としては、何等問題はなく、この処理を施すことによ
りRTCM規格のDGPS補正データの出力を早めるこ
とができ、DGPS測位をより確実に行なうことが可能
となる。
【0051】(実施形態8)ここでは、RTCM1型メ
ッセージを送出することを可能としたDGPS受信装置
の実施形態を説明する。図16は、先の図3に実施形態
として示した9型及び2型メッセージの生成に加えて、
1型メッセージも送出し得るデータ生成部の実施形態の
概略をブロック図として示すものである。図16中、図
3における番号と同一の番号は同一の機能又は同等の機
能を有することを示す。図16において、データ生成情
報記憶部34には2型送出衛星記憶部341,9型衛星
記憶部342の他に、1型メッセージとして送出すべき
衛星番号を記憶するための1型送出衛星記憶部343,
1型対応2型送出衛星記憶部344を有する。また、3
14は補正情報記憶部33の内容を基に受信データに含
まれなかった衛星番号を抽出し、1型送出衛星記憶部3
43又は1型対応2型送出衛星記憶部344に記憶する
衛星記憶番号追加部である。
ッセージを送出することを可能としたDGPS受信装置
の実施形態を説明する。図16は、先の図3に実施形態
として示した9型及び2型メッセージの生成に加えて、
1型メッセージも送出し得るデータ生成部の実施形態の
概略をブロック図として示すものである。図16中、図
3における番号と同一の番号は同一の機能又は同等の機
能を有することを示す。図16において、データ生成情
報記憶部34には2型送出衛星記憶部341,9型衛星
記憶部342の他に、1型メッセージとして送出すべき
衛星番号を記憶するための1型送出衛星記憶部343,
1型対応2型送出衛星記憶部344を有する。また、3
14は補正情報記憶部33の内容を基に受信データに含
まれなかった衛星番号を抽出し、1型送出衛星記憶部3
43又は1型対応2型送出衛星記憶部344に記憶する
衛星記憶番号追加部である。
【0052】このような構成において、データ生成部3
は以下のように動作する。FM多重信号受信部1で復調
されたFM放送に多重されたデータは、データ抽出部2
に入力され、ここで、DGPS補正情報の抽出が行われ
る。コミュニケーションデータ処理部311,補正デー
タセット抽出部312,補正データセット処理部313
は、補正情報記憶部33に記憶されているデータ,デー
タ抽出部2で抽出されたデータをもとに、前述の実施形
態(図3,参照)と同様に、2型送出衛星記憶部34
1,9型送出衛星記憶部342,補正情報記憶部33の
処理を行う。これらの処理が終了後、制御は衛星番号追
加部314に移る。
は以下のように動作する。FM多重信号受信部1で復調
されたFM放送に多重されたデータは、データ抽出部2
に入力され、ここで、DGPS補正情報の抽出が行われ
る。コミュニケーションデータ処理部311,補正デー
タセット抽出部312,補正データセット処理部313
は、補正情報記憶部33に記憶されているデータ,デー
タ抽出部2で抽出されたデータをもとに、前述の実施形
態(図3,参照)と同様に、2型送出衛星記憶部34
1,9型送出衛星記憶部342,補正情報記憶部33の
処理を行う。これらの処理が終了後、制御は衛星番号追
加部314に移る。
【0053】衛星番号追加部314は、まず、9型送出
衛星記憶部に記憶されている全衛星番号を1型送出衛星
記憶部343にコピーする。また、2型送出衛星記憶部
341に記憶されている全衛星番号を、1型対応2型送
出衛星記憶部344にコピーする。そして、次に、追加
すべき衛星の判定作業を行う。具体的には、衛星番号追
加部314は、個別補正情報記憶部331の衛星番号0
から順に判定を開始する。個別補正情報は、前述の形態
同様、図5に示すような構成となっている。この中で、
第1の補正データセット記憶部333,第2の補正デー
タセット記憶部334は、補正データセットの内容とと
もに、このデータの受信時刻も保持しているものとす
る。
衛星記憶部に記憶されている全衛星番号を1型送出衛星
記憶部343にコピーする。また、2型送出衛星記憶部
341に記憶されている全衛星番号を、1型対応2型送
出衛星記憶部344にコピーする。そして、次に、追加
すべき衛星の判定作業を行う。具体的には、衛星番号追
加部314は、個別補正情報記憶部331の衛星番号0
から順に判定を開始する。個別補正情報は、前述の形態
同様、図5に示すような構成となっている。この中で、
第1の補正データセット記憶部333,第2の補正デー
タセット記憶部334は、補正データセットの内容とと
もに、このデータの受信時刻も保持しているものとす
る。
【0054】この個別補正情報において、最初に確定フ
ラグ335が確認される。確認フラグが0の時は、第1
の補正データセット記憶部333,第2の補正データセ
ット記憶部334に保持されているデータ受信時刻と現
在時刻を比較する。ともに、現在時刻から所定時間内に
取得されたデータである時は、2つの補正データセット
のIODE値を比較する。第1の補正データセット記憶
部333にあるデータのIODE値の方が大きい時に
は、この衛星番号が1型送出衛星記憶部343に登録さ
れているかどうかを確認し、登録されていなければ追加
登録する。どちらか一方でも所定時刻以上経過している
又は第2の補正データセット記憶部334に登録されて
いるデータの方がIODE値が大きい時には、この衛星
番号に対する個別補正情報の処理は終了する。
ラグ335が確認される。確認フラグが0の時は、第1
の補正データセット記憶部333,第2の補正データセ
ット記憶部334に保持されているデータ受信時刻と現
在時刻を比較する。ともに、現在時刻から所定時間内に
取得されたデータである時は、2つの補正データセット
のIODE値を比較する。第1の補正データセット記憶
部333にあるデータのIODE値の方が大きい時に
は、この衛星番号が1型送出衛星記憶部343に登録さ
れているかどうかを確認し、登録されていなければ追加
登録する。どちらか一方でも所定時刻以上経過している
又は第2の補正データセット記憶部334に登録されて
いるデータの方がIODE値が大きい時には、この衛星
番号に対する個別補正情報の処理は終了する。
【0055】確定フラグが1にセットされている時に
は、IODE切換判定フラグを確認する。このフラグが
0にセットされていれば、エフェメリス更新の処理中で
はないことが判明する。この時は、第1の補正データセ
ット記憶部333の受信時刻と現在時刻を比較する。こ
の時間差が所定時間以内であれば、この衛星番号が1型
送出衛星記憶部343に登録されているかどうか確認す
る。登録されていなければ、この衛星番号を追加登録す
る。データ受信時刻と現在時刻の時間差が、所定時間よ
りも長い時には、この衛星番号に対する個別補正情報の
処理は終了する。IODE切換判定フラグ337が1に
セットされている時には、第1,第2の補正データセッ
ト記憶部333,334のデータ受信時刻をともに現在
時刻と比較する。両者とも現在時刻から所定時間以内で
あれば、この衛星が1型対応2型送出衛星記憶部334
に登録されているかどうかを確認する。登録されていな
ければ、この衛星番号を追加登録する。どちらか一方で
も所定時間を越える場合には、この衛星に対する個別補
正情報の処理を終了する。
は、IODE切換判定フラグを確認する。このフラグが
0にセットされていれば、エフェメリス更新の処理中で
はないことが判明する。この時は、第1の補正データセ
ット記憶部333の受信時刻と現在時刻を比較する。こ
の時間差が所定時間以内であれば、この衛星番号が1型
送出衛星記憶部343に登録されているかどうか確認す
る。登録されていなければ、この衛星番号を追加登録す
る。データ受信時刻と現在時刻の時間差が、所定時間よ
りも長い時には、この衛星番号に対する個別補正情報の
処理は終了する。IODE切換判定フラグ337が1に
セットされている時には、第1,第2の補正データセッ
ト記憶部333,334のデータ受信時刻をともに現在
時刻と比較する。両者とも現在時刻から所定時間以内で
あれば、この衛星が1型対応2型送出衛星記憶部334
に登録されているかどうかを確認する。登録されていな
ければ、この衛星番号を追加登録する。どちらか一方で
も所定時間を越える場合には、この衛星に対する個別補
正情報の処理を終了する。
【0056】このような処理を以下同様にして衛星番号
31まで、つまり、32個の個別補正情報に対して行
う。こうすることにより、過去数回以内に受信された補
正情報の衛星番号、つまり、基準局が送信している全可
視衛星に対する衛星番号が、1型送出衛星記憶部34
3,1型対応2型送出衛星記憶部344に登録されるこ
とになる。その後、RTCMデータ生成部32では、通
常は、2型送出衛星記憶部341,9型送出衛星記憶部
342に登録されている衛星番号を基に、RTCM規格
に適合した2型メッセージ,9型メッセージの補正情報
を生成する。そして、例えば、データ生成数回に1度、
1型送出衛星記憶部343,1型対応2型送出衛星記憶
部344を基に、RTCMに適合した2型メッセージ,
1型メッセージを生成することが可能となる。
31まで、つまり、32個の個別補正情報に対して行
う。こうすることにより、過去数回以内に受信された補
正情報の衛星番号、つまり、基準局が送信している全可
視衛星に対する衛星番号が、1型送出衛星記憶部34
3,1型対応2型送出衛星記憶部344に登録されるこ
とになる。その後、RTCMデータ生成部32では、通
常は、2型送出衛星記憶部341,9型送出衛星記憶部
342に登録されている衛星番号を基に、RTCM規格
に適合した2型メッセージ,9型メッセージの補正情報
を生成する。そして、例えば、データ生成数回に1度、
1型送出衛星記憶部343,1型対応2型送出衛星記憶
部344を基に、RTCMに適合した2型メッセージ,
1型メッセージを生成することが可能となる。
【0057】ここでは、9型メッセージも出力するた
め、データ生成情報記憶部が4つの送出衛星記憶部34
1〜344を具備しているが、9型メッセージを送出し
ないようなDGPS受信装置であれば、1型送出衛星記
憶部343,1型対応2型送出衛星記憶部344のみを
具備すればよい。この時は、補正データセット処理部3
13において、通常、2型送出衛星憶部341に記憶す
る衛星番号を、1型対応2型送出衛星記憶部344に記
憶し、9型送出衛星記憶部342に記憶すべき衛星番号
を、1型送出衛星記憶部343に記憶することにより、
前述した実施形態と同様の動作を実現することができ
る。
め、データ生成情報記憶部が4つの送出衛星記憶部34
1〜344を具備しているが、9型メッセージを送出し
ないようなDGPS受信装置であれば、1型送出衛星記
憶部343,1型対応2型送出衛星記憶部344のみを
具備すればよい。この時は、補正データセット処理部3
13において、通常、2型送出衛星憶部341に記憶す
る衛星番号を、1型対応2型送出衛星記憶部344に記
憶し、9型送出衛星記憶部342に記憶すべき衛星番号
を、1型送出衛星記憶部343に記憶することにより、
前述した実施形態と同様の動作を実現することができ
る。
【0058】(実施形態9) 図17は、本発明における他のデータ生成部の実施形態
の概略を示すブロック図である。本実施形態は、エフェ
メリス情報変更を伴う処理を行なっているかどうかを判
別する変更処理判定手段を実現している例を示すもので
ある。この実施形態を図17を参照して説明する。図1
7中、他の図と同一の機能を有する部分には同一の番号
を付している。ここで、101から103はそれぞれ、
DGPSデータパケットの内容を保持するためのDGP
Sパケットデータ記憶部(即ち、DGPSデータパケッ
ト記憶手段を構成する)、104は衛星番号記憶部で、
現在補正情報が存在する衛星の衛星番号と、その衛星に
対する最新のエフェメリスのIODE値と、IODE切
換処理中にはそれを確認するためのチェックフラグを記
憶する。35はRTCM補正情報を生成するのに必要な
DARC方式FM多重放送で受信された補正情報を保持
するための選択データ記憶部(即ち、2つの異なるIO
DEのDGPS補正情報が存在する衛星については、該
衛星の衛星番号と2つの前記異なるIODEのDGPS
補正情報とを各々保持するエフェメリス切換情報記憶手
段を提供する記憶部)である。
の概略を示すブロック図である。本実施形態は、エフェ
メリス情報変更を伴う処理を行なっているかどうかを判
別する変更処理判定手段を実現している例を示すもので
ある。この実施形態を図17を参照して説明する。図1
7中、他の図と同一の機能を有する部分には同一の番号
を付している。ここで、101から103はそれぞれ、
DGPSデータパケットの内容を保持するためのDGP
Sパケットデータ記憶部(即ち、DGPSデータパケッ
ト記憶手段を構成する)、104は衛星番号記憶部で、
現在補正情報が存在する衛星の衛星番号と、その衛星に
対する最新のエフェメリスのIODE値と、IODE切
換処理中にはそれを確認するためのチェックフラグを記
憶する。35はRTCM補正情報を生成するのに必要な
DARC方式FM多重放送で受信された補正情報を保持
するための選択データ記憶部(即ち、2つの異なるIO
DEのDGPS補正情報が存在する衛星については、該
衛星の衛星番号と2つの前記異なるIODEのDGPS
補正情報とを各々保持するエフェメリス切換情報記憶手
段を提供する記憶部)である。
【0059】このような構成において、データ抽出部2
で抽出されたDGPSデータパケットは制御部31に導
入される。制御部31は、3つのDGPSパケットデー
タ記憶部101,102,103にそれぞれ前々フレー
ム,前フレーム,現フレームのデータが保存されるよう
にする。具体的には、フレームの先頭が検出された時に
は第2のDGPSパケットデータ記憶部102のデータ
を第1のDGPSパケットデータ記憶部101に上書き
し、第3のDGPSパケットデータ記憶部103のデー
タを第2のDGPSパケットデータ記憶部102に上書
きし、第3のDGPSパケットデータ記憶部103はデ
ータエリアを初期化しておく。ここで、横訂正データを
取得した時には、これは現フレームのデータであるの
で、第3のDGPSパケットデータ記憶部103に保存
する。縦訂正データを取得した時には、これは前フレー
ムのデータであるので第2のDGPSパケットデータ記
憶部102に保存する。このような処理の後、DGPS
データパケット記憶手段を構成するDGPSパケットデ
ータ記憶部101,102,103から特定の衛星番号
に対するDGPS補正情報を抽出する機能を有する制御
部31のDGPS補正情報抽出手段において、次に示す
ようにデータの処理を行なう。
で抽出されたDGPSデータパケットは制御部31に導
入される。制御部31は、3つのDGPSパケットデー
タ記憶部101,102,103にそれぞれ前々フレー
ム,前フレーム,現フレームのデータが保存されるよう
にする。具体的には、フレームの先頭が検出された時に
は第2のDGPSパケットデータ記憶部102のデータ
を第1のDGPSパケットデータ記憶部101に上書き
し、第3のDGPSパケットデータ記憶部103のデー
タを第2のDGPSパケットデータ記憶部102に上書
きし、第3のDGPSパケットデータ記憶部103はデ
ータエリアを初期化しておく。ここで、横訂正データを
取得した時には、これは現フレームのデータであるの
で、第3のDGPSパケットデータ記憶部103に保存
する。縦訂正データを取得した時には、これは前フレー
ムのデータであるので第2のDGPSパケットデータ記
憶部102に保存する。このような処理の後、DGPS
データパケット記憶手段を構成するDGPSパケットデ
ータ記憶部101,102,103から特定の衛星番号
に対するDGPS補正情報を抽出する機能を有する制御
部31のDGPS補正情報抽出手段において、次に示す
ようにデータの処理を行なう。
【0060】まず、横訂正データを受信した時には第3
のDGPSパケットデータ記憶部103にその補正情報
を保存するが、この場合は、まず3つの補正データセッ
トすべてにデータが存在するかどうかを確認する。も
し、すべて存在するならばこれらのデータすべてをチェ
ックし衛星番号記憶部104に保持されている衛星番号
のうちDGPSパケットデータ記憶部101,102,
103にその衛星の補正情報が無いものがあればその衛
星番号を衛星番号記憶部104から抹消する。そして、
データ処理は、第3のDGPSパケットデータ記憶部の
8番目の補正データセットからその処理を開始する。8
番目の補正データセットと同一の衛星番号の補正データ
セットをこの前の補正データセットから順に検索する。
つまり、7番目の補正データセット,6番目の補正デー
タセット…1番目の補正データセット、次に、第2のD
GPSパケットデータ記憶部102の8番目の補正デー
タセット,7番目の補正データセット…と検索してい
き、これを同一の衛星番号が検出されるか、またはデー
タが存在しなくなるかまで続ける。例えば、第2のDG
PSパケットデータ記憶部102にデータが存在しなけ
れば第3のDGPSパケットデータ記憶部103のみで
その検索を終了する。
のDGPSパケットデータ記憶部103にその補正情報
を保存するが、この場合は、まず3つの補正データセッ
トすべてにデータが存在するかどうかを確認する。も
し、すべて存在するならばこれらのデータすべてをチェ
ックし衛星番号記憶部104に保持されている衛星番号
のうちDGPSパケットデータ記憶部101,102,
103にその衛星の補正情報が無いものがあればその衛
星番号を衛星番号記憶部104から抹消する。そして、
データ処理は、第3のDGPSパケットデータ記憶部の
8番目の補正データセットからその処理を開始する。8
番目の補正データセットと同一の衛星番号の補正データ
セットをこの前の補正データセットから順に検索する。
つまり、7番目の補正データセット,6番目の補正デー
タセット…1番目の補正データセット、次に、第2のD
GPSパケットデータ記憶部102の8番目の補正デー
タセット,7番目の補正データセット…と検索してい
き、これを同一の衛星番号が検出されるか、またはデー
タが存在しなくなるかまで続ける。例えば、第2のDG
PSパケットデータ記憶部102にデータが存在しなけ
れば第3のDGPSパケットデータ記憶部103のみで
その検索を終了する。
【0061】こうして検索した結果、同一の衛星番号の
データが見つからなければ、衛星番号記憶部104にそ
のデータが登録されているかどうかを確認する。含まれ
ていればIODEが一致するかどうかを確認する。一致
すればこの補正データセットを選択データ記憶部35の
更新後のデータ記憶部に登録する。一致しなければ、チ
ェックフラグを確認する。チェックフラグが0であれ
ば、衛星番号記憶部104のこの衛星番号のIODEを
現在処理中のデータのものに書き換え、チェックフラグ
を立てた後この処理を終了する。チェックフラグが1で
あれば、何もせずにこの処理を終了する。もし衛星番号
が登録されていなければ何もせずに終了する。同一番号
の衛星データが存在すれば、まず、この衛星番号が衛星
番号記憶部104に登録されているかを確認する。登録
されていなければ、2つのデータにおいてIODEが一
致するかどうかを確認し、一致すればそのIODEと衛
星番号を衛星番号記憶部104に登録する。一致しなけ
れば処理はせずに終了し、次のデータセットの処理に移
行する。この衛星番号が既に登録されている時において
も、IODEが一致するかどうかを確認する。IODE
が一致する時には現在処理中の第8の補正データセット
を選択データ記憶部35の更新後のデータ領域に保存
し、衛星番号記憶部104のチェックフラグが立てられ
ている時にはこれを倒しておく。IODEが一致しなけ
れば、衛星番号記憶部104にあるこの衛星のチェック
フラグを確認する。チェックフラグが立てられていれ
ば、2つの補正データの内、衛星番号記憶部104にあ
るこの衛星のIODEと一致する方の補正情報を選択デ
ータ記憶部35の更新後のデータ領域に登録し、もう一
方を更新前のデータ領域に保存する。チェックフラグが
倒されている時には、現在処理している8番目の補正デ
ータセットのIODEの番号を衛星番号記憶部104に
登録し、チェックフラグを立てる。このようにして、1
番目の補正データセットまで処理を終了したら、このデ
ータの処理は終了しRTCMデータ生成部32におい
て、選択データ記憶部35の内容を基にエフェメリス情
報変更に伴う処理を行なっているかどうかを判別して 、
RTCM規格のDGPS補正情報を生成する。
データが見つからなければ、衛星番号記憶部104にそ
のデータが登録されているかどうかを確認する。含まれ
ていればIODEが一致するかどうかを確認する。一致
すればこの補正データセットを選択データ記憶部35の
更新後のデータ記憶部に登録する。一致しなければ、チ
ェックフラグを確認する。チェックフラグが0であれ
ば、衛星番号記憶部104のこの衛星番号のIODEを
現在処理中のデータのものに書き換え、チェックフラグ
を立てた後この処理を終了する。チェックフラグが1で
あれば、何もせずにこの処理を終了する。もし衛星番号
が登録されていなければ何もせずに終了する。同一番号
の衛星データが存在すれば、まず、この衛星番号が衛星
番号記憶部104に登録されているかを確認する。登録
されていなければ、2つのデータにおいてIODEが一
致するかどうかを確認し、一致すればそのIODEと衛
星番号を衛星番号記憶部104に登録する。一致しなけ
れば処理はせずに終了し、次のデータセットの処理に移
行する。この衛星番号が既に登録されている時において
も、IODEが一致するかどうかを確認する。IODE
が一致する時には現在処理中の第8の補正データセット
を選択データ記憶部35の更新後のデータ領域に保存
し、衛星番号記憶部104のチェックフラグが立てられ
ている時にはこれを倒しておく。IODEが一致しなけ
れば、衛星番号記憶部104にあるこの衛星のチェック
フラグを確認する。チェックフラグが立てられていれ
ば、2つの補正データの内、衛星番号記憶部104にあ
るこの衛星のIODEと一致する方の補正情報を選択デ
ータ記憶部35の更新後のデータ領域に登録し、もう一
方を更新前のデータ領域に保存する。チェックフラグが
倒されている時には、現在処理している8番目の補正デ
ータセットのIODEの番号を衛星番号記憶部104に
登録し、チェックフラグを立てる。このようにして、1
番目の補正データセットまで処理を終了したら、このデ
ータの処理は終了しRTCMデータ生成部32におい
て、選択データ記憶部35の内容を基にエフェメリス情
報変更に伴う処理を行なっているかどうかを判別して 、
RTCM規格のDGPS補正情報を生成する。
【0062】縦訂正後のデータの時には、第2のDGP
Sパケットデータ記憶部102の第8番目の補正データ
セットから処理を行なう。第3のDGPSパケットデー
タ記憶部103にデータが存在しなければ第1と第2の
DGPSパケットデータ記憶部101,102に対して
横訂正データの時と同様の処理を行なう。第3のDGP
Sパケットデータ記憶部にデータが存在する時には、ま
ず第3のDGPSパケットデータと比較する。この中に
同一の衛星番号のデータが存在しなければ横訂正の時と
同様の処理を実施する。存在する時は、2つのデータの
IODEが一致するかどうかの確認を行なう。確認した
結果、2つのIODEが一致する時にはこの衛星が衛星
番号記憶部104に登録されている時にはこの衛星番号
とIODE値を衛星番号記憶部104に登録する。登録
されていなければ、何も行なわずこのデータの処理を終
了する。一致しなければ、チェックフラグを確認し、チ
ェックフラグが立てられていれば、衛星番号記憶部10
4のこの衛星番号のIODEと一致するほうの補正デー
タセットを選択データ記憶部35の更新後のデータ領域
に、もう一方のデータを選択データ記憶部35の更新前
のデータ記憶領域に保存する。チェックフラグが倒され
ていれば、現在処理している第2のDGPSパケットデ
ータ記憶部102のデータのIODEを衛星番号記憶部
104に登録する。そして、このデータを選択データ記
憶部35の更新後のデータ領域に保存し、もう一方のデ
ータを選択データ記憶部35の更新前の領域に保存す
る。このようにして、順に第1番目の補正データセット
まで処理を行なう。以上のような処理を行なうことによ
りDARC方式FM多重放送で受信したDGPS補正情
報からRTCM規格に準拠した補正情報を生成し、高精
度な現在位置測位を実現することができる。
Sパケットデータ記憶部102の第8番目の補正データ
セットから処理を行なう。第3のDGPSパケットデー
タ記憶部103にデータが存在しなければ第1と第2の
DGPSパケットデータ記憶部101,102に対して
横訂正データの時と同様の処理を行なう。第3のDGP
Sパケットデータ記憶部にデータが存在する時には、ま
ず第3のDGPSパケットデータと比較する。この中に
同一の衛星番号のデータが存在しなければ横訂正の時と
同様の処理を実施する。存在する時は、2つのデータの
IODEが一致するかどうかの確認を行なう。確認した
結果、2つのIODEが一致する時にはこの衛星が衛星
番号記憶部104に登録されている時にはこの衛星番号
とIODE値を衛星番号記憶部104に登録する。登録
されていなければ、何も行なわずこのデータの処理を終
了する。一致しなければ、チェックフラグを確認し、チ
ェックフラグが立てられていれば、衛星番号記憶部10
4のこの衛星番号のIODEと一致するほうの補正デー
タセットを選択データ記憶部35の更新後のデータ領域
に、もう一方のデータを選択データ記憶部35の更新前
のデータ記憶領域に保存する。チェックフラグが倒され
ていれば、現在処理している第2のDGPSパケットデ
ータ記憶部102のデータのIODEを衛星番号記憶部
104に登録する。そして、このデータを選択データ記
憶部35の更新後のデータ領域に保存し、もう一方のデ
ータを選択データ記憶部35の更新前の領域に保存す
る。このようにして、順に第1番目の補正データセット
まで処理を行なう。以上のような処理を行なうことによ
りDARC方式FM多重放送で受信したDGPS補正情
報からRTCM規格に準拠した補正情報を生成し、高精
度な現在位置測位を実現することができる。
【0063】(実施形態10) 図18は、本発明のDGPS受信装置における他のデー
タ生成部の実施形態の概略を示すブロック図である。こ
の実施形態を図18を基に説明する。図18において、
36は現在時刻を示す内部時計である。内部時計36は
電源投入時にその補正が試みられ、補正ができれば正確
な時刻を示していることを表す信号を出力するものとす
る。ここで何等かの事情により時刻の補正ができなけれ
ば一定時間経過毎に時刻補正の試みを行なうものとす
る。制御部31は、前述したような動作によりデータの
処理を実施する。その後、RTCMデータ生成部32に
制御が移るが、ここでは、時計取得手段の動作により、
内部時計36の内容を確認する。後述の時刻確定情報に
基づき、内部時計36が正確な時刻を示す信号を出力し
ていれば、通常通りのRTCMのデータを生成し、GP
S受信機に対し出力する。もし、時刻補正が行なわれて
いなければ、RTCMデータの生成を行なわず、データ
処理を終了し、次のデータ入力を待つ。また、制御部3
1にもこの内部時計36が正確な情報を出力しているか
どうかの信号(即ち、時刻確定手段により出力される時
刻確定情報)が入力される。制御部31は、内部時計3
6が補正できていない状態から補正された状態に変化し
たことを認知した時、その補正量を計算する。そして、
この補正量を基に補正情報記憶部33に保持されている
情報時刻をすべて正確な時刻に書き換える。このような
処理を施すことにより、誤った時刻情報に基づいた、誤
った補正情報を生成することを防ぎ、また、データの処
理は時刻情報を入手する以前より行なっているので正確
な時刻を入手後すぐに正確な補正情報を生成,出力する
ことが可能となる。
タ生成部の実施形態の概略を示すブロック図である。こ
の実施形態を図18を基に説明する。図18において、
36は現在時刻を示す内部時計である。内部時計36は
電源投入時にその補正が試みられ、補正ができれば正確
な時刻を示していることを表す信号を出力するものとす
る。ここで何等かの事情により時刻の補正ができなけれ
ば一定時間経過毎に時刻補正の試みを行なうものとす
る。制御部31は、前述したような動作によりデータの
処理を実施する。その後、RTCMデータ生成部32に
制御が移るが、ここでは、時計取得手段の動作により、
内部時計36の内容を確認する。後述の時刻確定情報に
基づき、内部時計36が正確な時刻を示す信号を出力し
ていれば、通常通りのRTCMのデータを生成し、GP
S受信機に対し出力する。もし、時刻補正が行なわれて
いなければ、RTCMデータの生成を行なわず、データ
処理を終了し、次のデータ入力を待つ。また、制御部3
1にもこの内部時計36が正確な情報を出力しているか
どうかの信号(即ち、時刻確定手段により出力される時
刻確定情報)が入力される。制御部31は、内部時計3
6が補正できていない状態から補正された状態に変化し
たことを認知した時、その補正量を計算する。そして、
この補正量を基に補正情報記憶部33に保持されている
情報時刻をすべて正確な時刻に書き換える。このような
処理を施すことにより、誤った時刻情報に基づいた、誤
った補正情報を生成することを防ぎ、また、データの処
理は時刻情報を入手する以前より行なっているので正確
な時刻を入手後すぐに正確な補正情報を生成,出力する
ことが可能となる。
【0064】
【発明の効果】上述したところから明らかなように、本
発明のDGPS受信装置に具備するDGPS補正データ
生成手段により、RTCM規格に適合したデータを生成
し、DGPS対応GPS受信機に導入して高い測位精度
のDGPS測位を可能とする。具体的には、DARC方
式のFM多重放送におけるデータフォーマットに従って
送出される補正情報を使用する場合にも、そこに含まれ
ている最新のエフェメリスに対するIODE値を判定す
ることができ、例えエフェメリス切換中であってもRT
CMのDGPS補正情報の規格に適合したDGPS補正
データを生成することができる。このことにより、RT
CM規格に適合したフォーマットのインターフェイスし
か具備しないDGPS対応GPS受信機においても、F
M多重放送のDGPS補正情報を利用してDGPS測位
を行ない確実に高精度な現在位置情報を取得することが
可能となるDGPS測位システムを提供する。また、新
エフェメリスの未確定時においてもIODE値の大きい
方を新エフェメリスによる補正情報として出力すること
により、本来使用できないはずの補正情報をその大部分
の状況において有効に使用し確実にDGPS測位を行な
うことを可能にする。
発明のDGPS受信装置に具備するDGPS補正データ
生成手段により、RTCM規格に適合したデータを生成
し、DGPS対応GPS受信機に導入して高い測位精度
のDGPS測位を可能とする。具体的には、DARC方
式のFM多重放送におけるデータフォーマットに従って
送出される補正情報を使用する場合にも、そこに含まれ
ている最新のエフェメリスに対するIODE値を判定す
ることができ、例えエフェメリス切換中であってもRT
CMのDGPS補正情報の規格に適合したDGPS補正
データを生成することができる。このことにより、RT
CM規格に適合したフォーマットのインターフェイスし
か具備しないDGPS対応GPS受信機においても、F
M多重放送のDGPS補正情報を利用してDGPS測位
を行ない確実に高精度な現在位置情報を取得することが
可能となるDGPS測位システムを提供する。また、新
エフェメリスの未確定時においてもIODE値の大きい
方を新エフェメリスによる補正情報として出力すること
により、本来使用できないはずの補正情報をその大部分
の状況において有効に使用し確実にDGPS測位を行な
うことを可能にする。
【図1】本発明のDGPS測位システムの第1の実施形
態の概略を示すブロック図である。
態の概略を示すブロック図である。
【図2】図1におけるデータ生成部の概要を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図3】本発明のDGPS受信装置のデータ生成部の実
施形態の概略を示すブロック図である。
施形態の概略を示すブロック図である。
【図4】データ生成部における処理の手順の概略を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図5】各衛星毎設けられた個別補正情報331の記憶
データ構成の実施形態を示す概念図である。
データ構成の実施形態を示す概念図である。
【図6】各衛星の補正データセットの処理手順を示すフ
ローチャートの一部である。
ローチャートの一部である。
【図7】各衛星の補正データセットの処理手順を示すフ
ローチャートの一部(図6の残り)である。
ローチャートの一部(図6の残り)である。
【図8】データ生成部におけるデータの欠落を判定する
ための手順の1実施形態を示すフローチャートである。
ための手順の1実施形態を示すフローチャートである。
【図9】図8を補う同様の目的をもつ判定手順の例を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図10】縦訂正のみで図8と同様の手順を行う実施形
態を示すフローチャートである。
態を示すフローチャートである。
【図11】縦訂正のみで図9と同様の手順を行う実施形
態を示すフローチャートである。
態を示すフローチャートである。
【図12】DARC方式FM多重放送におけるフレーム
構成の概略を示す図である。
構成の概略を示す図である。
【図13】横訂正と縦訂正を混合して用いる場合の各フ
レームのデータの出力の状態を示す図である。
レームのデータの出力の状態を示す図である。
【図14】データ生成部におけるデータ抽出時刻の取得
を行う手順の例を示すフローチャートである。
を行う手順の例を示すフローチャートである。
【図15】図6及び図7と同様の各衛星の補正データセ
ットの処理手順を示すフローチャートである。
ットの処理手順を示すフローチャートである。
【図16】1型メッセージも送出し得るデータ生成部の
実施形態の概略をブロック図として示すものである。
実施形態の概略をブロック図として示すものである。
【図17】本発明のDGPS受信装置における他のデー
タ生成部の実施形態の概略を示すブロック図である。
タ生成部の実施形態の概略を示すブロック図である。
【図18】本発明のDGPS受信装置における他のデー
タ生成部の実施形態の概略を示すブロック図である。
タ生成部の実施形態の概略を示すブロック図である。
1…FM多重信号受信部、3…データ生成部、4…DG
PS受信部、5…表示部、11…FM受信用アンテナ、
31…制御部、32…RTCMデータ生成部、33…補
正情報記憶部、34…データ生成情報記憶部、35…選
択データ記憶部、36…内部時計、41…GPS受信用
アンテナ、101…第1のDGPSパケットデータ記憶
部、102…第2のDGPSパケットデータ記憶部、1
03…第3のDGPSパケットデータ記憶部、104…
衛星番号記憶部、311…コミニュケーションデータ処
理部、312…補正データセット抽出部、313…補正
データセット処理部、314…衛星番号追加部、331
…衛星番号の個別補正情報記憶部、332…基準局ヘル
ス情報記憶部、333…第1の補正データセット記憶
部、334…第2の補正データセット記憶部、335…
確定フラグ、336…連続性判定フラグ、337…IO
DE切換判定フラグ、341…2型送出衛星記憶部、3
42…9型送出衛星記憶部、343…1型送出衛星記憶
部、344…1型対応2型送出衛星記憶部。
PS受信部、5…表示部、11…FM受信用アンテナ、
31…制御部、32…RTCMデータ生成部、33…補
正情報記憶部、34…データ生成情報記憶部、35…選
択データ記憶部、36…内部時計、41…GPS受信用
アンテナ、101…第1のDGPSパケットデータ記憶
部、102…第2のDGPSパケットデータ記憶部、1
03…第3のDGPSパケットデータ記憶部、104…
衛星番号記憶部、311…コミニュケーションデータ処
理部、312…補正データセット抽出部、313…補正
データセット処理部、314…衛星番号追加部、331
…衛星番号の個別補正情報記憶部、332…基準局ヘル
ス情報記憶部、333…第1の補正データセット記憶
部、334…第2の補正データセット記憶部、335…
確定フラグ、336…連続性判定フラグ、337…IO
DE切換判定フラグ、341…2型送出衛星記憶部、3
42…9型送出衛星記憶部、343…1型送出衛星記憶
部、344…1型対応2型送出衛星記憶部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−278360(JP,A) 特開 平8−292247(JP,A) 特開 平8−320365(JP,A) 特開 昭61−155880(JP,A) 特開 平8−170983(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 5/00 - 5/14 G01C 21/00 - 21/24 G01C 23/00 - 25/00 G04G 5/00 - 7/02 G08G 1/00 - 9/02 H04B 7/14 - 7/195 H04B 7/22 JICSTファイル(JOIS)
Claims (9)
- 【請求項1】 データ放送受信手段によってデータ放送
として受信されたDGPS補正情報から、衛星毎のDG
PS補正情報を抽出して、保持することができる個別情
報記憶手段を有する補正情報記憶手段を備え、該補正情
報記憶手段の該個別情報記憶手段に保持された衛星毎の
前記DGPS補正情報を用いて、衛星毎のRTCM規格
に適合したDGPS補正データを生成するDGPS補正
データ生成手段を具備することにより、DGPS測位に
用いる前記DGPS補正データを出力するDGPS受信
装置において、前記DGPS補正データ生成手段が、各
衛星毎のRTCM規格のDGPS補正データとして送出
すべきデータのIODE(Issue of Dat
a)値が正しく判定できているかどうかを示すIODE
値確定手段と、データ放送を受信して得た各衛星のDG
PS補正情報がデータの欠落なく連続して取得できてい
るかどうかを示す連続性判定手段と、データ放送を受信
して得た各衛星の複数のDGPS補正情報が1つのIO
DEに対するDGPS補正情報のみからなるのか、異な
る2つのIODEに対するDGPS補正情報からなるの
かを示すIODE切換判定手段を有するとともに、前記
個別情報記憶手段が、各衛星毎に、前記IODE値確定
手段と前記連続性判定手段と前記IODE切換判定手段
との各判定結果を保持する記憶手段及び現在受信してい
るDGPS補正情報と過去に受信したDGPS補正情報
との2つ分を保持することを可能とする個別補正情報記
憶手段を具備するようにしたことを特徴とするDGPS
受信装置。 - 【請求項2】 前記連続性判定手段が、データ放送とし
て受信されたDARC方式FM多重放送に多重化された
データ情報のフレームの先頭ブロックを検出するブロッ
ク先頭検出手段と、該フレーム内でDGPS補正情報を
含むDGPSデータパケットを連続して取得できたかど
うかを判定する取得情報判定手段とを有し、前記ブロッ
ク先頭検出手段でフレームの先頭ブロックを検出した
時、及び、DGPSデータパケットを取得した時に、前
記取得情報判定手段に保持されている過去のDGPSデ
ータパケットの取得状況に関する判定結果によりデータ
の欠落の有無を判定するようにしたことを特徴とする請
求項1記載のDGPS受信装置。 - 【請求項3】 データ放送受信手段によってデータ放送
として受信されたDGPS補正情報から、衛星毎のDG
PS補正情報を抽出して、保持することができる個別情
報記憶手段を有する補正情報記憶手段を備え、該補正情
報記憶手段の該個別情報記憶手段に保持された衛星毎の
前記DGPS補正情報を用いて、衛星毎のRTCM規格
に適合したDGPS補正データを生成するDGPS補正
データ生成手段を具備することにより、DGPS測位に
用いる前記DGPS補正データを出力するDGPS受信
装置において、前記DGPS補正データ生成手段が、各
衛星毎のRTCM規格のDGPS補正データとして送出
すべきデータのIODE値が正しく判定できているかど
うかを示すIODE値確定手段と、データ放送を受信し
て得た各衛星のDGPS補正情報がデータの欠落なく連
続して取得できているかどうかを示す連続性判定手段
と、データ放送を受信して得た各衛星の複数のDGPS
補正情報が1つのIODEに対するDGPS補正情報の
みからなるのか、異なる2つのIODEに対するDGP
S補正情報からなるのかを示すIODE切換判定手段を
有するとともに、前記個別情報記憶手段が、各衛星毎
に、前記IODE値確定手段と前記連続性判定手段と前
記IODE切換判定手段との各判定結果を保持する記憶
手段及び現在受信しているDGPS補正情報と過去に受
信したDGPS補正情報との2つ分を保持することを可
能とする個別補正情報記憶手段を具備し、更に、データ
放送として受信された前記DGPS補正情報が、DAR
C方式FM多重放送により受信されたデータであって、
該データの内、各フレーム受信後に、縦方向の誤り訂正
を施したDGPS補正情報のみを利用するようにしたこ
とを特徴とするDGPS受信装置。 - 【請求項4】 前記個別補正情報記憶手段が、データの
受信時刻を保持する受信時刻記憶手段を有し、受信した
DGPS補正情報の受信時刻が前記受信時刻記憶手段に
保持されている過去に受信したDGPS補正情報の受信
時刻よりも古い時は、今回受信した前記DGPS補正情
報を廃棄するようにしたことを特徴とする請求項1ない
し3のいずれか1に記載のDGPS受信装置。 - 【請求項5】 データ放送受信手段によってデータ放送
として受信されたDGPS補正情報から、衛星毎のDG
PS補正情報を抽出して、保持することができる個別情
報記憶手段を有する補正情報記憶手段を備え、該補正情
報記憶手段の 該個別情報記憶手段に保持された衛星毎の
前記DGPS補正情報を用いて、衛星毎のRTCM規格
に適合したDGPS補正データを生成するDGPS補正
データ生成手段を具備することにより、DGPS測位に
用いる前記DGPS補正データを出力するDGPS受信
装置において、前記DGPS補正データ生成手段が、各
衛星毎のRTCM規格のDGPS補正データとして送出
すべきデータのIODE値が正しく判定できているかど
うかを示すIODE値確定手段と、データ放送を受信し
て得た各衛星のDGPS補正情報がデータの欠落なく連
続して取得できているかどうかを示す連続性判定手段
と、データ放送を受信して得た各衛星の複数のDGPS
補正情報が1つのIODEに対するDGPS補正情報の
みからなるのか、異なる2つのIODEに対するDGP
S補正情報からなるのかを示すIODE切換判定手段を
有するとともに、前記個別情報記憶手段が、各衛星毎
に、前記IODE値確定手段と前記連続性判定手段と前
記IODE切換判定手段との各判定結果を保持する記憶
手段及び現在受信しているDGPS補正情報と過去に受
信したDGPS補正情報との2つ分を保持することを可
能とする個別補正情報記憶手段を具備し、更に、前記D
GPS補正データ生成手段が、エフェメリス情報変更に
伴うデータ生成を行うべき衛星の衛星番号を1個ないし
複数個保持し得る第1の衛星番号記憶手段に記憶させ、
また、エフェメリス情報変更が伴わないデータ生成を行
うべき衛星の衛星番号を1個ないし複数個保持し得る第
2の衛星番号記憶手段に記憶させる補正情報セット処理
手段を備え、該補正情報セット処理手段が、前記IOD
E値確定手段が、RTCM規格のDGPS補正データと
して送出すべきデータのIODE値が正しく判定できて
いないことを示し、かつ、前記IODE切換判定手段
が、2つの異なるIODEに対するDGPS補正情報か
らなることを示す時には、2つの異なるIODEの数値
の大小を比較する比較手段を有し、IODEの大なるD
GPS補正情報を受信した時のみ、当該衛星に対する衛
星番号を、前記第1,第2の衛星番号記憶手段のうち、
所定の方に書き込むようにしたことを特徴とするDGP
S受信装置。 - 【請求項6】 データ放送受信手段によってデータ放送
として受信されたDARC方式FM多重放送に多重化さ
れたデータ情報に含まれるDGPS補正情報から、衛星
毎のDGPS補正情報を抽出して、保持することができ
る個別情報記 憶手段を有する補正情報記憶手段を備え、
該補正情報記憶手段の該個別情報記憶手段に保持された
衛星毎の前記DGPS補正情報を用いて、衛星毎のRT
CM規格に適合したDGPS補正データを生成するDG
PS補正データ生成手段を具備することにより、DGP
S測位に用いる前記DGPS補正データを出力するDG
PS受信装置において、前記DGPS補正データ生成手
段が、各衛星毎のRTCM規格のDGPS補正データと
して送出すべきデータのIODE値が正しく判定できて
いるかどうかを示すIODE値確定手段と、データ放送
を受信して得た各衛星のDGPS補正情報がデータの欠
落なく連続して取得できているかどうかを示す連続性判
定手段と、データ放送を受信して得た各衛星の複数のD
GPS補正情報が1つのIODEに対するDGPS補正
情報のみからなるのか、異なる2つのIODEに対する
DGPS補正情報からなるのかを示すIODE切換判定
手段を有するとともに、前記個別情報記憶手段が、各衛
星毎に、前記IODE値確定手段と前記連続性判定手段
と前記IODE切換判定手段との各判定結果を保持する
記憶手段及び現在受信しているDGPS補正情報と過去
に受信したDGPS補正情報との2つ分を保持すること
を可能とする個別補正情報記憶手段を具備し、更に、前
記補正情報記憶手段は、データ放送として受信した3個
以上のDGPSデータパケットを記憶するDGPSデー
タパケット記憶手段を具備するとともに、該DGPSデ
ータパケット記憶手段から特定の衛星番号に対するDG
PS補正情報を抽出するDGPS補正情報抽出手段を具
備するようにしたことを特徴とするDGPS受信装置。 - 【請求項7】 前記DGPS補正情報抽出手段が、前記
3個以上のDGPSデータパケットから抽出した特定の
衛星番号のDGPS補正情報において、当該衛星番号の
2つの異なるIODEに対するDGPS補正情報が存在
する衛星については、該衛星の衛星番号と2つの前記異
なるIODEに対するDGPS補正情報とを各々保持す
るエフェメリス切換情報記憶手段と、該衛星に対するD
GPS補正情報がエフェメリス情報変更に伴う処理を行
っているかどうかを判別する変更処理判定手段とを具備
するようにしたことを特徴とする請求項6記載のDGP
S受信装置。 - 【請求項8】 前記DGPS補正データ生成手段は、現
在の時刻情報を取得する時刻取得手段と、該時刻取得手
段で得られた時刻情報を補正することにより正確な時刻
が得られたか否かを示す時刻確定情報を出力する時刻確
定手段とを有することにより、該時刻確定手段が正確な
時刻を得られていないことを示す時には、DGPS補正
データを出力しないようにしたことを特徴とする請求項
1ないし7のいずれか1に記載のDGPS受信装置。 - 【請求項9】 RTCM規格に適合したDGPS補正デ
ータを受信して、補正を行うことにより測位も行えるD
GPS対応GPS受信機と、請求項1ないし8のいずれ
か1に記載のDGPS受信装置を備え、前記DGPS対
応GPS受信機にて受信したGPSデータを前記DGP
S受信装置からの前記DGPS補正データにより補正し
て得たデータにもとづいて、測位を行うようにしたこと
を特徴とするDGPS測位システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24783996A JP3288586B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | Dgps受信装置及びdgps測位システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24783996A JP3288586B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | Dgps受信装置及びdgps測位システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1090391A JPH1090391A (ja) | 1998-04-10 |
JP3288586B2 true JP3288586B2 (ja) | 2002-06-04 |
Family
ID=17169450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24783996A Expired - Fee Related JP3288586B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | Dgps受信装置及びdgps測位システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3288586B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180137804A (ko) * | 2017-06-19 | 2018-12-28 | 국방과학연구소 | 항법데이터의 궤도정보를 이용한 위성항법 기만 검출 방법 및 장치 |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6377208B2 (en) | 1997-02-21 | 2002-04-23 | Hughes Electronics Corporation | Method and system for determining a position of a transceiver unit utilizing two-way ranging in a polystatic satellite configuration |
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