JP3288293B2 - 信号出力装置 - Google Patents

信号出力装置

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JP3288293B2
JP3288293B2 JP12585698A JP12585698A JP3288293B2 JP 3288293 B2 JP3288293 B2 JP 3288293B2 JP 12585698 A JP12585698 A JP 12585698A JP 12585698 A JP12585698 A JP 12585698A JP 3288293 B2 JP3288293 B2 JP 3288293B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージリーダー
等の画像読取装置に好適に用いられる信号出力装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】多数の信号源からの出力信号を受けて、
時系列に並べ換えたり、増幅したりして信号を出力する
信号出力装置において、信号源の数が膨大になると、複
数の集積回路チップを用いて装置を構成することがあ
る。
【0003】このような複数の集積回路チップを有する
信号出力装置の代表例に、マルチチップ型のイメージセ
ンサがある。
【0004】マルチチップ型イメージセンサは、固体撮
像チップを複数個基体に貼り合わせた等倍系の撮像ユニ
ットであり、ファクシミリ、スキャナー、イメージリー
ダー等、さまざまな製品に用いられるようになってい
る。
【0005】図13はこの信号出力装置の等価回路を模
式的に表したものである。図13の装置は3つの撮像チ
ップから構成され、個々のチップ1〜3の出力端子は同
一の出力線に接続されている。ここでは、説明を簡略化
するため、各チップを2画素構成のリニアセンサとして
いる。各チップの構成は同じであるのでチップ1を例に
とって説明すると、チップ1は光電変換素子P1,P
2、信号保持容量C1,C2、光電変換素子と保持容量
の間に設けられたスイッチ手段M1,M3、保持容量と
出力線L1との間に設けられたスイッチ手段M2,M
4、さらにチップ内出力線L1をリセットするためのリ
セット手段M5、アンプ手段A1、バッファ手段B1、
バッファ手段とユニット出力線との間に設けられたスイ
ッチ手段SW1から構成される。
【0006】ユニットの動作を簡単に説明すると、各チ
ップ同時に光電変換動作(光キャリア蓄積動作)を開始
し、所定の時間が経過した後に端子TR1〜3に、オン
のパルスが同時に入力され、3つのチップの光電変換素
子P1〜P6で蓄積された光信号の出力がそれぞれ保持
容量C1〜C6に読み出され、蓄積動作が終了する。
【0007】次に走査回路を動かし、先ず容量C1,C
2の信号を時系列的に出力線L1に読み出すと、この信
号はアンプ手段A1で電圧増幅された後、バッファ手段
B1、スイッチ手段SW1を介して、チップ出力端子5
1に取り出される。
【0008】また、1チップ目の出力が終了すると次の
チップの出力信号の送出が端子52から開始され、それ
が終了すると最後尾のチップの端子53から出力信号が
送出され、その結果、ユニット出力端子OUTには各チ
ップの光電変換素子の信号が順次出力される。
【0009】また、図13に示した装置では各画素(P
1,P2)に対応して信号保持容量C1,C2が設けら
れているが、最近では特公平8−4127号公報に開示
されているように、1画素に対して複数の保持容量を設
け、これらの保持容量には画素の暗状態の信号と光信号
を該画素から読み出し、後段の差動増幅器等により両者
の差信号を得ることにより信号の低ノイズ化が図られて
いるものがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
信号出力装置においては、信号が各チップから共通出力
線54に出力される際、信号出力と基準電圧(例えば接
地電位GND)との間のオフセット電圧がチップ毎に異
なることがある。
【0011】図14は各チップ毎に発生するオフセット
電圧を説明する為の電圧波形を示している。
【0012】55,56はそれぞれチップ1の光電変換
素子P1,P2からの出力信号を示し、57,58はチ
ップ2の光電変換素子P3,P4からの出力信号を示
し、59,60はチップ3の光電変換素子P5,P6か
らの出力信号を示している。
【0013】理想的には、基準電位GNDとなるべきチ
ップ1の出力信号の基準出力も基準電位GNDに対して
オフセット電圧Voff1だけシフトしている。
【0014】同様にチップ2もオフセット電圧Voff2
だけシフトしており、チップ3はオフセット電圧Voff
3だけシフトしている。
【0015】そして、これらのオフセット電圧に差が生
じている(Voff1≠Voff2、Voff2≠Voff3)為
に、同じ光量の光を受けたとしても光電変換素子P1〜
P6から得られる出力信号は、所定値Viに対して高く
なったり低くなったりする。
【0016】従って、図13の装置で読み取った画像は
黒ベタの画像であっても縞状の画像として読み取られて
しまうことがあった。
【0017】このオフセット電圧の要因は光電変換素子
自体のオフセット電圧の他、アンプ手段やバッファ手段
の出力オフセット電圧であり、特に光電変換素子とアン
プで発生するオフセット電圧はアンプのゲインが高い
程、出力端子OUTでは大きくなる。
【0018】又、現状の集積回路の製造プロセスでは、
得られるチップ毎に多少なりとも特性が異なる為、オフ
セット電圧もチップ毎に異なることが多い。
【0019】本発明の目的は、集積回路チップ同士のオ
フセット電圧の差を減少し得る信号出力装置を提供する
ことにある。
【0020】本発明の別の目的は、装置外部に各信号源
に対応したメモリを持たずとも、上記オフセット電圧の
差を減少し得る信号出力装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の信号源
からの出力信号を出力する為の出力端子と、該出力端子
から出力される出力信号のオフセット電圧のチップ毎の
バラツキを減じる為の補正回路とを有する集積回路チッ
プが複数個接続された信号出力装置であって、全ての前
記集積回路チップのうちいずれか一つの集積回路チップ
から出力される出力信号のオフセット電圧が、全ての前
記集積回路チップの前記補正回路に入力され、その入力
された前記オフセット電圧を基に、各集積回路チップに
おいて、そこから出力される出力信号の補正が行われる
ことを特徴とする信号出力装置である。
【0022】また本発明は、複数の信号源からの出力信
号を出力する為の出力端子を有する集積回路チップが複
数個接続され、該複数個の集積回路チップのうちの一つ
の集積回路チップに、各集積回路チップの出力端子から
出力される出力信号のオフセット電圧のチップ毎のバラ
ツキを減じる為の補正回路を備えた信号出力装置であっ
て、全ての前記集積回路チップから出力される出力信号
が、前記補正回路に入力されて補正され、当該補正回路
を通して出力されることを特徴とする信号出力装置であ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の信号処理装置の基
本的な構成を説明する為の図である。図1の(a)に示
すように、3つの集積回路チップ1,2,3は、それぞ
れ複数の信号源4と出力端子7,8,9とを有してお
り、各チップ1,2,3は必要に応じて設けられる共通
出力線10やエンド/スタート信号の入出力用の線6
0,61で接続されている。
【0024】各チップ1,2,3は、各信号源からの出
力信号を増幅したり、時系列に並べ換える信号処理回路
5を有しており、更に補正回路(オフセットキャンセル
回路)6を有している。
【0025】3つの補正回路6のうち、少なくとも1つ
が各チップ同士の間の出力信号のオフセット電圧の差を
減じる動作を行うようになっている。
【0026】よって、補正回路6は、3つのチップのう
ち少なくとも1つに設けられていればよい。補正回路6
を有するチップと補正回路レスのチップの2種のチップ
を作製することは、コスト上昇に繋がる。よって、補正
回路として動作し得る回路をもつ同一種類の信号処理回
路チップを多数作製し、チップ同士の結線(接続関係)
やチップの動作の設定によって、そのうちの1つを補正
回路として動作させることも好ましい。
【0027】図1の(a)の信号処理装置の動作は次の
とおりである。
【0028】チップ1を動作させて信号源4からの出力
信号を信号処理回路5で処理して端子7から出力する。
【0029】チップ1の動作が終了すると配線60を通
して、チップ1の動作終了と、チップ2の動作開始を意
味するエンド/スタート信号がチップ2に入力される。
チップ2の補正回路には、チップ1からチップ1のオフ
セット電圧情報が端子7,8、共通出力線10を介して
与えられている。従って、チップ2の信号源4からの出
力信号はチップ1のオフセット電圧に基づいて補正され
て端子8に出力される。
【0030】続いて、チップ2の動作が終了すると、配
61を通してエンド/スタート信号がチップ3に入力
される。チップ3においてもチップ2と同様に、共通出
力線10を介して入力されたチップ1のオフセット電圧
情報に従って、チップ3の信号源4からの出力信号が補
正されて端子9から出力される。
【0031】補正を行わない場合に図14に示したよう
なチップ同士の間のオフセット電圧のバラツキがある場
合においても、本発明による信号処理装置の出力信号は
図1の(b)のようになる。
【0032】図1の(b)に示すように各チップの出力
信号のオフセット電圧の差は図14とを比較して減少し
ていることがわかる。
【0033】本発明に用いられる信号源としては、光電
変換素子、磁性素子、熱電気変換素子、機械電気変換素
子等が挙げられる。光電変換素子の代表例は、ホトダイ
オード、ホトトランジスタ等の光起電力素子や光導電素
子等である。なお、信号源は信号処理回路のチップとは
別体とされていてもよい。
【0034】本発明に用いられる信号処理回路5として
は、シフトレジスタ、デコーダ、マルチプレクサ、CC
D等に代表される走査(選択)回路や、増幅器が1例と
して挙げられる。
【0035】本発明に用いられる補正回路(補償回路)
としては、比較器又はクランプ回路を含む回路であり、
詳しい構成は後述する。
【0036】図1の例では、一本の共通出力線10に出
力する為に、各チップを時系列に駆動し出力信号を端子
OUTに送出したが、各チップを並列に同時駆動しても
よい。この場合は、出力線は共通化しなくてもよいし、
エンド/スタート信号を伝送する線60,61は省略で
きる。
【0037】又、図1では、各チップを1列の一次元ア
レイ状に配したが、これは千鳥状に配してもよく、或い
は、4つ以上のチップを2次元状マトリクスアレイ状に
配してもよい。
【0038】更には、各チップに特公平8−4127号
公報に記されているようなノイズ低減回路を付加して設
け各チップ内において各信号源同士のバラツキ(固定パ
ターンノイズ)を低減するようにすることも好ましいも
のである。
【0039】本発明の集積回路チップとしては、Si等
の半導体ウエハや、ガラス又は石英等の絶縁性基板や、
SOIウエハ等を用いて形成された集積回路素子が好ま
しく用いられる。
【0040】そして複数の集積回路チップは、ガラス基
板、セラミック基板、プラスチック基板、ガラスエポキ
シ基板、可撓性フィルム基板等の上に実装され、それら
の基板に設けられた導電体からなる配線を通じて相互に
接続される。
【0041】こうして得られた集合体(アセンブリ)が
イメージセンサ等の信号出力装置を構成する。
【0042】上述した装置では、チップ1の出力信号の
オフセット電圧を基に他のチップ2,3のオフセット電
圧を補正したが、チップ2又はチップ3のオフセット電
圧を他のチップに入力することで該他のチップのオフセ
ット電圧を補正してもよい。
【0043】あるチップのオフセット電圧の他のチップ
への入力タイミングは、信号出力装置の電源投入時、各
チップの動作開始初期、又はこれ以外の任意の時期に行
うことができる。例えばこの信号出力装置をリニアイメ
ージセンサとして利用する場合には、一ライン分の読取
り開始前、1枚の原稿の読取り開始前等とすることもで
きる。但し、補正回路として、比較器を用いたフィード
バック系を採用せずに、後述するクランプ回路を用いる
場合は、この限りでない。
【0044】こうして、本発明の信号出力装置から得ら
れた出力信号は、チップ同士の間のオフセット電圧の差
が低減される。
【0045】よって、各信号源に一対一に対応した外部
メモリを用いて、上記オフセット電圧差を補正する必要
がない。
【0046】(実施形態1) 図2に本発明による第1の実施形態を示す。図2におい
て、図13に示したものと同一構成部材については同一
番号を付する。図2の信号出力装置としての撮像ユニッ
トの等価回路は図13の構成と同様に少なくとも3つの
撮像チップから構成され、個々のチップ1〜3の出力端
子7,8,9は同一の共通出力線10に接続されてい
る。各チップは説明を簡略化するため、2画素構成のリ
ニアセンサとしているが、3画素以上の構成でも良いこ
とは勿論である。
【0047】図2に示すように、図13と同様にして、
集積回路チップ1は、信号源としての光電変換素子P
1,P2、信号保持容量C1,C2、光電変換素子と保
持容量の間に設けられたスイッチ手段M1,M3、保持
容量と出力線L1との間に設けられたスイッチ手段M
2,M4、さらにチップ内出力線L1をリセットするた
めのリセット手段M5、増幅器A1、バッファ手段B
1、バッファ手段とユニット出力線との間に設けられた
スイッチ手段SW1及び信号処理回路としての走査回路
を備えている。
【0048】同様に、チップ2は、信号源としての光電
変換素子P3,P4、信号保持容量C3,C4、光電変
換素子と保持容量の間に設けられたスイッチ手段M6,
M8、保持容量と出力線L2との間に設けられたスイッ
チ手段M7,M9、さらにチップ内出力線L2をリセッ
トするためのリセット手段M10、増幅器A2、バッフ
ァ手段B2、バッファ手段とユニット出力線との間に設
けられたスイッチ手段SW2及び信号処理回路としての
走査回路を備えている。
【0049】また、チップ3は、信号源としての光電変
換素子P5,P6、信号保持容量C5,C6、光電変換
素子と保持容量の間に設けられたスイッチ手段M11,
M13、保持容量と出力線L3との間に設けられたスイ
ッチ手段M12,M14、さらにチップ内出力線L3を
リセットするためのリセット手段M15、増幅器A3、
バッファ手段B3、バッファ手段とユニット出力線との
間に設けられたスイッチ手段SW3、及び信号処理回路
としての走査回路を備えている。
【0050】それぞれ光電変換素子P1,P2、P3,
P4、P5,P6からチップ内出力線L1,L2,L3
に信号を出力するまでは図13を用いて説明した従来例
と全く同じである。
【0051】本実施形態では、チップ1の出力回路段
に、出力バッファB1の出力とユニット出力との比較を
行うコンパレータWC1、スイッチ手段M16、保持手
段C7とアンプを構成するMOSトランジスタM17、
抵抗R7が設けられている。同様に、チップ2の出力回
路段に、出力バッファB2の出力とユニット出力との比
較を行うコンパレータWC2、スイッチ手段M18、保
持手段C8とアンプを構成するMOSトランジスタM1
9、抵抗R8が設けられている。また、チップ3の出力
回路段に、出力バッファB3の出力とユニット出力との
比較を行うコンパレータWC3、スイッチ手段M20、
保持手段C9とアンプを構成するMOSトランジスタM
21、抵抗R9が設けられている。
【0052】ここで上記構成の撮像ユニットの動作を図
3のタイミングチャートを用いて説明する。
【0053】説明を簡略化するために、各チップにおい
て光電変換動作は終了し、各画素の信号はそれぞれ、保
持容量C1〜C6に読み出されているとする。
【0054】そして、1チップ目の出力に先立って、例
えばリセット手段M5,M10,M15の制御端子RS
T1〜3をハイレベルにしてリセット手段M5,M1
0,M15をオンする。こうして1〜3チップ目の出力
線L1〜L3を基準レベル(図ではGND)にし、バッ
ファ手段B1〜B3の出力端子には上記基準レベルに対
応した電圧が出力されるようにする。その後に、TRM
にパルスを入力し、出力系のフィードバックループをO
Nさせる。この時、チップ選択端子S1〜S3の内、チ
ップ選択端子S1のみにパルスが入力されてスイッチ手
段SW1がONし、その他のスイッチ手段SW2,SW
3はOFFしているとする。
【0055】こうして全チップ1,2,3のコンパレー
タWC1,WC2,WC3の入力端子の一方には、端子
7,8,9を介して、チップ1の出力線L1のリセット
に基づいて発生するオフセット電圧Voff1が入力され
る。
【0056】チップ1では、出力バッファB1からの出
力と、スイッチ手段SW1を介して出力されたオフセッ
ト電圧Voff1が、コンパレータWC1で比較される。
チップ1では、コンパレータWC1の2入力の系路の違
いによる差がなければ、保持手段にオフセット電圧Vof
f1に対応した電圧が保持されてフィードバックループ
(A1,R2,B1,SW1,WC1,M16,C7,
R7,M17,R1)は直ちに安定化する。
【0057】チップ2やチップ3では、端子8,9を介
してチップ1のオフセット電圧Voff1がコンパレータ
WC2,WC3の2入力端子の一方に入力される。もう
一方の入力端子には各チップのチップ内出力線L2,L
3のリセットに基づく各チップ固有のオフセット電圧V
off2,Voff3が入力される。
【0058】即ちコンパレータWC2(又はWC3)で
は、チップ1のオフセット電圧Voff1と、チップ2
(又はチップ3)のオフセット電圧Voff2(又はVoff
3)とが比較され、これらの電圧に所定の差がある場合
はコンパレータの出力により保持容量C8,C9が充放
電され、その電圧を増幅した電圧が差動アンプA2,A
3の入力基準電圧としてフィードバックされる。
【0059】その結果、差動アンプA1〜A3の基準電
圧は、各チップの出力オフセット電圧が1チップ目のオ
フセット電圧に等しくなった時点で一定値に収束し、そ
の後、TRMにオフパルスが与えられトランジスタM1
6,M18,M20はOFFする。安定状態になるまで
の所要時間はフィードバックループの回路時定数で決ま
るが、1μsec以内にすることは困難ではなく、本フ
ィードバック系を用いた駆動を行うことは、実質何ら問
題はない。
【0060】こうして、保持容量C7,C8,C9に
は、チップ1のオフセット電圧に基づいた電圧がそれぞ
れ保持される。
【0061】従って、走査回路を駆動して、各チップの
光電変換素子の出力信号を差動アンプA1〜A3で増幅
する場合には、差動アンプA1〜A3の基準入力電圧
は、チップ1のオフセット電圧に基づいて所定の値に既
に調整されていることになる。
【0062】こうして、端子TRMにスイッチ手段M1
6,M18,M20をオンさせるパルスが印加されてか
らは、各チップ共オフセット電圧はほぼVoff1とな
る。
【0063】各信号源の出力が例えば電圧Viであれ
ば、この信号出力装置の端子OUTからの出力は電圧V
iにそろう。
【0064】要するに、各チップから出力信号の送出が
行われた際にはオフセット電圧が補正された理想的な出
力が得られる。
【0065】本実施形態ではオフセットの補正残りが生
じる要因としてはコンパレータのオフセット電圧であ
り、製造プロセスの精度にもよるが、これは数mV〜十
数mVまで抑えられるものであり、従来の3つの要因に
対して大幅に改善される。
【0066】さらに、このオフセット電圧はアンプゲイ
ンには依存しない為、上記の補正残りが問題となる場合
にはアンプゲインを上げて、S/N比を上げることがで
きる。
【0067】以上は、集積回路チップ1のオフセット電
圧を基にして他のチップのオフセット電圧を補正する場
合を例に挙げたが、図3の装置においては、動作を変え
ることでチップ2又は3のオフセット電圧を基に残りの
チップのオフセット電圧を補正することもできる。
【0068】まず、リセット手段M5,M10,M15
をオンして出力線L1,L2,L3を基準電位にリセッ
トする。次に、チップ選択端子S1,S2,S3に同時
にパルスを入力して、スイッチ手段SW1,SW2,S
W3をオンして、共通出力線10を介して全チップの出
力線を共通化する。こうすると各チップのコンパレータ
WC1,WC2,WC3の共通化された入力には各チッ
プの出力のうち最大値(ピーク値)又は最小値(ボトム
値)が入力される。こうして、各チップでは、各チップ
固有のオフセット電圧と上記最大値(又は最小値)とが
比較されて、該オフセット電圧が補正されることにな
る。共通化された入力値が最大値となるか最小値となる
かは、出力バッファアンプB1,B2,B3が、nMO
S又はnpnトランジスタで構成されるか、pMOS又
はpnpトランジスタで構成されているか、に因る。
【0069】又、コンパレータWC1,WC2,WC3
が、スイッチM16,M18,M20のオン/オフと共
に同時に動作状態又は非動作状態になるように、該コン
パレータWC1〜WC3を制御すれば、低消費電力化さ
れるだけでなく、誤動作防止の効果も奏し得る。
【0070】増幅器A1,A2,A3に入力される基準
電圧を生成する基準電圧源としては、図示したソースホ
ロワだけでなく別の形式のアンプを用いることもでき
る。
【0071】(実施形態2) 図4に本発明による別の実施形態を示す。
【0072】本実施形態の回路構成は図13に示した撮
像ユニットの各チップ1〜3のそれぞれの増幅器A1〜
A3とバッファ手段B1〜B3との間に、容量手段CC
1〜CC3、スイッチ手段MC1〜MC3、及び電圧源
VC1〜VC3からなるクランプ手段(クランプ回路)
をそれぞれ設け、これにより各チップのオフセット電圧
を補正するものである。
【0073】また、チップ1,2においては上記クラン
プ手段をバイパスし、アンプ手段A1,A2の出力は直
接、チップ選択スイッチ手段SW1,SW2にそれぞれ
接続され、チップ1,2の出力端子7,8及び共通出力
線10を介してチップ3のクランプ手段の入力端子9
(容量手段CC3の入力端子)に接続されている。
【0074】従って、チップ1〜3の増幅器A1,A2
の出力はすべて、チップ3のクランプ手段、バッファ手
段B3を通って出力される為、増幅器を含めてそれより
前段で発生したオフセット電圧はチップ3のクランプ手
段CC3,MC3,VC3で補正することが可能であ
る。
【0075】これを図5のタイミングチャートで簡単に
説明すると、各チップからの出力タイミングに先立っ
て、チップ3のクランプ回路のCL3端子にパルスを入
力することにより、各チップの出力オフセット電圧(V
off1,Voff2,Voff3)が異なってもOUT端子に
はそれらのオフセットが補正された波形が得られる。電
圧Vcはクランプ動作により補正された基準電圧値であ
り、電圧源Vc3に依存して定められる値である。
【0076】また、図6のタイミングチャートに示すよ
うにチップ3のクランプタイミングを各画素出力毎に行
ってもよい。
【0077】ここで、チップ3のチップ選択スイッチ手
段SW3は全てのチップ選択時にONしている必要があ
る。その為には、端子S3には、S1,S2への入力と
共にS3にも同じパルスが入力されるようにORゲート
を設ければよい。
【0078】図4の信号出力装置は端子S1,S2,S
3へのパルス入力の制御を各チップ内で行うように構成
されている。これに対して、図7に示す信号出力装置
は、端子S1,S2,S3を全て外部端子として各チッ
プに配設し、外部のコントローラー(不図示)からの信
号入力によって、スイッチSW1,SW2,SW3のオ
ン/オフを制御する。
【0079】チップ3は外部端子S3を電源電圧にプル
アップすることによりチップ選択端子S3はノーマリー
ハイとなり、スイッチ手段SW3はノーマリーオンとな
る。又、チップ3の増幅器A3の出力端子には、他のチ
ップ1,2の出力端子7,8が接続される為、増幅器A
3を構成するオペアンプとしては信号出力を伴わない時
(非選択時)にはアンプの出力がフローティングになる
オペアンプを用いる。
【0080】チップ内に設けられているチップ選択パル
ス端子S1〜S3に入力されるチップ選択パルスは、同
じく各チップ内に設けられたタイミング・ジェネレータ
ー回路TG1,TG2,TG3で生成する。但し、チッ
プ3においては、増幅器A3の出力側に設けられたスイ
ッチ手段MC4の制御端子には、タイミングジェネレー
ター回路TG3からの出力が直接接続されるが、出力ス
イッチ手段SW3の制御端子には抵抗RRを介して接続
されると同時に外部端子S3′から外部制御信号を入力
可能とする。従って、外部端子S3′を例えば電源と短
絡すれば、スイッチSW3はノーマリーオンとなるが、
スイッチMC4はチップ3が選択された時だけタイミン
グジェネレーター回路TG3からオンパルスを受けてオ
ンする。
【0081】勿論、図8の端子S1,S2をチップの外
部端子とすることも可能である。
【0082】因みに、以上説明した図4、図7、図8の
装置は、チップ1又はチップ2とチップ3との回路構成
が異なっており、チップ1、チップ2のクランプ回路は
実質的に休止していて働いていない。
【0083】(実施形態3) 本発明による第3の実施形態を図9に示す。
【0084】第2の実施形態ではチップ3の内部配線が
他のチップと異なっている。よってチップ3のみをチッ
プ1,2とは別チップとして製造しなければならず製造
コストの上昇を招く場合がある。
【0085】本実施形態は、チップ1〜3は全く同じチ
ップで、チップの外部配線により、チップ間の接続関係
を変えるものである。
【0086】各チップ共に、クランプ回路からの外部出
力端子14,15,16と、補正される前の出力信号を
出力する為の外部出力端子7,8,9と、各チップから
の出入力のオン/オフタイミングを定める為の外部制御
端子11,12,13とを有している。
【0087】この場合、チップ1、チップ2のクランプ
回路は動作する必要がない為、端子14,15はオープ
ン又は所定の電位に固定しておけばよい。
【0088】図9では差動アンプA1〜A3の出力に、
バッファ手段BC1〜BC3及びスイッチ手段SC1〜
SC3を設けチップ1〜3まで全く同一構成のチップを
接続している。端子11,14,12,15はオープン
であり、端子13は高電位に保持されるようにしてあ
る。
【0089】動作を説明すると、タイミングジェネレー
ター回路TG1からチップ選択端子S1にパルスが入力
され、スイッチ手段SC1をオンしてチップ1が選択さ
れると、アンプA1の出力は後段のバッファBC1、ス
イッチ手段SC1を通って共通出力線10に出力され
る。
【0090】スイッチ手段SC3はノーマリーオンであ
る為、チップ1の出力信号は、チップ3のクランプ回路
の容量CC3に入力される。チップ3のクランプ回路の
バッファB3からは電圧源Vc3で定められるクランプ
電位を基準とするチップ1の出力信号が出力される。
【0091】よって、チップ1がどのようなオフセット
電圧成分をもっていても、チップ3のクランプ回路によ
り補正される。
【0092】こうして、チップ1の各信号源からの出力
信号が全て補正されて出力端子OUTから出力された後
は、同様にしてチップ2からの出力信号がチップ3のク
ランプ回路で補正されて出力される。
【0093】以上詳述したとおり、図9の装置は、端子
7,8,9,11,12,13,14,15,16を如
何に接続するかによって、どのチップにおいても他のチ
ップの出力信号のクランプ動作が可能となる。
【0094】よって、チップ3の内部回路構成をチップ
1やチップ2と異ならしめる必要はない。
【0095】なお、バッファ手段BC1〜BC3は、対
応するチップが非選択即ち、信号出力を行わない時に
は、その出力端子がフローティングとなるようなバッフ
ァ回路のものを選べばよい。
【0096】(実施形態4) 図10に本発明の第4の実施形態を示す。
【0097】本実施形態は増幅器A1〜A3の出力側に
新たなバッファ手段を設けることなく全チップとも同一
チップで構成したものである。本実施例の構成は各増幅
器A1〜A3の出力側にそれぞれスイッチ手段SW1〜
SW3を設け、その制御は従来通り内部のタイミングジ
ェネレーターTG1,TG2,TG3で生成されるチッ
プ選択パルスS1〜S3を用いる。
【0098】各スイッチ手段SW1〜SW3の出力はチ
ップ外部の出力端子7,8,9に一旦出力される。ま
た、各チップの出力バッファ手段B1〜B3はスイッチ
手段を介することなくチップ外部に出力可能ではある。
しかしチップ1,2の出力端子14,15はオープン又
は所定電位に保持し、端子14,15からの出力は無視
する。
【0099】本実施例によれば、チップ1が選択された
時には増幅器A1、スイッチ手段SW1を通ってチップ
3のクランプ容量CC3に入力される。ここで、チップ
1のアンプA1等によるオフセット電圧が除去され、そ
の後、バッファ手段B3を通って端子OUTより信号出
力される。チップ2,3についても全く同様である。本
発明によれば、低コストでチップ間のオフセット電圧の
ないマルチチップ型の信号出力装置が得られる。
【0100】(実施形態5) 図11に本発明の第5の実施形態を示す。
【0101】本実施形態は増幅器A1,A2,A3の出
力とクランプ回路の入力を完全に分離し、それぞれにス
イッチ手段SA1,SC1,SA2,SC2,SA3,
SC3を設けたものである。本実施形態によれば非選択
チップの増幅器の出力端子は必ずしもフローティングに
する必要がない。増幅器A1〜A3の出力はそれぞれス
イッチ手段SA1〜SA3を介して端子7,8,9に出
力される。
【0102】端子7,8,9は共通出力線10に接続さ
れている。又、共通出力線10は、チップ3のクランプ
回路の入力端子22にも接続されている。
【0103】また、チップ1,2のクランプ入力スイッ
チSC1,SC2の制御入力端子17,18は外部でプ
ルダウンにしておいて、スイッチSC1,SC2をノー
マリーオフにしておく。チップ3の制御入力端子19は
高電位にプルアップされスイッチSC3はノーマリーオ
ンにしておく。
【0104】又、チップ1のクランプ回路の入力端子2
0と出力端子14、及びチップ2のクランプ回路の入力
端子21と出力端子15は、それぞれオープン又は所定
電位に固定しておくとよい。
【0105】各信号源P1〜P6からの信号は、転送用
のスイッチM1,M3,M6,M8,M11,M13を
オンすることにより、保持容量C1〜C6に蓄積され
る。
【0106】まず、不図示のコントローラからスタート
パルスをチップ1に入力すると、出力線L1をリセット
するパルスがタイミングジェネレーターTG1より生成
されリセット手段M5の端子RSTに入力される。こう
して出力線L1がリセットされる。
【0107】その後、走査回路が順次スイッチ手段M
2,M4をオンし、出力線L1に保持容量C1,C2に
蓄積された信号を時系列に出力すると、その信号は増幅
器A1で増幅されオン状態のスイッチS1を通じて共通
出力線10に出力される。
【0108】チップ1からの出力信号は端子22に入力
され、チップ3のクランプ回路のスイッチ手段SC3に
入力される。クランプ回路の動作によって、チップ1固
有のオフセット電圧は実質的に除去され、所定のオフセ
ット電圧成分(クランプ電圧成分)をもつ信号として出
力端子OUTから出力される。
【0109】この時、スイッチ手段SA3はオフしてい
る。
【0110】チップ1からの信号出力動作が終了する
と、不図示の端子を通じてチップ1からエンド信号が出
力される。エンド信号がチップ2に入力されると、チッ
プ2はスイッチ手段SA2をオンして信号の出力を開始
する。チップ1の動作とチップ2の動作は同じである
為、チップ2からの出力信号はチップ3のクランプ回路
に入力される。チップ3のクランプ回路において、チッ
プ2の出力信号に含まれているチップ2固有のオフセッ
ト電圧は実質的に除去される。こうして、チップ2の信
号はチップ3のクランプ電圧成分を含む信号となって出
力端子OUTから出力される。
【0111】以上の各実施形態では信号は全てチップ3
から出力されるように接続されているが、外部配線によ
り、任意のチップから出力を取り出せることは言うまで
もない。
【0112】また、以上の実施形態では1次元の信号出
力装置をシリアルに接続した例であるが、2次元の信号
出力装置をシリアル又はパラレルに接続したものであっ
てもよい。
【0113】さらに、上記実施形態では全て、1チップ
あたり1つの出力端子を有する信号出力装置を用いた
が、複数の出力端子を有する場合でも全く同じように接
続できることはいうまでもない。
【0114】又、各スイッチ手段の制御端子(ゲート)
は、チップ外からの信号によりオン/オフ制御されても
よいし、チップ内蔵のタイミングジェネレーターにより
制御されてもよい。
【0115】図12は本発明の信号出力装置の一例を示
している。図12の(a)は支持体34上に一次元に集
積回路チップ31〜33が配列された集合体の外観を示
している。35は支持体34に形成された配線であり、
各チップ31〜33の外部端子と配線34とはワイヤボ
ンディング又はフリップチップ式で接続されている。
【0116】図12の(b)は支持体45上に二次元に
集積回路チップ41〜44が配列された集合体の外観を
示している。
【0117】46はTAB方式によるフィルムキャリア
パッケージICであり、各チップ41〜44に接続され
ている。各集積回路41〜44がガラス基板又は石英基
板上に形成された薄膜集積回路の場合、“チップ”と云
っても大きさは10000mm2 以上になることもあ
る。
【0118】そして、各チップ31〜33(41〜4
4)のオフセット電圧のバラツキはいずれか1つのチッ
プ内の補正回路によって補正される。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の信号出力
装置によれば、各集積回路チップの出力が行われた際
に、オフセット電圧が補正された出力が得られる。
【0120】詳しくは、チップ毎に出力信号のオフセッ
ト電圧が異なってもその差異は抑制される。従って、本
発明を例えばイメージセンサに適用すれば、原画像に近
いきれいな画像を出力できるマルチチップ型の撮像ユニ
ットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号処理装置の基本的構成を示す図で
ある。
【図2】本発明による第1の実施形態を示す回路図であ
る。
【図3】本発明の信号処理装置によるオフセット電圧補
正の様子を説明する為のタイミングチャートを示す図で
ある。
【図4】本発明による第2の実施形態を示す回路図であ
る。
【図5】図3の回路の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図6】図3の回路の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図7】本発明による第2の実施形態の変形例を示す回
路図である。
【図8】本発明による第2の実施形態の他の変形例を示
す回路図である。
【図9】本発明による第3の実施形態を示す回路図であ
る。
【図10】本発明による第4の実施形態を示す回路図で
ある。
【図11】本発明による第5の実施形態を示す回路図で
ある。
【図12】本発明の信号出力装置の外観を示す図であ
る。
【図13】従来のイメージセンサの回路を模式的に示す
図である。
【図14】図13のイメージセンサの動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【符号の説明】
P1〜P6 光電変換素子 C1〜C6 信号保持容量 M1〜M4,M6〜M9,M11〜14 スイッチ手段 L1〜L3 チップ内出力線 M5,M10,M15 リセット手段 A1〜A3 アンプ手段 B1〜B3 バッファ手段 SW1〜SW3 スイッチ手段 WC1〜WC3 コンパレータ M16,M18,M20 スイッチ手段 C7〜C9 保持手段 M17,M19,M21 MOSトランジスタ R7,R8,R9 抵抗 MC1〜MC3 スイッチ手段 CC1〜CC3 容量手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 5/003

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の信号源からの出力信号を出力する
    為の出力端子と、該出力端子から出力される出力信号の
    オフセット電圧のチップ毎のバラツキを減じる為の補正
    回路とを有する集積回路チップが複数個接続された信号
    出力装置であって、 全ての前記集積回路チップのうちいずれか一つの集積回
    路チップから出力される出力信号のオフセット電圧が、
    全ての前記集積回路チップの前記補正回路に入力され、
    その入力された前記オフセット電圧を基に、各集積回路
    チップにおいて、そこから出力される出力信号の補正が
    行われることを特徴とする信号出力装置。
  2. 【請求項2】 複数の信号源からの出力信号を出力する
    為の出力端子を有する集積回路チップが複数個接続さ
    れ、 該複数個の集積回路チップのうちの一つの集積回路チッ
    プに、各集積回路チップの出力端子から出力される出力
    信号のオフセット電圧のチップ毎のバラツキを減じる為
    の補正回路を備えた信号出力装置であって、 全ての前記集積回路チップから出力される出力信号が、
    前記補正回路に入力されて補正され、当該補正回路を通
    して出力されることを特徴とする信号出力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の信号出力装置におい
    て、各集積回路チップの前記補正回路には、該補正回路
    が設けられた集積回路チップとは異なる集積回路チップ
    の出力端子が接続され、該出力端子からの出力信号と該
    補正回路が設けられた集積回路チップからの出力信号と
    を比較する比較器が設けられている信号出力装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の信号出力装置におい
    て、同じ構成の回路が全集積回路チップに設けられてお
    り、各集積回路チップの動作に基づいて該回路が、前記
    補正回路として働く信号出力装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の信号出力装置におい
    て、各集積回路チップの前記信号源からの信号を出力す
    るための出力回路段は、コンパレータ、信号保持手段、
    アンプ手段を備えたフィードバック系を有する信号出力
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の信号出力装置におい
    て、一の集積回路チップのフィードバック系のコンパレ
    ータに、他の集積回路チップの出力信号が入力される信
    号出力装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項2に記載の信号出力
    装置において、前記信号源は光電変換素子である信号出
    力装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の信号出力装置におい
    て、各集積回路チップの補正回路に入力されるオフセッ
    ト電圧は、各集積回路チップに設けられたチップ選択端
    子の一つにパルスを入力することによって、定められた
    一つの集積回路チップから出力されたものである信号出
    力装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の信号出力装置におい
    て、各集積回路チップの補正回路に入力されるオフセッ
    ト電圧は、全集積回路チップのうちの最大値又は最小値
    である信号出力装置。
  10. 【請求項10】 請求項2に記載の信号出力装置におい
    て、前記補正回路は、クランプ回路を含み、全ての集積
    回路チップの出力信号が該クランプ回路に入力される信
    号出力装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の信号出力装置にお
    いて、前記クランプ回路のクランプ動作は、全集積回路
    チップの出力信号の出力動作前に1回、或いは各集積回
    路チップの出力信号の出力動作前に1回行われる信号出
    力装置。
  12. 【請求項12】 請求項2に記載の信号出力装置におい
    て、前記各集積回路チップには、該出力端子への出力信
    号の送出タイミングを定める為のタイミングジェネレー
    ターが設けられている信号出力装置。
  13. 【請求項13】 請求項2に記載の信号出力装置におい
    て、前記各集積回路チップは、対応する前記信号源から
    の出力信号を増幅する増幅器を有しており、前記補正回
    路が設けられた集積回路チップの該増幅器はその出力端
    子がノーマリーフローティングとなるように構成されて
    いる信号出力装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の信号出力装置にお
    いて、該補正回路が設けられた集積回路チップの増幅器
    はその出力端子にノーマリーオフとなるスイッチを有す
    ることで、該ノーマリーフローティングを実現する信号
    出力装置。
  15. 【請求項15】 請求項2に記載の信号出力装置におい
    て、前記各集積回路チップは、同一構成の回路からな
    り、各集積回路チップ同士の接続関係に基づいて前記補
    正回路として働くチップが定まる信号出力装置。
  16. 【請求項16】 請求項2に記載の信号出力装置におい
    て、前記各集積回路チップは、前記補正回路として働き
    得る回路が、前記信号源及び前記出力端子とは、独立し
    て設けられ、前記集積回路チップ同士の接続関係に基づ
    いて、そのうち少なくとも1つが該補正回路として働く
    信号出力装置。
  17. 【請求項17】 請求項2に記載の信号出力装置におい
    て、前記集積回路チップは同一基体上に配列されてお
    り、端部に配された集積回路チップが該補正回路を有す
    る信号出力装置。
  18. 【請求項18】 請求項2に記載の信号出力装置におい
    て、同じ構成の回路が全集積回路チップに設けられてお
    り、各集積回路チップの動作及び/又は各集積回路チッ
    プの接続関係に基づいて少なくとも1つの該回路が、前
    記補正回路として働く信号出力装置。
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