JP3288269B2 - ゲートアレイの自動配置配線方法 - Google Patents

ゲートアレイの自動配置配線方法

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JP3288269B2 JP19618197A JP19618197A JP3288269B2 JP 3288269 B2 JP3288269 B2 JP 3288269B2 JP 19618197 A JP19618197 A JP 19618197A JP 19618197 A JP19618197 A JP 19618197A JP 3288269 B2 JP3288269 B2 JP 3288269B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲートアレイの自
動配置配線方法に関し、特にバックアノテーションによ
りレイアウト修正を行うゲートアレイの自動配置配線方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のIC(集積回路)は、微細化に伴
い、機能ブロック(例えばインバータ回路)自体のスイ
ッチングスピード、つまり機能ブロック自体の伝達遅延
時間より、機能ブロック間を接続している配線の伝達遅
延時間(以下、tpdと呼ぶ)の方がICの遅延時間に
及ぼす影響が大きくなっている。
【0003】そのため、自動配置配線ツールにより配置
配線を行った場合、クリティカルなパスにおいても配線
のtpdの影響を受け、レイアウト後のtpdおよびタ
イミング検証では、要求を満足しないこと(以下、NG
と呼ぶ)が多くなり、ゲートアレイの利点である短期間
による設計が困難となっている。このレイアウトの影響
にNGを無くす方法として、人手による強制配置や、長
くなった配線の途中に、機能ブロックのバッファを自動
挿入して、配線によるtpdの増大を防ぐ手法が一般に
用いられている。
【0004】次に、従来の自動的にバッファを挿入する
自動配置配線方法について、図6に示すフローチャート
およびその時の内部セルを図7および図8を用いて説明
する。図6は、従来の自動バッファ挿入自動配置配線の
フローチャートである。また、図7は、従来のゲートア
レイの内部セルの略構成を示す概念図であり、機能ブロ
ック用内部セルをアレイ状に配置したものである。図8
は、従来のゲートアレイの内部セル構成の詳細を示す概
念図であり、自動バッファ挿入を他の機能ブロックと同
じ内部セルに配置した例である。
【0005】従来の自動バッファ挿入自動配置配線は、
図6に示すように、まず、ステップSa1で、基板の接
続情報や機能ブロックの接続情報を定義している自動配
置配線ライブラリ1を読み込み、ステップSa2で、自
動配置を行う。次に、ステップSa3で、自動配線を行
い、ステップSa4で、実配線によるtpdおよびタイ
ミング検証を行う。そして、ステップSa5で、要求さ
れるtpdおよびタイミングが満足しているか否かの判
定を行う。
【0006】この判定で、要求されるtpdおよびタイ
ミングが満足した場合、そのまま終了となる。一方、ス
テップSa5の判定で、要求されるtpdおよびタイミ
ングが満足しない場合、ステップSa6で、その満足し
なかったtpdやタイミングに、影響を与えている機能
ブロックの検索を行う。次に、ステップSa8で、バッ
ファを配置すべき最適な場所の検索を行い、ステップS
a11で、バッファ挿入場所付近で空きセル有無の判定
を行う。
【0007】この判定で、空きセルが有りの場合、ステ
ップSa13で、機能ブロックであるバッファを、その
空きセルに自動配置する。次に、ステップSa14で、
再度自動配線を行い(バッファを配置し再度自動配線し
たレイアウト例の概略図を図7に詳細図を図8に示
す)、実配線によるtpdおよびタイミング検証を行う
ステップSa4へ戻り、同様の処理を行う。
【0008】ゲートアレイの内部セル構造は、図7に示
すように、ゲートアレイの内部セル領域として、XY方
向に機能ブロック用セル22がアレイ状に繰り返し配置
されており、Y方向の機能ブロック用セル22間に配線
チャネル領域23が配置されている。また、機能ブロッ
ク用内部セル22のうち、ハッチングされたセルは、機
能ブロック配置済みであり、白抜きのセルは、機能ブロ
ック未配置の機能ブロック用内部セル24である。ま
た、41は、機能ブロック用内部セル22に配置され
た、機能ブロックであるインバータであり、42は、機
能ブロック用内部セル22に配置された、機能ブロック
であるインバータである。さらに、44は、配線チャネ
ル領域に設けられた第2アルミの信号線、46は、配線
チャネル領域23に設けられた第1アルミの信号線であ
る。また、47は、自動バッファ挿入用セル21に配置
された挿入用バッファである。
【0009】また、図において、31は第1アルミの
最高電位(以下、VDDと呼ぶ)、32は第1アルミの
最低電位(以下、GNDと呼ぶ)、33は第1アルミと
第2アルミ間のスルーホール、34は第2アルミのVD
D、35は第2アルミのGND、36はMOS FET
のゲート電極、37はPチヤネルMOS FETのソー
スおよびドレインとなるP+層、38はNチヤネルMO
S FETのソースおよびドレインとなるN-層であ
る。
【0010】一方、ステップSa11の判定で空きセル
が無しと判定された場合には、ステップSa12で、バ
ッファを挿入すべき場所に既に配置してある他の機能ブ
ロックを、他の空きセルに移動および再配置を行う。次
に、上述したステップSa13で、その空いたセルに機
能ブロック用のバッファを自動挿入し、ステップSa1
4で、再度自動配線を行い(バッファを配置し再度自動
配線したレイアウト例の概略図を図7に、詳細図を図8
に示す)、実配線によるtpdおよびタイミング検証を
行うステップSa4へ戻り、同様の処理を行う。
【0011】上述した処理は、実配線によるtpdおよ
びタイミング検証の判定において、要求されるtpdお
よびタイミングが満足するまで繰り返される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の自動配置配線方法では、第1の問題点として、自動
配置配線の処理時間が増加することによって、開発時間
(TAT)が増大するということがある。その理由は、
従来の自動バッファ挿入自動配置配線方法では、機能ブ
ロック用セル22を流用して自動配置配線を行うため、
自動配置配線後、配線容量等により、tpdやタイミン
グ等が要求を満足しなくなった機能ブロックがあった場
合、最適な場所にバッファを挿入しようとしても、既に
配置された他の機能ブロックが邪魔となり、そのバッフ
ァを配置することが困難となる。
【0013】したがって、バッファを配置すべき場所
に、他の機能ブロックが既に配置されていた場合、その
機能ブロックを他の空きセルに移動配置し、それによっ
て空いたセルにバッファを挿入しなければならない。そ
の後、挿入したバッファと移動した他の機能ブロックお
よびこれらによって影響を受けた他の配線とに対して再
自動配線を行うため、大幅修正による自動配線の収束性
が低くなり、再自動配置配線の処理時間が増大し、開発
時間(TAT)が増大するという問題点があった。
【0014】次に、第2の問題点として、チップ面積が
大きくなるということがある。その理由は、従来の自動
バッファ挿入自動配置配線方法では、上述したように、
機能ブロックを流用して自動配置配線を行うため、自動
配置配線後、配線容量等により、tpdやタイミング等
が要求を満足しなくなった機能ブロックがあった場合、
最適な場所にバッファを挿入しようとしても、既に配置
された他の機能ブロックが邪魔となり、そのバッファの
配置が困難となってしまう。
【0015】したがって、バッファを配置すべき場所
に、他の機能ブロックが既に配置されていた場合、その
機能ブロックを他の空きセルに移動配置しようとする処
理を行うが、移動配置しようとした機能ブロックに合う
空きセルが無かったり、その機能ブロックの移動量が大
きかった場合、再自動配線時に配線できなくなり、結果
的に基板のサイズを大きくしなければならないという問
題点があった。
【0016】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、自動配置配線後、他の機能ブロックの配置を変
えることなく、チップ面積を大きくすることなく、バッ
ファを配置することができ、かつ開発時間(TAT)の
増大を防止することができるゲートアレイの自動配置配
線方法を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】 上述した問題点を解決
するために、請求項1記載の発明では、ゲートアレイの
自動配置配線において、自動配置配線後の実配線による
伝達遅延時間およびタイミング検証の判定後、検証結果
に影響を与えている機能ブロックを検索するステップ
と、バッファ配置最適場所を検索するステップと、自動
挿入用バッファを配置するステップと、前記バッファ挿
入により影響を受けた配線の接続のみを変更するステッ
プとを具備し、前記ゲートアレイの内部セル領域には、
X方向に繰り返し配置された複数の機能ブロックセルか
らなる第1の機能ブロックセル群と、X方向に繰り返し
配置されると共に複数の機能ブロックセルと並行に配置
された複数の機能ブロックセルからなる第2の機能ブロ
ックセル群と、第1の機能ブロックセル群と第2の機能
ブロックセル群との間に設けられた配線領域と、配線領
域にX方向に伸びるゲート電極を有するバッファ挿入用
セルとが予め配置され、前記バッファ挿入用セルの中か
らバッファ挿入に最適な場所を検索するステップと、バ
ッファ挿入用配置配線ライブラリを参照することによ
り、自動的に挿入用バッファを前記最適なバッファ挿入
用セルに配置するステップとを具備することを特徴とす
る。
【0018】
【0019】また、請求項記載の発明では、請求項
載のゲートアレイの自動配置配線方法において、自動
的に挿入用バッファをバッファ挿入用セルに配置後、バ
ッファ挿入により影響を受けた配線を削除することによ
り、部分的に再自動配線を行うステップを具備すること
を特徴とする。
【0020】本発明では、予め配線領域に機能ブロック
が主に使用しているアルミ(例えば第1アルミとする)
を主軸としている方向(例えばX軸方向)と同方向に、
バッファ挿入セルのPチヤネルMOS FETとNチヤ
ネルMOS FETがその第1アルミで直線的に接続可
能なバッファ挿入用の予備のセルを配置しておく。そし
て、必要に応じて予め配置してある予備のバッファ挿入
用セルにバッファを挿入し、配線の接続を変更する手段
により、遅延調整を行う。したがって、自動配置配線
後、他の機能ブロックの配置を動かすことなく、また、
バッファを挿入すべき場所に容易に、かつチップ面積を
大きくすることなく、バッファを挿入することが可能と
なる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。 A.実施形態の構成 図1は、本発明の実施形態による、バッファ挿入セルを
備えたゲートアレイの自動バッファ挿入自動配置配線方
法を示したフローチャートである。図2は、本発明の実
施形態に適用した、バッファ挿入セルを備えたゲートア
レイの内部セル構造の概略を示す概念図である。
【0022】まず、図2を参照して、本発明の実施形態
に適用した、バッファ挿入セルを備えたゲートアレイの
内部セル構造について説明する。本発明の実施形態に適
用した、バッファ挿入セルを備えたゲートアレイの内部
セル構造は、図2に示すように、ゲートアレイの内部セ
ル領域として、XY方向に機能ブロック用セル22がア
レイ状に繰り返し配置されており、Y方向に自動バッフ
ァ挿入用セル21が機能ブロック用セル22の間に繰り
返し配置されている。また、その自動バッファ挿入セル
21は、配線チャネル領域(図示略)を有している。つ
まり、配線チヤネル領域を持った機能ブロック用内部セ
ル22をアレイ状に配置し、配線チャネル領域に自動バ
ッファ挿入用セル21を設けている。
【0023】また、機能ブロック用内部セル22のう
ち、ハッチングされたセルは、機能ブロック配置済みで
あり、白抜きのセルは、機能ブロック未配置の機能ブロ
ック用内部セル24である。また、41は、機能ブロッ
ク用内部セル22に配置された、機能ブロックであるイ
ンバータであり、42は、機能ブロック用内部セル22
に配置された、機能ブロックであるインバータである。
さらに、44は、配線チャネル領域に設けられた第2ア
ルミの信号線、46は、配線チャネル領域に設けられた
第1アルミの信号線である。また、47は、自動バッフ
ァ挿入用セル21に配置された挿入用バッファである。
【0024】ここで、図3は、本発明に適用したバッフ
ァ挿入セルを備えたゲートアレイの機能ブロック用のセ
ルおよび機能ブロックを配置したレイアウト図である。
図3において、31は第1アルミの最高電位(以下、V
DDと呼ぶ)、32は第1アルミの最低電位(以下、G
NDと呼ぶ)、33は第1アルミと第2アルミ間のスル
ーホール、34は第2アルミのVDD、35は第2アル
ミのGND、36はMOS FETのゲート電極、37
はPチヤネルMOS FETのソースおよびドレインと
なるP+層、38はNチヤネルMOS FETのソース
およびドレインとなるN-層である。
【0025】B.実施形態の動作 次に、本発明の実施形態による、バッファ挿入セルを備
えたゲートアレイの自動バッファ挿入自動配置配線方法
について、図1に示すフローチャートを用いて説明す
る。まず、ステップSb1で、基板の接続情報や機能ブ
ロックの接続情報を定義している自動配置配線ライブラ
リ1を読み込む。基板の接続情報は、例えば、配置配線
禁止定義や主軸・副軸の定義(本実施例では、主軸はX
方向が第1アルミでY方向が第2アルミ、副軸はY方向
が第1アルミでX方向が第2アルミ)からなる。次に、
ステップSb2で、自動配置を行い、ステップSb3
で、自動配線を行う。この時、図2または図4に示すよ
うに、インバータ42とインバータ41が挿入用バッフ
ァ47を介して第1アルミ配線46および第2アルミ配
線44で接続される。ここで、図4は、前述した図3に
示すゲートアレイの機能ブロック用セル22にインバー
タ42とインバータ41を配置配線したレイアウト図で
ある。そして、ステップSb4で、実配線によるタイミ
ング検証を行い、ステップSb5で、要求されるtpd
およびタイミングが満足しているか否かの判定を行う。
【0026】ここで、内部セル領域を10mm口とした
場合を例にtpdを計算する。内部セル領域が10mm
口時に、内部セル領域の左下と中央部に機能ブロックで
あるインバータ42およびインバータ41を配置した場
合、インバータ間には10mmの配線が付くことにな
る。これを、1mm当たりの配線容量を0.2(p
F)、1mm当たりの配線抵抗を100(Ω)と仮定し
てSPICEシミュレーションを行うと、3.37(n
s)のtpdとなる。つまり、インバータ42とインバ
ータ41間のtpdは、3.37(ns)であるため、
要求のtpdを3(ns)以内とすると要求を越えてお
り、判定を行うステップSb5では、否と判断される。
【0027】この判定で、要求されるtpdおよびタイ
ミングが満足した場合、そのまま終了する。一方、ステ
ップSb5の判定で、要求されるtpdおよびタイミン
グが満足しない場合、ステップSb6で、その満足しな
かったtpdやタイミングに影響を与えている機能ブロ
ックを検索する。この例では、機能ブロックであるイン
バータ42とインバータ41の間となる。次に、ステッ
プSb8で、その機能ブロックに対しバッファ配置の最
適な場所(挿入用バッファの最適な配置場所は、バッフ
ァ挿入用セルの中から検索)を検索する。
【0028】この場合、その機能ブロックであるインバ
ータ42に対し、適切な場所として機能ブロックである
インバータ42とインバータ41の中間に位置する場所
を、バッファ挿入用セルの中から検索する。そして、ス
テップSb9で、バッファ挿入用配置配線ライブラリ7
を参照して、挿入用バッファを検索した場所であるバッ
ファ挿入用セルに自動配置する。そして、バッファ挿入
によりショート等の影響を受けた配線のみ、ステップS
b10で、再度自動配線を行った後、実配線によるtp
dおよびタイミング検証を行うステップSb4へ戻り、
同様の処理を行う。
【0029】上述した処理は、実配線によるtpdおよ
びタイミング検証の判定において、要求されるtpdお
よびタイミングが満足するまで繰り返される。
【0030】そして、最終的に、インバータ42とイン
バータ41が配置された図4に示すゲートアレイにおい
て、インバータ42とインバータ41間の配線容量によ
りtpdが満足するように、図5(または図2)に示す
ように、インバータ42とインバータ41の中間に位置
する場所に自動的に挿入用バッファ47が挿入される。
【0031】ここで、図2に示すように、機能ブロック
であるインバータ42に対し、適切な場所として機能ブ
ロックであるインバータ42とインバータ41の中間に
位置する場所にバッファを挿入した場合を例に、tpd
を計算する。機能ブロックであるインバータ42とイン
バータ41間の配線は10mmであるため、その中間に
挿入用バッファを挿入した場合、1mm当たりの配線容
量を0.2(pF)、1mm当たりの配線抵抗を100
(Ω)として仮定してSPICEシミュレーションを行
なうと、2.87(ns)のtpdとなる。実配線によ
るtpdおよびタイミングの検証では、要求のtpdは
3(ns)であるため、判定を行うステップSb5の処
理では可と判断され、当該処理を終了する。
【0032】このように、実配線による配線長の影響で
tpdに影響を与え、要求されるtpdを満足しない場
合は、問題となる機能ブロックを検索後、最適なバッフ
ァの挿入場所をバッファ挿入用セルの中から検索し、バ
ッファ挿入用配置配線ライブラリ7を参照して、そこに
対してバッファを挿入するようにしたため、他の機能ブ
ロックの配置を変えることなく、また、他の配線を大き
く変えることなく、要求されるtpdおよびタイミング
を満足することが可能となる。この結果、自動配置配線
を繰り返し行う必要が無くなり、開発時間(TAT)が
短くなる。
【0033】また、バッファの自動挿入が必要となるパ
スは、主にクリティカルパスであり、これはチップ全体
の10%程度であるため、バッファ挿入により他の配線
が若干ショート等の影響を受けるが、図4、図5に示す
ように、本発明に適した機能ブロック用セルとバッファ
挿入用セルであれば、図5のバッファ挿入前の配線と比
較して、図6のバッファ挿入後の配線でも1格子のみの
増加である。このため、他の配線への影響度が小さく、
その影響を受けた配線とバッファ挿入した配線のみを再
配線するのみで済み、配置配線の収束性が高い。例え他
の配線が迂回をしてtpdおよびタイミング等に影響が
生じた場合でも、同様の処理が繰り返えされ、バッファ
が挿入されるため、問題を生じることはない。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、機能ブロックが主に使用しているアルミ(例えば第
1アルミとする)を主軸としている方向(例えばX軸方
向)と同方向における配線領域に、バッファ挿入セルの
PチヤネルMOS FETとNチヤネルMOS FET
がその第1アルミで直線的に接続可能なバッファ挿入用
セルを予め設けたことにより、要求されるtpdおよび
タイミングを満足する最適な場所を上記バッファ挿入用
セル中から検索することができるので、他の機能ブロッ
クの配置を変えることなく、また、他の配線を大きく変
えることなく、要求されるtpdおよびタイミングを満
足させることができるため、自動配置配線の繰り返し回
数が少なくなり、開発時間(TAT)を短くすることが
でき、また、バッファ挿入による他への影響を抑えるこ
とができ、目的とするチップ面積で要求されるtpdお
よびタイミングを満足することができるという利点が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例である自動配置配線方法のフ
ローチャートである。
【図2】 本発明に最適なバッファ挿入用セルを備え
た、ゲートアレイの内部セル構造の概略を示す概念図で
ある。
【図3】 本発明に最適なバッファ挿入用セルを備え
た、ゲートアレイの内部セル構造の詳細を示す概念図で
ある。
【図4】 図3に示すゲートアレイに機能ブロックを配
置して配線を行った場合の構造を示す概念図である。
【図5】 図4に示すゲートアレイにバッファを挿入し
た場合の構造を示す概念図である。
【図6】 従来の自動バッファ挿入を行う自動配置配線
方法のフローチャートである。
【図7】 従来のゲートアレイの内部セル構造の略構成
を示す概念図である。
【図8】 従来のゲートアレイの内部セル構造の詳細な
構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1 自動配置配線ライブラリ 7 バッファ挿入用配置配線ライブラリ 21 自動バッファ挿入用セル 22 機能ブロック用内部セル(機能ブロック配置済み
セル) 23 配線チヤネル領域 24 機能ブロック用内部セル(機能ブロック未配置セ
ル) 31 第1アルミの最高電位(VDD) 32 第1アルミの最低電位(GND) 33 第1アルミと第2アルミ間のスルーホール 34 第2アルミの最高電位(VDD) 35 第2アルミの最低電位(GND) 36 MOS FETのゲート電極 37 PチヤネルMOS FETのソースおよびドレイ
ンとなるP+層 38 NチヤネルMOS FETのソースおよびドレイ
ンとなるN+層 41 機能ブロックであるインバータ 42 機能ブロックであるインバータ 43 ゲートコンタクトおよび第1アルミと第2アルミ
間のスルホール 44 第2アルミの信号線 45 第1アルミと第2アルミ間のスルーホール 46 第1アルミの信号線 47 挿入用バッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−23347(JP,A) 特開 平5−299617(JP,A) 特開 平3−244153(JP,A) 特開 平9−97842(JP,A) 特開 平9−17875(JP,A) 特開 平4−165647(JP,A) 実開 平1−116445(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/118 G06F 17/50 H01L 21/82 H01L 27/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲートアレイの自動配置配線において、 自動配置配線後の実配線による伝達遅延時間およびタイ
    ミング検証の判定後、検証結果に影響を与えている機能
    ブロックを検索するステップと、 バッファ配置最適場所を検索するステップと、 自動挿入用バッファを配置するステップと、 前記バッファ挿入により影響を受けた配線の接続のみを
    変更するステップとを具備し、 前記ゲートアレイの内部セル領域には、X方向に繰り返
    し配置された複数の機能ブロックセルからなる第1の機
    能ブロックセル群と、前記X方向に繰り返し配置される
    と共に前記複数の機能ブロックセルと並行に配置された
    複数の機能ブロックセルからなる第2の機能ブロックセ
    ル群と、前記第1の機能ブロックセル群と前記第2の機
    能ブロックセル群との間に設けられた配線領域と、前記
    配線領域に前記X方向に伸びるゲート電極を有するバッ
    ファ挿入用セルとが予め配置され、 前記バッファ挿入用セルの中からバッファ挿入に最適な
    場所を検索するステップと、 バッファ挿入用配置配線ライブラリを参照することによ
    り自動的に挿入用バッファを前記最適なバッファ挿入用
    セルに配置するステップとを具備することを特徴とする
    ゲートアレイの自動配置配線方法。
  2. 【請求項2】 自動的に前記挿入用バッファを前記バッ
    ファ挿入用セルに配置後、挿入用バッファにより影響を
    受けた配線を削除することにより、部分的に再自動配線
    を行うステップとをさらに具備することを特徴とする請
    求項1記載のゲートアレイの自動配置配線方法。
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