JP3288087B2 - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置

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JP3288087B2
JP3288087B2 JP29149092A JP29149092A JP3288087B2 JP 3288087 B2 JP3288087 B2 JP 3288087B2 JP 29149092 A JP29149092 A JP 29149092A JP 29149092 A JP29149092 A JP 29149092A JP 3288087 B2 JP3288087 B2 JP 3288087B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動分析装置に係り、
特に、底部に膜を有する反応容器を用いた自動分析装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動分析装置は、検体に対する様々な検
査を自動的に行うことができる医療装置である。
【0003】自動分析装置は、検体および試薬を反応容
器に分注し、分注された検体と試薬との間で所定の反応
を生じさせるようになっているが、この反応過程の間、
反応容器を所定の温度に維持する必要がある。
【0004】このため、従来の自動分析装置には、通
常、伝熱性が良好で温度管理が容易な水を熱媒体とした
恒温槽を設けてあり、水の対流伝熱作用によって反応容
器を所定の温度に維持するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、検査の種類に
よっては、従来の恒温槽を用いることができない特殊な
反応容器を用いる場合がある。
【0006】例えば、免疫測定の場合には、その一工程
として、所定の粒子と結合した物質と結合していない物
質とを分離する、いわゆるB/F(binding/free)分離を
行うが、このB/F分離工程を行うには、まず、結合物
質と非結合物質とが混在した溶液を、底部に膜を有する
反応容器に入れておき、次いで、膜の下方から吸引装置
で吸引し、非結合物質だけを膜を介して吸引する。
【0007】このようなB/F分離工程において水を熱
媒体とした恒温槽を用いるとすると、反応容器内の物質
が膜を透過し、透過した物質はさらに水に運ばれて別の
反応容器内に入り込む、いわゆるコンタミネーションが
生じるおそれがある。
【0008】したがって、かかるB/F分離工程におい
ては、従来の恒温槽を使用することができなかった。
【0009】また、従来の恒温槽には、水に対して所定
の電気絶縁処理を施す必要があること、水が腐敗せぬよ
うに定期的に水を交換してやる必要があること、発生す
る水蒸気を逃がすために密閉構造にはできないこと等、
様々な問題があった。
【0010】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、水を使用しないで反応容器内を所定の温度に
維持することができる自動分析装置を提供することを目
的とする。
【0011】なお、水を熱媒体としない恒温装置の技術
は、特開昭53−33188号公報に開示されている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動分析装
置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載
したように、所定の溶液を収容する反応容器と、この反
応容器の底部に設けられた膜と、前記反応容器に対して
側面から熱伝達可能な熱伝達手段と、この熱伝達手段を
加熱可能な加熱手段と、前記反応容器の底部近傍に配置
され、上記反応容器に対して放射伝熱可能で貫通孔を有
する放射伝熱手段と、前記膜および貫通孔を介してB/
F分離を行なう処理手段と、を備えたものである。ま
た、本発明に係る自動分析装置は、上述した課題を解決
するために、請求項2に記載したように、前記反応容器
を移動させる移動手段と、吸引装置とを備え、前記移動
手段により前記吸引装置の位置に移動した反応容器に対
して、前記吸引装置は前記膜及び前記貫通孔を介してB
/F分離を行なうものである。
【0013】
【作用】本発明の自動分析装置によれば、反応容器に所
定の溶液、例えば検体および試薬を分注する。一方、熱
伝達手段をあらかじめ加熱手段で所定の温度まで加熱し
ておき、熱伝導あるいは放射伝熱により熱伝達手段から
反応容器に熱を伝え、反応容器内を所定の温度に維持す
る。
【0014】本発明の好ましい実施例によれば、熱伝達
手段は、反応容器を挟持可能でかつ反応容器に熱伝導可
能な1対の挟持体であり、別の好ましい実施例によれ
ば、反応容器の底部近傍に配置された放射伝熱可能な放
射伝熱板である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の自動分析装置の実施例につい
て、添付図面を参照して説明する。
【0016】本実施例の自動分析装置は、所定の溶液が
分注された反応容器を所定の温度に維持可能な恒温装置
を備える。
【0017】図1は、上述の恒温装置を平面図で示した
ものである。
【0018】恒温装置1は、図示しない搬送装置で同図
の左から右に搬送される反応容器2に対して熱伝導によ
り熱伝達可能な熱伝導体としての挟持体3と、放射伝熱
により放射伝熱可能な放射伝熱体としての放射伝熱板4
とを備える。
【0019】挟持体3は、1対の熱伝導ブロック3a,
3bで構成してあり、所定の時間、反応容器2を挟み込
むようになっている。
【0020】挟持体3は、熱伝導特性が良好な例えばア
ルミニウムで構成するのがよい。
【0021】放射伝熱板4は、反応容器2の底部近傍に
配置してある。
【0022】挟持体の各対3a,3bは、各々、別々の
周回ベルト5a,5bに取り付けてあり、反応容器2の
搬送速度に同調した所定の周回速度で周回ベルト5a,
5bを互いに反対方向に周回させることにより、所定の
区間内で反応容器2を挟むことができるようになってい
る。
【0023】本実施例の恒温装置はさらに、挟持体の各
対3a,3bを加熱可能な加熱手段としてのヒーター6
a,6bを備える一方、放射伝熱板4の下方に吸引装置
7が処理手段として設けられており、吸引装置7に対応
した上方位置の放射伝熱板4には、吸引装置7が反応容
器2に対して所定の処理を行うための貫通孔8を設けて
ある。
【0024】図2は、反応容器2、これを挟み込む前の
挟持体の各対3a,3b、放射伝熱板4および放射伝熱
板4に設けられた貫通孔8を斜視図で示したものであ
る。
【0025】反応容器2の底部には膜11を設けてあ
り、反応容器2が貫通孔8のところまで搬送されてくる
と、貫通孔8の下方に配置された吸引装置7を作動さ
せ、所定の物質を反応容器2から膜11を介して吸引可
能になっている。
【0026】次に、本実施例の恒温装置を用いて免疫測
定を行う手順について説明する。
【0027】まず、底部に膜11を有する反応容器2を
図示しない反応容器収納庫から取り出し、これを搬送装
置で恒温装置1に搬入する。
【0028】次に、搬入された反応容器2を、あらかじ
めヒーター6a,6bでそれぞれ所定の温度に加熱され
た挟持体の各対3a,3bで挟み込み、熱伝導作用で加
熱する一方、図示しないヒーターで所定の温度に加熱さ
れた放射伝熱板4から放射伝熱作用により反応容器2を
加熱する。
【0029】これら挟持体3および放射伝熱板3の熱伝
達作用により、反応が終了するまで、反応容器2を例え
ば37°C付近の温度に維持することができる。
【0030】ここで、放射伝熱板4は、反応容器2の底
部の膜11から所定の距離だけ離してあるので、膜11
を介したコンタミネーションのおそれはない。
【0031】次に、図1のAに示す位置にきた反応容器
2に試薬を分注する。
【0032】分注を行うには、例えば自動分析装置に備
えたサンプリングアームを作動させることにより、試薬
容器に入った試薬を反応容器2に分注すればよい。
【0033】次に、Bに示す位置にきた反応容器2に、
同様にして検体を分注する。
【0034】試薬および検体が分注された反応容器2
は、上述したように所定の温度に維持してあるため、反
応容器2内で所望の反応を進めることができる。
【0035】次に、Cの位置まできて所望の反応が終了
した反応容器2内を洗浄する、すなわち試薬と結合して
いない物質を取り除いて試薬と結合した物質だけを反応
容器2内に残すB/F分離を行う。
【0036】B/F分離を行うには、吸引装置7を作動
させることにより、上述の非結合物質を膜11および貫
通孔8を介して吸引する。
【0037】次に、位置Dにきた反応容器2に所定波長
の光を照射することにより、反応容器2内に残った結合
物質を定量的に評価する。
【0038】最後に、免疫測定が終了した反応容器2を
外部に搬出し、図示しない廃棄物処理庫に廃棄する。
【0039】以上説明したように、本実施例の恒温装置
は、反応容器に対して熱伝導および放射伝熱の少なくと
もいずれかで熱伝達可能な熱伝達手段と、熱伝達手段を
加熱可能な加熱手段とを備えたので、水を使用しないで
反応容器内を所定の温度に維持することができる。
【0040】このため、B/F分離工程においては、コ
ンタミネーションのおそれがなくなる。
【0041】また、水を熱媒体としないため、水を交換
する必要がなくなるので、保守点検が容易になるととも
に、電気絶縁処理が不要となり製造コストを低減するこ
とができる。
【0042】さらに、水蒸気が発生しないため恒温装置
を密閉構造とすることができる。
【0043】このため、計測方法として発光や蛍光を用
いる場合には、外部の光を遮断することができる、計測
方法に適した恒温装置を製造することができる。
【0044】上述の実施例では、反応容器を挟持可能な
1対の挟持体を熱伝導体として構成したが、熱伝導体は
これに限定されるものではなく、反応容器と接触するこ
とにより、反応容器に対して熱伝導可能な熱伝導体であ
ればどんな形態でもよい。
【0045】また、上述の実施例では、反応容器に対し
て所定の処理を行うための貫通孔を放射伝熱板に設けた
が、必ずしも貫通孔を設ける必要はなく、反応容器を所
定の駆動機構により放射伝熱板から遠ざけ、吸引装置の
ところまで移動させ、そこで所定の処理を行うような構
成としてもよい。
【0046】また、上述の実施例では、反応容器の底部
近傍に配置された放射伝熱板を放射伝熱体として構成し
たが、これに限定されるものではなく、反応容器の近傍
に配置されることにより、反応容器に対して放射伝熱可
能な放射伝熱体であればどんなものでもよい。
【0047】また、上述の実施例では、熱伝達手段とし
て、熱伝導体と放射伝熱体の2つを設けたが、いずれか
一方を設ける構成としてもよい。
【0048】また、上述の実施例では、反応容器の温度
を所望の温度範囲に制御する点について説明しなかった
が、必要ならば、反応容器の温度を検知する温度検知手
段を反応容器に設け、検知された温度にしたがって、熱
伝達手段および加熱手段の少なくともいずれかを制御可
能な温度制御手段を備えるようにしてもよい。
【0049】熱伝達手段を制御する例としては、例えば
挟持体で反応容器を挟持する時間、挟持体と反応容器と
の接触面積、放射伝熱板と反応容器との距離等を、検知
された温度に応じて可変に構成すればよい。
【0050】また、加熱手段を制御する例としては、例
えば加熱手段の配置位置、加熱手段のヒーター温度等
を、検知された温度に応じて可変に構成すればよい。
【0051】また、上述の実施例では、加熱手段として
のヒーターを、挟持体の各対3a,3bの周回軌道の近
傍に配置したが、このような構成に限定されるものでは
なく、例えば、挟持体の各対3a,3bにそれぞれ小型
ヒーターを取り付けておき、各対3a,3bを、検査段
階に応じて独立に加熱可能に構成してもよい。
【0052】例えば、試薬や検体を反応容器に分注する
と反応容器の温度がかなり下がるため、分注の後あるい
はあらかじめ分注の前にその段階における挟持体の各対
3a,3bをやや強めに加熱し、その他の段階における
挟持体については、加熱の程度を弱くするような構成と
してもよい。
【0053】また、水蒸気が発生しない構造となってい
るので、光遮断機能と保温機能とをあわせ持つ蓋を恒温
装置の上部に設けてもよい。
【0054】また、この蓋に分注用の貫通孔を設けても
よい。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の自動分析装
置は、水を使用しないで反応容器を所定の温度に維持す
ることができ、しかも反応容器を温めながらB/F分離
を行なうことができ、反応容器内に収納された溶液を反
応を促進させてB/F分離が可能となって信頼性の向上
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の自動分析装置に備えた恒温装置の平
面図。
【図2】本実施例の恒温装置に設けた熱伝導体としての
挟持体の斜視図。
【符号の説明】
1 恒温装置 2 反応容器 3 挟持体(熱伝導体、熱伝達手段) 4 放射伝熱板(放射伝熱体、熱伝達手段) 6a,6b ヒーター(加熱手段) 7 吸引装置 8 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−228562(JP,A) 特開 昭63−73154(JP,A) 特開 昭61−75263(JP,A) 特開 昭53−33188(JP,A) 特開 平5−312813(JP,A) 実開 昭58−96255(JP,U) 実開 平3−115857(JP,U) 特公 昭53−3950(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/00 - 35/10 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の溶液を収容する反応容器と、 この反応容器の底部に設けられた膜と、 前記反応容器に対して側面から熱伝達可能な熱伝達手段
    と、 この熱伝達手段を加熱可能な加熱手段と、 前記反応容器の底部近傍に配置され、上記反応容器に対
    して放射伝熱可能で貫通孔を有する放射伝熱手段と、 前記膜および貫通孔を介してB/F分離を行なう処理手
    段と、 を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  2. 【請求項2】前記反応容器を移動させる移動手段と、 吸引装置とを備え、 前記移動手段により前記吸引装置の位置に移動した反応
    容器に対して、前記吸引装置は前記膜及び前記貫通孔を
    介してB/F分離を行なうことを特徴とする請求項1記
    載の自動分析装置。
  3. 【請求項3】 前記反応容器に溶液を分注する分注手段
    と、 前記溶液の分注の後または分注の前の段階に、前記反応
    容器に対する加熱を、他の段階に比べて強くするように
    前記加熱手段を制御する温度制御手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1または2記載の自動分析装置。
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