JP3288013B2 - 業務用アイロン及びスチームブラシ - Google Patents

業務用アイロン及びスチームブラシ

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JP3288013B2 JP20296698A JP20296698A JP3288013B2 JP 3288013 B2 JP3288013 B2 JP 3288013B2 JP 20296698 A JP20296698 A JP 20296698A JP 20296698 A JP20296698 A JP 20296698A JP 3288013 B2 JP3288013 B2 JP 3288013B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、業務用アイロン及
びスチームブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の業務用アイロンやスチームブラシ
としては、本体(アイロン本体、スチームブラシ本体)
に、蒸気チューブのみを接続して、そのチューブの上流
側に設けられた電磁弁を開状態とすることにより、本体
に設けられた噴出孔から衣服等に向けて蒸気を噴出する
ように構成されたものが公知であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来の業務用アイロンやスチームブラシでは、電磁弁を
閉じてスチームを噴出させないでおくと、電磁弁や蒸気
チューブ等の温度が短時間で低下し、内部に水滴が生じ
る。その後、電磁弁を開いて蒸気を噴出させると、最初
に蒸気と共に水滴が飛び出して衣服等を濡らしてしまう
という問題があった。また、電磁弁や蒸気チューブが冷
えていると、手元のスイッチを入れても、本体から蒸気
が噴出するまでに時間がかかり、作業効率が悪いという
問題があった。
【0004】そこで、本発明は、上述の問題を解決し
て、アイロン本体を通常の温度に加熱しても水滴が噴出
することが無く、かつ、手元スイッチを入れると時間の
遅れ無く即座に蒸気が噴出する業務用アイロンを提供す
ることを目的とする。また、本発明は、スチームブラシ
本体を通常の温度に加熱しても水滴が噴出することが無
く、かつ、手元スイッチを入れると時間の遅れ無く即座
に蒸気が噴出するスチームブラシを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る業務用アイロンは、アイロン本体
と、アイロン掛け用蒸気の流通と停止を制御する電磁弁
と、該電磁弁の開状態に於てアイロン掛け用蒸気をアイ
ロン本体に送るアイロン掛け用蒸気チューブと、該アイ
ロン掛け用蒸気チューブに沿って先端側へ加熱用蒸気を
送ると共に該アイロン掛け用蒸気チューブを略全長にわ
たって加熱する加熱用蒸気チューブと、該加熱用蒸気チ
ューブからの蒸気を還送させる還りチューブと、を備
、さらに、上記アイロン掛け用蒸気チューブと還りチ
ューブとが、上記加熱用蒸気チューブ内に挿通されてい
ものである。
【0006】また、アイロン本体と、アイロン掛け用蒸
気の流通と停止を制御する電磁弁と、該電磁弁の開状態
に於てアイロン掛け用蒸気をアイロン本体に送るアイロ
ン掛け用蒸気チューブと、該アイロン掛け用蒸気チュー
ブに沿って先端側へ加熱用蒸気を送ると共に該アイロン
掛け用蒸気チューブを略全長にわたって加熱する加熱用
蒸気チューブと、該加熱用蒸気チューブからの蒸気を還
送させる還りチューブと、を備え、さらに、上記アイロ
ン掛け用蒸気チューブと還りチューブとが、上記加熱用
蒸気チューブ内に挿通され、かつ、上記電磁弁に、加熱
用蒸気チューブへの加熱用蒸気が常時流通される加熱用
蒸気流通路が、形成されているものである。
【0007】また、アイロン本体に、加熱用蒸気チュー
ブと還りチューブに連通連結されると共に加熱用蒸気が
常時流通する加熱用蒸気室が、形成されているものであ
る。
【0008】また、本発明に係るスチームブラシは、ス
チームブラシ本体と、スチームブラッシング用蒸気の流
通と停止を制御する電磁弁と、該電磁弁の開状態に於て
スチームブラッシング用蒸気をスチームブラシ本体に送
るブラッシング用蒸気チューブと、該ブラッシング用蒸
気チューブに沿って先端側へ加熱用蒸気を送ると共に該
ブラッシング用蒸気チューブを略全長にわたって加熱す
る加熱用蒸気チューブと、該加熱用蒸気チューブからの
蒸気を還送させる還りチューブと、を備え、さらに、上
記ブラッシング用蒸気チューブと還りチューブとが、加
熱用蒸気チューブ内に挿通されているものである。
【0009】また、スチームブラシ本体と、スチームブ
ラッシング用蒸気の流通と停止を制御する電磁弁と、該
電磁弁の開状態に於てスチームブラッシング用蒸気をス
チームブラシ本体に送るブラッシング用蒸気チューブ
と、該ブラッシング用蒸気チューブに沿って先端側へ加
熱用蒸気を送ると共に該ブラッシング用蒸気チューブを
略全長にわたって加熱する加熱用蒸気チューブと、該加
熱用蒸気チューブからの蒸気を還送させる還りチューブ
と、を備え、さらに、上記ブラッシング用蒸気チューブ
と還りチューブとが、加熱用蒸気チューブ内に挿通さ
、かつ、上記電磁弁に、加熱用蒸気チューブへの加熱
用蒸気が常時流通される加熱用蒸気流通路が、形成され
ているものである。
【0010】また、スチームブラシ本体に、加熱用蒸気
チューブと還りチューブに連通連結されると共に加熱用
蒸気が常時流通する加熱用蒸気室が、形成されている
のである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき本発明を詳説する。
【0012】図1と図2は、本発明に係るアイロンの実
施の一形態を示し、このアイロンは、アイロン掛けのた
めの蒸気を噴出する複数の噴出孔10…を有するアイロン
本体1と、アイロン掛け用蒸気の流通と停止を制御する
電磁弁3と、アイロン本体1の把手部11に付設された手
元スイッチ12と電磁弁3とを電気的に接続する接続コー
ド13と、アイロン本体1にアイロン掛け用蒸気や加熱用
蒸気等を送る可撓結合チューブ7と、を備えている。
【0013】また、作業現場には、(図外の)ボイラー
等の蒸気発生器に接続される固定の蒸気配管14と固定の
ドレン配管15とが配設され、その蒸気配管14とドレン配
管15に、スチームバルブ16、スチームトラップ17, 18、
ドレンタンク19(セパレーター)、電磁弁3等を介し
て、可撓結合チューブ7の基端側が連通連結される。可
撓結合チューブ7は、天井等(図例ではドレン配管15)
に伸縮自在の吊下部材を介して吊り下げられる。なお、
スチームトラップ17を流量調整バルブとしてもよく、ド
レンタンク19を省略してもよい。
【0014】しかして、可撓結合チューブ7は、図1と
図3に示すように、アイロン掛けのための蒸気をアイロ
ン本体1に送るアイロン掛け用蒸気チューブ4と、アイ
ロン掛け用蒸気チューブ4に沿って先端側へ加熱用蒸気
を送ると共にそのアイロン掛け用蒸気チューブ4を略全
長にわたって加熱する加熱用蒸気チューブ5と、加熱用
蒸気チューブ5からの蒸気を還送させる還りチューブ6
と、から成る。
【0015】具体的には、アイロン掛け用蒸気チューブ
4と還りチューブ6を、加熱用蒸気チューブ5内に挿通
して三重管構造とする。そして、加熱用蒸気チューブ5
の内周面と、アイロン掛け用蒸気チューブ4及び還りチ
ューブ6の外周面との間に生じる空隙部が加熱用蒸気流
路8,8とされる。
【0016】また、図1に示す如く、アイロン本体1
は、複数の噴出孔10…が下面に形成された加熱体9と、
その加熱体9にネジやビス等で取付けられるカバー体21
と、先端部に手元スイッチ12が取付けられた把手部11
と、を備える。加熱体9は、内部に、アイロン掛け用蒸
気流通室22と、その蒸気流通室22とは別室として形成さ
れると共に加熱用蒸気が常時流通する加熱用蒸気室23
と、を有し、アイロン掛け用蒸気流通室22に噴出孔10…
の内端部が連通連結される。
【0017】加熱体9の後部には、可撓結合チューブ7
の先端部を接続するための接続部24が設けられる。その
接続部24に於て、加熱用蒸気チューブ5と還りチューブ
6を加熱用蒸気室23に連通連結し、かつ、アイロン掛け
用蒸気チューブ4をアイロン掛け用蒸気流通室22に連通
連結する。つまり、アイロン本体1に、加熱用蒸気チュ
ーブ5と還りチューブ6に連通連結されると共に加熱用
蒸気が常時流通する加熱用蒸気室23が、形成されてい
る。
【0018】接続部24は、加熱体9の上面後部に固着さ
れると共に加熱用蒸気チューブ5の先端部が接続される
突起状ジョイント部25と、加熱体9の上面後壁部に貫設
されると共にジョイント部25の内部と加熱用蒸気室23と
を連通連結する貫孔26と、加熱体9の上面後部から加熱
用蒸気室23に突入状に設けられると共に還りチューブ6
と加熱用蒸気室23とを連通連結する還り蒸気用短管27
と、加熱体9の上面後部からアイロン掛け用蒸気流通室
22に突入状に設けられると共にアイロン掛け用蒸気チュ
ーブ4とアイロン掛け用蒸気流通室22とを連通連結する
蒸気用短管28と、から構成される。
【0019】次に、図4に示すように、電磁弁3は、後
に詳しく説明する複数の流路が内部に形成された本体部
30と、本体部30に取付けられる上部カバー31と、上部カ
バー31に上下スライド自在に挿入されるスプール32と、
上部カバー31の外周面に取付けられるソレノイド29と、
上部カバー31とスプール32との間にそのスプール32を常
時先端側へ(下方へ)弾発付勢するように設けられる弾
発部材33(ばね)と、を備える。
【0020】また、本体部30の内部に、蒸気流入路34
と、アイロン掛け用の蒸気を流出させる第1蒸気流出路
35と、加熱用の蒸気を流出させる第2蒸気流出路36と、
還り蒸気用流路37と、を形成する。さらに、開状態に於
て蒸気流入路34と第1蒸気流出路35と第2蒸気流出路36
とに連通し閉状態に於て蒸気流入路34と第2蒸気流出路
36とにのみ連通する蒸気流通室38を形成する。
【0021】その蒸気流通室38は、本体部30と上部カバ
ー31とスプール32にて包囲された空隙から成る。具体的
には、スプール32の下端に、円環状下端面部39と、その
円環状下端面部39の内側の下方突出状の円筒状部40と、
を形成し、円筒状部40の内側に、第1蒸気流出路35の上
流側開口端縁に当接・離間可能な当接部材41を、嵌入す
る。
【0022】しかして、電磁弁3に、加熱用蒸気チュー
ブ5への加熱用蒸気が常時流通される加熱用蒸気流通路
20を形成する。その加熱用蒸気流通路20は、蒸気流入路
34と蒸気流通室38と第2蒸気流出路36とから成る。
【0023】また、蒸気流入路34は、継手部材42を介し
て手動開閉弁43(スチームストップバルブ)に連通連結
される。さらに、手動開閉弁43は、配管44を介して、図
外の蒸気配管に連通連結される。また、本体部30の一側
面に第1蒸気流出路35と第2蒸気流出路36の下流側端部
と還り蒸気用流路37の上流側端部とが開口し、かつ、そ
れらの開口部を包囲するように、接続用円筒状部材45
が、本体部30の一側面に固着される。
【0024】そして、接続用円筒状部材45に可撓結合チ
ューブ7の加熱用蒸気チューブ5を接続してそのチュー
ブ5と第2蒸気流出路36とを連通連結し、かつ、アイロ
ン掛け用蒸気チューブ4を第1蒸気流出路35に連通連結
し、さらに、還りチューブ6を還り蒸気用流路37に連通
連結する。また、還り蒸気用流路37の下流側を、配管46
と図外のドレンタンクやスチームトラップ等を介してド
レン配管に接続する。
【0025】しかして、この電磁弁3の開状態では、ス
プール32が上昇して当接部材41が第1蒸気流出路35の基
端側開口端縁から離間し、蒸気流通室38が蒸気流入路34
と第1蒸気流出路35と第2蒸気流出路36とに連通する。
また、閉状態では、スプール32が下降して当接部材41が
第1蒸気流出路35の基端側開口端縁に当接して閉塞し、
蒸気流通室38が蒸気流入路34と第1蒸気流出路35とにの
み連通する。
【0026】次に、この業務用アイロンの使用状態を図
1〜3を参照しつつ説明すると、アイロン本体1の手元
スイッチ12をオフにして電磁弁3が閉じている状態で
は、アイロン掛け用蒸気チューブ4内を蒸気が流れない
ので、アイロン本体1の噴出孔10…から蒸気は噴出しな
い。このとき、電磁弁3の第2蒸気流出路36から加熱用
蒸気チューブ5に加熱用蒸気が流れるので(図3参
照)、その加熱用蒸気はアイロン本体1の加熱用蒸気室
23に入ると共に、その加熱用蒸気室23から蒸気が還りチ
ューブ6を通って、電磁弁3側へ還送される(図1と図
2参照)。
【0027】これにより、手元スイッチ12オフ状態──
─即ちアイロン掛けしていない状態───でも、電磁弁
3内を蒸気が流通してその電磁弁3が常時加熱され、か
つ、アイロン掛け用蒸気チューブ4が、加熱用蒸気チュ
ーブ5を流れる加熱用蒸気にて常時加熱される。さら
に、加熱用蒸気室23に流れ込む加熱用蒸気によりアイロ
ン本体1の加熱体9が常時加熱される。
【0028】次に、手元スイッチ12をオン状態とする
と、電磁弁3が開きアイロン掛け用蒸気チューブ4内に
蒸気が流れて、その蒸気はアイロン本体1の加熱体9の
アイロン掛け用蒸気流通室22を通り噴出孔10…から外部
(衣服側)へ噴出する。このとき、前述の如く、電磁弁
3と、アイロン掛け用蒸気チューブ4とアイロン本体1
の加熱体9とが常時加熱されているので、電磁弁3が開
く前から電磁弁3の第1蒸気流出路35とアイロン掛け用
蒸気チューブ4とアイロン掛け用蒸気流通室22内に前回
アイロン掛けしたときの蒸気が充満しており、アイロン
掛け用蒸気はスイッチオンの直後に即座に噴出孔10…か
ら噴出する。しかも、噴出孔10…から水滴が噴出するこ
とが無い。
【0029】従って、スイッチオンと蒸気の噴出とのタ
イミングのずれがほとんど無く、手元スイッチ12を入れ
た直後にアイロン掛け用蒸気を噴出させることができ、
アイロン掛け作業を効率良く行うことができる。かつ、
噴出孔10…から水滴が噴出するのを防止でき、衣服等を
濡らすことが無いので、アイロン掛け作業を速やかにか
つきれいに行うことができる。
【0030】次に、図5と図6は、本発明に係る業務用
アイロンの他の実施の形態を示し、アイロン本体1の加
熱体9に、蒸気保留室47とアイロン掛け用蒸気流通室22
と、を形成し、接続部24を介して蒸気保留室47とアイロ
ン掛け用蒸気チューブ4とを連通連結し、かつ、蒸気保
留室47の2段状の内底面の上段面部に立設された短管48
を介して、蒸気保留室47と蒸気流通室22とを連通連結し
たものである。加熱体9の蒸気保留室47の上面を成す上
壁部には、ねじ孔49が貫設され、そのねじ孔49に雄ねじ
部付きの蓋体50が施蓋状に螺着される。さらに、加熱体
9に、蒸気保留室47の周囲の壁部を加熱するヒーター52
が埋設される。そのヒーター52は、図示省略の温度調整
手段に電気的に接続される。
【0031】また、接続部24は、加熱体9の上面側後方
に蒸気保留室47に貫通するように固着される接続部材51
と、その接続部材51とアイロン掛け用蒸気チューブ4と
を連通連結する連結用短管53と、接続部材51と連結用短
管53とを接続する接続部材54と、を備える。また、可撓
結合チューブ7の下流側端部に、加熱用蒸気チューブ5
の先端から還りチューブ6の先端へ蒸気を戻すと共にア
イロン掛け用蒸気チューブ4と連結用短管53とを連結す
るための還送用キャップ55を取付ける。他の構成は、図
1〜図4のものと同様である。
【0032】しかして、この業務用アイロンによれば、
(噴出孔10…から蒸気を噴出するしないにかかわらず)
作業中は、アイロン本体1のヒーター52に電流を流して
加熱体9を加熱しておく、これにより、蒸気保留室47内
に蒸気が常時充満する。そして、手元スイッチ12をオン
とすると、図外の電磁弁が開いてアイロン掛け用蒸気チ
ューブ4に蒸気が流れ込むので、その圧力により、蒸気
保留室47内の蒸気が蒸気流通室22を通って即座に噴出孔
10…から噴出する。また、ヒーター52と温度調整手段に
て加熱体9を任意の温度に調整できるので、低温にてア
イロン掛けする際でも加熱体9にソール等の別部材を嵌
める必要が無く、細かい作業を問題無く行うことができ
る。
【0033】次に、図7は、本発明に係るスチームブラ
シの実施の一形態を示し、このスチームブラシは、百貨
店、洋服卸売業者、結婚式場等に於て、衣類保管箱等か
ら出したばかりの衣服(洋服)についている皺を取り除
くためのものであり、スチームブラシ本体60と、スチー
ムブラシ本体60の把手部61に付設された手元スイッチ62
と図外の電磁弁とを電気的に接続する接続コード13と、
スチームブラッシング用蒸気や加熱用蒸気等をスチーム
ブラシ本体60に送る可撓結合チューブ63と、を備える。
さらに、可撓結合チューブ7の上流側に、図4に示した
スチームブラッシング用蒸気の流通と停止を制御する電
磁弁73を設ける。
【0034】可撓結合チューブ63は、ブラッシング用蒸
気チューブ64と、ブラッシング用蒸気チューブ64に沿っ
て先端側へ加熱用蒸気を送ると共にブラッシング用蒸気
チューブ64を略全長にわたって加熱する加熱用蒸気チュ
ーブ65と、加熱用蒸気チューブ65からの蒸気を還送させ
る還りチューブ66と、を備える。
【0035】さらに詳しく説明すると、図3の断面図に
示すように、可撓結合チューブ63は、ブラッシング用蒸
気チューブ64と還りチューブ66を、加熱用蒸気チューブ
65内に挿通して三重管構造とされる。そして、加熱用蒸
気チューブ65の内周面と、ブラッシング用蒸気チューブ
64と還りチューブ66の外周面との間に生じる空隙部が加
熱用蒸気流路67,67とされる。
【0036】また、図7にもどって、スチームブラシ本
体60は、複数の噴出孔68…が下面に形成された加熱体69
と、その加熱体69に取付けられると共に手元スイッチ62
が取付けられた把手部61を有するカバー体70と、を備え
る。加熱体69は、内部に、ブラッシング用蒸気流通室71
と、その蒸気流通室71とは別室として形成されると共に
加熱用蒸気チューブ65と還りチューブ66に連通連結され
て加熱用蒸気が常時流通する加熱用蒸気室72と、を有
し、ブラッシング用蒸気流通室71に噴出孔68…の内端部
が連通連結される。
【0037】また、図4に示すように、電磁弁73に、加
熱用蒸気チューブ65への加熱用蒸気が常時流通される加
熱用蒸気流通路20が形成されている。さらに、接続用円
筒状部材45に可撓結合チューブ63の加熱用蒸気チューブ
65を接続してそのチューブ65と第2蒸気流出路36とを連
通連結し、かつ、アイロン掛け用蒸気チューブ64を第1
蒸気流出路35に連通連結し、さらに、還りチューブ66を
還り蒸気用流路37に連通連結する。
【0038】上述のように構成したことにより、電磁弁
73とブラッシング用蒸気チューブ64とスチームブラシ本
体60の加熱体69が常時加熱用蒸気にて加熱されるので、
スイッチオンと蒸気の噴出とのタイミングのずれがほと
んど無く、手元スイッチ62を入れた直後に噴出孔68…か
ら蒸気を即座に噴出させることができる。かつ、噴出孔
68…から水滴が噴出するのを防止でき、衣服等を濡らす
ことが無いので、スチームブラッシング作業を速やかに
かつきれいに行うことができる。
【0039】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。
【0040】請求項1記載の業務用アイロンによれば、
作業中にアイロン掛け用蒸気チューブ4内に蒸気を充満
させることができると共に水滴が発生しない。従って、
蒸気噴出のためのスイッチオン操作に対する蒸気噴出の
応答性が良好となる。つまり、スイッチオンから蒸気噴
出までの時間が著しく短くなる。従って、アイロン掛け
作業を効率良く行うことができる。かつ、蒸気噴出の際
に水滴が噴出するのを防止でき、衣服等を濡らすことが
無いので、アイロン掛け作業を速やかにかつきれいに行
うことができる。
【0041】また、アイロン掛け用蒸気チューブ4と加
熱用蒸気チューブ5と還りチューブ6とがばらけること
が無い。かつ、アイロン掛け用蒸気チューブ4を確実に
かつ効率良く加熱することができる。
【0042】請求項記載の業務用アイロンによれば、
電磁弁3自体を常時加熱しておくことができ、スイッチ
オン操作に対する蒸気噴出の応答性が一層良好となる。
また、アイロン掛け用蒸気チューブ4と加熱用蒸気チュ
ーブ5と還りチューブ6とがばらけることが無い。か
つ、アイロン掛け用蒸気チューブ4を確実にかつ効率良
く加熱することができる。
【0043】請求項記載の業務用アイロンによれば、
加熱用蒸気を利用してアイロン本体1を常時加熱してお
くことができるので、電気ヒータが不要となる。しか
も、アイロン本体1内にてアイロン掛け用蒸気が水滴化
することが無く、水滴の噴出を一層確実に防止できる。
【0044】請求項記載のスチームブラシによれば、
作業中にブラッシング用蒸気チューブ64内に蒸気を充満
させることができると共に水滴が発生しない。従って、
蒸気噴出のためのスイッチオン操作に対する蒸気噴出の
応答性が良好となる。つまり、スイッチオンから蒸気噴
出までの時間が著しく短くなる。従って、スチームブラ
ッシング作業を効率良く行うことができる。かつ、蒸気
噴出の際に水滴が噴出するのを防止でき、衣服等を濡ら
すことが無いので、作業を速やかにかつきれいに行うこ
とができる。
【0045】また、ブラッシング用蒸気チューブ64と加
熱用蒸気チューブ65と還りチューブ66とがばらけること
が無い。かつ、ブラッシング用蒸気チューブ64を確実に
かつ効率良く加熱することができる。
【0046】請求項記載のスチームブラシによれば、
電磁弁73自体を常時加熱しておくことができ、スイッチ
オン操作に対する蒸気噴出の応答性が一層良好となる。
また、ブラッシング用蒸気チューブ64と加熱用蒸気チュ
ーブ65と還りチューブ66とがばらけることが無い。か
つ、ブラッシング用蒸気チューブ64を確実にかつ効率良
く加熱することができる。
【0047】請求項記載のスチームブラシによれば、
加熱用蒸気を利用してスチームブラシ本体60を常時加熱
しておくことができるので、電気ヒータが不要となる。
しかも、スチームブラシ本体60内にてブラッシング用蒸
気が水滴化することが無く、水滴の噴出を一層確実に防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアイロンの実施の一形態を示す簡略断
面図である。
【図2】全体構成図である。
【図3】要部拡大断面図である。
【図4】要部拡大断面図である。
【図5】他の実施の形態の簡略断面図である。
【図6】要部拡大断面図である。
【図7】本発明に係るスチームブラシの簡略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 アイロン本体 3 電磁弁 4 アイロン掛け用蒸気チューブ 5 加熱用蒸気チューブ 6 還りチューブ 20 加熱用蒸気流通路 23 加熱用蒸気室 60 スチームブラシ本体 64 ブラッシング用蒸気チューブ 65 加熱用蒸気チューブ 66 還りチューブ 72 加熱用蒸気室 73 電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 75/06 D06F 75/38

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アイロン本体1と、アイロン掛け用蒸気
    の流通と停止を制御する電磁弁3と、該電磁弁3の開状
    態に於てアイロン掛け用蒸気をアイロン本体1に送るア
    イロン掛け用蒸気チューブ4と、該アイロン掛け用蒸気
    チューブ4に沿って先端側へ加熱用蒸気を送ると共に該
    アイロン掛け用蒸気チューブ4を略全長にわたって加熱
    する加熱用蒸気チューブ5と、該加熱用蒸気チューブ5
    からの蒸気を還送させる還りチューブ6と、を備え、さ
    らに、上記アイロン掛け用蒸気チューブ4と還りチュー
    ブ6とが、上記加熱用蒸気チューブ5内に挿通されてい
    ことを特徴とする業務用アイロン。
  2. 【請求項2】 アイロン本体1と、アイロン掛け用蒸気
    の流通と停止を制御する電磁弁3と、該電磁弁3の開状
    態に於てアイロン掛け用蒸気をアイロン本体1に送るア
    イロン掛け用蒸気チューブ4と、該アイロン掛け用蒸気
    チューブ4に沿って先端側へ加熱用蒸気を送ると共に該
    アイロン掛け用蒸気チューブ4を略全長にわたって加熱
    する加熱用蒸気チューブ5と、該加熱用蒸気チューブ5
    からの蒸気を還送させる還りチューブ6と、を備え、さ
    らに、上記アイロン掛け用蒸気チューブ4と還りチュー
    ブ6とが、上記加熱用蒸気チューブ5内に挿通され、か
    つ、上記電磁弁3に、加熱用蒸気チューブ5への加熱用
    蒸気が常時流通される加熱用蒸気流通路20が、形成され
    ていることを特徴とする業務用アイロン。
  3. 【請求項3】 アイロン本体1に、加熱用蒸気チューブ
    5と還りチューブ6に連通連結されると共に加熱用蒸気
    が常時流通する加熱用蒸気室23が、形成されている請求
    項1又は2記載の業務用アイロン。
  4. 【請求項4】 スチームブラシ本体60と、スチームブラ
    ッシング用蒸気の流通と停止を制御する電磁弁73と、該
    電磁弁73の開状態に於てスチームブラッシング用蒸気を
    スチームブラシ本体60に送るブラッシング用蒸気チュー
    ブ64と、該ブラッシング用蒸気チューブ64に沿って先端
    側へ加熱用蒸気を送ると共に該ブラッシング用蒸気チュ
    ーブ64を略全長にわたって加熱する加熱用蒸気チューブ
    65と、該加熱用蒸気チューブ65からの蒸気を還送させる
    還りチューブ66と、を備え、さらに、上記ブラッシング
    用蒸気チューブ64と還りチューブ66とが、加熱用蒸気チ
    ューブ65内に挿通されていることをことを特徴とするス
    チームブラシ。
  5. 【請求項5】 スチームブラシ本体60と、スチームブラ
    ッシング用蒸気の流通と停止を制御する電磁弁73と、該
    電磁弁73の開状態に於てスチームブラッシング用蒸気を
    スチームブラシ本体60に送るブラッシング用蒸気チュー
    ブ64と、該ブラッシング用蒸気チューブ64に沿って先端
    側へ加熱用蒸気を送ると共に該ブラッシング用蒸気チュ
    ーブ64を略全長にわたって加熱する加熱用蒸気チューブ
    65と、該加熱用蒸気チューブ65からの蒸気を還送させる
    還りチューブ66と、を備え、さらに、上記ブラッシング
    用蒸気チューブ64と還りチューブ66とが、加熱用蒸気チ
    ューブ65内に挿通され、かつ、上記電磁弁73に、加熱用
    蒸気チューブ65への加熱用蒸気が常時流通される加熱用
    蒸気流通路20が、形成されていることを特徴とするスチ
    ームブラシ。
  6. 【請求項6】 スチームブラシ本体60に、加熱用蒸気チ
    ューブ65と還りチューブ66に連通連結されると共に加熱
    用蒸気が常時流通する加熱用蒸気室72が、形成されてい
    る請求項4又は5記載のスチームブラシ。
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