JP3287814B2 - 動画再生装置 - Google Patents

動画再生装置

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JP3287814B2
JP3287814B2 JP19773999A JP19773999A JP3287814B2 JP 3287814 B2 JP3287814 B2 JP 3287814B2 JP 19773999 A JP19773999 A JP 19773999A JP 19773999 A JP19773999 A JP 19773999A JP 3287814 B2 JP3287814 B2 JP 3287814B2
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聡 田中
聡 久永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画をビデオカメ
ラ等で撮影して記録しそれを編集して提供する動画編集
処理に関し、特に動画を再生して表示する動画再生装置
及び動画を収集する動画収集装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動画を再生する従来の動画再生装置の一
般的なものとしてビデオテープレコーダ(以下VTRと
略する)がある。VTRにおいては、動画はビデオテー
プに記録され、このビデオテープをセットしたVTR装
置の「再生」や「停止」、「コマ送り」、「コマ戻し」
などのボタンを利用者が押すと、その指示に従ってテー
プが制御され、記録された動画が画面に表示されるよう
になっている。
【0003】また、動画を収集する従来の動画収集装置
の一般的なものとしてビデオカメラレコーダがある。ビ
デオカメラレコーダはビデオカメラとVTRを一体化し
て持ち運びを容易にしたものであり、ビデオカメラで撮
影された動画はVTRによってビデオテープに記録され
るようになっている。
【0004】ここで、ビデオカメラで撮影してビデオテ
ープに記録した動画を編集してビデオタイトルを制作す
る場面について考える。
【0005】ビデオテープの中には、例えば「飛行場の
場面」、「港の場面」、「高速道路の場面」、「鉄道の
場面」などのいくつかのシーンが順番に記録されてい
る。仮に、陸上交通に関するビデオタイトルを制作する
ものとすると、ビデオテープの中から「飛行場の場
面」、「高速道路の場面」、「鉄道の場面」などの適切
なシーンを選び、さらにこれらを希望の順番に並べかえ
て連結させる必要がある。また、シーン内のある区間の
みを再生するためにシーン内に再生区間を設定したり、
部分的にスローモーションで再生するために再生速度を
設定するなどの加工を行う必要がある。また、鉄道の場
面と高速道路の場面をオーバーラップさせるなどの効果
を付加したい場合は、複数のシーンを合成する必要があ
る。
【0006】ビデオテープに記録した動画を基にして、
このような編集を行うことを目的とした動画編集装置の
例としては、編集制御装置と2台以上のVTRを組み合
わせたビデオ編集システムがある。このシステムでは、
1台のVTRを入力用VTR、その他のVTRを出力用
VTRとし、入力用VTRから出力用VTRへ必要なシ
ーンを順にダビングしてゆくことにより、シーンの加工
や連結などの編集操作を実行する。また、複数の入力用
VTRからの信号を編集制御装置で合成して出力用VT
Rに送り込めば、合成の編集操作を実行することができ
る。
【0007】以上は、従来の一般的な動画再生装置及び
それを用いた動画編集装置の例であるが、この他に近年
は、ノンリニア編集システムと呼ばれているコンピュー
タを用いた動画編集装置が利用されている(ノンリニア
編集システムの代表的な製品として米国Avid Technolog
y社のMCXpress がある)。このノンリニア編集システム
は、動画データをディジタル化した後にデータ圧縮を行
ってコンピュータの記憶装置に蓄え、必要に応じてそれ
らのデータを読み出してデータ伸張を行って再生する技
術を適用している。このノンリニア編集システムを前記
のビデオ編集システムと比較すると、ビデオテープから
ビデオテープへのダビングを何度も繰り返さなくても編
集ができるという利点があり、徐々に利用が拡大しつつ
ある。
【0008】次に、従来の動画編集装置の一例であるノ
ンリニア編集システムの動作について説明する。
【0009】図38は、従来のノンリニア編集システム
の一般的な構成図である。
【0010】ノンリニア編集システムは、順次アクセス
型動画記憶部2(VTRなどの動画記憶部であり、コン
ピュータのハードディスクを用いた動画記憶部と区別す
るため、以下順次アクセス型動画記憶部と記す)とコン
ピュータ50とを接続した構成となっている。ノンリニ
ア編集システムの典型的な構成では、コンピュータ50
と順次アクセス型動画記憶部2とは信号用のケーブル及
び制御用のケーブルにより接続される。信号用のケーブ
ルは、順次アクセス型動画記憶部2で再生した動画や音
声の信号をコンピュータ50に入力する。また、制御用
のケーブルはコンピュータ50から順次アクセス型動画
記憶部2の再生、停止、コマ送り又はコマ戻しなどの制
御を行ったり、順次アクセス型動画記憶部2からコンピ
ュータ50に現在表示しているフレームのフレーム番号
を伝えたりするために用いられる。
【0011】ビデオカメラなどで撮影された動画は、ビ
デオテープなどの媒体に記録されて順次アクセス型動画
記憶部2に蓄えられる。
【0012】利用者は、コンピュータのキーボードやマ
ウスなどを用いたコマンド入力部8からコマンドを入力
して編集を行う。
【0013】編集のためのユーザインタフェースの例を
図39に示す。
【0014】図において、111はシーン一覧ウィンド
ウ、112は表示されたシーンアイコン、113はシー
ンの中の1つを再生するための動画再生ウィンドウ、1
14は動画再生ウィンドウ113における動画再生を制
御する再生制御ボタン、115は停止ボタン、116は
再生ボタン、117はコマ戻しボタン、118はコマ送
りボタン、119は各シーンについて開始フレームと終
了フレームを指定するためのシーン定義ウィンドウ、1
20は新たなシーンを表示するための新規シーン表示ボ
タン、121は各シーンを連結、合成して新たなシーン
を定義するための動画編集ウィンドウである。
【0015】編集は前記のようなユーザインタフェース
を用いて以下の手順で行われる。 (1)シーンの定義 まず、利用者はシーン定義部20により「飛行場の場
面」、「高速道路の場面」などの動画中のまとまりのあ
る区間をシーンとして定義する。定義したシーンの情報
はシーン情報記憶部5に記憶される。シーン情報は各シ
ーンに対して開始フレーム番号と終了フレーム番号とを
指定したものである。
【0016】図40は、シーン情報の一例を示したもの
である。
【0017】ここでフレーム番号について説明する。動
画は例えば1秒間あたり30枚の画像から構成される
が、この一枚一枚の画像をフレームと呼ぶ。順次アクセ
ス型動画記憶部2で動画はビデオテープなどの媒体に記
録されるが、この媒体における各フレームを特定する番
号をフレーム番号と呼ぶ。
【0018】業務用のVTRなどでは、フレームを特定
する目的のためにタイムコードと呼ばれる番号が用いら
れる。タイムコードは、例えば01:10:35:08
などのように8桁の数字により表現され、この例では1
時間10分35秒の8フレーム目を意味する。
【0019】シーンの定義は例えば以下のようにして行
う。
【0020】まず、図39の画面において新規シーン表
示ボタン120をマウスでクリックする。すると、タイ
トルや開始フレーム、終了フレームがまだ定義されてい
ない新たなシーンが動画再生ウィンドウ113に表示さ
れる。ここでシーン定義ウィンドウ119においてタイ
トルと開始フレーム番号、終了フレーム番号をキーボー
ド入力することによりシーンを定義する。
【0021】前記の方法でシーンを定義するためには、
利用者は予め定義しようとするシーンの開始フレーム番
号と終了フレーム番号を知る必要がある。業務用VTR
では、モニタ画面上に現在表示されているフレームのタ
イムコードを表示する機能があるので、VTRの早送り
ボタンや巻戻しボタン、コマ送り、コマ戻しなどのボタ
ンを用いて希望のフレームに位置付け、その際に表示さ
れているタイムコードを画面から読み取ることにより開
始フレーム番号と終了フレーム番号を知ることができ
る。
【0022】(2)動画の取り込み 次に、定義したシーンを動画ディジタル圧縮部6により
ディジタル圧縮し、コンピュータ50の直接アクセス型
動画記憶部7(ハードディスクなどの記憶部であり、V
TRなどの順次アクセス型動画記憶部2と区別するた
め、以下直接アクセス型動画記憶部と記す)に記憶す
る。
【0023】動画のディジタル圧縮の形式としてはMP
EGやMotion−JPEG、Cinepakなどの
さまざまな形式があるが、いずれの形式でディジタル圧
縮する場合でも膨大な計算量となるため、処理時間を短
縮するためにディジタル圧縮専用の拡張ボードをコンピ
ュータに挿入して実行するのが普通である。
【0024】動画ディジタル圧縮の処理は以下のように
なる。
【0025】まず、システムはシーン定義部20により
定義された各シーンごとにディジタル圧縮の処理を行
う。各シーンには、シーンの開始フレームと終了フレー
ムが記述されているので、コンピュータ50は順次アク
セス型動画記憶部2を制御して目的のシーンの開始フレ
ームに位置付ける。
【0026】次に、順次アクセス型動画記憶部2の再生
を開始するとともに動画ディジタル圧縮部6に指示を送
り、ディジタル圧縮の処理を開始する。動画ディジタル
圧縮部6は、順次アクセス型動画記憶部2から出力され
た信号を入力し、各フレームごとにディジタルデータに
変換して、さらにデータ圧縮を行う。得られたディジタ
ル圧縮データを直接アクセス型動画記憶部7に記憶す
る。
【0027】(3)シーンの表示 図39において、シーン一覧ウィンドウ111は、シー
ン情報記憶部5に記憶されている各シーンについて、動
画表示部9がシーンアイコン112を作成して表示す
る。シーンアイコン112は、シーンの内容を把握しや
すい画像であれば何でも良いが、典型的には各シーンの
最初のフレームを縮小して作成する。さらに、それらの
シーンのなかの1つをマウスクリックすることにより選
択すると、動画表示部9は選択されたシーンを動画再生
ウィンドウ113に表示する。動画再生ウィンドウ11
3の表示は再生制御ボタン114により制御することが
でき、再生ボタン116をクリックすると動画の再生を
開始し、停止ボタン115をクリックすると動画の再生
を停止する。また、コマ戻しボタン117又はコマ送り
ボタン118をクリックすると、それぞれ現在のフレー
ムより1フレームだけ前又は後のフレームを表示して停
止する。
【0028】この際、動画表示部9は、ディジタル圧縮
されて直接アクセス型動画記憶部7に記憶された動画デ
ータを読み出して、その場で伸張して得られた画像を画
面に表示する処理を行う。
【0029】以上のようにして、各シーンの内容を画面
に表示して確認しながら、以下に説明する編集操作を進
めてゆく。 (4)編集操作の実行 編集操作には、シーンの加工、シーンの連結、シーンの
合成などがある。シーンの加工の例としては、再生範囲
の設定や再生速度の部分的な変更がある。この操作は、
シーン定義ウィンドウ119において再生範囲をフレー
ム番号により指定することにより行う。また、シーンの
連結やシーンの合成は、動画編集ウィンドウ121に各
シーンアイコン112を並べてゆくことにより行う。動
画編集ウィンドウ121は横軸が時間軸に対応してお
り、シーンアイコン112をこのウィンドウ内に順に並
べてゆくと、各シーンは左から右に順に連結されて新し
いシーンが定義される。また、動画編集ウィンドウ12
1にはAとBの2つのトラックがあり、両方のトラック
の同じ時間帯にシーンを並べた場合は2つのシーンが合
成される。定義されたシーンは直接アクセス型動画記憶
部7に記憶され、シーン情報はシーン情報記憶部5に記
憶される。新たに定義されたシーンの記述例を図41に
示す。
【0030】(5)動画の生成 前記の編集操作によって新たなシーンが定義された。こ
のシーンの記述に基づき、動画生成部11は直接アクセ
ス型動画記憶部7に記憶された各シーンの動画データを
読み出して、加工、連結、合成などの操作を行って新た
な動画データを生成する。生成された動画データは、再
び直接アクセス型動画記憶部7に記憶される。この動画
データを読み出してCD-ROMなどの媒体にコピーすれば、
この媒体を配布して他のコンピュータで再生することが
できる。また、この動画データを再生してその信号を順
次アクセス型動画記憶部2に伝え、ビデオテープなどの
媒体に記録すれば、この媒体を配布してVTRなどで再
生することができる。
【0031】従来の動画再生装置及び動画収集装置は、
以上のように構成されている。いま、ビデオカメラを用
いて30秒程度のシーンを100シーン撮影し、それら
の動画を編集するものとする。編集を行うためには、ま
ず、動画の中のシーンを定義する必要があるが、シーン
を定義するためには100シーンのそれぞれに対してそ
の開始フレームと終了フレームを一つずつ指定して行く
という作業を行う必要がある。1つのシーンを定義する
際に、VTRの早送りや巻戻し、コマ送り、コマ戻しな
どをして開始フレーム、終了フレームを見つける操作を
行うために約30秒を要するとすると、100シーンを
定義するのに約50分かかる計算となる。
【0032】また、動画をディジタル化してデータ圧縮
する処理には、一般的に動画の継続時間と同じ時間を要
するので、この100シーンをディジタル圧縮して直接
アクセス型動画記憶部に記憶する処理を行うために約5
0分の時間を要することになる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の動
画再生装置及び動画収集装置においては、動画の撮影を
終了してからシーンの定義や動画の取り込みを行うため
に、編集操作が可能な状態になるまでに相当な時間を要
するという問題点があった。
【0034】また、シーンを定義する際に、シーンの開
始フレームと終了フレームを正確に指定する作業は、注
意力を要する煩雑な作業となるという問題点があった。
【0035】さらに、動画データをディジタル圧縮して
コンピュータの記憶装置に記憶させる必要があるが、仮
にMPEG1圧縮方式によりデータ圧縮を行うものとす
ると、ディジタル圧縮された動画データは1秒間あたり
約1.5メガビットのデータ量となる。前記の100シ
ーンをすべてディジタル化してMPEG1フォーマット
でコンピュータの記憶装置に記憶するためには、500
メガバイト以上もの記憶容量を必要とすることになる。
【0036】また、動画のディジタル圧縮を行うために
は、動画ディジタル圧縮用の専用の拡張ボードをコンピ
ュータに挿入する必要がある。
【0037】このように、従来の動画編集装置は大容量
の記憶装置や専用の動画ディジタル圧縮ボードを備える
必要があるため、装置を携帯して使ったり、家庭やオフ
ィスの限られたスペースで使用するには不適切な大型の
装置になってしまうという問題点があった。
【0038】本発明は前記のような問題点を解決するた
めになされたものであり、シーンの定義又は動画の取り
込みを短時間に行い、収集した動画の内容を素早く確認
することが可能な動画再生装置又は動画収集装置を得る
ことを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】この発明に係る動画再生
装置は、動画を記憶する動画記憶部と、前記動画記憶部
に記憶された動画中の所定区間をシーンとして定義する
シーン定義部と、前記シーン定義部により定義されたシ
ーンのシーン情報を記憶するシーン情報記憶部と、前記
シーン定義部により定義されたシーンを代表する代表フ
レームを記憶する代表フレーム記憶部と、前記シーン定
義部により定義されたシーンの中からこのシーンを代表
する代表フレームを選択し、この選択した代表フレーム
を前記動画記憶部から読み出し前記代表フレーム記憶部
に記憶させる代表フレーム決定部と、利用者の指示を入
力するコマンド入力部と、前記コマンド入力部により入
力された指示に基づき、前記代表フレーム記憶部に記憶
された代表フレームを表示する動画表示部とを備えた動
画再生装置であって、前記動画表示部は、表示しようと
するフレームが代表フレームであればこの代表フレーム
を前記代表フレーム記憶部から読み出して表示し、表示
しようとするフレームが代表フレームでなければ、この
フレームに近い代表フレームを前記代表フレーム記憶部
から読み出して表示することを特徴とする。
【0040】前記動画表示部は、前記コマンド入力部に
より入力された指示が停止、コマ送り又はコマ戻し時
は、表示しようとするフレームが代表フレームでなけれ
ば、表示しようとするフレームを前記動画記憶部から読
み出して表示することを特徴とする。
【0041】前記動画表示部は、前記コマンド入力部に
より入力された指示が停止、コマ送り又はコマ戻し時
は、表示しようとするフレームが代表フレームであれ
ば、この代表フレームを前記代表フレーム記憶部から読
み出して表示することを特徴とする。
【0042】この発明に係る動画再生装置は、連続する
複数のフレームからなる動画のフレームに対して優先度
を設定する優先度設定部と、前記優先度設定部により前
記動画のフレームに対して設定された優先度を取得する
優先度取得部と、動画を再生する動画再生速度を設定す
る再生速度設定部と、前記再生速度設定部により設定さ
れた再生速度と前記優先度取得部により取得した動画の
フレームに対して設定された優先度とに基づき動画のフ
レームを選択するフレーム選択部と、前記フレーム選択
部により選択されたフレームの画像を取得するフレーム
取得部と、前記フレーム取得部により取得したフレーム
の画像を表示する動画表示部とを備えたことを特徴とす
る。
【0043】この発明に係る動画再生装置は、連続する
複数のフレームからなる動画のフレームに対して優先度
を設定する優先度設定部と、前記動画のフレームの画像
を取得するフレーム取得部と、前記優先度設定部により
前記動画のフレームに対して設定された優先度を取得す
る優先度取得部と、前記優先度設定部により設定された
優先度が高いフレームの画像を代表画像として取得する
代表画像取得部と、前記代表画像取得部により取得した
代表画像を記憶する代表画像記憶部と、動画を再生する
動画再生速度を設定する再生速度設定部と、前記再生速
度設定部により設定された再生速度と前記優先度取得部
により取得した動画のフレームに対して設定された優先
度とに基づき動画のフレームを選択するフレーム選択部
と、前記フレーム選択部により選択されたフレームの画
像を前記フレーム取得部と前記代表画像記憶部とのいず
れかから読み出して表示する動画表示部とを備えたこと
を特徴とする。
【0044】前記動画表示部は、前記再生速度設定部に
より設定された再生速度が所定の再生速度を超える場合
は前記代表画像記憶部からフレームの画像を読み出して
表示するとともに、前記再生速度が所定の再生速度以下
の場合は前記フレーム取得部によりフレームの画像を読
み出して表示することを特徴とする。
【0045】前記代表画像記憶部は、前記代表画像記憶
部が記憶する代表画像のフレームと前記動画表示部が現
在表示しているフレームとの時間的な位置関係に応じて
代表画像として記憶するフレームを変更することを特徴
とする。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。いずれの実施の形態の動画再生装置も動画を加
工、合成又は連結して新たな動画を編集する編集機能を
有するものである。
【0047】なお、以下の実施の形態では、動画を撮影
できる装置としてビデオカメラを例に説明を行うが、動
画を撮影できる装置としてはビデオカメラ以外にデジタ
ルカメラ、デジタルビデオカメラなどの撮像装置があ
る。
【0048】実施の形態1.図1は、実施の形態1の動
画再生装置の構成を示す構成図である。
【0049】図において、1は被写体を撮影するビデオ
カメラ、2はビデオカメラ1で撮影した動画を記憶する
順次アクセス型動画記憶部、3は撮影中のイベントを検
出するイベント検出部、4はイベント検出部3により検
出されたイベントに対応する動画中の一画面であるフレ
ームと次のイベントに対応するフレームを区切りとした
区間をシーンとして定義するシーン定義部、5はシーン
定義部4により定義されたシーンの開始と終了のフレー
ムの番号からなるシーン情報を記憶するシーン情報記憶
部、6はシーン定義部4により定義したシーンを圧縮す
る動画ディジタル圧縮部、7は圧縮されたシーンを記憶
する直接アクセス型動画記憶部、8は利用者の指示を入
力するコマンド入力部、9は表示したいシーン及びフレ
ームを表示する動画表示部、10はシーンを加工、合成
又は連結して新たなシーンを編集する編集操作実行部、
11は新たなシーンの情報に基づき動画を生成する動画
生成部、12はコンピュータである。
【0050】以上のように、本実施の形態の動画再生装
置は、順次アクセス型動画記憶部2及びイベント検出部
3を付加したビデオカメラ1とそれに接続したコンピュ
ータ12から構成されている。
【0051】以下に本実施の形態の動作説明を行う。 (0)撮影 利用者は、ビデオカメラ1を用いて被写体の撮影を行
う。このビデオカメラ1は、コンピュータ12との間で
通信してデータをやり取りする手段を備える。ビデオカ
メラ1とコンピュータ12の間でデータをやり取りする
手段としては、IEEE1394などの通信規格が存在
するが、当然それに限るものではない。ビデオカメラ1
とコンピュータ12との間は通常ケーブルで接続する
が、撮影時にビデオカメラ1とコンピュータ12の間の
ケーブルが邪魔にならないために、無線によりデータを
やり取りするように構成すればさらに好都合である。ま
た、装置の携帯を容易にするためには、コンピュータ1
2は、ノートブックタイプ又は手帳タイプのものが望ま
しい。
【0052】本実施の形態では、イベント検出部3を付
加したビデオカメラ1とこれに接続したコンピュータ1
2から構成された場合である。しかし、イベント検出部
3がコンピュータ12側に付加された場合は、コンピュ
ータ12はビデオカメラ1との間で通信を行い、任意の
時点でビデオカメラ1で撮影中又は再生中のフレームと
フレーム番号を取得するように構成しても良い。
【0053】イベント検出部3は、被写体の変化、ビデ
オカメラ1の変化又は撮影者の操作のイベントを撮影中
に検出する。ここで、被写体の変化の例としては、撮影
対象の出現、撮影対象の消去、撮影対象の移動、撮影対
象の停止、撮影対象の変形などがある。また、ビデオカ
メラ1の変化の例としては、カメラの位置の移動、カメ
ラの向きの変化、カメラのズームインやズームアウトな
どがある。また、撮影者の操作の例としては、撮影の開
始や撮影の中断などがある。
【0054】通常、ビデオカメラ1で撮影したシーン
は、前記のようなイベントが発生したフレームの前後で
大きく変化する。そこで、これらのイベントの発生を検
出してそれに対応するフレームを区切りにしてシーンを
定義すれば、利用者が各シーンの開始フレームと終了フ
レームを1つずつ指定してゆく必要がなくなる。
【0055】これらのイベントを検出するためには、例
えば以下のように構成すれば良い。 (0−1)被写体の変化の検出 被写体の変化を検出するためには、ビデオカメラ1で撮
影中の画像を監視して、近接する2つのフレームの間の
差が一定の量以上になったことを検出すれば良い。この
ためには、順次アクセス型動画記憶部2に記憶された動
画をチェックし変化が発生したことを検出するように構
成しても良いし、またビデオカメラ1の中に内蔵したマ
イコンを用いた専用の装置で、撮影中のフレームを逐一
メモリに取り込んでチェックし変化が発生したことを検
出するように構成しても良い。本実施の形態では、イベ
ント検出部3を付加したビデオカメラ1とこれに接続し
たコンピュータ12から構成された場合である。しか
し、イベント検出部3がコンピュータ12側に付加され
た場合は、撮影中のフレームを逐一コンピュータ12の
メモリに取り込んでチェックし、変化が発生したことを
検出するように構成しても良い。 (0−2)ビデオカメラの変化の検出 任意の時点において、ビデオカメラ1の状態は、カメラ
の位置、カメラの向き、及びレンズの焦点距離によって
記述される。これらのパラメータを撮影中に監視し、変
化があったことを検出すれば良い。
【0056】カメラの位置及びカメラの向きは、例えば
磁気センサーをビデオカメラ1に取り付けることによっ
て計測することができる。また、レンズの焦点距離はズ
ームイン及びズームアウトの操作を行うと変化するの
で、その時点におけるズームイン又はズームアウトの状
態を機械的な手段で検出すれば良い。
【0057】本実施の形態では、イベント検出部3を付
加したビデオカメラ1とこれに接続したコンピュータ1
2から構成された場合である。しかし、イベント検出部
3がコンピュータ12側に付加された場合は、得られた
前記各パラメータをコンピュータ12に取り込んで処理
し、パラメータに大きな変化があった時点を検出すれば
良い。 (0−3)撮影者の操作の検出 ビデオカメラ1には、通常撮影の開始や中断を行うため
のボタンが備わっており、撮影者はこれらのボタンを押
すことにより、撮影の開始や中断を行うようになってい
る。また、前記の撮影開始や撮影中断のイベント以外に
も、ズームの開始や終了をイベントとして定義すること
もできる。さらに、撮影開始から撮影中断までの1回の
撮影動作によって得られたシーンを複数のシーンに区切
りたいときは、ビデオカメラ1に専用のボタンを設け、
撮影者は撮影中にシーンを区切りたいときはそのボタン
を押すことにより、その箇所でシーンを区切るようにす
ることもできる。
【0058】これらのイベントを検出するには、ビデオ
カメラ1においてボタンが押されたことを検出し、ボタ
ンが押されたらそのイベントをコンピュータ12に通知
するように構成すれば良い。 (1)シーンの定義 シーン定義部4は、イベント検出部3によって検出され
たイベントの情報に基づきシーンの定義を行う。
【0059】図2は、シーン定義部4の処理の流れを示
すフローチャートである。
【0060】図2のシーン定義部の処理手順を説明す
る。
【0061】まず、ステップS1で処理が開始され、ス
テップS2では次に定義するシーン番号SNに「1」
を、開始フレーム番号FSに現在のフレーム番号を代入
する。ステップS3でイベントが発生したか否かをチェ
ックして、イベントが確認されないときは確認されるま
で動画を進め、イベントが確認されたときはステップS
4でそのイベントに対応するフレーム番号を読み出し
て、このフレーム番号(現在のフレーム番号)を終了フ
レーム番号FEに代入する。
【0062】ステップS5で開始フレーム番号FSのフ
レームを開始フレームとし、終了フレーム番号FEのフ
レームを終了フレームとしてシーン情報記憶部5に記憶
する。ステップS6で次に定義するシーン番号SNに1
を加え、また開始フレーム番号FSに先の終了フレーム
番号FE+1を代入し、再度ステップS3に戻り新たな
イベントの発生を待つ。
【0063】このように、シーン定義部4はイベントに
対応するフレームを区切りとしてそれぞれのシーンを定
義し、そのシーン情報すなわち開始フレーム番号と終了
フレーム番号をシーン情報記憶部5に書き込む。
【0064】(2)動画の取り込み 従来のノンリニア編集システムの動作と基本的に同一で
ある。 (3)シーンの表示 従来のノンリニア編集システムの動作と基本的に同一で
ある。 (4)編集操作の実行 従来のノンリニア編集システムの動作と基本的に同一で
ある。 (5)動画の生成 従来のノンリニア編集システムの動作と同一である。
【0065】以上のように本実施の形態によれば、利用
者は各シーンの開始フレームと終了フレームを人手で指
示するという注意力を要する煩雑な作業をしなくても良
く、またそのための時間を節約できる。
【0066】実施の形態2.図3は、実施の形態2の動
画再生装置の構成示す構成図である。
【0067】本実施の形態は、動画をディジタル圧縮し
てコンピュータに取り込むことなく再生や編集を行う場
合であり、編集結果の動画は例えば1つのVTRから別
のVTRへ動画をダビングすることにより得られる。し
たがって、この構成では2つ以上の順次アクセス型動画
記憶部を要する。
【0068】(1)シーンの定義 シーンの定義方法は、従来のノンリニア編集システムの
動作と基本的に同一である。
【0069】(2)動画の取り込み 代表フレーム決定部21は、シーン定義部20で定義さ
れた各シーンについてそれぞれ1枚以上の代表フレーム
を選択する。代表フレームの選択方法には以下のような
いくつかの方法が考えられる。
【0070】最も典型的な方法は、各シーンの先頭のフ
レームを代表フレームとして選択する方法である。
【0071】また、各シーンごとに1フレーム目、31
フレーム目、61フレーム目というように所定の間隔ご
とに代表フレームを選択しても良い。
【0072】また、各シーンの画像を調べて大きな変化
があったフレームのみを代表フレームとして選択しても
良い。
【0073】代表フレーム記憶部22は、代表フレーム
決定部21によって決定されたフレームの画像データを
記憶する。このとき、画像データは1フレームごとに別
々のファイルに格納しても良いし、シーンに含まれる代
表フレームをまとめて1つのファイルに格納しても良
い。また、フレームは圧縮せずにビットマップ形式で記
憶しても良いし、JPEGなどの形式に圧縮しても良
い。
【0074】代表フレーム記憶部22には、フレーム番
号とそのフレームの画像データを組にして記憶する。記
憶すべき画像データの取得は以下のようにして行う。シ
ーン定義部20によりシーンの定義が完了した段階で、
代表フレーム決定部21は各シーンごとに代表フレーム
の決定及び代表フレームの画像データの取得を行う。画
像データを取得するために、代表フレーム決定部21は
順次アクセス型動画記憶部2を各代表フレームに位置付
け、そこでそのフレームを読み出して代表フレーム記憶
部22に記憶する。
【0075】(3)シーンの表示 動画表示部9は、利用者の指示に従って各シーンの動画
を再生して画面に表示する。順次アクセス型動画記憶部
2は、記憶している動画を最初から順番に再生すること
はできるが、シーン定義部20で定義したシーンを再生
しようとすると、そのシーンの箇所までビデオテープな
どを送る必要があるため即座にシーンを再生することが
できない。また、2つのシーンを連結して新たなシーン
を定義した場合、その連結されたシーンを再生しようと
すると、1つのシーンを再生したあとで次のシーンまで
送る間再生が途切れてしまう。
【0076】そこで、本実施の形態では各シーンの代表
フレームを代表フレーム記憶部22から読み出して表示
する。代表フレーム記憶部22には選択された代表フレ
ームの画像データが記憶されており、動画表示部9は記
憶されている代表フレームの画像データをフレーム番号
のタイミングにあわせて読み出して表示する。このよう
にして再生を行うと、スムーズな再生はできないが、お
おまかに内容を確認することは可能である。
【0077】このように装置を構成すると、再生してお
おまかな内容を確認するには十分であるが、特定のフレ
ームを確認しようとしたときに、そのフレームが代表フ
レームでなければ、そのフレームを表示できず細かい編
集作業には適さない。そこで、コマ送り、コマ戻し、停
止などの表示コマンドが入力されたとき、表示しようと
するフレームが代表フレームでなければ、順次アクセス
型動画記憶部2において媒体をそのフレームに位置付
け、画像データを読み出して表示するように構成するこ
ともできる。
【0078】本実施の形態における動画表示部9の動作
の流れを図4に示す。
【0079】図4の動画表示部9の処理手順を説明す
る。
【0080】まず、ステップS10で処理が開始され、
ステップS11で現在のフレーム番号FTにシーンの開
始フレーム番号を代入する。ステップS12でフレーム
番号FTの表示処理を行う。次に、ステップS13でイ
ベント待ちを行う。1フレーム分時間が経過した後、ス
テップS14で動画を再生中か判定して、再生中ならス
テップS15で現在のフレーム番号FTを1つ進めて、
ステップS22で次のフレームを表示する。一方、再生
中でない場合はステップS13に戻り再びイベント待ち
を行う。
【0081】また、ステップS13のイベント待ちで再
生ボタンが押されたときは、ステップS16で再生中フ
ラグをセットして、ステップS22でフレーム番号FT
の表示処理を行う。
【0082】停止ボタンが押されたときは、ステップS
17で再生中フラグをクリアし、ステップS22でフレ
ーム番号FTの表示処理を行う。また、コマ送りボタン
が押されたときは、ステップS18で再生中フラグをク
リアし、ステップS19で現在のフレーム番号FTを1
つ進めて、ステップS22で次のフレームを表示する。
【0083】さらに、コマ戻しボタンが押されたとき
は、ステップS20で再生中フラグをクリアし、ステッ
プS21で現在のフレーム番号FTを1つ戻して、ステ
ップS22で前のフレームを表示する。
【0084】また、動画表示部9におけるフレーム表示
処理の流れを図5に示す。
【0085】図5のフレーム表示処理手順を説明する。
【0086】ステップS30で現在のフレーム番号FT
のフレームが代表フレームか否かが判断される。代表フ
レームの場合はステップS31で表示すべきフレームの
番号FNに現在のフレーム番号FTを代入する。ステッ
プS32では、表示すべきフレームの番号FNが現在表
示されているフレームの番号FCと同じか確認し、同じ
でない場合はステップS33でフレーム番号FNのフレ
ームの画像データを代表フレーム記憶部22から読み出
して動画表示部9に表示する。
【0087】ステップ30で代表フレームでない場合
は、ステップS35で再生中か否かが判断される。再生
中でないときはステップS36で表示すべきフレームの
番号FNに現在のフレーム番号FTを代入する。ステッ
プS37では、表示すべきフレームの番号FNが現在表
示されているフレームの番号FCと同じか確認し、同じ
でない場合は、ステップS38で表示すべきフレームの
番号FNの画像データを順次アクセス型動画記憶部2か
ら読み出して動画表示部9に表示する。
【0088】またステップS35で再生中のときは、ス
テップS40でフレーム番号FNに現在のフレーム番号
FT以前で最も近い代表フレームの番号を代入する。ス
テップS41で表示すべきフレームの番号FNが現在表
示されているフレームの番号FCと同じか確認し、同じ
でない場合はステップS42でフレーム番号FNのフレ
ームの画像データを代表フレーム記憶部22から読み出
して動画表示部9に表示する。
【0089】なお、停止、コマ送り又はコマ戻しボタン
が押された場合、もし代表フレームでなければステップ
S36、ステップS37、ステップS38の順に処理が
実行され、代表フレームならばステップS31、ステッ
プS32、ステップS33の順に処理が実行される。
【0090】このように動画表示部9を構成すると、選
択された代表フレームのみをコンピュータ23の記憶装
置、即ち代表フレーム記憶部22に取り込んで再生作業
及び編集作業を行うことが可能になる。
【0091】(4)編集操作の実行 本実施の形態におけるシーンの加工、連結、合成などの
操作は基本的に従来のノンリニア編集システムと同一で
ある。
【0092】(5)動画の生成 編集の結果生成された新たなシーン情報は、シーン情報
記憶部5に記憶される。動画生成部11は、このシーン
情報に基づき順次アクセス型動画記憶部2のビデオテー
プなどの上に編集結果の動画を生成する。
【0093】出力する動画のシーン情報は、入力となる
いくつかのシーンを基にしてそれらを加工、連結、合成
したものである。動画生成部11は1つ又は複数の順次
アクセス型動画記憶部2に記憶された各シーンを入力と
し、別の順次アクセス型動画記憶部2に編集後のシーン
を出力する。2つのシーンを合成する場合には、それら
のシーンは別々の順次アクセス型動画記憶部2に記憶す
るものとする。動画生成部11は、シーン情報で定義さ
れた時間軸にそって順にシーンを読み出して再生する。
このときシーン情報において加工が指示されたら、それ
に従って加工を施した結果を出力する。また、合成が指
示されたら2つの順次アクセス型動画記憶部2でそれぞ
れシーンを再生し、それらを合成した結果を出力する。
これによって、出力用の順次アクセス型動画記憶部2に
は編集されたシーンの動画が生成される。
【0094】以上のように本実施の形態によれば、動画
をディジタル圧縮してコンピュータの記憶装置に取り込
むことなく編集を行うことができるので動画をディジタ
ル圧縮するために要する時間を節約することができる。
【0095】また、動画ディジタル圧縮のための拡張ボ
ードやディジタル圧縮されたデータを記憶する大容量の
記憶装置を備える必要がなくなる。
【0096】実施の形態3.実施の形態2によれば、動
画をディジタル圧縮したデータをコンピュータの記憶装
置に蓄えることなく編集を行うことができる。しかし、
実施の形態2では編集結果の動画は、1つのVTRから
別のVTRへ動画をダビングすることにより得られるた
め、2つ以上のVTRをコンピュータに接続する必要が
あった。一方、実施の形態1によれば、ディジタル圧縮
した動画データをコンピュータの記憶装置に蓄えるので
1つのVTRをコンピュータに接続するだけで良いが、
そのためには膨大な容量の記憶装置をコンピュータに内
蔵する必要があった。
【0097】以下に、編集用のコンピュータとは別に大
容量の記憶装置を備えたサーバコンピュータを設け、こ
のサーバコンピュータにディジタル圧縮した動画データ
を蓄えておき、この動画データを利用することにより、
ディジタル動画圧縮部や動画記憶部を備えない装置での
動画の再生、編集を可能にする構成を示す。
【0098】図6は、実施の形態3の動画再生装置の構
成を示す構成図である。
【0099】この構成では、動画再生装置は通信ネット
ワークで接続されたサーバコンピュータ30と編集用コ
ンピュータ32から構成される。サーバコンピュータ3
0は、VTRなどの順次アクセス型動画記憶部2と接続
する。
【0100】サーバコンピュータ30は、動画ディジタ
ル圧縮部6、直接アクセス型動画記憶部7及び動画生成
部11を備える。また、編集用コンピュータ32は、シ
ーン定義部20、シーン情報記憶部5、代表フレーム決
定部31、代表フレーム記憶部22、コマンド入力部
8、動画表示部9、編集操作実行部10を備える。
【0101】以下に本実施の形態の動作説明を行う。 (1)シーンの定義 シーンの定義方法は、従来のノンリニア編集システムの
動作と基本的に同一である。なお、シーンの定義では、
まず動画を記録したビデオテープなどの媒体をサーバコ
ンピュータ30に接続した順次アクセス型動画記憶部2
にセットする。サーバコンピュータ30は編集用コンピ
ュータ32とは地理的に離れていることが想定される
が、動画はビデオテープなどの媒体により運搬が可能な
ので郵送などの手段をとればよい。
【0102】(2)動画の取り込み 動画の取り込みは、動画ディジタル圧縮部6により順次
アクセス型動画記憶部2から動画を読み出してディジタ
ル圧縮し、圧縮したデータを直接アクセス型動画記憶部
7に格納する。また、代表フレーム決定部31は代表フ
レームを選択し、代表フレーム記憶部22は通信ネット
ワークを経由してサーバコンピュータ30の直接アクセ
ス型動画記憶部7に格納されているディジタル圧縮され
た動画データの中から代表フレームの画像データを読み
出して記憶する。
【0103】(3)シーンの表示 動画表示部9は、編集用コンピュータ32の代表フレー
ム記憶部22に記憶された代表フレーム及びサーバコン
ピュータ30の直接アクセス型動画記憶部7に記憶され
た動画を用いてシーンの表示を行う。すなわち、再生時
には代表フレームを用いて表示を行い、コマ送り、コマ
戻し、停止などの際に代表フレーム以外のフレームを正
確に表示する必要があるときは、通信ネットワークを経
由して動画データの対応するフレームのデータを読み出
して、そのフレームを表示する。
【0104】(4)編集操作の実行 従来のノンリニア編集システムの動作と基本的に同一で
ある。
【0105】(5)動画の生成 編集の結果、出力用の新たなシーンが定義され、シーン
情報がシーン情報記憶部5に記憶される。このシーン情
報を通信ネットワークを経由してサーバコンピュータ3
0に転送する。サーバコンピュータ30では、動画生成
部11がシーン情報と直接アクセス型動画記憶部7に記
憶された動画データに基づき出力用の動画を生成する。
動画生成部11の動作は実施の形態1における動画生成
部11の動作と同一である。
【0106】本実施の形態によれば、サーバコンピュー
タ30に動画ディジタル圧縮部6及び直接アクセス型動
画記憶部7を設けて、必要に応じて動画データを通信部
によって編集用コンピュータ32に転送するようにした
ので、編集用コンピュータ32には動画ディジタル圧縮
のための拡張ボードや大容量の記憶装置を備える必要が
なくなる。
【0107】実施の形態4.次に、イベント検出部が検
出したイベントに基づき代表フレームを決定し、直ちに
そのフレームを取り込んで記憶することにより撮影の終
了後、すぐに編集操作を開始できる構成を示す。
【0108】図7は、実施の形態4の動画再生装置の構
成を示す構成図である。
【0109】この構成では、順次アクセス型動画記憶部
2とイベント検出部3とを付加したビデオカメラ1、サ
ーバコンピュータ30及び編集用コンピュータ41を備
える。
【0110】以下に本実施の形態の動作説明を行う。 (0)撮影 実施の形態1における撮影の動作と同様に、イベント検
出部3は撮影中に所定のイベントを検出して編集用コン
ピュータ41に通知する。
【0111】(1)シーンの定義 実施の形態1と同様に、シーン定義部4はイベント検出
部3がイベントを検出したら、そのイベントに対応する
フレームを区切りとして直ちに新たなシーン情報を定義
し、それをシーン情報記憶部5に記憶する。
【0112】(2)動画の取り込み 動画の取り込みは、動画ディジタル圧縮部6により順次
アクセス型動画記憶部2から動画を読み出してディジタ
ル圧縮し、圧縮したデータを直接アクセス型動画記憶部
7に格納する。また、代表フレーム決定部40は撮影中
にイベント検出部3から通知されたイベントに従って代
表フレームを選択する。さらに、代表フレーム記憶部2
2は代表フレームが選択されたら、直ちにそのフレーム
をビデオカメラ1の順次アクセス型動画記憶部2から読
み出して記憶する。
【0113】(3)シーンの表示 実施の形態3におけるシーンの表示の動作と基本的に同
一である。ただし、前記動画の取り込みが完了するまで
は、実施の形態2と同様に順次アクセス型動画記憶部2
を用いてシーンの表示を行うこともできる。
【0114】(4)編集操作の実行 従来のノンリニア編集システムの動作と基本的に同一で
ある。
【0115】(5)動画の生成 実施の形態3における動画の生成の動作と基本的に同一
である。
【0116】本実施の形態によれば、撮影中にイベント
検出部3がイベントを検出し、それと同時にシーン定義
部4はシーンを定義し、かつ、代表フレーム記憶部22
は代表フレームをビデオカメラ1から読み出して記憶す
るので、シーンの定義及び動画の取り込みの時間が節約
でき、撮影が終了したら即座に編集操作を開始できる。
【0117】実施の形態5.次に、イベント検出部3が
検出したイベントに基づき、イベントが発生した時点の
フレーム番号及び画像データを取得し、これらをイベン
ト情報記憶部64に記憶することによりイベントを指定
して、このイベントに対応する動画の内容を素早く確認
することができる動画収集装置の構成を示す。
【0118】図8は、実施の形態5の動画収集装置の構
成を示す構成図である。
【0119】本実施の形態における動画収集装置は、実
施の形態1の動画再生装置と同様に、ビデオカメラ1に
順次アクセス型動画記憶部2とイベント検出部3を付加
したビデオカメラレコーダ60と、それに接続したコン
ピュータ61から構成される。コンピュータ61は、ビ
デオカメラレコーダ60から任意の時点での画像を取得
する画像取得部62、ビデオカメラレコーダ60からそ
の時点で再生又は録画されているビデオテープ上の位置
を示すフレーム番号を取得するフレーム番号取得部6
3、フレーム番号取得部63により取得したフレーム番
号や画像取得部62により取得した画像データを、イベ
ント検出部3により検出したイベントと関連づけて記憶
するイベント情報記憶部64を備える。
【0120】さらにコンピュータ61は、イベント情報
記憶部64に記憶したイベント情報等を表示する表示部
65、利用者(本動画収集装置利用者)によるイベント
の選択終了指示などのコマンドを入力するコマンド入力
部66、ビデオカメラレコーダ60に対してフレーム番
号を指定してそのフレーム番号に対応するビデオテープ
上の位置から再生するように指示する再生指示部67を
備える。
【0121】以下に本実施の形態の動作説明を行う。
【0122】利用者が、ビデオカメラレコーダ60を用
いて撮影を行う。
【0123】この際、イベント検出部3は被写体の変
化、ビデオカメラ1の変化又は利用者の操作のイベント
を検出して、このイベントの種類をコンピュータ61に
通知する。イベント検出部3がイベントを検出する動作
は実施の形態1と同様である。
【0124】イベント検出部3がイベントを検出する
と、ビデオカメラレコーダ60からコンピュータ61へ
イベントが発生したこととそのイベントの種類が通知さ
れる。コンピュータ61はイベントが発生したことの通
知を受け取ると、即座に、フレーム番号取得部63によ
りその時点のフレーム番号をビデオカメラレコーダ60
から取得し、画像取得部62によりその時点の画像デー
タを取得する。これらのフレーム番号と画像データはイ
ベントの種類と関連づけられてイベント情報記憶部64
に記憶される。
【0125】図9は、イベント情報記憶部64に記憶さ
れたイベント情報の説明図である。この図では、撮影中
の利用者の操作である録画開始及び録画終了のイベント
がフレーム番号に関連づけて記憶されている。さらに、
録画開始のイベントに対してはその時点の画像データが
記憶されている。
【0126】撮影が終了すると、利用者は撮影した動画
の内容の確認を行う。
【0127】コンピュータ61は、イベント情報記憶部
64に記憶されたイベント情報を基にインデックスを作
成し表示部65に表示する。
【0128】図10は、表示部65に表示されるインデ
ックスの説明図である。この図では、録画開始のイベン
トに対応するフレームがインデックスの要素として選択
されている。各々のインデックスの要素に対応する画像
データが配列され、インデックスとして表示されてい
る。
【0129】利用者は、このインデックスを見て、例え
ば画像データが表示されている位置をクリックするなど
して所望の要素を選択する。要素が選択されると、イベ
ント情報記憶部64を参照することによりその要素に対
応するフレーム番号が決定できるので、再生指示部67
は、このフレーム番号をビデオカメラレコーダ60に通
知し、このフレーム番号の位置からの再生を指示する。
【0130】ビデオカメラレコーダ60は、コンピュー
タ61からフレーム番号が通知され、その位置からの再
生が指示されると、順次アクセス型動画記憶部2に対し
て、指定されたフレーム番号の位置までの巻戻し又は早
送りを指示する。指定されたフレーム番号位置への位置
付けが終了すると、次に順次アクセス型動画記憶部2に
対して再生を開始するように指示する。
【0131】ここでは、動画収集装置で収集したイベン
トに基づき、イベントが発生した時点のフレーム番号及
び画像データを取得し、これらをこの動画収集装置に付
されたイベント情報記憶部64に記憶することにより、
イベントを指定してそのイベントに対応する動画の内容
を素早く確認することを説明したが、このイベント情報
記憶部64に記憶された情報を前記実施の形態1〜4の
動画再生装置に送り、この動画再生装置で動画の再生や
動画の連結、合成などの動画編集処理を行うこともでき
る。
【0132】なお、イベント情報記憶部64に記憶され
た情報を前記実施の形態1〜4の動画再生装置に送るの
は、前記動画収集装置と前記動画再生装置を通信で結ん
で送信しても良いし、イベント情報記憶部64に記憶さ
れた情報をフロッピーディスクなどの記録媒体に記憶し
てこの記憶媒体を動画再生装置にセットして使うように
しても良い。
【0133】次に、図11、図12のフローチャートを
用いてイベントを検出してから動画を再生するまでの動
作処理手順について説明する。
【0134】図11は、イベント検出部3が検出したイ
ベントに基づき、イベントが発生した時点の画像データ
とフレーム番号を取得し、これらをイベント情報記憶部
64に記憶するまでの処理の流れを示すフローチャート
である。
【0135】まず、ステップS51で利用者がビデオカ
メラレコーダ60を用いて撮影を開始し、ステップS5
2でイベントが発生したか否かのチェックを行う。ここ
でイベントを検出すると、ステップS53でイベントが
発生した時点のフレームの番号とその画像データを取得
する。
【0136】次に、ステップS54でこのフレーム番号
と画像データをイベント情報記憶部64に記憶した後、
再度ステップS52で次のイベントが発生したかのチェ
ックを行う。また、イベントが検出されないときは、ス
テップS55で撮影終了か否かのチェックを行い、撮影
終了でなければ再度ステップS52でイベントが検出し
たかのチェックをし、撮影終了であれば動作が終了す
る。
【0137】図12は、利用者が撮影した動画の内容を
確認するときの処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【0138】ステップS56で、イベント情報記憶部6
4に記憶されたフレーム番号と画像データを基に作成し
たインデックスを表示部65に表示し、ステップS57
でコマンドが入力されたか否かのチェックを行う。コマ
ンドが入力されないときはコマンドが入力されるまでコ
マンドの入力確認のチェックを行う。コマンドが入力さ
れたときは、ステップS58でイベントに対応したフレ
ームであるインデックスの要素が選択されたかチェック
を行う。
【0139】インデックスの要素が選択されたときは、
ステップS59で再生指示部67により選択された要素
に対応するフレーム番号からの再生を指示し、その後、
再度ステップS57で次のコマンドが入力されたか否か
のチェックを行う。また、インデックスの要素が選択さ
れないときは、ステップS60で終了が指示されたか否
かのチェックを行い、終了が指示されないときは再度ス
テップS57でコマンドが入力されたか否かのチェック
をし、終了が指示されたときは動作を終了する。
【0140】本実施の形態によれば、イベント検出部3
がイベントを検出すると、フレーム番号取得部63は即
座にその時点のフレーム番号を取得し、イベント情報記
憶部64はイベントの情報をフレーム番号と対応づけて
記憶するので、利用者はインデックスを参照して特定の
イベントを選択することにより、そのイベントが発生し
た時点の動画を素早く再生して確認することができる。
【0141】実施の形態6.次に、実施の形態5に、さ
らに各イベントに対して利用者が説明文を付加すること
ができる手段を備えた構成を説明する。
【0142】図13は、実施の形態6の動画収集装置の
構成を示す構成図である。本実施の形態は、実施の形態
5の構成に説明文入力部68を加えたものである。
【0143】説明文入力部68は、イベント情報記憶部
64に記憶されたイベントに対して説明文を入力するも
のであり、各イベントに対応する画像ごとに配置したテ
キスト入力枠を表示し、これを利用者が選択してキーボ
ードから説明文を入力し、入力された説明文が付された
イベント情報をイベント情報記憶部64に記憶する。
【0144】図14は、このイベント情報記憶部64に
記憶されたイベント情報の説明図である。
【0145】図15は、表示部65に表示されるインデ
ックスの説明図である。
【0146】利用者は、表示部65に表示されたインデ
ックスにおいて各々に対して説明文を入力する。この図
の例では、第1の画像に対して、「飛行場のシーンであ
る」という説明文を、また、第2の画像に対して「鉄道
のシーンである」という説明文を入力している。
【0147】このようにしてイベント情報記憶部64に
各イベントに対する説明文を付加して記憶することによ
り、次にインデックスを表示すると説明文を含んだイン
デックスが表示されることになる。
【0148】本実施の形態によれば、利用者が入力した
説明文をイベントと対応づけてイベント情報記憶部64
に記憶することができるので、撮影が終了した段階で、
その場で動画の内容を確認し、さらに各イベント、即
ち、動画中の特定のフレームに対して説明文を付加して
おくことができる。後日、この動画に対して編集作業等
を行う際に、説明文を付加したインデックスを表示して
見ることができるので、必要なフレームを説明文を参照
して素早く見出すことができる。
【0149】実施の形態7.図16は、実施の形態7の
動画収集装置の構成を示す構成図である。この実施の形
態は、動画収集装置を車両に装着し、街路を走行しなが
ら撮影を行い動画情報を収集することを想定したもので
ある。
【0150】この実施の形態の構成は、実施の形態5の
構成において、コンピュータのRS232Cポート等に
GPS(Global Positioning Sy
stem)などの位置検出部70を接続し、任意の時点
で装置の経度及び緯度の情報を取得できるようにしたも
のである。また、予め撮影対象とする建物や地域を設定
するための設定入力部71を備えたものである。また、
録画の開始、終了やカメラの向きの制御等を行う制御部
72を備えたものである。
【0151】次に、本実施の形態の動作説明を行う。
【0152】まず、設定入力部71により、利用者は撮
影に先だって、撮影すべき撮影地点又は撮影地域、ある
いはインデックスとして登録すべき地理要素の種類など
を入力する。
【0153】図17はこの設定入力部71の画面例であ
る。
【0154】図の例では、撮影開始地点の経度、緯度及
び撮影終了地点の経度、緯度を設定している。この経
度、緯度の設定は数値を直接入力しても良いし、地図ウ
ィンドウにおいて撮影開始地点及び撮影終了地点をクリ
ックすることによりその地点に対応する経度、緯度の数
値を入力してもよい。
【0155】また、撮影開始地点と撮影終了地点の2つ
の地点を指定するかわりに、撮影したい地域の範囲を指
定しても良い。例えば、地図ウィンドウにおいて撮影範
囲に対応する領域を多角形により指定し、その多角形の
頂点の位置の経度、緯度を入力する方法が考えられる。
【0156】さらに、撮影したい対象として「××ビ
ル」、「△△神社」などのように特定の建物の名称を入
力する方法も考えられる。この場合は、予め、各建物に
ついて経度、緯度を記述したデータベースを用意してお
き、名称を入力した建物の経度、緯度をデータベースか
ら検索して設定すればよい。
【0157】次に、インデックスについて説明する。長
時間の動画を収集すると、その中に多くの建物が収録さ
れるので、あとからある建物が映っている動画を探した
いときに、どこにその建物が映っているかを見出すのは
容易ではない。そこで、各地域の特徴的な建物、例えば
10階建て以上のビルが映っているシーンだけを取り出
してインデックスとして登録しておき、目的の建物の近
くにある高い建物のシーンをインデックスを利用して見
つけ出せば、目的のシーンはその近辺にあることが想定
できる。この、インデックスとして登録すべき地理要素
の条件を設定入力部71によって指定する。例えば、
「10階建て以上のビル」などの条件を入力すると、各
地理要素のデータベースを検索して、撮影範囲内で条件
を満たす地理要素を選択する。これにより選択された地
理要素の経度、緯度の情報を設定する。
【0158】次に、撮影時の動作について説明する。撮
影においては、例えば車両の屋根や側面にビデオカメラ
1を装着し、また、コンピュータ76は車内に設置して
両者をケーブルで接続する。ビデオカメラ1はコンピュ
ータ76からケーブルを経由して制御信号を送ることに
より録画の開始、終了などの制御を行うことができるよ
うに構成する。また、ビデオカメラ1はコンピュータ7
6の指示により向きを制御できるように電動の台に装着
する。
【0159】位置検出部70は、例えば1秒間隔等定期
的に車両の現在位置の経度、緯度の情報を検出する。イ
ベント検出部3は、位置検出部70により検出した車両
の現在位置の経度、緯度の情報と、設定入力部71によ
り設定した各々の位置情報とを比較し、所定のイベント
の発生を検出したらイベントが発生したこととそのイベ
ントの種類とを通知する。ここで、検出すべきイベント
としては、撮影開始、終了地点への車両の接近、撮影範
囲への車両の侵入、撮影範囲からの車両の退出、撮影対
象とする建物への車両の接近、インデックスとして登録
すべき建物への車両の接近などがある。
【0160】撮影開始地点への接近又は撮影範囲への侵
入のイベントが通知されると、制御部72はビデオカメ
ラ1に対して録画開始のコマンドを送る。また、撮影終
了地点への接近又は撮影範囲からの退出のイベントが通
知されると、制御部72はビデオカメラ1に対して録画
終了のコマンドを送る。これにより、車両の移動中に利
用者が録画開始、終了の操作を行わなくても、自動的に
設定した地域の撮影を行うことができる。
【0161】次に、撮影対象とする建物が指定されてい
る時は、イベント検出部3は撮影対象とする建物への車
両の接近をイベントとして検出して通知する。制御部7
2は、このイベントの通知を受け取ると、ビデオカメラ
1に録画開始のコマンドを送るとともに、ビデオカメラ
1が撮影対象とする建物の方へ向くように向きを制御す
る。
【0162】この、ビデオカメラ1の向きの制御は次の
ようにして行う。イベント検出部3により、特定の建物
への接近のイベントが通知されると、制御部72は、設
定入力部71により設定された情報に基づき当該建物の
経度、緯度の情報を入手する。また位置検出部70によ
り現在の車両の位置の情報を取得する。さらに、ジャイ
ロセンサーなどを用いて車両の向きの情報も取得する。
車両の向きの情報は、過去数秒間の車両の位置の変化を
解析することにより車両の進んでいく方向を決定し、そ
の方向を車両の向きと推定する方法もある。
【0163】このようにして、撮影対象とする建物の位
置及び車両の位置と向きが決定されれば、これに基づき
ビデオカメラ1を向ける方向が決定できる。また、この
方向決定に基づき制御部72はビデオカメラ1を設置し
た台を制御してビデオカメラ1の方向を変化させ、撮影
対象がビデオカメラ1の撮像範囲内に入るように制御を
行う。
【0164】さらに、インデックスとして登録すべき建
物が指定されている時は、イベント検出部3はインデッ
クスとして登録すべき建物への車両の接近をイベントと
して検出して通知する。このイベントが通知されると、
制御部72はビデオカメラ1の向きを制御して建物が撮
像範囲に入るようにするとともに、画像取得部62はそ
の時点の画像データを取得してイベント情報とともにイ
ベント情報記憶部64に記憶する。
【0165】以上のような動作によりイベント情報記憶
部64に記憶されるイベント情報の例を図18に示す。
【0166】次に、撮影終了後に利用者が撮影内容を確
認するための装置の動作について説明する。表示部65
には、イベント情報記憶部64に記憶されたイベント情
報に基づき、図19のようなインデックスが表示され
る。表示された一覧の中の一つのイベントに対応する画
像をクリックすると、ビデオカメラレコーダ75が制御
されて該当する動画が再生されることは実施の形態5と
同様である。
【0167】実施の形態8.この実施の形態の動画収集
装置は、ビデオカメラ等の動画入力部と、イベントを検
出するイベント検出部と、このイベント検出部により検
出したイベントに対応してGPS装置等により撮像装置
の位置情報を取得して画像又は音声で表現し、これを動
画入力部により入力した動画と合成してビデオテープ等
に記憶するイベント情報記憶部から構成される。
【0168】図20は、実施の形態8の位置情報装着フ
ィルターの一実施例を示す説明図であり、図21は、位
置情報装着フィルターの正面図である。
【0169】イベント情報記憶部は、図20、21に示
すような位置情報装着フィルター80を用いてイベント
の情報と動画との合成を行う。位置情報装着フィルター
80は円筒形をしており、ビデオカメラ1のレンズの前
面に装着することによって使用する。また、位置情報装
着フィルター80は透明体でできており、透明体の一部
に文字列の表示が可能である表示領域83と、GPS装
置からの信号を受信するためのGPS受信コネクタ82
を備えている。
【0170】このように構成された位置情報装着フィル
ター80は、イベント検出部3により録画開始や撮像装
置の移動等のイベントが検出されると、そのイベントに
対応して透明体の所定の領域に位置情報を示す文字列を
表示する。
【0171】次に、本実施の形態の動作説明を行う。
【0172】位置情報装着フィルター80は定期的に、
例えば1秒毎に、GPS装置により受信した経度、緯度
の情報をGPS受信コネクタ82を通じて取り込む。録
画開始のイベントが検出されると、位置情報装着フィル
ター80は、経度、緯度の情報を文字列に変換して透明
体の所定の領域に表示する。この位置情報は映像ととも
にビデオテープに録画される。
【0173】なお、撮像装置が移動して、現在表示して
いる位置情報と、GPS装置から受信した位置情報との
間に所定以上の隔たりが生じると、イベント検出部3は
撮像装置の移動のイベントを報告する。撮像装置の移動
のイベントが報告されると、位置情報装着フィルター8
0はそのイベントに対応して位置情報の表示を更新す
る。
【0174】このようにして録画したビデオテープをV
TRを用いて再生すると、画面上に常に撮影した場所の
位置情報が表示される。VTRの早送りや巻戻しの機能
を用いると、目的とする箇所が撮影されているシーンを
素早く見出すことができる。
【0175】上記の例では、撮影位置の経度、緯度の情
報を文字列にして撮影した動画に埋め込む形態を説明し
たが、この経度、緯度の情報を地理情報データベース等
を用いて地名情報等に変換し、地名を文字列にして動画
に埋め込むことも考えられる。
【0176】また、上記の例では、埋め込むべき文字列
と撮影した動画とを透明な表示装置を用いて、撮影と同
時に光学的に合成してビデオテープに録画する形態を説
明したが、埋め込むべき位置情報と撮影した動画とを別
々に記録し、撮影が終了した後で、動画中に文字列を埋
め込む処理を行ってもよい。
【0177】さらに、位置情報の表示は文字列に限ら
ず、地図をグラフィック表示してその中の該当する位置
に記号を配置して位置を示したり、位置情報を音声合成
により音声に変換してビデオテープの音声トラックに埋
め込む等、図形や記号、音声を用いても同様の効果が得
られることは明らかである。
【0178】実施の形態9.次に、再生速度設定部を設
けたことにより任意の再生速度で動画を再生して素早く
再生速度に応じて動画の内容を確認することができる動
画再生装置について説明する。
【0179】図22は、実施の形態9の動画再生装置の
構成を示す構成図である。
【0180】本実施の形態における動画再生装置は、動
画のフレームの画像を取得するフレーム取得部309
と、動画のフレームに設定された優先度を取得する優先
度取得部305と、再生速度を設定する再生速度設定部
301と、再生速度設定部301により設定された再生
速度と優先度取得部305により取得した動画のフレー
ムの優先度とに基づき動画のフレームを取捨選択するフ
レーム選択部303と、フレーム選択部303により選
択されたフレームの画像をフレーム取得部309により
取得して表示する動画表示部307とを設けたものであ
る。動画のフレームに対する優先度の設定は、優先度設
定部297により行われ、設定された優先度は、優先度
記憶部299に記憶される。310は、これらを備えた
コンピュータである。
【0181】フレーム取得部309は、例えば、MPE
G(Motion PictureExperts G
roup)等の動画圧縮方式で圧縮されたディジタルデ
ータを読み出して伸張し、各フレームの画像データを取
得する。
【0182】優先度取得部305は、各フレームに対し
て設定された優先度の情報を取得する。優先度の情報
は、優先度設定部297により各フレームに対して設定
され、優先度を記憶する優先度記憶部299に予め記憶
される。
【0183】図23に、優先度記憶部の一例として、動
画の各フレームへ設定した優先度を記憶するための優先
度テーブルを示す。
【0184】この例において、優先度テーブル330
は、各フレームを識別するフレーム番号321とそのフ
レームに対して設定した優先度323を対応づけて記憶
するものである。優先度は、この実施の形態では、数字
で表し、優先度1が最も高い優先度を表し、優先度2,
優先度3の順に優先度が低くなるものとするが、数字で
なく、例えば、A,B,C等の文字で表してもよい。こ
の例では、フレーム番号n1、n2、n3、n4のフレ
ームに対して最高の優先度1が設定され、フレーム番号
n21、n22、n41、n42には優先度2、更に、
フレーム番号n211、フレーム番号n421には優先
度3が設定されている。この例では、優先度テーブルに
登録されていない他のフレームは最低の優先度4が設定
されているものとみなされるものとする。だが、優先度
の高いフレームだけでなくすべてのフレームについて優
先度の設定を行う優先度テーブルを設けてもかまわな
い。
【0185】図24,図25を用いて、優先度設定部2
97の動作フローを説明する。
【0186】図24は、優先度設定部の動作フローを示
す図である。また、図25に、優先度設定部297によ
り、優先度設定を行う表示画面の例を示す。511は優
先度設定画面である。
【0187】まず、動画データを読み込んで先頭フレー
ムを優先度設定画面511の右側の動画表示ウィンドウ
513に表示させる(S401)。次に、S403でコ
マンド入力させる。S405で入力されたコマンドに対
応する処理を行う。まず、動画表示ウィンドウ513の
下部にある再生ボタン515、停止ボタン516、コマ
戻しボタン517、コマ送りボタン518等のコントロ
ールボタンで、優先度を設定しようとするフレームを選
択し、現在のフレームとして位置付ける(S407)。
ここで「フレーム登録」ボタン514を押すと、現在、
動画表示ウィンドウ513に表示されているフレームが
画面左側のフレームリスト520に登録される。登録さ
れたフレームは、選択状態のフレームとなる。フレーム
リスト520では、優先度の高いフレームは左に表示さ
れ、優先度の低いフレームは右に表示されるものとす
る。フレームリスト520に追加されたフレームには、
まず最初は、最高の優先度である優先度1が設定され、
フレームリスト520中の最も左に521や523,5
31に示すように、そのフレームに対応する画像が表示
される(S417)。「優先度ダウン」ボタン547が
押されると、選択状態のフレームの優先度が低下し、そ
れにしたがってフレームリスト520におけるフレーム
の位置が525のように右側に移動する(S409)。
同様に、「優先度アップ」ボタン545を押すと、優先
度が高くなり、それにしたがってフレームリスト520
におけるフレームの位置が左側に移動する(S41
1)。また、選択状態のフレームを変更したい時には、
フレームリストの中のフレームをクリックすることによ
り、フレーム選択が行われる(S413)。フレーム選
択は、既にフレームリスト520に登録されているフレ
ームのいずれかを選択状態にする操作である。「フレー
ム削除」ボタン543を押すと、現在、選択状態のフレ
ームがフレームリストから削除される。削除されたフレ
ームは設定終了時に、優先度テーブル330から削除さ
れる。
【0188】このようにフレームリスト520を用いて
表示すると、各フレームに対して設定した優先度が、フ
レームリスト中に表示される画像位置により視覚的に確
認できる。
【0189】優先度の設定が完了すると、その結果は図
23に示すような優先度テーブルとしてファイルに記憶
される(S419)。なお、図25では、設定終了に使
用するボタンは示していないが、この画面を表示するウ
ィンドウを閉じる操作等、システムで用意する所定の操
作により、優先度設定を終了するものとする。
【0190】優先度の高いフレームとは早送りや巻戻し
の時に省略せずに表示するフレームを意味し、優先度の
低いフレームとは早送りや巻戻しの時に省略しても構わ
ないフレームを意味する。
【0191】優先度の高低の設定について、以下に述べ
る。
【0192】本実施の形態の動画再生装置に適した優先
度の高低の設定の一例として、動画に対してシーンを定
義し、各シーンの最初のフレームに対して高い優先度を
設定する方法がある。
【0193】この方法を取る場合について、以下に、具
体的に説明する。
【0194】図26は、シーンの構造とフレームに設定
した優先度の関係を示す図である。図26に示すシーン
の構造とフレームに設定した優先度の関係は、図23に
示した優先度テーブルの内容と対応している。この例の
場合、動画はその意味内容から、シーン1〜シーン4ま
での4つの大シーンに分割される。そのうち、シーン2
とシーン4はそれぞれ3つの中シーン(シーン2−0〜
シーン2−2、シーン4−0〜シーン4−2)に分割さ
れる。さらに、シーン2−1およびシーン4−2はそれ
ぞれ2つづつの小シーン(シーン2−1−0、シーン2
−1−1、シーン4−2−0、シーン4−2−1)に分
割される。大シーンの先頭フレームには優先度1、中シ
ーンの先頭フレームであって大シーンの先頭フレームで
ないフレームには優先度2、小シーンの先頭フレームで
あって中シーンの先頭フレームでないフレームには優先
度3を設定している。
【0195】このように優先度を設定すれば、設定され
た優先度に従ってフレームを選択することが可能にな
る。その結果、高速の早送りの時は大シーンの先頭フレ
ームn1,n2,n3,n4を表示し、中速の早送りの
時は中シーンの先頭フレームn21,n22,n41,
n42を表示し、低速の早送りの時は小シーンの先頭フ
レームn211,n421を表示すること等が、可能に
なる。また、中速の早送りの時は大シーンと中シーンの
先頭フレームn1,n2,n21,n22,n3,n
4,n41,n42を表示し、低速の早送りの時は、大
シーンと中シーンと小シーンの先頭フレームn1,n
2,n21,n211,n22,n3,n4,n41,
n42,n421を表示する方法も可能である。
【0196】上で述べた例では、各シーンの先頭フレー
ムを選択して高い優先度を設定するようにした例を示し
た。他の例として、先頭フレーム以外のフレームを選択
して高い優先度を設定しても良いし、各シーンに対して
1枚のフレームではなくて複数枚のフレームを選択して
高い優先度を設定しても良い。いずれの優先度を設定し
ても、早送りの際に利用者が設定した優先度を反映させ
た表示ができることには変わりがない。
【0197】ここでは、再生速度設定部301について
説明するが、その説明に先立って、ここで言う通常の再
生速度について説明する。
【0198】動画は静止画とは異なり、本来、時間の経
過とともに得られるデータである。すなわち、動画は実
時間で収集される。収集された動画データは、動画情報
に加えて時間を示す時間情報も保持している。以降の説
明で、通常の再生速度とは、収集された動画の中で経過
する時間と同じ時間で再生することを言うものとする。
【0199】再生速度設定部301は動画を再生する速
度を設定する。再生速度設定部301が表示する再生速
度設定画面の例を図27〜図29に示す。
【0200】図27及び図28の例では、画面上に表示
されたスライドバー550,560においてハンドル5
51,561をそれぞれ左右にスライドさせることによ
り再生速度を変化させる。ハンドル551,561が中
央より右側にあるときは順方向の再生、中央より左側に
あるときは逆方向の再生を意味する。また、ハンドル5
51,561が中央にあるときは静止、ハンドル55
1,561が端にあるときは高速の早送り(右端の場
合)または巻戻し(左端の場合)をそれぞれ意味する。
図27におけるスライドバー550の上部の数字は通常
の再生速度に対する倍率(動画データの実時間の再生時
間に対する割合)を表わす。例えば、3は、通常の3倍
の速度で再生することを意味する。即ち、動画の中で経
過する時間の1/3の時間で再生することを意味する。
【0201】図28は、再生速度を「高速早送り」、
「低速早送り」、「通常再生」等の各段階により設定す
る場合の例である。
【0202】図29は、スライドバー570が動画の先
頭フレームから最終フレームまでに対応している例であ
る。ハンドル571をスライドさせることにより表示し
たいフレームの位置を指定する。さらにハンドル571
をスライドさせる速度で再生の速度を指定する。ハンド
ル571を高速にスライドさせれば高速の再生を指示し
たことになり、ハンドル571を低速でスライドさせれ
ば低速の再生を設定したことになる。
【0203】フレーム選択部303は動画のフレームを
取捨選択する。フレーム取得部309は、この実施の形
態では、1秒間あたり5フレームの速度で指定されたフ
レームの画像を取得することができるものとする。仮
に、再生速度が10倍速に設定されたものとする。動画
は1秒間あたり30枚のフレームから構成されているも
のとすると、10倍速の再生は、1秒間に300フレー
ム分の動画を再生表示することに相当するが、前述した
フレーム取得部309の処理能力から考えて、フレーム
選択部303は300フレームの中から5枚のフレーム
を選択して表示することになる。
【0204】この場合、最も単純なフレームの選択方法
は等間隔でのフレームの選択である。すなわち、再生し
ようとしている300フレームのフレーム番号をm、m
+1、・・・m+299、とすると、フレームm、m+
60、m+120、m+180、m+240を選択すれ
ば良い。このようにして、フレーム選択部303によ
り、フレームが選択されると、フレーム取得部309は
選択されたフレームの画像を取得し、動画表示部307
は取得したフレームの画像を表示する。
【0205】上述した、等間隔でのフレームの選択方法
によれば、一応設定された再生速度による早送りや巻戻
しが可能になるが、この方法では、重要なシーンを表示
せずに飛ばしてしまうことが懸念される。例えば、フレ
ーム番号m+10からフレーム番号m+50の間に、富
士山のシーンが挿入されていて、利用者は10倍速の早
送りにより富士山のシーンを探しているものとすると、
上述した方法では、富士山のシーンを構成するフレーム
は1枚も表示されないことになってしまう。そこで、前
述の優先度の設定方法に基づき、図23に示したように
優先度を設定しておく。即ち、動画の内容に基づいてシ
ーンを定義し、定義した各シーンごとにフレームを選択
して高い優先度を設定しておく。それにより短いシーン
に対しても少なくとも1枚のフレームは早送り時に選択
されて表示されることが保証できる。その結果、早送り
時にも動画の内容に基づく表示が可能となる。
【0206】図30〜図32に、上記の実施の形態の動
画再生装置の動作フローの例を示す。以下、このフロー
に沿って説明する。
【0207】まず、図30〜図32で使用する符号につ
いて説明する。Fは現在のフレーム位置、F0は本来の
フレーム位置、fは1秒間のフレーム数、gは、早送り
や巻き戻し時に1秒間に表示するフレーム数、mは設定
された再生速度である。
【0208】図30に沿って説明する。S431におい
て、現在のフレーム位置F及び本来のフレーム位置F0
に、それぞれ”1”を設定する。次に、S435で、設
定された再生速度mを取得する。そして、取得した再生
速度mの絶対値が”1”を超えるかどうかを判定し(S
437)、それによって、S440の通常再生,コマ送
り,コマ戻し処理と、S450の早送り,巻戻し処理の
いずれかを行う。
【0209】図31を用いて、設定された再生速度mの
絶対値が”1”以下の場合、すなわち、通常の再生やス
ロー再生、コマ送り、コマ戻し等の場合(S440)に
ついて説明する。後述する早送りや巻戻しの場合は1秒
間に表示するフレーム数gは、利用者が十分に視認でき
るようにするためには5フレーム程度が適当である。一
方、通常の再生では1秒間に表示するフレーム数は、ス
ムーズな再生を実現するためには15フレームから30
フレームが適当となる。一般的に、ディジタル化した動
画データは通常の再生速度においてスムーズな再生を可
能とすることを考慮して毎秒15フレームから30フレ
ームのフレーム数となっているので、そのフレームを省
略することなくすべて表示することが望ましい。また、
スロー再生やコマ送り、コマ戻しの場合も、当然、フレ
ームを省略することなくすべて表示することが望まし
い。後述するS450の説明においてはフレーム取得部
309によりフレームの画像を1枚ずつ取得する場合、
1秒間に取得できるフレーム数gを5フレームと仮定す
るが、MPEG圧縮した動画データ等を対象とする場
合、連続したフレームを続けて読み出して再生する場合
は一般的に1秒間に再生できるフレーム数は5フレーム
よりも増加する。ここでは、連続したフレームを続けて
読み出して再生する場合は1秒間に30フレームの速度
で再生することが可能であると仮定する。
【0210】対象とする動画データの1秒あたりのフレ
ーム数をf、設定された再生速度をmとすると、1フレ
ームを表示する時間は1/(f*m)となるので、通常
速度の再生やスロー再生の場合はこの時間間隔で次々と
フレームを取得して表示すれば良い。
【0211】図31に沿って、S440の処理を具体的
に説明する。
【0212】まず、S441において、フレーム取得部
309がフレームFを読み出す。次に、S443で、前
のフレームを表示してから1/(f*m)秒経過するま
で待つ。その後、S445において、動画表示部307
によりフレームFを表示する。次に、S447で、本来
のフレーム位置F0を、F0+1とする。そして、S4
49で、次に表示するフレームFを、F+1とする。コ
マ送りやコマ戻しの場合は、ボタンが押されるまで待
ち、ボタンが押される度に次のフレームまたは前のフレ
ームを取得して表示すれば良い。
【0213】次に、再生速度設定部301により設定さ
れた再生速度mの絶対値が”1”を超える場合、すなわ
ち早送りや巻戻しが指示された場合(S450)につい
て、図32に沿って説明する。
【0214】この場合、フレーム取得部309が1秒間
に取得するフレーム数をgとすると、言い換えれば、早
送りや巻戻し時、1秒間に表示するフレーム数をgとす
ると、1/g秒毎にフレームを切り替えて表示すれば良
いことになる。そこでまず、フレーム取得部309によ
りフレームFを読み出す(S451)。その後、前のフ
レームを表示してから1/g秒経過するまで待つ(S4
53)。その後、S455において、動画表示部により
フレームFを表示する。現在表示しているフレームの番
号をF0とすると、次に表示すべきフレームの番号はF
0+f*m/gとなる(S457)。ところが、前述の
ように優先度の高いフレームを省略してしまうことを避
けるため、以下のように処理する。
【0215】フレーム番号F0+1からフレーム番号F
0+f*m/gまでを探索範囲として設定し、その探索
範囲内で優先度の高いフレームを選択して、選択したフ
レームを次に表示すべきフレームFとして設定する(S
459)。この時、再生速度から考えて本来再生される
べきフレームはF0+f*m/gであるから、このフレ
ームを改めてF0とする。その探索範囲内で優先度の高
いフレームが複数存在する場合は時間的に早いフレーム
を選択し、次の選択範囲をF+1からF0+f*m/g
とすると、次の探索でもう1つの優先度の高いフレーム
が選択されることになる。
【0216】以上のように、この実施の形態では、動画
のフレームの画像を取得するフレーム取得部309と、
動画のフレームに設定された優先度を取得する優先度取
得部305と、動画再生速度を設定する再生速度設定部
301と、再生速度設定部301により設定された再生
速度と優先度取得部305により取得した動画のフレー
ムの優先度とに基づき動画のフレームを取捨選択するフ
レーム選択部303と、フレーム選択部303により選
択されたフレームの画像をフレーム取得部309により
取得して表示する動画表示部307とを備えた動画再生
装置について説明した。
【0217】実施の形態10.次に、代表画像取得部お
よび代表画像記憶部を設けたことにより動画のフレーム
を高速に切り替えて表示することができる動画再生装置
について説明する。
【0218】図33は、実施の形態10の動画再生装置
の構成を示す構成図である。
【0219】本実施の形態における動画再生装置は、動
画のフレームの画像を取得するフレーム取得部309
と、動画の選択されたフレームの画像を代表画像として
取得する代表画像取得部313と、代表画像取得部31
3により取得された代表画像を記憶する代表画像記憶部
311と、動画再生速度を設定する再生速度設定部30
1と、再生速度設定部301により設定された再生速度
に基づき動画のフレームを選択するフレーム選択部30
3と、フレーム選択部303により選択されたフレーム
の画像を代表画像記憶部311から読み出して表示する
動画表示部315とを設けたものである。320は、こ
れらを備えたコンピュータである。
【0220】この実施の形態は、例えば、サーバコンピ
ュータに記憶した動画データをネットワークで接続され
たクライアントコンピュータから読み出して再生する場
合に特に有効である。その場合、上述したコンピュータ
320はクライアントコンピュータに相当し、代表画像
記憶部311はクライアントコンピュータのメモリに相
当する。
【0221】前述した実施の形態9では、フレーム取得
部309は指定されたフレームの画像を1秒あたり5フ
レームの速度で取得できるものと仮定して説明したが、
動画データをネットワークを経由して転送する場合、転
送速度が低下することが考えられる。ここでは、転送速
度が1秒あたり2フレーム程度の速度と仮定すると、実
施の形態9に示した動画再生装置の構成では1秒間に表
示できるフレームの数が5から2へと減少してしまい、
シーンを探索する場合の効率が悪くなるという欠点があ
る。
【0222】本実施の形態は、この欠点を解決するため
のものであり、このような場合でも1秒間に表示できる
フレームの数が減少しないようにするため、高速に画像
を読み出して表示することが可能なクライアントコンピ
ュータの主記憶装置などに代表画像を記憶するための代
表画像記憶部311を設けたものである。
【0223】以下に、各構成要素の動作について説明す
る。
【0224】フレーム取得部309、再生速度設定部3
01、フレーム選択部303の動作は、前述した実施の
形態9と基本的に同様である。
【0225】代表画像取得部313は、動画のフレーム
のうち選択されたフレームの画像を代表画像として取得
する。選択されたフレームとは、利用者が代表画像とし
て記憶するように動画から選択するフレームのことであ
る。ここでは、フレームに設定した優先度に対応してフ
レームを選択する場合を想定している。代表画像の取得
の具体的な方法としては、例えば、サーバコンピュータ
等に記憶されている動画データの中から選択されたフレ
ームを取得して伸張することにより代表画像とするデー
タを取得する方法がある。この場合、その都度代表画像
そのものを取得する時間や手間がかかるが、選択された
フレームのフレーム番号のみを記憶しておけばよく、代
表画像そのものを記憶する場合よりも、記憶容量は少な
くてすむ。また、予め動画データとは別に定義した代表
画像データを動画データとまとめて記憶しておき、それ
を読み出して取り込んでもよい。後者の場合の一例とし
て、図34に、動画データと代表画像データを1つのフ
ァイルの中にまとめて記憶するフォーマットの例を示
す。この例では動画に定義された各シーンの先頭のフレ
ームを代表画像として定義するようにしている。各シー
ンの先頭のフレームは、前述した実施の形態9で示した
優先度の高いフレームである。代表画像は大シーン、中
シーン、小シーンのそれぞれに対して定義される。大シ
ーン,中シーン,小シーンの意味は、前述した実施の形
態と同じである。大シーンの代表画像n0,n1,n
2,n3,n4はデータ全体の最初に、中シーンの代表
画像n21,n22,n41,n42は各中シーンが属
する大シーン(シーン2、シーン4)のデータのそれぞ
れ最初に、小シーンの代表画像n211、n421は各
小シーンが属する中シーン(シーン2−1、シーン4−
2)のデータのそれぞれ最初に配置するようにしてい
る。
【0226】以降、図34に示したフォーマットのファ
イルを使用する場合について説明する。
【0227】代表画像取得部313は、再生しようとす
るシーンに応じて必要な代表画像のフレームを選択し、
選択された代表画像を取得し、代表画像記憶部311に
記憶させる。例えば、シーン2−1−0を再生しようと
している時は、小シーンの代表画像であるn211、中
シーンの代表画像であるn21とn22、大シーンの代
表画像であるn0、n1、n2、n3、n4を取得して
代表画像記憶部311に記憶させる。これらの代表画像
データは、図34に示したフォーマットのファイルで
は、いずれもシーン2−1−0の動画データより前に記
憶されている。そのため、代表画像取得部313は、フ
ァイルを順方向に読み出しながら代表画像を取得して代
表画像記憶部311に記憶させることができる。その結
果、所望のシーンの動画データに到達した時にはそのシ
ーンに応じた必要な代表画像が代表画像記憶部311に
取得されていることになる。このように、代表画像記憶
部311をクライアントコンピュータの内部のメモリに
配置した場合には、外部の記憶部、例えば、ハードディ
スクやサーバコンピュータ側のハードディスクに記憶し
ている動画データからその都度代表画像を読み出すより
も短い時間で代表画像を読み出すことができるというメ
リットがあり、効率的なシーンの表示及び探索が可能に
なる。
【0228】次に、上述したある1つのシーンに応じて
必要な代表画像が取得されている状態で、他のシーンを
再生しようとする場合について説明する。
【0229】いま、再生しようとするシーンが操作者に
より変更され、シーン2−1−0からシーン4−0に変
化したものとする。シーン4に対しては、代表画像n2
11、n21、n22は不要になる。そこで、代表画像
取得部313は、代表画像n211、n21、n22を
削除し、新たにシーン4に対応する代表画像n41とn
42を取得して代表画像記憶部311に追加して記憶さ
せれば良い。
【0230】このようにすれば、現在表示しているシー
ンの近くのシーンは低い優先度のフレームまでが代表画
像として記憶されており、現在表示しているシーンから
離れたシーンは高い優先度のフレームだけが代表画像と
して記憶されていることになる。このように、各時点で
現在表示しているフレームの位置に応じて記憶する代表
画像を変化させることにより、限られた記憶容量の代表
画像記憶部311を有効に利用して効率的なシーンの表
示及び探索が可能になる。
【0231】この実施の形態の動画再生装置の動作フロ
ーを図35〜図37に示す。以下、このフローに沿って
説明する。
【0232】図35〜図37で使用する符号について
は、図30〜図32で使用した符号と同様であるので説
明は省略する。
【0233】まず、図35に沿って説明する。S471
において、現在のフレーム位置F及び本来のフレーム位
置F0に、それぞれ”1”を設定する。次に、S473
で、現在のフレーム位置が属するシーンが変化した時
は、代表画像取得部により、そのシーンに対応する所定
の代表画像を取得して代表画像記憶部に記憶する。次
に、S475で、設定された再生速度mを取得する。そ
して、取得した再生速度mの絶対値が”1”を超えるか
どうかを判定し(S477)、それによって、S480
の通常再生,コマ送り,コマ戻し処理と、S490の早
送り,巻戻し処理のいずれかを行う。
【0234】図36を用いて、設定された再生速度mの
絶対値が”1”以下の場合、すなわち、通常の再生やス
ロー再生、コマ送り、コマ戻し等の場合(S480)に
ついて説明する。
【0235】まず、S481において、フレーム取得部
309がフレームFを読み出す。次に、S483で、前
のフレームを表示してから1/(f*m)秒経過するま
で待つ。その後、S485において、動画表示部315
によりフレームFを表示する。次に、S487で、本来
のフレーム位置F0を、F0+1とする。そして、S4
89で、次に表示するフレームFを、F+1とする。コ
マ送りやコマ戻しの場合は、ボタンが押されるまで待
ち、ボタンが押される度に次のフレームまたは前のフレ
ームを取得して表示すれば良い。
【0236】次に、再生速度設定部301により設定さ
れた再生速度mの絶対値が”1”を超える場合、すなわ
ち早送りや巻戻しが指示された場合(S490)につい
て、図37に沿って説明する。
【0237】この場合、フレーム取得部309が1秒間
に取得できるフレーム数をgとすると、言い換えると、
早送りや巻戻し時、1秒間に表示するフレーム数をgと
すると、1/g秒毎にフレームを切り替えて表示すれば
良いことになる。そこでまず、代表画像記憶部から代表
画像を読み出す(S491)。その後、前のフレームを
表示してから1/g秒経過するまで待つ(S493)。
その後、S495において、動画表示部により読み出し
た代表画像をフレームFとして表示する。次にフレーム
を表示すべき1/g秒後には、f*m/gフレーム進ん
でいる必要があるので、現在表示しているフレームの番
号をF0とすると、次に表示すべきフレームの番号はF
0+f*m/gとなる(S497)。フレーム番号F+
1からフレーム番号F0までを探索範囲として設定し、
その探索範囲内で優先度の高いフレームを選択して、選
択したフレームを次に表示すべきフレームFとして設定
する(S499)。
【0238】動画表示部315は、設定された再生速度
により、動画データの読み込み先を変える。設定された
再生速度が通常の再生速度を超える場合、すなわち早送
りや巻戻しが指示された時は、高い優先度が設定された
フレームのみを表示すれば良いことになる。優先度の高
いフレームは代表画像記憶部311に記憶されているの
で、代表画像記憶部311から高速にデータを読み出し
て表示する。
【0239】また、設定された再生速度が通常の再生速
度以下の場合、すなわち通常の再生、コマ送り、コマ戻
し等が指示された場合は、高速にフレームを切り替える
必要は無く、むしろ、優先度の低いフレームも含め正確
にフレームを表示する必要がある。このため、フレーム
取得部309により1フレームずつ画像データを読み出
して表示する。
【0240】一般に、動画のフレームの中の特定のフレ
ームを探索する場合、高速の早送りまたは巻戻しで目的
のフレームの近辺に位置づけ、次に低速のコマ送りやコ
マ戻しで特定のフレームに位置付ける操作を行うのが効
率的である。このような操作は、動画データが、ディジ
タルかアナログかに関わらず、通常、行われている。
【0241】本実施の形態では、高速の早送りや巻戻し
が行われている場合では、代表画像記憶部311に記憶
されたデータを読み出すことにより高速な画像表示を実
現し、低速のコマ送りやコマ戻しでは動画記憶部に記憶
されたデータをフレーム取得部により直接データを読み
出すことによりフレーム単位の正確な画像表示を行う。
これによりサーバコンピュータに蓄積された動画データ
に遠隔のクライアントコンピュータからアクセスし、任
意の速度の早送りや巻戻しによるフレームの探索が可能
になる。
【0242】以上のように、この実施の形態では、動画
中のフレームの画像を取得するフレーム取得部309
と、動画中のフレームに設定された優先度を取得する優
先度取得部305と、動画中の選択されたフレームの画
像を代表画像として取得する代表画像取得部313と、
前記代表画像取得部313により取得した代表画像を記
憶する代表画像記憶部311と、動画再生速度を設定す
る再生速度設定部301と、再生速度設定部301によ
り設定された再生速度と優先度取得部305により取得
した動画中のフレームの優先度とに基づき動画中のフレ
ームを取捨選択するフレーム選択部と、フレーム選択部
303により選択されたフレームの画像を代表画像記憶
部311から読み出して表示する動画表示部315とを
備えた動画再生装置について説明した。
【0243】また、この実施の形態の動画再生装置の代
表画像記憶部311は、現在表示しているフレームの位
置に応じて代表画像として記憶するフレームを変更す
る。
【0244】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。
【0245】この発明によれば、動画中の所定区間をシ
ーンとして定義したシーンの代表フレームを代表フレー
ム記憶部から読み出して表示するので、編集対象となる
すべての動画をディジタル圧縮して動画記憶部に蓄えな
くても良く、短時間に動画の内容が確認できる。
【0246】また、この発明によれば、表示しようとす
るフレームが代表フレームであればこの代表フレームを
表示し、表示しようとするフレームが代表フレームでな
ければ、このフレームに近い代表フレームを代表フレー
ム記憶部から読み出して表示するので、短時間にシーン
の内容が確認できる。
【0247】また、この発明によれば、停止、コマ送り
又はコマ戻し時は表示しようとするフレームが代表フレ
ームでなければ、表示しようとするフレームを動画記憶
部から読み出して表示するので、短時間にシーンの内容
が確認できる。
【0248】また、この発明によれば、停止、コマ送り
又はコマ戻し時は表示しようとするフレームが代表フレ
ームあれば、表示しようとするフレームを代表フレーム
記憶部から読み出して表示するので、短時間にシーンの
内容が確認できる。
【0249】また、この発明によれば、優先度設定部に
より設定した優先度と再生速度設定部により設定した再
生速度に基づきフレームを選択して表示するので、動画
中の重要なフレームの表示を省略することなく任意の再
生速度で早送りまたは巻戻しして見ることができ、素早
く動画の内容を確認することができる。
【0250】また、この発明によれば、代表画像取得部
313は代表画像を取得して代表画像記憶部に記憶し、
フレーム取得部309は代表画像を代表画像記憶部から
読み出して取得するので、代表画像として選択された動
画中のフレームを高速に切り替えて表示することがで
き、素早く動画の内容を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の動画再生装置の構成図であ
る。
【図2】 実施の形態1のシーン定義部の動作を示すフ
ローチャートである。
【図3】 実施の形態2の動画再生装置の構成図であ
る。
【図4】 実施の形態2の動画表示部の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図5】 実施の形態2の動画表示部のフレーム表示処
理の流れを示すフローチャートである。
【図6】 実施の形態3の動画再生装置の構成図であ
る。
【図7】 実施の形態4の動画再生装置の構成図であ
る。
【図8】 実施の形態5の動画収集装置の構成図であ
る。
【図9】 実施の形態5においてイベント情報記憶部に
記憶されたイベント情報の説明図である。
【図10】 実施の形態5において表示部に表示された
インデックスの説明図である。
【図11】 実施の形態5の動画収集装置の動作を示す
フローチャートである。
【図12】 実施の形態5の動画収集装置の動作を示す
フローチャートである。
【図13】 実施の形態6の動画収集装置の構成図であ
る。
【図14】 実施の形態6においてイベント情報記憶部
に記憶されたイベント情報の説明図である。
【図15】 実施の形態6において表示部に表示される
インデックスの説明図である。
【図16】 実施の形態7の動画収集装置の構成図であ
る。
【図17】 実施の形態7における設定入力部の画面例
の説明図である。
【図18】 実施の形態7においてイベント情報記憶部
に記憶されたイベント情報の説明図である。
【図19】 実施の形態7において表示部に表示された
インデックスの説明図である。
【図20】 実施の形態8の位置情報装着フィルターの
説明図である。
【図21】 実施の形態8の位置情報装着フィルターの
正面図である。
【図22】 実施の形態9の動画再生装置の構成図であ
る。
【図23】 実施の形態9における優先度の設定例を示
す図である。
【図24】 実施の形態9の優先度設定部の動作フロー
を示す図である。
【図25】 実施の形態9の優先度設定部の画面表示例
を示す図である。
【図26】 実施の形態9のにおけるシーンの構造とフ
レーム番号の一例を示す図である。
【図27】 実施の形態9の再生速度設定の画面表示例
を示す図である。
【図28】 実施の形態9の再生速度設定の画面表示例
を示す図である。
【図29】 実施の形態9の再生速度設定の画面表示例
を示す図である。
【図30】 実施の形態9の動画表示の動作フローを示
す図である。
【図31】 実施の形態9の動画表示の動作フローを示
す図である。
【図32】 実施の形態9の動画表示の動作フローを示
す図である。
【図33】 実施の形態10の動画再生装置の構成図で
ある。
【図34】 実施の形態10の代表画像データの一例を
示す図である。
【図35】 実施の形態10の動作フローを示す図であ
る。
【図36】 実施の形態10の動作フローを示す図であ
る。
【図37】 実施の形態10の動作フローを示す図であ
る。
【図38】 従来の動画再生装置の構成図である。
【図39】 従来の動画再生装置におけるユーザインタ
フェースの説明図である。
【図40】 従来の動画再生装置におけるシーン情報の
説明図である。
【図41】 従来の動画再生装置におけるシーン情報の
説明図である。
【符号の説明】
1 ビデオカメラ、2 順次アクセス型動画記憶部、3
イベント検出部、4シーン定義部、5 シーン情報記
憶部、6 動画ディジタル圧縮部、7 直接アクセス型
動画記憶部、8 コマンド入力部、9 動画表示部、1
0 編集操作実行部、11 動画生成部、12 コンピ
ュータ、20 シーン定義部、21代表フレーム決定
部、22 代表フレーム記憶部、23 コンピュータ、
30サーバコンピュータ、31 代表フレーム決定部、
32 編集用コンピュータ、40 代表フレーム決定
部、41 編集用コンピュータ、297 優先度設定
部、299 優先度記憶部、301 再生速度設定部、
303 フレーム選択部、305 優先度取得部、30
7 動画表示部、309 フレーム取得部、311代表
画像記憶部、313 代表画像取得部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 聡 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 久永 聡 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 中村 一二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 長久 宏人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−212768(JP,A) 特開 平5−30463(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/76 - 5/956

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画を記憶する動画記憶部と、 前記動画記憶部に記憶された動画中の所定区間をシーン
    として定義するシーン定義部と、 前記シーン定義部により定義されたシーンのシーン情報
    を記憶するシーン情報記憶部と、 前記シーン定義部により定義されたシーンを代表する代
    表フレームを記憶する代表フレーム記憶部と、 前記シーン定義部により定義されたシーンの中からこの
    シーンを代表する代表フレームを選択し、この選択した
    代表フレームを前記動画記憶部から読み出し前記代表フ
    レーム記憶部に記憶させる代表フレーム決定部と、 利用者の指示を入力するコマンド入力部と、 前記コマンド入力部により入力された指示に基づき、前
    記代表フレーム記憶部に記憶された代表フレームを表示
    する動画表示部とを備えた動画再生装置であって、 前記動画表示部は、表示しようとするフレームが代表フ
    レームであればこの代表フレームを前記代表フレーム記
    憶部から読み出して表示し、表示しようとするフレーム
    が代表フレームでなければ、このフレームに時間的に近
    接する代表フレームを前記代表フレーム記憶部から読み
    出して表示することを特徴とする動画再生装置。
  2. 【請求項2】 前記動画表示部は、前記コマンド入力部
    により入力された指示が停止、コマ送り又はコマ戻し時
    は、表示しようとするフレームが代表フレームでなけれ
    ば、表示しようとするフレームを前記動画記憶部から読
    み出して表示することを特徴とする請求項1記載の動画
    再生装置。
  3. 【請求項3】 前記動画表示部は、前記コマンド入力部
    により入力された指示が停止、コマ送り又はコマ戻し時
    は、表示しようとするフレームが代表フレームであれ
    ば、この代表フレームを前記代表フレーム記憶部から読
    み出して表示することを特徴とする請求項1記載の動画
    再生装置。
  4. 【請求項4】 連続する複数のフレームからなる動画の
    フレームに対して優先度を設定する優先度設定部と、 前記動画のフレームの画像を取得するフレーム取得部
    と、 前記優先度設定部により前記動画のフレームに対して設
    定された優先度を取得する優先度取得部と、 前記優先度設定部により設定された優先度が高いフレー
    ムの画像を代表画像として取得する代表画像取得部と、 前記代表画像取得部により取得した代表画像を記憶する
    代表画像記憶部と、 動画を再生する動画再生速度を設定する再生速度設定部
    と、前記再生速度設定部により設定された再生速度に基づき
    決定されるフレームに近接する複数のフレームを探索範
    囲として設定し、この探索範囲のフレームの中から、前
    記優先度取得部により取得した優先度に基づき優先度の
    高いフレームを選択するフレーム選択部と、 前記フレーム選択部により選択されたフレームの画像を
    前記フレーム取得部と前記代表画像記憶部とのいずれか
    から読み出して表示する動画表示部とを備えたことを特
    徴とする動画再生装置。
  5. 【請求項5】 前記動画表示部は、前記再生速度設定部
    により設定された再生速度が所定の再生速度を超える場
    合は前記代表画像記憶部からフレームの画像を読み出し
    て表示するとともに、前記再生速度が所定の再生速度以
    下の場合は前記フレーム取得部によりフレームの画像を
    読み出して表示することを特徴とする請求項に記載の
    動画再生装置。
  6. 【請求項6】 前記フレーム選択部は、前記再生速度設
    定部により設定された再生速度が所定の再生速度以下の
    場合は、前記再生速度設定部により設定された再生速度
    に基づき決定されるフレームを選択することを特徴とす
    る請求項4,5いずれかに記載の動画再生装置。
  7. 【請求項7】 前記代表画像記憶部は、前記代表画像記
    憶部が記憶する代表画像のフレームと前記動画表示部が
    現在表示しているフレームとの時間的な位置関係に応じ
    て代表画像として記憶するフレームを変更することを特
    徴とする請求項に記載の動画再生装置。
  8. 【請求項8】 連続する複数のフレームからなる動画の
    フレームに対して優 先度を設定する優先度設定部と、 前記動画のフレームの画像を取得するフレーム取得部
    と、 前記優先度設定部により前記動画のフレームに対して設
    定された優先度を取得する優先度取得部と、 前記優先度設定部により設定された優先度が高いフレー
    ムの画像を代表画像として取得する代表画像取得部と、 前記代表画像取得部により取得した代表画像を記憶する
    代表画像記憶部と、 動画を再生する動画再生速度を設定する再生速度設定部
    と、 前記再生速度設定部により設定された再生速度と前記優
    先度取得部により取得した動画のフレームに対して設定
    された優先度とに基づき動画のフレームを選択するフレ
    ーム選択部と、 前記フレーム選択部により選択されたフレームの画像を
    前記フレーム取得部と前記代表画像記憶部とのいずれか
    から読み出して表示する動画表示部とを備えたことを特
    徴とする動画再生装置であって、 前記代表画像記憶部は、前記代表画像記憶部が記憶する
    代表画像のフレームと前記動画表示部が現在表示してい
    るフレームとの時間的な位置関係に応じて代表画像とし
    て記憶するフレームを変更することを特徴とする動画再
    生装置。
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