JP3287367B2 - 密閉形ニッケル亜鉛電池 - Google Patents

密閉形ニッケル亜鉛電池

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、密閉形ニッケル亜鉛電
池の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気自動車をはじめポータブル機
器に至るまで電池の高エネルギー密度化あるいは高性能
化に対する要求はたいへん大きなものがある。その中で
亜鉛を負極活物質とした電池は単位重量当りのエネルギ
ー密度が大きくしかも安価であると言った利点を有す
る。一方、この亜鉛極を蓄電池の負極として動作させる
場合、亜鉛活物質が放電過程あるいは充電過程において
溶解析出していわゆるシェイプチェンジやデンドライト
ショートと言った問題を引き起こす。
【0003】充電過程では、亜鉛酸イオンから析出され
る亜鉛金属結晶は特に水素ガス発生を伴った場合、水素
の触媒作用によってデンドライト結晶になり易く、電池
のショートを引き起こす。そのため従来より充電末期に
なっても負極から水素発生させぬよう負極の容量を正極
の容量より増加させ、電池を充電して充電末期の状態に
おいても正極から酸素ガスを優先させて発生するように
して、充電過程全てにおいて負極からは水の電気化学的
分解による水素ガス発生を起こらないようにし、デンド
ライト状の析出が発生しないように工夫されている。ま
た、上述の電池を充放電を行い2次電池としてサイクル
使用した場合において正極から発生した酸素が電池の系
外に漏れてしまうと正極と負極の容量バランスが崩れて
しまい、いずれ負極からの水素発生を生じ、亜鉛のデン
ドライト析出により電池寿命となる。したがってサイク
ル使用中の正極と負極の容量バランスを保つために、電
池の電解液量を制限し、充電末期に発生した酸素ガスを
負極で吸収リサイクルさせる密閉形ニッケル亜鉛電池が
ある。
【0004】また、用途として特に据置用、電気自動車
用等は、電池容量がポータブル用に比べて大きく、極板
高さが高くなり、それに応じて電解液の保液性も悪くな
る傾向にある。電解液を充分保持できない場合は、亜鉛
極板があふれた電解液で覆われ酸素ガス吸収に有効な面
積を維持できなくなり、酸素ガス吸収能力は不十分とな
り、デンドライトショートを引き起こす。そのため特に
電池の容量が大きくなるに従い、加える電解液量を少な
くせねばならない。
【0005】さらに、前述の如く電池の電解液量を制限
し密閉化した場合、亜鉛デンドライトショートを防止す
ることには有効であるが、亜鉛のシェイプチェンジを招
く。従ってこの様な場合、密閉形ニッケル亜鉛電池の寿
命原因は、ショートではなくシェイプチェンジによるも
のとなる。また、このシェイプチェンジは、電池の電解
液量と深く関係があり、酸素ガス吸収効率を向上させる
ために電解液量を少なくする程その容量低下は加速さ
れ、電池の寿命は短くなる。即ちシェイプチェンジだけ
に限れば、電解液量は多いほど良いことになるが、前述
したように、特に電解液量が多いときは、極群に保持さ
れない電解液が遊離の状態で存在し、その遊離状態の電
解液はリテーナやセパレータまたは亜鉛極の表面に溢
れ、表面を覆ってしまい結果的に酸素ガスの透過性を妨
げ、電池の酸素ガス吸収能力が低下しデンドライトショ
ートを招くことは前述したとおりであるから、従来標準
的な密閉形ニッケル亜鉛電池の電解液量はこれら2つの
要素を適切な範囲とするために極群の全空隙の略98%
以下に設定してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたよ
うな密閉形ニッケル亜鉛電池は、電解液量が制限されて
いるため、極板群より出た電解液が電槽外部へ少量でも
漏液した場合、容量や寿命が極端に低下したり、周辺機
器の腐食を引き起すという問題点を有し、長時間使用し
ている間に、水分が蒸発したり、負極の自己放電により
水が消費されて内部抵抗が増加し、放電されにくくなる
という問題点を有していた。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、電槽内から電解
液が漏れたり、電解液の水分が減少するのを防止して、
寿命性能の優れた密閉形ニッケル亜鉛電池を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、極板群5と、保液層6とを有する密閉
形ニッケル亜鉛電池であって、前記極板群5は、正極板
1と、負極板4と、セパレータ3と、リテーナ2とを有
するものであり、前記保液層6は、長さ0.5〜50m
m、直径5〜100μmの糸状のセルロース繊維または
直径0.1〜7mmの球状のセルロース繊維中に電解液
を含むものであり、前記保液層6は、前記極板群5の周
囲に配置されていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】極板群の周囲に保液層を配置しているので、極
板群から漏れ出た電解液が保液層にはばまれて外部へ漏
出しにくくなる。また、極板群に含浸している電解液の
水分が消費されても、保液層から水分を補うことができ
る。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。図1は、本発明密閉形ニッケル亜鉛電池の断面図
で、1はニッケル焼結極板よりなる正極板、2はリテー
ナで、その材質はポリオレフィン系の不織布、3はポリ
プロピレン多孔膜に界面活性剤処理したセパレータ、4
は金属亜鉛粉末及び酸化亜鉛粉末をポリテトラフロロエ
チレン樹脂と混合し、これにロール掛けしてシート状に
なしたものを、銅または銀の集電体に圧着した負極板
で、5はこれら正極板1を5枚、負極板4を6枚交互に
配置し、それらの間に前記リテーナ2とセパレータ3と
リテーナ2とをこの順序で積層したものを挿入した極板
群である。6は、該極板群5の上部と側部に密着して配
置した長さ6mm、直径25μmのセルロース繊維に電
解液を含浸させた保液層である。7は正極板1同士を接
続する正極端子、8は負極板4同士を接続する負極端子
である。9は極板群5の上部の保液層6を極板群5に密
接させる中蓋であり、10は上記極板群5と保液層6と
端子7,8と中蓋9を収容するABS製の電槽である。
【0011】電解液は、比重値を1.30〜1.40程
度の水酸化カリウムを主体とする水溶液で、その量は、
極板群5と保液層6の全空隙容積の90〜98%に相当
する量がそれぞれに注入されている。
【0012】このような構成からなる10Ahの本発明
電池を作製し、極板群5の周囲に保液層6を配置してい
ない従来の電池とを電動刈払機用に用い、100,20
0,300サイクル毎の電解液の漏液率とサイクル特性
を調査した。その結果を表1と図2に示す。尚、漏液率
Aは100%充電状態での初期の極板群重量をa、各サ
イクル経過後の100%充電状態の極板群重量をbとす
ると、A=(a−b)÷a×100(%)とし、充電は
0.1c放電は平均1cであった。
【0013】
【0014】この結果より、本発明品は従来品に比べ、
漏液率が少なく、しかもサイクル特性も優れていること
が分かった。次に、保液層6に用いられているセルロー
ス繊維の直径βをパラメータとして長さαを変化させ、
初期容量の60%に低下するまでのサイクル数を調査し
た。その結果を図3に示す。
【0015】この結果より、長さαが0.5〜50m
m、直径βが5〜100μmであれば図2に示す従来品
のサイクル数(150サイクル)より非常に優れるが直
径βが5μm未満または100μm超であれば従来品と
略同じである。
【0016】さらに、保液層6に用いられているセルロ
ース繊維を前述した糸状のものから球状のものに代え、
その直径γが変われば前記サイクル数がどのように変化
するか調査した。その結果を図4に示す。この結果より
直径γが0.1〜7mmの範囲であれば約155サイク
ル以上となり従来品より非常に優れるが、0.1未満ま
たは7mm超であれば従来品と殆ど変わらない。
【0017】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので次に記載する効果を奏する。 (1)電池の使用中に電解液が漏れたり水分が減少して
も、極板群から電解液が漏れたり水分が減少することが
殆どなく、サイクル性能を低下させることがないので長
寿命の密閉形ニッケル亜鉛蓄電池が得られる。 (2)保液層を構成する繊維を特定することにより電解
液の保持を高めることができ、サイクル性能の優れた密
閉形ニッケル亜鉛電池が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明品と従来品との寿命性能を比較したサイ
クル特性図である。
【図3】保液層の繊維の長さと直径を変化させた時のサ
イクル数を示す特性図である。
【図4】球状のセルロース繊維の直径を変化させた時の
サイクル数を示す特性図である。
【符号の説明】
1 正極板 2 リテーナ 3 セパレータ 4 負極板 5 極板群 6 保液層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極板群(5)と、保液層(6)とを有す
    る密閉形ニッケル亜鉛電池であって、 前記極板群(5)は、正極板(1)と、負極板(4)
    と、セパレータ(3)と、リテーナ(2)とを有するも
    のであり、 前記保液層(6)は、長さ0.5〜50mm、直径5〜
    100μmの糸状のセルロース繊維または直径0.1〜
    7mmの球状のセルロース繊維中に電解液を含むもので
    あり、 前記保液層(6)は、前記極板群(5)の周囲に配置さ
    れていることを特徴とする、 密閉形ニッケル亜鉛電池。
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