JP3286894B2 - 表面実装型アンテナ - Google Patents

表面実装型アンテナ

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JP3286894B2
JP3286894B2 JP23926096A JP23926096A JP3286894B2 JP 3286894 B2 JP3286894 B2 JP 3286894B2 JP 23926096 A JP23926096 A JP 23926096A JP 23926096 A JP23926096 A JP 23926096A JP 3286894 B2 JP3286894 B2 JP 3286894B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話等の移動
体通信機器、無線LANに用いられる表面実装型アンテ
ナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアンテナの構成を図5を用いて説
明する。図5において、80はアンテナ、詳しくはλ/
4型のパッチアンテナである。アンテナ80は誘電体か
らなる基体81を備える。基体81の一方主面82に
は、ほぼ全面にグランド電極83が形成され、他方主面
84の略中央には放射電極85が形成されている。放射
電極85は、その端縁近傍において、複数のショートピ
ン86により、基体81の一方主面82のグランド電極
83に接続されており、ショートピン86に近接する部
分には給電ピン87が配置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成される従来のアンテナにおいては、小型化を図る場
合、給電ピンがショートピンに接近することとなり、給
電ピンのインダクタンスにより、整合が取りにくく、周
波数特性が劣化するという問題点があった。さらに、従
来のアンテナは、給電ピンを介して給電されるものであ
り、基体の端面から給電を行うことが不可能であり、表
面実装に適さないという問題点があった。そこで、本発
明においては、小型化が可能な表面実装型アンテナを提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明にかかる表面実装型アンテナにおいては、誘
電体または磁性体からなり、互いに対向する一方主面お
よび他方主面、ならびに複数の端面を有する基体、なら
びに、該基体の表面に設けられるグランド電極、放射電
極、および励振用電極を備えてなり、前記グランド電極
は前記基体の一方主面に設けられ、前記放射電極はスト
リップライン状をなし、該放射電極の一端は前記基体の
他方主面またはいずれかの端面において開放端を形成
し、他端は前記基体の一方主面まで延在して前記グラン
ド電極に接続され、前記励振用電極の一端は前記基体の
他方主面またはいずれかの端面において、前記放射電極
の開放端と対向して配置され、他端は前記基体の一方主
面に配置されてなる表面実装型アンテナであって、前記
放射電極を、前記開放端を含む一方部と、前記他端を含
む他方部に分断し、前記基体の表面上で前記放射電極の
一方部および他方部の双方に接続してチップインダクタ
を搭載したことを特徴とする特徴とする。本発明にかか
る表面実装型アンテナにおいては、基体表面の放射電極
の一方部と他方部の双方に接続してチップインダクタを
搭載するもので、放射電極のインダクタンス成分が増加
するため、比帯域幅およびアンテナ効率に影響を与える
放射電極の一端(開放端)および他端の形状を変化させ
なくとも、大きなインダクタンス値を保持することがで
き、アンテナの小型化が可能となる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例にかかる表面実
装型アンテナの構成を、図1を用いて説明する。図1に
おいて、40は表面実装型アンテナであり、基体2を備
える。基体2はセラミックス、樹脂等の誘電体を直方体
状に成形してなるものであり、一方主面3aおよび他方
主面3b、ならびに端面4a乃至4dを有する。基体2
の一方主面3aには、グランド電極5がほぼ全面に形成
され、基体2の他方主面3bには、長さがλ/4近似の
ストリップライン状の放射電極41が設けられる。放射
電極41の一端は、基体2の他方主面3bの端縁近傍に
おいて、開放端41aを形成しており、他端41bは基
体2の端面4bを経由して基体2の一方主面3aに配置
され、グランド電極5に接続される。また、基体2に
は、放射電極41に近接して、励振用電極7が形成され
る。励振用電極7の一端7aは基体2の他方主面3b
に、放射電極41の開放端41aに対向して設けられ、
他端7bは基体2の一方主面3aに設けられる。ここ
で、放射電極41は、基体2の他方主面3bにおいて、
一端(開放端)41aを含む一方部42と、他端41b
を含む他方部43とに分断されるとともに、チップイン
ダクタ9が搭載される。チップインダクタ9は、直方体
状のインダクタ本体9aの両端に外部電極9b、9cを
設けてなるものであり、一方の外部電極9bが放射電極
41の一方部42の上に配置され、他方の外部電極9c
が放射電極41の他方部43の上に配置され、それぞれ
電気的に接続される。また、励振用電極7の他端7b
は、基体素地によりグランド電極5から絶縁されてい
る。そして、放射電極41の開放端41aと励振用電極
7の一端7aとの間に発生する容量により、放射電極4
1と励振用電極7とが電磁界結合する。このように構成
される表面実装型アンテナ40においては、励振用電極
7に印加される高周波信号fは、放射電極41と励振用
電極7との間に発生する容量により放射電極41と電磁
界結合し、電波となって放射される。そして、放射電極
41の一方部42と他方部43の間にチップインダクタ
9が搭載されることにより、放射電極41のインダクタ
ンス成分が増加する。したがって、比帯域幅およびアン
テナ効率に影響を与える放射電極41の一端(開放端)
41aおよび他端41bの形状を変化させなくとも、大
きなインダクタンス値を保持することが可能となり、ア
ンテナの小型化が可能となる。次に、本発明にかかる第
2の実施例を図2を用いて説明する。なお、第2の実施
例は上記第1の実施例の変形例であり、第1の実施例と
同一または相当する部分には同一の符号を付し、その説
明は省略する。図2において、50は表面実装型アンテ
ナであり、放射電極51は一端(開放端)51aを含む
一方部52と、他端51bを含む他方部53とに分断さ
れており、このうち、一方部52は、基体2の他方主面
3bから端面4aまで延在している。また、励振用電極
54の一端54aは基体2の端面4aに配置され、他端
54bは基体2の一方主面3aに配置される。そして、
基体2の端面4aにおいて、放射電極51の開放端51
aと励振用電極54の一端54aとが対向している。ま
た、チップインダクタ9の一方の外部電極9bが、放射
電極51の一方部52の上に配置され、他方の外部電極
9cが、放射電極51の他方部53の上に配置され、そ
れぞれ電気的に接続される。このように構成される表面
実装型アンテナ50においては、第1の実施例と同様
に、チップインダクタ9の搭載により、インダクタンス
成分が増加する。したがって、比帯域幅およびアンテナ
効率に影響を与える放射電極51の一端(開放端)51
aおよび他端51bの形状を変化させなくとも、大きな
インダクタンス値を保持することが可能となり、アンテ
ナの小型化が可能となる。次に、本発明の第3の実施例
にかかる表面実装型アンテナの構成を、図3を用いて説
明する。なお、第3の実施例は第1の実施例の変形例で
あり、第1の実施例と同一もしくは相当する部分には同
一の符号を付し、その説明は省略する。図3において、
60は表面実装型アンテナであり、放射電極61は基体
2の他方主面3b上においてミアンダ状に屈曲した形状
をなすものであり、一端(開放端)61aを含む一方部
62と、他端61bを含む他方部63とに分断されてい
る。また、基体2の他方主面3bにおいて、放射電極6
1の開放端61aと励振用電極7の一端7aとが対向配
置されている。そして、チップインダクタ9の一方の外
部電極9bが放射電極61の一方部62の上に配置さ
れ、他方の外部電極9cが放射電極61の他方部63の
上に配置され、それぞれ電気的に接続される。このよう
に構成される表面実装型アンテナ60においては、第1
の実施例と同様に、チップインダクタ9の搭載により、
インダクタンス成分が増加する。したがって、比帯域幅
およびアンテナ効率に影響を与える放射電極61の一端
(開放端)61aおよび他端61bの形状を変化させな
くとも、大きなインダクタンス値を保持することが可能
となり、アンテナの小型化が可能となる。また、表面実
装型アンテナ60においては、放射電極61が屈曲して
いるため、同じ大きさで放射電極が直線状であるアンテ
ナに比べて、放射電極の長さ寸法が大きい。したがっ
て、アンテナの大きさを変えずに、共振周波数を低くす
ることができる。次に、本発明の第4の実施例にかかる
表面実装型アンテナの構成を、図4を用いて説明する。
なお、第4の実施例は第1の実施例の変形例であり、第
1の実施例と同一もしくは相当する部分には同一の符号
を付し、その説明は省略する。図4において、70は表
面実装型アンテナであり、放射電極71は、コ字状に屈
曲した形状をなすとともに、一端(開放端)71aを含
む一方部72と、他端71bを含む他方部73とに分断
されている。また、励振用電極74の一端74aが、基
体2の他方主面3bに配置され、他端74bが、基体2
の一方主面3aに配置される。そして、基体2の他方主
面3bにおいて、放射電極71の開放端71aと、励振
用電極74の一端74aとが対向配置される。また、チ
ップインダクタ9の一方の外部電極9bが、放射電極7
1の一方部72の上に配置され、他方の外部電極9c
が、放射電極71の他方部73の上に配置され、それぞ
れ電気的に接続される。このように構成される表面実装
型アンテナ70においては、チップインダクタ9の搭載
により、第1の実施例と同様に、インダクタンス成分が
増加する。したがって、比帯域幅およびアンテナ効率に
影響を与える放射電極71の一端(開放端)71aおよ
び他端71bの形状を変化させなくとも、大きなインダ
クタンス値を保持することが可能となり、アンテナの小
型化が可能となる。また、表面実装型アンテナ70にお
いては、放射電極71が屈曲しているため、同じ大きさ
で放射電極が直線状であるアンテナに比べて、放射電極
の長さ寸法が大きく、低い共振周波数に対応できる。な
お、上記各実施例においては、放射電極とグランド電極
とを接続する端面、および励振用電極を設ける端面を、
同一端面もしくは互いに対向する端面に選んだが、放射
電極とグランド電極とを接続する端面、および励振用電
極を設ける端面が、互いに隣接する位置にあるものとし
てもよい。また、上記各実施例においては、誘電体から
なる基体を用いた表面実装型アンテナを例に取って説明
したが、磁性体からなる基体を用いた表面実装型アンテ
ナにも、本発明を適用することができる。
【0006】
【発明の効果】本発明にかかる表面実装型アンテナにお
いては、基体の表面で、放射電極の一方部と他方部の双
方に接続してチップインダクタを搭載するものであり、
放射電極のインダクタンス成分が増加するため、比帯域
幅およびアンテナ効率に影響を与える放射電極の一端
(開放端)および他端の形状を変化させなくとも、大き
なインダクタンス値を保持することができ、アンテナの
小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例にかかる表面実装型ア
ンテナを示す斜視図である。
【図2】 本発明の第2の実施例にかかる表面実装型ア
ンテナを示す斜視図である。
【図3】本発明の第3実施例にかかる表面実装型アンテ
ナを示す斜視図である。
【図4】本発明の第4実施例にかかる表面実装型アンテ
ナを示す斜視図である。
【図5】従来のアンテナを示す斜視図である。
【符号の説明】
40、50、60、70 表面実装型アンテナ 2 基体 3a 一方主面 3b 他方主面 4a、4b、4c、4d 端面 5 グランド電極 41、51、61、71 放射電極 41a、51a、61a、71a 開放端 42、52、62、72 一方部 43、53、63、73 他方部 7、54、74 励振用電極 7a、54a、74a 励振用電極の一端 9 チップインダクタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体または磁性体からなり、互いに対
    向する一方主面および他方主面、ならびに複数の端面を
    有する基体、ならびに、 該基体の表面に設けられるグランド電極、放射電極、お
    よび励振用電極を備えてなり、 前記グランド電極は前記基体の一方主面に設けられ、前
    記放射電極はストリップライン状をなし、該放射電極の
    一端は前記基体の他方主面またはいずれかの端面におい
    て開放端を形成し、他端は前記基体の一方主面まで延在
    して前記グランド電極に接続され、前記励振用電極の一
    端は前記基体の他方主面またはいずれかの端面におい
    て、前記放射電極の開放端と対向して配置され、他端は
    前記基体の一方主面に配置されてなる表面実装型アンテ
    ナであって、前記放射電極を、前記開放端を含む一方部と、前記他端
    を含む他方部に分断し、前記基体の表面上で前記放射電
    極の一方部および他方部の双方に接続してチップインダ
    クタを搭載したことを特徴とする 表面実装型アンテナ。
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JP2002204118A (ja) 2000-10-31 2002-07-19 Mitsubishi Materials Corp アンテナ
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