JP3286498B2 - 立体映像表示装置 - Google Patents

立体映像表示装置

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JP3286498B2
JP3286498B2 JP15629795A JP15629795A JP3286498B2 JP 3286498 B2 JP3286498 B2 JP 3286498B2 JP 15629795 A JP15629795 A JP 15629795A JP 15629795 A JP15629795 A JP 15629795A JP 3286498 B2 JP3286498 B2 JP 3286498B2
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人間の両眼視差を利用
して立体的な画像を認識できる立体映像表示装置及び立
体映像表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、人間の両眼視差を利用して、
画像を立体視する立体映像表示装置が提案されている。
ここで立体映像を認識させる原理について簡単に説明す
る。
【0003】人間の両眼は数センチ離れているから、同
じものを両眼で見ても、各眼の網膜に映る像は僅かに異
なる。両眼に映る像の視差により、物が立体視できるの
である。立体映像表示装置はこの原理を応用し、各眼に
夫々対応した画像を入射させることで、立体視を可能に
するものである。
【0004】出願人は、以前テレビ信号のような通常の
映像信号を分岐して、一方を一定時間遅延させた映像信
号とし、両映像信号を合成して、立体視を可能にする装
置を提案している。
【0005】図10は、該装置の中の立体信号を作成す
る回路のブロック図である。端子43から入力された映
像信号は分岐して動き量検出回路40、フィールドメモ
リ61及び映像合成回路41に入力される。動き量検出
回路40は、単位時間当りの被写体の水平方向の動き量
を検出し、該情報をCPU5に送る。CPU5は該情報
を読み込み、被写体の動き量から映像信号を遅延すべき
時間DTを決定する。CPU5は被写体の動き量が大き
い時には、遅延時間DTを短くし、動き量が少ない時に
は、遅延時間DTを長くするように、メモリ制御回路6
0に制御信号Scを伝達する。メモリ制御回路60は該
制御信号Scを受けて、設定された遅延時間だけ映像信
号を遅延させるように、フィールドメモリ61を制御す
る。
【0006】映像合成回路41には、フィールドメモリ
61により遅延された映像信号及び端子43からの映像
信号が入力され、両映像信号の一方を左眼に入射する信
号、他方を右眼に入射する信号として出力する。両信号
をレンチキュラレンズを用いた立体ディスプレイを通し
て見れば、両眼視差に基づく立体画像が得られる。
【0007】また、両映像信号をディスプレイ10に映
し出し、フィールド毎に左右両眼のシャッタを交互に切
り換えるメガネを掛けて、立体視することもできる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記立体画像表示装置
では、CPU5は単位時間当りの被写体の動き量に合わ
せて、映像信号の遅延時間DTを決定する。従って、得
られる立体画像の立体感は、被写体の動き量に拘らず、
常に一定になる。
【0009】しかし、映像信号の内容及び立体視する使
用者の個人差により、より深みのある立体画像を得たい
場合がある。従来の装置では、CPU5により、被写体
の動き量に応じて、映像信号の遅延量が自動的に決定さ
れるので、この場合には対応できない不都合がある。
【0010】また、近年アスペクト比が4:3の映像信
号(以下、ノーマル映像信号と略す。)を水平方向に引
き伸ばしたアスペクト比が16:9の映像信号(以下、
ワイド映像信号と略す。)を表示するディスプレイが登
場している。
【0011】このようなディスプレイにおいて、ワイド
映像信号を上述の遅延制御により立体表示を行った場
合、ノーマル映像信号を立体表示した場合に比べて両眼
視差が大きくなり、使用者は必要以上に立体感を感じて
しまう。
【0012】本発明は、上記不都合を解消し、立体画像
の立体感を、使用者の操作若しくは画面モードで調整で
きる立体画像表示装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、分岐した映像
信号の一方が入力され、該映像信号により描画されるべ
き被写体の動き量に応じて、映像信号を遅延させる時間
DTを決定するCPUと、該遅延時間DTが入力されて
映像信号を遅延させるメモリ制御回路と、メモリ制御回
路により遅延された映像信号と元の映像信号を合わせて
出力する映像合成回路と、前記CPUに記憶された映像
信号に対応した識別データに応じた時間データが格納さ
れるメモリと、前記CPUと前記メモリ制御回路との間
にメモリから前記識別データに対応した時間データを読
み込み、該時間データによりCPUにより決定された遅
延時間DTを変更し、前記メモリ制御回路に向けて出力
する遅延時間補正回路とから構成されたことを特徴とす
る立体映像表示装置である。
【0014】また、本発明は、分岐した映像信号の一方
が入力され、該映像信号により描画されるべき被写体の
動き量に応じて、映像信号を遅延させる時間DTを決定
するとともに、映像信号のアスペクト比に応じて第1識
別データと第2識別データとを記憶するCPUと、該遅
延時間DTが入力されて映像信号を遅延させるメモリ制
御回路と、メモリ制御回路により遅延された映像信号と
元の映像信号を合わせて出力する映像合成回路と、前記
第1識別データに応じた第1時間データと第2識別デー
タに応じた第2時間データとが格納されるメモリと、前
記CPUと前記メモリ制御回路との間にメモリから前記
第1第2識別データに対応した第1第2時間データを読
み込み、該第1第2時間データによりCPUにより決定
された遅延時間DTを変更し、メモリ制御回路に向けて
出力する遅延時間補正回路とから構成されたことを特徴
とする立体映像表示装置である。
【0015】また、本発明は、分岐した映像信号の一方
が入力され、該映像信号により描画されるべき被写体の
動き量に応じて、映像信号を遅延させる時間DTを決定
するとともに、映像信号のアスペクト比に応じて第1識
別データと第2識別データとを記憶するCPUと、該遅
延時間DTが入力されて映像信号を遅延させるメモリ制
御回路と、メモリ制御回路により遅延された映像信号と
元の映像信号を合わせて出力する映像合成回路と、前記
第1識別データに応じた第1時間データと第2識別デー
タに応じた第2時間データとが格納されるメモリと、前
記CPUと前記メモリ制御回路との間にメモリから前記
第2識別データに対応した第2時間データを読み込み、
該第2時間データによりCPUにより決定された遅延時
間DTを短縮し、メモリ制御回路に向けて出力する遅延
時間補正回路とから構成されたことを特徴とする立体映
像表示装置である。
【0016】
【作用】リモコン機器7からの画面モードの変更の操作
入力により、CPU5から変更された映像信号の識別デ
ータがメモリ8に出力される。メモリ8は、変更された
映像信号の識別データに基づいて対応する時間データを
読み出し、この時間データを遅延時間補正回路11に出
力する。
【0017】遅延時間補正回路11は、この時間データ
により遅延時間DTに対して拡大又は短縮すべき時間が
設定され、CPU5により決定された遅延時間DTを変
更して、メモリ制御回路60に向けて出力する。
【0018】従って、使用者がリモコン機器7を操作す
ることにより、遅延時間補正回路11はCPU5で決定
された遅延時間DTを変更する。映像信号は変更された
遅延時間だけ遅延し、元の映像信号と合わさって出力さ
れる。
【0019】即ち、使用者はリモコン機器7を操作する
ことにより、映像信号のモードが変わっても同様な立体
画像の立体感を感じることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図を用いて
詳述する。
【0021】図2は、立体表示装置1の全体ブロック図
である。
【0022】立体表示装置1は、画像を表示する表示部
2と、使用者が掛けるメガネ30を有するメガネ装置3
から成る。
【0023】表示部2は、アンテナ受信された放送信
号、又は映像ソフトからの再生信号が入力される入力端
子20を具え、該信号は映像中間周波増幅回路21に入
力される。該映像中間周波増幅回路21で映像信号と音
声信号を分離し、音声信号は音声回路を経てスピーカ
(図示せず)に入力される。映像信号は周知の如く、映像
検波回路22を介して、映像増幅回路23に入力され、
映像増幅回路23の出力の一部は同期分離回路9に入力
されて、垂直及び水平同期信号が取り出される。
【0024】映像増幅回路23からの出力は、立体映像
変換回路4を介して、表示回路24に入力される。立体
映像変換回路4は使用者からの操作入力により、立体視
可能な映像信号を出力するか、或いは通常の映像信号を
出力するかを切り換える回路である。表示回路24には
前記同期信号が入力されて、公知の偏向処理等を行な
い、映像信号をディスプレイ10に表示する。
【0025】同期信号はまた、切換え信号発生回路90
に入力されて、メガネ30のシャッタを切り換えるパル
スに変換される。該パルスは送信回路91を介して赤外
線により、メガネ装置3の受信回路31に向けて送信さ
れ、受信回路31からの出力は駆動回路32に入力され
る。駆動回路32は該パルスに基づいて、メガネ30の
シャッタを左右交互に切り換える。尚、映像信号から分
離した同期信号に基づいて、メガネ30のシャッタを切
り換える構成は、特開平2−92187号に示される公
知技術である。
【0026】本実施例の特徴は、立体映像変換回路4の
構成にあり、図1は該立体映像変換回路4のブロック図
である。
【0027】立体映像変換回路4は、通常の映像信号と
遅延された映像信号を重畳して出力する。以下、その構
成を詳述する。
【0028】映像増幅回路23からの映像信号は、分岐
点25で分岐され、一方は動き量検出回路40に入力さ
れ、他方は映像合成回路41に向かう。映像合成回路4
1への電路上で、映像信号は更に分岐され、一方は所定
のフィールド数だけ映像信号を遅延させるフィールドメ
モリ61に入力される。他方の映像信号は映像合成回路
41に入力される。
【0029】動き量検出回路40は、映像信号により描
画される被写体のフィールド毎の動き量を検出し、CP
U5に向けて出力する。CPU5は被写体の動き量のう
ち、水平成分を抽出し、入力された映像信号を遅延させ
るべき時間DTを決定する。
【0030】CPU5には、不揮発性のメモリ8、マニ
ュアル制御回路6及び遅延時間補正回路11が接続され
る。
【0031】該メモリ8は、CPU5から出力される時
間データが格納可能であり、CPU5は、後記するリモ
コン機器7からの操作信号に基づき、該時間データを出
力して、メモリ8に格納する。
【0032】マニュアル制御回路6には、CPU5が被
写体の動き量に応じて決定した遅延時間DTが入力され
る。
【0033】マニュアル制御回路6には、またメモリ8
内に格納された時間データが入力され、該時間データが
マニュアル制御回路6に入力されるか否かは、リモコン
機器7からの切換え信号により決定される。
【0034】マニュアル制御回路6に入力される時間デ
ータには、正の時間データと負の時間データがあり、マ
ニュアル制御回路6はCPU5が被写体の動き量に応じ
て決定した遅延時間に、該時間データを印加して出力す
る。奥行きの深い立体視を行ないたい場合は正の時間デ
ータが、奥行きの浅い立体視を行ないたい場合は、負の
時間データが出力される。
【0035】マニュアル制御回路6からの時間データ
は、遅延時間補正回路11に入力される。
【0036】ところで、CPU5には、映像信号のワイ
ド映像信号及びノーマル映像信号に対応する第1、第2
識別データも入力されており、この識別データに応じた
第1補正時間データ及び第2補正時間データもメモリ8
に格納されている。
【0037】このため、遅延時間補正回路11では、リ
モコン操作による画面モードの変更(例えば、ノーマル
映像信号の表示からワイド映像信号への変更)に応じて
識別データが第1識別データから第2識別データに変更
され、この変更に対応してメモリ8からは、第1補正時
間データと第2補正時間データの差を示す補正差時間デ
ータが読み出される。
【0038】ここで、第1補正時間データに比べ、第2
補正時間データは小さな値に設定されている。
【0039】この読み出された補正差時間データは、遅
延時間補正回路11に入力され、この補正差時間データ
により先ほどの時間データの値が小さくなるように補正
される。
【0040】この遅延時間補正回路11はメモリ制御回
路60を介して、映像信号を遅延させるフィールドメモ
リ61に接続する。
【0041】フィールドメモリ61は、所定のフィール
ド数の映像信号を一時的に格納する公知のメモリであ
り、メモリ制御回路60により遅延時間0から最大60
フィールド、即ちNTSC方式で約1秒までの範囲で映
像信号を格納できるように、フィールド単位で可変制御
される。
【0042】フィールドメモリ61により遅延された映
像信号と、元の映像信号は映像合成回路41で合成され
て、出力される。従って、ディスプレイ10には、図6
に示すように、被写体の画像が2重に表示される。この
画像を、前述の如く、フィールドに応じてシャッタを左
右交互に切り換えるメガネ30で見れば、立体視ができ
る。
【0043】具体的な立体視の例を図4乃至図7を用い
て説明する。図5の画面下に付与した数字はフィールド
数であり、被写体として図4に示すように、山を背景と
して右向きに飛ぶ鳥を示す。フィールドメモリ61では
通常の映像信号を2フィールド遅延させるとすると、通
常の映像信号で表示される画像は、図5bで示され、遅
延された画像は図5aで示される。尚、図5に於いて、
遅延時間DTはこの2フィールドに相当する。
【0044】両映像信号をディスプレイ10に表示させ
ると、図6に示すように鳥の画像は2重に映る。この状
態で、通常の映像信号が右眼に、遅延された映像信号が
左眼に入射するように、メガネ30のシャッタをフィー
ルド毎に切り換えると、図7に示すように、両眼の視差
により、鳥が山に対して飛び出して見え、立体視が可能
となる。鳥が左向きに飛ぶ時は、両眼に入射する映像信
号が、上記の場合と左右逆になる。
【0045】図8は、メモリ8内に格納された時間デー
タを、マニュアル制御回路6及び遅延時間補正回路11
に入力させるときに、使用者が用いるリモコン機器7を
示す。
【0046】リモコン機器7は、受信チャンネルを変え
るときに用いる操作釦73の他に、3D切換えキー7
4、メニュキー70、画面サイズキー76、加算キー7
1及び減算キー72が設けられている。
【0047】使用者が3D切換えキー74を操作するこ
とで、ディスプレイ10は、通常の映像信号を映し出す
状態と、立体視可能な状態に切り換えられる。
【0048】メニュキー70を押せば、CPU5は時間
データをメモリ8に入力することが可能な状態に設定さ
れる。続いて、加算キー71を押すと、正の時間データ
がCPU5からメモリ8に格納される。また、減算キー
72を押すと、負の時間データがCPU5からメモリ8
に格納される。
【0049】使用者が加算キー71又は減算キー72を
押し続けると、CPU5は更に絶対量の大きな時間デー
タをメモリ8に格納させる。使用者がキー71、72か
ら手を離すと、CPU5は、手を離す直前に設定された
時間データをメモリ8から読み込み、マニュアル制御回
路6に出力する。加算キー71が押されていたときに
は、マニュアル制御回路6は、メモリ8からの正の時間
データと、CPU5により決定された遅延時間DTが印
加されるので遅延時間DTは拡大する。従って、深みの
ある立体画像が得られる。減算キー72が押されていた
時には、メモリ8からの負の時間データと、CPU5に
より決定された遅延時間DTが印加されるので遅延時間
は短縮し、立体感は浅くなる。
【0050】次に、画面サイズキー76を押せば、画面
サイズがアスペクト比4:3の画像からアスペクト比1
6:9の画像に変更されるとともに、CPU5に入力さ
れる識別データも第1識別データから第2識別データに
変更される。
【0051】このため上述の識別データの変更に伴い、
メモリ8では補正時間データが第1補正時間データから
第2補正時間データに変更され、負の補正差時間データ
が遅延時間補正回路11に出力される。この結果、負の
補正差時間データが更に遅延時間DTに印加される。
【0052】尚、画面サイズがアスペクト比16:9の
画像からアスペクト比4:3の画像に変更される場合
は、上記動作の逆である正の補正差時間データが遅延時
間DTに印加される。
【0053】このようにして、画面サイズが変更されて
も使用者は同じ立体感で立体映像を視聴できる。
【0054】以下、立体映像変換回路4の動作を、図3
のフローチャートを用いて説明する。
【0055】まず、ステップS1においてアンテナ入力
又は映像ソフトの再生により、映像信号が入力されたこ
とを検知すると、ステップS2にてリモコン機器7の3
D切換えキー74から、CPU5に対して切換え信号が
伝達されているか否かを検知し、通常の映像信号を出力
するか、立体視可能な映像信号を出力するかを判断す
る。
【0056】ここで、通常の映像信号を出力するとき
は、ステップS3にてCPU5はマニュアル制御回路
6、遅延時間補正回路11、メモリ制御回路60及び動
き量検出回路40の動作を停止させる。映像合成回路4
1からは通常の映像信号が出力される。
【0057】そして、立体視可能な映像信号を出力する
ときは、ステップS4にて動き量検出回路40が作動し
て、被写体のフィールド毎の動き量を検出し、CPU5
に向けて出力する。ここで、動き量が少ないと、通常の
映像信号と遅延された映像信号を重畳して出力しても、
立体視の効果が弱い。
【0058】ステップS5では、CPU5内にしきい値
を設定し、動き量がしきい値以下であれば、CPU5は
遅延操作を行なわず、通常の映像信号を出力する。
【0059】次に、被写体の動き量がしきい値以上であ
れば、ステップS6にてCPU5は被写体の動き方向を
検出する。被写体が何れの方向に動くにしても、CPU
5は遅延操作を行なうが、該方向を検出して、遅延され
た信号が何れの眼に入力されるべきかを判断し、切換え
信号発生回路90に送信する。
【0060】ステップS7では、CPU5は、リモコン
機器7からメニュキー70が押されているか否かを確認
する。
【0061】ここで、メニュキー70が押されていなけ
れば、ステップS13にてCPU5は被写体の動き量に
応じた遅延時間DTを決定する。即ち、CPU5はステ
ップS13にて、被写体の動きが速ければ遅延時間を短
くし、被写体の動きが遅ければ、遅延時間を長くして、
立体視の効果が得られるように遅延時間DTを決定す
る。
【0062】CPU5は、マニュアル制御回路6を介し
て、メモリ制御回路60に遅延時間DTの情報を含む制
御信号Scを発する。このときマニュアル制御回路6は
単に制御信号Scを通過させるだけで、他の動作は行な
わない。メモリ制御回路60は制御信号Scを受けて、
フィールドメモリ61に入力される映像信号を遅延させ
る。
【0063】この操作により、図6に示すように、通常
の映像信号により表示される画像と、遅延された映像信
号により表示される画像との間隔は略一定に保たれ、被
写体の動きによって立体感が変わることはない。
【0064】メニュキー70が押されていれば、ステッ
プS8に移行して、リモコン機器7の加算キー71又は
減算キー72が押されているか否かを確認する。何れの
キー71、72も押されていなければ、前記ステップS
13に移行する。
【0065】何れかのキー71、72が押されていれ
ば、ステップS9に移行する。前記の如く、加算キー7
1が押されていれば、CPU5から正の時間データが読
み出されてメモリ8に格納され、減算キー72が押され
ていれば、CPU5から負の時間データが読み出されて
メモリ8に格納される。加算キー71又は減算キー72
を押し続けると、CPU5からは更に絶対量の大きな時
間データが読み出され、メモリ8に格納される。
【0066】使用者が加算キー71又は減算キー72か
ら手を離し、各キー71、72からの入力が停止する
と、CPU5は時間データの出力を中止するとともに、
キー71、72からの入力が停止する直前に、メモリ8
に格納した時間データを読み込む。CPU5はこの時間
データを、マニュアル制御回路6に送信する。
【0067】マニュアル制御回路6は、CPU5からの
制御信号Scにメモリ8からの時間データを印加して、
メモリ制御回路60に出力する。制御信号Scには、C
PU5が被写体の動き量に応じて決定した遅延時間DT
の情報が含まれているから、CPU5が決定した遅延時
間DTに、メモリ8からの時間データを印加し、ステッ
プS10に移行する。
【0068】ステップS10では、画面モードの判別を
行い、画面モードがノーマル映像であれば、ステップS
12に移行し、元の映像信号と合成される。
【0069】一方、リモコンの画面サイズボタン76を
押圧することにより画面サイズがワイド映像に変更され
ると、ステップS11にて上述の補正差時間データがメ
モリ8より読み出され、この補正差時間データをマニュ
アル制御回路6より出力される時間データから減算して
メモリ制御回路60に入力する。
【0070】図9はフィールドメモリ61が映像信号を
遅延させる時間を示すグラフである。加算キー71が押
された後では、正の時間データがメモリ8から出力され
るので、映像信号が遅延される時間は、CPU5が決定
した遅延時間DTより増加する。逆に減算キー72が押
された後では、負の時間データがCPU5から出力され
るので、映像信号が遅延される時間は、遅延時間DTよ
り減少する。
【0071】ステップS10では、映像合成回路41で
は、通常の映像信号と、フィールドメモリ61により遅
延された映像信号を合成し表示回路24に向けて出力す
る。
【0072】ディスプレイ10には、図6に示すよう
に、通常の映像信号により映し出される画像と、遅延さ
れた映像信号により映し出される画像が重畳して表示さ
れる。使用者が前記メガネ30を掛けて、この画像を見
れば立体視が可能になる。メガネ30のシャッタ切換え
タイミングは、図7を用いて前述した通りである。
【0073】このとき、リモコン機器7を操作すること
で、両画像の間隔を変え、見る者の好みに応じて、立体
感を変えることができる。
【0074】他の実施例として、図8に点線で示すよう
に、リモコン機器7に弱/標準/強の入力釦75を予め
設ける。それとともに、該入力釦75に対応した時間デ
ータをCPU5に格納しておく。゛弱゛の入力釦75に
対応するのは負の時間データであり、゛強゛の入力釦7
5に対応するのは正の時間データである。
【0075】゛弱゛又は゛強゛の何れかの入力釦75を
操作することで、CPU5から対応する時間データを呼
び出し、フィールドメモリ61による映像信号の遅延時
間を変えることもできる。このようにすれば、メモリ8
は不要となる。
【0076】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発
明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に
記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿
論である。
【0077】例えば、フィールドメモリ61は60フィ
ールドまで映像信号を遅延させることができるとした
が、更に大きな容量のメモリを使用すれば、更に奥行き
の深い立体視が可能となる。
【0078】
【発明の効果】本発明は、上述の如く、使用者がリモコ
ン7を操作することにより、立体画像の立体感を使用者
の好みに応じて調整できるから、従来の装置による立体
視よりも更に立体感を得たい場合、及び立体感を少なく
したい場合に対応できる。
【0079】更に、本発明は、使用者がリモコン7を操
作することにより、画面モードの変更に応じて立体画像
の立体感を調整するため、画面モードが変更されても立
体感が異なることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】立体映像変換回路のブロック図である。
【図2】立体表示装置の全体ブロック図である。
【図3】立体映像変換回路の動作を示すフローチャート
である。
【図4】立体視せんとする画像の一例を示す図である。
【図5】画像をフィールド単位で遅延させる状態を示す
図である。
【図6】通常の映像信号と遅延された映像信号が、ディ
スプレイに表示された状態を示す図である。
【図7】立体視の原理を説明する図である。
【図8】リモコン機器の正面図である。
【図9】被写体の動き量と遅延時間の関係を示す図であ
る。
【図10】従来の立体表示装置の全体ブロック図であ
る。
【符号の説明】
5 CPU 7 リモコン機器 8 メモリ 11 遅延時間補正回路 41 映像合成回路 60 メモリ制御回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される映像信号を記憶する第1メモ
    リと、 前記映像信号の被写体の動き量を検出する動き量検出回
    路と、 前記検出回路により検出された動き量に応じた映像信号
    の遅延時間を決定するとともに、アスペクト比に対応し
    た第1識別データ又は第2識別データを受け、遅延時間
    補正回路を制御するCPUと、 前記CPUに接続され前記第1識別データに応じた第1
    時間データと第2識別データに応じた第2時間データと
    が格納される第2メモリと、 前記CPUからの制御信号により前記動き量に応じた映
    像信号の遅延時間を前記第2メモリからの前記第1時間
    データ又は第2時間データに基づいて変更する遅延時間
    補正回路と、 前記遅延時間補正回路により補正された遅延時間を受
    け、前記第1メモリに記憶された映像信号を遅延させる
    メモリ制御回路と、 前記メモリ制御回路により遅延された映像信号と前記入
    力される映像信号を合わせて出力する映像合成回路とか
    ら構成されたことを特徴とする立体映像表示装置。
  2. 【請求項2】 入力される映像信号を記憶する第1メモ
    リと、 前記映像信号の被写体の動き量を検出する動き量検出回
    路と、 前記検出回路により検出された動き量に応じた映像信号
    の遅延時間を決定するとともに、アスペクト比に対応し
    た第1識別データ又は第2識別データを受け、遅延時間
    補正回路を制御するCPUと、 前記CPUに接続され前記第1識別データに応じた第1
    時間データと第2識別データに応じた第2時間データと
    が格納される第2メモリと、 前記CPUからの制御信号により前記動き量に応じた映
    像信号の遅延時間を前記第2メモリからの第2時間デー
    タに基づいて遅延時間を短縮する遅延時間補正回路と、 前記遅延時間補正回路により補正された遅延時間を受
    け、前記第1メモリに記憶された映像信号を遅延させる
    メモリ制御回路と、 前記メモリ制御回路により遅延された映像信号と前記入
    力される映像信号を合わせて出力する映像合成回路とか
    ら構成されたことを特徴とする立体映像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記第1識別データはアスペクト比が
    4:3に対応し、前記第2識別データは映像信号のアス
    ペクト比が16:9に対応していることを特徴とする請
    求項1乃至2記載の立体映像表示装置。
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