JP3285462B2 - 位置決め制御方法及びその装置 - Google Patents

位置決め制御方法及びその装置

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JP3285462B2
JP3285462B2 JP03341295A JP3341295A JP3285462B2 JP 3285462 B2 JP3285462 B2 JP 3285462B2 JP 03341295 A JP03341295 A JP 03341295A JP 3341295 A JP3341295 A JP 3341295A JP 3285462 B2 JP3285462 B2 JP 3285462B2
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武司 安井
喜隆 森本
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満 温井
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喜隆 森本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械等の位置決め
サーボシステムの位置決め制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】工場の自動化・省力化の中心的役割をな
すNC工作機械は、コンピュータの発達に伴い飛躍的に
機能の向上や動作速度の向上を遂げた。中でも最も高速
に動作するNCタレットパンチプレスにおいては、ワー
クを把持して位置決めするキャリッジの動作速度が1m
/s以上にも達し、この動作速度は、生産性向上の為よ
りいっそう高速になる傾向にある。
【0003】しかし、キャリッジの動作速度を上げる
と、位置決め時にオーバシュートや残留振動が発生し、
この問題を解決するために、例えば機械剛性をあげると
いう対策を採る場合、結果的に重量増加となり、より大
きなサーボモータを採用しなければならないという悪循
環を生じる。
【0004】そこで特開平2−217904号には、工
作物を加工するためのプロファイルデータに基づいた位
置指令データにより制御運転し得られる実際の移動量に
よる実移動量データと理想的な移動量を与える理想位置
指令データとから周波数応答の比を算出し、その周波数
応答の比で位置指令データの周波数特性を補正すること
により位置決めサーボシステムの追従精度を向上させる
位置決め制御方法、いわゆる繰り返し伝達関数補正制御
方法を適用した制御装置が提案されている。しかし以上
の従来の位置決め制御方法すなわち繰り返し伝達関数補
正による制御方法には次のような問題があった。すなわ
ち特開平2−217904号に示される従来の位置決め
制御装置は実際の移動量による実移動量データと理想的
な移動量を与える理想位置指令データとから周波数応答
の比すなわち伝達関数を算出するものであり、かかる伝
達関数では最初の位置補正以後は実際の位置指令データ
と実移動量データとの間の伝達関数ではなくなり、得ら
れる伝達関数は実際の機械の伝達関数を反映しなくな
る。
【0005】この様な従来の伝達関数補正制御方法にお
ける問題に鑑みて本出願人は特願平6−61509号に
おいて制御指令と、その制御指令に対するキャリッジの
動作との間に生じる入出力特性を精度良く求めて、制御
指令を決定することにより、制御対象すなわちキャリッ
ジができるだけ高速でオーバーシュートすることなく希
望する動作を実現することができるようにする位置決め
制御方法及びその装置を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の特願平6
−61509号に開示された位置決め制御方法及びその
装置についても更に次のような改善すべき点があった。
すなわち何れにしても伝達関数を用いる算出方法による
場合には、単発的に起こる外乱を含め測定誤差が原因と
なって誤差補正が収束しにくくなり、また伝達関数を用
いる場合には補正された入力を算出するまでの計算工程
が長くなりすぎ、それに起因してやはり収束しにくくな
るという問題があった。
【0007】本発明は以上の従来技術における問題に鑑
みてなされたものであって、補正された入力を算出する
までの計算工程を短くすることができ、誤差補正が容易
に収束する位置決め制御方法及びその装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の位置決
め制御方法は、制御対象を位置決め制御運転するための
目標入力位置データをフーリエ変換して目標入力位置フ
ーリエ変換データを求め、初回であれば前記目標入力位
置データによって、補正後であれば補正後の補正目標入
力位置データによって制御対象を2回以上の設定回数
位置決め制御運転し、この各運転回数毎に得られる実際
の移動量をそれぞれ実移動量データとして検出し、この
検出された実移動量データをそれぞれフーリエ変換して
実移動量フーリエ変換データを求め、これらの実移動量
フーリエ変換データの平均値を算出し、前記目標入力位
置フーリエ変換データと前記実移動量フーリエ変換デー
タの平均値とから下記式4により前記目標入力位置フー
リエ変換データを繰り返し補正した補正目標入力位置フ
ーリエ変換データを算出し、この補正目標入力位置フー
リエ変換データをフーリエ逆変換して求められる補正目
標入力位置データによって制御対象を位置決め制御運転
することを特徴とする。
【0009】
【式4】
【0010】以上の位置決め制御方法にあっては、初回
であれば前記目標入力位置データによって、また補正後
であれば補正後の補正目標入力位置データによって制御
対象を位置決め制御運転して実移動量データを得、この
実移動量データにより精度判定する判定手段を設け、そ
の判定手段による判定の結果実移動量データと最初の目
標入力位置データとの誤差が許容値を越えている場合に
は、前記設定回数の位置決め制御運転をして、各運転毎
に得られる実移動量データをそれぞれフーリエ変換して
求められる実移動量フーリエ変換データの平均値を求
め、前記式(1)による第1の補正を行い、判定手段に
よる判定の結果実移動量データと最初の目標入力位置デ
ータとの誤差が許容値以内に収束した場合には、前記設
定回数の位置決め制御運転も前記第1の補正も行わず初
回であれば前記目標入力位置データをそのまま用い、補
正後であれば判定した時の補正入力位置データをそのま
ま用いて制御対象を位置決め制御運転する様にしても良
い。
【0011】また初回であれば前記目標入力位置データ
によって、また補正後であれば補正後の補正目標入力位
置データによって制御対象を位置決め制御運転して実移
動量データを得、この実移動量データにより精度判定す
る判定手段を設け、その判定手段による判定の結果実移
動量データと最初の目標入力位置データとの誤差が許容
値を越えている場合には、前記設定回数の位置決め制御
運転をして、各運転毎に得られる実移動量データをそれ
ぞれフーリエ変換して求められる実移動量フーリエ変換
データの平均値を求め、前記式(1)による第1の補正
を行い、判定手段による判定の結果実移動量データと最
初の目標入力位置データとの誤差が許容値以内に収束し
た場合には、前記設定回数の位置決め制御運転や前記第
1の補正は行わず初回であれば前記目標入力位置データ
をそのまま用い、補正後であれば判定した時の補正目標
入力位置データをそのまま用いて制御対象を位置決め制
御運転し、判定手段による判定の結果実移動量データと
最初の目標入力位置データとの誤差が一定値以内に収束
しない第1の補正の限界である場合には、第1の補正を
停止して時間領域データのみによる目標入力位置データ
補正を行う第2の補正を行い、その第2の補正後の補正
目標入力位置データを用いて制御対象を位置決め制御運
転する様にすることもできる。
【0012】また本発明の位置決め制御装置は、制御対
象を位置決め制御運転するための目標入力位置データを
フーリエ変換して目標入力位置フーリエ変換データを求
める第1フーリエ変換処理手段と、初回であれば前記目
標入力位置データによって、補正後であれば補正後の補
正目標入力位置データによって制御対象を位置決め制御
運転して得られる実際の移動量を実移動量データとして
検出する移動量検出器と、前記移動量検出器により検出
される実移動量データをフーリエ変換して実移動量フー
リエ変換データを求める第2フーリエ変換処理手段と、
前記目標入力位置データに基づく位置決め制御運転を
回以上の設定回数行って得られる実際の移動量から第2
フーリエ変換処理手段により求められた各回毎の実移動
量フーリエ変換データの平均値を求める実移動量フーリ
エ変換データ平均値算出手段と、前記目標入力位置フー
リエ変換データと前記実移動量フーリエ変換データ平均
値算出手段で求められた実移動量データフーリエ変換デ
ータの平均値とから下記式5により前記目標入力位置フ
ーリエ変換データを繰り返し補正した補正目標入力位置
フーリエ変換データを算出する補正目標入力位置フーリ
エ変換データ算出手段と、補正目標入力位置フーリエ変
換データをフーリエ逆変換をして、補正目標入力位置デ
ータを算出するフーリエ逆変換処理手段とを有すること
を特徴とする。
【0013】
【式5】
【0014】
【作用】以上の本発明の位置決め制御方法およびその装
置の理論的メカニズムにつき以下説明する。繰り返し伝
達関数補正による制御方法によれば、目標入力位置デー
タ算出に実測伝達関数を用いるので、制御の良否は伝達
関数の測定に依存し、位置決め装置において目標入力位
置データに対する制御対象の動作応答により求められる
伝達関数は、(2)式で表される。 H(jω)=O(jω)/I(jω)・・・・・・・・・・・(2) ここで、H(jω):周波数伝達関数 I(jω):補正目標入力位置フーリエ変換データ O(jω):制御対象の実移動量フーリエ変換データ この式によれば、伝達関数が既知で、位置決めを行う時
間領域データを作成できれば、(3)式によって目標入
力位置データを算出することができる。 I(t)=F-1〔R0(jω)/H(jω)〕・・・・(3) ここで、F-1〔〕は〔〕内のフーリエ逆変換を表す。 I(t) ;補正目標入力位置データ R0(jω);目標入力位置フーリエ変換データ
【0015】この目標入力位置データ算出方法は、逆伝
達関数補償法として公知の手法である。この手法は、伝
達関数が一定と見なせる場合、精度良く一定の目標入力
位置データの入力が得られる。しかし、実際の位置決め
装置においては、同一駆動系であってもその動作の違い
で伝達関数はそれぞれ異なる。そこで、(4)式に示す
ように伝達関数を繰り返し修正しながら位置決め制御を
行うようにすることにより効率的かつ高精度に目標入力
位置データの設定を行うことができるようになる。 Hi(jω)=Oi(jω)/Ii(jω)・・・・・・・・・・・(4)
【0016】先ず目標入力位置データR0(t)を位置
決め装置に教示する。このとき、得られた実移動量デー
タO1(t)が希望する許容値内に誤差が収束していな
ければ、式(4)によって実移動量データのフーリエ変
換データOi(jω)を用いて伝達関数H2を計算する。
この伝達関数H2を用いて目標入力位置データR0(t)
より式(3)によって新たな補正目標入力位置フーリエ
変換データI1を算出する。この補正目標入力位置フー
リエ変換データをフーリエ逆変換して補正目標入力位置
データI1(t)とする。この操作を誤差が収束するま
で繰り返し、伝達関数を修正しながら所定の制御結果が
得られるまで繰り返すことにより、高精度な位置決めが
実現される。
【0017】ところで、以上の繰り返し伝達関数修正法
は、図3のように最初の目標入力位置データR0(t)
をフーリエ変換した目標入力位置フーリエ変換データR
0(jω)、i番目の実移動量データOiをフーリエ変換
した実移動量フーリエ変換データOi(jω)、i番目
の伝達関数Hi(jω)とすると、位置決め装置の誤差
W(jω)を無視すると以下のように表現できる。 I0(jω)=R0(jω) ・・・・・・(a) H0(jω)=O0(jω)/I0(jω) =O1(jω)/R0(jω)・・・(b) I1(jω)=R0(jω)/H0(jω) =R0(jω)・R0(jω)/O0(jω)・・(c) H1(jω)=O1(jω)/I1(jω) =O1(jω)/{R0(jω)・R0(jω)/O0(jω)} =O0(jω)・O1(jω)/{R0(jω)・R0(jω)}・・(d) I2(jω)=R0(jω)/H1(jω) =R0(jω)/[O0(jω)・O1(jω)/{R0(jω)・R0( jω)}] =R0(jω)3/O0(jω)・O1(jω)・・・・・・(e) H2(jω)=O2(jω)/I2(jω) =O2(jω)/[R0(jω)3/{O0(jω)・O1(jω)}] =O0(jω)・O1(jω)・O2(jω)/R0(jω)3・・・・(f ) I3(jω)=R0(jω)/H2(jω) =R0(jω)/{O0(jω)・O1(jω)・O2(jω)/R0(j ω)3} =R0(jω)4/{O0(jω)・O1(jω)・O2(jω)}・・(g ) H3(jω)=O3(jω)/I3(jω) =O3(jω)/[R0(jω)4/{O0(jω)・O1(jω)・O2 (jω)}] =O0(jω)・O1(jω)・O2(jω)・O3(jω)/R0(jω)4 ・・・(h) したがって、第n回目の補正時の補正目標入力位置フー
リエ変換データIn(jω)と伝達関数Hn(jω)は、
式6で表される。
【0018】
【式6】
【0019】ここで、式6中、式(i)により第n回目の
補正時の補正目標入力位置フーリエ変換データIn(j
ω)を求める時に用いるパラメータの中で、目標入力位
置フーリエ変換データR0(jω)は定数である。よっ
て、第n−1回目までの実移動量フーリエ変換データO
i(jω)のみが実測値となる。また伝達関数を表す式
6中式(j)も同様に実移動量フーリエ変換データOi(j
ω)のみが実測値となる。これは、制御入力の計算が実
測する出力の精度に依存することを意味する。したがっ
て、実移動量フーリエ変換データに誤差が含まれると補
正目標入力位置フーリエ変換データの算出に影響を与え
る。そこで図3に示すように誤差が含まれた実移動量フ
ーリエ変換データOi(jω)は次式のようになる。 Oi(jω)=ORi(jω)+Wi(jω)・・・・・・・・(k) ORi(jω):真の移動量フーリエ変換データ
【0020】前述のように、制御の成否は1回目からの
実移動量履歴に依存するため、測定誤差や機械系の位置
決め誤差等をあらわす第i番目の誤差Wi(jω)が含
まれると次の補正目標入力位置フーリエ変換データが誤
差を含み、制御結果が許容値に収束せず、更に発散する
可能性もある。ここで、第i番目の誤差Wi(jω)が
真の移動量フーリエ変換データORi(jω)を中心とす
るガウス分布であらわされるとすると、同一の補正目標
入力位置フーリエ変換データIi(jω)を用いたL回
の運転によるL個の実移動量フーリエ変換データO
ik(jω)を用いて式7に示すように平均化処理を行
う。
【0021】
【式7】
【0022】
【式8】
【0023】尚、式8中(m)式において→は近似し若し
くはLを無限大とするときには収束することを意味す
る。したがって本発明において補正目標位置データの算
出にかわる上記実移動量データのフーリエ変換データを
求めるとき設定回数(L回)運転して求めた複数の実移
動量データのフーリエ変換データの平均値Ai(jω)
を用いる。
【0024】よって、式(m)によって式(j)、式(k)を満
たすOi(jω)が得られることがわかる。なお以上の
位置決め制御運転において、検出される実移動量データ
の精度を判定する判定手段を設けることにより、実移動
量データと最初の目標入力位置データとの誤差が許容値
以内に収束した場合には、判定手段の判定によって判断
時の目標入力位置データをそのまま用いて制御対象を位
置決め制御運転することができる。
【0025】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。図
1、2は本発明の位置決め制御方法を説明した模式図で
ある。 実施例1 図5は本発明の図1、2に基づく位置決め制御方法を適
用したNCタレットパンチプレス及びその制御ブロック
図を示す。図に示すように制御対象としてのキャリッジ
1の駆動系にはACサーボモータ2とボールねじ3によ
る駆動が採用される。さらにこの位置決め制御には、A
Cサーボモータ2を用いたディジタルフィードバックが
採用され、ACサーボモータ2はサーボアンプ4を介し
てNCコントロールユニット5により駆動制御される。
【0026】以上のNCタレットパンチプレスを用い
て、Host CPUを内蔵したNCコントロールユニ
ット5からステップ状の目標入力位置データを入力とし
てサーボアンプ4に与え、それにより生じるキャリッジ
1の動作を図示しないレーザ測長機によって測定した。
【0027】前記ACサーボモータ2のNCコントロー
ルユニット5における制御プロセスを以下に説明する。
先ず、ステップ状の入力位置データをかたちづくるプロ
ファイルデータを入力し、そのプロファイルデータに基
づいて目標入力位置データR0(t)を算出し、その目
標入力位置データR0(t)により前記ACサーボモー
タ2を運転する。
【0028】次にレーザ測長機により測定されたキャリ
ッジ1の実移動量データOi(t)をサンプリングし
て、目標入力位置データR0(t)との誤差により、精
度を判定する。その判定結果が問題なければ、前記目標
入力位置データR0(t)をそのまま用いてACサーボ
モータ2の駆動を続ける。また、その判定結果が限界値
を越えるものである場合には、NCタレットパンチプレ
スをスタートさせた直後の1回目の精度判定の結果であ
るか否かを判定する。その判定の結果がYESである場
合には最初の目標入力位置データR0(t)により、予
め設定した回数の運転を行う。設定回数がL回の場合は
最初の判定のための実移動量データをO0(t)を1つ
の実移動量データO01(t)として用いるため残りのL
−1回の運転を行う。その際に各運転時の実移動量デー
タO02(t)、O03(t)、・・・O0L(t)を測定
し、その各実移動量データをそれぞれフーリエ変換(F
FT)して各実移動量フーリエ変換データO01(j
ω)、O02(jω)、・・・O0L(jω)を求め、さら
にこれらの実移動量フーリエ変換データの平均値A
0(jω)を上記(m)式より算出する。また、このとき最
初の目標入力位置データR0(t)についてもフーリエ
変換を行い、目標入力位置フーリエ変換データR0(j
ω)を求めておく。その実移動量フーリエ変換データの
平均値A0(jω)と前記目標入力位置フーリエ変換デ
ータR0(jω)とから式(1)に基づいて補正目標入
力位置フーリエ変換データI1(jω)を算出する。
【0029】次いで算出された補正目標入力位置フーリ
エ変換データI1(jω)をフーリエ逆変換(FF
-1)する。それにより得られた補正目標入力位置デー
タI1(t)により前記ACサーボモータ2を運転す
る。次に再度レーザ測長機により測定されたキャリッジ
1の実移動量データO1(t)をサンプリングして、目
標入力位置データR0(t)との誤差により、精度を判
定する。その判定結果が問題なければ、前記補正目標入
力位置データI1(t)をそのまま用いてACサーボモ
ータ2の駆動を続ける。また、その判定結果が許容値を
越えるものである場合には、NCタレットパンチプレス
をスタートさせた直後の1回目の精度判定の結果である
か否かを判定する。この場合には、NCタレットパンチ
プレスをスタートさせた直後の1回目の精度判定の結果
ではないのでその判定の結果はNOとなり、その場合に
は最初の目標入力位置データではなく、前記補正目標入
力位置データにより、前述と同様に予め設定した回数の
L回の運転を行う。その際に各運転時の実移動量データ
1k(t)を測定し(k=1,2,・・・・L)、その
各実移動量データO1k(t)をフーリエ変換して得られ
る各実移動量フーリエ変換データO1k(t)の平均値A
1(jω)を算出する。その実移動量フーリエ変換デー
タの平均値Ai(jω)と前記目標入力位置フーリエ変
換データR0(jω)とから式(1)により補正目標入
力位置フーリエ変換データI2(jω)を算出する。そ
の算出された補正目標入力位置フーリエ変換データをフ
ーリエ逆変換する。それにより得られた補正目標入力位
置データI2(t)により前記ACサーボモータ2を運
転する。
【0030】実施例2 また以上の位置決め制御運転において、図6のブロック
図に示されるように検出される実移動量データO
i(t)の精度判定により、実移動量データOi(t)と
目標入力位置データR0(t)との誤差が許容値以内に
収束した場合には、判定手段の判定によって目標入力位
置データ(初回ならばR0(t)、補正後ならばI
i(t))をそのまま用いて制御対象を位置決め制御運
転することができる(図上「補正不要」として示す過
程)。一方検出される実移動量データOi(t)と目標
入力位置データR0(t)との誤差が一定値以下に収束
しない場合には、判定手段による判定に基づき前記実施
例1で説明した第1の補正を停止し、時間領域データの
みによる目標入力位置データ補正を行う第2の補正を行
い、その第2の補正後の目標入力位置データを最終的な
補正目標入力位置データI(t)として制御対象を位置
決め制御運転することができる。かかる第2の補正は目
標入力位置と実移動量との誤差の時間データに基づいて
補正目標入力位置データI(t)を算出する補正であ
る。
【0031】なお本発明の位置決め制御方法及びその装
置はNCタレットパンチプレスに限らず、他にカム研削
盤等に適用することもできる。この場合図5、図6の符
号1で示す部材を砥石車を取り付けた砥石台に置き換
え、符号2で示す部材を砥石車送り用サーボモータに置
き換えることにより、砥石車の位置決め制御が同様に行
える。
【0032】実施例3 次に本発明の効果を実証するための試験として目標入力
位置データR0(t)と実移動量データOi(t)との誤
差Wi(t)を測定した。誤差の測定は次のようにして
行った。先ず目標入力位置データR0を入力して実移動
量データO0(t)を測定し、その測定値を用いて伝達
関数H(jω)=O(jω)/R(jω)なる式により
算出した。その伝達関数Hを用いて補正目標入力位置デ
ータのフーリエ変換データI1(jω)をI1(jω)=
0(jω)/H0(jω)なる式により算出した。その
補正目標入力位置データI1(t)を入力して実移動量
データO1(t)を測定し、その実移動量データO
1(t)と最初の目標入力位置データR0(t)の差すな
わちO1(t)−R0(t)を測定した。これを誤差と
して図7に示す。その後一定時間間隔で同様な測定を4
回行い誤差〜を算出した。その結果を図7に示す。
図7に示されるように誤差では13μmを越える誤差
が発生しており、また誤差〜についても5μmを越
える誤差が発生している。次に先に算出した実移動量デ
ータのフーリエ変換データであるO01(jω)、O
02(jω)、O03(jω)、O04(jω)、O05(j
ω)の平均値[A0(jω)]=(O01(jω)+O02
(jω)+O03(jω)+O04(jω)+O05(j
ω))/5を算出した。その平均値[A0(jω)]を
用いて伝達関数H0(jω)=[A0(jω)]/R
0(jω)を算出した。その伝達関数H0(jω)=[A
0(jω)]/R0(jω)を用いて補正目標入力位置フ
ーリエ変換データI1(jω)をI1=R0(jω)/H0
(jω)なる式により算出した。その補正目標入力位置
フーリエ変換データI1(jω)をフーリエ逆変換して
求めた補正目標入力位置データI1(t)を入力して実
移動量データO1(t)を測定し、その実移動量データ
1(t)と最初の目標入力位置データR0(t)の誤差
すなわちO1(t)−R0(t)を測定した。これを図8
に示す。図8に示されるように目標入力位置データR0
(t)を入力して実移動量データO0(t)を5回測定
し、その測定値O01(jω)、O02(jω)、O03(j
ω)、O04(jω)、O05(jω)の平均値[A0(j
ω)]を用いて得られた伝達関数H0(jω)=[A
0(jω)]/R0(jω)により得られた補正目標位置
データR1(t)を入力した場合には、実移動量データ
1(t)と最初の目標入力位置データR0の誤差すなわ
ちO1(t)−R0(t)は最大でも2.5μm以下とな
っている。
【0033】以上の結果からも、本発明のように制御対
象を設定回数位置決め制御運転して得られる実際の移動
量を実移動量データとして検出し、検出される実移動量
データをフーリエ変換して求められる実移動量フーリエ
変換データの平均値を求め、前記目標入力位置フーリエ
変換データと前記実移動量フーリエ変換データの平均値
とより補正目標入力位置フーリエ変換データを算出する
ことにより、1回のみの実移動量データを用いるよりも
効率よく早期に誤差を収束させることができることがわ
かる。
【0034】実施例4 実移動量フーリエ変換データの平均値を求めるとき、実
移動量データをフーリエ変換する前にその平均値を求め
てから、この平均値データをフーリエ変換しても良い。
【0035】
【発明の効果】本発明の位置決め制御方法及びその装置
によれば、オーバーシュート、残留振動を著しく抑制で
きるばかりでなく、この制御装置の最大限の能力で現状
の制御装置を改造することなくその位置決め精度を向上
させることができる。
【0036】しかも本発明によれば根本的には伝達関数
を演算して位置決め誤差補正を行う制御であるにもかか
わらず、表面上目標入力位置データと実移動量データだ
けで簡単に演算できるので演算速度も早く、計算誤差も
少くなる。さらに、補正目標入力位置データを算出する
ときに使用する実移動量データとしては設定回数繰り返
して求めるデータ平均値を用いるので外乱や測定誤差の
影響が少なくなり、位置決めの精度を著しく向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の位置決め制御方法を行う方法を説明
した模式図である。
【図2】 図1に引き続いて本発明の位置決め制御方法
を説明した模式図である。
【図3】 本発明の作用を説明するための模式図であ
る。
【図4】 本発明の作用を説明するための模式図であ
る。
【図5】 本実施例の位置決め制御方法を適用したNC
タレットパンチプレス及びその制御ブロック図を示す。
【図6】 本実施例の位置決め制御方法を適用したNC
タレットパンチプレス及び他の制御ブロック図を示す。
【図7】 本発明に対する比較例を実施したときの誤差
の実測値を示す図である。
【図8】 本発明を実施したときの誤差の実測値を示す
図である。
【符号の説明】
1・・・キャリッジ、2・・・ACサーボモータ、3・・・ボー
ルねじ、5・・・NCコントロールユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 温井 満 富山県砺波市一番町2−40 (56)参考文献 特開 平6−348316(JP,A) 特開 平1−211102(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/18 - 19/46 G05D 3/00 - 3/12 B23Q 15/00 - 15/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象を位置決め制御運転するための
    目標入力位置データをフーリエ変換して目標入力位置フ
    ーリエ変換データを求め、 初回であれば前記目標入力位置データによって、補正後
    であれば補正後の補正目標入力位置データによって制御
    対象を2回以上の設定回数位置決め制御運転し、この
    各運転回数毎に得られる実際の移動量をそれぞれ実移動
    量データとして検出し、 この検出された実移動量データをそれぞれフーリエ変換
    して実移動量フーリエ変換データを求め、これらの実移
    動量フーリエ変換データの平均値を算出し、 前記目標入力位置フーリエ変換データと前記実移動量フ
    ーリエ変換データの平均値とから下記式1により前記目
    標入力位置フーリエ変換データを繰り返し補正した補正
    目標入力位置フーリエ変換データを算出し、 この補正目標入力位置フーリエ変換データをフーリエ逆
    変換して求められる補正目標入力位置データによって制
    御対象を位置決め制御運転することを特徴とする位置決
    め制御方法。 【式1】 ここで、I(jω):n回目の補正による補正目標入
    力位置フーリエ変換データ (jω):目標入力位置フーリエ変換データ A(jω):実移動量フーリエ変換データの平均値
  2. 【請求項2】 初回であれば前記目標入力位置データに
    よって、また補正後であれば補正後の補正目標入力位置
    データによって制御対象を位置決め制御運転して実移動
    量データを得、この実移動量データにより精度判定する
    判定手段を設け、その判定手段による判定の結果実移動
    量データと最初の目標入力位置データとの誤差が許容値
    を越えている場合には、前記設定回数の位置決め制御運
    転をして、各運転毎に得られる実移動量データをそれぞ
    れフーリエ変換して求められる実移動量フーリエ変換デ
    ータの平均値を求め、前記式1による第1の補正を行
    い、 判定手段による判定の結果実移動量データと最初の目標
    入力位置データとの誤差が許容値以内に収束していた場
    合には、前記設定回数の位置決め制御運転や前記第1の
    補正は行わず初回であれば前記目標入力位置データをそ
    のまま用い、補正後であれば、判定した時の補正目標入
    力位置データを用いて制御対象を位置決め制御運転する
    請求項1に記載の位置決め制御方法。
  3. 【請求項3】 初回であれば前記目標入力位置データに
    よって、また補正後であれば補正後の補正目標入力位置
    データによって制御対象を位置決め制御運転して実移動
    量データを得、この実移動量データにより精度判定する
    判定手段を設け、その判定手段による判定の結果実移動
    量データと最初の目標入力位置データとの誤差が許容値
    を越えている場合には、前記設定回数の位置決め制御運
    転をして、各運転毎に得られる実移動量データをそれぞ
    れフーリエ変換して求められる実移動量フーリエ変換デ
    ータの平均値を求め、前記式(1)による第1の補正を
    行い、 判定手段による判定の結果実移動量データと最初の目標
    入力位置データとの誤差が許容値以内に収束していた場
    合には、前記設定回数の位置決め制御運転や前記第1の
    補正は行わず初回であれば前記目標入力位置データをそ
    のまま用い、補正後であれば、判定した時の補正目標入
    力位置データを用いて制御対象を位置決め制御運転し、 判定手段による判定の結果実移動量データと最初の目標
    入力位置データとの誤差が一定値以内に収束しない第1
    の補正の限界である場合には、第1の補正を停止して時
    間領域データのみによる目標入力位置データ補正を行う
    第2の補正を行い、その第2の補正後の補正目標入力位
    置データを用いて制御対象を位置決め制御運転する請求
    項1に記載の位置決め制御方法。
  4. 【請求項4】 制御対象を位置決め制御運転するための
    目標入力位置データをフーリエ変換して目標入力位置フ
    ーリエ変換データを求め、 初回であれば前記目標入力位置データによって、補正後
    であれば補正後の補正目標入力位置データによって制御
    対象を2回以上の設定回数位置決め制御運転し、この
    各運転回数毎に得られる実際の移動量をそれぞれ実移動
    量データとして検出し、 この検出された実移動量データの平均値を算出してから
    この平均値データをフーリエ変換して実移動量フーリエ
    変換データの平均値を求め、 前記目標入力位置フーリエ変換データと前記実移動量フ
    ーリエ変換データの平均値とから下記式2により前記目
    標入力位置フーリエ変換データを繰り返し補正した補正
    目標入力位置フーリエ変換データを算出し、 この補正目標入力位置フーリエ変換データをフーリエ逆
    変換して求められる補正目標入力位置データによって制
    御対象を位置決め制御運転することを特徴とする位置決
    め制御方法。 【式2】 ここで、I(jω):n回目の補正による補正目標入
    力位置フーリエ変換データ (jω):目標入力位置フーリエ変換データ A(jω):実移動量フーリエ変換データの平均値
  5. 【請求項5】 制御対象を位置決め制御運転するための
    目標入力位置データをフーリエ変換して目標入力位置フ
    ーリエ変換データを求める第1フーリエ変換処理手段
    と、 初回であれば前記目標入力位置データによって、補正後
    であれば補正後の補正目標入力位置データによって制御
    対象を位置決め制御運転して得られる実際の移動量を実
    移動量データとして検出する移動量検出器と、 前記移動量検出器により検出される実移動量データをフ
    ーリエ変換して実移動量フーリエ変換データを求める第
    2フーリエ変換処理手段と、 前記目標入力位置データに基づく位置決め制御運転を
    回以上の設定回数行って得られる実際の移動量から第2
    フーリエ変換処理手段により求められた各回毎の実移動
    量フーリエ変換データの平均値を求める実移動量フーリ
    エ変換データ平均値算出手段と、 前記目標入力位置フーリエ変換データと前記実移動量フ
    ーリエ変換データ平均値算出手段で求められた実移動量
    データフーリエ変換データの平均値とから下記式3によ
    り前記目標入力位置フーリエ変換データを繰り返し補正
    した補正目標入力位置フーリエ変換データを算出する補
    正目標入力位置フーリエ変換データ算出手段と、 補正目標入力位置フーリエ変換データをフーリエ逆変換
    をして、補正目標入力位置データを算出するフーリエ逆
    変換処理手段とを有することを特徴とする位置決め制御
    装置。 【式3】 ここで、I(jω):n回目の補正による補正目標入
    力位置フーリエ変換データ (jω):目標入力位置フーリエ変換データ A(jω):実移動量フーリエ変換データの平均値
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