JP3284355B2 - ホーンスイッチ構成体 - Google Patents

ホーンスイッチ構成体

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JP3284355B2
JP3284355B2 JP06101897A JP6101897A JP3284355B2 JP 3284355 B2 JP3284355 B2 JP 3284355B2 JP 06101897 A JP06101897 A JP 06101897A JP 6101897 A JP6101897 A JP 6101897A JP 3284355 B2 JP3284355 B2 JP 3284355B2
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伸雄 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグ装置付
きの車両用のステアリングホイールに配置されるホーン
スイッチ構成体に関し、詳しくは、ステアリングホイー
ルの本体上で、エアバッグ装置を支持するように複数箇
所に配置されて、エアバッグ装置の押下時、ホーンを作
動可能としたホーンスイッチ構成体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エアバッグ装置がホーンスイッチ
構成体に支持されて配置されているステアリングホイー
ルとしては、図1に示すものが知られている(実開平2
−143734号公報参照)。
【0003】このステアリングホイールW0では、ステ
アリングホイール本体1の中央上部に、ホーンスイッチ
構成体10を介在させてエアバッグ装置4が配置されて
いた。なお、ステアリングホイール本体1とは、ステア
リングホイールW0の内で、エアバッグ装置4とホーン
スイッチ構成体10以外の部位を言う。
【0004】エアバッグ装置4は、膨張可能に折り畳ま
れた袋状のエアバッグ5、エアバッグ5に膨張用ガスを
供給するインフレーター6、折り畳まれたエアバッグ5
を覆うパッド7、及び、エアバッグ5・インフレーター
6・パッド7を保持するバッグホルダ8、を備えて構成
されていた。
【0005】ホーンスイッチ構成体10は、バッグホル
ダ8の左右両側の下方にそれぞれ前後方向に配置されて
いた。なお、図1は、ステアリングホイールW0の前後
方向の断面図である。
【0006】各ホーンスイッチ構成体10は、ステアリ
ングホイール本体1側の下方に配置される固定側部材1
1と、エアバッグ装置4側の上方に配置される可動側部
材13と、可動側部材13と固定側部材11との間に配
置されて、可動側部材13を上方へ付勢する付勢手段と
してのコイルばね15・15と、を備えて構成されてい
た。
【0007】固定側部材11は、前後方向に配置されて
ステアリングホイール本体1としての芯金2に接続され
る板金製の固定側基部11aと、固定側基部11aの前
後方向の端部に配置される固定側接点11b・11b
と、から構成されている。
【0008】可動側部材13は、固定側基部11aの上
方で前後方向に配置される可動側基部13aと、可動側
基部13aの前後方向の端部に配置される可動側接点1
3bと、から構成されている。
【0009】そして、ホーンスイッチ構成体10は、可
動側部材13から芯金2に螺合される連結ボルト19に
より、可動側部材13が固定側部材11からの離隔距離
を規制されて、ステアリングホイール本体1に取り付け
られていた。
【0010】なお、可動側部材13には、ホーン作動回
路の正極側に導通するように、図示しないリード線が結
線され、固定側部材11は、芯金2を介してホーン作動
回路の負極側に導通するように構成されていた。
【0011】また、コイルばね15や連結ボルト19
は、所定の絶縁スペーサ16・17やゴム環18によっ
て、可動側部材13と固定側部材11とを絶縁させて配
置されていた。
【0012】さらに、可動側部材13には、バッグホル
ダ8をボルト止めするための図示しない取付片が形成さ
れていた。
【0013】従来のホーンスイッチ構成体10では、エ
アバッグ装置4を押し下げれば、可動側接点13bが、
コイルばね15の付勢力に抗して、下がって固定側接点
11bに接触するため、ホーンを作動させることができ
た。
【0014】そして、エアバッグ装置4が作動して、イ
ンフレーター6から膨張用ガスが吐出されると、エアバ
ッグ5が、パッド7を破断させて膨張することとなり、
そのエアバッグ5の膨張当初には、インフレーター6か
らの膨張用ガスの吐出により、可動側接点13bが固定
側接点11bに当接するように、可動側部材13が押し
下げられる。その後、エアバッグ5が膨張を完了させた
際には、エアバッグ5の膨張の慣性力でバッグホルダ8
が上方へ引っ張られ、バッグホルダ8に連結された可動
側部材13も上方へ引っ張られることとなる。しかし、
その際、芯金2に螺合された連結ボルト19の頭部19
aが可動側部材13の移動を規制する。そのため、可動
側部材13に強い上方への引張力が作用しても、外れる
ことなく、十分対抗することができた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のホーン
スイッチ構成体10では、固定側・可動側部材11・1
3が共に前後方向に長く延びて形成されているため、嵩
張り、ステアリングホイールW0内には、エアバッグ装
置4も配置させる必要もあることから、ステアリングホ
イールW0の内部のスペースを有効に利用できなかっ
た。
【0016】また、従来のホーンスイッチ構成体10で
は、ステアリングホイール本体1に対して、固定側部材
11、コイルばね15、絶縁スペーサ16・17・ゴム
環18を組み付けた可動側部材13、を順次配置させ
て、連結ボルト19によって、芯金2に組み付けていた
ため、ステアリングホイールW0への組付作業に手間が
かかっていた。
【0017】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、エアバッグ装置の作動時の影響を受けずに、コンパ
クトに構成できて、ステアリングホイールの内部スペー
スを有効に利用することができ、また、アッセンブリー
として組み立てることができて、ステアリングホイール
への組付作業が容易となるホーンスイッチ構成体を提供
することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係るホーンスイ
ッチ構成体は、ステアリングホイール本体上で、エアバ
ッグ装置を支持するように複数箇所に配置されるととも
に、それぞれ、前記ステアリングホイール本体と前記エ
アバッグ装置との離隔距離を規制して両者を連結させる
ための1本ずつの連結ボルトを挿通可能に構成されて、
前記エアバッグ装置の押下時、ホーンを作動可能とした
ホーンスイッチ構成体であって、前記ステアリングホイ
ール本体側が、ホーン作動回路の一方の極と導通され
て、前記各ホーンスイッチ構成体を組付可能な組付孔を
有した接続部材を備え、前記エアバッグ装置側が、ホー
ン作動回路の他方の極と導通される連結部材を備えて、
前記各連結ボルトが、前記接続部材側から前記連結部材
側に螺合される構成として、 前記各ホーンスイッチ構成
体が、前記接続部材側に配置される固定側部材と、前記
連結部材側に配置される可動側部材と、前記連結ボルト
を挿通させるとともに、前記可動側部材を前記固定側部
材から離隔させるように付勢して、前記可動側部材と前
記固定側部材との間に介在されるコイルばねと、を備え
て構成され、前記固定側部材が、絶縁性を有する固定側
基部と、固定側接点を有して前記固定側基部に係止され
取り付けられる固定側接点材と、から構成され、前記
可動側部材が、絶縁性を有した可動側基部と、該可動側
基部に係止されて取り付けられるとともに、前記固定側
接点と接触することによりホーンを作動可能とする可動
側接点を有して、前記連結部材への前記連結ボルトの螺
合時に前記連結部材と当接して導通する可動側接点材
と、から構成され、前記固定側基部、前記可動側基部、
前記固定側接点材、及び、前記可動側接点材が、前記
本の連結ボルトを挿通させるための挿通孔をそれぞれ
備えた環状体として構成され、 前記固定側基部が、前記
組付孔に挿入させて回転させることにより、前記接続部
材の下面側の前記組付孔周縁に係止させて、前記接続部
材に対してバヨネット結合可能とするとともに、前記連
結部材への前記連結ボルトの螺合時に前記連結 ボルトに
設けられた頭部と当接する係止板部、を底部に備え、
記固定側接点材が、前記固定側基部の係止板部の前記接
続部材へのバヨネット結合時に、前記接続部材の上面側
の前記組付孔周縁に圧接させてホーン作動回路の前記一
方の極と導通可能とするばね片部、を備え、 前記コイル
ばねが、前記ばね片部と前記可動側基部に設けられたば
ね座とに当接させて、前記可動側部材と前記固定側部材
との間に介在され、前記固定側部材と前記可動側部材と
には、前記コイルばねを介在させた状態で、前記可動側
部材の前記固定側部材への接近を許容し、かつ、相互に
係合する係合部が、それぞれ形成されて、前記係合部の
相互の係合により、前記固定側部材、前記可動側部材、
及び、前記コイルばねが、アッセンブリーとして組み立
てられていることを特徴とする。
【0019】前記固定側接点と前記可動側接点とは、前
記固定側接点材と前記可動側接点材との対向する前記挿
通孔の周縁部位において、それぞれ、複数、若しくは、
前記挿通孔の周縁全周に配置させることが望ましい。
【0020】前記固定側部材と前記可動側部材とに形成
される係合部としては、一方の係合部を、前記固定側基
部若しくは前記可動側基部に設けられる係止突起とし
て、他方の係合部を、前記係止突起を内周縁で係止可能
で、かつ、前記可動側部材の前記相互の接近を許容する
ような、長孔状の係止孔を有したリング部として構成す
ることが望ましい。
【0021】
【0022】さらに、前記連結ボルトは、頭部と、該頭
部から延びる軸部と、を備えるように構成するととも
に、該軸部が、大径部と、該大径部の端面中央から延び
て、前記エアバッグ装置におけるホーン作動回路の他方
の極と導通される連結部材に設けられた取付孔に螺合さ
れる雄ねじ部と、を備えるように構成し、前記可動側基
部に取り付けられ前記可動側接点材が、前記可動側基部
の挿通孔の上端内周に、前記可動側接点材における挿通
孔の周縁を配置させて、前記連結部材の取付孔の周縁
と、前記可動側基部の上端面若しくは前記可動側接点材
における挿通孔の周縁と、に、相互に嵌合する嵌合部を
形成し、前記連結ボルトを、前記ステアリングホイール
本体の接続部材の下方から挿入させ、前記各挿通孔を挿
通させて、前記連結部材の取付孔に螺合させる際、前記
嵌合部の嵌合によって、前記可動側部材が回り止めされ
て、前記大径部の端面により、前記可動側接点材におけ
る挿通孔の周縁が前記連結部材に圧接されるように構成
することが望ましい。
【0023】
【発明の効果】本発明に係るホーンスイッチ構成体で
は、固定側・可動側基部、固定側・可動側接点材、及
び、コイルばねが、ステアリングホイール本体とエアバ
ッグ装置との離隔距離を規制するように両者を連結する
1本の連結ボルトを挿通させるための、挿通孔をそれぞ
れ備えた環状体で構成されているため、コンパクトに構
成することができる。
【0024】そして、エアバッグ装置の作動時に、エア
バッグ装置側の部材が上方へ強く引っ張られても、その
引張力には、ステアリングホイール本体とエアバッグ装
置とを連結する連結ボルトが対抗することとなるため、
エアバッグ装置の作動時における引張力に対抗する強度
を確保する必要が無く、ホーンスイッチ構成体のコンパ
クト化を阻害しない。
【0025】また、固定側部材と可動側部材とには、
イルばねを介在させた状態で、前記可動側部材の前記固
定側部材への接近を許容し、かつ、相互に係合する係合
部がそれぞれ形成されて、それらの係合部の相互の係合
により、前記固定側部材、前記可動側部材、及び、前記
コイルばねが、アッセンブリーとして組立可能としてお
り、ステアリングホイールに組み付ける際に、一体化し
て組み付けることができて、ステアリングホイールへの
組付作業が容易となる。
【0026】したがって、本発明に係るホーンスイッチ
構成体は、エアバッグ装置の作動時の影響を受けずに、
コンパクトに構成できて、ステアリングホイールの内部
スペースを有効に利用することができ、また、アッセン
ブリーとして組み立てることができて、ステアリングホ
イールへの組付作業を容易にすることができる。
【0027】さらに、本発明に係るホーンスイッチ構成
体は、固定側基部の底部の係止板部をステアリングホイ
ール本体の接続部材の組付孔にバヨネット結合させれ
ば、固定側接点材のばね片部が、接続部材に圧接され
て、ホーン作動回路の一方の極に導通することから、固
定側接点材に対して、別途、ホーン作動回路の一方の極
に導通させるためのリード線を結線する必要が無く、構
成部品点数を低減することができる。そして、請求項2
のように構成する場合には、ホーンを作動させるため
に、エアバッグ装置を押し下げて可動側接点を固定側接
点に接触させる際、連結ボルトの回りで、可動側基部や
可動側接点材が傾いても、固定側接点と可動側接点と
が、固定側接点材と可動側接点材との対向する挿通孔の
周縁部位において、それぞれ、複数、若しくは、挿通孔
の周縁全周に配置されるように構成されて、相互に接触
し易く構成されていることから、ホーン操作性の安定度
を向上させることができる。
【0028】また、請求項3のように構成する場合に
は、アッセンブリーとする係合部として、一方の係合部
が、係止突起として構成され、他方の係合部が、係止突
起を内周縁で係止する係止孔を有したリング部として構
成されており、係止突起が閉塞された係止孔内で係止さ
れていることから、係止突起が係止孔から外れ難く、ス
テアリングホイールへの組付作業が円滑となる。勿論、
係止突起を係止するリング部の係止孔は、可動側基部の
固定側基部への接近を許容するように長孔状に形成され
ているため、ホーンを作動させるために、エアバッグ装
置を押し下げても支障が無い。
【0029】
【0030】さらにまた、請求項のように構成する場
合には、連結ボルトを、ステアリングホイール本体の接
続部材の下方から挿入させ、各挿通孔を挿通させて、連
結部材の取付孔に螺合させる際、可動側基部の上端面若
しくは可動側接点材の挿通孔周縁と、連結部材の取付孔
の周縁と、の嵌合部が相互に嵌合されて、ホーンスイッ
チ構成体が回り止めされているため、連結ボルトの大径
部端面で、支障無く、可動側接点材の挿通孔周縁を連結
部材に圧接させることができる。そして、可動側接点材
の挿通孔周縁が、ホーン作動回路の他方の極に導通する
連結部材に圧接されれば、可動側接点材に対して、別
途、ホーン作動回路の一方の極に導通させるためのリー
ド線を結線する必要が無く、構成部品点数を低減するこ
とができることとなる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0032】第1実施形態のホーンスイッチ構成体60
が使用されるステアリングホイールW1は、図2〜4に
示すように、円環状のリング部Rと、リング部Rの中央
に配置されるボス部Bと、リング部Rとボス部Bとを連
結する3本のスポーク部Sと、を備えて構成され、構成
部品上では、ステアリングホイール本体21と、ボス部
Bの上部に配置されるエアバッグ装置40と、ステアリ
ングホイール本体21に接続されてエアバッグ装置40
を支持する3つのホーンスイッチ構成体60と、から構
成されている。
【0033】ステアリングホイール本体21とは、エア
バッグ装置40とホーンスイッチ構成体60とを除いた
部位を言い、リング部R・ボス部B・スポーク部Sの各
部を連結するように配置される芯金22を備えて、芯金
22におけるリング部芯金23とリング部芯金23側の
各スポーク部芯金25とには、合成樹脂製の被覆層26
が被覆されている。ボス部Bの部位の芯金24は、図示
しないステアリングシャフトと接続される鋼製のボス2
4aと、ボス24aの周囲を覆ってリング部芯金23や
スポーク部芯金25と一体的に形成されるアルミニウム
合金等からなる被覆部24bと、から構成されている。
なお、後方側のスポーク部芯金25Bは、ボス部芯金2
4の被覆部24b側に対して2又状に分れて連結されて
いる。また、ステアリングホイール本体21は、ボス部
Bの下部を覆うように、芯金22にねじ止めされるロア
カバー27を備え、さらに、スポーク部芯金25L・2
5Rにボルト33止めされて各ホーンスイッチ構成体6
0を接続させるための接続部材としての支持プレート2
8を、備えて構成されている。
【0034】支持プレート28は、板金製として、図2
・3・9に示すように、平面から見てU字状の連結杆部
29と、連結杆部29の左右両縁と後縁とから上方へ延
びるて上端から外方へ延びる3つの支持台部30と、を
備えて構成されている。
【0035】各支持台部30は、連結杆部29から上方
へ延びる縦板部30aと、縦板部30aの上端から外方
へ延びる台本体部30bと、から構成され、台本体部3
0bの中央には、円形の孔の対称的な位置の両縁に略直
角三角形の孔の斜辺側を付けたような組付孔30cが形
成され、さらに、組付孔30cの両側には、小径の円形
状の係止孔30dが形成されている。
【0036】また、連結杆部29における左右両側の縦
板部30a付近には、下方へ切下げられた接続片31が
設けられ、各接続片31には、支持プレート28をスポ
ーク部芯金25L・25Rにボルト33止めさせるため
のナット32が固着されている。
【0037】エアバッグ装置40は、図2・3に示すよ
うに、膨張可能に折り畳まれた袋状のエアバッグ41、
エアバッグ41に膨張用ガスを供給するインフレーター
43、折り畳まれたエアバッグ41を覆うパッド44、
及び、エアバッグ41・インフレーター43・パッド4
4を保持するバッグホルダ45、を備えて構成されてい
る。
【0038】インフレーター43は、上部にガス吐出口
43bを備えた略円柱状の本体部43aと、本体部43
aの外周面から突出するフランジ部43cと、を備えて
構成されている。
【0039】パッド44は、合成樹脂製として、エアバ
ッグ41の膨張時に所定部位を破断させる天井壁部44
aと、天井壁部44aの外周縁付近から下方へ延びる略
六角筒形状の側壁部44bと、を備えて構成されてい
る。側壁部44bの内周面には、所定位置に、後述する
バッグホルダ45の側壁部47に設けられた係止爪47
aを係止させる係止溝44cが形成されている。また、
天井壁部44aの下面には、後述するバッグホルダ45
の取付片部49に当接する複数のリブ(図符号省略)が
形成されている。
【0040】バッグホルダ45によるエアバッグ41と
インフレーター43との保持は、エアバッグ41内に配
置される円環状のリテーナ42が下方へ延びる図示しな
い複数のボルトを備え、これらのボルトをエアバッグ4
1・バッグホルダ45・インフレーター43のフランジ
部43cに貫通させてナット止めすることにより、行な
っている。また、バッグホルダ45によるパッド44の
保持は、パッド側壁部44bのリベット50止めと、係
止爪47aの係止溝44cへの係止と、により行なって
いる。
【0041】バッグホルダ45は、図2〜4に示すよう
に、板金製として、中央にインフレーター本体部43a
を下方から挿入可能な挿通孔46aを備えた横板部46
と、横板部46の前縁側や後縁付近の左右両側から断面
V字状に延びる側壁部47と、横板部46の左右両縁や
後縁から上方へ延びる3つの連結板部48と、を備えて
構成され、ホーンスイッチ構成体60と連結される連結
部材としての役目も果す。
【0042】各側壁部47には、パッド側壁部44bの
係止溝44cに係止される係止爪47aが形成され、ま
た、パッド側壁部44bをリベット50止めする際の図
示しない取付孔が形成されている。
【0043】各連結板部48の上端には、外方へ横方向
に延びる取付片部49が形成され、各取付片部49に
は、ナット49bを溶着させた取付孔49aが形成され
ている。これらの各取付片部49は、それぞれ、ホーン
スイッチ構成体60と連結される部位となる。さらに、
各取付片部49の取付孔49aの周縁には、後述する可
動側基部66の係止突起66g(図8参照)と嵌合する
嵌合部として、2つの係止孔49cが形成されている。
これらの係止孔49cへの係止突起66gの嵌合は、後
述する連結ボルト70の螺合時における可動側基部66
の回転を防止するためのものである。
【0044】また、バッグホルダ45には、ホーン作動
回路の正極側に導通するように、図示しないリード線が
結線されている。
【0045】第1実施形態のホーンスイッチ構成体60
は、図5〜8に示すように、支持プレート28の支持台
部30に接続される固定側部材61と、バッグホルダ4
5の取付片部49に連結される可動側部材65と、可動
側部材65を固定側部材61から離隔させるための付勢
手段としてのコイルばね69と、を備えて構成されてい
る。
【0046】固定側部材61は、固定側基部62と、固
定側接点64を有して固定側基部62に取り付けられる
固定側接点材63と、を備えて構成されている。可動側
部材65は、可動側基部66と、可動側接点68を有し
て可動側基部66に取り付けられる可動側接点材67
と、を備えて構成されている。
【0047】固定側基部62は、図5〜8に示すよう
に、ポリアセタール等の絶縁性を有した合成樹脂からな
って、中央に挿通孔62iを貫通させた略円筒形状に形
成されている。そして、底部62aは、各台本体部30
bの組付孔30cの開口形状に対応するように2つの係
止板部62bを突設させた形状として形成され、各係止
板部62bの上方には、組付孔30cの円弧状の部位に
対応した凹溝62dが形成されて構成されている。な
お、係止板部62bの上面には、係止孔30dに挿入さ
れる突起62cが形成されている。また、固定側基部6
2には、外周面の対称的な位置に、上下方向に形成され
る一対ずつの凹溝62e・62gが形成されている。一
対の凹溝62eには、上方への抜けを防止するように固
定側接点材63を係止して取り付けるための係止段部6
2fが形成され、一対の凹溝62gは、可動側基部66
の後述するリング部66bを摺動させる部位となり、さ
らに、凹溝62g内には、リング部66bの係止孔66
cの周縁を係止可能に、先端を下方へ屈曲させた係止突
起62hが、挿通孔62iの軸方向と直交するように、
突設されている。この係止突起62hは、ホーンスイッ
チ構成体60をアッセンブリーとするための一方の係合
部を構成することとなり、係止孔66cを有したリング
部66bが他方の係合部を構成することとなる。
【0048】固定側接点材63は、ばね鋼から形成され
て、中央に挿通孔63dを貫通させて、その周縁を円環
状の固定側接点64とするように構成されて、固定側接
点64の外周縁の対称的な位置から下方へ延びる係止片
部63aと、各係止片部63aの下端から湾曲して半径
方向外方へ延びるばね片部63cと、を備えて構成され
ている。各係止片部63aには、固定側基部62の係止
段部62fに係止されるように、上端を切り起こされて
内側に突出する係止爪63bが形成されている。固定側
接点材63の各ばね片部63cは、各係止板部62bを
台本体部30bの組付孔30cに挿入して固定側基部6
2を90°回転させ、各係止板部62bの突起62cを
台本体部30bの係止孔30dに挿入させるように、バ
ヨネット結合させる際、支持台部30における台本体部
30bの上面側の組付孔30c周縁を押圧して、各係止
板部62bの上面を台本体部30bの下面側の組付孔3
0c周縁に圧接する作用を行なうものである。
【0049】固定側接点64は、各係止片部63aを凹
溝62e内に挿入しつつ、固定側基部62の上方から固
定側接点材63を嵌めて、各係止爪63bを係止段部6
2fに係止させた際、固定側基部62の上端面に配置さ
れることとなる。また、固定側接点材63の固定側接点
64は、支持プレート28がスポーク部芯金25R・2
5Lにボルト33止めされる際、固定側接点材63のば
ね片部63c・支持プレート28・芯金25R・25L
を介して、ホーン作動回路の負極側に導通することとな
る。
【0050】可動側基部66は、ポリアセタール等の絶
縁性を有した合成樹脂からなって、中央に挿通孔66f
を貫通させた略円筒状に形成されている。そして、上部
外周面には、鍔状に突出するばね座66aと、ばね座6
6aの近傍の対称的な位置から下方へ突出して係止孔6
6cを有した2つのリング部66bと、を備えて構成さ
れるとともに、挿通孔66fの内周面の4箇所には、上
下方向に形成される凹溝66dが形成されて構成されて
いる。各リング部66bは、既述したように、係止孔6
6cの周縁に固定側基部62の係止突起62hを係止さ
せるものであり、上下方向の長さは、ホーンを作動させ
るように可動側基部66が固定側基部62に接近して
も、係止突起62hと干渉しないように、係止孔66c
が所定の上下方向の長さを確保できるように構成されて
いる。また、各凹溝66dには、下方への抜けを防止す
るように可動側接点材67を係止して取り付けるための
係止段部66eが形成されている。さらに、上端面の対
称的な位置には、上方へ突出して、バッグホルダ45の
各取付片部49の係止孔49cに嵌合される係止突起6
6gが形成されている。
【0051】可動側接点材67は、ばね鋼から形成さ
れ、中央に挿通孔67dを有した円環状の基部67a
と、基部67aの外周縁の4箇所から下方へ延びる係止
片部67bと、各係止片部67bの下端から外方へ延び
る可動側接点68と、を備えて構成されている。各係止
片部67bには、可動側基部66の各係止段部66eに
係止できるように、下端を外側に突出させた係止爪67
cが形成されている。
【0052】各可動側接点68は、各係止片部67bを
下方から凹溝66dに挿入させて、可動側接点材67の
各係止爪67cを可動側基部66の係止段部66eに係
止させた際、可動側基部66の下端面に配置されること
となる。
【0053】コイルばね69は、固定側接点材63のば
ね片部63cと、可動側基部66のばね座66aと、に
当接すようような内径として構成されている。
【0054】ホーンスイッチ構成体60の組み立ては、
予め、各係止片部63aを凹溝62e内に挿入しつつ、
固定側基部62の上方から固定側接点材63を嵌めて、
各係止爪63bを係止段部62fに係止させて、固定側
部材61を形成し、また、各係止片部67bを下方から
凹溝66dに挿入させて、可動側接点材67の各係止爪
67cを可動側基部66の係止段部66eに係止させ
て、可動側部材65を形成しておく。
【0055】そして、コイルばね69の下端を固定側接
点材63の各ばね片部63cに当接させ、コイルばね6
9の上端を可動側基部66のばね座66aに当接させる
ように、コイルばね69を介在させて、固定側部材61
と可動側部材65とを接近させ、各リング部66bを凹
溝62g内に挿入させて、リング部66bを撓ませて、
各係止突起62hを係止孔66cの周縁に係止させれ
ば、ホーンスイッチ構成体60を組み立てることができ
る。
【0056】さらに、このように形成したホーンスイッ
チ構成体60は、固定側基部62の底部62aを支持プ
レート28の支持台部30における各台本体部30bの
組付孔30cにバヨネット結合させて、さらに、予め、
組み立てておいたエアバッグ装置40のバッグホルダ4
5における各取付片部49を各ホーンスイッチ構成体6
0の上方に配置させて、可動側基部66の各係止突起6
6gを取付片部49の係止孔49cに嵌合させ、連結ボ
ルト70を、下方から各ホーンスイッチ構成体60の挿
通孔62i・63d・66f・67dに挿通させて、取
付片部49の取付孔49a(ナット49b)に螺合させ
れば、各ホーンスイッチ構成体60をエアバッグ装置4
0に連結させることができる。
【0057】なお、連結ボルト70は、ホーンスイッチ
構成体60の固定側基部62の係止板部62bに当接す
る頭部70aと、頭部70aから上方へ延びてホーンス
イッチ構成体60の挿通孔62i・63d・66fを挿
通可能な軸部70bと、を備え、さらに、軸部70b
が、挿通孔62i・63d・66fを挿通可能で挿通孔
67dを挿通不能とする円柱状の大径部70cと、大径
部70cの上端面から上方へ突出してホーンスイッチ構
成体60の挿通孔67dを挿通可能としてナット49b
に螺合可能な雄ねじ部70dと、を備えて構成されてい
る。
【0058】そして、連結ボルト70は、各ホーンスイ
ッチ構成体60の挿通孔62i・63d・66f・67
dに挿通させて、取付片部49の取付孔49a(ナット
49b)に螺合させた際、大径部70cの上端面が可動
側接点材67における挿通孔67d周縁の基部67aを
取付片部49の取付孔49a周縁に圧接させることとな
る。なお、連結ボルト70における軸部70bの大径部
70cは、ステアリングホイール本体21側の台本体部
30bとバッグホルダ45の取付片部49との離隔距離
を規定するとともに、ホーンストロークを規定する箇所
となることから、所定長さに設定されている。
【0059】また、エアバッグ装置40は、既述したよ
うに、エアバッグ41内にリテーナ42を配置させて、
エアバッグ41を折り畳むとともに、リテーナ42から
延びる図示しないボルトをバッグホルダ45・インフレ
ーターフランジ部43cに挿通させてナット止めし、さ
らに、パッド側壁部44bの各係止溝44cにバッグホ
ルダ側壁部47の係止爪47aを係止させて、パッド側
壁部44bをバッグホルダ側壁部47にリベット60止
めすれば、組み立てておくことができる。
【0060】その後、エアバッグ装置40に支持プレー
ト28ごとホーンスイッチ構成体60を連結させたなら
ば、支持プレート28に設けられた各接続片31をスポ
ーク部芯金25L・25Rに当て、芯金25L・25R
の裏面側から芯金25L・25Rを挿通させてボルト3
3を各接続片31のナット32に螺合させれば、ステア
リングホイールW1を組み立てることができる。
【0061】なお、この組立時には、ステアリングホイ
ール本体21は、予め、ボス部芯金24のボス24aを
車両のステアリングシャフトに接続させておく。
【0062】また、各ホーンスイッチ構成体60の可動
側接点68は、連結ボルト70をナット49bに螺合さ
せた際、バッグホルダ45の取付片部49における取付
孔49a周縁に可動側接点材67の基部67aが圧接さ
れ、バッグホルダ45に結線された図示しないリード線
を介して、ホーン作動回路の正極側に導通することとな
る。また、各ホーンスイッチ構成体60の固定側接点6
4は、支持プレート28がスポーク部芯金25R・25
Lにボルト33止めされる際、固定側接点材63のばね
片部63c・支持プレート28・芯金25R・25Lを
介して、ホーン作動回路の負極側に導通することとな
る。
【0063】上記のように組み付けられたステアリング
ホイールW1では、パッド44を押してエアバッグ装置
40を押し下げれば、コイルばね69の付勢力に抗し
て、可動側部材65が固定側部材61に接近して、可動
側接点68が固定側接点64に接触し、ホーンを作動さ
せることとなる。
【0064】そして、第1実施形態のホーンスイッチ構
成体60では、固定側・可動側基部62・66、固定側
・可動側接点材63・67、及び、コイルばね69が、
ステアリングホイール本体21における支持プレート2
8の各台本体部30bとエアバッグ装置40におけるバ
ッグホルダ45の各取付片部49との離隔距離を規制す
るように両者を連結する1本の連結ボルト70を挿通さ
せるための、挿通孔62i・66f・63d・67dを
それぞれ備えた環状体で構成されているため、コンパク
トに構成することができる。
【0065】そして、エアバッグ装置40の作動時に、
エアバッグ装置40のバッグホルダ45が上方へ強く引
っ張られても、その引張力には、ステアリングホイール
本体21とエアバッグ装置40とを連結する連結ボルト
70が対抗することとなるため、エアバッグ装置40の
作動時における引張力に対抗する強度を確保する必要が
無く、ホーンスイッチ構成体60のコンパクト化を阻害
しない。
【0066】また、固定側部材61と可動側部材65と
には、コイルばね69を介在させた状態で相互に係合す
る係合部としての係止突起62hやリング部66bがそ
れぞれ形成されて、それらの係合部の相互の係合によ
り、アッセンブリーとして組立可能としており、ステア
リングホイールW1に組み付ける際に、一体化して組み
付けることができて、ステアリングホイールW1への組
付作業が容易となる。
【0067】したがって、第1実施形態のホーンスイッ
チ構成体60は、エアバッグ装置40の作動時の影響を
受けずに、コンパクトに構成できて、ステアリングホイ
ールW1の内部スペースを有効に利用することができ、
また、アッセンブリーとして組み立てることができて、
ステアリングホイールW1への組付作業を容易にするこ
とができる。
【0068】また、第1実施形態のホーンスイッチ構成
体60のように、固定側基部62の底部62aをステア
リングホイール本体21の接続部材としての支持プレー
ト28における台本体部30bの組付孔30cにバヨネ
ット結合させれば、固定側接点材63のばね片部63c
が、支持プレート28に圧接されて、ホーン作動回路の
負極側に導通することから、固定側接点材63に対し
て、別途、ホーン作動回路の負極側に導通させるための
リード線を結線する必要が無く、構成部品点数を低減す
ることができる。
【0069】さらに、第1実施形態のホーンスイッチ構
成体60のように、アッセンブリーとするための係合部
として、一方の係合部が、固定側基部62に設けた係止
突起62hとして構成され、他方の係合部が、可動側基
部63に設けられて、係止突起62hを内周縁で係止す
る長孔状の係止孔66cを有したリング部66bとして
構成されて、係止突起62hが閉塞された係止孔66c
内で係止されている場合には、係止突起62hが係止孔
66cから外れ難く、ステアリングホイールW1への組
付作業が円滑となる。勿論、係止突起62hを係止する
リング部66bの係止孔66cは、可動側基部65の固
定側基部61への接近を許容するように長孔状に形成さ
れているため、ホーンを作動させるために、エアバッグ
装置40を押し下げても支障が無い。
【0070】さらに、第1実施形態のホーンスイッチ構
成体60では、ホーンを作動させるために、エアバッグ
装置40を押し下げて可動側接点68を固定側接点64
に接触させる際、連結ボルト70の回りで、可動側基部
66や可動側接点材67が傾いても、固定側接点64が
円環状として、可動側接点68が挿通孔67dの周縁で
放射状に4箇所設けられ、相互に接触し易く構成されて
いるため、ホーン操作性の安定度を向上させることがで
きる。ちなみに、このような効果が得られる構成として
は、実施形態の構成の他、固定側・可動側接点64・6
8が、相互に、挿通孔63d・67d回りで、連なった
円環状としたり、断続的に複数設けるように構成すれば
良い。
【0071】さらにまた、第1実施形態のホーンスイッ
チ構成体60では、連結ボルト70を、ステアリングホ
イール本体21の接続部材としての支持プレート28に
おける台本体部30bの下方から挿入させ、各挿通孔6
2i・63d・66f・67dを挿通させて、連結部材
としてのバッグホルダ45における取付片部49の取付
孔49aに螺合させる際、可動側基部66の上端面と取
付片部49の取付孔49aの周縁とに、相互に嵌合する
嵌合部としての係止突起66gと係止孔49cとが形成
されて、ホーンスイッチ構成体60の可動側部材65が
回り止めされている。そのため、連結ボルト70の大径
部70cの上端面で、支障無く、可動側接点材67の基
部67aをバッグホルダ45に圧接させることができ
る。そして、可動側接点材67の基部67aが、ホーン
作動回路の正極側に導通するバッグホルダ45に圧接さ
れれば、可動側接点材67に対して、別途、ホーン作動
回路の正極側に導通させるためのリード線を結線する必
要が無いことから、構成部品点数を低減することができ
ることとなる。ちなみに、連結ボルト70の取付孔49
aへの螺合時におけるホーンスイッチ構成体60の回り
止めの構成としては、可動側基部66の上端面若しくは
可動側接点材67の挿通孔67d周縁と、連結部材とし
てのバッグホルダ45の取付孔49aの周縁と、に凹部
若しくは凸部の相互に嵌合する嵌合部が形成されれば良
く、実施形態の構成に限定されるものではない。
【0072】さらに、第1実施形態のホーンスイッチ構
成体60では、アッセンブリーとするための係合部とし
て、一方の係合部が、固定側基部62に設けた係止突起
62hとして構成され、他方の係合部が、可動側基部6
6に設けられて、係止突起62hを内周縁で係止する長
孔状の係止孔66cを有したリング部66bとして構成
する場合を示したが、可動側基部66に係止突起を設
け、固定側基部62に、対応する長孔状の係止孔を有し
たリング部を設けても良い。さらに、図10・11に示
す第2実施形態のホーンスイッチ構成体80のように、
一方の係合部が、固定側接点64自体として、他方の係
合部が、可動側基部86に設けられた係止爪86bとし
ても良い。
【0073】このホーンスイッチ構成体80は、支持プ
レート28の台本体部30bに接続される固定側部材8
1と、バッグホルダ45の取付片部49に連結される可
動側部材85と、可動側部材85を固定側部材81から
離隔させるための付勢手段としての第1実施形態と同一
のコイルばね69と、を備えて構成されている。
【0074】固定側部材81は、固定側基部82と、固
定側接点64を有して固定側基部82に取り付けられる
第1実施形態と同一の固定側接点材63と、を備えて構
成されている。可動側部材85は、可動側基部86と、
可動側接点88を有して可動側基部86に取り付けられ
る可動側接点材87と、を備えて構成されている。
【0075】固定側基部82は、ポリアセタール等の絶
縁性を有した合成樹脂からなって、中央に挿通孔82i
を貫通させた略円筒形状に形成されている。そして、底
部82aは、支持台部30の組付孔30cの開口形状に
対応するように2つの係止板部82bを突設させた形状
として形成され、各係止板部82bの上方には、組付孔
30cの円弧状の部位に対応した凹溝82dが形成され
て構成されている。係止板部82bの上面には、係止孔
30dに挿入される突起82cが形成されている。ま
た、固定側基部82には、外周面の対称的な位置に、上
下方向に形成される一対ずつの凹溝82・82gが形
成されている。一対の凹溝82には、上方への抜けを
防止するように固定側接点材63を係止して取り付ける
ための係止段部82が形成されている。
【0076】可動側基部86は、ポリアセタール等の絶
縁性を有した合成樹脂からなって、中央に挿通孔86f
を貫通させた略円筒状に形成されている。そして、上部
外周面には、鍔状に突出するばね座86aと、下部の対
称的な位置から下方へ突出する2つの係止爪86bと、
を備えて構成されるとともに、挿通孔86fの内周面の
箇所には、上下方向に形成される凹溝86dが形成さ
れて構成されている。各凹溝86dには、下方への抜け
を防止するように可動側接点材87を係止して取り付け
るための係止段部86eが形成されている。
【0077】可動側接点材87は、ばね鋼から形成さ
れ、中央に挿通孔87dを有した円環状の基部87a
と、基部87aの外周縁の3箇所から下方へ延びる係止
片部87bと、各係止片部87bの下端から外方へ延び
る可動側接点88と、を備えて構成されている。各係止
片部87bには、可動側基部86の各係止段部86eに
係止できるように、下端を外側に突出させた係止爪87
cが形成されている。
【0078】各可動側接点88は、各係止片部87bを
下方から凹溝86dに挿入させて、可動側接点材87の
各係止爪87cを可動側基部86の係止段部86eに係
止させた際、可動側基部86の下端面に配置されること
となる。
【0079】ホーンスイッチ構成体80の組み立ては、
予め、各係止片部63aを凹溝82内に挿入しつつ、
固定側基部82の上方から固定側接点材63を嵌めて、
各係止爪63bを係止段部82eに係止させて、固定側
部材81を形成し、また、各係止片部87bを下方から
凹溝86dに挿入させて、可動側接点材87の各係止爪
87cを可動側基部86の係止段部86eに係止させ
て、可動側部材85を形成しておく。
【0080】そして、コイルばね69の下端を固定側接
点材63の各ばね片部63cに当接させ、コイルばね6
9の上端を可動側基部86のばね座86aに当接させる
ように、コイルばね69を介在させて、固定側部材81
と可動側部材85とを接近させ、各係止爪86bを、固
定側基部82に取り付けられた固定側接点材63の円環
状の固定側接点64に係止させるように、固定側基部8
2の凹溝82gに配置させれば、ーンスイッチ構成体
80をアッセンブリーとして組み立てることができる。
【0081】この第2実施形態のホーンスイッチ構成体
80の支持プレート28やバッグホルダ45への接続・
連結は、第1実施形態と同様であり、請求項3・4の構
成の作用・効果は十分でないものの、第1実施形態と同
様な作用・効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例のホーンスイッチ構成体を示すステアリ
ングホイールの概略断面図である。
【図2】本発明に係る第1実施形態のホーンスイッチ構
成体が使用されるステアリングホイールの断面図であ
り、図4のII−II部位を示す。
【図3】同ステアリングホイールの断面図であり、図4
のIII −III 部位を示す。
【図4】同ステアリングホイールの平面図である。
【図5】同実施形態のホーンスイッチ構成体の平面図で
ある。
【図6】同実施形態のホーンスイッチ構成体の底面図で
ある。
【図7】同実施形態のホーンスイッチ構成体の断面図で
あり、図5のVII −VII 部位を示す。
【図8】同実施形態のホーンスイッチ構成体の分解斜視
図である。
【図9】同実施形態で使用する固定側部材の支持プレー
トを示す平面図である。
【図10】第2実施形態のホーンスイッチ構成体の部分
断面正面図である。
【図11】同実施形態のホーンスイッチ構成体の分解斜
視図である。
【符号の説明】
1・21…ステアリングホイール本体、 4・40…エアバッグ装置、 10・60・80…ホーンスイッチ構成体、 11・61・81…固定側部材、 11a・62・82…固定側基部、 11b・64…固定側接点、 13・65・85…可動側部材、 13a・66・86…可動側基部、 13b・68・88…可動側接点、 15・69…(付勢手段)コイルばね、 19・70…連結ボルト、 28…(接続部材)支持プレート、 30c…組付孔、 45…(連結部材)バッグホルダ、 49a…取付孔、 49c…(嵌合部)係止孔、 62a…底部、 62h…(係合部)係止突起、 62i・63d・66f・67d・82i・86f・8
7d…挿通孔、 63…固定側接点材、 63c…ばね片部、 66b…(係合部)リング部、 66c…係止孔、 66g…(嵌合部)係止突起、 67・87…可動側接点材、 70a…頭部、 70b…軸部、 70c…大径部、 70d…雄ねじ部。
フロントページの続き (72)発明者 植田 昭広 愛知県刈谷市井ヶ谷町下前田25番地の1 日本テクニカ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−191413(JP,A) 実開 平1−148971(JP,U) 実開 昭63−117661(JP,U) 実公 平1−21100(JP,Y2) 実公 平6−46027(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 13/14 B60R 16/02 630 B62D 1/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイール本体上で、エアバ
    ッグ装置を支持するように複数箇所に配置されるととも
    に、それぞれ、前記ステアリングホイール本体と前記エ
    アバッグ装置との離隔距離を規制して両者を連結させる
    ための1本ずつの連結ボルトを挿通可能に構成されて、
    前記エアバッグ装置の押下時、ホーンを作動可能とした
    ホーンスイッチ構成体であって、前記ステアリングホイール本体側が、ホーン作動回路の
    一方の極と導通されて、前記各ホーンスイッチ構成体を
    組付可能な組付孔を有した接続部材を備え、前記エアバ
    ッグ装置側が、ホーン作動回路の他方の極と導通される
    連結部材を備えて、前記各連結ボルトが、前記接続部材
    側から前記連結部材側に螺合される構成として、 前記各ホーンスイッチ構成体が、 前記接続部材側に配置される固定側部材と、前記連結部
    側に配置される可動側部材と、前記連結ボルトを挿通
    させるとともに、前記可動側部材を前記固定側部材から
    離隔させるように付勢して、前記可動側部材と前記固定
    側部材との間に介在されるコイルばねと、を備えて構成
    され、 前記固定側部材が、絶縁性を有する固定側基部と、固定
    側接点を有して前記固定側基部に係止されて取り付けら
    れる固定側接点材と、から構成され、 前記可動側部材が、絶縁性を有した可動側基部と、該可
    動側基部に係止されて取り付けられるとともに、前記固
    定側接点と接触することによりホーンを作動可能とする
    可動側接点を有して、前記連結部材への前記連結ボルト
    の螺合時に前記連結部材と当接して導通する可動側接点
    材と、から構成され、 前記固定側基部、前記可動側基部、前記固定側接点材、
    及び、前記可動側接点材が、前記1本の連結ボルトを挿
    通させるための挿通孔をそれぞれ備えた環状体として
    構成され、 前記固定側基部が、前記組付孔に挿入させて回転させる
    ことにより、前記接続部材の下面側の前記組付孔周縁に
    係止させて、前記接続部材に対してバヨネット結合可能
    とするとともに、前記連結部材への前記連結ボルトの螺
    合時に前記連結ボルトに設けられた頭部と当接する係止
    板部、を底部に備え、 前記固定側接点材が、前記固定側基部の係止板部の前記
    接続部材へのバヨネット結合時に、前記接続部材の上面
    側の前記組付孔周縁に圧接させてホーン作動回路の前記
    一方の極と導通可能とするばね片部、を備え、 前記コイルばねが、前記ばね片部と前記可動側基部に設
    けられたばね座とに当接させて、前記可動側部材と前記
    固定側部材との間に介在され、 前記固定側部材と前記可動側部材とには、前記コイルば
    を介在させた状態で、前記可動側部材の前記固定側部
    材への接近を許容し、かつ、相互に係合する係合部が、
    それぞれ形成されて、前記 係合部の相互の係合により、前記固定側部材、前記
    可動側部材、及び、前記コイルばねが、アッセンブリー
    として組み立てられていることを特徴とするホーンスイ
    ッチ構成体。
  2. 【請求項2】 前記固定側接点と前記可動側接点とが、
    前記固定側接点材と前記可動側接点材との対向する前記
    挿通孔の周縁部位において、それぞれ、複数、若しく
    は、前記挿通孔の周縁全周に配置されて構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のホーンスイッチ構成
    体。
  3. 【請求項3】 前記固定側部材と前記可動側部材とに形
    成される係合部として、一方の係合部が、前記固定側基
    部若しくは前記可動側基部に設けられる係止突起とし
    て、他方の係合部が、前記係止突起を内周縁で係止可能
    とし、かつ、前記可動側部材の前記相互の接近を許容す
    るような、長孔状の係止孔を有したリング部として構成
    されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2
    記載のホーンスイッチ構成体。
  4. 【請求項4】 前記連結ボルトが、前記頭部と、前記
    部から延びる軸部と、を備えるとともに、該軸部が、大
    径部と、該大径部の端面中央から延びて、前記連結部材
    に設けられた取付孔に螺合される雄ねじ部と、を備えて
    構成され、 前記可動側基部に取り付けられる前記可動側接点材が、
    前記可動側基部の挿通孔の上端内周に、前記可動側接点
    材における挿通孔の周縁を配置させて、 前記連結部材の取付孔の周縁と、前記可動側基部の上端
    面若しくは前記可動側接点材における挿通孔の周縁と、
    に、相互に嵌合する嵌合部が形成され、 前記連結ボルトを、前記ステアリングホイール本体の接
    続部材の下方から挿入させ、前記各挿通孔を挿通させ
    て、前記連結部材の取付孔に螺合させる際、前記嵌合部
    の嵌合によって、前記可動側部材が回り止めされて、前
    記大径部の端面により、前記可動側接点材における挿通
    孔の周縁が前記連結部材に圧接されるように構成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    記載のホーンスイッチ構成体。
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