JP3284222B2 - 消耗電極式アーク溶接における短絡・アーク判別方法 - Google Patents
消耗電極式アーク溶接における短絡・アーク判別方法Info
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Description
アーク溶接における短絡とアークとを判別する方法に関
するものである。
ヤ先端が短絡状態およびアーク状態の何れであるかを判
別し、短絡状態およびアーク状態に応じた電流レベルお
よび電圧レベルに最適制御することによりスパッタを減
少させるようになっている。従来、この短絡状態とアー
ク状態との判別は、特公平6−32859号公報に開示
されているように、溶接電源の出力電圧を検出して出力
電圧信号を形成し、この出力電圧信号と基準値とを比較
し、出力電圧信号が基準値を越えたときに短絡状態にな
ったと判断する方法により行われるようになっている。
来の判別方法では、出力電圧信号が溶接電源の外部のケ
ーブル状態やノイズ等により大きく変動することがある
ため、信頼性が低いという問題がある。
の回路から給電される回路からなる溶接回路の等価回路
図であり、Qはトランジスタ等のスイッチング素子、L
0は電源内部に設けられた平滑用リアクタのインダクタ
ンス、L1およびR0 は給電用ケーブル全体のインダ
クタンスおよび抵抗、Raはワイヤ突出部の抵抗、Ea
はアーク電圧、E0は電源内部の出力電圧である。ま
た、VM1は給電チップと母材間の検出電圧、VM2は
溶接電源の出力端子間における検出電圧である。
うに表される。 E0 =(L1 +L0 )dI/dt +(R 0 +Ra )I+Ea …(1) 上記の(1)式において、短絡時はEa =0となる。従
って、短絡時におけるそれぞれの検出電圧は、(2)式
および(3)式のようになる。 VM1=RaI …(2) VM2=L1 dI/dt+(R 01 +Ra)I ……(3)
ーブルの状態により給電用ケーブルのインダクタンスL
1および抵抗R 0 が変化すると、基準値を越える程度に
まで出力電圧信号が大きく変動する場合が生じることに
なる。従って、従来の判別方法では、出力電圧信号が基
準値を越えた原因がケーブル状態やノイズ等に起因して
いるのか、短絡に起因しているのかを判断できないた
め、短絡状態とアーク状態との判別の信頼性が低下した
ものになっている。
ーブルを設けた場合には、給電チップと母材間の正確な
溶接電圧を検出することが可能になって判別の信頼性を
向上させることが可能になるが、この場合には、電圧検
出用ケーブルが操作上の障害になるという問題がある。
基にした短絡状態とアーク状態との判別を高速に且つ高
い信頼性でもって行うことができる短絡・アーク判別方
法を提供することを目的とする。
に、請求項1の発明は、高い周波数帯域のローパスフィ
ルタを有した第1電圧検出手段により溶接電源の出力電
圧を検出することによって、第1出力電圧信号を形成
し、上記第1出力電圧信号と第1基準電圧信号とを比較
することにより短絡状態であると判定したときに溶接電
源を停止し、溶接電流が0になるまでの時間よりも十分
に短い所定時間後に、低い周波数帯域のローパスフィル
タを有した第2電圧検出手段により溶接電源の出力電圧
を検出することによって、第2出力電圧信号を形成し、
上記第2出力電圧信号と第2基準電圧信号とを比較する
ことにより短絡状態の有無を判定することを特徴として
いる。
電極式アーク溶接における短絡・アーク判別方法であっ
て、上記第2出力電圧信号と第2基準電圧信号とを比較
した結果、短絡状態でないと判定した場合には、溶接電
源の停止を解除し、短絡状態であると判定した場合に
は、溶接電源の停止を継続したり、溶接電源から小さい
値の溶接電流を出力し、一定時間の経過後に、溶接電源
の溶接電流を上昇させて溶接ワイヤ先端の溶滴を母材に
移行させ、第1出力電圧信号>第1基準電圧信号および
第2出力電圧信号>第21基準電圧信号の関係を満たす
か否かの判定でアークの発生を確認することを特徴とし
ている。
2に記載の消耗電極式アーク溶接における短絡・アーク
判別方法であって、上記の第1基準電圧信号および第2
基準電圧信号をそれぞれVS1およびVS2としたとき、こ
れら第1基準電圧信号VS1および第2基準電圧信号VS2
は、溶接電流I、比例要素R1 ・R2 、定数k1 ・k2
を用いて、VS1=k1 +R1 ×I、VS2=k2 +R2 ×
Iの関係を満たすように設定されていることを特徴とし
ている。
の異なる第1電圧検出手段および第2電圧検出手段によ
り出力電圧を検出し、出力電圧中から周波数成分の異な
る第1出力電圧信号および第2出力電圧信号を形成し、
これら両信号を用いて短絡状態の有無を判定するように
なっているため、ケーブル状態やノイズ等により出力電
圧中の特定域の周波数成分が大きく変動して一方の出力
電圧信号が短絡状態を示すことになっても、他方の出力
電圧信号により短絡状態の原因がケーブル状態やノイズ
等によるものであることを確認することが可能になって
いる。従って、短絡状態とアーク状態とを高速に、かつ
高い信頼性でもって判別することが可能になっている。
準電圧信号および第2基準電圧信号が比例要素や溶接電
流に応じて変更されるようになっているため、短絡状態
とアーク状態との判別を低電流域から高電流域まで高い
信頼性でもって行うことが可能になっている。
する。本実施例に係る短絡・アーク判別方法は、図1に
示すように、消耗電極式アーク溶接の溶接回路に接続さ
れた短絡・アーク判別回路において実施されるようにな
っている。この短絡・アーク判別回路は、溶接電源1を
有しており、溶接電源1は、給電線2・3を介して給電
チップ4と溶接母材6とに接続されている。給電チップ
4には、溶接ワイヤ5が送給されるようになっており、
溶接ワイヤ5および溶接母材6間には、溶接電源1から
溶接電圧が印加されたときにアークが発生するようにな
っている。
された+側出力端子1aと、溶接母材6に接続された−
側出力端子1bとを有している。両出力端子1a・1b
は、第1電圧検出器7および第2電圧検出器8に接続さ
れており、これらの第1電圧検出器7と第2電圧検出器
8とは、溶接電源1の出力電圧を検出して第1出力電圧
信号VW1と第2出力電圧信号VW2とをそれぞれ出力する
ようになっている。また、第1電圧検出器7および第2
電圧検出器8には、図示しないローパスフィルタがそれ
ぞれ設けられており、第1電圧検出器7のローパスフィ
ルタは、第2電圧検出器8のローパスフィルタよりも速
い回路時定数に設定されている。これにより、第1電圧
検出器7は、出力電圧中の高い周波数成分を第1出力電
圧信号VW1として形成するようになっている一方、第2
電圧検出器8は、出力電圧中の低い周波数成分を第2出
力電圧信号VW2として形成するようになっている。
出器8は、第1比較器10および第2比較器11にそれ
ぞれ接続されており、第1比較器10および第2比較器
11には、後述の基準電圧演算器13から第1基準電圧
信号VS1および第2基準電圧信号VS2がそれぞれ入力さ
れるようになっている。そして、第1および第2比較器
10・11は、第1および第2出力電圧信号VW1・VW2
と第1および第2基準電圧信号VS1・VS2とを比較した
第1および第2比較信号H1・H2を短絡アーク判別器
12に出力するようになっている。
1に接続されており、第1比較信号H1による短絡・ア
ーク判別を行った後、一度、停止命令信号S1および動
作命令信号Arを出力し、所定時間Tsの経過後に第2
比較信号H2による短絡・アーク判別を行った後、溶接
電源1に対して停止命令信号S1および動作命令信号A
rを出力するようになっている。尚、上記の所定時間T
sは、溶接電源1のインバータがオフ(OFF)状態と
なってから溶接電流が0になるまでの時間よりも十分に
短い時間に設定されている。
種、ガス種、ワイヤ径、溶接電流等に対応した比例要素
R1 ・R2 を出力する比例要素設定器14と、予め設定
された定数k1 ・k2 を出力する定数設定器15と、溶
接電流Iを検出する電流検出器9とが接続されている。
そして、基準電圧演算器13は、上記の比例要素R1 ・
R2 と溶接電流Iとの積算値に定数k1 ・k2 を加算す
ることによって、第1基準電圧信号VS1(=k1 +R1
×I)および第2基準電圧信号VS2(=k2 +R2 ×
I)を求めて第1および第2比較器10・11にそれぞ
れ出力するようになっている。
法について説明する。溶接電源1が作動されると、電流
検出器9により検出された溶接電流Iが基準電圧演算器
13に入力されることになり、基準電圧演算器13は、
比例要素設定器14からの比例要素R1 ・R2 と、定数
設定器15からの定数k1 ・k2 とを用いて第1基準電
圧信号VS1(=k1 +R1 ×I)および第2基準電圧信
号VS2(=k2 +R2×I)を求めて第1比較器10お
よび第2比較器11にそれぞれ出力することになる。
源1の出力電圧が第1電圧検出器7および第2電圧検出
器8により検出され、第1出力電圧信号VW1および第2
出力電圧信号VW2として第1比較器10および第2比較
器11にそれぞれ出力されることになる。そして、第1
および第2比較器10・11において、第1および第2
出力電圧信号VW1・VW2が上述の第1および第2基準電
圧信号VS1・VS2と比較されることになり、比較結果で
ある第1および第2比較信号H1・H2が短絡アーク判
別器12に出力されることになる。
第1および第2比較信号H1・H2は、溶接ワイヤ5お
よび溶接母材6間が短絡状態およびアーク状態の何れで
あるかの判定に用いられることになる。即ち、図2に示
すように、第1比較信号H1を基にして第1出力電圧信
号VW1が第1基準電圧信号VS1よりも小さいか否かが判
定されることになり、第1出力電圧信号VW1が第1基準
電圧信号VS1以上であると判定された場合には、溶接ワ
イヤ5および溶接母材6間にアークが発生していると判
断され、インバータがONされることになると共に、第
1比較信号H1の監視が継続されることになる。
圧信号VS1よりも小さいと判定された場合には、溶接ワ
イヤ5および溶接母材6間が短絡していると判断され、
溶接電源1を停止させるように、溶接電源1に対して停
止命令信号S1が出力されることになる。これにより、
溶接電源1のインバータが停止されることによって、イ
ンバータによるリップル電圧の除去された静的な出力電
圧が第1電圧検出器7および第2電圧検出器8により検
出されることになる。
較信号H2を基にして第2出力電圧信号VW2が第2基準
電圧信号VS2よりも小さいか否かが判定されることにな
る。第2出力電圧信号VW2が第2基準電圧信号VS2以上
であると判定された場合には、上述の第1比較信号H1
を基にした短絡状態の検出が微小短絡やケーブル状態、
ノイズ等を原因とした誤検出であると判断されることに
なり、溶接電源1に対して動作命令信号Arが出力され
ることによって、溶接電源1が再び作動されて溶接が継
続されることになる。
圧信号VS2よりも小さいと判定された場合には、第1比
較信号H1を基にした短絡状態の検出が正しいものであ
ったと判断され、引き続き溶接電源1に対して停止命令
信号S1が出力されてインバータがOFFされることに
なる。あるいは停止命令信号S1の代わりに図示しない
信号により、溶接電源1が小さい値の例えば100A以
下の電流を出力するようにする。この後、一定時間Ts
sの経過後に、短絡処理が実施されることになる。具体
的には、短絡アーク判別器12から動作命令信号Arが
溶接電源1に出力され、溶接電流を上昇させることによ
って、溶接ワイヤ5先端の溶滴を母材に移行させ、アー
クを発生させることになる。そして、短絡アーク判別器
12が第1比較信号H1および第2比較信号H2を基
に、第1出力電圧信号VW1>第1基準電圧信号VS1、第
2出力電圧信号VW2>第2基準電圧信号VS2の関係を満
たすか否かを判定し、溶接ワイヤ5および溶接母材6間
のアークの発生を確認することになる。
る。尚、実施例1と同一の部材には同一の符号を付記し
てその説明を省略する。
図3に示すように、消耗電極式アーク溶接の溶接回路に
接続された短絡・アーク判別回路において実施されるよ
うになっている。この短絡・アーク判別回路は、動作命
令信号Arおよび停止命令信号S1の他、設定信号S2
を出力する短絡アーク判別器22を有している。短絡ア
ーク判別器22は、溶接電源1および基準電圧演算器2
3に接続されており、基準電圧演算器23に対して設定
信号S2を出力するようになっている。
定器14からの比例要素R1 ・R2と溶接電流Iとの積
算値に定数k1 ・k2 を加算することによって、第1基
準電圧信号VS1(=k1 +R1 ×I)および第2基準電
圧信号VS2(=k2 +R2 ×I)を求め、短絡アーク判
別器12からの設定信号S2により短絡判別用、微小短
絡時の再アーク判別用およびアーク判定用からなる3段
階の電圧レベルの第1基準電圧信号VS1・VSA1 ・VA1
および第2基準電圧信号VS2・VSA2 ・VA2を形成する
ようになっている。その他の構成は、実施例1と同一で
ある。
法について説明する。
により検出された溶接電流Iが基準電圧演算器23に入
力されることになり、基準電圧演算器23は、比例要素
設定器14からの比例要素R1 ・R2 と、定数設定器1
5からの予め設定された定数k1 ・k2 とを用いて第1
基準電圧信号VS1(=k1 +R1 ×I)および第2基準
電圧信号VS2(=k2 +R2 ×I)を求めることにな
る。この後、短絡アーク判別器22からの設定信号S2
を基に、短絡判別用の第1基準電圧信号VS1および第2
基準電圧信号VS2が形成されて第1比較器10および第
2比較器11にそれぞれ出力されることになる。
の動作によって、短絡アーク判別器22が第1比較信号
H1により短絡状態であると判定すると、設定信号S2
の内容が変更されることになり、基準電圧演算器23
は、短絡判別用よりも低い電圧レベルとなる微小短絡時
の再アーク判別用の第1および第2基準電圧信号VSA1
・VSA2 を形成して第1および第2比較器10・11に
出力することになる。これにより、第1および第2比較
器10・11は、第1および第2基準電圧信号VSA1 ・
VSA2 と第1および第2出力電圧信号VW1・VW2との比
較結果である第1および第2比較信号H1・H2を短絡
アーク判別器22に出力することになる。
較信号H2に基づいて第2出力電圧信号VW2が第2基準
電圧信号VSA2 よりも小さいと判定された場合には、実
施例1と同様にインバータがOFFされることになる。
この際、第2比較信号H2は、短絡判別用よりも低い電
圧レベルの再アーク判別用の第2基準電圧信号VSA2と
第2出力電圧信号VW2との比較結果であるため、短絡判
別用の電圧レベルの第2基準電圧信号VS2を用いた場合
よりも、より正確に短絡状態になっているか否かの確認
を行うことが可能になっている。また、Tss期間中の
再アークがより速く検出可能なため、動作命令信号Ar
が出力されるタイミングが速くなり、再アーク直後のア
ーク切れを防止することができる。
時間Tssの経過後に、短絡処理が実施されることにな
ると共に、正確にアーク状態になったことを確認できる
ように、設定信号S2の内容が変更されることになる。
そして、最も高い電圧レベルであるアーク判定用の第1
および第2基準電圧信号VA1・VA2と第1および第2出
力電圧信号VW1・VW2との比較結果である第1および第
2比較信号H1・H2を用いて短絡処理の終了(アーク
の発生)が確認されることになる。
ーク判別方法は、回路時定数の異なるローパスフィルタ
を有した第1電圧検出手段(第1電圧検出器7)および
第2電圧検出手段(第2電圧検出器8)により溶接電源
(溶接電源1)の出力電圧を検出することによって、第
1出力電圧信号および第2出力電圧信号をそれぞれ形成
し、第1出力電圧信号と第1基準電圧信号とを比較する
と共に、第2出力電圧信号と第2基準電圧信号とを比較
することにより短絡状態の有無を判定するようになって
いる。
検出手段および第2電圧検出手段により出力電圧を検出
し、出力電圧中から周波数成分の異なる第1出力電圧信
号および第2出力電圧信号を形成し、これら両信号を用
いて短絡状態の有無を判定するようになっているため、
ケーブル状態やノイズ等により出力電圧中の特定域の周
波数成分が大きく変動して一方の出力電圧信号が短絡状
態を示すことになっても、他方の出力電圧信号により短
絡状態の原因がケーブル状態やノイズ等によるものであ
ることを確認することが可能になっている。従って、短
絡状態とアーク状態とを高速に、かつ高い信頼性でもっ
て判別することが可能になっている。
基準電圧信号をそれぞれVS1およびVS2としたとき、こ
れら第1基準電圧信号VS1および第2基準電圧信号VS2
は、溶接電流I、比例要素R1 ・R2 、定数k1 ・k2
を用いて、VS1=k1 +R1×I、VS2=k2 +R2 ×
Iの関係を満たすように設定されている。これにより、
第1基準電圧信号および第2基準電圧信号が比例要素や
溶接電流に応じて変更されるようになっているため、短
絡状態とアーク状態との判別を低電流域から高電流域ま
で高い信頼性でもって行うことが可能になっている。
項1の発明は、高い周波数帯域のローパスフィルタを有
した第1電圧検出手段により溶接電源の出力電圧を検出
することによって、第1出力電圧信号を形成し、上記第
1出力電圧信号と第1基準電圧信号とを比較することに
より短絡状態であると判定したときに溶接電源を停止
し、溶接電流が0になるまでの時間よりも十分に短い所
定時間後に、低い周波数帯域のローパスフィルタを有し
た第2電圧検出手段により溶接電源の出力電圧を検出す
ることによって、第2出力電圧信号を形成し、上記第2
出力電圧信号と第2基準電圧信号とを比較することによ
り短絡状態の有無を判定する構成である。
の消耗電極式アーク溶接における短絡・アーク判別方法
であって、上記第2出力電圧信号と第2基準電圧信号と
を比較した結果、短絡状態でないと判定した場合には、
溶接電源の停止を解除し、短絡状態であると判定した場
合には、溶接電源の停止を継続したり、溶接電源から 小
さい値の溶接電流を出力し、一定時間の経過後に、溶接
電源の溶接電流を上昇させて溶接ワイヤ先端の溶滴を母
材に移行させ、第1出力電圧信号>第1基準電圧信号お
よび第2出力電圧信号>第21基準電圧信号の関係を満
たすか否かの判定でアークの発生を確認する構成であ
る。
検出手段および第2電圧検出手段により出力電圧を検出
し、出力電圧中から周波数成分の異なる第1出力電圧信
号および第2出力電圧信号を形成し、これら両信号を用
いて短絡状態の有無を判定するようになっているため、
ケーブル状態やノイズ等により出力電圧中の特定域の周
波数成分が大きく変動して一方の出力電圧信号が短絡状
態を示すことになっても、他方の出力電圧信号により短
絡状態の原因がケーブル状態やノイズ等によるものであ
ることを確認することが可能であることから、短絡状態
とアーク状態とを高い信頼性でもって判別することが可
能であるという効果を奏する。
請求項1または2の第1基準電圧信号および第2基準電
圧信号をそれぞれVS1およびVS2としたとき、これら第
1基準電圧信号VS1および第2基準電圧信号VS2は、溶
接電流I、比例要素R1 ・R2 、定数k1 ・k2 を用い
て、VS1=k1 +R1 ×I、VS2=k2 +R2 ×Iの関
係を満たすように設定されている構成である。
基準電圧信号が比例要素や溶接電流に応じて変更される
ようになっているため、短絡状態とアーク状態との判別
を低電流域から高電流域まで高い信頼性でもって行うこ
とが可能であるという効果を奏する。
図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 高い周波数帯域のローパスフィルタを有
した第1電圧検出手段により溶接電源の出力電圧を検出
することによって、第1出力電圧信号を形成し、 上記第1出力電圧信号と第1基準電圧信号とを比較する
ことにより短絡状態であると判定したときに溶接電源を
停止し、 溶接電流が0になるまでの時間よりも十分に短い所定時
間後に、低い周波数帯域のローパスフィルタを有した第
2電圧検出手段により溶接電源の出力電圧を検出するこ
とによって、第2出力電圧信号を形成し、 上記第2出力電圧信号と第2基準電圧信号とを比較する
ことにより短絡状態の有無を判定することを特徴とする
消耗電極式アーク溶接における短絡・アーク判別方法。 - 【請求項2】 上記第2出力電圧信号と第2基準電圧信
号とを比較した結果、 短絡状態でないと判定した場合には、溶接電源の停止を
解除し、 短絡状態であると判定した場合には、溶接電源の停止を
継続したり、溶接電源から小さい値の溶接電流を出力
し、一定時間の経過後に、溶接電源の溶接電流を上昇さ
せて溶接ワイヤ先端の溶滴を母材に移行させ、第1出力
電圧信号>第1基準電圧信号および第2出力電圧信号>
第2基準電圧信号の関係を満たすか否かの判定でアーク
の発生を確認することを特徴とする請求項1に記載の消
耗電極式アーク溶接における短絡・アーク判別方法。 - 【請求項3】 上記の第1基準電圧信号および第2基準
電圧信号をそれぞれVS1およびVS2としたとき、これら
第1基準電圧信号VS1および第2基準電圧信号VS2は、
溶接電流I、比例要素R1 ・R2 、定数k1 ・k2 を用
いて、 VS1=k1 +R1 ×I、VS2=k2 +R2 ×I の関係を満たすように設定されていることを特徴とする
請求項1または2に記載の消耗電極式アーク溶接におけ
る短絡・アーク判別方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06858795A JP3284222B2 (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 消耗電極式アーク溶接における短絡・アーク判別方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06858795A JP3284222B2 (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 消耗電極式アーク溶接における短絡・アーク判別方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08238570A JPH08238570A (ja) | 1996-09-17 |
JP3284222B2 true JP3284222B2 (ja) | 2002-05-20 |
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ID=13378084
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JP06858795A Expired - Lifetime JP3284222B2 (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 消耗電極式アーク溶接における短絡・アーク判別方法 |
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JP (1) | JP3284222B2 (ja) |
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1995
- 1995-03-01 JP JP06858795A patent/JP3284222B2/ja not_active Expired - Lifetime
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