JP3284180B2 - 複層ガラス - Google Patents

複層ガラス

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JP3284180B2
JP3284180B2 JP18375997A JP18375997A JP3284180B2 JP 3284180 B2 JP3284180 B2 JP 3284180B2 JP 18375997 A JP18375997 A JP 18375997A JP 18375997 A JP18375997 A JP 18375997A JP 3284180 B2 JP3284180 B2 JP 3284180B2
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和己 斎藤
信行 西
孝慶 安田
晋行 辻野
浩 井上
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の窓、扉等
に用いられ、複数の板ガラスの間にスペーサを介在して
形成された空気層内に太陽電池装置が配設された複層ガ
ラスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、太陽エネルギーを光電変換し
て電力を取り出す太陽電池装置が種々の用途に利用され
ている。この種の太陽電池装置としては、ガラス基板上
に透明電極、半導体光活性層を含む半導体膜、金属電極
をこの順序で積層した太陽電池セルをカスケード接続
し、所望の電圧を取り出すようにした集積型太陽電池装
置が用いられている。このような太陽電池装置を用いて
ビルディングや住宅などで使用する電力を賄う電力用太
陽電池装置が提案されている。この電力用太陽電池装置
は、通常、集積型太陽電池装置が複数個接続されて構成
される太陽電池モジュールが複数組接続されており、建
築物の屋上や敷地に設置される。
【0003】前記建築物の屋上や敷地に太陽電池モジュ
ールを設置すると、前記建築物の屋上や敷地が太陽電池
モジュールで専有され、これらの利用が制限される。こ
のため、太陽電池装置の受光面積の拡大等の要望から前
記太陽電池モジュールをビルディングの側壁や窓などに
も設けられている。
【0004】窓や扉など透光性が必要な場所に設置され
る太陽電池モジュールには、Development of See-throu
gh a-Si Solar Cell and Its Application(Technical D
igest of the International PVSEC-3,Tokyo,Japan,198
7)に提案されているような金属電極等を一部除去し、受
光面側に照射される光のうち所定の光量を透過する太陽
電池セルを用いた太陽電池装置が用いられている。
【0005】一方、複数の板ガラスの間に空気層を有す
る複層ガラスが建築物の窓などに用いられている。この
複層ガラスは、複数の板ガラスとその間に設けられるス
ペーサとによって形成される空気層を密閉状態にするこ
とで、断熱効果及び遮音効果を図っている。この空気層
内に所定の光量を透過させる前記太陽電池装置を複数枚
設けることが特願平8−168700号(特開平10−
1334号公報)に提案されており、前記効果に併せて
太陽電池装置の保護も行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】複層ガラスの空気層内
に設けられる太陽電池装置は、前記太陽電池装置を構成
するガラス基板を複層ガラスを構成する1枚の板ガラス
に接着することで固定されている。そして、太陽電池装
置の接続端子は前記ガラス基板とは反対側に設けられて
おり、各太陽電池装置の接続端子間及び接続端子とリー
ド線との間の接続部分は固定されない。このため、前記
複層ガラスが熱等によって歪んだりすると、接続端子間
又は接続端子とリード線との間の接続部分は断線するお
それがあり、信頼性が低いという問題が生じている。
【0007】また、建築物の窓の大きさは様々であり、
所定の大きさに製造される太陽電池装置と、前記窓の大
きさとが必ずしも一致するとは限らない。一致しない場
合には、前記太陽電池装置を透過する光と、前記太陽電
池装置以外を透過する光とが相違するので、観察者に違
和感を感じさせ、美観が悪いという問題もある。
【0008】本発明の目的は、美観を損ねることなく、
信頼性の高い太陽電池装置が内蔵された複層ガラスを提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の複層ガラスは、
複数の板ガラスの間にスペーサを介在して形成された空
気層内に太陽電池装置を配設するとともに、前記空気層
内にダミー太陽電池装置を配設し、前記太陽電池装置と
前記ダミー太陽電池装置とを接続して前記太陽電池装置
からの出力を導く導電路と並列に他の導電路を形成する
ことを特徴とする。
【0010】上述の構成によれば、複層ガラスの空気層
内に設けられる太陽電池装置とダミー太陽電池装置と接
続することで、太陽電池装置からの出力を導く導電路と
並列に他の導電路を形成することができるので、1つの
導電路が断線したとしても他の導電路によって外部に電
力を提供することができる。このため、太陽電池装置の
信頼性を向上させることができる。
【0011】本発明の複層ガラスは、複数の板ガラスの
間にスペーサを介在して形成された空気層内に太陽電池
装置が配設された複層ガラスにおいて、前記太陽電池装
置が少なくとも1つの板ガラスに取り付けられ、この板
ガラスの空気層側に露出する部分にダミー太陽電池装置
が取り付けられると共に、前記太陽電池装置の取出電極
部又はリード線が前記ダミー太陽電池装置の取出電極部
に接続され、前記太陽電池装置からの出力を導く導電路
と並列に他の導電路が形成されることを特徴とする。
【0012】上述の構成によれば、太陽電池装置の取出
電極又はリード線がダミー太陽電池装置の取出電極部に
接続されると、太陽電池装置からの出力を導く本来の導
電路と並列に別の導電路が形成される。従って、1つの
導電路が断線したとしても、他の導電路によって、外部
に電力を提供することができ、太陽電池装置の信頼性を
向上させることができる。また、ダミー太陽電池装置が
形成されるので、窓枠の大きさに合わせて前記太陽電池
装置の仕様を変更する必要がないので、製造コストの低
下及び手間を省略することもできる。
【0013】また、前記太陽電池装置又は前記ダミー太
陽電池装置と前記スペーサとの隙間を透過する光を遮蔽
するスクリーンを少なくとも1つの板ガラスに形成する
とよい。
【0014】上述の構成によれば、前記スクリーンは、
前記太陽電池装置又は前記ダミー太陽電池装置とスペー
サとの間に生じる隙間を透過する光を遮蔽する。従っ
て、観察者は前記隙間を視認することがないので、美観
を損ねることを防止することができる。
【0015】また、前記スクリーンは、前記太陽電池装
置又は前記ダミー太陽電池装置側に近付くにつれて光の
透過量が大きくなる蓄熱緩和部を備えてもよい。
【0016】蓄熱を緩和する蓄熱緩和部が備えられるこ
とで、隙間を遮蔽しつつスクリーンにおけるガラス基板
の蓄熱が大きくなることを防止し、ガラス基板のスクリ
ーン部分の蓄熱によって生じるガラス基板の歪みを防止
することができる。
【0017】前記ダミー太陽電池装置は、前記太陽電池
装置と同じ構成で形成される太陽電池装置の一部を用い
てもよい。
【0018】前記ダミー太陽電池装置は、前記太陽電池
装置と同じ構成になるので、前記太陽電池装置に形成さ
れる模様等と同じ模様がダミー太陽電池装置にも形成さ
れる。そして、その模様が一様になるように、ダミー太
陽電池装置を取り付けることで、ダミー太陽電池装置が
形成される部分であっても前記太陽電池装置が連続して
形成されているように観察者に視認させることができ
る。また、模様が一様に配列されているように観察者に
視認させることもできる。このため、観察者は違和感を
感じることがないので、太陽電池装置を窓等に用いられ
る複層ガラスに用いても美観を損ねることがない。ま
た、ダミー太陽電池装置を前記太陽電池装置と同じ工程
で製造することができるので、製造コストの低減を図る
ことができるとともに、手間を省くこともできる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の複層ガラスの実施の形態
について図を参照しつつ、以下に説明する。
【0020】図1は、本発明の実施の形態に係る太陽電
池装置が内蔵された複層ガラス1の全体的な構成を概略
的に示した平面図である。図2は、図1に示す太陽電池
装置が内蔵された複層ガラス1の構成の一部を示す断面
図である。図1に示す複層ガラス1は、建築物の窓等に
用いられる。
【0021】複層ガラス1は、光入射側に設けられる板
ガラス6aと、光出射側に設けられる板ガラス6bと、
前記板ガラス6aと板ガラス6bとの間の外縁部5に設
けられる枠状のスペーサ8とで構成され、前記板ガラス
6a,6bと前記スペーサ8とで密閉される空気層7が
形成される。そして、この複層ガラス1の空気層7内に
は、縦方向に3個、横方向に4個の計12個の太陽電池
装置2と、ダミー太陽電池装置3a,3b,3c,3
d,3e(総称して3とする場合もある)とが設けられ
る。前記太陽電池装置2及びダミー太陽電池装置3は、
光入射側に設けられる板ガラス6aの空気層7側に、例
えばエチレンビニールアセテートやポリビニールブラチ
ラール等の透明接着フィルム或いはアクリル系接着テー
プ等の接着剤13にて固着される。また、各太陽電池装
置2間及び各太陽電池装置2とダミー太陽電池装置3と
の間は、半田29等で電気的に接続される。
【0022】従って、前記太陽電池装置2は密閉された
空気層7に設けられ、外気にさらされることがないの
で、前記太陽電池装置2は保護される。また、前記スペ
ーサ8の内部(図示しない)には乾燥剤が封入されてお
り、前記空気層7をドライ雰囲気に保持することで、板
ガラスに結露が発生することを防止するとともに、各太
陽電池装置2及びダミー太陽電池装置3を電気的に接続
する半田29及びリード線の浸食を防止している。
【0023】図3(a)は、太陽電池装置2の概略的な
構成を示す平面図である。図3(b)は、図3(a)に
示す太陽電池装置2の内部構成を示す断面図である。前
記太陽電池装置2は、受光面側に設置されるガラス基板
12と、このガラス基板12の受光面と反対側の面に設
けられた太陽電池セル9及び保護膜14とを備える。
【0024】上記太陽電池セル9は、受光面側から順に
積層される受光面電極16と、半導体膜17と、背面金
属電極18とを有しており、この受光面電極16は透明
なSnO2 、In2 5 、ITO等の透明導電膜から成
る。
【0025】上記半導体膜17としては、例えばアモル
ファスシリコン、アモルファスシリコンカーバイド、ア
モルファスシリコンゲルマニウム等のアモルファスシリ
コン系の半導体が用いられ、膜面に平行なpin接合な
どの半導体活性層を含む半導体接合を備えるものが用い
られる。
【0026】上記背面金属電極18は、例えばAl、A
g、Ti、Al/Ti/Al/Ti等の直列抵抗成分の
低減に寄与する少なくとも一層の金属膜を含んでいる。
【0027】そして、この背面金属電極18の一部分が
例えばフォトリソグラフィ等の手法を用いるエッチング
によって除去され、透光部19が形成されている。
【0028】この実施の形態では、この背面金属電極1
8と共に半導体膜17が部分的に除去され、受光面側か
らこの透光部19を透過する光が半導体膜17を透過す
ることにより赤味がかかることを防止している。
【0029】また、保護膜14は、上記太陽電池セル9
を背面側から覆って、これを保護するためのものであ
り、上記透光部19にも充填される。この保護膜14
は、エチレンビニルアセテート(EVA)、透明エポキ
シ樹脂、アクリル樹脂などの透明な合成樹脂で形成され
る。
【0030】そして、太陽電池装置2は、複数の太陽電
池セル9…がカスケード接続されて集積型とされ、その
カスケード接続された太陽電池セル9の両側に銀ペース
トから成る正極側の取出用電極10aと負極側の取出用
電極10bとが設けられる。この取出用電極10aは、
太陽電池セル9の受光面電極16に接続され、取出用電
極10bは、太陽電池セル9の背面金属電極18に接続
される。また、これらの取出用電極10a,10bの両
端には端子11a,11bが形成され、他の太陽電池装
置、ダミー太陽電池装置及びリード線との接続に用いら
れる。
【0031】上述のように太陽電池装置2に透光部19
を設けることで、太陽電池装置2は、一定の量の光を透
過する。また、太陽電池装置2は、透光部19以外の部
分に照射された光によって電力を発生し、取出用電極1
0a及び取出用電極10bから出力する。
【0032】ダミー太陽電池装置3は、前記太陽電池装
置2と同様の構成で形成される太陽電池装置の一部を用
いて構成される。即ち、ダミー太陽電池装置3には、図
3(a)に示すような前記太陽電池装置2が所望の大き
さに切り取られて用いられる。これによって、ダミー太
陽電池装置3を前記太陽電池装置2と別工程で製造する
必要がないので、製造コストを低減させること及び手間
を省かせることができる。
【0033】また、ダミー太陽電池装置3は前記太陽電
池装置2と同様の構成で形成されるので、ダミー太陽電
池装置3を透過する光量と前記太陽電池装置2を透過す
る光量とは同一となり、ダミー太陽電池装置3に形成さ
れる模様も太陽電池装置2と同一となる。そして、この
ダミー太陽電池装置3は、前記太陽電池装置2が取り付
けられる板ガラス6aの空気層7側の露出部分に、前記
太陽電池装置2に形成される模様が一様となるように取
り付けられる。従って、観察者は、あたかも前記太陽電
池装置2が連続して形成されているように観察するとと
もに、模様が一様に配列されているように観察する。こ
のため、観察者は、前記複層ガラス1を見ても違和感を
感じることがなく、美観を損ねることを防止することが
できる。さらに、前記ダミー太陽電池装置3の大きさを
調整することで、建築物の窓の大きさに容易に適応させ
ることもできる。
【0034】なお、本実施の形態では、前記ダミー太陽
電池装置3は前記太陽電池装置2と同様の構成である
が、前述のように美観を損ねることがないのであれば他
の構成であってもよい。
【0035】次に、太陽電池装置2及びダミー太陽電池
装置3の接続関係について説明する。図4は、図1に示
す太陽電池装置2及びダミー太陽電池装置3で構成され
る回路の等価回路を示した回路図である。図5は、太陽
電池装置2とダミー太陽電池装置3a,3b,3dとの
接続状態を示した平面図である。
【0036】同図に示すように、縦方向に配列される3
つの太陽電池装置2の取出用電極10a,10bの両側
に形成される端子11a,11bがそれぞれ接続され
る。即ち、3つの太陽電池装置2が、2つの導電路で直
列に接続される。そして、この直列に接続された縦方向
の3つの太陽電池装置を1組として、左側の1組の上側
又は下側の太陽電池装置2の取出用電極10a,10b
の右側端子11bをその組の右側の1組の上側又は下側
の太陽電池装置2の取出用電極10a,10bの左型端
子11aに接続することで、各組が並列に接続される。
【0037】上述のように接続された太陽電池装置2の
上下に形成されるダミー太陽電池装置3a,3cでは、
ダミー太陽電池装置3に形成される銅薄リード線から成
る取出用電極20が、上側の太陽電池装置2の取出用電
極10a又は下側の取出用電極10bに対向するように
形成される。また、太陽電池装置2から電力を出力する
リード線として用いられるダミー太陽電池装置3dの取
出用電極21に対向するように、ダミー太陽電池装置3
bの取出用電極20が形成される。このダミー太陽電池
装置3a,3b,3cの取出用電極20は、上側の太陽
電池装置2の取出用電極10a又は下側の太陽電池装置
2の取出用電極10b、及びリード線として用いられる
取出用電極21に半田29で接続される。これによっ
て、太陽電池装置2からの電力を出力する本来の導電路
と並列に別の導電路が形成される。
【0038】例えば、図5に示すように、太陽電池装置
2の取出用電極10bの端子11bは、太陽電池装置2
の電力を出力するリード線として用いられるダミー太陽
電池装置3dの取出用電極21の端子22に半田29で
接続され、この取出用電極21は、外部に出力を導く導
電線31に端子23で接続される。このようにして、太
陽電池装置2からの電力を出力する本来の導電路が形成
される。また、太陽電池装置2の取出用電極10bの端
子11bは、ダミー太陽電池装置3aの取出用電極20
の端子24に半田29で接続され、ダミー太陽電池装置
3aの取出用電極20の端子24はダミー太陽電池装置
3bの取出用電極20の端子25に半田29で接続され
る。そして、ダミー太陽電池装置3bの取出用電極20
の端子26がダミー太陽電池装置3dの取出用電極21
の端子23に半田29で接続される。このようにして、
本来の導電路と並列に別の導電路が形成される。
【0039】上述のように、上側の太陽電池装置2の取
出用電極10a、下側の太陽電池装置2の取出用電極1
0b、又はリード線となる取出用電極21が、ダミー太
陽電池装置3の取出用電極20に接続されると、本来の
導電路と並列に他の導電路が形成される。このため、各
太陽電池装置2を電気的に接続する端子部分が断線さ
れ、1つの導電路が切断されたとしても、他の導電路に
よって太陽電池装置2からの電力を外部に出力すること
ができるので、信頼性を向上させることができる。
【0040】図6は、枠状のスクリーン30が形成され
た複層ガラスを示す平面図である。図7は、スクリーン
30が形成されないときの複層ガラスの一部を示す平面
図である。
【0041】太陽電池装置2は、ダミー太陽電池装置3
dの取出用電極21を介してリード線31から外部に電
力を出力する。このリード線31は、ダミー太陽電池装
置3とスペーサ8との間に這わされて外部に導かれる。
従って、ダミー太陽電池装置3とスペーサ8との間には
少なくともある程度の隙間が必要となる。これによっ
て、観察者は、ダミー太陽電池装置3とスペーサ8との
間に形成される隙間Xを透過する光を観察することにな
る。このため、図6に示すように、ダミー太陽電池装置
3とスペーサ8との間の隙間Xを透過する光を遮蔽する
ためにスクリーン30が形成される。
【0042】図8は、枠状のスクリーン30の一部を示
す平面図である。スクリーン30には、遮蔽部41と太
陽電池装置2又はダミー太陽電池装置3方向に向かうほ
ど透過領域が大きくなる蓄熱緩和部42とが形成され、
前記隙間Xよりも幅広となる。このスクリーン30は、
複層ガラス1を構成する板ガラス6bの空気層7側にス
クリーン印刷によって形成される。このスクリーン印刷
は、前記遮蔽部41及び前記蓄熱緩和部42が前記隙間
Xに対応する部分に行われる。
【0043】上述のように、ダミー太陽電池装置3とス
ペーサ8との間に形成される隙間Xの幅に合わせて、ス
クリーン30を形成することで、観察者に前記隙間Xが
視認されることがないので、美観を損ねることがない。
また、蓄熱緩和部分42が形成されることで、スクリー
ン30に太陽光が照射されて生じる板ガラス6bの熱の
蓄積を緩和することができる。従って、熱によって生じ
る板ガラス6bの歪みを防止することができる。
【0044】上述の本実施の形態によれば、上側の太陽
電池装置2の取出用電極10a、下側の太陽電池装置2
の取出用電極10b、又はリード線が、ダミー太陽電池
装置3の取出用電極20に接続されると、太陽電池装置
2からの電力を出力する本来の導電路と並列に他の導電
路が形成される。このため、不具合が生じて1つの導電
路が切断されても、他の導電路にて太陽電池装置2から
の電力を外部に出力することができる。
【0045】なお、特に破損し易い部分の導電路だけ他
の導電路が並列に形成されるように、上側の太陽電池装
置2の取出用電極10a、下側の太陽電池装置2の取出
用電極10b、又はリード線を選択的にダミー太陽電池
装置3の取出用電極20に接続するようにしてもよい。
【0046】また、ダミー太陽電池装置3が、太陽電池
装置2に形成される模様に合わせて取り付けられるの
で、太陽電池装置2が連続して形成されているように観
察者に視認させるとともに、模様が一様に配列されたよ
うに観察者に視認させることができる。また、スクリー
ン30が形成されるので、隙間Xを観察者に視認させな
い。このため、観察者に違和感を与えず、美観を損ねる
ことを防止することができる。
【0047】また、本実施の形態では、複層ガラス1は
2枚の板ガラス6a,6bで構成されるが、複層ガラス
は3枚以上の板ガラスで構成されてもよい。さらに、本
実施の形態では、太陽電池装置2が1枚の板ガラス6a
に設けられるが、空気層7内であれば、太陽電池装置2
が複数の板ガラスに設けられてもよい。
【0048】また、本実施の形態では、スクリーン30
を複層ガラスを構成する板ガラス6bに形成して、光出
射側の美観を損ねることを防止したが、他の板ガラスに
形成して、光入射側の美観を損ねることを防止してもよ
い。
【0049】
【発明の効果】上述の発明によれば、太陽電池装置の取
出用電極又はリード線がダミー太陽電池装置の取出用電
極に接続されると、太陽電池装置の取出用電極からの出
力を導く本来の導電路と並列に他の導電路が形成され
る。従って、1つの導電路が切断されたとしても確実に
外部に電力を提供することができ、太陽電池装置の信頼
性を向上させることができる。
【0050】また、太陽電池装置及びダミー太陽電池装
置とスペーサとの間に形成される隙間をスクリーンで遮
蔽することができるので、美観を損ねることを防止する
ことができる。さらに、前記ダミー太陽電池装置が前記
太陽電池装置と同じ構成になるので、太陽電池装置を窓
等に用いられる複層ガラスに構成しても美観を損ねるこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る太陽電池装置が内蔵
された複層ガラスの全体的な構成を概略的に示した平面
図である。
【図2】図1に示す太陽電池装置が内蔵された複層ガラ
スの一部構成を示す断面図である。
【図3】太陽電池装置の概略的な構成を示し、(a)は
平面図であり、(b)は、同(a)に示す太陽電池装置
の内部構成を示す断面図である。
【図4】図1に示す太陽電池装置の等価回路を示した回
路図である。
【図5】太陽電池装置とダミー太陽電池装置との接続状
態を示した平面図である。
【図6】枠状のスクリーンが形成された複層ガラスを示
す平面図である。
【図7】この発明によるスクリーンが形成されないとき
の複層ガラスの一部を示す平面図である。
【図8】枠状のスクリーンの一部を示す平面図である。
【符号の説明】
1 複層ガラス 2 太陽電池装置 3 ダミー太陽電池装置 6a,6b 板ガラス 7 空気層 8 スペーサ 10a 取出用正電極 10b 取出用負電極 20 取出用電極 30 スクリーン 41 遮蔽部分 42 蓄熱緩和部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西 信行 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 安田 孝慶 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 辻野 晋行 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 井上 浩 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−177464(JP,A) 特開 平8−228017(JP,A) 特開 平10−12911(JP,A) 特開 平10−299353(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 5/00 H01L 31/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の板ガラスの間にスペーサを介在し
    て形成された空気層内に太陽電池装置を配設すると共
    、前記空気層内にダミー太陽電池装置を配設し、前記
    太陽電池装置と前記ダミー太陽電池装置とを接続して前
    記太陽電池装置からの出力を導く導電路と並列に他の導
    電路を形成することを特徴とする複層ガラス。
  2. 【請求項2】 複数の板ガラスの間にスペーサを介在し
    て形成された空気層内に太陽電池装置が配設された複層
    ガラスにおいて、 前記太陽電池装置が少なくとも1つの板ガラスに取り付
    けられ、この板ガラスの空気層側に露出する部分にダミ
    ー太陽電池装置が取り付けられると共に、前記太陽電池
    装置の取出電極部又はリード線が前記ダミー太陽電池装
    置の取出電極部に接続され、前記太陽電池装置からの出
    力を導く導電路と並列に他の導電路が形成されることを
    特徴とする複層ガラス。
  3. 【請求項3】 前記太陽電池装置又は前記ダミー太陽電
    池装置と前記スペーサとの隙間を透過する光を遮蔽する
    スクリーンが少なくとも1つの板ガラスに形成されるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の複層ガラス。
  4. 【請求項4】 前記スクリーンは、前記太陽電池装置又
    は前記ダミー太陽電池装置側に近付くにつれて光の透過
    量が大きくなる蓄熱緩和部を備えることを特徴とする請
    求項3に記載の複層ガラス。
  5. 【請求項5】 前記ダミー太陽電池装置は、前記太陽電
    池装置と同じ構成で形成される太陽電池装置の一部を用
    いてなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れかに記載の複層ガラス。
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