JP3283825B2 - レドックスフロー電池およびその製造方法 - Google Patents
レドックスフロー電池およびその製造方法Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
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Description
スフロー電池に関するものであり、より特定的には、タ
ンク内電解液と空気との接触を激減させることができる
ように改良されたレドックスフロー電池に関する。この
発明は、また、そのようなレドックスフロー電池の製造
方法に関する。
一例を示す概略構成図である。
0および正極液タンク30および負極液タンク40を備
える。2個のタンク30,40を用いるため2タンク方
式と呼ばれている。セル200内は、たとえばイオン交
換膜からなる隔膜50により仕切られており、一方側が
正極セル2a、他方側が負極セル2bを構成している。
正極セル2aおよび負極セル2b内には、それぞれ、電
極として正極60および負極70が配置されている。な
お、各セル2a,2bとタンク30,40とを結ぶ導管
には、ポンプP1 ,P2 が設けられている。
極液として、Fe3+/Fe2+塩酸溶液、負極液としてC
r2+/Cr3+塩酸溶液を用い、電気化学反応により充放
電動作が行なわれる。
では、導管は、通常、硬質塩化ビニールまたはポリエチ
レン等の材料により構成されている。したがって、長期
間使用するにつれ、導管の外から酸素が導管内に透過
し、その結果導管内を通過している電解液が酸素を吸収
し、充放電特性が劣化するという問題点があった。
−183063号公報において、図10に示すようなレ
ドックスフロー電池が提案されている。
が、導管14,15により負極液タンク12に接続され
ており、他方、導管16,17により正極液タンク13
と接続されている。また、導管15,17には、電解液
としての負極液および正極液を送液するためのポンプP
1 ,P2 が設けられている。
み部としての容器21内に収納されている。容器21の
壁面の一部にはコネクタ22,23が取付けられてい
る。コネクタ22,23は、気密的に取付けられてお
り、それぞれ、セル11の正極および負極と電気的に接
続されている。このコネクタ22,23を介して、レド
ックスフロー電池が、外部と電気的に接続されるように
構成されている。
用導管24およびガス排出用導管25が接続されてい
る。ガス排出用導管25は、図示しない吸引手段、たと
えば真空ポンプに接続されており、導管25を介して容
器21内のガスが排出されるように構成されている。
内が、充放電動作に先立ち、非酸化性雰囲気とされるの
で、電池の周囲には、もはや酸素はほとんど存在しな
い。よって、充放電動作を繰返したとしても、電解液内
に酸素は取込まれない。
ー電池は、以上のように構成されていた。
ー電池では、電解液タンク内に、空気が混入し、電池容
量が低下するという問題点があった。特に、電解液をす
べてバナジウムにした、全バナジウムレドックスフロー
電池の場合、負極充電電解液(V2+)は、空気等の酸素
存在中では、非常に酸化されやすい。V2+の場合、酸化
が行なわれるとV3+になる。すなわち、V2+が酸化され
た場合には、V3+(放電状態の液組成)に変化するた
め、その酸化された量に伴い電池容量が低下する。
れた図10に示すレドックスフロー電池においても、周
囲を取囲み、密閉する必要があり、設備が大きくなると
いう問題点があった。また、メンテナンス時には、囲み
部を開放する必要があるため、液が少しでも充電されて
いる状態(通常使用では、放電後も10%程度の充電は
されている)では、充電されている液が酸化されないよ
うに液を完全に放電させる必要がある。また、メンテナ
ンスが終了したら、再度非酸化雰囲気にする必要がある
という問題点があった。
では、パッキン等で密閉した場合、へたりなどが起こる
ため、気密を保つのが難しいという問題点もあった。ま
た、温度変化により、気相部の圧力変化が起こり、容器
や電池が加圧に耐えられる構造でなければならない等
の、問題点もあった。
るためになされたもので、周囲を非酸化雰囲気にする必
要がないレドックスフロー電池を提供することにある。
易になるように改良されたレドックスフロー電池を提供
することにある。
レドックスフロー電池の製造方法を提供することにあ
る。
スフロー電池は、電池セルと、該電池セルに循環供給す
る電解液を蓄える電解液タンクと、を備える。上記電解
液タンク内であって、上記電解液の上部に、電解液の比
重より軽く、空気より重い空気遮断部材が装入されてい
る。上記空気遮断部材は、固体と液体の組合せで形成さ
れている。
より軽く、空気より重たい物質を入れることで、タンク
内電解液と空気との接触を激減させることができる。
できた構造物を電解液の上に浮かせることで、電解液と
空気との接触面積を激減させることができる。
るのが好ましい。すなわち、密閉タンクにする必要がな
い。密閉タンクの場合は、加圧対策の必要があるが、タ
ンク上部を開放にできるので、この加圧問題が解決され
る。また、ボンベ等で持ち運びが容易にできる。
する液状の液体空気遮断部材と、該液体空気遮断部材の
上に装入された固体状の固体空気遮断部材を含むのが好
ましい。これらの組合せにより、安全性がより高まると
いう効果を奏する。
ー電池の製造方法においては、まず、電池セルに循環供
給する電解液を蓄える電解液タンクを準備する(第1工
程)。固体と液体の組合せで形成された、上記電解液の
比重より軽く、かつ空気より重い空気遮断部材を上記電
解液タンク内に装入する(第2工程)。上記電解液タン
ク内に電解液を導入する(第3工程)。
る際、たとえば充電状態で酸化されやすい状態であって
も、タンクの中に先に、固体と液体の組合せで形成され
た、電解液の比重より軽く、かつ空気より重い空気遮断
部材を電解液タンク内に入れているので、電解液が酸化
されない。そのため、どのような状態の電解液を入れる
ことも可能となる。この発明の好ましい実施態様によれ
ば、上記第2工程は、上記電解液タンク内に、上記電解
液の比重より軽く、かつ空気より重い、液状の液体空気
遮断部材を装入する工程と、該液体空気遮断部材の上
に、固体状の固体空気遮断部材を装入する工程と、を備
える。
について説明する。
タンクの概念図である。
ている。電解液の上部に、プラスチック板3が装入され
ている。電解液2に、プラスチック板3を浮かせている
ので、電解液2と空気との接触面積を激減させることが
できる。プラスチック板3は、目でその存在を確認する
ことができるので、実際に目で見て、非酸化雰囲気にな
っていることを確認することができる。また、プラスチ
ック板3は固体であり、液体のように蒸発しない。
の態様を示す図である。電解液2の上部に、ゴム製の構
造物4が浮かべられている。このような構成であって
も、電解液2と空気との接触面積を激減させることがで
きる。
電池のさらに他の態様を示す図である。図3を参照し
て、電解液2の上に、中が空気で、周囲がポリエチレン
で形成されたポリエチレン球5が浮かべられている。こ
のような構造であっても、電解液2と空気との接触面積
を激減させることができる。
ことができるので、周囲を非酸化雰囲気にする必要がな
くなる。また、メンテナンスが容易となる。すなわち、
タンク1の上部を開け、電解液2を採取することも可能
となる。また、メンテナンス終了後、再度、外部を非酸
化雰囲気にする必要がなくなる。
れる電解液タンクの概念図である。電解液タンク1内
に、電解液2が収容されている。電解液2の上部に、空
気より重い不活性ガスであるアルゴン6が装入されてい
る。電解液タンク1の周囲は、空気であるが、電解液2
の上にアルゴン6が装入されているので、電解液2と空
気との接触面積を激減させることができる。
ることで、タンクの上部を開放できる。すなわち、密閉
タンクにする必要がない。密閉タンクは、加圧対策の必
要があるが、実施の形態2に係る電解液タンクによれ
ば、そのような加圧対策を必要としない。また、アルゴ
ン6は、ボンベ等により、持ち運びが容易にできるとい
う利点を有する。
ンクの概念図である。電解液タンク1内に電解液2が収
容されている。電解液2の上に、油7が浮かべられてい
る。油7は溶液であるため、電解液2の量が変動して
も、それに追従し、決して、電解液2が空気と接触する
ことがない。油7の存在は、実際に目で見て確認できる
ので、非酸化雰囲気になっているかを、視覚により確認
できる。
いられる電解液タンクの概念図である。電解液タンク1
内に、電解液2が収容されている。電解液2の上に油7
が浮かんでいる。油7の上に、プラスチック板3が装入
されている。このように、油7とプラスチック板3を組
合せることによって、電解液2と空気との接触をより効
率的に防止でき、安全性が高まる。
とができる電解液タンクの製造方法に関する。
気よりも重い不活性ガスまたは電解液より比重の軽い溶
液8を導入する。
解液2を導入する。電解液2をタンク1に入れる際、た
とえば充電状態で酸化されやすい状態であっても、タン
ク1の中に、先に、空気より重い物質8を入れているの
で、どのような状態の電解液も、空気に接触させること
なく、電解液タンク内1に入れることが可能となる。
る。
す概念図である。
様を示す概念図である。
る。
る。
ある。
序の第1の工程における概念図である。
序の第2の工程における概念図である。
る。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 電池セルと、前記電池セルに循環供給す
る電解液を蓄える電解液タンクと、を備え、 前記電解液タンク内であって、前記電解液の上部に、前
記電解液の比重より軽く、空気より重い空気遮断部材が
装入されており、 前記空気遮断部材は、固体と液体の組み合わせで形成さ
れている、 レドックスフロー電池。 - 【請求項2】 前記電解液タンクの上部は開放されてい
る、請求項1に記載のレドックスフロー電池。 - 【請求項3】 前記空気遮断部材は、前記電解液と接触
する液状の液体空気遮断部材と、該液体空気遮断部材の
上に装入された固体状の固体空気遮断部材とを含む、請
求項1に記載のレドックスフロー電池。 - 【請求項4】 電池セルに循環供給する電解液を蓄える
電解液タンクを準備する第1工程と、 固体と液体の組み合わせで形成された、前記電解液の比
重より軽く、かつ空気より重い空気遮断部材を前記電解
液タンク内に装入する第2工程と、 前記電解液タンク内に電解液を導入する第3工程と、を
備えたレドックスフロー電池の製造方法。 - 【請求項5】 前記第2工程は、 前記電解液タンク内に、前記電解液の比重より軽く、か
つ空気より重い、液状の液体空気遮断部材を装入する工
程と、 該液体空気遮断部材の上に、固体状の固体空気遮断部材
を装入する工程と、を備える、請求項4に記載のレドッ
クスフロー電池の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17856398A JP3283825B2 (ja) | 1998-06-25 | 1998-06-25 | レドックスフロー電池およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17856398A JP3283825B2 (ja) | 1998-06-25 | 1998-06-25 | レドックスフロー電池およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000012065A JP2000012065A (ja) | 2000-01-14 |
JP3283825B2 true JP3283825B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=16050679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17856398A Expired - Lifetime JP3283825B2 (ja) | 1998-06-25 | 1998-06-25 | レドックスフロー電池およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3283825B2 (ja) |
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AT512184B1 (de) * | 2012-01-23 | 2013-06-15 | Cellstrom Gmbh | System zur energieerzeugung bzw. -speicherung auf elektrochemischer basis |
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-
1998
- 1998-06-25 JP JP17856398A patent/JP3283825B2/ja not_active Expired - Lifetime
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