JP3283646B2 - 光ファイバの調心装置およびその調心方法 - Google Patents

光ファイバの調心装置およびその調心方法

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JP3283646B2 JP18833093A JP18833093A JP3283646B2 JP 3283646 B2 JP3283646 B2 JP 3283646B2 JP 18833093 A JP18833093 A JP 18833093A JP 18833093 A JP18833093 A JP 18833093A JP 3283646 B2 JP3283646 B2 JP 3283646B2
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバの調心装置お
よび調心方法に係り、特に小型、構成簡単で、かつ多心
一括融着接続機への応用や、光ファイバと光源や光導波
路との結合に応用が容易な光ファイバの調心装置および
その調心方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多心一括融着接続機等により多心光ファ
イバテープを融着することがある。この場合、図7に示
すように多心光ファイバテープ1は被覆材1aの内部に
複数本の光ファイバ2が埋設されているが、各光ファイ
バ2のコア部2aはクラッド2bの中心からずれている
ことがあり、このため図8に示すように、融着する左右
の光ファイバ2をその光軸と直交する断面の半径方向に
移動させながら調心する必要がある。
【0003】このような多心一括融着接続機や、光ファ
イバと光源や光導波路との結合に応用できる従来の調心
装置として、特開平2−273705号が知られている
(以下従来例1という)。この従来例1では、図9に示
されるようにマイクロメータギヤ等の小さな駆動源3で
スライド軸4に設けたバネ受け5を押し、スライド軸4
に嵌合したバネ6で駆動レバー7の下部側面を押して、
これを支軸8を支点として回動させ、駆動レバー7の先
端側面で固定部9から伸びる可撓アーム10の側面を押
し、可撓アーム10の先端のV溝部11を矢印M,M´
方向に回動させ調心を行なうものである。
【0004】従来例1の光ファイバ調心装置では,スラ
イド軸4と駆動レバー7等による回動−直線変換機構を
介して大型のV溝部11を調心動作させるものである。
しかし、この装置では駆動効率が悪く、駆動源の消費電
力が大きいうえ、装置の小型化が難しく、例えば光ファ
イバの心線間のピッチが0.2mm程度の多心テープ心
線用の一括融着接続機等に応用することが困難であっ
た。
【0005】多心個別調心装置の他の従来例としてS. A
OSHIMA 他の公表した個別調心装置(3rd INTERNATIONAL
SYMPOSIUM ON MICRO MACHINE AND HUMAN SCIENCE,199
2) が知られている(以下従来例2という)。また、特
開平4−229108号(以下従知例3という)に開示
された個別調心装置がある。
【0006】従来例2では、図10に示すように上端に
45度の傾斜面14aを有する昇降部材14が2個1組
として、各傾斜面14aを対向させて複数組配設されて
おり、各昇降部材14の下端に直列して圧電素子15が
結合されていて、この圧電素子15がベース16に固定
されている。各昇降部材14は取付台17に設けられた
固定ガイド部材18のガイド孔18aを昇降自在に挿通
している。
【0007】従来2によると、2個の昇降部材14の各
対向する傾斜面14aによって形成されるV溝14bに
光ファイバ2を支持したうえ、各圧電素子15に通電し
これを駆動することにより各昇降部材14を昇降させ、
各組の2つの昇降部材14の昇降動作を調整することに
より各光ファイバ2を図10において矢印a,b,c,
dの方向に微動させ調心を行なうことができる。
【0008】従来例3では図11に示すように、ベース
20の一端から支持板21が立上がっており、支持板2
1の上部に固定V溝部22を有するV溝部材23が固着
されている。また、支持板21の上部で、V溝部材23
の下側に複数のマイクロアーム(回動アーム)24(但
し、図では1つのマイクロアームのみが示されている)
の基端部24aが支軸28で枢支されている。マイクロ
アーム24の先端部は直角に立上げられていて、その先
端に可動V溝部25が形成されている。また、各マイク
ロアーム24は、側面に圧電素子26が貼着された昇降
部材27の上部で支持されていて、圧電素子26を駆動
することにより、この圧電素子26が伸縮し、圧電素子
26と一体に昇降部材27が伸縮し、それによりマイク
ロアーム24の先端部が支軸28を支点として回動し、
2次元移動する。
【0009】このとき、固定V溝部22と可動V溝部2
5に挿入された光ファイバ2は、可動V溝部25の微動
によって光ファイバ2の断面の半径方向に移動し、調心
が行なわれる。この従来例2では、小さいスペースによ
り多くの圧電素子26と昇降部材27を配設するため、
図11に示されるように各マイクロアーム24毎に、そ
の前後方向に圧電素子26と昇降部材27が位置をずら
して設けられている。それにより各昇降部材27は互い
に重なり合わず、デッドスペースを少なくして小さいス
ペースに効率的に配設することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
(1) 図10,図11に示される従来例2,3では、多心
のV溝部と駆動源を含めた駆動機構全体が大きく、多心
光ファイバの心数が増すにつれて、調心装置が大型化
し、実用が困難になる。
【0011】(2) 図11に示される従来例3では出力位
置つまり、可動V溝部25と、駆動源つまり、圧電素子
26の位置との距離が大きく、マイクロアーム24の変
形等によって入力移動量と作用点での移動量が個々のマ
イクロアーム24により異なるとき、これが異拡大率と
なって拡大され、コア移動量を制御しにくい。また、マ
イクロアーム24の変形以外にも、個々のマイクロアー
ム24毎に昇降部材27の配置の位置ずれが生じやす
く、この場合も入力移動量と作用点での移動量が個々の
マイクロアーム24により異なり、コア移動量を制御し
にくい。
【0012】本発明は上記(1),(2) の欠点を改良したも
のである。
【0013】すなわち、構成が簡潔で、多心光ファイバ
テープなどファイバの心数に応じて必要な数のV溝、駆
動源を増結して拡張が容易な調心装置を提供することを
第1の目的とする。
【0014】また、個々の微動支持台(光ファイバ接触
子)とその駆動源との距離が近接可能な調心装置を提供
することを第2の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は複数の光ファイバを配列し、各光ファイバ
を光軸と略直交する平面で2次元に移動させてコア基準
で調心を行なう光ファイバの調心装置において、ファ
イバごとに対をなすと共に、対ごとに、光ファイバとの
接触部として互いに向き合う斜面を有していて、この向
き合う斜面によりV溝を構成する複数対の微動支持台
と、各微動支持台を各光ファイバの軸を含む平面で、か
つ各光ファイバの軸と略直交する方向に移動可能に支持
する平行板バネ機構と、アレイ状に配設され、その長手
方向を微動支持台の長手方向と直交させて、各微動支持
台の下部に個別に結合された複数の圧電素子と、各微動
支持台の間隙に挿入された複数の櫛歯状部を有するガイ
ド部材とを備えることを特徴とする。
【0016】また、1枚の金属板を加工することによ
り、平行板バネ機構をはさんでその両端に微動支持台と
固定部を一体的に形成し、複数並設された各微動支持台
と一体の上記固定部の間を固定手段を用いて固定すると
よい。
【0017】また、上記固定手段は、固定部に開設され
た孔と、この孔に挿通される連結軸と、連結軸に沿って
固定部を締付ける締付部材とから構成するとよい。
【0018】また、複数の微動支持台の下部には、その
一端側の微動支持台から他端側の微動支持台にかけて、
順次微動支持台の長手方向に位置をずらして突起部を設
け、各突起部を介して圧電素子を微動支持台の下部に結
合するとよい。
【0019】さらに、本発明は複数の光ファイバを配列
し、各光ファイバを光軸と略直交する平面で2次元に移
動させてコア基準で調心を行なう光ファイバの調心方法
において、光ファイバごとに対をなすと共に、対ごとに
前記光ファイバとの接触部として互いに向き合う斜面を
有していて、この向き合う斜面によりV溝を構成する複
数対の微動支持台が、それぞれ平行板バネ機構により支
持されていて、各微動支持台の間隙にガイド部材の櫛歯
状部が挿入された状態で、微動支持台の下部に個別に結
合されたアレイ状配置の圧電素子により微動支持台を、
光ファイバの軸を含む平面で、かつ光ファイバの軸と略
直交する方向に移動させてV溝に挿入された光ファイバ
の調心を行なうことを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明によると、光ファイバをその断面の半径
方向に移動できるように支持する1対の微動支持台は平
行板バネ機構に支持されていて、この平行板バネ機構の
作用点は基準面に対して平行移動するので、各微動支持
台は光ファイバの軸線に対し、平行を保ってスムーズに
微動し、光ファイバの端面同士を移動させたとき、各光
ファイバの端面に角度が生じない。また、1対の微動支
持台は、その並設数を単純に増減することができ、多心
光ファイバの心数の増減に容易に対応させることができ
る。
【0021】
【実施例】以下本発明の実施例を図を参照して説明す
る。
【0022】図1は第1実施例に係る光ファイバ調心装
置の分解斜視図、図2(a)は平面図、図2(b)は正
面図、図3は微動支持台の正面図と右側面図、図6は図
5の平面図である。
【0023】各図について説明すると、それぞれ上面に
斜面31aを有する微動支持台31が2枚1組として複
数組並設されている。又、1対をなす微動支持台30の
左右側でそれぞれの斜面31aが向い合うように形成さ
れていて、この向い合う斜面31aにより可動V溝部3
4が形成される。
【0024】微動支持台31の側方には固定部32が設
けられていて、固定部32と微動支持台31との間は上
下に間隔を離して設けられたバネ片33aが設けられ、
この上下一対のバネ片33aにより平行板バネ機構33
が構成されている。各バネ片33aの両端部を回転中心
として、微動支持台31は固定部32に対して平行に上
下動することができる。また、微動支持台31と固定部
32と平行板バネ機構33とは、対向する斜面31aに
よって形成される可動V溝34に嵌合される多心光ファ
イバのピッチと略等しい板厚の金属板を放電加工するこ
とにより一体的に形成される。
【0025】対向する斜面31aを有する2枚1組の微
動支持台31は、調心すべき光ファイバの数に合わせて
1組ないし複数組横方向に並べて配設され、その両端の
微動支持台31の両外側に固定枠35を当てがう。そし
て、固定枠35と各固定部32に形成されたネジ孔3
6,37に固定ボルト(図示せず)を挿通し、ナット
(図示せず)を用いて両側の固定枠35を適当な圧力で
締付けて複数組の各微動支持台31を結合し移動手段3
8を構成する。
【0026】また、本実施例では上枠部41aに複数の
固定V溝40を有するL形の枠部材41が設けられてお
り、この枠部材41が両側の固定枠35の間に配設され
る。すなわち、微動支持台31の上端は、固定部32の
上端よりも高く設けられており、枠部材41を両側の固
定枠35の間に配設するとき、その上枠部41aは固定
部32の上端面と接して配置され、それにより、可動V
溝34と固定V溝40とが長手方向に合致するように配
設されている。
【0027】そして、固定枠35のネジ孔42と枠部材
41のネジ孔43とを合致させて、各ネジ孔に固定用ボ
ルト(図示せず)を挿通し、ナット(図示せず)を締付
けて枠部材41と固定枠35とを結合できる。
【0028】この枠部材41はスペーサを兼用してい
て、その幅寸法を適正に設定したうえ、固定枠35を枠
部材41に固定することにより、各微動支持台31がス
ムーズに微動できるよう、相互間に適正な間隙を有して
配設することが容易となる。
【0029】微動支持台31の間隙を適正に設定するこ
とは、各微動支持台31を個別に、かつスムーズに上動
させるうえで重要である。このため本実施例では枠部材
41と共に、これと対向する位置にガイド部材43が配
設される。このガイド部材43はその板面43aから突
出する複数の櫛歯状部43bを有しており、各櫛歯状部
43bが各微動支持台31の間隙44に挿入されてい
る。ガイド部材43は表面が平滑かつ硬質で、摩擦係数
の低い材料で構成される。したがって、櫛歯状部43b
を介して各微動支持台43bは個別に、かつスムーズに
上下動できる。
【0030】各微動支持台31の下側にはその駆動源と
して、複数の可動V溝34の数と同数の圧電素子45a
を共通の基台部45bに取付けてなる圧電素子配列(ア
レイ)部材45が配設されている。各圧電素子45aは
その長手方向を可動V溝34の長手方向と直交する方向
に配置されている。
【0031】また、各微動支持台31下端面には、その
一側に位置する微動支持台31から他側に位置する微動
支持台31にかけて、順次各微動支持台の長手方向に位
置をずらして突起部46が設けられていて、この突起部
46が各圧電素子45aに接触している。
【0032】図1の場合について具体的に説明すると、
突起部46は左側の微動支持台31から右側の微動支持
台31に移るにつれて、各微動支持台31の先端側から
他端側に所定の間隔位置をずらして設けられている。こ
の突起部46の位置ずれの間隔寸法は、圧電素子配列部
材45の各圧電素子45aの間隔と等しく設けられてい
る。
【0033】したがって、複数の各微動支持台31に対
して、突起部46を介して接触される各圧電素子45a
は、可動V溝34の配列方向に重なり合わない。つま
り、圧電素子45aは、可動V溝34の長手方向に所定
の間隔をおいて配列されているので、少ないスペースを
有効に使用できる構成とされている。なお、圧電素子配
列部材45の基台部45bにはネジ孔47が開設されて
いて、このネジ孔47を一方の固定枠35の下面に形成
されるネジ穴(図示せず)に合わせ、取付けネジ(図示
せず)を螺合することにより、圧電素子配列部材45を
各微動支持台31の下面に固定できる。
【0034】第1実施例は上記の構成からなり、可動V
溝34と固定V溝40に嵌合されている光ファイバ(図
2で、は対向する光ファイバの片側のみを図示する。)
2を調心するには、圧電素子45aに通電し、これを上
下方向に伸縮させる。それにより、対をなす各微動支持
台31は突起部46を介してそれぞれ個別かつ相対的に
上下動し、これにより45度傾斜の斜面31aが昇降
し、複数の光ファイバ2を上下、斜めに個別に移動さ
せ、調心を行なうことができる。
【0035】微動支持台31が昇降するときは、平行板
バネ機構33が働き2枚1組のバネ片33aの両端部を
回転中心として、微動支持台31は固定部32に対して
平行を保ってスムーズに上下動でき、かつ微動支持台3
1には必要な復帰力が蓄勢される。本実施例では、平行
板バネ機構33に支持された微動支持台31に駆動源と
して圧電素子45を組合わせて使用しているので、この
微動支持台31に圧電素子45aに予圧をかけ易く、よ
って圧電素子45aの電圧−駆動量の直線性を確保する
ことができる。すなわち圧電素子45aが圧縮する方向
に平行板バネ機構33を付勢することで、電圧ゼロの状
態からヒステリシスやロストモーションのない直線性に
優れた駆動機構とすることができる。
【0036】また、第1実施例の可動V溝34と固定V
溝40は、微動支持台31と固定部32に設けられる斜
め45°の斜面31aで形成されているが、これに限ら
ず、斜め30度と60度の組合わせ、斜め20度と70
度との組合わせなどによりV溝を形成してもよい。
【0037】図5(a)は第2実施例の正面図、(b)
は平面図、(c)は背面図である。この第2実施例で
は、第1実施例における櫛歯状部43bを有するガイド
部材43が省略されている。
【0038】すなわち、本発明では1組又は複数組の微
動支持台31が、個別に上下動自在に適当な支持手段に
より支持されていれば所期の目的を達成できる。そし
て、ガイド部材43は、各微動支持台31の適正な間隙
を容易に設定するための手段であるから、第2実施例で
は、このガイド部材43を省略する構成とした。なお、
この第2実施例では、上面に固定V溝40を有し、スペ
ーサを兼ねるL字形の枠部材41が配設され、両側の固
定枠35に固定される点は第1実施例と同じである。
【0039】図6(a)は第3実施例の正面図、(b)
は平面図、(c)は背面図である。この第3実施例で
は、第2実施例における上面に固定V溝40を有するL
字形の枠部材41に代えて、上面に固定V溝を有しない
L字形の枠部材51を使用している構成が第2実施例と
相異し、他の構成は第2実施例と同じである。
【0040】この第3実施例においても、可動V溝34
に多心の光ファイバ2を嵌合し、圧電素子を駆動するこ
とにより、微動支持台31を個別に上下動させ、各光フ
ァイバ2の調心を行なうことができる。
【0041】なお、本発明の光ファイバ調心装置は、多
心光ファイバ融着接続機における調心に使用できると共
に、光ファイバと光源や光導波路との光結合のための調
心に使用できる。また、本発明は実施例の構成に限定さ
れず、例えば平行板バネ機構33のバネ片33aの数や
形状、微動支持台31の数や側面形状等は適当に変更し
て構わない。
【0042】
【発明の効果】本発明によると、光ファイバに調心動作
を与える微動支持台は、平行板バネ機構に支持されて微
動し、この微動支持台は光ファイバに回転動作(光軸を
曲げる動作)を与えないので、光ファイバの先端を調心
した際、軸同士に角度ずれが生じず、接続損失を低減で
きる。また、構成が簡潔で、特にV溝を形成するための
斜面を有する微動支持台の並設数を簡単に増減でき、多
心光ファイバテープの心線の数に応じて拡張容易な微調
整機構を実現できる。さらに駆動源である圧電素子配列
部材は微動支持台の下部に配設されるので、圧電素子と
可動V溝部との距離を短くし、微動調整を容易かつ高精
度に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る光ファイバ調心装置
の分解斜視図である。
【図2】第1実施例の平面図と背面図である。
【図3】一方の微動支持台の正面図と、左側側面図と、
平面図である。
【図4】圧電素子配列部材の平面図と、左側側面図と、
正面図である。
【図5】第2実施例の正面図と、平面図と、背面図であ
る。
【図6】第3実施例の正面図と、平面図と、背面図であ
る。
【図7】多心光ファイバテープの端面図である。
【図8】コアが偏心した光ファイバとその調心状態を示
す説明図である。
【図9】従来の光ファイバ調心装置の第1例を示す側面
図である。
【図10】従来の光ファイバ調心装置の第2例を示す断
面図である。
【図11】従来の光ファイバ調心装置の第3例を示す断
面図である。
【符号の説明】
2…光ファイバ、2a…コア、31…微動支持台、31
a…斜面、33…平行板バネ機構、33a…バネ片、3
4…可動V溝、35…固定枠、40…固定V溝、41…
枠部材、43…ガイド部材、45…圧電素子配列部材、
45a…圧電素子、46…突起部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱田 眞弘 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 藤田 勇 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 青島 伸一 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−277239(JP,A) 特開 昭61−87110(JP,A) 実開 昭62−127503(JP,U) 電子情報通信学会春季大会講演論文 集、1992〔4〕(1992−3−15)p.4 −22 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/255 G02B 6/30 G02B 6/42

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光ファイバを配列し、各光ファイ
    バを光軸と略直交する平面で2次元に移動させてコア基
    準で調心を行なう光ファイバの調心装置において、 記光ファイバごとに対をなすと共に、前記対ごとに、
    前記光ファイバとの接触部として互いに向き合う斜面を
    有していて、この向き合う斜面によりV溝を構成する複
    数対の微動支持台と、 前記各微動支持台を前記各光ファイバの軸を含む平面
    で、かつ前記各光ファイバの軸と略直交する方向に移動
    可能に支持する平行板バネ機構と、 アレイ状に配設され、その長手方向を前記微動支持台の
    長手方向と直交させて、前記各微動支持台の下部に個別
    に結合された複数の圧電素子と 前記各微動支持台の間隙に挿入された複数の櫛歯状部を
    有するガイド部材とを備える ことを特徴とする光ファイ
    バの調心装置。
  2. 【請求項2】 1枚の金属板を加工することにより、前
    記平行板バネ機構をはさんでその両端に前記微動支持台
    と固定部とが一体的に形成され、複数の前記固定部の間
    が固定手段を用いて固定されていることを特徴とする請
    求項1記載の光ファイバの調心装置。
  3. 【請求項3】 前記固定手段は前記固定部に開設された
    孔と、前記孔に挿通される連結軸と、前記連結軸に沿っ
    て前記固定部を締付ける締付部材とから構成されること
    を特徴とする請求項2記載の光ファイバの調心装置。
  4. 【請求項4】 前記複数対の微動支持台の下部には、そ
    の一側の微動支持台から他側の微動支持台にかけて、順
    次微動支持台の長手方向に位置をずらして突起部が設け
    られ、各突起部を介して前記圧電素子が前記各微動支持
    台の下部に結合されていることを特徴とする請求項1記
    載の光ファイバの調心装置。
  5. 【請求項5】 複数の光ファイバを配列し、各光ファイ
    バを光軸と略直交する平面で2次元に移動させてコア基
    準で調心を行なう光ファイバの調心方法において、 前記光ファイバごとに対をなすと共に、前記対ごとに前
    記光ファイバとの接触部として互いに向き合う斜面を有
    していて、この向き合う斜面によりV溝を構成する複数
    対の微動支持台が、それぞれ平行板バネ機構により支持
    されていて、前記各微動支持台の間隙にガイド部材の櫛
    歯状部が挿入された状態で、前記微動支持台の下部に個
    別に結合されたアレイ状配置の圧電素子により前記微動
    支持台を、前記光ファイバの軸を含む平面で、かつ前記
    光ファイバの軸と略直交する方向に移動させて前記V溝
    に挿入された前記光ファイバの調心を行なうことを特徴
    とする光ファイバの調心方法。
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