JP3283377B2 - 直流電動機の同期起動装置 - Google Patents

直流電動機の同期起動装置

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JP3283377B2 JP09658394A JP9658394A JP3283377B2 JP 3283377 B2 JP3283377 B2 JP 3283377B2 JP 09658394 A JP09658394 A JP 09658394A JP 9658394 A JP9658394 A JP 9658394A JP 3283377 B2 JP3283377 B2 JP 3283377B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流電動機の同期起動
装置に係り、特に、固定子巻線の巻線電圧から誘起され
る逆起電圧から回転子の位置を検出するようにした直流
電動機の同期起動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固定子巻線に誘起される逆起電圧
から回転子の位置を検出するようにした直流電動機の同
期起動装置では、例えば特開昭56−49689号公報
記載のように、一定周波数のパルス信号を出力する周波
数加速器と、直流電動機の運転時にその電機子巻線に誘
起される逆起電圧から得られる回転子位置検出パルス信
号と周波数加速器の出力パルス信号との位相差を検出す
る位相検出器と、この位相検出器の出力を用いて上記逆
起電圧パルス信号と前記周波数加速器の出力パルス信号
とを切換る切換器を備えていた。
【0003】また、他の従来の技術としては、特公昭5
5−26793号公報に記載されように、まず、特定の
電気子巻線に通電して固定子を所定の位置に設定し、し
かる後、通常の通電を行なって起動させるようにしたも
のが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術は、起動時に負荷が大きいと、起動失敗を起した
り、同期起動時間が長いと脱調を起して停止するなどの
問題があり、安定した起動が困難であるという欠点があ
った。
【0005】特に、ファン負荷のように、貫性モーメン
トの大きい負荷や、外風などによって著しく起動時に負
荷が変動する場合については考慮されておらず、上記逆
起電圧パルス信号と前記周波数加速器の出力パルス信号
とを切り換る切換器が作動する回転数まで加速すること
ができなかったり、切換器が作動した直後の電機子巻線
に誘起される逆起電圧から得られる回転子位置検出パル
ス信号と上記周波数加速器の出力パルス信号との位相差
が大きくなり、電動機は脱調を起して停止するなどの問
題があった。
【0006】本発明の目的は、かかる問題を解消し、貫
性モーメントの大きい負荷や起動時の著しく変動する負
荷などに対しても、起動負荷の大小にかかわらず、安定
な起動を行なうことができるようにした直流電動機の同
期起動装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、起動時、電動機の回転子を所定の位置に
位置させてから所定の周波数で相の固定子巻線に順次通
電し、該電動機を所定の回転数まで加速した後、固定子
巻線の通電電流を減少し、位置検出回路の出力信号と所
定の周波数で相の固定子巻線に順次通電する時刻との位
相差が所定の位相差になったとき、該位置検出回路の出
力信号に応じてインバータ回路の出力を切り換えるよう
にする。
【0008】
【作用】起動時、まず、電動機の固定子巻線に通電して
電動機の回転子を所定の位置に位置付け、該固定子巻線
の通電相と該回転子の位置を合わせる。次いで、所定の
周波数で相の該固定子巻線に順次通電することにより、
電動機を同期回転動作させる。
【0009】この際、該固定子巻線に通電する電流を大
きくすることにより、貫性モーメントの大きい負荷であ
っても、また、起動時に外風などによって著しく負荷が
変動する場合でも、ブラシレス運転へ切り換える切換回
転数まで該回転子を加速することができる。
【0010】このように、固定子巻線に通電する電流を
大きくすることにより、位置検出回路の出力信号は所定
の周波数で相の固定子巻線に順次通電する時刻よりも位
相進みが大きくなり、実際の回転子の位置よりも位相が
進む。従って、この状態でブラシレス運転へ切り換える
と、脱調し、電動機は停止する。
【0011】そこで、本発明では、所定の回転数まで加
速した後、固定子巻線の通電電流を減少させる。これに
より、実際の回転子の位置と位置検出回路の出力信号と
の位相差は小さくなる。そして、位置検出回路の出力信
号と所定の周波数で相の固定子巻線に順次通電する時刻
との位相差が所定の位相差になったとき、位置検出回路
の出力信号に応じてインバータ回路の出力を切り換え
る。これにより、貫性モーメントの大きい負荷であって
も、また、起動時に負荷が著しく変動しても、起動負荷
の大小にかかわらず、安定した運転を行なうことができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。
【0013】図1は本発明による電動機の同期起動装置
の一実施例を備えた制御系を示すブロック図であって、
1は整流回路、2は平滑コンデンサ、3はインバータ回
路、4は電流検出手段、5は固定子巻線、6は位置検出
回路、7は制御回路、8はPWM(パルス幅変調)信号
発生回路、9は発振回路、10は回転子、11はドライ
ブ回路、12は入力端子である。
【0014】同図において、固定子巻線5と回転子10
とがブラシレス直流電動機を構成しており、商用交流電
源は整流回路1で整流されて平滑コンデンサ2で平滑さ
れ、直流電圧となってインバータ回路3に供給される。
インバータ回路3は6個のスイッチング素子A+,B
+,C+,A−,B−,C−がブリッジ結線されてな
り、これらスイッチング素子A+,B+,C+,A−,
B−,C−がドライブ回路11でオン・オフ制御される
ことにより、電動機の固定子巻線5の各相に所定のタイ
ミングで電流Iu,Iv,Iwが流れ、回転子10が回
転する。
【0015】位置検出回路6は、固定子巻線5の巻線電
圧から固定子10の磁極の位置を検出し、分配回路を介
して位置検出信号を出力する。この位置検出信号入力端
子12からの回転数指定信号とともに制御回路7に供給
され、インバータ回路3の転流タイミングを示す転流タ
イミング信号と、この位置検出信号が表わす電動機の実
回転数とこの回転数指令信号による指令回転数との差を
表わす指令電圧とが形成される。
【0016】発振回路9からは一定周波数の鋸歯状波信
号が出力され、PWM信号発生回路8に供給されて制御
回路7からの指令電圧とレベル比較され、この指令電圧
に応じたデューティ比のPWM信号が形成される。ドラ
イブ回路11は制御回路7からの転流タイミング信号の
タイミングでインバータ回路3の上側スイッチング素子
A+,B+,C+と下側スイッチング素子A−,B−,
C−とを順次オン・オフ制御し、かつオンされた上側ス
イッチング素子と下側スイッチング素子とにPWM信号
を供給する。これにより、インバータ回路3の上側スイ
ッチング素子A+,B+,C+と下側スイッチング素子
A−,B−,C−とが回転子10の回転に同期して順次
オン・オフ制御され、また、固定子巻線5の各相がPW
M信号によってチョッパ制御される。このPWM信号の
デューティ比によって回転子10の回転数が決まる。
【0017】また、電流検出手段4によってインバータ
回路3の電流(インバータ電流)Iが検出され、このイ
ンバータ電流Iが規定の電流値以上になると、PWM信
号発生回路8でPWM信号のデューティ比が低下され、
これにより、インバータ電流Iがこの規定の電流値を越
えないように制御される。
【0018】ところで、ブラシレス直流電動機の駆動方
法としては、回転子10の磁極の位置を検出し、その検
出信号に従って固定子巻線5の電流を順次切り換えるこ
とにより、回転トルクを発生させるものである。回転子
10の磁極の位置を検出する手段は、回転子10の磁石
によって固定子巻線5に誘起する逆起電力から回転子1
0の磁極の位置を検出する。しかし、かかる方式では、
回転子10が停止しているときには固定子巻線5に逆起
電力が誘起しないので、回転子10の磁極の位置を検出
することができない。このため、このままでは電動機を
起動させることはできないので、電動機を起動させる何
らかの手段が必要である。先に説明した特公昭55−2
6793号公報に記載される技術のように、この何らか
の手段で電動機が起動して或る所定の回転数まで加速さ
れれば、その後は固定子巻線5に誘起される逆起電圧か
ら回転子10の位置を検出して運転を続行させることが
できる。
【0019】次に、図2を用いて、この実施例の位置決
め操作時及び起動時での固定子巻線5の電流について説
明する。
【0020】起動時、まず、インバータ回路3での特定
のスイッチング素子、例えば、スイッチング素子A+,
B−をオン状態にし、回転子10を所定の位置に位置付
け、次いで、低周波数で各相の固定子巻線5に順次通電
し、電動機を所定の回転数まで加速する。このとき、ス
イッチング素子をオンする状態は上アーム(スイッチン
グ素子A+,B+,C+)のうちの1スイッチング素子
と下アーム(スイッチング素子A−,B−,C−)のう
ちの1スイッチング素子であり、予め制御回路7に記憶
されているタイミング周期、即ち、転流時間で固定子巻
線5に流れる電流Iu,Iv,Iwを順次切り換える。
この加速中、制御回路7は位置検出回路6からの位置
検出信号とは無関係にインバータ回路3の転流を行な
う。このため、ブラシレス直流電動機は同期電動機とし
て動作する。
【0021】同期電動機として動作しているブラシレス
直流電動機に発生するトルクは固定子巻線5の電流また
は電圧に比例しているので、大きな起動トルクを必要と
する負荷(例えば、貫性モーメントの大きい負荷や、外
風などによって著しく起動時に負荷が変動する場合)の
とき、位置決め、及び、同期運転中の固定子巻線5の電
流が大きくなるように予め制御回路7に記憶されている
インバータ電流の指令値を大きく設定しておくことによ
り、起動トルクを大きくすればよい。また、加速時間
は、制御回路7で予め転流時間を順次短く設定すること
により、任意に設定できる。
【0022】図3は位置決めから、同期運転動作中のブ
ラシレス直流電動機の回転子10と固定子巻線5の位置
関係を示す図である。
【0023】ブラシレス直流電動機の同期運転動作中の
回転は同期電動機の回転原理と同じである。インバータ
回路3のスイッチング素子A+〜C−を順次オン・オフ
制御することにより、固定子巻線5の各相に順次通電す
ると、ブラシレス直流電動機内部には同期速度で回転す
る回転磁界が発生する。回転子10はN,Sの磁極を有
しているので、この回転磁界のN極と回転子10のS極
が引き合って回転子10は同期速度で回転する。
【0024】ブラシレス直流電動機の同期運転中では、
無負荷時、図3(a)に示すように、固定子巻線5の各
相の順次の通電による回転磁界の中心と回転子10の磁
界の磁極の中心が一致しているが、負荷が加わると、図
3(b)に示すように、回転磁界の中心と回転子10の
磁界の磁極の中心との間に内部相差角θだけ位相ずれが
生じる。
【0025】なお、ブラシレス電動機の出力トルクTと
内部相差角θの関係は、一般に、次式で表わすことがで
きる。
【0026】
【数1】
【0027】但し、E=回転子10による逆起電圧 V=電動機の印加電圧 Xd=直軸リアクタンス である。
【0028】従って、同期運転中では、負荷に応じて回
転子10とインバータの印加電圧の位相差θは0゜〜9
0゜の範囲で変化する。また、ブラシレス運転時の回転
子磁極中心に対し、回転子10は(90゜−θ゜)だけ
位相が進んでいる。
【0029】上記のように、同期運転中は電動機を駆動
するが、回転数が上昇して電動機の電機子巻線5に誘起
される逆起電圧が大きくなり、位置検出回路6による回
転子10の位置の検出が可能になると、位置検出回路6
からの位置検出信号に従ってインバータ回路3内のスイ
ッチング素子A+〜C−を順次転流する。しかし、同期
運転時には、上記のように、回転子磁極中心に対して回
転子10は(90゜−0゜)だけ位相が進んでいるの
で、かかる同期運転からブラシレス運転へ直接切り換え
たのでは、回転子10は脱調して停止してしまう。
【0030】そこで、この実施例では、同期運転時に
は、回転子磁極中心に対して回転子10が(90゜−0
゜)だけ位相が進んでいる状態から固定子巻線5の通電
電流Iを低減し、位置検出回路6の出力信号と所定の周
波数で相の固定子巻線5に順次通電する時刻との位相差
が所定の位相差(例えば、90゜±20゜)になったと
き、位置検出回路6の出力信号に応じてインバータ回路
3の出力電流を切り換えるようにする。
【0031】なお、ブラシレス運転時での回転子10の
位置は、図3(b)に示すように、回転磁界の中心から
90゜位相遅れの位置である。
【0032】以下、同期運転から位置検出運転(ブラシ
レス運転)への切換え方法について詳細に説明する。
【0033】図4は図1における位置検出回路6の一具
体例を示す回路図であって、13A,13B,13Cは入
力端子、14A,14B,14Cは積分回路、15A,15
B,15Cは遅延回路、16A,16B,16Cはコンパレ
ータ、17A,17B,17Cは抵抗である。
【0034】図5は図4での各部の信号を示す波形図で
あって、図4に対応する信号には同一符号を付けてい
る。
【0035】図4,図5において、ブラシレス電動機の
各相の固定子巻線5の台形状の端子電圧VA,VB,VC
が夫々入力端子13A,13B,13Cから入力され、抵
抗とコンデンサとからなる積分回路14A,14B,14
Cで三角波電圧に変換され、抵抗とコンデンサとからな
る遅延回路15A,15B,15Cで約90゜ずつ遅れた
3相の電圧va,vb,vcが形成される。これら電圧
va,vb,vcは夫々、コンパレータ16A,16B
16Cに供給されるとともに、抵抗17A,17B,17C
を介して合成されて仮想中性点電圧vnが作成され、コ
ンパレータ16A,16B,16Cに供給される。これら
コンパレータ16A,16B,16Cでは夫々、電圧va
と仮想中性点電圧vn、電圧vbと仮想中性点電圧v
n、電圧vcと仮想中性点電圧vnが電圧比較され、1
20゜ずつ位相が異なるデューティ比50%の位置検出
信号Sa,Sb,Scが作成される。
【0036】回転子磁極中心に対して回転子10の位置
が進み位相にあるとき、P点の電圧は低下して90゜遅
れた電圧vaの位相は進む。逆に、回転子10の位置が
遅れ位相にあるときには、P点の電圧は増加し、90゜
遅れた電圧vaの位相は遅れる。このように、位置検出
回路6は、回転子10の端子電圧に対する位相に応じた
位置検出信号を発生し、これを制御回路7に供給する。
かかる位置検出信号Sa,Sb,Scの立上りタイミン
グがインバータ回路3の下アームの転流タイミングとな
り、立下りタイミングが上アームの転流タイミングとな
る。
【0037】図6はこの実施例での同期運転からブラシ
レス運転への切換え動作を示す図である。
【0038】同図において、始動時の電流が一定の状態
で同期運転で回転子10の回転数を徐々に加速し、予め
定められた切換え回転数(例えば。250min−1
で定速回転を行なうようにする。この場合、電動機に加
わる負荷が大きいときには内部相差角θも大きく、負荷
が小さいときには内部相差角θは小さい。結局、内部相
差角θは電動機の負荷に応じて0〜90゜の範囲で変化
する。
【0039】回転子10の回転数が所定の回転数に到着
すると、制御回路7はインバータ電流の指令値を徐々に
小さくし、電動機の出力トルクを減少させて電動機の負
荷に対する発生トルクを相対的に減少させる。これによ
り、ブラシレス運転時の回転子10の位置を内部相差角
θが90゜となる位置に移動させる。位置検出回路6の
位置検出信号によって内部相差角θが約90゜となる切
換え可能範囲に回転子10の位置がきたことが検出され
ると、同期運転からブラシレス運転へと切り換えられ
る。この実施例では、インバータ電流の指令値の減少率
が一定であれば、電動機の負荷が大きい方が早くブラシ
レス運転へ切り換えることができる。
【0040】図7は切換え回転数における電動機に加わ
る内部相差角θとトルクTと位置検出回路6の回路遅れ
角との関係を示す図である。
【0041】同図において、内部相差角θと位置検出回
路6の回路遅れ角は、図示するように、内部相差角θ=
0゜のときに回路遅れ角は60゜、内部相差角θ=90
゜のときに回路遅れ角は75゜になる。また、トルクT
は、上記数1に示すように、sinθに比例し、電動機
の印加電圧Eに比例するインバータ電流の指令値(指令
電流)によって夫々大きさは異なる。
【0042】いま、仮に切換え時のトルクTが2kg・
cmであるとすると、回路遅れ角は60゜程度である。
ここで、インバータ電流指令値を徐々に減少させれば、
内部相差角θは90゜に徐々に近づく。内部相差角θが
90゜になったときには、位置検出回路6の回路遅れ角
は75゜であるから、この位相を制御回路7は検出して
ブラシレス運転に切り換える。切換え時のトルクTが他
の値であっても、同様な操作を行なうことにより、同期
運転からブラシレス運転に切り換えることが可能であ
る。
【0043】なお、上記実施例では、ブラシレス電動機
を所定の回転数まで加速した後、固定子巻線の通電電流
を減少させるようにしたが、ブラシレス電動機を所定の
回転数まで加速中に固定子巻線の通電電流を減少しても
よい。この場合には、電流を減少できるので、電動機が
過励磁になるのを防止することができ、電磁音も抑制さ
れる。
【0044】また、電動機の加速中に電流を増加し、同
期運転からブラシレス運転への切換え前に電流を減少さ
せてもよい。この場合にも、さらに、電磁音が抑制され
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固定子巻線の通電電流を減少し、位置検出回路の出力信
号と所定の周波数で相の固定子巻線に順次通電する時刻
との位相差が所定の位相差になったとき、位置検出回路
の出力信号に応じてインバータ回路の出力を切り換える
ので、貫性モーメントの大きい負荷や外風などによって
起動時に著しく負荷が変動する場合でも、起動負荷の大
小にかかわらず、安定に同期運転からブラシレス運転に
切り換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電動機の同期起動装置の一実施例
を備えた制御系を示すブロック図である。
【図2】図1に示した実施例の位置決め操作時及び起動
時での固定子巻線5の電流についての説明図である。
【図3】位置決めから同期運転動作中のブラシレス直流
電動機の回転子と固定子巻線の位置関係を示す図であ
る。
【図4】図1における位置検出回路の一具体例を示す回
路図である。
【図5】図4の各部の信号を示す波形図である。
【図6】図1に示した実施例での同期運転からブラシレ
ス運転への切換え動作を示す図である。
【図7】図1に示した実施例での切換え回転数における
電動機に加わる内部相差角とトルクと位置検出回路の回
路遅れ角との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 整流回路 2 平滑コンデンサ 3 インバータ回路 4 電流検出手段 5 固定子巻線 6 位置検出回路 7 制御回路 8 PWM発生回路 9 発振回路 10 回転子 11 ドライブ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 徹 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社 日立製作所 リビング機器 事業部内 (72)発明者 荒川 道久 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社 日立製作所 リビング機器 事業部内 (56)参考文献 特開 平6−133584(JP,A) 特開 平4−299090(JP,A) 特開 平5−137393(JP,A) 特開 平4−105584(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/20 H02P 6/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子巻線と回転子からなるブラシレス
    直流電動機と、商用交流電源を整流平滑する整流回路
    と、この整流回路の出力端に複数のスイッチング素子を
    ブリッジ結線しその出力を前記固定子巻線の各相に送出
    するようにしたインバータ回路と、前記複数のスイッチ
    ング素子を適時導通遮断するための位置検出信号を固定
    子巻線の巻線電圧から検出して分配回路を介して送出す
    るようにした位置検出回路とを備え、前記固定子巻線の
    各相をチョッパ制御されたインバータ回路の出力により
    順次通電せしめるようにしたブラシレス直流電動機の駆
    動装置において、 起動時、まず、回転子を所定の位置に位置させ、ついで
    所定の周波数で各相の固定子巻線に順次通電して電動機
    を所定の回転数まで加速した後、前記固定子巻線の通電
    電流を減少し、前記位置検出回路の出力信号と、前記所
    定の周波数で各相の固定子巻線の順次通電する時刻との
    位相差が所定の位相差になったとき、前記位置検出回路
    の出力信号に応じてインバータ回路の出力を切換ること
    を特徴とする直流電動機の同期起動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 電動機加速中に前記固定子巻線の通電電流を減少し、前
    記位置検出回路の出力信号と、前記所定の周波数で各相
    の固定子巻線に順次通電する時刻との位相差が所定の位
    相差になったとき、前記位置検出回路の出力信号に応じ
    てインバータ回路の出力を切換ることを特徴とする直流
    電動機の同期起動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 電動機加速中に前記固定子巻線の通電電流を増加した
    後、通電電流を減少し、前記位置検出回路の出力信号
    と、前記所定の周波数で相の固定子巻線に順次通電する
    時刻との位相差が所定の位相差になったとき、前記位置
    検出回路の出力回路に応じてインバータ回路の出力を切
    換ることを特徴とする直流電動機の同期起動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記位置検出回路の出力信号と、前記所定の周波数で相
    の固定子巻線に順次通電する時刻との位相差に許容範囲
    を定めたことを特徴とする直流電動機の同期起動装置。
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