JP3283291B2 - 過給機付エンジンの排気装置 - Google Patents

過給機付エンジンの排気装置

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JP3283291B2 JP13628592A JP13628592A JP3283291B2 JP 3283291 B2 JP3283291 B2 JP 3283291B2 JP 13628592 A JP13628592 A JP 13628592A JP 13628592 A JP13628592 A JP 13628592A JP 3283291 B2 JP3283291 B2 JP 3283291B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用のエンジンに複
数のターボ過給機を装備して、シーケンシャルターボ式
に作動する過給機付エンジンの排気装置に関し、詳しく
は、水平対向式エンジン等において左右バンクの排気ポ
ートから、左右のプライマリターボ過給機とセカンダリ
ターボ過給機にそれぞれ連通構成される場合の排気レイ
アウトに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば水平対向式4気筒エンジンにシー
ケンシャルターボ式過給機のシステムを適応する場合
に、この種のエンジンでは右バンクに第1と第3の気筒
が、左バンクに第2と第4の気筒がそれぞれ配置されて
いるため、右バンク側にセカンダリターボ過給機を、左
バンク側にプライマリターボ過給機を配置する。そして
右バンクの排気ポートはまとめてセカンダリターボ過給
機に連通し、左バンクの排気ポートも同様にまとめてプ
ライマリターボ過給機に連通し、且つ左右バンクの排気
系を連通管により相互に連通して排気レイアウトを構成
することが提案されている。
【0003】ところで水平対向式4気筒エンジンでは、
エンジン運転時の点火順序が#1→#3→#2→#4で
あり、右バンクで2回続けて点火し、次いで左バンクで
も同様に2回続けて点火する。従って、左右バンクの排
気マニホールドにおいて2つの排気ポートから集合部ま
での距離が短い場合は、排気干渉を生じるおそれがあ
り、この点を考慮して充分な排気管長を確保することが
必要である。またツインターボモードでは2気筒で各タ
ーボ過給機を作動する構成であるから、排気の流れが悪
い場合は、過給ハンチングを生じ易い。このため上述の
ように排気マニホールドの管長が長い場合にも、排気を
整流化してスムーズにターボ過給機に導入するように形
成することが要求される。
【0004】従来、上記シーケンシャルターボ式過給機
を備えたエンジンの排気装置に関しては、例えば特開昭
50−118117号公報の先行技術があり、全ての気
筒の排気系をまとめて2台の過給機に連通し、1つの過
給機に設けた制御弁によりその過給機を不作動または作
動してシーケンシャルターボ式に作用することが示され
ている
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、全ての気筒を2台の過給機にまと
めて連通構成した方式であるから、水平対向式4気筒エ
ンジンの場合には適応できない。またこの方式では、2
台の過給機の作動時に各過給機に導入される排気が、排
気干渉や各過給機の作動状態により影響され、このため
両過給機を効率良く作動して出力アップすることが非常
に難しい。
【0006】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、シーケンシャルターボ式過給機付エンジンとして、
左右バンクからの排気系をプライマリとセカンダリのタ
ーボ過給機にそれぞれ分割して連通する方式において、
左右バンクからの排気を、干渉すること無くスムーズに
ターボ過給機に導入するように構成することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、エンジン本体の左右バンクからの排気
が、排気マニホールド、排気管を介してプライマリター
ボ過給機とセカンダリターボ過給機にそれぞれ各別に導
入され、前記セカンダリターボ過給機側に排気制御弁等
が設けられ、前記排気マニホールド相互の間に連通管が
連結されて、シーケンシャルターボ式に過給作用する過
給機付エンジンの排気装置において、前記プライマリと
セカンダリ側の排気マニホールドが、接続管に複数本の
分岐管を集合連結して構成され、その複数本の分岐管が
上下、左右及び前後の方向に三次元的に屈曲され、かつ
車体前方が凸になるように略U字形に屈曲して、所定の
管長を確保すると共に各ターボ過給機に排気をスムーズ
に導くように形成されることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成に基づき、エンジン運転時の例えば低
中速域のシングルターボモードでは、排気制御弁等が閉
じてセカンダリターボ過給機は不作動し、このとき左右
バンクからの排気は連通管によりプライマリターボ過給
機のみに導入して作動する。そして高速域でツインター
ボモードになると排気制御弁等が開くことで、左右バン
クからの排気がそれぞれ排気マニホールド、排気管を介
してプライマリターボ過給機とセカンダリターボ過給機
に各別に導入して作動するようになり、このとき排気マ
ニホールドの複数本の分岐管により、排気は干渉するこ
となくスムーズにターボ過給機に導入して、有効に過給
作用するようになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1と図2において、水平対向式4気筒エンジン
にシーケンシャルターボ式過給機を装備した場合につい
て説明する。エンジン本体1は、クランクケース2の左
右バンクL,Rにシリンダヘッド3,4が水平に結合さ
れ、右バンクRに第1と第3の気筒が、左バンクLに第
2と第4の気筒が配置され、#1→#3→#2→#4の
点火順序で運転するように構成される。また左バンクL
のシリンダヘッド3に対し右バンクRのシリンダヘッド
4が車体前方にずれてバンクオフセットされ、このエン
ジン本体1の後部に変速機5を連結して、車体前後方向
に縦置き配置して搭載される。
【0010】上記シリンダヘッド3,4において上部に
吸気ポート6L,6Rが、下部に排気ポート7L,7R
がそれぞれ設けられる。そこで吸気系の吸気マニホール
ド8がエンジン本体1の上部で左右のシリンダヘッド
3,4の間に水平に橋渡しして連結され、この吸気マニ
ホールド8の中間のチャンバ9がスロットルボデー10
を介して、エンジン本体1の直後に水平に設置されるイ
ンタークーラ11に連結される。
【0011】排気系について説明すると、エンジン本体
1の左バンクLの直後にプライマリターボ過給機20
が、右バンクRの直後にセカンダリターボ過給機30が
それぞれ平行に配置されている。また左バンクLにおい
てシリンダヘッド3の下部には、第2と第4の気筒の排
気ポート7Lと連通する排気マニホールド21が連結さ
れている。この排気マニホールド21は、湾曲した接続
管21aの後部に2本の分岐管21b,21cを集合連
結して構成され、分岐管21b,21cの端部がシリン
ダヘッド3に連結され、接続管21aの後端が1本の排
気管22に連結され、この排気管22の後端がプライマ
リターボ過給機20のタービンハウジング20aの下部
に連結される。
【0012】排気マニホールド21の2本の分岐管21
b,21cは上下、左右及び前後の方向に三次元的に屈
曲して形成され、このような屈曲によりポート側端部か
ら集合部aまで、排気干渉を生じないような長い管長
b,cを確保している。また分岐管21b,21cは車
体前方が凸になるようにU字形に屈曲して形成され、後
方のプライマリターボ過給機20に排気を整流化してス
ムーズに流すことが可能になっている。
【0013】また右バンクRにおいてもシリンダヘッド
4の下部に、第1と第3の気筒の排気ポート7Rと連通
する排気マニホールド31が連結されている。この排気
マニホールド31は、湾曲した接続管31aの後部に2
本の分岐管31b,31cを集合連結して構成され、分
岐管31b,31cの端部がシリンダヘッド4に連結さ
れ、接続管31aの後端が1本の排気管32に連結さ
れ、この排気管32の後端が排気制御弁35を有してセ
カンダリターボ過給機30のタービンハウジング30a
の下部に連結される。
【0014】排気マニホールド31の2本の分岐管31
b,31cは同様に上下、左右及び前後の方向に三次元
的に屈曲して形成され、このような屈曲によりポート側
端部から集合部まで、排気干渉を生じないような長い管
長を確保している。また分岐管31b,31cは車体前
方が凸になるようにU字形に屈曲して形成され、ツイン
ターボモードにおいて後方のセカンダリターボ過給機3
0に排気を整流化してスムーズに流すことが可能になっ
ている。
【0015】また、左右の排気マニホールド21,31
の接続管21a,31a相互の間には、エンジン本体1
の前方下部に引回した連通管25が連結される。更にプ
ライマリターボ過給機20とセカンダリターボ過給機3
0のタービンハウジング20a,30aの後部からの排
気管23,33は、1本の排気管26に集合してマフラ
ー側に連結される。こうして左右バンクL,Rの排気ポ
ート7L,7Rは、それぞれ排気マニホールド21,3
1、排気管22,32を介して各ターボ過給機20,3
0に連通し、且つ左右バンクL,R相互が連通管25に
より連通して構成される。尚、両ターボ過給機20,3
0のタービンハウジング20a,30aには、それぞれ
ウエイストゲート弁24,34が過給圧制御するように
設けられている。
【0016】次に、この実施例の作用について説明す
る。エンジン運転時の低中速域では、シングルターボモ
ードとなって排気制御弁35等が閉じる。そこで右バン
クRに配置されるセカンダリターボ過給機30は、排気
が排気制御弁35でカットされることで不作動になる。
このとき左バンクLの排気ポート7Lから排出される排
気は、排気マニホールド21の分岐管21b,21cに
より排気干渉することなく後方に整流化して導かれ、更
に排気管22により案内してスムーズにプライマリター
ボ過給機20のタービンハウジング20aに導入する。
一方、右バンクRの排気ポート7Rからも同様に排気マ
ニホールド31を介して排気が排出されるが、排気制御
弁35が閉じているためこの排気は排気マニホールド3
1でUターンして連通管25に流入し、この連通管25
により左バンクLの排気マニホールド21に合流して、
プライマリターボ過給機20に導入するようになる。
【0017】こうして低中速域の排気エネルギの小さい
条件ではプライマリターボ過給機20のみが、左右バン
クL,Rの排気で効率良く作動して過給作用する。そし
てこのプライマリターボ過給機20のブロワ側で加圧さ
れた空気は、インタークーラ11により冷却され、スロ
ットルボデー10で流量調節してチャンバ9、吸気マニ
ホールド8を介して左右バンクL,Rに供給される。
【0018】一方、高速域の排気エネルギの大きい条件
では、排気制御弁35等が開いてツインターボモードに
なる。このため左バンクLの排気ポート7Lから排出す
る排気は、上述と同様に排気マニホールド21、排気管
22によりスムーズにプライマリターボ過給機20に導
入する。また右バンクRの排気ポート7Rから排出され
る排気も、排気マニホールド31の分岐管31b,31
cにより排気干渉することなく後方に整流化して導か
れ、更に排気管32により案内してスムーズにセカンダ
リターボ過給機30のタービンハウジング30aに導入
するようになる。これにより両ターボ過給機20,30
は、それぞれ左右バンクL,Rの排気により独立して作
動し、且つ排気エネルギを有効に活用して効率良く過給
作用するようになり、これにより吸気系の全体の過給圧
が増大制御され、高い出力特性を得ることが可能にな
る。
【0019】以上、本発明の実施例について説明した
が、V型エンジン等にも同様に適応することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、水
平対向式4気筒エンジン等のエンジンにシーケンシャル
ターボ式過給機を装備し、左右バンクからそれぞれ排気
マニホールド、排気管を介して車体左右に配置されるプ
ライマリターボ過給機とセカンダリターボ過給機に連通
される構成において、排気マニホールドの分岐管がU字
形に屈曲して形成され、集合部までの管長が長く確保さ
れるので、排気の干渉を防止することができる。また排
気を整流化して後方のターボ過給機にスムーズに流すこ
とができるので、過給効率が増大して、過給ハンチング
を生じなくなる。排気マニホールドは接続管に複数本の
分岐管を集合連結して構成されるので、組付性等が良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る過給機付エンジンの排気装置の実
施例を示す平面図である。
【図2】同実施例の側面図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体 L 右バンク R 左バンク 20 プライマリターボ過給機 30 セカンダリターボ過給機 21,31 排気マニホールド 21a,31a 接続管 21b,21c,31b,31c 分岐管 22,32 排気管 25 連通管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 37/00 F02B 37/02 F02B 67/00 F02B 75/24 F01N 7/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン本体の左右バンクからの排気
    が、排気マニホールド、排気管を介してプライマリター
    ボ過給機とセカンダリターボ過給機にそれぞれ各別に
    され、前記セカンダリターボ過給機側に排気制御弁等
    が設けられ、前記排気マニホールド相互の間に連通管が
    連結されて、シーケンシャルターボ式に過給作用する過
    給機付エンジンの排気装置において、前記 プライマリとセカンダリ側の排気マニホールド
    が、接続管に複数本の分岐管を集合連結して構成され、
    その複数本の分岐管が上下、左右及び前後の方向に三次
    元的に屈曲され、かつ車体前方が凸になるように略U字
    形に屈曲して、所定の管長を確保すると共に各ターボ過
    給機に排気をスムーズに導くように形成されることを特
    徴とする過給機付エンジンの排気装置。
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