JP3282224B2 - 検出装置 - Google Patents

検出装置

Info

Publication number
JP3282224B2
JP3282224B2 JP20966792A JP20966792A JP3282224B2 JP 3282224 B2 JP3282224 B2 JP 3282224B2 JP 20966792 A JP20966792 A JP 20966792A JP 20966792 A JP20966792 A JP 20966792A JP 3282224 B2 JP3282224 B2 JP 3282224B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
resonance
contact
frequency
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20966792A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0631032A (ja
Inventor
洋二 籠宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
Priority to JP20966792A priority Critical patent/JP3282224B2/ja
Publication of JPH0631032A publication Critical patent/JPH0631032A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3282224B2 publication Critical patent/JP3282224B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体など高インピーダ
ンスを有する物体の検出部への接触・非接触を検出する
検出装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、種々の分野で、人体などの高インピ
ーダンスの物体がスイッチやハンドルなどに接触したこ
とを検出するいわゆるタッチセンサが使用されている。
例えば、パチンコ台では、発射用ハンドルを遊技者が握
ったことを検出する検出装置が用いられる。こうした検
出装置としては、発振回路を構成し、この発振回路の構
成素子の一部を発射用ハンドルまで延出させたものが知
られている。この回路構成では、遊技者がハンドルを握
ることによるインピーダンスの変化によって、発振回路
の発振が停止もしくは開始するものとし、その発振回路
の発振状態を検出する。即ち、発振の有無により、人体
などの接触状態を検出しているのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の検
出装置には、次のような問題があった。高インピーダン
スの物体の接触により発振が継続もしくは停止する発振
回路としては、簡易な高周波発振回路であるLC発振回
路、例えばコルピッツ形やハートレー形発振回路が一般
的に用いられている。これらは、簡易的な発振回路とは
言っても、帰還回路を有するため、その回路構成部品は
多数に及び、かつ発振状態を持続させるための帰還増幅
率やインピーダンスの調整に、かなりの手間を要してい
た。
【0004】また、発振回路が発振しているか否かの二
値判断により、人体などの高インピーダンスの物体の接
触・非接触を正確に判断するのは、現実には極めて困難
であった。即ち、人体のインピーダンスは、環境の湿度
変化や人体の発汗の状態、あるいは年齢,体質等によっ
てもかなりばらつき、更に検出部に対する接触の状態
(握り方、接し方など)により異なるので、これらの相
違によらず、接触・非接触を正しく判断することは極め
て困難であった。本発明は、こうした問題を解決し、高
インピーダンスの物体の接触・非接触を好適に判断し得
る検出装置を提供することを目的としてなされ、次の構
成をとった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の検出装置は、人
体など高インピーダンスを有する物体の検出部への接触
・非接触を検出する検出装置であって、前記検出部にま
で回路構成素子を延出させた共振回路と、該共振回路の
電源電圧をオン・オフすることにより、該共振回路を発
振させると共に、該オン・オフの周波数を該共振回路の
共振周波数の近傍を含む周波数域で可変する共振励起手
段と、該オン・オフ周期の変化に伴う該共振回路の共振
状態を、前記周波数域に亘って検出する共振状態検出手
段と、前記検出部に物体が非接触の状況下で前記共振状
態検出手段が前記周波数域に亘って検出した検出結果を
対比基準として記憶する記憶手段と、 該記憶した対比基
準と、前記共振状態検出手段が前記周波数域に亘って検
出した検出結果とを対比して、その対比検出結果に応じ
て、前記検出部に対する前記高インピーダンスの物体の
接触・非接触を判別する判別手段と、を備えたことを要
旨とする。
【0006】
【作用】以上のように構成された本発明の検出装置で
は、共振回路に対して共振励起用の電力を供給し、かつ
そのオン・オフ周期を共振回路の共振周波数近傍を含
周波数域で可変すると共に、その共振の状態から、高イ
ンピーダンスの物体の接触・非接触を判別する。従っ
て、簡単な共振回路を用意するだけで済み、検出部に対
する接触・非接触により発振が継続・停止するよう調整
された発振回路を必要としない。しかも、高インピーダ
ンスの物体の接触・非接触の判別に際しては、検出部に
物体が非接触の状況下で周波数域に亘って検出した検出
結果を対比基準とし、この対比基準と周波数域に亘って
実際に検出した検出結果とを対比する。よって、こうし
た周波数域に亘る対比を行うことから、発振回路が発振
しているか否かの2値判断に基づく従来の判断に比し
て、判断精度を向上することができる。
【0007】ここで、共振励起手段,共振状態検出手段
および判別手段を、少なくともディジタル出力ポートと
アナログ入力ポートを備えた1チップマイクロプロセッ
サから構成することができる。この場合、1チップマイ
クロプロセッサの出力ポートを共振回路の電源ラインに
接続すると共に、この出力ポートの電圧を所定周期でオ
ン・オフすることにより、共振回路を発振させる共振励
起手段として用いることが可能である。また、共振回路
の出力に平滑回路を接続し、平滑回路の出力を1チップ
マイクロプロセッサのアナログ入力ポートに接続するこ
とにより、共振回路の共振状態を、平滑回路の出力電圧
として読み取ることができる。
【0008】出力ポートのオン・オフの周期を可変し、
これに対する平滑回路の出力電圧を読み取れば、簡単に
共振状態検出手段を構成することができる。また、接触
・非接触の判断を行なう共振状態としては、共振周波数
の変化や、共振の鋭さの変化あるいは共振特性の全体な
ど、種々のパラメータを取り上げることができる。
【0009】
【実施例】以上説明した本発明の構成、作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の検出装置の好適な実施例
について説明する。まず、本発明の一実施例としての検
出装置を備えたパチンコ機1について、図1の正面図を
参照して説明する。なお、実施例としての検出装置は、
パチンコ玉発射装置30の制御回路34に内蔵されてい
る。
【0010】図1に示すように、パチンコ機1の額縁状
に形成された前面枠2の開口には金枠3が周設され、そ
の金枠3にはガラス扉枠4と前面板5とが開閉自在に設
けられている。ガラス扉枠4の後方には、前面枠2の裏
面に固定される遊技盤固定枠(図示せず)に着脱自在に
取り付けられ遊技盤6が配設されている。遊技盤6の前
面には、パチンコ球を誘導する誘導レール8がほぼ円上
に立設され、この誘導レール8によって囲まれた領域に
遊技領域9が構成されている。
【0011】遊技領域9のほぼ中央には、変動入賞装置
10が設けられている。変動入賞装置10とは、一対の
開閉翼片11a,11bを有し、一定の条件下において
この開閉翼片11a,11bを一定時間(例えば、30
秒)経過するまで、または一定個数(例えば、10個)
入賞するまで開放し、かつそのような開放状態を数回
(例えば、16回)繰り返して短時間に多量の入賞球を
発生させる大当たり動作を行なう。
【0012】また、変動入賞装置10の下方には、複数
のデジタル表示器よりなる可変表示器12が形成されて
おり、その表示態様は、遊技領域9の下方に設けられる
始動入賞口13a〜13cにパチンコ球が入賞すること
により変化し始め、前記前面枠2に設けられたストップ
スイッチ14を押圧、あるいは一定時間(例えば、5
秒)経過したとき停止する。そして、この停止したとき
の可変表示器12の表示態様が予め定められた表示態様
(例えば、同一の数字3桁)であるとき、上記変動入賞
装置10が大当たり動作を実行するようになっている。
【0013】更に、遊技領域9には、前述した変動入賞
装置10および始動入賞口13a〜13cの他に一般入
賞口15a〜15dが設けられ、また、前述したいずれ
の入賞装置、あるいは入賞口にも入賞しなかったパチン
コ球が誘導されるアウト口16が形成されている。この
他、前面板5には、入賞球の発生により払い出された景
品球(パチンコ球)を優先的に貯溜すると共に、かつパ
チンコ球を発射位置に誘導する上皿18が取り付けられ
ている。また、前面枠2の下方であって発射用ハンドル
20の側方には、上皿18に貯溜し切れなかった景品球
を貯溜する下皿23が取り付けられている。
【0014】また、前面枠2の下方には、遊技者により
操作される発射用ハンドル20が突設されている。この
発射用ハンドル20には、パチンコ球の弾発力を調節す
る調節レバーXが回動自在に設けられている。遊技者
は、この調節レバーXを時計方向に回すことで、パチン
コ玉の発射強度を強めることができる。この調節レバー
Xは金属製の環状部材から構成されるもので、後述する
様に、パチンコ玉発射装置30の並列共振回路38を構
成する回路素子の一部に兼用される。
【0015】次に、発射用ハンドル20取り付け位置の
パチンコ機1の背面に配設されるパチンコ玉発射装置3
0の構造につき、図2を参照して説明する。図示するよ
うに、発射用ハンドル20の取り付け位置の背面には、
ステッピングモータからなる発射モータ32およびその
発射モータ32の回転力によって駆動される球発射機構
40が配設されている。
【0016】球発射機構40は、コイルバネ42、この
コイルバネ42にて付勢される打球杆44、図示しない
カム機構により打球杆44にパチンコ球の打球動作を行
なわせる係止レバー46、調節レバーXの回転位置に連
動してコイルバネ42を引っ張るワイヤ48等からなる
周知のものである。発射モータ32が回転すると、図示
しないカム機構の回転によって、最初、係止レバー46
が打球杆44を、コイルバネ42に抗して、図示左方向
に引きつける。これに伴い、コイルバネ42は徐々に伸
張する。発射モータ32が所定角度回転すると、カム機
構と係止レバー46との係止がはずれ、打球杆44はコ
イルバネ42の力で一気に元の位置に戻ろうとし、その
際、パチンコ球を打球する。打球杆44がパチンコ球を
打球する強さは、打球杆44が戻るときのコイルバネ4
2の伸長の状態により定まる。このコイルバネ42は、
調節レバーXを回転すると、ワイヤ48を介して伸長さ
れるから、結局パチンコ球は、調節レバーXの位置に対
応した強さで発射されることになる。
【0017】従って、以上説明した球発射機構40によ
り、調節レバーXの回転量に比例した速度でパチンコ玉
を発射することができ、かつ、発射モータ32の1回転
で1個のパチンコ球を発射することができる。このた
め、発射モータ32の回転数を制御することで単位時間
当たりのパチンコ玉の発射数を調節したり、パチンコ玉
の発射を停止することができる。
【0018】この様にパチンコ玉発射の発射状態を決定
する発射モータ32の回転数制御は、発射モータ32の
近傍に配置された制御回路34にて実行される。この制
御回路34および発射モータ32からなるパチンコ玉発
射装置30の電気回路ブロック図を、図3に示した。こ
の制御回路34には、実施例としての検出装置が内蔵さ
れている。
【0019】制御回路34は、図示するように、周辺回
路を1チップに収納したワンチップ・マイクロコンピュ
ータ(以下、MPUという)35を中心として構成され
る。本実施例では、このMPU35として、東芝製TM
P68HC11A8を使用した。すなわちMPU35
は、コアとなるCPU35a、後述する各種プログラム
を記憶しているROM35b、情報の一時的な記憶を行
なうRAM35c、時間をカウントしたり必要なタイミ
ングで割込を発生するカウンタ・タイマ35d、MPU
35の外部回路と各種情報の入出力をサポートする入出
力ポート(以下、I/Oポートという)35e、ポート
PAに入力するアナログ信号をディジタル信号に変換す
る8ビットのA/Dコンバータ35fとからなる。
【0020】カウンタタイマ35dは、MPU35に外
付けされたクリスタル36により定まるクロック周波数
をカウントし、そのカウント値とCPU35aによりセ
ットされた値CXとが一致したとき、CPU35aへカ
ウントアップ信号を送出する。この信号は、CPU35
aに対して割込処理を要求する割込信号として扱われ
る。従って、この割込要求により起動される割込処理ル
ーチンで、他の処理と共に再度セット値CXをセットす
るものとすれば、CPU35aは、クロック周波数を所
望の分周比を分周して定まる時間間隔で、特定の割込処
理を起動・実行することができる。この処理の中で、カ
ウンタタイマ35dへのセット値CXを適宜変更して分
周比を可変すれば、割込処理を起動するインターバルを
可変することも容易である。
【0021】MPU35の出力ポートPΦ1〜PΦ4の
4つは、発射モータ32の各相励磁信号として利用され
る。前述のごとく、本実施例の発射モータ32はステッ
ピングモータにより構成されている。このため、各励磁
相への励磁タイミングを制御して直流電圧を印加するだ
けで、その回転数を正確に制御することができる。そこ
で、MPU35の4つの出力ポートPΦ1〜PΦ4を発
射モータ32の各相励磁信号に割り当て、この発射モー
タ32を直接駆動するのである。なお、発射モータ32
を駆動するのに十分な電流を供給するドライバが、MP
U35のポートPΦ1〜PΦ4と発射モータ32との間
に設けられているが、その図示は省略した。
【0022】MPU35の他の出力ポートPSからは、
MPU35の処理により、所定周期の矩形波が出力され
る。このポートPSには、実施例では、矩形波を正弦波
へ変換する矩形波−正弦波変換回路(以下、波形変換回
路という)37を接続している。これは、後述する共振
回路38での共振条件を単純なものとするためである
が、矩形波に重畳されている高周波成分の影響を無視す
れば、この波形変換回路37はなくても構成することが
できる。波形変換回路37は、歪みの少ない正弦波を得
るためには矩形波の基本波のみを取り出すアクティブ帯
域フィルタにより構成され、最も簡単には矩形波のレベ
ルをシフトさせるレベルシフト回路や簡単な積分回路に
より構成される。この他、MPU35の複数の出力ポー
トを抵抗ネットワークに接続して構成したディジタル−
アナログ変換器を用いて擬似的な正弦波を出力する構成
や、アナログ出力を直接サポートするMPU35を用い
て同様に正弦波を出力する構成等をとることも差し支え
ない。
【0023】波形変換回路37の出力する正弦波信号
は、コイルLとコンデンサCの並列共振回路38の電源
として利用され、その並列共振回路38に共振によって
流れる電流iが電流検出回路39にて検出され、電圧信
号としてMPU35のアナログ入力ポートPAへ入力さ
れる。
【0024】前述した発射用ハンドル20の調節レバー
Xは、この並列共振回路38と電気的に接続されてい
る。従って、遊技者が調節レバーXを把持して遊技を開
始すると、図3に示すように遊技者の呈するインピーダ
ンスZが調節レバーXを介して並列共振回路38に並列
接続され、並列共振回路38の共振状態に影響を及ぼ
す。
【0025】以上のように構成された本実施例のパチン
コ玉発射装置30は、次のように作動する。図4および
図5は、MPU35のROM35bに格納されているメ
イン・プログラムおよびカウンタタイマ35dのカウン
トアップ割込み時に実行されるカウンタタイマ割込みプ
ログラムのフローチャートである。これら2つのプログ
ラムは相互に密接な関係で処理されることから、両図を
相互参照しながらパチンコ玉発射装置30の動作を説明
する。
【0026】まず、パチンコ玉発射装置30に電源が投
入されると、MPU35はメイン・プログラムをROM
35bから読み込み、初期処理を実行する(ステップ1
00)。ここで初期処理とは、RAM35cのチェック
を始めとしたハードチェックを実行した後に、カウンタ
タイマ割込みプログラムで利用されるカウンタタイマ3
5dおよびフラグFに初期値をセットする処理である。
こうした初期処理(ステップ100)が終了すると、M
PU35は基準Qの記憶処理(ステップ110)に移行
する。
【0027】ここで基準Qの記憶処理(ステップ11
0)とは、発射用ハンドル20の調節レバーXまでを含
んだ並列共振回路38の共振の鋭さQの判断基準を記憶
する処理である。基準の鋭さQは、予め所定値として与
えても良いし、電源投入直後に遊技者が調節レバーXに
触っていないという前提が成り立つなら、電源投入直後
に学習しても差し支えない。以下、MPU35は、ステ
ップ120以下の処理を実行するが、初期処理によりセ
ット値CXが設定されたカウンタタイマ35dからの割
込信号により、CPU35aは、基準Qの記憶の直後か
ら、図5に示すカウンタタイマ割込みプログラムの処理
を、所定のインターバルで繰り返し実行する。以下、図
5に示すカウンタタイマ割込処理ルーチンについて説明
する。
【0028】この割込処理ルーチンを起動すると、CP
U35aは、出力ポートPSの出力状態がハイレベル
「H」であるか否かを判断し(ステップ200)、既に
出力が「H」であればこれをロウレベル「L」に変更し
(ステップ210)、出力が「L」であればこれを
「H」へ変更する(ステップ220)。その後、周波数
の増減指示を示すフラグFの状態を確認し(ステップ2
30)、フラグFが「H」であればカウンタタイマ35
dのセット値CXをインクリメント(ステップ24
0)、フラグFが「L」であればセット値CXをデクリ
メントする(ステップ250)。
【0029】このカウンタタイマ35dのセット値のイ
ンクリメントあるいはデクリメント処理により、出力ポ
ートPSの出力が「H」から「L」、「L」から「H」
に変化する期間は漸増あるいは漸減することになる。換
言するならば、この処理により出力ポートPSから出力
される矩形波の周期Tは徐々に長くあるいは短く変更さ
れ、その周期Tの増減を切り替えるスイッチとしてフラ
グFが利用されるのである。
【0030】カウンタタイマ35dのセット値CXをイ
ンクリメントした場合にはその値が上限値CH以上とな
ったか否かを判断し(ステップ260)、上限値CH以
上となった場合には、周期の増加は限界に至ったとし
て、フラグFを「L」へセットし(ステップ270)、
本プログラムの1回の処理を終了する。同様に、カウン
タタイマ35dのセット値CXをデクリメントした場合
には、その値が下限値CL以下となったか否かを判断し
(ステップ280)、下限値以下となった場合にはフラ
グFを「H」にセットして(ステップ29)プログラム
を終了する。
【0031】図6は、このカウンタタイマ割込みプログ
ラムによりMPU35の出力ポートPSから出力される
矩形波信号、この矩形波信号を入力する波形変換回路3
7から得られる正弦波信号を説明するための説明図であ
る。この図からも容易に理解されるように、このカウン
タタイマ割込プログラムにより並列共振回路38に印加
される交流信号の周波数fは漸増あるいは漸減する。本
実施例では、並列共振回路38の共振周波数fQは約
8.5[KHz]に設計されており、その共振周波数f
Qを中心として出力ポートPSから出力される信号の周
波数がスキャンするようにセット値CXの上限値CHお
よび下限値CLが決定され、実施例では、約7[KH
z]〜約10[KHz]の周波数帯でスキャンが繰り返
される。
【0032】図4に示した基準Qの記憶処理(ステップ
110)として、基準Qを学習する構成をとる場合に
は、電源投入直後に、このカウンタタイマ割込みプログ
ラム(図5)の周波数スキャンにより周波数帯7〜10
[KHz]の交流信号を並列共振回路38へ印加し、各
周波数での電流検出回路39からの出力値inを読み込
むことで並列共振回路38の共振の鋭さQを検出し、こ
れを記憶する。ただし、この場合には、発射用ハンドル
20の調節レバーXを遊技者が握っていないことが前提
となる。図7は、この基準Qの記憶処理(ステップ11
0)により、学習もしくは予め設定される周波数特性を
示すグラフである。図に実線により示した特性が、基準
Qとして、RAM35cの所定領域に記憶される。
【0033】上記初期処理(ステップ100)および基
準Qの記憶処理(ステップ110)によりパチンコ機1
の初期状態が確定されると、パチンコ玉発射装置30は
定常処理(ステップ120〜180)に入り、電源がオ
フされるまでこの定常処理を繰り返し実行する。なお、
改めて言うまでもなく、この定常処理の繰り返し期間に
も、図5に示したカウンタタイマ割込プログラムは、C
PU35aが設定するタイミングで繰り返し実行されて
いる。
【0034】定常処理の始めには、カウンタタイマ35
dの現在のセット値CXおよびフラグFの値を入力し
(ステップ120)、その時の電流検出回路39の出力
値inを記憶する(ステップ130)。この処理によ
り、カウンタタイマ割込みプログラムの実行によって並
列共振回路38に印加されている交流信号の周波数f
値、周波数スキャン状態(漸増あるいは漸減)、そして
並列共振回路38の共振状態を入力することができる。
【0035】次に、前回の状態からフラグFが値を反転
させたか否かを判断し(ステップ140)、未だに反転
していなければステップ120〜ステップ140の処理
を繰り返し実行する。すなわち、並列共振回路38に印
加される交流信号の周波数が7〜10[KHz]を1回
スキャンし終わるまでステップ120〜ステップ140
を繰り返し実行する。ステップ140の判断処理により
フラグFが反転したと判定されたとき、すなわち、交流
信号の周波数が7〜10[KHz]を1回スキャンし終
わったと判断されたときは、その1回の周波数スキャン
により得られたデータに基づき現在の並列共振回路38
の共振の鋭さQを算出し(図7の点線参照)、次回の処
理のためにこれまでに得られたデータを消去する(ステ
ップ150)。
【0036】そして、次のステップ160にて、ステッ
プ150にて算出された現在の共振の鋭さQと前記ステ
ップ110にて記憶された基準Qとが近似しているか否
かを判断する。ここで近似するか否かの判断とは、図7
に示すような共振周波数fQのずれ幅Δf、共振周波数
での最大インピーダンスの差異ΔZ、最大インピーダン
スが1/2となる周波数幅fzの差などを単独に、ある
いはこれらの情報を適宜組み合わせ、共振状態の変化を
判断することである。
【0037】このステップ160により基準Qと現在の
Qとが近似しないと判断されたとき、すなわち遊技者が
調節レバーXに触れることで並列共振回路38の共振状
態が大きく変化したと判断されたときは、出力ポートP
Φ1〜PΦ4から励磁信号を出力を出力して発射モータ
32を所定回転数で回転制御し、かつモニタ1処理を実
行する(ステップ170)。なお、モニタ1処理とは基
準Qと現在のQとのずれ量を学習記憶し、並列共振回路
38に与える遊技者固有のインピーダンスの影響度を測
定し、前記ステップ160にて実行した近似判断の精度
を向上させる処理等を言う。
【0038】一方、ステップ160の近似判断処理によ
り基準Qと現在のQとが近似していると判断されたとき
は、上記ステップ170に替えて出力ポートPΦ1〜P
Φ4からの励磁信号出力を停止して発射モータ32の回
転を止めたり、モニタ2処理を実行する(ステップ18
0)。ここで言うモニタ2処理とは、ステップ160に
て算出された基準Qと現在のQとのずれ量から、湿度や
温度等の環境変化あるいは経時変化による基準Qの微妙
な変化を記憶し、ステップ160の処理に利用する基準
Qの値を更新するなどの処理を言う。
【0039】なお、予め与えた基準Qに対して、近似・
非近似だけの判断で、発射用ハンドル20の調節レバー
Xへの遊技者の接触の有無を判断するだけであれば、こ
れらのモニタ1処理,モニタ2処理は、必ずしも行なう
必要はない。
【0040】以上のように構成される本実施例の検出装
置によれば、次のような効果が得られる。遊技者が調節
レバーXを把持している遊技状態を検出するために、本
実施例ではコイルLおよびコンデンサCとからなる簡単
な回路構成の並列共振回路38を採用している。このた
め、検出装置全体としての構成回路素子が大幅に省略さ
れ、小型かつ安価に構成することができる。また、従来
の発振回路のように増幅率やフィードバック位相などの
回路調整を行なうことが一切不要となり、製造工程が簡
略化されると共に品質の安定した製品を大量生産するこ
とが可能となる。
【0041】また、遊技者が調節レバーを把持している
か否かの判断は、基準Qと現在のQとの変化状態を共振
周波数fQのずれ幅Δf、共振周波数での最大インピー
ダンスの差異ΔZ、最大インピーダンスが1/2となる
周波数幅fzの差などを単独に、あるいはこれらの情報
を組み合わせて適宜判断される。従って、従来の発振回
路が発振しているか否かの2値判断に比較して判断精度
は格段に向上する。しかも、この様な高精度の判断を実
行した後には、モニタ1あるいはモニタ2処理を実行し
て各遊技者固有のインピーダンス情報や検出装置の置か
れた状況を学習あるいは更新し、上記判断精度が低下し
ないように各種変化に適応することができる。
【0042】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこうした実施例に何等限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々
の態様で実施できることは勿論である。例えば、本実施
例では調節レバーXの把持状態をLC並列共振回路38
により検出しているが、これに替えてCR共振回路や直
列共振回路を採用してもよい。これら共振回路の共振状
態を検出するためにその回路に流れる電流iを検出する
のでなく、ブリッジ回路等を利用してその共振回路のイ
ンピーダンスを検出したり、電圧と電流との位相差を検
出するなど各種の態様で具現化される。また、その共振
状態のずれ量判断も、本実施例で示した共振周波数fQ
のずれ量Δfなどのパラメータに限定されるものでもな
い。また、人体以外の高インピーダンスの物体の接触・
非接触の検出に用いても良いことは言うまでもない。
【0043】また、本実施例では、遊技者が調節レバー
を把持していない状態において並列共振回路38が最も
鋭い共振状態を示すようにその回路定数を設計している
が、一般的な遊技者が調節レバーを把持している状態に
おいて最も鋭い共振状態が得られるように設計してもよ
い。更に、MPU35とパチンコ機1の遊技状況を制御
する図示しないメイン制御装置とを通信させ、パチンコ
機1の遊技状況に応じて遊技者の呈するインピーダンス
がどの様に変化するかをモニタして遊技者の心理情報を
収集し、その結果に応じてパチンコ機1の制御、例えば
表示内容や音楽などを変更してもよい。
【0044】また、発射用ハンドル20の把持の検出と
発射モータ32の制御とをワンチップ・マイクロコンピ
ュータ35を用いて行なっていることから、未使用の入
出力ポートを利用して種々の遊技条件を取り込めば、パ
チンコ球の発射の禁止条件を複合的に判断して、発射モ
ータ32を制御することができる。例えば、ホール管理
用のコンピュータからの信号や不正検出回路からの信号
などにより、発射モータ32の駆動を禁止して、パチン
コ球の発射を停止することができる。また、こうした禁
止条件の判別を行なう信号の追加が容易である。
【0045】実施例では、検出装置を、パチンコ台の調
節レバーXが遊技者により把持されたか否かの判断に用
いたが、この検出装置は、パチンコ台に限らず、人体よ
うな高インピーダンスの物体の検出部への接触を検出す
るあらゆる用途に用いてることができる。例えば、保安
施設等における人体の接触の検出装置として、あるいは
可動部のないタッチスイッチとして、など広範な用途に
適用することができる。こうした用途においても、本発
明の検出装置は、小型化、高い検出精度、低コスト等の
効果を奏する。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本実施例の検出装置
によれば、簡単な構成の共振回路により、人体などの高
インピーダンスの物体の接触・非接触を正確に判断する
ことが可能となる。共振回路を用いる結果、煩雑な回路
調整などの労力を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である検出装置が備えられる
パチンコ機の正面図である。
【図2】そのパチンコ機の発射用ハンドル20周り裏面
を示す部分構成図である。
【図3】実施例である検出装置を備えたパチンコ玉発射
装置30の電気回路を示すブロック図である。
【図4】そのMPU35が実行するメインプログラムの
フローチャートである。
【図5】同じくカウンタタイマ割込みプログラムのフロ
ーチャートである。
【図6】そのカウンタタイマ割込みプログラムにて実行
される周波数スキャンの説明図である。
【図7】共振状態のずれを判断する各種パラメータの説
明図である。
【符号の説明】
1…パチンコ機 20…発射用ハンドル 30…パチンコ玉発射装置 32…発射モータ 34…制御回路 35…MPU 35a…CPU 35b…ROM 35c…RAM 35d…カウンタタイマ 35e…I/Oポート 35f…A/Dコンバータ 37…波形変換回路 38…並列共振回路 39…電流検出回路 40…球発射機構 42…コイルバネ 44…打球杆 46…係止レバー C…コンデンサ L…コイル PA…アナログ入力ポート PS…出力ポート PΦ1ないし4…出力ポート X…調節レバー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/96 A63F 7/02 308

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体など高インピーダンスを有する物体
    の検出部への接触・非接触を検出する検出装置であっ
    て、 前記検出部にまで回路構成素子を延出させた共振回路
    と、 該共振回路の電源電圧をオン・オフすることにより、該
    共振回路を発振させると共に、該オン・オフの周波数を
    該共振回路の共振周波数の近傍を含む周波数域で可変す
    る共振励起手段と、 該オン・オフ周期の変化に伴う該共振回路の共振状態
    を、前記周波数域に亘って検出する共振状態検出手段
    と、前記検出部に物体が非接触の状況下で前記共振状態検出
    手段が前記周波数域に亘って検出した検出結果を対比基
    準として記憶する記憶手段と、 該記憶した対比基準と、前記共振状態検出手段が前記周
    波数域に亘って検出した検出結果とを対比して、その対
    比検 出結果に応じて、前記検出部に対する前記高インピ
    ーダンスの物体の接触・非接触を判別する判別手段と、 を備えた検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の検出装置であって、 前記記憶手段の前記対比基準を検出装置起動の都度に更
    新する検出装置。
JP20966792A 1992-07-13 1992-07-13 検出装置 Expired - Fee Related JP3282224B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20966792A JP3282224B2 (ja) 1992-07-13 1992-07-13 検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20966792A JP3282224B2 (ja) 1992-07-13 1992-07-13 検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0631032A JPH0631032A (ja) 1994-02-08
JP3282224B2 true JP3282224B2 (ja) 2002-05-13

Family

ID=16576614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20966792A Expired - Fee Related JP3282224B2 (ja) 1992-07-13 1992-07-13 検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3282224B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8975900B2 (en) 2010-04-08 2015-03-10 Disney Enterprises, Inc. System and method for sensing human activity by monitoring impedance

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0631032A (ja) 1994-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09225102A (ja) パチンコ遊戯装置の制御方法及び装置
JP4145524B2 (ja) パチンコ台の運転装置
JP3282224B2 (ja) 検出装置
JP2005143972A (ja) 弾球遊技機
JP3905927B2 (ja) パチンコ玉発射装置
JP3044174B2 (ja) ぱちんこ遊技機
JPH06238036A (ja) 検出装置
JPH11164941A (ja) 弾球遊技機
JP3917302B2 (ja) 遊技機
KR100267958B1 (ko) 검출장치
JP3208893B2 (ja) 検出装置
JP2004242826A (ja) パチンコ遊技機
JP5210477B2 (ja) パチンコ機の遊技球発射強度制御回路
JP2762061B2 (ja) パチンコ機の球発射装置
JP3261805B2 (ja) パチンコ玉発射装置
JP2850984B2 (ja) 弾球遊技機の球発射装置
JPH063645Y2 (ja) スロットマシン
JPS5548682A (en) Measuring device for electronic watch
JP2698184B2 (ja) ターンテーブルを有する電気装置
JP2939319B2 (ja) 弾球遊技機の打球装置
JP2000288169A (ja) 弾球遊技機
JP2933140B2 (ja) 弾球遊技機
JP2004097250A (ja) パチンコ遊技機
JPH1080528A (ja) 弾球遊技機
JPH11164940A (ja) 弾球遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110301

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120301

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees