JP3280746B2 - H形鋼用ローラ矯正装置 - Google Patents
H形鋼用ローラ矯正装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、H形鋼の反りをその
長手方向に沿って配置したローラ群を通過させることに
よって矯正する矯正装置に関するものである。
長手方向に沿って配置したローラ群を通過させることに
よって矯正する矯正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】H形鋼の反りを矯正する装置としては、
従来から多数の提案がされているがその中には、ローラ
交換時間の短縮を目的としたものも少なくない。これに
関する文献としては例えば特公昭56-40645号公報が参照
される。
従来から多数の提案がされているがその中には、ローラ
交換時間の短縮を目的としたものも少なくない。これに
関する文献としては例えば特公昭56-40645号公報が参照
される。
【0003】ところで、近年では外法一定のH形鋼のよ
うに、多品種少量生産が要請される傾向にあり、矯正す
べきH形鋼もその種類が極めて多くなっている。そし
て、かかる矯正作業において上記公報に開示のような装
置を適用したとしても矯正すべきH形鋼のサイズが変更
される度にそれに適合するローラに交換する必要があっ
て、そのためにまだ多くの労力と時間を必要とする不利
があった。とくに、効率的な矯正を行うためにウエブ圧
接ローラの交換に加えフラジ端圧接ローラやフランジ外
面拘束ローラの取替えを行う場合には交換作業の負荷が
極めて大きくなり、この点に関する改善が求められてい
た。
うに、多品種少量生産が要請される傾向にあり、矯正す
べきH形鋼もその種類が極めて多くなっている。そし
て、かかる矯正作業において上記公報に開示のような装
置を適用したとしても矯正すべきH形鋼のサイズが変更
される度にそれに適合するローラに交換する必要があっ
て、そのためにまだ多くの労力と時間を必要とする不利
があった。とくに、効率的な矯正を行うためにウエブ圧
接ローラの交換に加えフラジ端圧接ローラやフランジ外
面拘束ローラの取替えを行う場合には交換作業の負荷が
極めて大きくなり、この点に関する改善が求められてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、矯
正すべきH形鋼のサイズに変更があっても迅速に対応で
き、しかもローラの交換の必要がある場合にはそれを簡
便かつ迅速に実行し得る新規な矯正装置を提案するとこ
ろにある。
正すべきH形鋼のサイズに変更があっても迅速に対応で
き、しかもローラの交換の必要がある場合にはそれを簡
便かつ迅速に実行し得る新規な矯正装置を提案するとこ
ろにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、H形鋼のフ
ランジを外側から押圧するフランジ押圧ローラと、H形
鋼のウエブをその表裏の少なくとも一方から押圧するウ
エブ押圧ローラおよびH形鋼のフランジの先端部分をフ
ランジ幅寸法の変動にかかわらず押圧できるフランジ先
端押圧ローラとを備える装置であって、昇降手段を備え
るアウターフレームの内部に、H形鋼を両側に挟みアウ
ターフレームをガイドにして相互に接近離隔する向きに
移動可能な一対のインナーフレームを配置し、各インナ
ーフレームのそれぞれに、フランジ押圧ローラ、ウエブ
押圧ローラおよびフランジ先端押圧ローラの組合せにな
るローラユニットをH形鋼の長手方向に沿って配列して
なり、該ローラユニットはインナーフレーム内でH形鋼
の長手方向に沿って進退移動可能な移動機構を有する、
ことを特徴とするH形鋼用ローラ矯正装置である。
ランジを外側から押圧するフランジ押圧ローラと、H形
鋼のウエブをその表裏の少なくとも一方から押圧するウ
エブ押圧ローラおよびH形鋼のフランジの先端部分をフ
ランジ幅寸法の変動にかかわらず押圧できるフランジ先
端押圧ローラとを備える装置であって、昇降手段を備え
るアウターフレームの内部に、H形鋼を両側に挟みアウ
ターフレームをガイドにして相互に接近離隔する向きに
移動可能な一対のインナーフレームを配置し、各インナ
ーフレームのそれぞれに、フランジ押圧ローラ、ウエブ
押圧ローラおよびフランジ先端押圧ローラの組合せにな
るローラユニットをH形鋼の長手方向に沿って配列して
なり、該ローラユニットはインナーフレーム内でH形鋼
の長手方向に沿って進退移動可能な移動機構を有する、
ことを特徴とするH形鋼用ローラ矯正装置である。
【0006】
【作用】この発明は、外法一定のH形鋼を矯正する場合
は勿論のこと、サイズの異なる種々のH形鋼の矯正に対
応できるよう、フランジ押圧ローラ、ウエブ押圧ローラ
およびフランジ先端押圧ローラのそれぞれに配置位置の
変更可能な機能をもたせ、これらの組合せになるローラ
ユニットを、各インナーフレーム内でH形鋼の長手方向
に沿うように配列したものであって、このような構成に
よればローラの組替え回数を低減することが可能となり
効率的な矯正作業が実施できる。
は勿論のこと、サイズの異なる種々のH形鋼の矯正に対
応できるよう、フランジ押圧ローラ、ウエブ押圧ローラ
およびフランジ先端押圧ローラのそれぞれに配置位置の
変更可能な機能をもたせ、これらの組合せになるローラ
ユニットを、各インナーフレーム内でH形鋼の長手方向
に沿うように配列したものであって、このような構成に
よればローラの組替え回数を低減することが可能となり
効率的な矯正作業が実施できる。
【0007】また、ウエブとフランジとの接合部分(フ
ィレット)の形状が異なるH形鋼の矯正を行うためにウ
エブ押圧ローラを取り替えるような場合には、左右のイ
ンナーフレームを相互に離隔する向きに移動させその間
隔を拡げて、そこに上下左右のウエブ押圧ローラをそれ
ぞれ個別にインナーフレームより引き出して組替えるこ
とができるので、ローラの取替えに要する労力や時間を
必要最小限にとどめることができる。
ィレット)の形状が異なるH形鋼の矯正を行うためにウ
エブ押圧ローラを取り替えるような場合には、左右のイ
ンナーフレームを相互に離隔する向きに移動させその間
隔を拡げて、そこに上下左右のウエブ押圧ローラをそれ
ぞれ個別にインナーフレームより引き出して組替えるこ
とができるので、ローラの取替えに要する労力や時間を
必要最小限にとどめることができる。
【0008】さらに、ウエブ押圧ローラの取替えにおい
ては一般の工場に備え付けられている天井クレーンを利
用することができるので、特別な組替え装置やシフト装
置を必要としない利点があり、しかもウエブ押圧ローラ
は非駆動化が容易なのでこのような場合には駆動源との
接続や切り離しなどの手間もかからずローラ交換作業の
効率化も図ることができる。
ては一般の工場に備え付けられている天井クレーンを利
用することができるので、特別な組替え装置やシフト装
置を必要としない利点があり、しかもウエブ押圧ローラ
は非駆動化が容易なのでこのような場合には駆動源との
接続や切り離しなどの手間もかからずローラ交換作業の
効率化も図ることができる。
【0009】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明を詳細に説明す
る。図1, 2および図3(図2,図3は図1のa−a断
面、b−b断面を示したものであるが、図2の下側、図
3の上側のローラユニットについては省略して示してあ
る。)はこの発明に従うローラ矯正装置の一例を模式的
に示したものである。
る。図1, 2および図3(図2,図3は図1のa−a断
面、b−b断面を示したものであるが、図2の下側、図
3の上側のローラユニットについては省略して示してあ
る。)はこの発明に従うローラ矯正装置の一例を模式的
に示したものである。
【0010】同図中1は矯正すべきH形鋼、2a〜2d
はH形鋼1のフランジ1a,1bをその外側からそれぞ
れ押圧するフランジ押圧ローラであって、このフランジ
押圧ローラ2a〜2dはチョックcに液圧シリンダーの
如き駆動手段Sが備えられていて、該駆動手段Sの作動
にてフンラジ押圧ローラ2a〜2dをH形鋼1の長手方
向と直交する向き(H形鋼の幅方向)に進退移動させる
ことができ、サイズ(ウエブ高さ)の異なるH形鋼の矯
正に対応させるべくローラ間隔が変更できるようになっ
ている。
はH形鋼1のフランジ1a,1bをその外側からそれぞ
れ押圧するフランジ押圧ローラであって、このフランジ
押圧ローラ2a〜2dはチョックcに液圧シリンダーの
如き駆動手段Sが備えられていて、該駆動手段Sの作動
にてフンラジ押圧ローラ2a〜2dをH形鋼1の長手方
向と直交する向き(H形鋼の幅方向)に進退移動させる
ことができ、サイズ(ウエブ高さ)の異なるH形鋼の矯
正に対応させるべくローラ間隔が変更できるようになっ
ている。
【0011】また、3a〜3dはH形鋼1のウエブ1c
を押圧するウエブ押圧ローラであり、このウエブ押圧ロ
ーラ3a〜3dはチョックc1 につながる駆動手段S1
の作動によって上下に、また駆動手段S2 (駆動手段S
2 は対向するウエブ押圧ローラの相互間隔を変更するも
のであるが、かかるロールを取り替える際にチョックc
1 とともにローラユニットから取り出すときにも使用さ
れる)によってチョックc1 、シフトブロックBととも
にガイドB1 に沿って移動できるようになっている。
を押圧するウエブ押圧ローラであり、このウエブ押圧ロ
ーラ3a〜3dはチョックc1 につながる駆動手段S1
の作動によって上下に、また駆動手段S2 (駆動手段S
2 は対向するウエブ押圧ローラの相互間隔を変更するも
のであるが、かかるロールを取り替える際にチョックc
1 とともにローラユニットから取り出すときにも使用さ
れる)によってチョックc1 、シフトブロックBととも
にガイドB1 に沿って移動できるようになっている。
【0012】4a〜4dはH形鋼1のフランジ1a,1
bの各先端部を押圧するフランジ先端押圧ローラであっ
て、このフランジ先端押圧ローラ4a〜4dは、軸受
b,b 1 を介して回転可能に保持される主軸Rの先端に
配置される。フランジ先端押圧ローラ4a, bを配置し
た主軸Rには主軸駆動用のギヤgが設けられていて、こ
のギャgは駆動源Mの減速機M1 に接続される。なお、
この例では、ウエブ押圧ローラ3a〜3dを単独で移動
させることができる構造にし、フランジ先端押圧ローラ
4a〜4dは固定式として示してあるが、その逆、すな
わち、ウエブ押圧ローラ3a〜3dを固定式に、フラン
ジ先端押圧ローラを移動させることができる構造にして
もかまわない。
bの各先端部を押圧するフランジ先端押圧ローラであっ
て、このフランジ先端押圧ローラ4a〜4dは、軸受
b,b 1 を介して回転可能に保持される主軸Rの先端に
配置される。フランジ先端押圧ローラ4a, bを配置し
た主軸Rには主軸駆動用のギヤgが設けられていて、こ
のギャgは駆動源Mの減速機M1 に接続される。なお、
この例では、ウエブ押圧ローラ3a〜3dを単独で移動
させることができる構造にし、フランジ先端押圧ローラ
4a〜4dは固定式として示してあるが、その逆、すな
わち、ウエブ押圧ローラ3a〜3dを固定式に、フラン
ジ先端押圧ローラを移動させることができる構造にして
もかまわない。
【0013】5は昇降手段5aを介してベースフレーム
5bに配置されたアウターフレームであって、アウター
フレーム5を昇降手段5aによって上下に移動させるこ
とにより矯正装置全体のパスライン調整を行う。
5bに配置されたアウターフレームであって、アウター
フレーム5を昇降手段5aによって上下に移動させるこ
とにより矯正装置全体のパスライン調整を行う。
【0014】6a,6bはH形鋼1を両側に挟み駆動手
段7の作動によってアウターフレーム5の内面部分に設
けたライナーrに沿って相互に接近離隔する向きに移動
可能なインナーフレームであり、このインナーフレーム
6a,6bには、各ローラを組合せてなるローラユニッ
トUがH形鋼の長手方向に沿って配置 (図1参照) さ
れ、H形鋼1のウエブ1cの上面においてはローラユニ
ットU2 ,U4 ,U6 ,U8 からなる上ローラユニット
群を、その下面においてはローラユニットU1 ,U3 ,
U5 ,U7 ,U9 からなる下ローラユニット群を上下、
左右においてそれぞれ形成する。ローラーユニット
U1 , U3 , U5 , U7 , U9 のそれぞれにはこれらを
インナーフレーム6a, 6b内で上下に移動させる昇降
手段E1 〜E5(例えば電動ジャッキや液圧シリンダ等)
が備えられている。
段7の作動によってアウターフレーム5の内面部分に設
けたライナーrに沿って相互に接近離隔する向きに移動
可能なインナーフレームであり、このインナーフレーム
6a,6bには、各ローラを組合せてなるローラユニッ
トUがH形鋼の長手方向に沿って配置 (図1参照) さ
れ、H形鋼1のウエブ1cの上面においてはローラユニ
ットU2 ,U4 ,U6 ,U8 からなる上ローラユニット
群を、その下面においてはローラユニットU1 ,U3 ,
U5 ,U7 ,U9 からなる下ローラユニット群を上下、
左右においてそれぞれ形成する。ローラーユニット
U1 , U3 , U5 , U7 , U9 のそれぞれにはこれらを
インナーフレーム6a, 6b内で上下に移動させる昇降
手段E1 〜E5(例えば電動ジャッキや液圧シリンダ等)
が備えられている。
【0015】8a, 8b, 8c, 8dは各ローラユニッ
トのケーシング、9a1 ,9a2 ,9b1 , 9b2 はイ
ンナーフレーム6a,6b内でH形鋼1の長手方向に沿
って延びるビームであって、このビーム9a1 , 9
a2 、9b1 , 9b2 (ローラユニットをインナーフレ
ーム内でH形鋼の長手方向に沿って移動させる際のガイ
ドの役目をもっている)とインナーフレーム6a, 6b
のそれぞれに設けたレールLとの間で上ローラユニット
群U2 〜U8 および下ローラユニット群U1 〜U9が挟
持されていて、各ローラユニットの上下におけるがたつ
きはこれによって極力小さくできるようになっている。
トのケーシング、9a1 ,9a2 ,9b1 , 9b2 はイ
ンナーフレーム6a,6b内でH形鋼1の長手方向に沿
って延びるビームであって、このビーム9a1 , 9
a2 、9b1 , 9b2 (ローラユニットをインナーフレ
ーム内でH形鋼の長手方向に沿って移動させる際のガイ
ドの役目をもっている)とインナーフレーム6a, 6b
のそれぞれに設けたレールLとの間で上ローラユニット
群U2 〜U8 および下ローラユニット群U1 〜U9が挟
持されていて、各ローラユニットの上下におけるがたつ
きはこれによって極力小さくできるようになっている。
【0016】10a, bと11a, bは上ローラユニット群
U2 〜U8 、下ローラユニット群U 1 〜U9 をそれぞれ
インナーフレムー6a, 6b内でH形鋼1の長手方向に
沿ってシフトさせる移動機構 (マイタギヤ, スクリュー
シャフト等) であって、この移動機構10a, b、11a,
bは例えばそれぞれのローラユニットに設けられたねじ
部に係合するスクリューシャフト12a, 12b、13a, 13
b とこのスクリューシャフト12a, 12b、13a, 13b
をマイタギヤ等を介して駆動する駆動源14からなるもの
などが適用できる。
U2 〜U8 、下ローラユニット群U 1 〜U9 をそれぞれ
インナーフレムー6a, 6b内でH形鋼1の長手方向に
沿ってシフトさせる移動機構 (マイタギヤ, スクリュー
シャフト等) であって、この移動機構10a, b、11a,
bは例えばそれぞれのローラユニットに設けられたねじ
部に係合するスクリューシャフト12a, 12b、13a, 13
b とこのスクリューシャフト12a, 12b、13a, 13b
をマイタギヤ等を介して駆動する駆動源14からなるもの
などが適用できる。
【0017】矯正すべきH形鋼1において、サイズの変
更があるような場合にはフランジ押圧ローラ2a〜2d
については、それぞれの駆動手段Sを作動させ、所定の
圧下力が得られるように対向するフランジ押圧ローラの
間隔を調整する。
更があるような場合にはフランジ押圧ローラ2a〜2d
については、それぞれの駆動手段Sを作動させ、所定の
圧下力が得られるように対向するフランジ押圧ローラの
間隔を調整する。
【0018】また、ウエブ押圧ローラ3a〜3dについ
ては、駆動手段S1 およびS2 の少なくとも一方を作動
させ、上下あるいはH形鋼1の幅方向に移動させる。
ては、駆動手段S1 およびS2 の少なくとも一方を作動
させ、上下あるいはH形鋼1の幅方向に移動させる。
【0019】フランジ先端押圧ローラ4a〜4dについ
ては、ローラユニット内での単独調整はできないが、ウ
エブ押圧ローラ3a〜3dを上あるいは下に移動させて
矯正するH形鋼のフランジ脚長に合わせたのち下ローラ
ユニットU1,U3,U5,U7,U 9 をそれぞれ上下に、ある
いはこれとともにアウターフレーム5を上下に移動させ
ることにより、上下の位置を調整する。
ては、ローラユニット内での単独調整はできないが、ウ
エブ押圧ローラ3a〜3dを上あるいは下に移動させて
矯正するH形鋼のフランジ脚長に合わせたのち下ローラ
ユニットU1,U3,U5,U7,U 9 をそれぞれ上下に、ある
いはこれとともにアウターフレーム5を上下に移動させ
ることにより、上下の位置を調整する。
【0020】この発明に従う装置では、駆動手段7にて
インナーフレーム6a,6bを互いに近接、離隔する向
きに移動させることができるので、とくにウエブ高さが
大きく変わるようなH形鋼を対象とする場合であっても
容易に対応し得る。
インナーフレーム6a,6bを互いに近接、離隔する向
きに移動させることができるので、とくにウエブ高さが
大きく変わるようなH形鋼を対象とする場合であっても
容易に対応し得る。
【0021】上ローラユニットのうちのウエブ押圧ロー
ラ3bを取替えるには次のような手順で行う。まず、イ
ンナーフレーム6a,6bを互いに離隔する向きに移動
させ、次いで図4aに示すように、駆動手段S2 を作動
させウエブ押圧ローラ3bを保持するチョックc1 とと
もにシフトブロックBをガイドB1 に沿って装置の中央
部へ移動させる。そして、一般の工場に設置されている
ような天井クレーン (図示せず) を使って図4bに示す
ように装置の上方から出し入れする。なお、このような
組替えはユニット毎に行えばよいが、作業効率の改善を
図る観点からは、例えば専用の吊具(あるいは装置)で
複数セットを同時に取替えるようにするのが好ましい。
ラ3bを取替えるには次のような手順で行う。まず、イ
ンナーフレーム6a,6bを互いに離隔する向きに移動
させ、次いで図4aに示すように、駆動手段S2 を作動
させウエブ押圧ローラ3bを保持するチョックc1 とと
もにシフトブロックBをガイドB1 に沿って装置の中央
部へ移動させる。そして、一般の工場に設置されている
ような天井クレーン (図示せず) を使って図4bに示す
ように装置の上方から出し入れする。なお、このような
組替えはユニット毎に行えばよいが、作業効率の改善を
図る観点からは、例えば専用の吊具(あるいは装置)で
複数セットを同時に取替えるようにするのが好ましい。
【0022】H形鋼の長手方向に沿って配列したローラ
ユニット群の相互間隔P (ローラピッチ) は、スクリュ
ーシャフト10a,10 b、11a, 11bを回転駆動して各ロ
ーラユニットUをインナーフレーム6a, 6b内でシフ
トさせることによって変更する。
ユニット群の相互間隔P (ローラピッチ) は、スクリュ
ーシャフト10a,10 b、11a, 11bを回転駆動して各ロ
ーラユニットUをインナーフレーム6a, 6b内でシフ
トさせることによって変更する。
【0023】なお、各ローラユニットU (上, 下ローラ
ユニット共に) にはH形鋼1を圧下する際のがたつきを
防止するため例えば図5に示すようにバランスシリンダ
BS (液圧シリンダ等) を設けておくのが望ましい。
ユニット共に) にはH形鋼1を圧下する際のがたつきを
防止するため例えば図5に示すようにバランスシリンダ
BS (液圧シリンダ等) を設けておくのが望ましい。
【0024】
【発明の効果】この発明によれば、H形鋼の矯正時にお
けるウエブとフランジ端における圧下力をその部位に応
じた適切な値にできるので、ウエブ・フランジのつけ根
部のダメージを軽減することができるし、単一のローラ
ユニット内でH形鋼の各部分をほぼ同時に圧下すること
ができるので矯正中の断面変形が回避されより効果的な
矯正を行い得る。
けるウエブとフランジ端における圧下力をその部位に応
じた適切な値にできるので、ウエブ・フランジのつけ根
部のダメージを軽減することができるし、単一のローラ
ユニット内でH形鋼の各部分をほぼ同時に圧下すること
ができるので矯正中の断面変形が回避されより効果的な
矯正を行い得る。
【0025】また、この発明によれば、ユニット内の各
ローラの位置を上下、左右で単独で調整できる他、ロー
ラピッチも比較的自由に調整可能なので近年需要の多い
外法一定H形鋼を対象とする場合でもローラの組替えを
伴うことなしに容易に対応でき、作業効率を大幅に改善
できる。
ローラの位置を上下、左右で単独で調整できる他、ロー
ラピッチも比較的自由に調整可能なので近年需要の多い
外法一定H形鋼を対象とする場合でもローラの組替えを
伴うことなしに容易に対応でき、作業効率を大幅に改善
できる。
【0026】さらに、この発明によれば、H形鋼のフィ
レット部の形状変更に応じてウエブ押圧ローラのみを交
換する必要がある場合にはそれのみを特別な装置や操作
を伴わずに容易にしかも迅速に実行し得る。
レット部の形状変更に応じてウエブ押圧ローラのみを交
換する必要がある場合にはそれのみを特別な装置や操作
を伴わずに容易にしかも迅速に実行し得る。
【図1】この発明に従う装置の構成を示した図である。
【図2】図1のa−a視図である。
【図3】図1のb−b視図である。
【図4】この発明に従う装置を構成する部材の取り替え
要領の説明図である。
要領の説明図である。
【図5】ローラユニットの要部を示した図である。
1 H形鋼 2a〜2d フランジ押圧ローラ 3a〜3d ウエブ押圧ローラ 4a〜4d フランジ先端押圧ローラ 5 昇降手段 6a, 6b インナーフレーム 7 駆動手段 8a〜8d ケーシング 9a1,9a2 ビーム 9b1,9b2 ビーム 10a, 10b 移動機構 11a, 11b 移動機構 12a, 12b スクリューシャフト 13a, 13b スクリューシャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 幹夫 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所内 (72)発明者 橋本 隆文 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所内 (72)発明者 芳村 嘉夫 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社 水島製鉄所内 (72)発明者 永尾 勝 大阪府大阪市此花区九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 木村 正男 大阪府大阪市此花区九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−126334(JP,A) 特開 平4−59124(JP,A) 特開 平6−179018(JP,A) 特開 平6−182446(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 3/05
Claims (1)
- 【請求項1】 H形鋼のフランジを外側から押圧するフ
ランジ押圧ローラと、H形鋼のウエブをその表裏の少な
くとも一方から押圧するウエブ押圧ローラおよびH形鋼
のフランジの先端部分を幅寸法の変動にかかわらず押圧
できるフランジ先端押圧ローラとを備える装置であっ
て、 昇降手段を備えるアウターフレームの内部に、H形鋼を
両側に挟みアウターフレームをガイドにして相互に接近
離隔する向きに移動可能な一対のインナーフレームを配
置し、各インナーフレームに、フランジ押圧ローラ、ウ
エブ押圧ローラおよびフランジ先端押圧ローラの組合せ
になるローラユニットをH形鋼の長手方向に沿って配列
してなり、該ローラユニットはインナーフレーム内でH
形鋼の長手方向に沿って進退移動可能な移動機構を有す
る、ことを特徴とするH形鋼用ローラ矯正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10281193A JP3280746B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | H形鋼用ローラ矯正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10281193A JP3280746B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | H形鋼用ローラ矯正装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06312218A JPH06312218A (ja) | 1994-11-08 |
JP3280746B2 true JP3280746B2 (ja) | 2002-05-13 |
Family
ID=14337431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10281193A Expired - Fee Related JP3280746B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | H形鋼用ローラ矯正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3280746B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110918695A (zh) * | 2019-10-11 | 2020-03-27 | 江苏科技大学 | 一种细长杆件双面矫直装置及矫直方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117816788B (zh) * | 2024-03-05 | 2024-05-24 | 山东宝盖新材料科技股份有限公司 | 一种光伏框架的加工设备 |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP10281193A patent/JP3280746B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110918695A (zh) * | 2019-10-11 | 2020-03-27 | 江苏科技大学 | 一种细长杆件双面矫直装置及矫直方法 |
CN110918695B (zh) * | 2019-10-11 | 2021-04-27 | 江苏科技大学 | 一种细长杆件双面矫直装置及矫直方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH06312218A (ja) | 1994-11-08 |
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