JP3280508B2 - 水処理設備における汚泥の処理方法 - Google Patents
水処理設備における汚泥の処理方法Info
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- JP3280508B2 JP3280508B2 JP05656894A JP5656894A JP3280508B2 JP 3280508 B2 JP3280508 B2 JP 3280508B2 JP 05656894 A JP05656894 A JP 05656894A JP 5656894 A JP5656894 A JP 5656894A JP 3280508 B2 JP3280508 B2 JP 3280508B2
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Activated Sludge Processes (AREA)
- Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水やし尿等の汚水の
処理を行う水処理設備において、特に、放線菌スカムの
抑制に好適な水処理設備における汚泥の処理方法に関す
るものである。
処理を行う水処理設備において、特に、放線菌スカムの
抑制に好適な水処理設備における汚泥の処理方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】放線菌スカムは、1969年に米国のミ
ルウォーキーの下水処理場で確認され、わが国において
も1979年に横須賀市の下水処理場で発生が報告され
て以来、多くの発生例がある。その発生原因は、各下水
処理場でケースバイケースであり、定説がなく未解明な
部分が多い。
ルウォーキーの下水処理場で確認され、わが国において
も1979年に横須賀市の下水処理場で発生が報告され
て以来、多くの発生例がある。その発生原因は、各下水
処理場でケースバイケースであり、定説がなく未解明な
部分が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】放線菌スカムは、その
問題点として、汚泥流出に伴う放流水質の悪化、悪臭の
発生、汚泥の圧密沈降性低下と汚泥の処理・処分工程へ
の悪影響等が挙げられる。
問題点として、汚泥流出に伴う放流水質の悪化、悪臭の
発生、汚泥の圧密沈降性低下と汚泥の処理・処分工程へ
の悪影響等が挙げられる。
【0004】本発明は、汚泥にオゾンを添加して、スカ
ムの発生原因である放線菌を殺菌するようにした水処理
設備における汚泥の処理方法を提供することを目的とす
る。
ムの発生原因である放線菌を殺菌するようにした水処理
設備における汚泥の処理方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の水処理設備における汚泥の処理方法は、下
水等の汚水を活性汚泥を用いて曝気槽において処理し、
該処理後の汚水を汚泥と処理水に分離するとともに、分
離した後の汚泥にオゾンを添加し、該オゾンを添加した
汚泥を曝気槽に供給し、曝気槽の活性汚泥に用いること
を特徴とする。
め、本発明の水処理設備における汚泥の処理方法は、下
水等の汚水を活性汚泥を用いて曝気槽において処理し、
該処理後の汚水を汚泥と処理水に分離するとともに、分
離した後の汚泥にオゾンを添加し、該オゾンを添加した
汚泥を曝気槽に供給し、曝気槽の活性汚泥に用いること
を特徴とする。
【0006】
【作用】オゾンは強力な酸化作用があり、各種物質を分
解して脱臭、脱色、殺菌効果等を示すことが知られてい
る。このオゾンを汚泥に添加すると、有機物の分解や微
生物の殺菌が行われるが、その殺菌性は活性汚泥より放
線菌の方が大きい。これにより、高濃度の放線菌を含有
する汚泥に対し、放線菌の大部分を殺菌することができ
るオゾンを添加することにより、汚泥中の放線菌濃度を
減少させた後、曝気槽の活性汚泥に用いるようにする。
解して脱臭、脱色、殺菌効果等を示すことが知られてい
る。このオゾンを汚泥に添加すると、有機物の分解や微
生物の殺菌が行われるが、その殺菌性は活性汚泥より放
線菌の方が大きい。これにより、高濃度の放線菌を含有
する汚泥に対し、放線菌の大部分を殺菌することができ
るオゾンを添加することにより、汚泥中の放線菌濃度を
減少させた後、曝気槽の活性汚泥に用いるようにする。
【0007】
【実施例】以下、本発明の水処理設備における汚泥の処
理方法を図示の実施例に基づいて説明する。図におい
て、1は所要の大きさと形状とを有する曝気槽で、この
曝気槽1に供給される汚水を曝気した後、この曝気後の
汚泥を次の最終沈澱池2に供給し、この最終沈澱池2に
て固液分離した後、処理水を排水し、汚泥を返送汚泥ポ
ンプ3にて返送汚泥管12を経てオゾン混合槽11へ供
給する。
理方法を図示の実施例に基づいて説明する。図におい
て、1は所要の大きさと形状とを有する曝気槽で、この
曝気槽1に供給される汚水を曝気した後、この曝気後の
汚泥を次の最終沈澱池2に供給し、この最終沈澱池2に
て固液分離した後、処理水を排水し、汚泥を返送汚泥ポ
ンプ3にて返送汚泥管12を経てオゾン混合槽11へ供
給する。
【0008】このオゾン混合槽11には、オゾンが供給
され、汚泥に所要のオゾンを添加した後、オゾン混合汚
泥を汚泥計量槽4へ送り、その後、曝気槽1へ供給す
る。
され、汚泥に所要のオゾンを添加した後、オゾン混合汚
泥を汚泥計量槽4へ送り、その後、曝気槽1へ供給す
る。
【0009】この場合において、オゾンはオゾン発生機
10よりオゾン混合槽11へ供給されるが、これは、例
えば、図1に示すように、空気濾過器5にて取り入れた
空気を濾過した後、空気圧縮機6にて所要圧に圧縮し、
この圧縮空気中の水分を乾燥機7にて除去し、かつミス
トセパレータ8にてさらにごみ等の不純物を除去した
後、酸素発生機9にて圧縮空気中の酸素を分離して酸素
のみをオゾン発生機10へ送り、ここで所要のオゾンを
発生させ、オゾンをオゾン混合槽11へ供給するもので
ある。
10よりオゾン混合槽11へ供給されるが、これは、例
えば、図1に示すように、空気濾過器5にて取り入れた
空気を濾過した後、空気圧縮機6にて所要圧に圧縮し、
この圧縮空気中の水分を乾燥機7にて除去し、かつミス
トセパレータ8にてさらにごみ等の不純物を除去した
後、酸素発生機9にて圧縮空気中の酸素を分離して酸素
のみをオゾン発生機10へ送り、ここで所要のオゾンを
発生させ、オゾンをオゾン混合槽11へ供給するもので
ある。
【0010】なお、オゾン発生機10及びオゾン混合槽
11は、通常使用される公知もので、その構成は特に限
定されるものではなく、本実施例以外にも、オゾン化空
気を発生させて汚泥を直接曝気して汚泥とオゾンを接触
させる方法や、オゾン水を生成させて返送汚泥管12内
にオゾン水を注入する方法等が用いられる。
11は、通常使用される公知もので、その構成は特に限
定されるものではなく、本実施例以外にも、オゾン化空
気を発生させて汚泥を直接曝気して汚泥とオゾンを接触
させる方法や、オゾン水を生成させて返送汚泥管12内
にオゾン水を注入する方法等が用いられる。
【0011】また、オゾンの添加位置は、本実施例以外
の返送汚泥管12のどの位置であってもよいが、多くの
下水処理場の場合、構造上、返送汚泥ポンプ3と汚泥計
量槽4の間あるいは汚泥計量槽4の下流位置が添加し易
い。
の返送汚泥管12のどの位置であってもよいが、多くの
下水処理場の場合、構造上、返送汚泥ポンプ3と汚泥計
量槽4の間あるいは汚泥計量槽4の下流位置が添加し易
い。
【0012】また、混合液中にオゾンを添加するという
観点では、曝気槽1内の混合液、汚泥のどちらにオゾン
を添加しても殺菌効果は同じであるが、通常、曝気槽1
は開放形であり、高濃度オゾンを曝気槽1に散気すると
未溶解のオゾンが排ガスとして放散し、人体に有害とな
るため、返送汚泥管12の適宜位置においてオゾンを添
加し、排ガスは別途排オゾン処理装置を設けて処理を行
うか、又は配管で原水槽に導いて原水中に溶解させる。
観点では、曝気槽1内の混合液、汚泥のどちらにオゾン
を添加しても殺菌効果は同じであるが、通常、曝気槽1
は開放形であり、高濃度オゾンを曝気槽1に散気すると
未溶解のオゾンが排ガスとして放散し、人体に有害とな
るため、返送汚泥管12の適宜位置においてオゾンを添
加し、排ガスは別途排オゾン処理装置を設けて処理を行
うか、又は配管で原水槽に導いて原水中に溶解させる。
【0013】図2は、混合液中にオゾンを添加したとき
の微生物殺菌性を示すものである。通常放線菌による発
泡は、試水1ml当りに10万個存在すると発生し、1
00万個レベルでスカム障害が起こるとされている。実
験によれば放線菌と放線菌計数培地上に形成された放線
菌以外の菌(全菌と称する)に対するオゾンの殺菌性
は、両者の間に差があり、放線菌の方がよく死滅してい
ることがわかる。また、放線菌数が10万個/ml以下
となるオゾン消費量は2.4μgO3/mg・MLSS
であったが、実際には2μgO3/mg・MLSSのと
きにも、放線菌の作用による試水の発泡が観察されなか
ったことによりMLSS1mg当り2μgのオゾン量で
試水の発泡を防止できることがわかった。
の微生物殺菌性を示すものである。通常放線菌による発
泡は、試水1ml当りに10万個存在すると発生し、1
00万個レベルでスカム障害が起こるとされている。実
験によれば放線菌と放線菌計数培地上に形成された放線
菌以外の菌(全菌と称する)に対するオゾンの殺菌性
は、両者の間に差があり、放線菌の方がよく死滅してい
ることがわかる。また、放線菌数が10万個/ml以下
となるオゾン消費量は2.4μgO3/mg・MLSS
であったが、実際には2μgO3/mg・MLSSのと
きにも、放線菌の作用による試水の発泡が観察されなか
ったことによりMLSS1mg当り2μgのオゾン量で
試水の発泡を防止できることがわかった。
【0014】一方、オゾン添加量の上限値については、
返送汚泥の目的が汚水を処理する有用な菌を返流して、
曝気槽中の活性汚泥濃度を一定に保つということである
ため、特に限定されるものではないが、放線菌は数多く
殺菌し、逆に活性汚泥についてはできるだけ殺菌されな
い濃度とすることが好ましい。
返送汚泥の目的が汚水を処理する有用な菌を返流して、
曝気槽中の活性汚泥濃度を一定に保つということである
ため、特に限定されるものではないが、放線菌は数多く
殺菌し、逆に活性汚泥についてはできるだけ殺菌されな
い濃度とすることが好ましい。
【0015】図2に示すオゾンの添加効果を示すグラフ
によれば、全菌数はオゾンの消費量が多くなるに伴って
減少するが、その傾向は放線菌よりゆるやかであるもの
の10μgO3/mg・MLSS以上で急激に死滅する
ため、この程度の添加濃度にとどめておくことが望まし
い。
によれば、全菌数はオゾンの消費量が多くなるに伴って
減少するが、その傾向は放線菌よりゆるやかであるもの
の10μgO3/mg・MLSS以上で急激に死滅する
ため、この程度の添加濃度にとどめておくことが望まし
い。
【0016】この時の全菌数の殺菌程度は全体の10〜
20%であり、このような汚泥を返送した場合において
も放流水質を悪化させるものでなく、本来の目的である
水処理を充分達し得ることが確認された。
20%であり、このような汚泥を返送した場合において
も放流水質を悪化させるものでなく、本来の目的である
水処理を充分達し得ることが確認された。
【0017】
【発明の効果】本発明の水処理設備における汚泥の処理
方法によれば、曝気槽において処理した汚水を汚泥と処
理水に分離するとともに、分離した後の汚泥にオゾンを
添加し、該オゾンを添加した汚泥を曝気槽に供給し、曝
気槽の活性汚泥に用いるため、放線菌スカムの抑制が適
当に行われるので、放線菌による発泡が抑制される。
方法によれば、曝気槽において処理した汚水を汚泥と処
理水に分離するとともに、分離した後の汚泥にオゾンを
添加し、該オゾンを添加した汚泥を曝気槽に供給し、曝
気槽の活性汚泥に用いるため、放線菌スカムの抑制が適
当に行われるので、放線菌による発泡が抑制される。
【図1】本発明の水処理設備における汚泥の処理方法の
フローチャートである。
フローチャートである。
【図2】オゾンの添加効果を示すグラフ図である。
1 曝気槽 2 最終沈澱池 3 返送汚泥ポンプ 4 汚泥計量槽 5 空気濾過器 6 空気圧縮機 7 乾燥機 8 ミストセパレータ 9 酸素発生機 10 オゾン発生機 11 オゾン混合槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 3/12 C02F 1/50 C02F 1/78
Claims (1)
- 【請求項1】 下水等の汚水を活性汚泥を用いて曝気槽
において処理し、該処理後の汚水を汚泥と処理水に分離
するとともに、分離した後の汚泥にオゾンを添加し、該
オゾンを添加した汚泥を曝気槽に供給し、曝気槽の活性
汚泥に用いることを特徴とする水処理設備における汚泥
の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05656894A JP3280508B2 (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 水処理設備における汚泥の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05656894A JP3280508B2 (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 水処理設備における汚泥の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07241577A JPH07241577A (ja) | 1995-09-19 |
JP3280508B2 true JP3280508B2 (ja) | 2002-05-13 |
Family
ID=13030752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05656894A Ceased JP3280508B2 (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 水処理設備における汚泥の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3280508B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4581174B2 (ja) * | 2000-03-22 | 2010-11-17 | 栗田工業株式会社 | 生物処理方法 |
JP2005296852A (ja) * | 2004-04-13 | 2005-10-27 | Sumiju Kankyo Engineering Kk | 生物処理設備及び生物処理方法 |
US7513999B2 (en) * | 2006-09-29 | 2009-04-07 | Praxair Technology, Inc. | Ozonation of wastewater for reduction of sludge or foam and bulking control |
-
1994
- 1994-03-01 JP JP05656894A patent/JP3280508B2/ja not_active Ceased
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07241577A (ja) | 1995-09-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RVOP | Cancellation by post-grant opposition |