JP3280255B2 - コンバインの刈取部構造 - Google Patents

コンバインの刈取部構造

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JP3280255B2 JP34079296A JP34079296A JP3280255B2 JP 3280255 B2 JP3280255 B2 JP 3280255B2 JP 34079296 A JP34079296 A JP 34079296A JP 34079296 A JP34079296 A JP 34079296A JP 3280255 B2 JP3280255 B2 JP 3280255B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの刈取
部構造に係り、詳しくは、不都合なく刈取装置を円滑に
駆動できる刈取部の構造を得る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】バリカン型刈取装置では、実開昭58‐
35824号公報に示されるように、可動刃を駆動する
刈刃クランクを上下軸心周りに回転させる構造と、実開
昭63‐163116号公報や特開平7‐322738
号公報に示されるように、刈刃クランクを前後軸心周り
に回転させる構造とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記いずれの軸心を採
るにせよ、クランク状の駆動回転体を回転させるのであ
るから、バリカン型刈取装置は駆動に伴う負荷変動が大
であるとか、回転振動が生じ易い等、作動が非円滑化し
易い傾向がある。そこで、作動の円滑さについて考えて
みると、刈刃クランクを上下軸心周りに回転させる構造
では、回転に伴ってクランクの押圧作用箇所と可動刃と
の前後距離が変化するが、前後軸心周りに回転させる構
造では、押圧作用箇所と可動刃との前後距離が変わら
ず、しかも、刈刃の摺動部に近い位置に押圧作用できる
利点がある。すなわち、作動の円滑さの点では前後向き
軸心を採る方が良さそうである。
【0004】上記実情に鑑みて本発明は、刈刃駆動部の
回転軸心を前後向きとした刈取装置を採用するに当た
り、刈取部を構成する刈取フレームに切れ藁やゴミが堆
積し易いという不利が生じない状態で実現させることを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕第1発明は、バリカン型の刈取機構、及びこの
刈取機構を駆動するための駆動回転体を前後軸心周りに
回転させる刈刃駆動部を備えて成る刈取装置と、刈取ら
れた穀稈を後方のフィードチェーンに向けて上横方向に
斜め移送する縦搬送装置とを備えたコンバインの刈取部
構造であって、刈取機構における左右向きの刈刃支持フ
レームを、左右の分草フレームに亘って架設連結し、機
体に昇降自在に支持される単一の刈取主フレーム先端部
と未刈り側分草フレーム後端部とを左右向きの第1横フ
レームで連結するとともに、この第1横フレームと刈刃
支持フレームとに亘って刈刃駆動部を取付ける支持フレ
ームを架設連結し、さらに、既刈り側分草フレーム後端
部と刈取主フレーム先端部とを、第1横フレームよりも
前方に位置する左右向きの第2横フレームで連結して刈
取りフレームを構成してあることを特徴とする。
【0006】第2発明は、第1発明において、刈取主フ
レームを、その根元部において機体に対して横スライド
移動可能に支持してあることを特徴とする。
【0007】第3発明は、第1発明又は第2発明におい
て、第2横フレームを、既刈り側分草フレーム後端と支
持フレームとを連結する左右向きの横部材と、この横部
材の左右中間と刈取主フレーム先端部とを連結する斜め
部材とで構成するとともに、斜め部材と、これの前方に
位置する部分の横部材とで挟まれたスペース部の上側位
置に、左右に往復移動する振動プレートを配置してある
ことを特徴とする。
【0008】〔作用〕実開平3‐117417号公報
や、特開平8‐168314号公報に示されたものか
ら、図10に示すように、一般に刈取フレームは、機体
に支承される刈取主フレーム9を、左右の分草フレーム
の後端どうしを連結する横フレーム100の左右中央部
に連結し、かつ、複数の分草フレーム29a,29b,
29cの後部どうしを刈刃フレーム80で連結する構造
を採っている。この場合、刈刃駆動部は上下軸心を持つ
もの(実開昭58‐35824号公報参照)が多く、刈
取機構の上方に配置されている。
【0009】そこで、請求項1の構成のように、前後軸
心Xを有した刈刃駆動部37を採用すると、それは刈取
機構の後部に配置されることになるので、その配置スペ
ースを確保するために、横フレーム100の位置を従来
のものよりも後方にズラす(図10の仮想線参照)こと
になるが、そうなると、横フレーム100が、縦搬送装
置15による穀稈搬送経路の直下にも位置するので、搬
送穀稈から落ちてくる切れ藁やゴミがその横フレーム1
00上に堆積して搬送抵抗になるとか、搬送詰まりに発
展するおそれが高くなり好ましくない。
【0010】尚、図10に示す展開平面図では、縦搬送
装置15と仮想線で描かれた横フレーム100とはあま
り干渉していないように見えるが、縦搬送装置は後上が
り傾斜するものであり、実際にはその前端は前後方向で
刈取機構11A付近に位置しており、仮想線の横フレー
ム100は、縦搬送装置15による穀稈搬送経路の直下
に位置するようになるのである。
【0011】しかして、請求項1の構成では、左分草フ
レーム後端部と刈取主フレーム先端部とを、第1横フレ
ームよりも前方に位置する左右向きの第2横フレームで
連結してあるから、第2横フレームの前後方向位置を、
従来の横フレームと同じ又は前に寄せる等、少なくとも
従来の位置よりも後方にズレ難いようにすることができ
るから、その第2横フレームを、平面視における縦搬送
装置の穀稈搬送経路外に位置させることができ、従っ
て、切れ藁やゴミ等がその第2横フレームに堆積するこ
とを解消又は抑制できるようになる。
【0012】そして、図4に示すように、第1及び第2
横フレーム93,97によって左右の分草フレーム29
c,29aと刈取主フレーム9とが一体化されることに
なるから、刈取部としてのフレーム強度が従来の左右対
称形状のものに比べて不足することもない。又、刈刃駆
動部11Bは刈取機構11Aの未刈り側(右側)部分に
装備されることになるから、例えば図4に示すように、
その後部にフライホイール92等の回転物を付設するこ
とがあっても、その回転物92は平面視における縦搬送
経路外に位置しており、切れ藁巻き付き等が生じ難い点
で好ましい。
【0013】請求項2の構成では、刈取部が機体に対し
て相対的に左に寄った回り刈り形態と、刈取部が機体に
対して相対的に中央側に移動した中割り刈り形態とを選
択できるように刈取部を機体に対して横スライドさせる
構造を採る場合、請求項1の構成による刈取フレームと
すれば、刈取主フレームの左側に位置する第2横フレー
ムを前に寄せてあるから、横スライド移動の如何に拘ら
ずにその第2横フレームは縦搬送経路外に位置してお
り、好都合である。
【0014】請求項3の構成によれば、第2横フレーム
の右側を、刈刃駆動部を支持する支持フレームと、刈取
主フレームとの双方に連結してあるから、刈取フレーム
における刈取主フレーム取出し部分に略三角形フレーム
部(スペース部)が構成されることになり、刈取フレー
ムの強度を十分に取ることがでがきる。しかしながら、
その略三角形フレーム部には、穀稈を縦搬送装置の始端
に集める横搬送装置の下に、或いは、縦搬送装置の始端
の下方に位置することになり、異物堆積のおそれが高く
なる。そこで、略三角形フレーム部の上に往復移動する
振動プレートを設けてあるから、切れ藁、ゴミ等が落ち
てきても地面に振るい落として堆積しないようになると
ともに、プレートであるから上下寸法が薄く、搬送穀稈
に接触する等の搬送妨げになることもない。
【0015】〔効果〕請求項1〜3のいずれに記載され
たコンバインでも、可動刃の駆動上で有利な前後回転軸
心を有した刈刃駆動部を採りながら、強度不足なく、か
つ、切れ藁等の異物堆積が生じない刈取フレームが構成
でき、バリカン型刈取装置を円滑に駆動できる構造を不
都合なくレイアウトできる合理的な刈取部構造が得られ
た。
【0016】請求項2に記載された刈取部構造では、刈
取部を横スライドさせる構成にも好適となる利点があ
る。
【0017】請求項3に記載された刈取部構造では、刈
取主フレーム先端部に略三角形フレーム部を形成して刈
取フレーム強度を向上し得るものを、そのために異物堆
積し易くなるという新たな不都合も同時に解消でき、不
都合なく実現できる利点がある。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は2条刈りの自脱型コンバイ
ンの側面を示しており、左右一対のクローラ走行装置1
を備えた機体2の前部に、横軸支点Pを中心にして油圧
シリンダ3で上下に駆動揺動可能に、刈取前処理装置で
ある刈取部4が連結されるとともに、機体2には脱穀装
置5、操縦部6、穀粒ホッパ−7、エンジン8等が搭載
されている。
【0019】図1、図2に示すように、刈取部4には、
横軸支点Pを中心に上下揺動可能に支持された刈取主フ
レーム9、並列配備された左右一対の引起し装置10
a,10b、引起こされた穀稈の株元を刈取るバリカン
型の刈取装置11、刈取り穀稈を刈り幅中間に掻込み合
流する左右一対のパッカー12a,12b、各パッカー
上部から斜め前方に片持ち状に延出された左右一対の補
助搬送装置13,13、刈取り穀稈を後方上方に搬送し
て横倒し姿勢で脱穀装置5のフィードチェーン14に受
け渡す縦搬送装置15等が備えられている。
【0020】縦搬送装置15は、穀稈株元側に作用する
株元挟持搬送機構15aと穀稈穂先側に作用する穂先係
止搬送機構15bから成り、この縦搬送装置15が横軸
支点Pを中心にして上下に揺動されることで扱き深さ調
節を行うことができるよう構成されている。
【0021】次に伝動系について説明する。図8に示す
ように、エンジン8の出力は作業系と走行系とに分岐さ
れ、一方の分岐動力は脱穀装置5と穀粒ホッパー7の穀
粒搬出機構に伝達され、他方の分岐動力は走行用変速装
置としての静油圧式無段変速装置(HST)16に伝達
されて適宜変速された後、ミッションケース17で減速
されて左右のクローラ走行装置1に伝達される。また、
静油圧式無段変速装置16の変速出力はミッションケー
ス17内で分岐され、その一部の分岐動力が刈取部4に
伝達されるようになっている。
【0022】詳述すると、図3、図5及び図8に示すよ
うに、機体1の前部に立設した刈取部支持台(図示せ
ず)には、刈取部の揺動支点となる横軸支点Pと同芯状
に原動軸19がブラケット(図示せず)を介して横架さ
れ、この原動軸19とミッションケース17の刈取部駆
動軸21とが一方向クラッチ22及びベルト伝動機構2
3を介して連動連結され、分岐変速動力の正転動力のみ
が刈取部駆動力として原動軸19に伝達されている。
【0023】そして、刈取主フレーム9の基端ボス部
(図示せず)が原動軸19に沿って横スライド可能に支
持されるとともに、この基端ボス部には、原動軸19に
トルク伝達可能かつ横スライド自在に外嵌したベベルギ
ヤ24、及びこのベベルギヤ24に咬合するベベルギヤ
25が基端ボス部と共に横移動可能に装着されている。
又、基端ボス部からは前後向き伝動軸26を挿通支持し
たパイプフレーム27が前方に向けて延出されるととも
に、前後向き伝動軸26の後端にベベルギヤ25が連結
されている。
【0024】刈取フレームの構造について説明する。図
2〜図5に示すように、刈取主フレーム9の前端には、
右分草フレーム29a後部を折り曲げて成る第1横フレ
ーム93が連結され、この第1横フレーム93には、刈
刃駆動用のベベルギヤケース37を取付支持する左右の
取付プレート(支持フレームkの一例)94,95の後
端が連結されている。3本の分草フレーム29a,29
b,29cは、前後中間部において後述する刈刃台(刈
刃支持フレームの一例)80によって連結されるととも
に、左と中央の分草フレーム29c,29bの後端と左
取付プレート94とは、横向き水平で筒状の伝動ケース
(横部材の一例)28で連結され、かつ、伝動ケース2
8と刈取主フレーム9前端とを連結する三角プレート
(斜め部材の一例)96を設けてあり、伝動ケース28
と三角プレート96とによって第2横フレーム97が構
成されている。
【0025】右取付プレート95は、第1横フレーム9
3と刈刃台80とに亘って架設連結されており、刈刃駆
動部分における刈刃台80を補強している。又、左右の
分草フレーム29a,29cの前部に、左右の引起し装
置10a,10bの下部が連結支持されている。図3に
示すように、三角プレート96の上側には、可動刃82
に取付けられた振動プレート99が配置されている。つ
まり、刈取装置11の駆動に伴って振動プレート99も
左右に往復移動して、三角プレート96上に落ちてくる
切れ藁やゴミ等を振るい落とし、堆積しないように機能
する。
【0026】図3〜図6に示すように、パイプフレーム
27の前端と右側の引起し装置10aの上部とがベベル
ギヤケース30で連結され、前後向き伝動軸26と引起
し装置10aの入力軸31aとがベベルギヤ連動されて
いる。また、ベベルギヤケース30の下部には、前後向
き伝動軸26にベベルギヤ連動された縦向きの中間伝動
軸32を挿通した筒ケース33が延出されるとともに、
更にその下部に中間ベベルギヤケース34が設けられて
いる。この中間ベベルギヤケース34からは、内外2重
軸状に縦向き伝動軸35,36が下方の伝動ケース28
に向けて延出されている。
【0027】内側の縦向き伝動軸35は中間伝動軸32
の下端に増速状態でベベルギヤ連動されており、この縦
向き伝動軸35の下端が伝動ケース28の右端部に設け
たベベルギヤケース37に挿入されて、伝動ケース28
に挿通した横向き伝動軸38に伝動ベベルギヤ機構53
によって連動されている。又、外側に配置された筒状の
外側縦向き伝動軸36は、同じく中間伝動軸32の下端
に減速状態でベベルギヤ連動され、その下部に右側のパ
ッカー12aがトルクリミッタ39を介して取付けられ
るとともに、このパッカー12aの上部に備えられた駆
動プーリ40aに右側の掻き込み搬送ベルト13aが巻
き掛けられている。尚、駆動される右側のパッカー12
aに対して左側のパッカー12bが咬合駆動される構造
である。
【0028】左右の補助搬送装置13は、駆動プーリ4
0a,40bと、その斜め前方に配置された従動プーリ
49a,49bとに亘って係止突起付きの搬送ベルト1
3a,13bを巻回して構成されている。各従動プーリ
49a,49bは、補助搬送装置13に対する上方カバ
ー部材である板金製の支持フレーム(図示せず)に支承
されている。
【0029】伝動ケース28の左端部からはベベルギヤ
ケース41を介してパイプフレーム42が立設され、伝
動ケース28に挿通した横向き伝動軸38とパイプフレ
ーム42に挿通した縦向き伝動軸43とがベベルギヤ連
動されている。また、パイプフレーム42の上端部と左
側の引起し装置10bの上部とがベベルギヤケース44
を介して連結され、パイプフレーム42に挿通された縦
向き伝動軸43と引起し装置10bの入力軸31bとが
ベベルギヤ連動されている。
【0030】又、伝動ケース28の右端部に設けたベベ
ルギヤケース37において、前後方向に向かう刈刃駆動
軸45と内側の縦向き伝動軸35とが刈刃ベベルギヤ機
構52によって連動され、この刈刃駆動軸45の前端部
に設けたクランク46と刈取装置11に備えた縦向きの
ナイフヘッド47とを係合させ、刈刃駆動軸45の回転
によって刈取装置11を一定ストロークで左右に往復駆
動するよう構成されている。
【0031】刈取装置11の構造について説明する。図
3〜図7に示すように、刈取装置11は刈取機構11A
と刈刃駆動部11Bとから成り、刈取機構11Aは、分
草フレーム29a,29b,29cに亘って取付けられ
た刈刃台80に固定される固定刃81と、これに対して
左右に摺動自在である可動刃82と、これに取付ステー
83を介して固定されるナイフヘッド47等から構成さ
れている。刈刃駆動部11Bは、ベベルギヤケース37
及び、これに支承される駆動回転体Dとから構成されて
いる。
【0032】ナイフヘッド47は、平面視で後向き開放
のコ字状に折り曲げられた板材で成り、左右方向に間隔
を隔てて一対の受動面47a,47aが形成され、前後
軸心Xを有した駆動回転体Dに備えられたベアリング8
4を、その外径が丁度ナイフヘッド47に内嵌合するよ
うにしてある。駆動回転体Dは、刈刃駆動軸45の先端
に、刈刃クランク46を溶着して構成されており、その
刈刃クランク46にベアリング84を回転自在に支承し
てある。
【0033】図4に示すように、可動刃82と取付ステ
ー83とは、固定刃81の後端面に摺接するスライダー
85を伴ってリベット等で一体化され、可動刃82を押
さえるナイフクリップ86と共に締め上げ固定されるス
ライドプレート87が、スライダー85の後端面に摺接
するようにして、可動刃82を前後上下に位置決めされ
て左右にのみ摺動移動するように構成されている。
【0034】そして、刈刃台80の後縁に、ナイフヘッ
ド47が前方に入り込む凹部80aを形成してあり、ベ
アリング83すなわちクランク46がその凹部に入り込
む状態に配置構成されている。又、刈刃駆動軸45の軸
心Xが、ナイフヘッド47の上下のほぼ中央に位置させ
てあり、クランク46の回転軌跡のほぼ上下中央の高さ
レベルに可動刃82を位置させてある。加えて、クラン
ク46の回転軌跡の上限及び下限におけるベアリング8
4中心Yの上下間隔よりも、ナイフヘッド47の上下長
さが僅かに長いように設定してある。
【0035】つまり、クランク46がナイフヘッド47
の受動面47aを押圧する力点と、可動刃82の左右の
摺動移動箇所である作用点との前後間隔、及び、上下間
隔のいずれもが短くなっており、可動刃82を円滑に摺
動駆動できるのである。又、クランク46は、回転軸心
Xに関してベアリング84装着部の反対側に、軸心方向
に膨出したウェイト部88を備えた円盤状に形成されて
おり、クランク46の回転に伴う振動を軽減するバラン
サーとして機能するようになっている。
【0036】駆動回転体Dについて詳述する。図6、図
7に示すように、可動刃移動用のベアリング84の支軸
89と、回転振動軽減用のバランスウェイト88とを鋳
造によって一体形成してクランク46を形成してあると
ともに、ウェイト部88は、ベベルギヤケース37と接
触しないぎりぎりのところまで外径及び後方に突出させ
た形状にして、軽量にしてバランス作用の高い効率的な
バランサーに構成されている。
【0037】図4に示すように、ベベルギヤケース37
(刈刃ベベルギヤ機構52)は刈取装置11全体に対し
ての右側に配置されており、縦搬送装置15の穀稈搬送
経路から右に離れた箇所にレイアウトされている。従っ
て、刈刃受動軸45後端に装着されたフライホイール9
2には、縦搬送される穀稈から落ちてくる切れ藁やゴミ
等が降り掛かり難いのである。
【0038】〔別実施形態〕図9に示すように、刈刃ク
ランク46に第1フライホイール92を、かつ、刈刃駆
動軸45の後部をベベルギヤケース37から突出して、
第2フライホイール98を夫々備えた構造でも良い。こ
の場合、第2フライホイール98には、支軸89の軸心
Xの反対側に位置するバランスウェイト98aを一体形
成してあり、第2フライホイール98は振動軽減用のバ
ランサーとしても機能するようにしてある。そして、第
1横フレーム93は、第2フライホイール98の後側に
横臥配置されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】刈取部の前部を示す平面図
【図3】刈取部の伝動系における補助搬送装置部分を示
す縦断側面図
【図4】刈取フレーム、刈取装置、及び縦搬送装置を示
す平面図
【図5】刈取部の伝動系の一部を示す正面図
【図6】右側パッカー及び刈取り装置の駆動系を示す縦
断側面図
【図7】刈取装置の駆動系を示す横断平面図
【図8】刈取部への伝動系統図
【図9】刈取装置駆動部の別構造を示す縦断側面図
【図10】従来の刈取フレームを示す平面図
【符号の説明】
9 刈取主フレーム 11 刈取装置 11A 刈取機構 11B 刈刃駆動部 14 フィードチェーン 28 横部材 29a,29b,29c 分草フレーム 80 刈刃支持フレーム 93 第1横フレーム 96 斜め部材 97 第2横フレーム k 支持フレーム D 駆動回転体 X 回転軸心
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−289645(JP,A) 特開 平7−264920(JP,A) 特開 平7−147830(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 34/13 A01D 67/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バリカン型の刈取機構、及びこの刈取機
    構を駆動するための駆動回転体を前後軸心周りに回転さ
    せる刈刃駆動部を備えて成る刈取装置と、刈取られた穀
    稈を後方のフィードチェーンに向けて上横方向に斜め移
    送する縦搬送装置とを備えたコンバインの刈取部構造で
    あって、 前記刈取機構における左右向きの刈刃支持フレームを、
    左右の分草フレームに亘って架設連結し、機体に昇降自
    在に支持される単一の刈取主フレーム先端部と未刈り側
    分草フレーム後端部とを左右向きの第1横フレームで連
    結するとともに、この第1横フレームと前記刈刃支持フ
    レームとに亘って前記刈刃駆動部を取付ける支持フレー
    ムを架設連結し、さらに、既刈り側分草フレーム後端部
    と前記刈取主フレーム先端部とを、前記第1横フレーム
    よりも前方に位置する左右向きの第2横フレームで連結
    して刈取フレームを構成してあるコンバインの刈取部構
    造。
  2. 【請求項2】 前記刈取主フレームを、その根元部にお
    いて機体に対して横スライド移動可能に支持してある請
    求項1に記載のコンバインの刈取部構造。
  3. 【請求項3】 前記第2横フレームを、前記既刈り側分
    草フレーム後端と前記支持フレームとを連結する左右向
    きの横部材と、この横部材の左右中間と前記刈取主フレ
    ーム先端部とを連結する斜め部材とで構成するととも
    に、前記斜め部材と、これの前方に位置する部分の前記
    横部材とで挟まれたスペース部の上側位置に、左右に往
    復移動する振動プレートを配置してある請求項1又は2
    に記載のコンバインの刈取部構造。
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