JP3279722B2 - 救急絆創膏用基材フィルム - Google Patents
救急絆創膏用基材フィルムInfo
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- JP3279722B2 JP3279722B2 JP10709893A JP10709893A JP3279722B2 JP 3279722 B2 JP3279722 B2 JP 3279722B2 JP 10709893 A JP10709893 A JP 10709893A JP 10709893 A JP10709893 A JP 10709893A JP 3279722 B2 JP3279722 B2 JP 3279722B2
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- film
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、柔軟性、機械的強度が
改善された救急絆創膏用基材フィルムに関するものであ
る。
改善された救急絆創膏用基材フィルムに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】救急絆創膏は家事、仕事、レジャー、ス
ポーツなどで軽いすり傷、切り傷などを起こした場合に
止血、傷口の広がり防止、または細菌や水などが傷口に
入るのを防止する目的で手軽に使用されている。このよ
うな救急絆創膏は基材フィルム、粘着剤、ガーゼ、剥離
紙などで構成されており、特に基材フィルムには救急絆
創膏が主に関節、指、手、足のように動きやすい体の部
位で使用されることから柔軟性、強度、肌ざわりなどに
優れていることが要求されている。
ポーツなどで軽いすり傷、切り傷などを起こした場合に
止血、傷口の広がり防止、または細菌や水などが傷口に
入るのを防止する目的で手軽に使用されている。このよ
うな救急絆創膏は基材フィルム、粘着剤、ガーゼ、剥離
紙などで構成されており、特に基材フィルムには救急絆
創膏が主に関節、指、手、足のように動きやすい体の部
位で使用されることから柔軟性、強度、肌ざわりなどに
優れていることが要求されている。
【０００３】これらの、要求を満足する基材フィルムと
して、従来からポリ塩化ビニル樹脂よりなるフィルムが
よく用いられている。しかしながら、ポリ塩化ビニル樹
脂の場合、柔軟性や強度は可塑剤の種類と添加量を変化
させて調節するために基材フィルムの表面に可塑剤がブ
リードしてきて、当初の性能から物性や肌ざわりが低下
したり、表面の可塑剤を幼児がなめる場合があるなどの
問題があった。
して、従来からポリ塩化ビニル樹脂よりなるフィルムが
よく用いられている。しかしながら、ポリ塩化ビニル樹
脂の場合、柔軟性や強度は可塑剤の種類と添加量を変化
させて調節するために基材フィルムの表面に可塑剤がブ
リードしてきて、当初の性能から物性や肌ざわりが低下
したり、表面の可塑剤を幼児がなめる場合があるなどの
問題があった。
【０００４】可塑剤を使用せずに、柔軟性、弾力性に優
れ、肌ざわりもよいフィルムとしてはポリウレタンフィ
ルムが知られているが、このフィルムは価格が高いうえ
に耐薬品性に劣り、ある種の有機溶剤に溶解してしまう
という問題があった。
れ、肌ざわりもよいフィルムとしてはポリウレタンフィ
ルムが知られているが、このフィルムは価格が高いうえ
に耐薬品性に劣り、ある種の有機溶剤に溶解してしまう
という問題があった。
【０００５】また、エチレン−メタクリル酸メチル共重
合体系樹脂フィルムからなる救急絆創膏用基材フィルム
も提案されている（特開平４−１６９５２３号公報）。
このフィルムは救急絆創膏用基材フィルムとして要求さ
れる柔軟性、弾力性、肌ざわり等に優れており、また低
価格で製造できるという利点を有しているが、引張荷重
や引裂荷重等の機械的強度に難点があり、また柔軟性に
ついてもまだ不十分な場合があった。
合体系樹脂フィルムからなる救急絆創膏用基材フィルム
も提案されている（特開平４−１６９５２３号公報）。
このフィルムは救急絆創膏用基材フィルムとして要求さ
れる柔軟性、弾力性、肌ざわり等に優れており、また低
価格で製造できるという利点を有しているが、引張荷重
や引裂荷重等の機械的強度に難点があり、また柔軟性に
ついてもまだ不十分な場合があった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うにエチレン−メタクリル酸メチル共重合体系樹脂フィ
ルムの特性をいかし、更に引張荷重、引裂荷重等の機械
的強度と柔軟性が改善された救急絆創膏用基材フィルム
を提供することを目的とする。
うにエチレン−メタクリル酸メチル共重合体系樹脂フィ
ルムの特性をいかし、更に引張荷重、引裂荷重等の機械
的強度と柔軟性が改善された救急絆創膏用基材フィルム
を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基材フ
ィルムと粘着材、ガーゼ、剥離紙からなる救急絆創膏に
用いる基材フィルムにおいて、該基材フィルムの外層及
び内層がエチレン−メタクリル酸メチル共重合体系樹脂
層であり、中間層がポリエチレン系樹脂層であることを
特徴とする救急絆創膏用基材フィルムが提供され、更
に、前記ポリエチレン系樹脂の曲げ剛性率が700kg/cm2
以下であることを特徴とする前記救急絆創膏用基材フィ
ルムが提供され、更に、前記ポリエチレン系樹脂が、超
低密度エチレン系コポリマーもしくはエチレン系ターポ
リマーであることを特徴とする前記救急絆創膏用基材フ
ィルムが提供され、更にまた、前記基材フィルムの外層
及び内層が梨地調であることを特徴とする前記救急絆創
膏用基材フィルムが提供される。
ィルムと粘着材、ガーゼ、剥離紙からなる救急絆創膏に
用いる基材フィルムにおいて、該基材フィルムの外層及
び内層がエチレン−メタクリル酸メチル共重合体系樹脂
層であり、中間層がポリエチレン系樹脂層であることを
特徴とする救急絆創膏用基材フィルムが提供され、更
に、前記ポリエチレン系樹脂の曲げ剛性率が700kg/cm2
以下であることを特徴とする前記救急絆創膏用基材フィ
ルムが提供され、更に、前記ポリエチレン系樹脂が、超
低密度エチレン系コポリマーもしくはエチレン系ターポ
リマーであることを特徴とする前記救急絆創膏用基材フ
ィルムが提供され、更にまた、前記基材フィルムの外層
及び内層が梨地調であることを特徴とする前記救急絆創
膏用基材フィルムが提供される。
【０００８】すなわち、柔軟性、肌ざわりに優れたエチ
レン−メタクリル酸メチル共重合体系樹脂（以下、ＥＭ
ＭＡと称す。）を外層及び内層に配し、中間層がポリエ
チレン系樹脂からなる多層フィルムが上記目的を達成
し、特に曲げ剛性率が700kg/cm2 以下の極めて柔軟性に
富んだポリエチレン系樹脂を中間層に使用した場合には
得られたフィルムは可塑剤を使用することなく、ポリ塩
化ビニル樹脂フィルムとほぼ同等の柔軟性、伸縮性、肌
ざわり、引裂荷重等を有しており、このようなフィルム
を救急絆創膏の基材フィルムとして使用すれば関節、
指、手、足などのように動きの激しい身体の部位に使用
できる優れた性質の救急絆創膏が得られることを見いだ
し本発明に到達した。
レン−メタクリル酸メチル共重合体系樹脂（以下、ＥＭ
ＭＡと称す。）を外層及び内層に配し、中間層がポリエ
チレン系樹脂からなる多層フィルムが上記目的を達成
し、特に曲げ剛性率が700kg/cm2 以下の極めて柔軟性に
富んだポリエチレン系樹脂を中間層に使用した場合には
得られたフィルムは可塑剤を使用することなく、ポリ塩
化ビニル樹脂フィルムとほぼ同等の柔軟性、伸縮性、肌
ざわり、引裂荷重等を有しており、このようなフィルム
を救急絆創膏の基材フィルムとして使用すれば関節、
指、手、足などのように動きの激しい身体の部位に使用
できる優れた性質の救急絆創膏が得られることを見いだ
し本発明に到達した。
【０００９】本発明の基材フィルムの外層及び内層に用
いられるＥＭＭＡとは、エチレンとメタクリル酸メチル
を共重合させたものであり、メタクリル酸メチルの含量
が10〜40wt% 程度のものが市販されている。ＥＭＭＡは
メタクリル酸メチルの含量によって引張強度や柔軟性が
異なり、一般に柔軟性を向上させれば、機械的強度が低
下し、機械的強度の高いグレードを選択すれば、柔軟性
にやや欠けるとうい問題がある。したがって、通常は製
膜性、強度、伸び等が優れているメタクリル酸メチル含
量が10〜20wt% のものが使用される。また、本発明にお
いては異なったメタクリル酸メチル含量のＥＭＭＡを混
合したり、場合によってはポリエチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂などと混合して使用することも可
能である。
いられるＥＭＭＡとは、エチレンとメタクリル酸メチル
を共重合させたものであり、メタクリル酸メチルの含量
が10〜40wt% 程度のものが市販されている。ＥＭＭＡは
メタクリル酸メチルの含量によって引張強度や柔軟性が
異なり、一般に柔軟性を向上させれば、機械的強度が低
下し、機械的強度の高いグレードを選択すれば、柔軟性
にやや欠けるとうい問題がある。したがって、通常は製
膜性、強度、伸び等が優れているメタクリル酸メチル含
量が10〜20wt% のものが使用される。また、本発明にお
いては異なったメタクリル酸メチル含量のＥＭＭＡを混
合したり、場合によってはポリエチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂などと混合して使用することも可
能である。
【００１０】中間層に用いられるポリエチレン系樹脂と
してはエチレンのホモポリマー、共重合体、三元共重合
体等が挙げられ、それらを適宜使い分けることによって
各種性能を有する基材フィルムを得ることができる。特
に、ＥＭＭＡは引裂強度に難点があり、使用中もしくは
剥すときに破れ易いという欠点を有しているので、曲げ
剛性率が700kg/cm2 以下、好ましくは300〜500kg/cm2程
度の柔軟性に富んだ、引裂強度の高い樹脂を中間層に使
用するのが望ましい。これらの条件を満たし、製膜性、
柔軟性、強度、伸び等の性能に優れたポリエチレン系樹
脂としてはエチレンとα−オレフィンを共重合して得ら
れる超低密度エチレン系コポリマー（以下、ＶＬＤＰＥ
と称す。）やエチレンとメタクリル酸とエステル系の第
三成分よりなる三元共重合体樹脂であるエチレン系ター
ポリマーが特に好ましく使用できる。
してはエチレンのホモポリマー、共重合体、三元共重合
体等が挙げられ、それらを適宜使い分けることによって
各種性能を有する基材フィルムを得ることができる。特
に、ＥＭＭＡは引裂強度に難点があり、使用中もしくは
剥すときに破れ易いという欠点を有しているので、曲げ
剛性率が700kg/cm2 以下、好ましくは300〜500kg/cm2程
度の柔軟性に富んだ、引裂強度の高い樹脂を中間層に使
用するのが望ましい。これらの条件を満たし、製膜性、
柔軟性、強度、伸び等の性能に優れたポリエチレン系樹
脂としてはエチレンとα−オレフィンを共重合して得ら
れる超低密度エチレン系コポリマー（以下、ＶＬＤＰＥ
と称す。）やエチレンとメタクリル酸とエステル系の第
三成分よりなる三元共重合体樹脂であるエチレン系ター
ポリマーが特に好ましく使用できる。
【００１１】本発明の基材フィルムはインフレ法、Ｔダ
イ法などの通常の方法で、多層用のダイスを用いて、共
押出して製膜することができる。層構成については、外
層及び内層にＥＭＭＡを、中間層に上述したポリエチレ
ン系樹脂を配する以外には、特に制限はなく、物性を大
きく変化させない範囲で、外層又は内層と中間層との間
にその他の樹脂層を配することも可能である。また、各
層間の厚み構成比も自由に選択することができるが、Ｅ
ＭＭＡ層を全体厚みの２０％以上、ＥＭＭＡ層とポリエ
チレン系樹脂層の合計が全体厚みの８０％以上にするの
が好ましい。
イ法などの通常の方法で、多層用のダイスを用いて、共
押出して製膜することができる。層構成については、外
層及び内層にＥＭＭＡを、中間層に上述したポリエチレ
ン系樹脂を配する以外には、特に制限はなく、物性を大
きく変化させない範囲で、外層又は内層と中間層との間
にその他の樹脂層を配することも可能である。また、各
層間の厚み構成比も自由に選択することができるが、Ｅ
ＭＭＡ層を全体厚みの２０％以上、ＥＭＭＡ層とポリエ
チレン系樹脂層の合計が全体厚みの８０％以上にするの
が好ましい。
【００１２】更に、本発明の基材フィルムの肌ざわり、
加工性を更に改善するために、外層及び内層を梨地調に
するのが好ましく、その方法についてはエンボス加工等
の方法もあるが本発明で使用するＥＭＭＡのうち、特定
のグレードを用いると、特にエンボス加工を必要とせず
にそのまま梨地調の基材フィルムが製造ができるので好
都合である。
加工性を更に改善するために、外層及び内層を梨地調に
するのが好ましく、その方法についてはエンボス加工等
の方法もあるが本発明で使用するＥＭＭＡのうち、特定
のグレードを用いると、特にエンボス加工を必要とせず
にそのまま梨地調の基材フィルムが製造ができるので好
都合である。
【００１３】また、該基材フィルムの製膜過程や製膜後
に印刷適性を向上させるためのコロナ放電や、通気性を
向上させるための微細な孔あけ加工、子供向けのキャラ
クターやその他の図柄を印刷したり、着色することも可
能である。
に印刷適性を向上させるためのコロナ放電や、通気性を
向上させるための微細な孔あけ加工、子供向けのキャラ
クターやその他の図柄を印刷したり、着色することも可
能である。
【００１４】このようにして得られた本発明の基材フィ
ルムは、通常使用されるガーゼ、粘着剤、剥離紙等を利
用して、通常の方法で救急絆創膏とすることができる。
ルムは、通常使用されるガーゼ、粘着剤、剥離紙等を利
用して、通常の方法で救急絆創膏とすることができる。
【００１５】
【実施例】以下に、実施例によって本発明を具体的に説
明する。なお、基材フィルムの機械的性質は以下の方法
によって測定した。ここで、基材フィルムの柔軟性を表
す尺度としてフィルムのヤング率及び１％モジュラスの
値を用いた。ここで、ヤング率は曲げ剛性率とほぼ同じ
概念の数値であり、これらの値が小さい場合には柔軟性
にすぐれていることを示している。 ＜引張荷重、伸び＞ ＪＩＳ Ｚ１７０２に準拠して測
定した。 ＜ヤング率、１％モジュラス＞ ＪＩＳ Ｋ７１１３に
準拠して測定した。 ＜引裂荷重＞ ＪＩＳ Ｚ１７０７に準拠して測定し
た。
明する。なお、基材フィルムの機械的性質は以下の方法
によって測定した。ここで、基材フィルムの柔軟性を表
す尺度としてフィルムのヤング率及び１％モジュラスの
値を用いた。ここで、ヤング率は曲げ剛性率とほぼ同じ
概念の数値であり、これらの値が小さい場合には柔軟性
にすぐれていることを示している。 ＜引張荷重、伸び＞ ＪＩＳ Ｚ１７０２に準拠して測
定した。 ＜ヤング率、１％モジュラス＞ ＪＩＳ Ｋ７１１３に
準拠して測定した。 ＜引裂荷重＞ ＪＩＳ Ｚ１７０７に準拠して測定し
た。
【００１６】実施例１、２ 外層及び内層がメタクリル酸メチル含量17.5wt%のＥＭ
ＭＡ（密度:0.940g/cm3、 MFR:3.5g/10min.、曲げ剛性
率:500kg/cm2）、中間層がα−オレフィンが１−ブテン
であり、１−ブテンの含量が25.0wt%のＶＬＤＰＥ（密
度:0.890g/cm3、MFR:4.0g/10min.、曲げ剛性率350kg/cm
2）で、各層の厚み構成比が１／２／１の３層フィルム
をインフレ共押出法で製膜し、厚みが９０μ及び８０μ
の本発明の基材フィルムを得た。得られたフィルムの表
面は梨地調であり肌ざわりが非常によいものであった。
機械的性質を表１に示す。
ＭＡ（密度:0.940g/cm3、 MFR:3.5g/10min.、曲げ剛性
率:500kg/cm2）、中間層がα−オレフィンが１−ブテン
であり、１−ブテンの含量が25.0wt%のＶＬＤＰＥ（密
度:0.890g/cm3、MFR:4.0g/10min.、曲げ剛性率350kg/cm
2）で、各層の厚み構成比が１／２／１の３層フィルム
をインフレ共押出法で製膜し、厚みが９０μ及び８０μ
の本発明の基材フィルムを得た。得られたフィルムの表
面は梨地調であり肌ざわりが非常によいものであった。
機械的性質を表１に示す。
【００１７】実施例３ 外層及び内層がＥＭＭＡ（同上）、中間層がメタクリル
酸含量4.9wt%のエチレン系ターポリマー（MFR:9.4dg/mi
n.、曲げ剛性率 390kg/cm2）で、各層の厚み構成比が１
／２／１の３層フイルムをインフレ共押出法にて製膜
し、厚み７０μの本発明の基材フィルムを得た。得られ
たフィルムの表面は梨地調であり肌ざわりが非常によい
ものであった。機械的性質を表１に示す。
酸含量4.9wt%のエチレン系ターポリマー（MFR:9.4dg/mi
n.、曲げ剛性率 390kg/cm2）で、各層の厚み構成比が１
／２／１の３層フイルムをインフレ共押出法にて製膜
し、厚み７０μの本発明の基材フィルムを得た。得られ
たフィルムの表面は梨地調であり肌ざわりが非常によい
ものであった。機械的性質を表１に示す。
【００１８】実施例４〜６ 外層及び内層がＥＭＭＡ（同上）、中間層がメタクリル
酸含量 10.2wt%のエチレン系ターポリマー（MFR:9.7dg/
min.、曲げ剛性率 395kg/cm2）で、各層の厚み構成比が
１／２／１の３層フイルムをインフレ共押出法にて製膜
し、厚みがそれぞれ９０μ、８０μ、７０μの本発明の
基材フィルムを得た。得られたフィルムの表面は梨地調
であり肌ざわりが非常によいものであった。機械的性質
を表１に示す。
酸含量 10.2wt%のエチレン系ターポリマー（MFR:9.7dg/
min.、曲げ剛性率 395kg/cm2）で、各層の厚み構成比が
１／２／１の３層フイルムをインフレ共押出法にて製膜
し、厚みがそれぞれ９０μ、８０μ、７０μの本発明の
基材フィルムを得た。得られたフィルムの表面は梨地調
であり肌ざわりが非常によいものであった。機械的性質
を表１に示す。
【００１９】比較例１ ＥＭＭＡ（同上）をインフレ法にて単層に製膜し、厚み
７０μの基材フィルムを得た。機械的性質を表１に示
す。
７０μの基材フィルムを得た。機械的性質を表１に示
す。
【００２０】比較例２ 現在使用されている厚みが８０μのポリ塩化ビニル樹脂
フィルムの機械的性質を表１に示す。
フィルムの機械的性質を表１に示す。
【００２１】
【表１】
【００２２】表１からも明らかなように本発明の基材フ
ィルムはポリ塩化ビニル樹脂フィルムとほぼ同等の性能
を示し、ＥＭＭＡ単独のフィルムに比べると、特にヤン
グ率、１％モジュラスが低下し、縦方向の引裂荷重が高
くなっており、柔軟性、機械的強度が改善されているこ
とが分かる。
ィルムはポリ塩化ビニル樹脂フィルムとほぼ同等の性能
を示し、ＥＭＭＡ単独のフィルムに比べると、特にヤン
グ率、１％モジュラスが低下し、縦方向の引裂荷重が高
くなっており、柔軟性、機械的強度が改善されているこ
とが分かる。
【００２３】応用例 実施例１〜６で得られた基材フィルム及び比較例１、２
の基材フィルムに通気性付与のための穴あけ加工した
後、ガーゼ、粘着材、剥離紙から救急絆創膏を作成し
た。これらの救急絆創膏はすべて、肌ざわりも良く、ス
ポーツをしてもずれたり、剥れたりすることはなかっ
た。特に、本発明の基材フィルムを用いた救急絆創膏
は、比較例１の基材フィルムを用いたものに比べて感触
も向上しており、締め付け感も少なくいものであった。
また、使用後、絆創膏を剥すときに比較例１の基材フィ
ルムを用いた場合、穴のところで切れてしまったのに対
し、本発明の基材フィルムを用いたものは切れずに容易
に剥がすことができた。
の基材フィルムに通気性付与のための穴あけ加工した
後、ガーゼ、粘着材、剥離紙から救急絆創膏を作成し
た。これらの救急絆創膏はすべて、肌ざわりも良く、ス
ポーツをしてもずれたり、剥れたりすることはなかっ
た。特に、本発明の基材フィルムを用いた救急絆創膏
は、比較例１の基材フィルムを用いたものに比べて感触
も向上しており、締め付け感も少なくいものであった。
また、使用後、絆創膏を剥すときに比較例１の基材フィ
ルムを用いた場合、穴のところで切れてしまったのに対
し、本発明の基材フィルムを用いたものは切れずに容易
に剥がすことができた。
【００２４】
【効果】本発明の救急絆創膏用基材フィルムは、従来多
用されてきたポリ塩化ビニル樹脂フィルムとほぼ同等の
性能、肌ざわりを有しており、しかも可塑剤を含有して
いないので安全で、性能の低下がないという特徴を有し
ている。また、製膜性にも優れており高性能で安価な基
材フィルムが容易に製造できるという利点も有してい
る。
用されてきたポリ塩化ビニル樹脂フィルムとほぼ同等の
性能、肌ざわりを有しており、しかも可塑剤を含有して
いないので安全で、性能の低下がないという特徴を有し
ている。また、製膜性にも優れており高性能で安価な基
材フィルムが容易に製造できるという利点も有してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61L 15/00 - 15/64 A61K 9/00 - 9/70 B32B 27/28 - 27/32
Claims (3)
- 【請求項１】基材フィルムと粘着材、ガーゼ、剥離紙か
らなる救急絆創膏に用いる基材フィルムにおいて、該基
材フィルムの外層及び内層がエチレン−メタクリル酸メ
チル共重合体系樹脂層であり、中間層が曲げ剛性率が30
0〜500kg/cm 2 のポリエチレン系樹脂層であることを特徴
とする救急絆創膏用基材フィルム。 - 【請求項２】前記ポリエチレン系樹脂が、超低密度エチ
レン系コポリマーもしくはエチレン系ターポリマーであ
ることを特徴とする請求項１記載の救急絆創膏用基材フ
ィルム。 - 【請求項３】前記基材フィルムの外層及び内層が梨地調
であることを特徴とする請求項１又は２記載の救急絆創
膏用基材フィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10709893A JP3279722B2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 救急絆創膏用基材フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10709893A JP3279722B2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 救急絆創膏用基材フィルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06315524A JPH06315524A (ja) | 1994-11-15 |
| JP3279722B2 true JP3279722B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=14450413
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10709893A Expired - Fee Related JP3279722B2 (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | 救急絆創膏用基材フィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3279722B2 (ja) |
-
1993
- 1993-05-10 JP JP10709893A patent/JP3279722B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06315524A (ja) | 1994-11-15 |
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