JP3279592B2 - 抗菌性セルロース繊維 - Google Patents
抗菌性セルロース繊維Info
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
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Description
関し、更に詳しくは、セルロース繊維の有する特質を維
持し、かつ優れた抗菌性も有する、抗菌性イオン含有繊
維とセルロース繊維よりなる抗菌性繊維に関するもので
ある。
は種々の方法が知られている。例えば、カチオン交換性
ポリウレタンを含有する繊維に第四級アンモニウムイオ
ン、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン等を結合させたも
のがある(特開昭58−156074号)。銀イオン等
をイオン交換により含有させたゼオライト(抗菌性ゼオ
ライト)を直接合成繊維に練り込んだもの(特開昭59
−133235号)などもある。これらの抗菌性繊維は
イオン交換性物質又は残基に担持させた抗菌性イオンを
徐々に極く微量放出させて抗菌効果を発揮させるもので
ある。
多くは、吸水性や肌ざわりに優れていることから木綿等
の天然セルロース繊維を混紡して使用している。
ース繊維は知られていない。天然セルロース繊維に抗菌
性ゼオライトを合成樹脂の場合のように練り込むことは
製法上不可能である。又、天然セルロース繊維は銀イオ
ン等の抗菌性イオンを強く吸着する性質を有している。
このため、抗菌性イオンを徐々に放出させて抗菌効果を
得ることもできない。さらに又、抗菌性ゼオライト等を
適当なバインダーで添着させることはできるが、繊維が
バインダーで覆われてしまい天然セルロース繊維の手ざ
わり性等の特質が失われてしまう。
維を含むセルロース繊維が本来有する特質を損うことな
く、抗菌性を付与した繊維を提供することにある。
セルロース繊維に抗菌性イオンを含有する繊維を混紡す
ることで充分な抗菌効果と抗菌持続性を有する抗菌性セ
ルロース繊維を提供できることを見い出し、本発明を完
成した。
含有繊維の抗菌性イオン含有率Aと混紡繊維中のセルロ
ース繊維占有率Bが、式A×(1−B)≧0.01を満
たすようにA及びBを調節することで、優れた抗菌性セ
ルロース繊維を得ることができる。
は、抗菌性イオン含有繊維として従来より知られている
抗菌性イオンを含有している繊維をそのまま使用するこ
とができる。例えば、イオン交換性官能基を有する繊維
構成高分子体を用いて繊維を作成した後、この繊維のイ
オン交換性官能基に抗菌性イオンを結合させた繊維、及
びイオン交換性無機物に抗菌性イオンを結合した抗菌性
ゼオライト等を繊維紡糸時に繊維構成高分子体に練り込
んだものを挙げることができる。
ド、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
塩化ビニル、ポリエステル、ポリアクリルニトリル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリフル
オロエチレン、ポリアルキレンパラオキシベンゾエー
ト、ポリフェノール、ポリクラール等の合成繊維、アセ
テート、プロミックス等の半合成繊維を挙げることがで
き、いずれにも適用できる。特に、ポリビニルアルコー
ル、ポリアミド、ポリアクリルニトリル、アセテート、
プロミックス等が、比較的吸収性が高いことから好まし
い。
ては、ウレタン基、ジビニルベンゼン基、フェノール
基、カルボキシル基、スルホン酸基を挙げることができ
る。イオン交換無機物としてはゼオライト、チタン酸カ
リウム、リン酸ジルコニウム、ヒドロキシアパタイト、
モンモリモナイトを挙げることができる。
る抗菌性イオンは、第四級アンモニウムイオン、銀イオ
ン、銅イオン、亜鉛イオン、すずイオンを挙げることが
できる。そのうち抗菌効果の強さ、耐熱安定性より銀イ
オンが好ましい。
ては、例えば、特開昭52−92000号に記載の殺菌
性繊維、特開昭56−123474号及び同56−14
8965号に記載の恒久性殺菌繊維、特開昭58−15
6074号に記載の殺菌性繊維、特開昭59−1332
35号に記載のゼオライト粒子含有高分子体、特開平2
−160914号に記載の抗菌性アクリル系繊維等を挙
げることができる。但し、これらに限定されるものでは
ない。セルロース繊維と混紡できる抗菌性繊維であれば
よい。
るセルロース繊維は木綿、亜麻、黄麻、羊毛、絹等の天
然繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊維、アセテート
等の半合成繊維を挙げることができる。特に、天然セル
ロース繊維であることが繊維として吸水性及び手ざわり
感等に優れることから好ましい。中でも、木綿が吸水性
が高く、撚糸性(他の繊維との紡績等のし易さ)が良い
ことから特に好ましい。
抗菌性イオン含有繊維中の抗菌性イオン含有率A(抗菌
性イオン含有繊維の重量を1としたときの重量比)及び
混紡繊維中のセルロース繊維占有率B(混紡繊維の重量
を1としたときの重量比)は、Aと(1−B)との積が
0.01以上であれば特に限定はない。但し、Aは0.
02〜0.20とすることが紡糸工程において糸切れ等
のトラブルが起こりにくく、分散よく抗菌性イオン含有
繊維を得られるという観点からは好ましい。又、Bは
0.5〜0.9とすることが天然セルロース繊維の特質
を充分に維持するという観点から好ましい。
定して大いに発揮できるという観点から0.015〜
0.08とすることが好ましい。
方法により抗菌性イオン含有繊維とセルロース繊維とを
混紡することにより製造することができる。
行う紡績(混紡)方法としては(1)混紡式、(2)梳
毛式、(3)紡毛式、(4)麻紡式、(5)絹紡式等が
ある。本発明の抗菌性セルロース繊維は、これらの方式
から、混紡する繊維の素材や繊維長により適宜選択して
製造することができる。
ルを素材とし、繊維長が15〜75mm、繊維径(d)が
1.5〜3の場合には、綿紡式を用いることが適当であ
る。羊毛、亜麻、合繊ステープルを素材とし、繊維長が
40〜500mm、繊維径(d)が0.8〜30の場合に
は、梳毛式を用いることが適当である。羊毛、スフ、合
繊ステープルを素材とし、繊維長が30〜60mm、繊維
径(d)が1.5〜10の場合には紡毛式を用いること
が適当である。亜麻、スフ、合繊ステープルを素材と
し、繊維長が60〜500mm、繊維径(d)が4〜30
の場合には麻紡式を用いることが適当である。絹、合繊
ステープルを素材とし、繊維長が80〜120mm、繊維
径(d)が0.8〜2の場合には絹紡式を用いることが
適当である。
程度ほぐし製条しやすい状態とする。通常、混打綿機を
用いる。 (2)製条工程:スライバ(棒ひも状の無限に長い繊維
集合体)を作る。フラットカード機を用いる。 (3)前紡工程:スライバを適当な繊維配列・太さに整
える。数組のトップボトムローラの組合せた装置でスラ
イバを延伸し繊維配列を整える。 (4)精紡工程:最終的に所要の太さにし巻取る。
巻き方を変えたり、より方を変えたり、あるいは、樹脂
加工等の加工を加えることもできる。
を要求される諸分野の繊維製品にはいずれも用いること
ができる。例えば、電気カーペット、こたつ掛、絨毯等
の敷物類、ふきん、タオル、枕カバー、シーツ、エプロ
ン、浴用マット、便座カバー等の日用品や作業衣、病院
衣等の業務用繊維品等が好ましい。
ロース繊維の持つ吸水性や肌ざわり性を損うことなしに
充分な抗菌効果を有する。
本発明は実施例に限定されるものではない。
を製造した。繊維構成高分子体としては、ポリアミド、
ポリエステル、ポリアクリルニトリル、ポリプロピレン
を使用した。繊維に含有させるイオン交換性官能基とし
ては、カルボキシル基を用いた。イオン交換無機物とし
てはゼオライトを用いた。抗菌性イオンは、第四級アン
モニウムイオン、銀イオン、銅イオンを用いた。各製造
繊維の詳細を表1に示す。上記抗菌性イオン含有繊維と
セルロース繊維として木綿とレーヨンを所定の比率で混
紡して抗菌性繊維を得た。混紡比率等のデータを表2に
示す。
済み生理食塩水70mlに入れ、これに大腸菌液(10
5 個/ml)を5ml添加し、37℃で18時間振盪培
養した。培養後の液について生菌数を平板混釈法にて測
定し、抗菌効果を評価した。結果を表3に示す。
有率Aとセルロース繊維占有率Bとの関係を示す説明図
である。図中◎:抗菌効果大(菌数0)、○:抗菌効果
あり(初発菌数より減少)、△:抗菌効果弱い(初発菌
数とほぼ同数)、×:抗菌効果ない(初発菌数より増
殖)を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】天然セルロース繊維と抗菌性イオン含有繊
維からなる混紡繊維であって、前記抗菌性イオン含有繊
維は、抗菌性イオン含有イオン交換無機物を含有する繊
維であり、該抗菌性イオン含有繊維中の抗菌性イオン含
有率Aは0.02〜0.2の範囲であり、混紡繊維中の
天然セルロース繊維占有率Bは0.5〜0.9の範囲で
あり、かつ式0.015≦A×(1−B)≦0.08を
満足することを特徴とする抗菌性セルロース繊維。 - 【請求項2】前記イオン交換無機物は、ゼオライト、チ
タン酸カリウム、リン酸ジルコニウム、ヒドロキシアパ
タイト、及びモンモリモナイトからなる群から選ばれる
請求項1記載の抗菌性セルロース繊維。 - 【請求項3】抗菌性イオン含有イオン交換無機物が抗菌
性ゼオライトである請求項1に記載の抗菌性セルロース
繊維。
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JP18937991A JP3279592B2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 抗菌性セルロース繊維 |
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Family
ID=16240334
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JP18937991A Expired - Fee Related JP3279592B2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 抗菌性セルロース繊維 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103469433A (zh) * | 2013-09-22 | 2013-12-25 | 吴江市锦邦纺织品有限公司 | 一种多功能环保面料 |
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CN102493059A (zh) * | 2011-12-06 | 2012-06-13 | 江苏紫荆花纺织科技股份有限公司 | 一种黄麻与棉和粘胶纤维的混纺纱线及其应用 |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP18937991A patent/JP3279592B2/ja not_active Expired - Fee Related
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