JP3278374B2 - 椅子型乳幼児保持装置 - Google Patents

椅子型乳幼児保持装置

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JP3278374B2
JP3278374B2 JP04235497A JP4235497A JP3278374B2 JP 3278374 B2 JP3278374 B2 JP 3278374B2 JP 04235497 A JP04235497 A JP 04235497A JP 4235497 A JP4235497 A JP 4235497A JP 3278374 B2 JP3278374 B2 JP 3278374B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、施設用
椅子型乳幼児保持装置に関するもので、とくに母親など
が乳幼児を連れて百貨店や民間施設それに役所やスポー
ツ施設などへ出かけた際、そこの休息室で母親が休んだ
りトイレを使用するときなどはどうしても乳幼児を身体
から離さなければならないことがある。この場合、乳幼
児の安全な保持椅子が必要である。本発明は、このよう
な場所での乳幼児を安全に保持できる施設用椅子型乳幼
児保持装置に関するものである。また、本発明は家庭の
ダイニングルームで使用される乳幼児用高椅子(通称、
ハイチェアと呼ばれている。)、居間で使用される乳幼
児用椅子(通称、ローチェアと呼ばれている。)、及び
外出先のレストラン等で使用される乳幼児用高椅子の乳
幼児保持装置にも関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の施設用椅子型乳幼児保持
装置としては、図3〜図5に示すものがあった。図5は
実公平2−8039号公報に公知の乳幼児保持装置であ
る。この乳幼児保持装置50は背部501と座部502
と手摺り枠503と、保護帯504とから成るもので、
この場合、背部501がトイレの壁面に固定取り付けさ
れている。母親はこの乳幼児保持装置50に乳幼児を着
座させてから、トイレを使用する。乳幼児はこの乳幼児
保持装置50の手摺り枠503に胴部を囲まれた状態で
着座するので、幼児が落下する恐れがないというもので
あった。しかしながら、かかる乳幼児保持装置50は背
部501がトイレの壁面に固定取り付けされるものであ
るため、トイレの壁面の強度が強いものでなければなら
ず、取り付け場所に制限があった。
【0003】図4は上記図5の乳幼児保持装置の欠点を
解消するもので、トイレの壁面の強度がないところにも
設置できるものである。すなわち、これは図4に示すよ
うに床上設置型の乳幼児保持装置40となっている。こ
れは、背部401と座部402とが一体的に形成され
(但し、背部401と座部402とは別部品若しくは2
以上の部品を組合わせて一体的に形成してもよい事は当
然である。)、両横方向に延びる横部404aと下方に
延びる脚部404bとが一体構成となった施設用椅子型
乳幼児保持装置である。これは、乳幼児を安全に保持す
るために横部404aと脚部404bとを一体化して構
成した支持枠についてみれば図5の乳幼児保持装置と同
じ支持枠固定型のものである。この装置は乳幼児を上方
から入れて着座させる際に機構上作動するものがなく製
造しやすいという点では有利であるが、しかし乳幼児の
出し入れに関して問題がある。この支持枠固定型のもの
は上方からの乳幼児挿入口(すなわち、支持枠の横幅の
距離と背部から前方保持板までの距離が作る面積)の大
きさが固定しているため年齢差による乳幼児の身体の大
きさの違いや同じ年齢でも発育差による大きさの違い、
同一人であっても季節の違いによる衣服の着ぶくれによ
る差などで、乳幼児の身体が挿入口ギリギリの大きさに
なっている時は挿入しにくい欠点があり、また乳幼児を
挿入し易い時は乳幼児保持装置内での自由度が高くなり
乳幼児を保持する安全性に欠けるため安全ベルト(図示
せず。)等を使用し、直接乳幼児の身体を固定する必要
があり余分な安全ベルト等を設置しなければならない2
重の保持器具(前記支持枠と前記安全ベルト)を必要と
する欠点もあった。しかもこの支持枠固定型のものに
は、乳幼児保持装置から乳幼児を取り出す時、乳幼児の
脇の下に手を当てて上へ持ち上げると膝の部分が前方保
持板に当たり、出しにくいという欠点もあった。
【0004】図3は上記図4の乳幼児保持装置の欠点を
解消するもので、乳幼児を着座させ易くまた取り出し易
い乳幼児保持装置30を提供するものである。これは図
4の乳幼児保持装置と同じく床上設置型のもので、とく
に施設場所のコーナーに設置できるものである。しかも
支持枠(以下、「前方保持板」と言う。)305は固定
不動ではなくて、両脇方向へ可動となっている。すなわ
ち、背部301と座部302とが台座303上に一体的
に形成され、背部301の両側正面には挿入穴304が
形成され、この挿入穴304に前方保持板左部305a
と前方保持板右部305bとが挿入されて前方保持板3
05を形成している。この前方保持板左部305aと前
方保持板右部305bとは左右の挿入穴304を通して
保持装置本体30の左右両脇の中へその端部一部を残
してほとんど収納される。これは前方保持板305が円
弧上にスライドする技術を使って実現される。このよう
な乳幼児保持装置30の場合、乳幼児を着座させる時
は、図3(B)に示すように前方保持板左部305a・
右部305bを左右の挿入穴304を通して保持装置本
体30の左右両脇の中へその端部一部を残してほとん
ど収納することにより、座部前方を広く開放状態にでき
るので、母親は乳幼児を楽々と座部302上に着座させ
ることができる。乳幼児を着座させた後、前方保持板左
部305a・右部305bを両側から座部前方中央部へ
引くことで図3(A)のように前方保持板を形成し、こ
の状態にロックする。このようにして乳幼児を保持し落
下しにくい状態を作るものである。このロック状態を解
除したい時は、前方保持板解除ボタン306を押せばロ
ック解除となり、前方保持板左部305a・右部305
bは可動状態におかれるので、図3(B)に示すように
再度前方保持板左部305a・右部305bを両脇方向
へ動かして保持装置本体30の中へ収納することによ
り、乳幼児を楽々と取り出すことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示す乳幼児保持装置の欠点は、前方保持板左部305a
・右部305bが広く開放している状態(図3(B)状
態)で乳幼児を着座させた時、前方保持板左部305a
・右部305bを閉じる前に乳幼児が前側へ倒れ込む不
安定な状態も起こりうる可能性があった。母親はそのよ
うな事態を避けるため、乳幼児の臀部を充分に奥へ置い
て着座させることが普通であるが不注意により不十分な
場合も起こりうる。また、充分に着座させるために母親
の手間がかかり、前方保持板の閉じる操作に手間取って
いた。また、背部と前方保持板との隙間の調整ができな
いため、乳幼児の保持が充分でない場合は、安全ベルト
等2重の保持器具が必要であった。このときは、トイレ
を使用後に保持板解除ボタンを押して前方保持板を広く
解放しさらに安全ベルトを解除する必要があり操作に手
間取り面倒であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するもので、本発明によれば、図1に示すように乳幼児
保持装置本体1は保持板横部21が挿入される横部挿入
穴14を有し、該横部挿入穴14に前記保持板横部21
が挿入され、前方保持板2は、前記横部挿入穴14に挿
入された前記保持板横部21が前記横部挿入穴14から
引き出されるように乳幼児保持装置本体1に前後方向に
回動可能に固定されており、図6に示すように保持板脚
部23および前記乳幼児保持装置本体1は前記前方保持
板2の回動を前後方向に多段階にロックできる多段階機
構の一方と他方とを有し、前記乳幼児保持装置本体1
は、前記前方保持板2のロックを解除するロック解除ボ
タン5と、および、乳幼児が前記乳幼児保持装置本体1
から落下しない範囲内に前記前方保持板2の最大回動範
囲を制限する開放時ストッパ61と、を有し、かつ、前
保持板横部21の長さは前記前方保持板2の最大前方
回動時でも、横部挿入穴14に挿入状態になっている長
さであるように構成したものである。
【0007】上記のように構成したことによって、 (1)乳幼児を着座させる時は、前方保持板2を最大回
動範囲内で回動させて、乳幼児を上方から着座させ易い
広いスペースをつくることができる。この場合、前方保
持板2のどこにも、また前方保持板の端部211と乳幼
児保持装置本体1との間にもオープンスペースがないた
め、身体部分や衣服が挟まれる心配はない。 (2)乳幼児を着座させた後、乳幼児の大きさや着ぶく
れの状態に合わせて前方保持板2を乳幼児側に最良箇所
まで逆回動させて、多段階ラッチにより前方保持板2を
その任意の位置に固定することができる。この位置で極
端な自由度がなくなるため、乳幼児の保持を安全ベルト
と同様に確実にもすることができる。 (3)母親はトイレの使用後保持板解除ボタン5を押す
ことによりロックを解除し、すると前方保持板2はふた
たび最大回動範囲まで前方へ自動的に回動し、乳幼児を
座部から取り出し易い広いスペースができる。前方保持
板2が前方へ回動する最大回動角は、乳幼児が前側へ倒
れ込み不安定な状態にならない角度になっているため乳
幼児は座部内に留まる。このように、広いスペースにし
てから上方に取り出せば、乳幼児の膝が前方保持板2に
ぶつかることもなくスムースに上方に取り出せる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態である
図1・図2および図6・図7について説明する。図1は
本発明の施設用椅子型乳幼児保持装置の斜視図であり、
図1(A)は前方保持板2を保持装置本体1側に接近さ
せた状態を示し、図1(B)は前方保持板2を保持装置
本体1側から前方に回動させた状態を示している。図2
は図1の施設用椅子型乳幼児保持装置に乳幼児を着座さ
せたときの使用状態図を示している。図6は前方保持板
2の回動・ロック・ロック解除の作動原理の1実施例を
示す作動原理図であり、図7は回動・ロック・ロック解
除の別の実施例を示す作動原理図である。
【0009】図1において、本発明の施設用椅子型乳幼
児保持装置は、その保持装置本体1が背部11と台座1
3とから形成されており、該台座13の上面には座部1
2が形成されている。前記台座13は前面カバー(射出
成形若しくは真空成形等にて成形することが一般的に知
られている薄厚の合成樹脂製成形品である場合が多
い。)と台座骨組(図示せず。一般的には薄板鉄板、型
鋼等で組立てられたアングル構造となっている。)とか
ら構成されている。この台座骨組を直接施設の床面及び
壁面へボルト止め(勿論、床面のみにボルト止めの場合
もある。)しているのが一般的である。すなわち前記前
面カバーを取り外し、前記台座骨組を施設にボルト止め
するのが一般的な施設への取り付けである。勿論、前記
背部11と前記座部12及び台座13を合成樹脂等の成
形品で文字通り一体的に形成することも可能である。
方保持板2は横方向に延びる両保持板横部21と下方に
延びる保持板脚部23(図6)とを一体結合する正面部
22を有している。乳幼児保持装置本体1はその両側に
図3と同じく保持板横部21が挿入される横部挿入穴1
4を有し、この横部挿入穴14に保持板横部21が挿入
される。一方、前記前方保持板2は、横部挿入穴14に
挿入された前記保持板横部21がこの横部挿入穴14か
ら引き出されるように乳幼児保持装置本体1に前後方向
に回動可能に固定されており、前記保持板脚部23(図
6)は該前方保持板2の下端部にてねじ止め、熔接若し
くは他の締結方法等で連結及び固定されて一体化してい
る。また、前記乳幼児保持装置本体1は前記前方保持板
2の回動を前後方向に多段階にロックできる多段階機構
の一方と他方とを前記保持板脚部下端部近辺に有してい
る。さらに、乳幼児保持装置本体1は、前記前方保持板
2が前方へ回動し過ぎて乳幼児が乳幼児保持装置本体1
から抜け出す可能性が生じないように、前記前方保持板
2の最大回動位置を制限する開放時ストッパ61(図
6)も有している。また、ロックを解除するロック解除
ボタン5が乳幼児保持装置本体1に設置されている。
保持板横部21の長さは前記前方保持板2の最大前方
回動時でも、横部挿入穴14に挿入状態になっている長
さとなっている。
【0010】次に、図1の乳幼児保持装置の使い方を説
明する。今、母親が乳幼児を乳幼児保持装置本体1に着
座させるときは、母親は前方保持板ロック解除ボタン5
を押せばロックが解除されて、前方保持板2は乳幼児保
持装置本体1内のスプリングにより前方へ自動的に回動
し、最大回動位置で静止する。この状態で挿入スペース
は広いので、母親は楽々と乳幼児を座部12に着座させ
ることができる。母親が乳幼児を座部12に着座させた
後は、前方保持板2を逆方向へ戻せばよく、その際、前
方保持板2の回動を前後方向に多段階にロックできる多
段階機構があるので、母親は乳幼児の大きさや着ぶくれ
の状態に合わせて前方保持板2を乳幼児側へ最良箇所ま
で逆回動させ、手を放せば前方保持板2はその位置に固
定されることができる。この位置では乳幼児はもはや極
端な自由度がなくなるため、膝の上が前方保持板2に当
たり乳幼児保持装置本体1からの抜け出す可能性もなく
なる。
【0011】図2はこのようにして乳幼児を着座させた
ときの使用状態図を示している。同図からは、乳幼児が
本発明の施設用椅子型乳幼児保持装置に安全かつ快適に
保持されている状態が見て取れる。
【0012】次に、乳幼児を乳幼児保持装置から取り出
すときは、母親は前方保持板ロック解除ボタン5を押せ
ばロックが解除されて、前方保持板2はふたたび前方へ
自動的に回動し、最大回動位置で静止するので、取り出
しスペースが広くなり、母親は楽々と乳幼児を座部12
から取り出すことができる。この状態で万が一、乳幼児
が前側へ倒れ込んだとしても、前方保持板2は乳幼児が
乳幼児保持装置本体1から落下しない位置に保持されて
いるので、乳幼児は前方保持板2で受け止められ落下す
ることはない。
【0013】本発明のいま1つの特徴は、前方保持板2
の前方回動が最大の時でも保持板横部21が横部挿入穴
14に挿入状態を保つように前方保持板2の横部21の
長さが充分に長い長さとなっているので、前方保持板2
のどこにも、また前方保持板2の端部と乳幼児保持装置
本体1との間にもオープンスペースがないため、身体部
分や衣服が挟まれる心配はない。
【0014】図6は前方保持板2の回動・ロック・ロッ
ク解除の作動原理の1実施例を示す作動原理図である。
斜線部は乳幼児保持装置本体1の背部11と座部12と
台座13の一部を含んだ断面図である。乳幼児保持装置
本体1にはその両側前方正面側に横部挿入穴14が開け
られている。この横部挿入穴14には、前方保持板2の
保持板横部21の保持板横端部211が挿入されてい
る。同図では、この状態を分かりやすくするために横部
挿入穴14を大きく描いてあるが、実際は保持板横端部
211は横部挿入穴14に嵌合されるようなほとんど隙
間のない状態にある。したがって、乳幼児に手指や衣服
の一部がこの間へ誤って挟まれることはない。
【0015】前方保持板2は中央部が保持板正面部22
で、その上方に保持板横部21が、下方に保持板脚部2
3が一体的に構成されている。前記保持板脚部23に爪
3が爪軸31によって回動可能に軸支され、爪スプリン
グ軸33に取り付けられた爪スプリング32(図6では
この構造で一般的に使用されるピアノ線で製作されたト
ーションバネを使用した場合を示しているが、圧縮スプ
リングを使用してもよい。)で常時この爪3が外側へ移
動する方向に付勢されている。この爪3と係合可能な複
数のフック41を有する多段階ロック部材4がこの爪3
と係合可能な位置にて乳幼児保持装置本体1に取り付け
られている。この爪3とロック部材4とで本発明で言う
ロック機構を構成している。爪3の形状と複数のフック
41の形状とは、爪3が複数のフック41の表面を一方
向に移動するときは爪3は複数のフック41をひとつづ
つ乗り越して表面を移動し、逆方向に移動するとき爪3
はフック41とただちに係合し移動できないような形状
(すなわち、爪3は鋭角に、複数のフック41はいずれ
も一方の片面は急斜面で別の片面は緩斜面の溝に)に形
成されている。
【0016】保持板正面部22は保持板回転軸25によ
って回動可能に乳幼児保持装置本体1に取り付けられて
いて、保持板脚部23がガードスプリング26によって
前方保持板2が常時前方へ回動する方向に付勢されてい
る。保持板脚部23の保持板足部24は、前方保持板2
が最大回動位置(同図のA)で静止するように乳幼児保
持装置本体1に取り付けられた開放時ストッパ61と、
前方保持板2が背部11へ所定の位置(同図のB)以上
押し込められないようその位置で静止するように乳幼児
保持装置本体1に取り付けられた押込時ストッパ62
と、に当接する構成となっている。保持板足部24はこ
の両ストッパ61−62の範囲(同図のE−F間)で移
動する。前方保持板2が最大回動位置(同図のA)で静
止した状態を実線で描き、前方保持板2が背部11へ最
大押し戻された位置(同図のB)で静止した状態は点線
で描いてある。
【0017】前方保持板2が最大回動位置(同図のA)
で静止したとき、前方保持板2の横部21の端部211
はまだ横部挿入穴14に挿入状態を保つような充分に長
い長さに前方保持板2の保持板横部21は形成されてい
る。このことによって、前方保持板2の端部211と乳
幼児保持装置本体1との間にオープンスペースができな
いため、身体部分や衣服が挟まれる心配が無くなる。
【0018】乳幼児保持装置本体1の台座13部分に、
前方保持板解除ボタン5が、同図で矢印方向に解除ボタ
ン頭部51が押し込められることが可能なように取り付
けられている。すなわち、前方保持板解除ボタン5の解
除ボタン下部52近辺に長円溝(又は長円穴)が形成さ
れこの長円溝(又は長円穴)に乳幼児保持装置本体1に
固定の解除ボタン軸54が係合している。そしてこの前
方保持板解除ボタン5はリリーススプリング55によっ
て常時反矢印方向(上方向)に付勢されている。前方保
持板解除ボタン5の非操作時は解除ボタン先端部53が
爪3とは非接触となっている。次に、前方保持板解除ボ
タン5が矢印方向へ押されると、解除ボタン先端部53
は爪3を強く下方へ押しつけるので爪3は爪軸31を中
心に下方へ(同図中の3’から3”の位置まで)押し下
げられ、爪3はフック41との係合状態から外される。
爪3がフック41から外れると、ガードスプリング26
によって前方保持板2が前方へ回動する。したがって、
母親が乳幼児を乳幼児保持装置1に出し入れするとき、
この前方保持板解除ボタン5の解除ボタン頭部51をリ
リーススプリング55の付勢力に打ち勝つ程度の軽い力
で押すだけで、前方保持板2は自動的に前方へ回動し、
乳幼児の出し入れに充分なスペースが簡単に確保され
る。
【0019】母親が乳幼児を座部12に着座させた後
は、前方保持板2を逆方向へ押し戻せばよい。その際、
前方保持板2が逆方向へ回動すると、前方保持板2の保
持板脚部23の爪軸31に軸支された爪3は複数のフッ
ク41の上を滑りながら移動し、母親が乳幼児の大きさ
や着ぶくれの状態に合わせて前方保持板2を最良箇所ま
で押し込んで、そこで手を離せば爪3と複数のフック4
1のうち爪3近辺の1つとが係合し、ロックされ、前方
保持板2をその位置に固定することができる。
【0020】図7は回動・ロック・ロック解除の別の実
施例を示す作動原理図である。図6と共通する部分の詳
しい動作説明は省略する。斜線部は乳幼児保持装置本体
1の背部11と座部12と台座13の一部を含んだ断面
図を示す。乳幼児保持装置本体1には同じくその両側前
方正面側に横部挿入穴14が開けられていて、この横部
挿入穴14には前方保持板2の保持板横部21の保持板
横端部211が挿入されている。前方保持板2は中央部
が保持板正面部22で、その上方に保持板横部21が、
下方に保持板脚部23が一体的に構成されている。保持
板脚部23の先端に脚部先端爪27が形成されている。
この脚部先端爪27と係合可能な複数のフック41を有
する多段階ロック部材4がこの脚部先端爪27と係合可
能な位置にて乳幼児保持装置本体1に回動可能に多段階
ロック部材回転軸42によって軸支されている。この多
段階ロック部材4はロック部材スプリング43で常時こ
の多段階ロック部材4が脚部先端爪27を押しつけるよ
うな方向に付勢されている。脚部先端爪27と複数のフ
ック41とは図6と同じで、脚部先端爪27がフック4
1の表面を一方向に移動するときは脚部先端爪27は複
数のフック41をひとつづつ乗り越して表面を移動し、
逆方向に移動するときは脚部先端爪27はフック41と
ただちに係合し、移動できない。保持板正面部22には
保持板回転軸25によって回動可能に乳幼児保持装置本
体1に取り付けられていて、保持板脚部23は図示のな
いスプリングによって前方保持板2が常時前方へ回動す
る方向に付勢されている。保持板脚部23は、前方保持
板2が最大回動位置(同図のA)で静止するように乳幼
児保持装置本体1に取り付けられた開放時ストッパ61
と、前方保持板2が背部11へ所定の位置(同図のB)
以上押し込められないように保持板横部21の保持板横
端部211が乳幼児保持装置本体1に当接するようにな
っている。もちろん、図6のように、保持板脚部23に
当接するような押込時ストッパ62を乳幼児保持装置本
体1に取り付けてもよい。
【0021】前方保持板2が最大回動位置(同図のA)
で静止さたとき、前方保持板2の保持板横部21の保持
板横端部211はまだ横部挿入穴14に挿入状態を保つ
ような充分に長い長さに前方保持板2の保持板横部21
は形成されている。このことによって、前方保持板の保
持板横端部211と乳幼児保持装置本体1との間にオー
プンスペースができないため、身体部分や衣服が挟まれ
る心配が無くなる。前方保持板2が最大回動位置(同図
のA)で静止した状態を点線で描き、前方保持板2が背
部11へ最大押し戻された位置(同図のB)で静止した
状態は実線で描いてある。
【0022】乳幼児保持装置本体1の台座13部分に前
方保持板解除ボタン5が回動可能に取り付けられてい
る。この前方保持板解除ボタン5はリリーススプリング
55によって常時多段階ロック部材4と非接触方向に付
勢されている。前方保持板解除ボタン5が押されると、
先端部は多段階ロック部材4を下方へ強く押し脚部先端
爪27との係合から外される。脚部先端爪27がフック
41から外れるとガードスプリング(図示せず)によっ
て前方保持板2は自動的に前方へ回動する。したがっ
て、母親が乳幼児を乳幼児保持装置1に出し入れすると
き、この前方保持板解除ボタン5の解除ボタン頭部51
をリリーススプリング55の付勢力に打ち勝つ程度の軽
い力で押すだけで、前方保持板2は自動的に前方へ回動
し、出し入れに充分なスペースが簡単に確保される。
【0023】母親が乳幼児を座部12に着座させた後
は、前方保持板2を逆方向へ戻し、適当な箇所で手を放
せば脚部先端爪27と複数のフック41の1つとが係合
をし、ロックされ、前方保持板をその位置に固定するこ
とができる。
【0024】以上、本発明の1つの実施の形態および2
つの実施例について説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。たとえば、背部11、座部12は乳
幼児保持装置本体1を含め一体でなくてもよく、製造上
安価であれば分割しても問題ない。また、前方保持板2
も一体でなく分割した部品を組み立てもかまわないもの
である。
【0025】
【発明の効果】以上の発明により次のような効果が得ら
れる。 (1)乳幼児の身体の大きさが違っていても、楽に出し
入れできる乳幼児保持装置が得られ、母親がトイレ等で
安心して用を足すことができるようになった。 (2)乳幼児保持装置に乳幼児を固定する際、身体の一
部をはさんだり、落ちる危険性のない安全性の高い乳幼
児保持装置が得られた。 (3)母親がひとりで乳幼児連れでも民間施設や公共施
設にでかけることができるようになり、両親がそろわな
いと外出できないというようなことがなくなり、母親の
自由度が得られ精神的にも向上することができた。 (4)このように単に物理的な効果だけでなく母親と乳
幼児の安全・安心をともなった精神面の効果の大きい。 (5)また、施設用乳幼児保持装置だけでなく、一般家
庭におけるダイニングルームで使用される乳幼児用高椅
子、居間で使用される乳幼児用椅子、及び外出先のレス
トラン等で使用される乳幼児用高椅子においても安全・
安心な乳幼児保持装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施設用椅子型乳幼児保持装置の斜視
図。(A)は前方保持板を乳幼児保持装置本体側に回動
・ロックさせた状態を示す。(B)は前方保持板を前方
に回動させた状態を示す。
【図2】図1の施設用椅子型乳幼児保持装置の使用状態
図。
【図3】従来公知の第1装置の斜視図。(A)は前方保
持板を閉じた状態を示す。(B)は前方保持板を両側へ
開いた状態を示す。
【図4】従来公知の第2装置の斜視図。
【図5】従来公知の第3装置の斜視図。
【図6】本発明装置の前方保持板の回動・ロック・ロッ
ク解除の作動原理の第1実施例を示す作動原理図。
【図7】本発明装置の前方保持板の回動・ロック・ロッ
ク解除の作動原理の第2実施例を示す作動原理図。
【符号の説明】
1 :乳幼児保持装置本体 11 :背部 12 :座部 13 :台座 14 :横部挿入穴 2 :前方保持板 21 :保持板横部 211:保持板横端部 22 :保持板正面部 23 :保持板脚部 24 :保持板足部 25 :保持板回転軸 26 :ガードスプリング 27 :脚部先端爪 3 :爪 31 :爪軸 32 :爪スプリング 33 :爪スプリング軸 4 :多段階ロック部材 41 :フック 42 :多段階ロック部材回転軸 5 :前方保持板解除ボタン 51 :解除ボタン頭部 52 :解除ボタン下部 53 :解除ボタン先端部 54 :解除ボタン軸 55 :リリーススプリング 61 :開放時ストッパ 62 :押込時ストッパ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背部11と座部12とで形成された乳幼
    児保持装置本体1と、横方向に延びる両保持板横部2
    1、21と下方に延びる保持板脚部23とを有す前方保
    持板2と、から成る椅子型乳幼児保持装置において、 前記乳幼児保持装置本体1は保持板横部21が挿入され
    る横部挿入穴14を有し、 該横部挿入穴14に前記保持板横部21が挿入され、 前記前方保持板2は、前記横部挿入穴14に挿入された
    保持板横部21が前記横部挿入穴14から引き出される
    ように乳幼児保持装置本体1に前後方向に回動可能に固
    定されており、 前記保持板脚部23の下端部近辺に前記前方保持板2の
    回動をロックできるロック機構の一方と他方とを有して
    おり、 前記乳幼児保持装置本体1は、前記前方保持板2の該ロ
    ック機構を解除する前方保持板解除ボタン5、および乳
    幼児が前記乳幼児保持装置本体1から落下しない範囲内
    に前記前方保持板2の最大回動範囲を制限する開放時ス
    トッパ61と、を有し、 前記保持板横部21の長さは前記前方保持板2の最大前
    方回動時でも、横部挿入穴14に挿入状態になっている
    長さであること、 を特徴とする椅子型乳幼児保持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の椅子型乳幼児保持装置
    において、 前記ロック機構は前記前方保持板2の回動の前後方向に
    多段階にロックできる多段階機構となっていること、を
    特徴とする椅子型乳幼児保持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101797181B1 (ko) * 2016-01-19 2017-11-15 (주)쁘띠엘린 유아용 식탁 의자

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