JP3278351B2 - 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置

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JP3278351B2
JP3278351B2 JP12158496A JP12158496A JP3278351B2 JP 3278351 B2 JP3278351 B2 JP 3278351B2 JP 12158496 A JP12158496 A JP 12158496A JP 12158496 A JP12158496 A JP 12158496A JP 3278351 B2 JP3278351 B2 JP 3278351B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の電荷発生材
料を含有する感光層を有する電子写真感光体、該電子写
真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】有機光導電体を用いた電子写真感光体
は、電荷発生材料を含有する電荷発生層と電荷輸送材料
を含有する電荷輸送層を積層した機能分離型感光体の開
発により感度及び耐久性において著しい改善がなされ、
幅広く実用化されるようになってきた。特に近年、端末
用プリンターとして従来のインパクト型のプリンターに
代わり、電子写真技術を応用したノンインパクト型のプ
リンターが広く普及してきている。これらは主としてレ
ーザー光を光源とするレーザービームプリンターであ
り、その光源としてはコスト、装置の大きさなどの点か
ら半導体レーザーが用いられる。現在主として用いられ
る半導体レーザーはその発振波長が790±20nmと
長波長のため、長波長域に十分な感度を有する電子写真
感光体の開発が進められてきた。
【0003】このような長波長域に感度を有する材料と
して、従来から無金属フタロシアニンや金属フタロシア
ニンが知られており、電荷発生材料として実用化に至っ
ている。フタロシアニン化合物の中でも特にオキシチタ
ニウムフタロシアニンは極めて高い感度を有している。
【0004】しかしながら、オキシチタニウムフタロシ
アニンを用いた電子写真感光体には、より優れた電位安
定性やより優れたフォトメモリー(蛍光灯照射部分の電
位減衰)特性を有することが望まれている。そこで、電
荷発生層を薄くする、及び電荷発生層中のオキシチタニ
ウムフタロシアニンの比率を下げるなどの方法が提案さ
れているが、こうした対策は感度の低下を招いてしま
う。
【0005】また、パンクロマチックな感度を得る目的
で特開平3−37656号公報にオキシチタニウムフタ
ロシアニンとビスアゾ顔料を用いることが提案されてい
るが、これらのビスアゾ顔料では上記の特性の改善効果
は見られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高い
感度、優れた電位安定性及び優れたフォトメモリー特性
を有する電子写真感光体を提供することにある。
【0007】また、本発明の目的は、上記電子写真感光
体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、導電性
支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該
感光層がオキシチタニウムフタロシアニン及び下記式
(1)
【0009】
【外3】 〔式中、Arは結合基を介して結合していてもよい、置
換もしくは無置換の芳香族炭化水素環基または結合基を
介して結合していてもよい、置換もしくは無置換の複素
環基を示し、Cpはフェノール性水酸基を有するカプラ
ー残基を示し、該Cpの少なくともひとつは下記式
(2)
【0010】
【外4】 (式中、Aは置換もしくは無置換の芳香族炭化水素環の
2価の基または窒素原子を環内に含む置換もしくは無置
換の複素環の2価の基を示す。)で示されるカプラー残
基を示し、nは2〜4の整数を示す。〕で示されるアゾ
顔料を含有することを特徴とする電子写真感光体であ
る。
【0011】また、本発明は、上記電子写真感光体を有
するプロセスカートリッジ及び電子写真装置である。
【0012】上記構成の本発明によれば、優れた電位安
定性及び優れたフォトメモリー特性が得られるのに加
え、この特定のアゾ顔料には800nm付近に感度が無
いにもかかわらず、化学的増感作用によりオキシチタニ
ウムフタロシアニンの有する800nm付近の感度が増
感されるという効果をも得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるオキシ
チタニウムフタロシアニンは次の構造式を有する。
【0014】
【外5】 (式中、X1 、X2 、X3 及びX4 はC1またはBrを
表し、k、m、p及びrは0〜4の整数である。)
【0015】上記オキシチタニウムフタロシアニンの結
晶形はいかなる型でもよいが、特開昭62−67094
号公報などに記載のA型、特開昭61−239248号
公報などに記載のB型、特開平3−128973号公報
などに記載のI型及び特開昭64−17066号公報な
どに記載のY型結晶が好ましく、特にI型結晶が好まし
い。それぞれの結晶形のCuKα特性X回折図を図2、
図3、図1及び図4に示す。オキシチタニウムフタロシ
アニンの合成及び上記結晶形の製造は、前述の特許出願
公開公報などに記載される公知の方法などによって実施
することができる。
【0016】一方、式(1)中のArの具体例としては
ベンゼン、ナフタレン、フルオレン、フェナンスレン、
アントラセン及びピレンなどの芳香族炭化水素環;フラ
ン、チオフェン、ピリジン、インドール、ベンゾチアゾ
ール、カルバゾール、アクリドン、ジベンゾチオフェ
ン、ベンゾオキサゾール、オキサジアゾール及びチアゾ
ールなどの複素環;更に上記芳香族炭化水素環または複
素環を直接あるいは芳香族性基または非芳香族性基を介
して結合したもの、例えばビフェニル、ビナフチル、ジ
フェニルアミン、トリフェニルアミン、N−メチルジフ
ェニルアミン、フルオレノン、フェナンスレンキノン、
アントラキノン、ベンズアンスロン、ターフェニル、ジ
フェニルオキサジアゾール、スチルベン、ジスチリルベ
ンゼン、アゾベンゼン、アゾキシベンゼン、フェニルベ
ンズオキサゾール、ジフェニルメタン、ジフェニルスル
ホン、ジフェニルエーテル、ベンゾフェノン、テトラフ
ェニル−p−フェニレンジアミン、テトラフェニルベン
ジジン、N−フェニル−2−ピリジルアミン及びN,N
−ジフェニル−2−ピリジルアミンなどの基が挙げられ
る。
【0017】上記Arが有してもよい置換基としてはメ
チル、エチル、プロピル及びブチルなどのアルキル基;
メトキシ、エトキシ及びプロポキシなどのアルコキシ
基;フッ素、塩素、ヨウ素及び臭素などのハロゲン原
子;ジメチルアミノ及びジエチルアミノなどのアルキル
アミノ基;水酸基;ニトロ基;シアノ基;及びハロメチ
ル基などが挙げられる。
【0018】式(2)中のAの具体例としては、o−フ
ェニレン、2,3−ナフチレン、2,3−ピラジンジイ
ル、3,4−ピラゾールジイル、2,3−ピリジンジイ
ル、4,5−ピリジンジイル及び4,5−イミダゾール
ジイルなどの基が挙げられる。
【0019】上記Aが有してもよい置換基としてはメチ
ル、エチル、プロピル及びブチルなどのアルキル基;メ
トキシ、エトキシ及びプロポキシなどのアルコキシ基;
フッ素、塩素、ヨウ素及び臭素などのハロゲン原子;ニ
トロ基;シアノ基;及びハロメチル基などが挙げられ
る。
【0020】これらの中では、Aが無置換のo−フェニ
レンであることが好ましい。
【0021】式(1)中のCpにおいて、式(2)で示
されるカプラー残基以外に共存してもよいカプラー残基
の好ましい例として、下記式(3)〜(8)で示される
基が挙げられる。
【0022】
【外6】
【0023】
【外7】
【0024】式(3)、(4)、(5)及び(6)中の
Xはベンゼン環と結合して置換もしくは無置換の芳香環
または置換もしくは無置換の複素環を形成するのに必要
な原子群を示し、該芳香環及び複素環の具体例として
は、ナフタレン環、アントラセン環、カルバゾール環、
ベンズカルバゾール環及びジベンゾフラン環などが挙げ
られる。式(8)中のYは置換基もしくは無置換の芳香
族炭化水素環の2価の基または窒素原子を環内に含む置
換もしくは無置換の複素環の2価基を示し、具体的には
o−フェニレン、o−ナフチレン、ペリナフチレン、
1,2−アンスリレン、3,4−ピラゾールジイル、
2,3−ピリジンジイル、4,5−ピリジンジイル、
6,7−インダゾールジイル及び6,7−キノリンジイ
ルなどの基が挙げられ、式(3)及び(4)中のR1
びR2 は水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、
置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換
のアラルキル基または置換もしくは無置換の複素環基を
示し、またR1 及びR2 は互いに結合することにより窒
素原子を介して置換もしくは無置換の環状アミノ基を形
成してもよく、式(5)及び(6)中のR3 は水素原
子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無
置換のアリール基、置換もしくは無置換のアラルキル基
または置換もしくは無置換の複素環基を示し、式(7)
中のR4 は水素原子、置換もしくは無置換のアルキル
基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無
置換のアラルキル基または置換もしくは無置換の複素環
基を示し、上記アルキル基としてはメチル、エチル及び
プロピルなどの基;アリール基としてはフェニル、ナフ
チル及びアンスリルなどの基;アラルキル基としてはベ
ンジル及びフェネチルなどの基;複素環基としてはピリ
ジル、チエニル、カルバゾリル、ベンゾイミダゾリン及
びベンゾチアゾリルなどの基;及び窒素原子を環内に含
む環状アミノ基としてはピロール、ピロリン、ピロリジ
ン、ピロリドン、インドール、インドリン、カルバゾー
ル、イミダゾール、ピラゾール、ピラゾリン、オキサジ
ン及びフェノキサジンなどの基が挙げられる。また、置
換基としてはフッ素、塩素、ヨウ素及び臭素などのハロ
ゲン原子;メチル、エチル及びプロピルなどのアルキル
基;メトキシ及びエトキシなどのアルコキシ基;ジメチ
ルアミノ及びジエチルアミノなどのアルキルアミノ基;
フェニルカルバモイル基;ニトロ基;シアノ基;及びト
リフルオロメチルなどのハロメチル基などが挙げられ、
式(3)及び(5)中のZは酸素原子または硫黄原子を
示し、mは0または1を示す。
【0025】また、式(2)中、nは2〜4の整数を示
すが、2または3であることが好ましい。
【0026】次に本発明の式(1)で示されるアゾ顔料
の好ましい具体例を挙げるが、本発明において用いるア
ゾ顔料はこれらに限定されるものではない。なお、例示
顔料は、まず基本型を示し、その中で変化する部分のみ
を記載することで具体的構造を表わすこととする。
【0027】また、式(2)で示されるカプラー残基を
有するカプラーは、後述のように合成時には通常異性体
の混合物として得られるので、具体例も混合物として例
示する。例えば、顔料例1の
【0028】
【外8】 という表現は、顔料例1のアゾ顔料が以下の化合物の混
合物であることを示すこととする。
【0029】
【外9】
【0030】
【外10】
【0031】
【外11】
【0032】
【外12】
【0033】
【外13】
【0034】
【外14】
【0035】
【外15】
【0036】
【外16】
【0037】
【外17】
【0038】
【外18】
【0039】
【外19】
【0040】
【外20】
【0041】
【外21】
【0042】
【外22】
【0043】
【外23】
【0044】
【外24】
【0045】
【外25】
【0046】
【外26】
【0047】本発明においては、これらの中でもCpが
全て式(2)で示されるカプラー残基であることが特に
好ましい。更には、顔料例1、3、4、5、6、28及
び29が好ましい。
【0048】前記式(2)で示されるカプラー残基を有
するカプラーは、ヒドロキシ−1,8−ナフタル酸無水
物と、相当するアミノアリールカルボン酸アミドを適当
な溶剤中で脱水縮合させることにより合成できる。使用
する溶剤としてはニトロベンゼン、ジクロロベンゼン、
トリクロロベンゼン及びキシレンなどが挙げられ、縮合
剤としてオキシ塩化リンやポリリン酸などを添加しても
よい。合成された式(2)で示されるカプラー残基を有
するカプラーは、下記の式(2−a)、式(2−b)で
示される異性体の混合物として得られるが、本発明にお
いてはいずれの異性体をも使用し得る。
【0049】
【外27】
【0050】合成例1(カプラーの合成) 3−ヒドロキシ−1,8−ナフタル酸無水物10.0g
及びo−アミノベンズアミド7.0gをニトロベンゼン
130ミリリットルに加え12時間加熱還流した。放冷
後、析出物を濾過し、トルエン、次いでメタノールで分
散洗浄し、N,N−ジメチルホルムアミド−メタノール
系溶剤での再沈を2回繰り返した後、メタノールで再度
分散洗浄後、乾燥し、上記式(2−a)及び(2−b)
で示されるカプラーの混合物3.5を得た。mp310
〜315℃、マススペクトル:m/z=314
【0051】前記式(1)で示されるアゾ顔料は、
(a)相当するアミンを常法によりジアゾ化し、アルカ
リの存在下に前記式(2)で示されるカプラー残基を有
するカプラーと水系でカップリングするか、(b)ジア
ゾニウム塩をホウフッ化塩や塩化亜鉛複塩などに変換し
た後、N,N−ジメチルホルムアミド及びジメチルスル
ホキシドなどの有機溶剤中で酢酸ソーダ、トリエチルア
ミン及びN−メチルモルホリンなどの塩基の存在下、該
カプラーとカップリングすることにより容易に合成でき
る。分子内に上記式(2)で示されるカプラー残基以外
のカプラー残基が共存するジスアゾ顔料を合成する場合
は、(a)テトラゾニウム塩1モルに対し、初めに上記
式(2)で示されるカプラー残基を有するカプラー1モ
ルをカップリングさせ、次いで、他のカプラー1モルを
カップリングさせることにより合成するか、(b)ある
いはジアミンの一方のアミノ基をアセチル基などで保護
しておき、これをジアゾ化し、上記式(2)で示される
カプラー残基を有するカプラーをカップリングさせた
後、保護基を塩酸などで加水分解し、これを再びジアゾ
化し、他方のカプラーをカップリングさせることにより
合成できる。分子内に式(2)で示されるカプラー残基
以外のカプラー残基が共存するトリスアゾ顔料やテトラ
キスアゾ顔料も同様にして合成できる。
【0052】合成例2(顔料1の合成) 300ミリリットルビーカーに水150ミリリットル、
濃塩酸20ミリリットル(0.23モル)と下記のジア
ミン化合物7.3g(0.032モル)
【0053】
【外28】 を入れ、0℃まで冷却し、亜硝酸ソーダ4.6g(0.
067モル)を水10ミリリットルに溶解した溶液を、
液温を2℃以下に保ちながら10分間で滴下した。15
分間撹拌した後、カーボン濾過し、この溶液中にホウフ
ッ化ソーダ10.5g(0.096モル)を水90ミリ
リットルに溶解した溶液を滴下し、析出したホウフッ化
塩を濾取し、冷水で洗浄した後、アセトニトリルで洗浄
し、室温で減圧乾燥した。収量は12.8gで、収率は
94%であった。
【0054】次に、5リットルビーカーにDMF3リッ
トルを入れ、前記式2−a及び式2−bで示されるカプ
ラーの混合物13.2g(0.042モル)を加熱溶解
し、液温を5℃に冷却した後、先に得たホウフッ化塩
8.5g(0.020モル)を溶解し、次いでトリエチ
ルアミン5.1g(0.050モル)を5分間で滴下し
た。2時間攪拌した後、析出した顔料を濾取し、DMF
で4回、水で3回洗浄した後凍結乾燥した。収量は1
4.2gで、収率は81%であった。
【0055】本発明の電子写真感光体は、導電性支持体
上にオキシチタニウムフタロシアニン及び式(1)で示
されるアゾ顔料を含有する感光層を有する。感光層の形
態は公知のいかなる形態を採ってもよいが、オキシチタ
ニウムフタロシアニン及び式(1)で示すアゾ顔料を含
有する層を電荷発生層とし、この上に電荷輸送物質を含
有する電荷輸送層を積層した機能分離型の感光層が特に
好ましい。
【0056】本発明の電荷発生層は、オキシチタニウム
フタロシアニンと一般式(1)で示されるアゾ顔料の両
方を含有した層であっても、それぞれを含有した層を積
層した層であってもよい。
【0057】オキシチタニウムフタロシアニンと上記ア
ゾ顔料を混合する場合、オキシチタニウムフタロシアニ
ン/アゾ顔料(重量比)は、95/5〜70/30であ
ることが好ましい。混合比が95/5より大きいと目的
とする改善効果が不十分になることがあり、逆に混合比
が70/30より小さいと長波長側の感度が低下してし
まうことがある。
【0058】また、オキシチタニウムフタロシアニンを
含有する電荷発生層とアゾ顔料を含有する電荷発生層を
積層する場合は、アゾ顔料を含有する層が電荷輸送層と
接する形態でも、オキシチタニウムフタロシアニンを含
有する層が電荷輸送層と接する形態でもよいが、後者の
形態の方が、より本発明の効果が大きく、好ましい。オ
キシチタニウムフタロシアニンを含有する層の膜厚は
0.1〜0.5μmであることが好ましいが、アゾ顔料
を含む層の膜厚はあまり厚くする必要はなく、0.05
〜0.2μm程度で十分な効果を得ることができる。
【0059】電荷発生層は、オキシチタニウムフタロシ
アニン及び本発明のアゾ顔料を導電性支持体上に蒸着す
るか、これらを適当な溶剤中でバインダー樹脂と共に分
散した溶液を導電性支持体上に公知の方法によって塗布
することによって形成することができ、その膜厚は5μ
m以下であることが好ましく、特には0.1〜1μmの
薄膜層とすることが好ましい。この際、用いられるバイ
ンダー樹脂は、広範な絶縁性樹脂あるいは有機光導電性
ポリマーから選択されるが、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルベンザール、ポリアリレート、ポリカーボネー
ト、ポリエステル、フェノキシ樹脂、セルロース系樹
脂、アクリル樹脂及びポリウレタンなどが好ましく、そ
の使用量は、電荷発生層全重量に対し80重量%以下で
あることが好ましく、特には40重量%以下であること
が好ましい。また使用する溶剤は前記の樹脂を溶解し、
後述の電荷輸送層や下引き層を溶解しないものから選択
することが好ましい。具体的には、テトラヒドロフラン
及び1,4−ジオキサンなどのエーテル類;シクロヘキ
サノン及びメチルエチルケトンなどのケトン類;N,N
−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;酢酸メチル及
び酢酸エチルなどのエステル類;トルエン、キシレン及
びクロロベンゼンなどの芳香族類;メタノール、エタノ
ール及び2−プロパノールなどのアルコール類;及びク
ロロホルム、塩化メチレン、ジクロルエチレン、四塩化
炭素及びトリクロルエチレンなどの脂肪族ハロゲン化炭
化水素類などが挙げられる。
【0060】電荷輸送層は電荷発生層の上または下に積
層され、電荷輸送物質を必要に応じて適当なバインダー
樹脂と共に溶剤中に溶解した溶液を塗布することによっ
て形成される。その膜厚は5〜40μmであることが好
ましく、特には15〜30μmであることが好ましい。
【0061】電荷輸送材料は電子輸送性物質と正孔輸送
性物質に大別される。電子輸送性物質としては、例えば
2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7
−テトラニトロフルオレノン、クロラニル及びテトラシ
アノキノジメタンなどの電子吸引性物質やこれら電子吸
引性物質を高分子化したものなどが挙げられる。正孔輸
送性物質としてはピレン及びアントラセンなどの多環芳
香族化合物;カルバゾール系、インドール系、イミダゾ
ール系、オキサゾール系、チアゾール系、オキサジアゾ
ール系、ピラゾール系、ピラゾリン系、チアジアゾール
系及びトリアゾール系化合物などの複素環化合物;p−
ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニル
ヒドラゾン及びN,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メ
チリデン−9−エチルカルバゾールなどのヒドラゾン系
化合物;トリ−p−トリルアミン、4−(ジ−p−トリ
ルアミノ)−ビフェニル、2−(ジ−p−トリル)−ア
ミノ−9,9′−ジメチルフルオレン及び1−ジ−p−
トリル−アミノピレンなどのトリアリールアミン系化合
物;α−フェニル−4′−N,N−ジフェニルアミノス
チルベン及び5−〔4−ジ−p−トリルアミノ)ベンジ
リデン〕−5H−ジベンゾ〔a,d〕シクロヘプテンな
どのスチリル系化合物;ベンジジン系化合物;トリアリ
ールメタン系化合物;トリフェニルアミン系化合物;あ
るいは、これらの化合物から成る基を主鎖または側鎖に
有するポリマー(例えばポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、ポリビニルアントラセンなど)が挙げられる。これ
らの有機電荷輸送材料の他にセレン、セレン−テルル、
アモルファスシリコン及び硫化カドミウムなどの無機材
料も用いることができる。また、これらの電荷輸送材料
は1種または2種以上組合せて用いることができる。電
荷輸送材料が成膜性を有していないときには適当なバイ
ンダー樹脂を用いることができる。具体的には、アクリ
ル樹脂、ポリアリレート、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレンコポ
リマー、ポリアクリルアミド、ポリアミド、塩素化ゴム
などの絶縁性樹脂あるいはポリ−N−ビニルカルバゾー
ル及びポリビニルアントラセンなどの有機光導電性ポリ
マーなどが挙げられる。
【0062】本発明に用いられる導電性支持体として
は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜
鉛、ステンレス、バナジウム、モリブデン、クロム、チ
タン、ニッケル、インジウム、金や白金などが用いられ
る。またこうして金属あるいは合金を、真空蒸着法によ
って被膜形成したプラスチック(例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフ
タレート及びアクリル樹脂など)の支持体や導電性粒子
(例えばカーボンブラック及び銀粒子など)を適当なバ
インダー樹脂と共に上記のようなプラスチック、金属ま
たは合金上に被覆した支持体あるいは導電性粒子をプラ
スチックや紙に含浸した支持体などを用いることができ
る。形状としては、ドラム状、シート状及びベルト状な
どが挙げられるが、適用される電子写真装置に最も適し
た形状にすることが好ましい。
【0063】本発明においては、導電性支持体と感光層
の間にバリヤー機能と接着機能とを有する下引き層を設
けることもできる。下引き層はカゼイン、ポリビニルア
ルコール、ニトロセルロース、ポリアミド(ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン610、共重合ナイロン及
びアルコキシメチル化ナイロンなど)、ポリウレタン及
び酸化アルミニウムなどによって形成できる。下引き層
の膜厚は5μm以下であることが好ましく、特には0.
1〜3μmが好ましい。
【0064】本発明の別の具体例として、オキシチタニ
ウムフタロシアニンと本発明のアゾ顔料と上述したよう
な電荷輸送材料を同一の層に含有する感光層を有する電
子写真感光体を挙げることができる。この際、電荷輸送
材料としてポリ−N−ビニルカルバゾールとトリニトロ
フルオレノンからなる電荷移動錯体を用いることもでき
る。この例の電子写真感光体は、オキシチタニウムフタ
ロシアニンと本発明のアゾ顔料と、上述したような電荷
輸送材料または電荷移動錯体を適当な樹脂溶液中に分散
及び溶解させた溶液を導電性支持体上に塗布し、乾燥す
ることにより形成することができる。
【0065】いずれの電子写真感光体においても、式
(1)で示されるアゾ顔料の結晶形は非晶質であっても
結晶質であってもよく、また必要に応じて式(1)で示
すアゾ顔料を2種類以上組み合せたり、公知の電荷発生
材料と組み合せて使用することも可能である。
【0066】また、本発明においては、感光層上に保護
層として、樹脂、必要に応じて更に導電性物質や電荷輸
送材料などを含有する層を更に設けることができる。
【0067】本発明の電子写真感光体は電子写真複写機
に利用するのみならず、レーザービームプリンター、C
RTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター、
レーザー製版及びファクシミリなどの電子写真応用分野
にも広く用いることができる。
【0068】図5に本発明の電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を
示す。
【0069】図において、1はドラム状の本発明の電子
写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速
度で回転駆動される。感光体1は、回転過程において、
一次帯電手段3によりその周面に正または負の所定電位
の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザービ
ーム走査露光などの像露光手段(不図示)からの画像露
光光4を受ける。こうして感光体1の周面に静電潜像が
順次形成されていく。
【0070】形成された静電潜像は、次いで現像手段5
によりトナー現像され、現像されたトナー現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取りされて給送された転写材7に、転写
手段6により順次転写されていく。
【0071】像転写を受けた転写材7は、感光体面から
分離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けるこ
とにより複写物(コピー)として装置外へプリントアウ
トされる。
【0072】像転写後の感光体1の表面は、クリーニン
グ手段9によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面
化され、更に前露光手段(不図示)からの前露光光10
により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用され
る。なお、一次帯電手段3が帯電ローラーなどを用いた
接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要では
ない。
【0073】本発明においては、上述の電子写真感光体
1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9などの構成要素のうち、複数のものをプロセスカート
リッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカー
トリッジを複写機やレーザービームプリンターなどの電
子写真装置本体に対して着脱可能に構成しても良い。例
えば、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手
段9の少なくとも1つを感光体1と共に支持してカート
リッジ化し、装置本体のレール12などの案内手段を用
いて装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ11と
することができる。
【0074】また、画像露光光4は、電子写真装置が複
写機やプリンターである場合には、原稿からの反射光や
透過光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化
し、この信号に従って行われるレーザービームの走査、
LEDアレイの駆動及び液晶シャッターアレイの駆動な
どにより照射される光である。
【0075】
【実施例】
実施例1 10%の酸化アンチモンを含有する酸化スズで被覆した
酸化チタン粉体50部(重量部、以下同様)、レゾール
型フェノール樹脂25部、メチルセロソルブ20部、メ
タノール5部及びシリコーンオイル(ポリジメチルシロ
キサンポリオキシアルキレン共重合体、重量平均分子量
3000)0.002部を1mmφガラスビーズを用い
たサンドミル装置で2時間分散した。この溶液をアルミ
ニウムシリンダ−(80mmφ×360mm)上に浸漬
塗布し、140℃で30分間乾燥させ、膜厚20μmの
導電層を形成した。
【0076】この導電層の上に6−66−610−12
四元系ポリアミド共重合体5部をメタノール70部とブ
タノール25部の混合溶媒に溶解した溶液を浸漬塗布
し、乾燥して膜厚1μmの下引き層を形成した。
【0077】CuKα特性X線回折におけるフラッグ角
(2θ±0.2°)の9.0°、14.2°、23.9
°及び27.1°に特徴的なピークを有するI型オキシ
チタニウムフタロシアニン(図1に回折パターンを示
す)7部と顔料例1のアゾ顔料3部をポリビニルブチラ
ール(商品名エスレックBX−1、積水化学(株)製)
10部をシクロヘキサノン400部に溶解した液に添加
した。この溶液を1mmφのガラスビーズを用いたサン
ドミル装置で3時間分散し、更に400部の酢酸エチル
を加えて希釈した。得られた溶液を下引き層上に浸漬塗
布し、80℃で10分間乾燥して膜厚0.25μmの電
荷発生層を形成した。
【0078】次に、下記構造式を有する電荷輸送材料1
0部と
【0079】
【外29】 ビスフェノールZ型ポリカーボネート(重量平均分子量
49000)10部をクロロベンゼン60部に溶解し
た。この溶液を電荷発生層上に浸漬塗布し、110℃で
1時間乾燥し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成し、電
子写真感光体を作成した。
【0080】比較例1 I型オキシチタニウムフタロシアニンの量を10部と
し、アゾ顔料を用いない他は、実施例1と同様にして電
子写真感光体を作成した。
【0081】比較例2 アゾ顔料を用いない他は、実施例1と同様にして電子写
真感光体を作成した。
【0082】比較例3 アゾ顔料を下記構造式で示されるアゾ顔料に代えた他
は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
【0083】
【外30】
【0084】実施例1及び比較例1、2及び3で作成し
た電子写真感光体にレーザービームプリンター(商品名
LBP−SX、キヤノン(株)製)に装着して特性を評
価した。まず、暗部電位を−700Vとし、これに80
2nmのレーザー光を照射して明部電位が−150Vと
なるレーザー光量、即ち、感度を測定した。また、A4
で5000枚を連続プリントしたときの暗部電位の変化
量(ΔVD )と明部電位の変化量(ΔVL )を測定し
た。変化量の値が負の場合はプリント後に電荷の絶対値
が小さくなったことを示し、正の場合は大きくなったこ
とを示す。
【0085】また、更に、フォトメモリー特性を評価し
た。具体的には、まず、実施例1及び比較例1、2及び
3で作成した電子写真感光体に対し蛍光灯(商品名FV
L18型白色ランプ、松下電器(株)製)を用い、部分
的に照度1500ルックスで5分間光照射した(非光照
射部は遮光)。光照射後、室温で5分間放置した後、上
記レーザービームプリンターに装着し、非光照射部と光
照射部の明部電位の電位差を測定した(フォトメモリー
=|非光照射部の電位−光照射部の電位|)。
【0086】上記の結果を表1に示す。
【0087】
【表1】
【0088】この結果からわかるように、実施例1では
比較例1に比べてオキシチタニウムフタロシアニンの含
有量が少ないにもかかわらず同等な感度が得られ、繰り
返し特性やフォトメモリー特性が改善されている。一
方、比較例2においてはオキシチタニウムフタロシアニ
ンの含有量が少なく、アゾ顔料も用いていないので、か
なり感度が低下しており、繰り返し特性やフォトメモリ
ー特性の改善も小さい。また、従来のビスアゾ顔料を用
いた比較例3は本発明の効果が得られていない。
【0089】実施例2 オキシチタニウムフタロシアニンの分散液とアゾ顔料の
分散液とを別々に調製した以外は実施例1と同様にして
電荷発生層用の溶液を得た。この際、それぞれの溶液中
の顔料/結着樹脂の比率(重量比)は10/10とし
た。
【0090】実施例1と同様にして導電層及び下引き層
を形成し、この下引き層の上にアゾ顔料分散液を膜厚
0.1μmになるように塗布し、乾燥し、更にこの上に
オキシチタニウムフタロシアニンの分散液を膜厚0.2
5μmになるように塗布し、乾燥することによって2層
の電荷発生層を形成した。電荷輸送層は実施例1と同様
にして形成し、電子写真感光体を作成した。
【0091】実施例3 アゾ顔料の電荷発生層とオキシチタニウムフタロシアニ
ンの電荷発生層の形成の順序を逆にした他は、実施例2
と全く同様にして電子写真感光体を作成した。
【0092】実施例2及び3で作成した電子写真感光体
を実施例1と同様にして評価した。結果を表2に示す。
なお、比較のためにアゾ顔料を電荷発生層に含有しない
例の比較例1で作成した電子写真感光体の成績を併せて
記載した。
【0093】
【表2】
【0094】この結果からわかるように、本発明におい
ては、繰り返し特性やフォトメモリー特性が改善される
が、感度などの点から該アゾ顔料を含む電荷発生層を導
電性支持体側に設けた方がより好ましい。
【0095】実施例4、5及び6 I型のオキシチタニウムフタロシアニンに代えてX線回
折パターンがそれぞれ図2、図3及び図4で示されるA
型、B型及びY型のオキシチタニウムフタロシアニンに
代えた他は、実施例1と同様にして、実施例4、実施例
5及び実施例6に対応する電子写真感光体を作成した。
【0096】比較例4、5及び6 I型のオキシチタニウムフタロシアニンを上記A型、B
型及びY型のオキシチタニウムフタロシアニンに代えた
他は、比較例1と同様にして、比較例4、比較例5及び
比較例6に対応する電子写真感光体を作成した。
【0097】実施例4、実施例5、実施例6、比較例
4、比較例5及び比較例6で作成した電子写真感光体を
実施例1と同様にして評価した。結果を表3に示す。
【0098】
【表3】
【0099】この結果から、本発明は、オキシチタニウ
ムフタロシアニンの結晶形によらず効果を奏することが
わかる。
【0100】実施例7〜16 顔料例1のアゾ顔料をそれぞれ顔料例4、29、3、2
8、5、20、24、26、34及び37のアゾ顔料に
代えた他は、実施例1と同様にして実施例7〜16に対
応する電子写真感光体を作成し、評価した。結果を表4
に示す。なお、比較のため実施例1及び比較例1の成績
を併せて記載する。
【0101】
【表4】
【0102】実施例17〜20 電荷輸送材料をそれぞれ下記構造式の化合物に代えた他
は、実施例1と同様にして実施例17〜20に対応する
電子写真感光体を作成した。 実施例17で用いた電荷輸送材料
【0103】
【外31】 実施例18で用いた電荷輸送材料
【0104】
【外32】 実施例19で用いた電荷輸送材料
【0105】
【外33】 実施例20で用いた電荷輸送材料
【0106】
【外34】
【0107】比較例7〜10 電荷輸送材料をそれぞれ実施例17〜20で用いた電荷
輸送材料に代えた他は、比較例1と同様にして比較例7
〜10に対応する電子写真感光体を作成した。
【0108】実施例17〜20及び比較例7〜10で作
成した電子写真感光体を実施例1と同様にして評価し
た。結果を表5に示す。
【0109】
【表5】
【0110】この結果から、本発明は、用いる電荷輸送
材料によらず効果を奏することがわかる。
【0111】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、高い感
度、優れた電位安定性及び優れたフォトメモリー特性を
有する電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及
び電子写真装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】I型オキシチタニウムフタロシアニンのCuK
α特性X線回折図である。
【図2】A型オキシチタニウムフタロシアニンのCuK
α特性X線回折図である。
【図3】B型オキシチタニウムフタロシアニンのCuK
α特性X線回折図である。
【図4】Y型オキシチタニウムフタロシアニンのCuK
α特性X線回折図である。
【図5】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジを有する電子写真装置の概略構成を示す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 21/18 G03G 15/00 556 (56)参考文献 特開 平3−37667(JP,A) 特開 平3−37658(JP,A) 特開 平5−281767(JP,A) 特開 平4−163558(JP,A) 特開 平3−213867(JP,A) 特開 平7−92701(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体において、該感光層がオキシチタニウムフタロ
    シアニン及び下記式(1) 【外1】 〔式中、Arは結合基を介して結合していてもよい、置
    換もしくは無置換の芳国ー炭化水素環基または結合基を
    介して結合していてもよい、置換もしくは無置換の複素
    環基を示し、Cpはフェノール性水酸基を有するカプラ
    ー残基を示し、該Cpの少なくともひとつは下記式
    (2) 【外2】 (式中、Aは置換もしくは無置換の芳香族炭化水素環の
    2価の基または窒素原子を環内に含む置換もしくは無置
    換の複素環の2価の基を示す。) で示されるカプラー残基を示し、nは2〜4の整数を示
    す。〕 で示されるアゾ顔料を含有することを特徴とする電子写
    真感光体。
  2. 【請求項2】 全てのCpが式(2)で示される請求項
    1記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 Aが無置換のo−フェニレンである請求
    項1または2記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 nが2または3である請求項1乃至3の
    いずれかに記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 オキシチタニウムフタロシアニンがCu
    Kα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2
    °)の9.0°、14.2°、23.9°及び27.1
    °に特徴的なピークを有する請求項1乃至4のいずれか
    に記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 オキシチタニウムフタロシアニンとアゾ
    顔料が混合して用いられ、混合比(オキシチタニウムフ
    タロシアニン/アゾ顔料)が重量比で95/5〜70/
    30である請求項1乃至5のいずれかに記載の電子写真
    感光体。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至のいずれかに記載の電子
    写真感光体、及び帯電手段、現像手段及びクリーニング
    手段からなる群より選択される少なくともひとつの手段
    を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であるこ
    とを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至のいずれかに記載の電子
    写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手
    段を有することを特徴とする電子写真装置。
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