JP2968866B2 - 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ - Google Patents
電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリInfo
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Description
アゾ顔料を感光層に含有する電子写真感光体、該電子写
真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリに関
する。
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛などの無機光導電性物質
が広く用いられていた。一方、有機光導電性物質からな
る電子写真感光体としてはポリ−N−ビニルカルバゾ−
ルに代表される光導電性ポリマ−や2,5−ビス(p−
ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾ
−ルのような低分子の有機光導電性物質を用いたもの、
さらにはこのような有機光導電性物質と各種の染料や顔
料を組み合わせたものなどが知られている。有機光導電
性物質を用いた電子写真感光体は成膜性がよく、塗工に
よって生産できるため、極めて生産性が高く安価な感光
体を提供できる利点を有している。また、使用する染料
や顔料の選択により、感色性を自在にコントロ−ルでき
るなどの利点を有し、これまで、幅広い検討が成されて
きた。特に最近では、有機光導電性染料や顔料を含有し
た電荷発生層と前述の光導電性ポリマ−や低分子の有機
光導電性物質を含有した電荷輸送層を積層した機能分離
型感光体の開発により、従来の有機電子写真感光体の欠
点とされていた感度や耐久性に著しい改善が成されてき
た。
も、アゾ成分とカプラ−成分の組み合わせ方で様々な特
性を持った化合物が比較的容易に得られることから、こ
れまでに数多くの化合物が提案されており、特開平1−
180553号公報、特開平1−319754号公報な
どが知られる。しかしながら、従来のジスアゾ顔料を用
いた電子写真感光体は、感度や繰り返し使用時の電位安
定性の面で必ずしも十分なものとは言えず、実用化され
ているのは極くかな材料のみである。
光導電性材料を提供すること、実用的な高感度特性と繰
り返し使用時の安定した電位特性を有する電子写真感光
体を提供すること、該電子写真感光体を備えた電子写真
装置並びにファクシミリを提供することにある。
に下記一般式(1)で示すジスアゾ顔料を含有する感光
層を有することを特徴とする電子写真感光体から構成さ
れる。
で示すカプラー残基を表わす。
環を形成するのに必要な残基を表わし、Zは酸素原子ま
たは硫黄原子を表わし、R1およびR2は同一または異な
って水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、アラ
ルキル基、アリ−ル基または複素環基を表わし、また、
R1とR2は窒素原子と共に環を形成してもよい。
タレン環、、アントラセン環、カルバゾール環、ベンズ
カルバゾール環、ジベンゾフラン環などの環を形成する
に必要な残基が挙げられ、R1およびR2はメチル、エチ
ル、プロピルなどのアルキル基、ベンジル、フェネチル
などのアラルキル基、フェニル、ナフチル、アンスリル
などのアリール基、ピリジル、チエニル、カルバゾリ
ル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリルなどの複素
環基、ピロール、ピロリン、ピロリジン、ピロリドン、
インドール、インドリン、カルバゾール、イミダゾー
ル、ピラゾール、ピラゾリン、オキサジン、フェノキサ
ジンなどの窒素原子を環内に含む環状アミノ基などが挙
げられ、置換基の例としてはフッ素原子、塩素原子、臭
素原子などのハロゲン原子、メチル、エチル、プロピル
などのアルキル基、メトキシ、エトキシなどのアルコキ
シ基、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなどのアルキル
アミノ基、フェニルカルバモイル基、ニトロ基、シアノ
基、トリフルオロメチルなどのハロメチル基などが挙げ
られる。
すジスアゾ顔料を含有する電荷発生層と電荷輸送層の少
なくとも二層からなる請求項1記載の電子写真感光体か
ら構成される。
ゾ−ル環を形成しているカプラ−殘基である場合の顔料
は、その吸収域が近赤外領域付近まで広がるため、半導
体レ−ザ−用の電荷発生材料としても好適である。
体を備えた電子写真装置から構成される。
体を備えた電子写真装置およびリモ−ト端末からの画像
情報を受信する受信手段を有するファクシミリから構成
される。
顔料の代表的な具体例を表1〜17で示すが、本発明に
おいて用いる上記ジスアゾ顔料はこれらに限定されるも
のではない。例示顔料は、基本型において、変化する部
分のみを記載することで具体的構造を表わすこととす
る。
するジアミンを常法によりテトラゾ化し、アルカリの存
在下にカプラ−と水系でカップリングするか、テトラゾ
ニウム塩をホウフッ化塩や塩化亜鉛複塩などに変換した
後、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シドなどの有機溶剤中で酢酸ソ−ダ、トリエチルアミ
ン、N−メチルモルホリンなどの塩基の存在下、カプラ
−とカップリングすることによって容易に合成できる。
ラ−であるジスアゾ顔料を合成する場合は、前述のテト
ラゾニウム塩1モルに対し初めに一方のカプラ−1モル
をカップリングさせ、次いでもう一方のカプラ−1モル
をカップリングさせて合成するか、あるいはジアミンの
一方のアミノ基をアセチル基などで保護しておき、これ
をジアゾ化し一方のカプラ−をカップリングさせた後、
保護基を塩酸などで加水分解し、これを再びジアゾ化し
もう一方のカプラ−をカップリングさせて合成すること
ができる。
濃塩酸20ミリリットル(0.23モル)と
亜硝酸ソ−ダ4.6g(0.067モル)を水10ミリ
リットルに溶解した液を液温を5℃に保ちながら10分
間で滴下した。15分撹拌した後、カ−ボン濾過し、こ
の溶液中へホウフッ化ソ−ダ10.5g(0.096モ
ル)を水90ミリリットルにとかした液を撹拌下滴下
し、析出したホウフッ化塩を濾取し、冷水で洗浄した後
アセトニトリルで洗浄し、室温で減圧乾燥した。収量1
3.9g、収率87.5%次に1リットルビ−カ−にD
MF500ミリリットルを入れ、
却した後、先に得たホウフッ化塩10.0g(0.02
0モル)を溶解し、次いでトリエチルアミン5.1g
(0.050モル)を5分間で滴下した。2時間撹拌し
た後析出した顔料を濾取し、DMFで4回、水で3回洗
浄した後凍結乾燥した。収量15.3g、収率81.5
%。
上に一般式(1)で示すジスアゾ顔料を含有する感光層
を有する。感光層の形態は公知のいかなる形態を取って
いてもかまわないが、一般式(1)で示すジスアゾ顔料
を含有する感光層を電荷発生層とし、これに電荷輸送物
質を含有する電荷輸送層を積層した機能分離型の感光層
が特に好ましい。
な溶剤中でバインダ−樹脂と共に分散した塗布液を、導
電性支持体上に公知の方法によって塗布することによっ
て形成することができ、その膜厚は例えば5μm以下、
好ましくは0.1〜1μmの薄膜層とすることが望まし
い。この際用いられるバインダー樹脂は、広範な絶縁性
樹脂あるいは有機光導電性ポリマ−から選択されるが、
ポリビニルブチラール、ポリビニルベンザ−ル、ポリア
リレート、ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキ
シ樹脂、セルロース系樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタ
ンなどが好ましく、その使用量は電荷発生層中の含有率
で80重量%以下、好ましくは40重量%以下である。
また使用する溶剤は前記の樹脂を溶解し、後述の電荷輸
送層や下引層を溶解しないものから選択することが好ま
しい。具体的には、テトラヒドロフラン、1,4−ジオ
キサンなどのエ−テル類、シクロヘキサノン、メチルエ
チルケトンなどのケトン類、N,N−ジメチルホルムア
ミドなどのアミド類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエ
ステル類、トルエン、キシレン、クロロベンゼンなどの
芳香族類、メタノール、エタノール、2−プロパノール
などのアルコール類、クロロホルム、塩化メチレン、ジ
クロルエチレン、四塩化炭素、トリクロルエチレンなど
の脂肪族ハロゲン化炭化水素類など挙げられる。
層され、電界の存在下電荷発生層から電荷キャリアを受
取り、これを輸送する機能を有している。電荷輸送層は
電荷輸送物質を必要に応じて適当なバインダ−樹脂と共
に溶剤中に溶解し塗布することによって形成され、その
膜厚は一般的には5〜40μmであるが15〜30μm
が好ましい。
性物質があり、電子輸送性物質としては、例えば2,
4,7ートリニトロフルオレノン、2,4,5,7ーテ
トラニトロフルオレノン、クロラニル、テトラシアノキ
ノジメタンなどの電子吸引性物質やこれら電子吸引性物
質を高分子化したものなどが挙げられる。正孔輸送性物
質としてはピレン、アントラセンなどの多環芳香族化合
物、カルバゾール系、インド−ル系、イミダゾ−ル系、
オキサゾ−ル系、チアゾ−ル系、オキサジアゾ−ル系、
ピラゾ−ル系、ピラゾリン系、チアジアゾ−ル系、トリ
アゾ−ル系化合物などの複素環化合物、pージエチルア
ミノベンズアルデヒドーN,Nージフェニルヒドラゾ
ン、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−
9−エチルカルバゾ−ルなどのヒドラゾン系化合物、α
−フェニル−4’−N,N−ジフェニルアミノスチルベ
ン、5−[4−(ジ−p−トリルアミノ)ベンジリデ
ン]−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテンなどの
スチリル系化合物、ベンジジン系化合物、トリアリ−ル
メタン系化合物、トリフェニルアミンあるいは、これら
の化合物から成る基を主鎖または側鎖に有するポリマ−
(例えばポリ−N−ビニルカルバゾ−ル、ポリビニルア
ントラセンなど)が挙げられる。これらの有機電荷輸送
物質の他にセレン、セレンーテルル、アモルファスシリ
コン、硫化カドミウムなどの無機材料も用いることがで
きる。また、これらの電荷輸送物質は1種または2種以
上組合せて用いることができる。電荷輸送物質が成膜性
を有していないときには適当なバインダーを用いること
ができる。具体的には、アクリル樹脂、ポリアリレー
ト、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレン、
アクリロニトリルースチレンコポリマー、ポリアクリル
アミド、ポリアミド、塩素化ゴムなどの絶縁性樹脂ある
いはポリーNービニルカルバゾール、ポリビニルアント
ラセンなどの有機光導電性ポリマーなどが挙げられる。
は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜
鉛、ステンレス、バナジウム、モリブデン、クロム、チ
タン、ニッケル、インジウム、金や白金などが用いられ
る。またこうした金属あるいは合金を、真空蒸着法によ
って被膜形成したプラスチック(例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフ
タレート、アクリル樹脂など)や導電性粒子(例えばカ
ーボンブラック、銀粒子など)を適当なバインダー樹脂
と共にプラスチックまたは金属基板上に被覆した支持体
あるいは導電性粒子をプラスチックや紙に含浸した支持
体などを用いることができる。
能と接着機能をもつ下引き層を設けることもできる。下
引き層はカゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセル
ロース、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナイ
ロン610、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイ
ロンなど)、ポリウレタン、酸化アルミニウムなどによ
って形成できる。下引き層の膜厚は5μm以下、好まし
くは0.1〜3μmが適当である。
ゾ顔料と電荷輸送物質を同一層に含有させた電子写真感
光体を挙げることができる。この際電荷輸送物質として
ポリーNービニルカルバゾールとトリニトロフルオレノ
ンからなる電荷移動錯体を用いることもできる。この例
の電子写真感光体は、前述のジスアゾ顔料と電荷移動錯
体を適当な樹脂溶液中に分散させた液を塗布乾燥して形
成することができる。いずれの電子写真感光体において
も、一般式(1)で示すジスアゾ顔料の結晶形は非晶質
であっても結晶質であってもよく、また必要に応じて一
般式(1)で示すジスアゾ顔料を2種類以上組み合せた
り、公知の電荷発生物質と組み合せて使用することも可
能である。
に利用するのみならず、レーザービ−ムプリンター、C
RTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター、
レーザー製版、ファクシミリなどの電子写真応用分野に
も広く用いることができる。
子写真装置並びにファクシミリについて説明する。図1
に本発明のドラム型感光体を用いた一般的な転写式電子
写真装置の概略構成を示した。図において、1は像担持
体としてのドラム型感光体であり軸1aを中心に矢印方
向に所定の周速度で回転駆動される。該感光体1はその
回転過程で帯電手段2によりその周面に正または負の所
定電位の均一帯電を受け、次いで露光部3にて不図示の
像露光手段により光像露光L(スリット露光・レ−ザ−
ビ−ム走査露光など)を受ける。これにより感光体周面
に露光像に対応した静電潜像が順次形成されていく。そ
の静電潜像は、次いで現像手段4でトナ−現像され、そ
のトナ−現像像が転写手段5により不図示の給紙部から
感光体1と転写手段5との間に感光体1の回転と同期取
りされて給送された転写材Pの面に順次転写されてい
く。像転写を受けた転写材Pは感光体面から分離されて
像定着手段8へ導入されて像定着を受けて複写物(コピ
−)として機外へプリントアウトされる。像転写後の感
光体1の表面はクリ−ニング手段6にて転写残りトナ−
の除去を受けて清浄面化され、前露光手段7により除電
処理がされて繰り返して像形成に使用される。感光体1
の均一帯電手段2としてはコロナ帯電装置が一般に広く
使用されている。また、転写装置5もコロナ転写手段が
一般に広く使用されている。電子写真装置として、上述
の感光体や現像手段、クリ−ニング手段などの構成要素
のうち、複数のものを装置ユニットとして一体に結合し
て構成し、このユニットを装置本体に対して着脱自在に
構成しても良い。例えば、感光体1とクリ−ニング手段
6とを一体化してひとつの装置ユニットとし、装置本体
のレ−ルなどの案内手段を用いて着脱自在の構成にして
もよい。このとき、上記の装置ユニットのほうに帯電手
段および/または現像手段を伴って構成してもよい。ま
た、光像露光Lは、電子写真装置を複写機やプリンタ−
として使用する場合には、原稿からの反射光や透過光を
用いる、あるいは、原稿を読み取り信号化し、この信号
に従ってレ−ザ−ビ−ムの走査、発光ダイオ−ドアレイ
の駆動、または液晶シャッタ−アレイの駆動などを行う
ことにより行われる。また、ファクシミリのプリンタ−
として使用する場合には、光像露光Lは受信デ−タをプ
リントするための露光になる。
したものである。コントロ−ラ10は画像読取部9とプ
リンタ−18を制御する。コントロ−ラ10の全体はC
PU16により制御されている。画像読取部からの読取
りデ−タは、送信回路12を通して相手局に送信され
る。相手局から受けたデ−タは受信回路11を通してプ
リンタ−18に送られる。画像メモリには所定の画像デ
−タが記憶される。プリンタコントロ−ラ17はプリン
タ−18を制御している。13は電話である。回線14
から受信された画像(回線を介して接続されたリモ−ト
端末からの画像情報)は、受信回路11で復調された
後、CPU16は画像情報の信号処理を行い順次画像メ
モリ15に格納される。そして、少なくとも1ペ−ジの
画像がメモリ15に格納されると、そのペ−ジの画像記
憶を行う。CPU16は、メモリ15より1ペ−ジの画
像情報を読み出しプリンタコントロ−ラ17に信号化さ
れた1ペ−ジの画像情報を送出する。プリンタコントロ
−ラ17は、CPU16からの1ペ−ジの画像情報を受
け取るとそのペ−ジの画像情報記録を行うべく、プリン
タ−18を制御する。なお、CPU16は、プリンタ−
18による記録中に、次のペ−ジの受信を行っている。
以上のように、画像の受信と記録が行われる。
分子量3万2千)5gとアルコ−ル可溶性共重合ナイロ
ン(重量平均分子量3万3千)10gをメタノ−ル90
gに溶解した液をマイヤ−バ−で塗布し、乾燥後の膜厚
が1μmの下引き層を形成した。
85gにブチラ−ル樹脂(ブチラ−ル化度72モル%)
2gを溶かした液に加え、サンドミルで18時間分散し
た。この分散液を先に形成した下引き層の上に乾燥後の
膜厚が0.3μmとなるようにマイヤ−バ−で塗布し乾
燥して電荷発生層を形成した。
5gと
をクロロベンゼン40gに溶解し、これを電荷発生層の
上に乾燥後の膜厚が21μmとなるようにマイヤ−バ−
で塗布し、乾燥して電荷輸送層を形成し、実施例1の電
子写真感光体を作成した。
〜22に対応する電子写真感光体を全く同様にして作成
した。
製、静電複写紙試験装置ModelSP−428を用い
て−5KVのコロナ放電で負に帯電し、暗所で1秒間保
持した後、ハロゲンランプを用い照度10ルックスで露
光し、帯電特性を評価した。帯電特性としては、表面電
位V0と暗所放置後の表面電位が1/2に減衰するに必
要な露光量E1/2を測定した。結果を示す。
クス・秒 実施例2 顔料2 V0:−700V、E1/2:1.00ルッ
クス・秒 実施例3 顔料3 V0:−710V、E1/2:1.20ルッ
クス・秒 実施例4 顔料4 V0:−700V、E1/2:1.25ルッ
クス・秒 実施例5 顔料8 V0:−690V、E1/2:1.25ルッ
クス・秒 実施例6 顔料9 V0:−700V、E1/2:1.10ルッ
クス・秒 実施例7 顔料10 V0:−700V、E1/2:1.40ルッ
クス・秒 実施例8 顔料14 V0:−700V、E1/2:1.30ルッ
クス・秒 実施例9 顔料18 V0:−700V、E1/2:1.00ルッ
クス・秒 実施例10 顔料24 V0:−700V、E1/2:1.50ルッ
クス・秒 実施例11 顔料37 V0:−700V、E1/2:0.85ルッ
クス・秒 実施例12 顔料40 V0:−700V、E1/2:0.80ルッ
クス・秒 実施例13 顔料42 V0:−700V、E1/2:0.90ルッ
クス・秒 実施例14 顔料43 V0:−690V、E1/2:1.20ルッ
クス・秒 実施例15 顔料46 V0:−710V、E1/2:1.40ルッ
クス・秒 実施例16 顔料56 V0:−700V、E1/2:1.30ルッ
クス・秒 実施例17 顔料62 V0:−700V、E1/2:1.20ルッ
クス・秒 実施例18 顔料65 V0:−720V、E1/2:1.50ルッ
クス・秒 実施例19 顔料66 V0:−700V、E1/2:1.30ルッ
クス・秒 実施例20 顔料68 V0:−700V、E1/2:1.50ルッ
クス・秒 実施例21 顔料69 V0:−700V、E1/2:1.25ルッ
クス・秒 実施例22 顔料70 V0:−700V、E1/2:1.50ルッ
クス・秒
1および2に代えた他は実施例1と全く同様にして電子
写真感光体を作成し、同様に帯電特性を評価した。結果
を示す。 比較例1 比較顔料1 V0:−700V、E1/2:3.05ル
ックス・秒 比較例2 比較顔料2 V0:−690V、E1/2:2.40ル
ックス・秒 この結果から、本発明の電子写真感光体は十分な帯電能
と優れた感度を有することが分かる。
ロナ帯電器、露光光学系、現像器、転写帯電器、除電露
光光学系およびクリ−ナ−を備えた電子写真複写機のシ
リンダ−に貼り付けた。初期の暗部電位VDと明部電位
VLをそれぞれ−700V、−200V付近に設定し、
5千回繰り返し使用した際の暗部電位の変動量ΔVDと
明部電位の変動量ΔVLを測定した。実施例2、3、
4、5、6、7、8、9、11、12、13および17
で作成した電子写真感光体についても同様にして評価し
た。結果を示す。なお、電位の変動量における負記号は
電位の絶対値の低下を表わし、正記号は電位の絶対値の
増加を表わす。
実施例23と同様の方法により、繰り返し使用時の電位
変動を測定した。結果を示す。 比較例3 ΔVD:−40V、ΔVL:+65V 比較例4 ΔVD:−70V、ΔVL:+85V 上記の結果から、本発明の電子写真感光体は繰り返し使
用時の電位変動が少ないことが分かる。
ミ面上に膜厚0.4μmのポリビニルアルコ−ルの下引
き層を形成した。この上に実施例2で用いたジスアゾ顔
料の分散液をマイヤ−バ−で塗布乾燥して、膜厚0.3
μmの電荷発生層を形成した。
gと
ボネ−ト(重量平均分子量3万5千)5gをテトラヒド
ロフラン40gに溶かした液を電荷発生層の上に塗布乾
燥して、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。作成し
た電子写真感光体について帯電特性と耐久特性を実施例
1と実施例23と同じ方法によって測定した。結果を示
す。 V0:−715V、E1/2:1.00ルックス・秒 ΔVD:0V、ΔVL:+5V
輸送層を逆の順番で塗布した電子写真感光体を作成し実
施例1と同じ方法で帯電特性を評価した。ただし、帯電
は正帯電とした。 V0:+700V、E1/2:1.50ルックス・秒。
トロ−9−フルオレノン4.5gとポリ−4,4’−ジ
オキシジフェニル−2,2−プロパンカ−ボネ−ト(分
子量30万)5gをテトラヒドロフラン50gに溶解し
た液をマイヤ−バ−で塗布し、乾燥後の膜厚が19μm
の電荷輸送層を形成した。作成した電子写真感光体につ
いて実施例1と同じ方法で帯電特性を評価した。ただ
し、帯電は正帯電とした。 V0:+675V、E1/2:3.20ルックス・秒
イントシェイカ−で5時間分散した。ここへ実施例1で
用いたと同じ電荷輸送材料4.5gとポリカ−ボネ−ト
5gをテトラヒドロフラン40gに溶解した液を加え、
さらに1時間しんとうした。こうして調製した塗布液を
アルミ支持体上にマイヤ−バ−で塗布乾燥して膜厚が2
0μmの感光層を形成した。こうして作成した電子写真
感光体を実施例1と同様の方法で帯電特性を評価した。
帯電は正帯電とした。 V0:+695V、E1/2:4.80ルックス・秒
定構造のジスアゾ顔料を用いたことにより、感光層内部
に置ける電荷キャリアの発生効率ないしは注入効率のい
ずれか一方あるいは双方が改善され、感度や繰り返し使
用時の電位安定性に優れた特性が得られるという顕著な
効果を奏し、また、該電子写真感光体を備えた電子写真
装置並びにファクシミリにおいても同様の顕著な効果を
奏する。
る。
クシミリのブロック図である。
写真感光体) 1a 軸 2 コロナ帯電装置 3 露光部 4 現像手段 5 転写手段 6 クリ−ニング手段 7 前露光手段 8 像定着手段 L 光像露光 P 像転写を受けた転写材9 画像読取部10 コントロ−ラ−11 受信回路12 送信回路13 電話14 回線15 画像メモリ16 CPU17 プリンタコントロ−ラ18 プリンタ−
Claims (4)
- 【請求項1】導電性支持体上に感光層を有する電子写真
感光体において、該感光層が一般式(1)で示すジスア
ゾ顔料を含有することを特徴とする電子写真感光体。 一般式(1) 【化1】 式中、A1およびA2は同一または異なって一般式(2)
で示すカプラ−残基を表わす。 一般式(2) 【化2】 式中、Xはベンゼン環と縮合して多環芳香環または複素
環を形成するのに必要な残基を表わし、Zは酸素原子ま
たは硫黄原子を表わし、R1およびR2は同一または異な
って水素原子、置換基を有してもよいアルキル基、アラ
ルキル基、アリ−ル基または複素環基を表わし、また、
R1とR2は互いに結合して窒素原子と共に環を形成して
もよい。 - 【請求項2】感光層が、一般式(1)で示すジスアゾ顔
料を含有する電荷発生層と電荷輸送層の少なくとも二層
からなる請求項1記載の電子写真感光体。 - 【請求項3】請求項1記載の電子写真感光体を備えた電
子写真装置。 - 【請求項4】請求項1記載の電子写真感光体を備えた電
子写真装置およびリモ−ト端末からの画像情報を受信す
る手段を有するファクシミリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3144086A JP2968866B2 (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ |
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