JP3277994B2 - 誤差拡散装置 - Google Patents

誤差拡散装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、PDP
(Plasma Display Panel;プラズマ・ディスプレイ)の
ような線形な階調特性を持つディジタルディスプレイ装
置における、疑似中間調画像表示を行うために、映像信
号の誤差成分を拡散させる誤差拡散装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】プラズマ・ディスプレイの階調表示方式
として一般的に用いられているサブフィールド法につい
て説明する。図3は、プラズマ・ディスプレイの階調表
示方式であるサブフィールド法を説明するための図であ
り、同図(a)は、プラズマ・ディスプレイの表示パネ
ルの概略図、同図(b)は、表示パネルの各画素の1フ
ィールドにおける点灯時刻を示すタイミングチャートで
ある。
【0003】図3(a)において、表示パネル10に
は、水平方向(走査方向)の各ラインY1〜YN毎に走
査・放電維持電極(図示せず)が設けられ、垂直方向の
各ライン毎にアドレス電極(図示せず)が設けられてい
る。
【0004】図3(b)において、1TVフィールド
は、8つのサブフィールドSF1〜SF8から構成され
ている。また、各サブフィールドSF1〜SF8は、1
画面分のアドレス電極に映像信号の書き込みを行うアド
レス期間と、アドレス電極に書き込まれた映像信号の指
示に従って走査・放電維持電極からの放電維持パルスに
より発光する放電維持期間とから構成されている。各サ
ブフィールドSF1〜SF8の放電維持期間の相対比
は、それぞれ、1:2:4:8:16:32:64:1
28となっている。
【0005】まず、第1サブフィールドSF1が始まる
時刻t0に合わせて、映像信号が表示パネル10の垂直
方向に走るアドレス電極に印加される。第1サブフィー
ルドSF1のアドレス期間(時刻t0〜t1)におい
て、表示パネル10全体のアドレス電極への映像信号の
書き込みが終了すると、第1サブフィールドの放電維持
期間(時刻t1〜t2)に移る。映像信号により点灯の
指示のあった画素のみ、この放電維持期間で放電維持パ
ルスが発光し、表示パネル10が点灯する。
【0006】次に、時刻t2で第2サブフィールドSF
2に移行し、再び第1サブフィールドSF1と同様な動
作を繰り返す。第3サブフィールドSF3から第8サブ
フィールドSF8においても同様である。
【0007】上記の場合、1TVフィールドに8つのサ
ブフィールドSF1〜SF8が設けられているため、映
像信号は8ビットのデータとなる。即ち、映像信号は、
8つのサブフィールドSF1〜SF8に対応した8ビッ
トのデータであり、例えば、8ビットの映像信号の1桁
目が1であれば、第1サブフィールドSF1の放電維持
期間(時刻t1〜t2)で表示パネル10が発光し、逆
に、8桁目が0であれば、第8サブフィールドSF8の
放電維持期間(時刻t15〜t16)で表示パネル10
は発光しない。
【0008】表示パネル10の発光に寄与する放電維持
期間が長ければ長いほど、表示パネル10の輝度は高く
なり、表示パネル10の輝度は、8つのサブフィールド
SF1〜SF8の放電維持期間の組み合わせによって2
56階調の表示が行われる。
【0009】但し、サブフィールドの数が増えると、ア
ドレス期間は短縮できないため、1TVフィールドに占
めるアドレス期間の割合が増えてしまう。その結果、放
電維持期間が短くなってしまい、表示パネル10の輝度
が低くなってしまう。従って、表示パネル10の所定の
輝度を保つために、サブフィールドの数には制限があ
り、これに対応して映像信号の表示ビット数にも制限が
ある。
【0010】次に、映像信号の誤差成分を拡散させる誤
差拡散について説明する。上記のように、映像信号の表
示ビット数が制限されているため、入力した映像信号の
ビット数が表示ビット数より多い場合、映像信号のビッ
ト数を削減する必要がある。例えば、プラズマ・ディス
プレイの1画素の表示ビット数が8ビット(0〜255
の256階調)であり、入力した映像信号が10ビット
(0〜1023の1024階調)である場合に、10ビ
ットの映像信号の2ビット分のデータを削減する必要が
ある。
【0011】この場合、10ビットの映像信号の2ビッ
ト分のデータを単に削減すると、ディスプレイに表示し
た際の画像(映像)の階調再現性が悪くなってしまう。
そこで、映像信号の誤差成分である2ビット分のデータ
を、映像信号の信号レベル(輝度レベル)に応じて8ビ
ットの映像信号に拡散させて反映させることにより、画
像の階調再現性を良好にする。このような映像信号の誤
差成分を拡散させる処理を誤差拡散という。
【0012】誤差拡散は、通常、画像の水平方向、また
は水平および垂直方向に信号レベルの重みをつけること
により行われる。即ち、誤差拡散は、10ビットの映像
信号の下位2ビットのデータに信号レベルの重みを付け
て、重みを付けた2ビットのデータを、10ビットの映
像信号の上位8ビットのデータの水平方向、または水平
および垂直方向に加えることにより行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したサ
ブフィールド法では、表示パネル10を発光させる放電
維持期間を変えることにより階調表示を行っているた
め、表示パネル10上に動画像の偽輪郭(以下、単に偽
輪郭という。)が発生してしまうことがある。
【0014】図4は、そのような偽輪郭が発生する原因
を説明するための図である。図4(a)の場合、現フィ
ールドおよび次フィールドのいずれも、8ビットの映像
信号が127(即ち、2進数で01111111)であ
り、第1サブフィールドSF1から第7サブフィールド
SF7の期間(放電維持期間)で表示パネル10が発光
し、第8サブフィールドSF8の期間では表示パネル1
0は発光していない。従って、発光する期間と発光しな
い期間が交互にくることとなる。
【0015】一方、図4(b)の場合、現フィールドで
は、8ビットの映像信号が128(即ち、2進数で10
000000)であるため、第8サブフィールドSF8
の期間で表示パネル10が発光し、第1サブフィールド
SF1から第7サブフィールドSF7の期間で表示パネ
ル10が発光していない。また、次フィールドでは、8
ビットの映像信号が127(即ち、2進数で01111
111)であるため、第1サブフィールドSF1から第
7サブフィールドSF7の期間で表示パネル10が発光
し、第8サブフィールドSF8の期間では発光していな
い。従って、現フィールドの第8サブフィールドSF8
から次フィールドの第7サブフィールドSF7の期間ま
で、表示パネル10が発光していることとなる。
【0016】図4(b)のように、発光している時間が
偏った場合、人間の眼の残像効果によって、明るい偽輪
郭が発生する。尚、発光していない時間が偏った場合に
も、人間の眼の残像効果により、暗い偽輪郭が発生す
る。従って、このような偽輪郭が発生しないように、プ
ラズマ・ディスプレイでは、発光している時間がなるべ
く均一になるように考慮する必要がある。
【0017】一方、上述したような映像信号の誤差拡散
処理では、誤差成分のデータに信号レベルの重みを付け
て現映像信号に加えるため、その誤差拡散処理の結果、
映像信号の上位ビットに桁上げが生じた場合、例えば、
8ビットの現映像信号が127(即ち、2進数で011
11111)であり、誤差成分のデータが加えられた結
果、8ビットの映像信号が128(即ち、2進数で10
000000)となる場合、上記したように偽輪郭が発
生してしまうという課題があった。
【0018】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、偽輪郭の発生を回避するこ
とができる誤差拡散装置を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る誤差拡散装置は、誤差拡散すると偽輪郭が発生するか
否か判断する偽輪郭発生判断部と、偽輪郭が発生すると
判断した場合、下位m−nビットの誤差成分をmビット
の現映像信号に誤差拡散させないように制御する誤差成
分制御部とを備えたものである。
【0020】請求項2記載の発明に係る誤差拡散装置
は、偽輪郭発生判断部を、下位m−nビットの誤差成
分、mビットの現映像信号、および上位nビットの映像
信号を入力し、下位m−nビットの誤差成分とmビット
の現映像信号を加算して、下位m−nビットの誤差成分
によるmビットの現映像信号の影響を判定し、下位m−
nビットの誤差成分がmビットの現映像信号に影響を及
ぼす場合、mビットの現映像信号の上位nビットの値と
上位nビットの映像信号の値が一致し、かつ、その値が
上位ビットの桁上げの生じる値であるか否か判定するこ
とによって、誤差拡散すると偽輪郭が発生するか否か判
断するように構成したものである。
【0021】請求項3記載の発明に係る誤差拡散装置
は、誤差成分制御部を、ON・OFF制御によって下位
m−nビットの誤差成分の誤差拡散を制御するように構
成したものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。図1は、この発明の実施の形態による誤差拡
散回路の構成を示すブロック図である。図1において、
加算部1は、入力したmビットの映像信号と誤差成分制
御部4から出力された下位m−nビットの誤差成分のデ
ータとを加算して出力するものである。誤差成分検出部
2は、加算部1が出力した誤差拡散されたmビットの映
像信号から下位m−nビットの誤差成分のデータを検出
し、この下位m−nビットの誤差成分のデータに信号レ
ベル(輝度レベル)の重み付けをして出力するものであ
る。
【0023】nドット遅延部3は、誤差成分検出部2か
ら出力された下位m−nビットの誤差成分のデータを画
像の水平方向にnドット遅延させるものである。このn
ドット遅延部3によって遅延されたm−nビットの誤差
成分のデータは、誤差成分制御部4およびレベル比較部
7に出力される。誤差成分制御部4は、レベル比較部7
から出力される制御信号に従って、nドット遅延部3か
ら出力されたm−nビットの誤差成分のデータの加算部
1への出力制御を行うものである。
【0024】上位nビット出力部5は、加算部1から出
力されたmビットの映像信号から上位nビットのデータ
を抽出し、映像信号出力として表示装置(図示せず)に
出力するものである。フィールドメモリ6は、上位nビ
ット出力部5から出力された上位nビットの映像信号を
画像のフィールド方向(時間方向)に1フィールド遅延
させるものである。
【0025】レベル比較部7は、nドット遅延部3から
出力されたm−nビットの誤差成分のデータ、入力した
mビットの現映像信号(加算部1に入力されるmビット
の映像信号)、およびフィールドメモリ6から出力され
たnビットの映像信号を入力し、この3つのデータの信
号レベルを比較し、その比較結果に基づいて、誤差成分
制御部4に制御信号を出力するものである。
【0026】次に、動作について説明する。mビットの
映像信号が入力されると、そのmビットの映像信号は、
加算部1に送られる。加算部1に送られたmビットの映
像信号は、加算部1にて誤差成分制御部4から出力され
た下位m−nビットの誤差成分のデータが加算されて誤
差拡散され、上位nビット出力部5および誤差成分検出
部2に出力される。
【0027】上位nビット出力部5では、誤差拡散され
たmビットの映像信号の上位nビットのデータを取り出
して表示装置(図示せず)およびフィールドメモリ6に
出力する。一方、誤差成分検出部2は、次のmビットの
映像信号を誤差拡散するために、誤差拡散されたmビッ
トの映像信号の下位m−nビットのデータを検出し、こ
の下位m−nビットのデータに信号レベルの重みを付け
て、誤差成分のデータとしてnドット遅延部3に出力す
る。
【0028】nドット遅延部3に送られた下位m−nビ
ットのデータは、nドット遅延部3によって、画像の水
平方向にnドット遅延されて、誤差成分制御部4および
レベル比較部7に出力される。尚、この実施の形態で
は、nドット遅延部3で画像の水平方向にnドット遅延
させるように構成しているが、これに限るものではな
く、画像の垂直方向にnライン、または画像のフィール
ド方向にnフィールド遅延させるように構成することも
可能である。
【0029】また、フィールドメモリ6に出力された上
位nビットの映像信号は、フィールドメモリ6によっ
て、画像のフィールド方向に1フィールド遅延されて、
レベル比較部7に出力される。
【0030】レベル比較部7は、nドット遅延部3から
出力されたm−nビットの誤差成分のデータ、入力した
mビットの現映像信号、およびフィールドメモリ6から
出力されたnビットの映像信号の3つのデータを入力
し、この3つのデータの信号レベルを比較する。そし
て、レベル制御部7は、その比較結果に基づく制御信号
を誤差成分制御部4に出力することによって、誤差成分
制御部4の誤差成分のデータの出力を制御する。
【0031】図2は、レベル比較部7の処理動作を説明
するためのフローチャートである。レベル比較部7は、
nドット遅延部3から出力されたm−nビットの誤差成
分のデータ、入力したmビットの現映像信号、およびフ
ィールドメモリ6から出力されたnビットの映像信号の
3つのデータを入力すると(ステップST1〜ステップ
ST3)、まず、m−nビットの誤差成分のデータの値
(信号レベル)とmビットの現映像信号の信号レベルの
値(信号レベル)を加算するとともに(ステップST
4)、mビットの現映像信号のうちの上位nビットのデ
ータの値(信号レベル)とnビットの映像信号の値(信
号レベル)を比較する(ステップST5)。
【0032】次に、ステップST4の加算結果が、mビ
ットの現映像信号の上位nビットのデータに現れるか否
かを判定する(ステップST6)。このように、m−n
ビットの誤差成分のデータによるmビットの現映像信号
の上位nビットのデータへの影響を判定するのは、上記
したように、mビットの現映像信号にm−nビットの誤
差成分のデータが加算部1で加算され、上位nビット出
力部5からnビットの映像信号が出力されるので、この
nビットの出力映像信号への影響を判定するためであ
る。
【0033】その判定の結果、下位m−nビットの誤差
成分のデータがmビットの映像信号の上位nビットのデ
ータに現れない場合、加算部1で下位m−nビットの誤
差成分のデータをmビットの現映像信号に加算しても、
nビットの出力映像信号に影響がないため、誤差成分制
御部4をONする制御信号を出力する(ステップST
8)。
【0034】一方、判定の結果、下位m−nビットの誤
差成分のデータがmビットの映像信号の上位nビットの
データに現れる場合、加算部1で下位m−nビットの誤
差成分のデータをmビットの現映像信号に加算すると、
nビットの出力映像信号に影響を及ぼすので、次に、そ
の影響による偽輪郭の発生を判断するために、mビット
の現映像信号の上位nビットのデータの値とnビットの
映像信号の値が一致し、かつ、その値が上位ビットの桁
上げの生じる値(例えば、出力映像信号が8ビットの場
合(n=8)、出力映像信号の上位2ビットに桁上げを
生じさせる値である127および63)であるか否か判
定する(ステップST7)。
【0035】即ち、mビットの現映像信号の上位nビッ
トのデータの値とnビットの映像信号の値が一致し、か
つ、その値が上位ビットの桁上げの生じる値である場合
は、誤差成分のデータを現映像信号に加算した結果、出
力映像信号127または63から128または64に桁
上げが生じ、プラズマ・ディスプレイの発光している時
間が不均一になり、偽輪郭が発生してしまう。
【0036】その判定の結果、mビットの現映像信号の
上位nビットのデータの値とnビットの映像信号の値が
一致しない場合、または値が一致してもその値が上位ビ
ットの桁上げの生じない値である場合は、加算部1で下
位m−nビットの誤差成分のデータをmビットの現映像
信号に加算しても、偽輪郭が発生しない(発生する可能
性が低い)ため、誤差成分制御部4をONする制御信号
を出力する(ステップST8)。
【0037】一方、判定の結果、mビットの現映像信号
の上位nビットのデータの値とnビットの映像信号の値
が一致し、かつ、その値が上位ビットの桁上げの生じる
値(例えば、127および63)である場合、誤差成分
のデータがmビットの現映像信号に加算部1で加算され
ると、mビットの現映像信号の上位ビット(例えば、上
位2ビット)に桁上げが生じ(即ち、128および64
となり)、上記したように偽輪郭の発生が顕著であるた
め、誤差成分制御部4をOFFする制御信号を出力する
(ステップST9)。
【0038】誤差成分制御部4は、上記のようなレベル
比較部7から出力される制御信号に従ってON・OFF
し、nドット遅延部3から出力されたm−nビットの誤
差成分のデータの加算部1への出力を制御する。即ち、
誤差成分制御部4は、制御信号によってONすると、m
−nビットの誤差成分のデータをmビットの現映像信号
に加算しても、偽輪郭が発生するような影響を及ぼさな
いので、そのm−nビットの誤差成分のデータを加算部
1に出力し、一方、制御信号によってOFFすると、m
−nビットの誤差成分のデータをmビットの現映像信号
に加算すると、偽輪郭の発生が顕著であるので、そのm
−nビットの誤差成分のデータを加算部1に出力しな
い。
【0039】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、レベル比較部7で偽輪郭の発生が顕著であるか否か
判断し、顕著である場合には、誤差成分制御部4で誤差
成分のデータを現映像信号に加算しないように構成した
ので、プラズマ・ディスプレイの発光している時間が不
均一になるのを回避することができ、その結果、偽輪郭
の発生を回避することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、誤差拡散すると偽輪郭が発生するか否か判断する
偽輪郭発生判断部と、偽輪郭が発生すると判断した場
合、下位m−nビットの誤差成分をmビットの現映像信
号に誤差拡散させないように制御する誤差成分制御部と
を備えたので、プラズマ・ディスプレイの発光している
時間が不均一になるのを回避することができ、その結
果、偽輪郭の発生を回避することができるという効果を
奏する。
【0041】請求項2記載の発明によれば、偽輪郭発生
判断部を、下位m−nビットの誤差成分、mビットの現
映像信号、および上位nビットの映像信号を入力し、下
位m−nビットの誤差成分とmビットの現映像信号を加
算して、下位m−nビットの誤差成分によるmビットの
現映像信号の影響を判定し、下位m−nビットの誤差成
分がmビットの現映像信号に影響を及ぼす場合、mビッ
トの現映像信号の上位nビットの値と上位nビットの映
像信号の値が一致し、かつ、その値が上位ビットの桁上
げの生じる値であるか否か判定することによって、誤差
拡散すると偽輪郭が発生するか否か判断するように構成
したので、確実に偽輪郭の発生を判断することができる
という効果を奏する。
【0042】請求項3記載の発明によれば、誤差成分制
御部を、ON・OFF制御によって下位m−nビットの
誤差成分の誤差拡散を制御するように構成したので、簡
易構成で偽輪郭の発生を防止できるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態による誤差拡散回路の
構成を示すブロック図である。
【図2】 レベル比較部の処理動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図3】 プラズマ・ディスプレイの階調表示方式であ
るサブフィールド法を説明するための図である。
【図4】 偽輪郭が発生する原因を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 加算部 2 誤差成分検出部 3 nドット遅延部 4 誤差成分制御部 5 上位nビット出力部 6 フィールドメモリ 7 レベル比較部(偽輪郭発生判断部)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 mビットの前映像信号の下位m−nビッ
    トの誤差成分をmビットの現映像信号に加算して誤差拡
    散させ、そのmビットの現映像信号の上位nビットの映
    像信号を出力する誤差拡散装置において、 誤差拡散すると動画像の偽輪郭が発生するか否か判断す
    る偽輪郭発生判断部と、 動画像の偽輪郭が発生すると判断した場合、上記下位m
    −nビットの誤差成分を上記mビットの現映像信号に誤
    差拡散させないように制御する誤差成分制御部とを備え
    たことを特徴とする誤差拡散装置。
  2. 【請求項2】 偽輪郭発生判断部は、下位m−nビット
    の誤差成分、mビットの現映像信号、および上位nビッ
    トの映像信号を入力し、上記下位m−nビットの誤差成
    分と上記mビットの現映像信号を加算して、上記下位m
    −nビットの誤差成分による上記mビットの現映像信号
    の影響を判定し、上記下位m−nビットの誤差成分が上
    記mビットの現映像信号に影響を及ぼす場合、上記mビ
    ットの現映像信号の上位nビットの値と上記上位nビッ
    トの映像信号の値が一致し、かつ、その値が上位ビット
    の桁上げの生じる値であるか否か判定することによっ
    て、誤差拡散すると動画像の偽輪郭が発生するか否か判
    断する請求項1記載の誤差拡散装置。
  3. 【請求項3】 誤差成分制御部は、ON・OFF制御に
    よって下位m−nビットの誤差成分の誤差拡散を制御す
    る請求項1記載の誤差拡散装置。
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