JP3277848B2 - 無線通信システム - Google Patents
無線通信システムInfo
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Description
電話を利用した無線通信システムに関するものである。
(PHS)の急速な普及に伴い、駅周辺等の利用者が多
い特定地域では、基地局が過密に設置されたり、多くの
利用者が移動局(PHS)を同時に利用したりしてい
る。このようなPHSでは、TDMA方式(Time Divis
ion Multiple Access ;時分割多重方法)を利用した無
線通信システムが普及されつつある。この方式は図6に
示すように、上り(移動局から基地局への送信)下り
(基地局から移動局への送信)という1つのTDMAス
ロット(例えば5ms)の中で1〜4という4つのチャ
ネルを有しており、1つのチャネルを制御チャネルとし
て利用し、他の3つのチャネルを通話チャネルとするこ
とで、3台の移動局が同時に利用(発着信,通話)する
ことができる。
地局は自局に登録した移動局に対してリンク確立要求を
送信するための情報を、図5に示すように下り論理制御
チャネル(下りLCCH)を用いて間欠送信している。
ここで、1周期分の下り論理制御チャネルは、複数個の
TDMAスロット、すなわち複数個の上り論理制御チャ
ネル(上りLCCH)によって構成されており、例えば
下り論理制御チャネルの1周期が100msである公衆
モードの場合では、5msの上り論理制御チャネルは、
下り論理制御チャネル受信後から2.5ms以降でしか
送信できないことを考慮すると、20個に構成される。
するリンク確立要求の送信タイミングは、上述した上り
論理制御チャネル1〜20のいずれかのタイミングで行
わなければならない。この場合、上り論理制御チャネル
1〜20のいずれで送信するかについては、従来、スロ
ット付きALOHAアルゴリズムと呼ばれる方法に従っ
てランダムに決定されている。
な、基地局が過密に設置されたり、多くの利用者が移動
局(PHS)を同時に利用するような使用環境下では、
電波障害が発生し易い状況となっており、移動局の送信
タイミングが電波障害が発生しているタイミングと重な
ってリンク確立要求の送信が失敗してしまい、基地局と
のリンクが取れず、結果的に発着信ができないという問
題がある。
たものであり、移動局のリンク確立要求の送信タイミン
グを的確に決定することが可能な無線通信システムを提
供することを目的とするものである。
は、移動局は、基地局とのリンク確立要求を送信した送
信タイミングに対応するタイミング情報と、送信タイミ
ングにおける送信結果の成否に対応する送信成否情報と
を、基地局の種別情報毎に対応付けて記憶する送信履歴
記憶手段と、今回のリンク確立要求先が送信履歴記憶手
段に記憶された基地局か否かを種別情報に基づいて判定
する第1の判定手段と、この第1の判定手段の判定結果
が肯定であった場合には、前回のリンク確立要求を送信
して成功したか否かを送信成否情報に基づいて判定する
第2の判定手段と、この第2の判定手段の判定結果が肯
定であった場合には、今回のリンク確立要求の送信タイ
ミングを前回の送信タイミングとすべく、タイミング情
報に基づいて今回の送信タイミングを決定する送信タイ
ミング決定手段と、を備えている。
て所望の基地局に対するリンク確立要求の送信が成功し
た経験があると判定された場合には、送信タイミング決
定手段によってその送信成功した送信タイミングに今回
の送信タイミングを決定することができるので、実際に
送信成功した送信タイミングを次回以降の送信時に反映
させることができる。
ングを学習させることができ、移動局のリンク確立要求
の送信タイミングを的確に決定することができるという
優れた効果がある。
態を図面に基づいて説明する。図1は本発明における無
線通信システムの構成図である。図1において、基地局
40〜43のうち、基地局41の通信エリア内には移動
局50〜52が配置され、基地局42の通信エリア内に
は移動局53が配置されているものとする。
に、電源スイッチ、発信スイッチ、ダイヤルボタン等か
らなる操作キー7、CPU4、ROM5、RAM6、通
信データの処理を行う通信論理回路群からなるゲートア
レイ3、着信等を報知するLEDなどの報知部8、これ
ら各部を結ぶバスライン12、マイク10からのアナロ
グ信号をデジタル信号に変換してゲートアレイ3に出力
すると共にゲートアレイ3からのデジタル音声信号をア
ナログ信号に変換してスピーカ9に出力する音声処理部
11、およびゲートアレイ3からの通信データを変調し
てアンテナ1から送信すると共に、アンテナ1からの受
信信号を復調してゲートアレイ3に出力する変復調回路
からなる無線部2により構成されている。
の種別を表す基地局番号と、その基地局にリンク確立要
求する際に送信した上り論理制御チャネルが何番目の上
り論理制御チャネルであったか、すなわち送信タイミン
グがいずれであったかという送信タイミング情報(図
中、5、14、8に相当)と、その送信結果が失敗であ
ったことを示す送信失敗情報(図中、FFに相当)とが各
基地局に対応付けて送信履歴情報として記憶されてい
る。なお、この送信失敗情報なる「FF」が付与されてい
ない送信タイミング情報は、送信結果が成功した場合で
あることを示す。
Nした時などに行われる基地局検索の結果、受信レベル
の高いものから順に並べられて記憶されると共に、受信
レベルの高い基地局から順番にリンク確立要求の送信が
行われる。図3は、図1における移動局50における送
信履歴情報の記憶情報を示すものであり、移動局50の
位置では、基地局41、42、40、…という順番に受
信レベルが低くなることを示している。
より、同一基地局で最初の送信失敗から3度のリトライ
でも失敗した場合には、今の基地局とのリンク確立を諦
め、この基地局の次に受信レベルの高い基地局に対して
リンク確立要求が送信されることになる。なお、これら
の記憶情報は、基地局検索の結果、受信レベルが所定以
上にない場合、すなわち通信可能な基地局として検出さ
れない場合に、基地局番号と共に消去される。
指令される通信タイミングに基づいて、CPU4で生成
された発着呼制御用の制御データや、マイク10および
音声処理部11によりデジタル信号に変換された通話音
声データを、TDMA伝送用の通信データに変換して無
線部2に出力し、また、無線部2により復調された受信
信号から通話音声データを取り出して音声処理部11に
出力すると共に、受信信号から基地局40〜43により
送信された発着呼制御用の制御データを取り出してCP
U4に出力する。
された指令や基地局40〜43からの送信された発着呼
制御用の制御データに基づき、操作キー7の電源スイッ
チがONされた時に当該移動局がいずれかの基地局に登
録されて互いにの通信相手を認識し合う位置登録のため
の処理や、操作キー7の発信ボタンおよびダイヤルボタ
ンが押されて発信操作(電話をかける操作)が行われた
時に基地局との間で通話に使用するTDMAスロットの
チャネルを決定するためのリンク確立要求のための処理
等を実行する。
〜53においてリンク確立要求のための送信タイミング
決定処理がどのようにして行われるかについて説明す
る。図4はリンク確立要求のための送信タイミング決定
処理に関する作動を示すフローチャートである。図4に
おいて、ステップS10(第1の判定手段に相当)で
は、今回のリンク確立要求先である基地局が初めての基
地局であるかどうかを、RAM6に記憶された送信履歴
情報により判定する。そして、初めての基地局である場
合には、ステップS11へ進んで公知の「スロット付き
ALOHAアルゴリズム」によってリンク確立要求の送
信タイミングを決定する。
要求先である基地局が初めてではない場合、すなわち過
去においてリンク確立要求を送信したことがある基地局
の場合には、ステップS12へ進む。このステップS1
2(第2の判定手段に相当)では、RAM6の送信履歴
情報により前回の送信タイミングで送信が失敗したもの
であるかどうかを判定している。そして、前回の送信タ
イミングで送信が成功していた場合には、ステップS1
3(送信タイミング決定手段に相当)へ進んで、今回の
送信タイミングを前回の送信タイミングに決定する。
ステップS14へ進んで、判定回数iをi=0にイニシ
ャライズする。続いてステップS15へ進んで、リンク
確立要求の送信タイミングを公知の「スロット付きAL
OHAアルゴリズム」によって決定する。続いてステッ
プS16では、判定回数iをインクリメントし、続くス
テップS17では判定回数が4回未満であるか否かを判
定する。4回以上であれば、ステップS15で決定した
送信タイミングによりリンク確立要求を送信する。
ップS18に進んで、ステップS15で決定されたリン
ク確立要求の送信タイミングがRAM6に記憶された過
去の送信タイミングと同一でないか否かを判定する。そ
して、同一でなければステップS15で決定した送信タ
イミングでリンク確立要求を送信し、同一であればステ
ップS15へ戻って、再度送信タイミングを決定し直
す。
ることにより、ステップS15で決定したリンク確立要
求の送信タイミングが過去に送信失敗した送信タイミン
グとならないようにすることができる。また、このステ
ップS18の前にステップS16、S17を設けること
により、ステップS18の判定回数を所定回数に制限し
て、ステップS18によりいつまでもリンク確立要求が
送信されないという状態を回避することができる。
によって、所望の基地局に対するリンク確立要求の送信
が成功した経験がある場合には、その送信成功した送信
タイミングに今回の送信タイミングが決定されるので、
実際に送信成功した送信タイミングを次回以降の送信時
に反映させることができる。これにより、リンク確立要
求の送信タイミングを学習させることができ、移動局の
リンク確立要求の送信タイミングを的確に決定すること
ができる。
る。
である。
明するための説明図である。
理に関する作動を示すフローチャートである。
イミングを説明するための説明図である。
ット構成を説明するための説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 基地局から移動局への下り論理制御チャ
ネルの1周期内に設定された複数個のTDMAスロット
のうちのいずれかに送信タイミングを決定して、基地局
とのリンク確立要求を送信する移動局を有する無線通信
システムにおいて、 前記移動局は、 前記基地局とのリンク確立要求を送信した送信タイミン
グに対応するタイミング情報と、前記送信タイミングに
おける送信結果の成否に対応する送信成否情報とを、前
記基地局の種別情報毎に対応付けて記憶する送信履歴記
憶手段と、 今回のリンク確立要求先が前記送信履歴記憶手段に記憶
された基地局か否かを前記種別情報に基づいて判定する
第1の判定手段と、 この第1の判定手段の判定結果が肯定であった場合に
は、前回のリンク確立要求を送信して成功したか否かを
前記送信成否情報に基づいて判定する第2の判定手段
と、 この第2の判定手段の判定結果が肯定であった場合に
は、今回のリンク確立要求の送信タイミングを前回の送
信タイミングとすべく、前記タイミング情報に基づいて
今回の送信タイミングを決定する送信タイミング決定手
段と、 を備えることを特徴とする無線通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16306997A JP3277848B2 (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 無線通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16306997A JP3277848B2 (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 無線通信システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1118140A JPH1118140A (ja) | 1999-01-22 |
JP3277848B2 true JP3277848B2 (ja) | 2002-04-22 |
Family
ID=15766595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16306997A Expired - Fee Related JP3277848B2 (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 無線通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3277848B2 (ja) |
-
1997
- 1997-06-19 JP JP16306997A patent/JP3277848B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1118140A (ja) | 1999-01-22 |
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