JP3277364B2 - 遅延固化材及び置換固化壁の構築方法 - Google Patents

遅延固化材及び置換固化壁の構築方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凝結開始時間の制
御とブリージングの抑止とを両立した遅延固化材、及び
土木技術を用いた山留壁として用いられる置換固化壁の
構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の固化材としては、例え
ば、水(又は地盤の掘削に用いた安定液)、ベントナイ
ト、及びセメントを混練してなるものが一般的に知られ
ている。
【0003】かかる固化材は、例えば、所定の大きさ、
深さに掘削された溝孔に、芯材と共に設置され、固化
後、当該固化材と芯材とが一体となって土圧に抵抗する
剛性を発揮する、いわゆる地下連続の壁体の構造材料と
して用いられる。
【0004】ところが、かかる地下連続の壁体を構築す
る場合、施工上、固化材を打設した後に芯材を配置する
必要があり、かつ、この芯材配置には通常長時間かかっ
てしまうのであるが、この固化材では、一旦混練してし
まえば次第に強度が発現し流動性を失っていく性質があ
り、時間の経過に伴い当該固化材中に芯材を挿入するこ
とが著しく困難になるか又は不可能になってしまうこと
から、芯材配置に充分な時間を確保することが実際上か
なり難しいという、技術的課題がある。
【0005】このような技術的課題を解決する手段とし
て、強度の発現を直接的に抑制する観点から、単位セメ
ント量を少なくするという方法がある。
【0006】しかしながら、この単位セメント量を少な
くするという方法によれば、強度の発現を抑制すること
が可能になり、そのため芯材配置に充分な時間を確保す
ることが可能になるが、抑制期間経過後における強度の
発現が不足することになり、地下連続の壁体の構造材料
としての剛性が充分に得られないことになる。
【0007】そこで、単位セメント量を少なくするとい
う方法以外の手段として、初期強度の低いタイプのセメ
ント、例えば、フライアッシュ、高炉スラグ、石粉など
の非反応性材料で置換したセメントや、セメント鉱物の
組成を変えた中庸熱ポルトランドセメント、又はビーラ
イトセメントを用いるというものがある。
【0008】しかしながら、初期強度の低いタイプのセ
メントとはいっても、水和反応を遮断しているわけでは
ないので、固化材に芯材を配置するのに困難性を伴わな
い程度に強度の発現を抑制することができないために、
結果として、芯材配置に充分な時間を確保することがで
きないものである。
【0009】また、他の方法として、上記配合に加え、
更に遅延剤を配合して混練したものを固化材として用
い、これにより、当該固化材の凝結開始時間を遅延さ
せ、芯材配置にかかる時間を確保するというものがあ
る。
【0010】しかしながら、この方法によれば、遅延剤
をセメント粒子に吸着させることにより、当該セメント
粒子と水との接触を一時的に遮断するという機構により
水和反応の制御を実現するので、遅延剤の配合を調節す
ることで固化材の強度発現を長時間にわたって抑制する
こと、即ち、凝結開始時間の制御をすることが現実に可
能になるが、一方で、ブリージングの問題が発生してし
まう。
【0011】即ち、水、ベントナイト、及びセメント
と、遅延剤とを単に混練する場合、当該遅延剤がベント
ナイト粒子等に相当量吸着し、この吸着により重くなっ
たベントナイト粒子等が沈降する結果、その沈降量に相
当する量の水(ブリージング水)が上昇して既に強度の
発現が開始している固化材の上面へとにじみ出る、いわ
ゆるブリージングが発生し、このブリージングによる水
途が固化後の壁体内にそのまま残存してしまうから、特
に上層部分を中心として壁体を多孔化させ、剛性、耐久
性、水密性等を損なう結果、地下連続の壁体としての機
能を果たし得る品質を確保することができなくなってし
まう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、固化後に本来の圧縮強度が得られる限度において凝
結開始時間の制御及びブリージングの抑止を両立した遅
延固化材を得ること、及び芯材配置工程にかかる時間を
長時間確保することが可能である置換固化壁の構築方法
を得ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記前者の課題を解決す
るため、本発明に係る遅延固化材は、水とベントナイト
と水溶性高分子とをあらかじめ混練した混練水Aに、セ
メントと遅延剤とを混練してなることを特徴とするもの
である。
【0014】即ち、本発明は、従来の配合要素である、
水、ベントナイト、セメントのほかに、新たな配合要素
たる遅延剤を加えることにより、凝結開始時間の制御を
し、更に新たな配合要素たる水溶性高分子を加えること
により、遅延固化材の粘性を全体的に高め、凝結開始時
間の制御によりブリージングが過大になる弊害を抑止す
ると共に、水溶性高分子によりあらかじめ粘性を充分に
高めた混練水Aに、遅延剤とセメントとを混練するとい
う方法をとることにより、遅延剤の吸着したセメント粒
子の沈降を抑止する効果を完全なものとし、その結果、
凝結開始時間の制御とブリージングの抑止との両立を実
現するものである。
【0015】このような技術的手段において、水溶性高
分子、水、及びベントナイトを配合してあらかじめ粘性
を高めた混練水Aに、遅延剤及びセメントを混練すると
いう条件を充足しさえすれば、各材料をどのような順序
で混練しても差し支えないが、セメント粒子のみにまず
遅延剤を吸着させることにより、ベントナイト粒子等に
対する遅延剤の無用の吸着の機会を少なくし、かつ、ベ
ントナイト粒子等の沈降を更に抑制する観点からすれ
ば、前記混練水Aに、水とセメントと遅延剤とをあらか
じめ混練した混練水Bを混練してなることが好ましい。
【0016】この場合において、掘削に係る安定液や現
地発生土の利用により更に経済性を高める観点からすれ
ば、前記混練水Aにおいて、前記水に代えて、泥水を用
いることが好ましい。
【0017】また、代替材料の利用によりベントナイト
の使用量を削減し、これにより、更に経済性を高める観
点からすれば、上記遅延固化材に、比重調整用粘土を添
加してなることが好ましい。
【0018】更に、水溶性高分子などの影響により粘性
が高くなり過ぎることによる弊害をできる限り抑える観
点からすれば、上記遅延固化材に、AE剤、減水剤、A
E減水剤、高性能減水剤、高性能AE減水剤のうち、一
又は複数を添加してなることが好ましい。
【0019】ここで、前記水溶性高分子としては、天然
ガム、カルボキシメチルセルロース(以下、「CMC」
という)、メチルセルロース(以下、「MC」とい
う)、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、ポリビニールアルコールのうち、一又は複数を含む
ものを用いることができる。これらの水溶性高分子はど
れも類似の機能、作用を奏するものである。
【0020】また、前記泥水としては、現地発生土、ベ
ントナイト、比重調整用粘土のうち、一又は複数を含む
ものを用いることができる。
【0021】更に、前記AE剤又は減水剤又はAE減水
剤又は高性能減水剤又は高性能AE減水剤としては、樹
脂塩酸、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性
剤、オキシカルボン酸塩、変性リグニン、ポリオール複
合体、リグニンスルホン酸塩、ポリカルボン酸塩、ポリ
スルホンポリカルボン酸塩、ナフタリンスルホン酸、ホ
ルマリン高縮合物塩、ポリアルキルスルホン酸塩、メラ
ミンスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、ナフ
タレンスルホン酸縮合物のうち、一又は複数を含むもの
を用いることができる。
【0022】一方、上記後者の課題を解決するため、本
発明に係る置換固化壁の構築方法は、安定液を用いて掘
削する安定液掘削工程と、この安定液掘削工程の後に当
該安定液を固化材に置換する固化材置換工程と、この固
化材置換工程の後に当該固化材中に芯材を配置する芯材
配置工程とを備える置換固化壁の構築方法において、当
該固化材として、上記遅延固化材を用い、当該固化材の
凝結開始時間の制御をすることによって、前記芯材配置
工程にかかる時間を長時間確保可能とすることを特徴と
するものである。
【0023】即ち、この発明によれば、上記遅延固化材
を置換固化壁に用いることにより、当該固化材の凝結開
始時間の制御をすることが可能になり、その結果、芯材
配置工程にかかる時間を長時間確保することが可能にな
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。図1は本実施の
形態に係る置換固化壁の構築方法を示す概略断面図であ
る。尚、当該構築方法は、都市部の道路上に夜間作業帯
を設置することが必要とされる、いわゆる時間規制のあ
る現場において実施されたものである。
【0025】同図において、符号1は、ベントナイト系
安定液1aを用いて地盤を掘削する回転式掘削マシンで
あって、ワイヤーロープ1bにより吊り下げられた多軸
回転ビット1cが装備されている。
【0026】また、符号2は、掘削完了後に当該ベント
ナイト系安定液1aに代えて置換される遅延固化材、符
号3は、ベントナイト系安定液1aを当該遅延固化材2
に置換する場合に用いるトレミー管、符号4は、流動性
を有している状態の遅延固化材2中に配置され、当該遅
延固化材2の固化後にこれとともに土圧に対抗する剛性
を発揮する芯材たるH形鋼、符号5は、ワイヤー5aに
よって当該H形鋼4を吊り込んで遅延固化材2中に挿入
して配置するクレーンのフック、を示している。
【0027】本実施の形態に係る遅延固化材2は、水と
ベントナイトと比重調整用粘土と水溶性高分子たるCM
Cとを、ベントナイトを10kg/m3 〜100kg/
3の範囲で、比重調整用粘土を50kg/m3 〜30
0kg/m3 の範囲で、水溶性高分子を10kg/m3
以下の範囲で配合してあらかじめ混練した混練水A
に、水とセメントと遅延剤とを、セメントを50kg/
3 〜300kg/m3の範囲で、遅延剤を1kg/m3
〜30kg/m3 の範囲であらかじめ配合して混練し
た混練水Bを混練してなるものである。
【0028】このように、本実施の形態に係る遅延固化
材2において、従来の配合要素である、水、ベントナイ
ト、比重調整用粘土、セメントのほかに、新たな配合要
素として、遅延剤及びCMCを加えることとしたのは、
以下の理由による。
【0029】即ち、遅延剤を配合することとしたのは、
遅延剤がセメント粒子に吸着し、セメントと水との水和
反応を一時的に遮断するため、凝結開始時間の制御をす
ることが可能になるためである。
【0030】しかし、その一方で、遅延剤が吸着したセ
メント粒子が沈降することになるから、その沈降量に相
当する量のブリージングが発生することになり、上述し
た理由により、地下連続の壁体としての機能を果たし得
る品質を充分には確保ができない虞が生じてしまう。
【0031】そこで、CMCを配合して遅延固化材2の
粘性を全体的に高めるという技術的手段によって、遅延
剤の吸着によるセメント粒子の沈降をかなり抑制し、こ
れにより、粘性を有しない場合に過大になるはずであっ
たブリージングを相当少なくすることとしたものであ
り、その結果、凝結開始時間の制御とブリージングの抑
止との両立が実現することになった。
【0032】一方、本実施の形態では、遅延剤の吸着し
たセメント粒子沈降の抑制効果を充分に享受するとの考
えから、このCMCと、水、ベントナイト、及び比重調
整用粘土とをあらかじめ混練して粘性を充分に高めた混
練水Aに、遅延剤とセメントとを混練するという方法を
とることとし、遅延剤の吸着によるセメント粒子の沈降
が始まった後で遅延固化材2の粘性が高められるとい
う、不合理を回避することとしている。
【0033】また、本実施の形態では、前記混練水A
に、遅延剤及びセメントを単に混練するという、方法を
とらずに、前記混練水Aに、水と遅延剤とセメントとを
あらかじめ混練した混練水Bを混練することとしたた
め、セメント粒子のみにまず遅延剤が吸着するから、ベ
ントナイト粒子などに対する遅延剤の無用の吸着の機会
が少なくなり、遅延剤の吸着によるベントナイト粒子等
の沈降が抑制され、セメント粒子に遅延剤をあらかじめ
吸着させる措置をとらなかった場合に比べて、凝結開始
時間の制御及びブリージングの抑止の両方の効果を強化
することとなった。
【0034】尚、本実施の形態では、混練水Aにおい
て、水を用いることとしたが、これに限られるものでな
く、当該水に代えて、泥水、例えば、ベントナイトや比
重調整用粘土を用いてつくった掘削に係る泥水(掘削に
使用した後の循環液を含む)や、これらの泥水に代え又
はこれらの泥水と共に現地発生土を用いてつくったもの
を用いてもよい。
【0035】この場合、掘削に係る泥水や掘削後の循環
液それ自体の再利用により、泥水や循環液の廃棄量を減
少させることができると共に、泥水が含有するベントナ
イト粒子や粘土粒子も再利用することができるという、
経済上の効果がある。
【0036】また、本実施の形態では、水溶性高分子と
して、CMCを単独で用いることとしたが、これに限ら
れるものでなく、例えば、天然ガム、CMC、MC、ポ
リアクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビ
ニールアルコールのうち、一又は複数を含むものを用い
てもよい。
【0037】更に、遅延固化材2には、AE剤、減水
剤、AE減水剤、高性能減水剤、高性能AE減水剤のう
ち、一又は複数をを添加してもよく、これにより、水溶
性高分子などの影響により粘性が高くなり過ぎた結果、
ポンパビリティーに支障をきたすなどの弊害を回避する
ことが可能になった。
【0038】AE剤、又は減水剤、又はAE減水剤、又
は高性能減水剤、又は高性能AE減水剤としては、樹脂
塩酸、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、
オキシカルボン酸塩、変性リグニン、ポリオール複合
体、リグニンスルホン酸塩、ポリカルボン酸塩、ポリス
ルホンポリカルボン酸塩、ナフタリンスルホン酸、ホル
マリン高縮合物塩、ポリアルキルスルホン酸塩、メラミ
ンスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、ナフタ
レンスルホン酸縮合物のうち、一又は複数を含むものを
用いることができる。
【0039】更に、本実施の形態に係る遅延固化材2
が、上記配合条件を充足することを要することとしたの
は、上記配合条件の範囲内にあれば、泥水を用いるか又
は水を用いるかに拘わらず、固化後に本来の圧縮強度が
得られる限度において、H形鋼4を遅延固化材2中に配
置するための時間として少なくとも3日間を確保するこ
とが可能になるからである。
【0040】即ち、本発明者らは、ベントナイト、比重
調整用粘土、CMC、セメント、及び遅延剤を共通の配
合要素とし、泥水を用いる場合及び水を用いる場合の両
方について、それぞれ配合を段階的に変化させたサンプ
ルを作製し、夫々の一軸圧縮強度及びブリージング率に
ついて実験を行って調べ、その結果から、固化後におけ
る圧縮強度が本来の正常な値であること、材令3日にお
ける一軸圧縮強度が0.1kgf/cm2 以下である
こと、及び材令3日におけるブリージング率が5%以下
であることのすべての条件を充足するサンプルの配合デ
ータによって配合割合の上限及び下限を決定することと
した。
【0041】従って、本実施の形態に係る遅延固化材2
によれば、3日間という長時間にわたって強度発現を抑
制することができるから、H形鋼4を挿入等するのに困
難性を伴わない程度の流動性をその時間中確保すること
が可能になると共に、遅延剤の吸着によりセメント粒子
やベントナイト粒子等が沈降する結果として生ずるはず
であったブリージングを所定の値以下に抑止することが
できるから、剛性、耐久性、水密正等を損なうことがな
くなり、地下連続の壁体としての機能を充分に果たし得
る品質を常に確保することが可能になる。
【0042】次に、本実施の形態に係る遅延固化材2の
作用、効果をより明確にするとの考えから、この遅延固
化材2を含む3種類の固化材について実験を行って調べ
たところ、図2、図3、及び図4に示す結果が得られ
た。
【0043】図2は、本実施の形態に係る遅延固化材2
の性能について実験を行って調べた結果を示す表及びグ
ラフであって、図2aは配合及び性能の実験結果を示す
表、図2bは当該表に基づく一軸圧縮強度と材令との関
係を示すグラフ、図2cは当該表に基づくブリージング
率と材令3日における一軸圧縮強度との関係を示すグラ
フ、である。
【0044】図3は、本実施の形態に係る遅延固化材2
に比べて、CMCを配合しない点のみが異なる比較例X
たる固化材の性能について実験を行って調べた結果を示
す表及びグラフであって、図3aは配合及び性能の実験
結果を示す表、図3bは当該表に基づく一軸圧縮強度と
材令との関係を示すグラフ、図3cは当該表に基づくブ
リージング率と材令3日における一軸圧縮強度との関係
を示すグラフ、である。
【0045】図4は、本実施の形態に係る遅延固化材2
に比べて、CMC及び遅延剤を配合しない点のみが異な
る比較例Yたる固化材の性能について実験を行って調べ
た結果を示す表及びグラフであって、図4aは配合及び
性能の実験結果を示す表、図4bは当該表に基づく一軸
圧縮強度と材令との関係を示すグラフ、図4cは当該表
に基づくブリージング率と材令3日における一軸圧縮強
度との関係を示すグラフ、である。
【0046】図2及び図3によれば、遅延固化材2が、
3日間という長時間にわたって強度の発現を抑制して凝
結開始時間の制御をすることを可能にすると共に、材令
3日におけるブリージング率を5%以下に抑止すること
を可能にする性能を有するものであることが把握される
のに対し、CMCを配合しない比較例Xは、3日間とい
う長時間にわたって強度の発現を抑制して凝結開始時間
の制御をすることを可能にするが、反面、材令3日にお
けるブリージング率が9〜20%とかなり大きくなり、
ブリージング率を5%以下に抑止することができないも
のであることが把握される。
【0047】よって、CMCを配合しない比較例Xは、
本実施の形態に係る遅延固化材2に比べて、長時間にわ
たる凝結開始時間の制御効果は得られるものの、ブリー
ジングの抑止効果が得られないものであることから、比
較例Xを用いて置換固化壁を構築した場合、当該置換固
化壁は、ブリージング率が過大になる分だけ、剛性、耐
久性、水密性が損なわれ、地下連続の壁体としての機能
を充分に果たし得る品質を確保することができなくなる
ことが確認された。
【0048】一方、図2及び図4によれば、遅延固化材
2が、長時間にわたる凝結開始時間の制御とブリージン
グ率の抑止(5%以下)との両立を可能にする性能を有
するものであることが把握されるのに対し、CMC及び
遅延剤を配合しない比較例Yは、混練直後から次第に材
令の経過に伴い強度が発現してしまうため、凝結開始時
間の制御をすることができないものであるが、逆に、遅
延剤を配合しないから材令3日におけるブリージング率
は当然に5%より大きくなることのないものである(2
%程度以下である)ことが把握される。
【0049】よって、CMC及び遅延剤を配合しない比
較例Yは、本実施の形態に係る遅延固化材2に比べて、
ブリージング率が大きくなる不都合を生じさせるもので
はないが、長時間にわたる凝結開始時間の制御効果が得
られないものであることから、比較例Yを用いて置換固
化壁を構築した場合、当該比較例Yは、時間の経過に伴
い次第に強度が発現し流動性を失ってくことになり、現
場における時間規制が存在する状況の下ではH形鋼の配
置にかかる時間を長時間確保することがきわめて困難に
なることが確認された。
【0050】次に、本実施の形態に係る置換固化壁の構
築方法を図1を用いて説明する。
【0051】(a)安定液掘削工程 先ず、回転式掘削マシン1を地盤に水平に据え付け、地
盤の表層部分の崩壊防止などの目的で設置されたガイド
ウォール(図示外)を定規として、ワイヤーロープ1b
の長さを調節しつつ多軸回転ビット1cの建て込みを行
い、その後、直ちに多軸回転ビット1cを回転させて地
盤の掘削を開始する。
【0052】そして、多軸回転ビット1cの回転に合わ
せてベントナイト系安定液1aを供給すると共に、多軸
回転ビット1cによる掘削残土をベントナイト系安定液
1aと共に循環させ、地上の循環槽(図示外)に残土を
沈殿させ、残土を除いた泥水であってベントナイト系安
定液1aを主成分とする循環水を再び溝孔内に供給し、
これを繰り返すことによって所定の深さまでの掘削を行
うのである。
【0053】(b)固化材置換工程 所定の深さまでの掘削が完了して回転式掘削マシン1が
退避した後に、トレミー管3の先端を溝孔内の底部付近
まで挿入した上で、トレミー管3の利用により地上のプ
ラントで混練して作った遅延固化材2を圧送する。これ
により、余剰のベントナイト系安定液1aをポンプアッ
プしつつベントナイト系安定液1aを遅延固化材2に置
換していくのである。
【0054】このとき、遅延固化材2を打設するに当た
っては、トレミー管3の先端が置換されていく遅延固化
材2の中に常に挿入されている状態が維持されるように
トレミー管3が引き上げられ、これにより、遅延固化材
2がベントナイト系安定液1a中に混ざって分散される
事態を回避することが可能になる。
【0055】(c)H形鋼配置工程 ベントナイト系安定液1aから遅延固化材2への置換が
完了した後、クレーンのフック5よりワイヤー5aを介
して吊り下げられたH形鋼4をその先端から遅延固化材
2中に挿入していき、頭部に沈下防止措置を施した上で
所定の高さ及び位置に配置する。この作業は、当該エレ
メントにおいてすべてのH形鋼4の配置を終えるまで行
われる。
【0056】このとき、当該遅延固化材2が、上述した
ように、3日間という長時間にわたる凝結開始時間の制
御の保証がされているので、例えば、遅延固化材2の置
換を終えた後、現場における時間規制等との関係から当
該作業日中にH形鋼4の配置を終えることができない場
合に、次の作業日に残余の作業を行ったとしても、遅延
固化材2は依然としてH形鋼4を挿入等するのに困難性
を伴わない程度の流動性を有しているから問題にはなら
ないのであり、このことは、同時に、地下連続の壁体の
エレメントの大きさ、深度などの設計要素を、3日間と
いう長時間にわたってH形鋼4の配置が可能であるとの
前提の下に自由に決定することが可能になったことを意
味する。
【0057】また、当該遅延固化材2は、混練後3日間
という長時間にわたって強度が発現しないのであるか
ら、夜間作業に備えて昼間の比較的時間に余裕のあるう
ちに、遅延固化材2の混練をして作り置きしておくこと
なども可能になった。
【0058】従って、本実施の形態に係る置換固化壁の
構築方法によれば、凝結開始時間の制御により、混練後
3日間という長時間にわたる強度の発現が抑制された遅
延固化材2を用いることによって置換固化壁を構築する
こととしたので、H形鋼配置工程にかかる時間を長時間
確保することができることとなった。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る遅延
固化材によれば、水とベントナイトと水溶性高分子とを
あらかじめ混練した混練水Aに、セメントと遅延剤とを
混練してなることとしたので、固化後に本来の圧縮強度
が得られる限度において凝結開始時間の制御及びブリー
ジングの抑止の両立を実現することが可能になる。
【0060】また、本発明に係る置換固化壁の構築方法
によれば、安定液を用いて掘削する安定液掘削工程と、
この安定液掘削工程の後に当該安定液を固化材に置換す
る固化材置換工程と、この固化材置換工程の後に当該固
化材中に芯材を配置する芯材配置工程とを備える置換固
化壁の構築方法において、当該固化材として、上記遅延
固化材を用いることとしたので、当該固化材の凝結開始
時間の制御をすることが可能になり、その結果、芯材配
置工程にかかる時間を長時間確保することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る置換固化壁の構築方法を示
す概略断面図である。
【図2】本実施の形態に係る遅延固化材の性能について
の実験結果を示す表及びグラフである。
【図3】比較例Xの性能についての実験結果を示す表及
びグラフである。
【図4】比較例Yの性能についての実験結果を示す表及
びグラフである。
【符号の説明】
1…回転式掘削マシン 1a…ベントナイト系安定液 2…遅延固化材 3…トレミー管 4…H形鋼 5…フック 5a…ワイヤー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C04B 24:38 C04B 24:38 Z ) ) B 103:20 103:20 103:30 103:30 111:20 111:20 (72)発明者 湯田坂 貞 利 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−265395(JP,A) 特開 平7−100822(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 24/38,24/26 C04B 14/18 - 14/10 B28C 7/00 - 7/16 C09K 7/00 - 7/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地下連続の壁体の構造材料として用いられ
    る遅延固化材であって、 水とベントナイトと水溶性高分子とをあらかじめ混練し
    た混練水Aに、セメントと遅延剤とを混練してなるもの
    であり、 前記遅延剤の吸着による前記ベントナイト、前記セメン
    トその他の粒子の沈降を抑止するように粘性が高められ
    たものであることを特徴とする、 遅延固化材。
  2. 【請求項2】地下連続の壁体の構造材料として用いられ
    る遅延固化材であって、 水とベントナイトと水溶性高分子とをあらかじめ混練し
    た混練水Aに、水とセメントと遅延剤とをあらかじめ混
    練した混練水Bを混練してなるものであり、 前記遅延剤の吸着による前記ベントナイト、前記セメン
    トその他の粒子の沈降を抑止するように粘性が高められ
    たものであることを特徴とする、 遅延固化材。
  3. 【請求項3】前記混練水Aにおいて、前記水に代えて、
    泥水を用いることを特徴とする、請求項1又は請求項2
    に記載の遅延固化材。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記
    載の遅延固化材に、比重調整用粘土を添加してなること
    を特徴とする、遅延固化材。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記
    載の遅延固化材に、 AE剤、減水剤、AE減水剤、高性能減水剤、高性能A
    E減水剤のうち、一又は複数を添加してなることを特徴
    とする、 遅延固化材。
  6. 【請求項6】前記水溶性高分子は、天然ガム、カルボキ
    シメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(M
    C)、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウ
    ム、ポリビニールアルコールのうち、一又は複数を含
    み、 前記泥水は、現地発生土、ベントナイト、比重調整用粘
    土のうち、一又は複数を含み、 前記AE剤又は減水剤又はAE減水剤又は高性能減水剤
    又は高性能AE減水剤は、樹脂塩酸、アニオン系界面活
    性剤、ノニオン系界面活性剤、オキシカルボン酸塩、変
    性リグニン、ポリオール複合体、リグニンスルホン酸
    塩、ポリカルボン酸塩、ポリスルホンポリカルボン酸
    塩、ナフタリンスルホン酸塩、ホルマリン高縮合物塩、
    ポリアルキルスルホン酸塩、メラミンスルホン酸塩、ア
    ルキルアリスルホン酸塩、ナフタリンスルホン酸縮合物
    のうち、一又は複数を含むことを特徴とする、 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の遅延固化
    材。
  7. 【請求項7】安定液を用いて掘削する安定液掘削工程
    と、この安定液掘削工程の後に当該安定液を固化材に置
    換する固化材置換工程と、この固化材置換工程の後に当
    該固化材中に芯材を配置する芯材配置工程とを備える置
    換固化壁の構築方法において、 当該固化材として、前記請求項1乃至請求項6のいずれ
    か1項に記載の遅延固化材を用い、当該固化材の凝結開
    始時間の制御をすることによって、前記芯材配置工程に
    かかる時間を長時間確保可能とすることを特徴とする、
    置換固化壁の構築方法。
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