JP3275884B2

JP3275884B2 - 食器洗い機

Info

Publication number: JP3275884B2
Application number: JP22967699A
Authority: JP
Inventors: 淳裕田中; 恵次築谷; 勝彦角谷; 義和榛地; 博之中野
Original assignee: Panasonic Corp; Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Corp; Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1999-08-16
Filing date: 1999-08-16
Publication date: 2002-04-22
Anticipated expiration: 2019-08-16
Also published as: JP2001046304A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄ノズルより食
器に向けて洗浄水を噴射して食器を洗浄する食器洗い機
に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、洗浄槽内で回転する洗浄ノズルか
ら噴射される洗浄水によって食器かごに収納された食器
を洗浄する食器洗い機が主流となっている。

【０００３】従来、この種の食器洗い機は図５に示すよ
うに構成していた。以下、その構成について説明する。

【０００４】図５に示すように、外箱１は前方に開口部
を有するとともに、レール２を介して洗浄槽３を前後方
向に動作可能に支持している。洗浄槽３の前方には扉４
を取り付けており、外箱１の開口部を開閉する。洗浄槽
３は、上方に開口部５を有し、この開口部５の外周にパ
ッキング６を設け、このパッキング６へ空気を圧送する
加圧ポンプ７を有している。

【０００５】洗浄槽３内には洗浄水を噴射する洗浄ノズ
ル８を回転自在に設けるとともに、食器９を収納する食
器かご１０を配置している。洗浄槽３内の洗浄水はヒー
タ１１によって温水化され、洗浄ポンプ１２にて排水口
１３から吸い込まれ、洗浄ノズル８に圧送される。洗浄
ノズル８より勢いよく噴射される洗浄水によって、食器
かご１０に収納された食器９を洗浄するように構成して
いる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の食器
洗い機においては、洗浄槽３を前方へ引き出し、食器９
を食器かご１０にセットし、洗浄槽３を外箱１内へ押し
込むとともに、扉４で外箱１の前方の開口部を閉じる。
つぎに、運転を開始すると、加圧ポンプ７よりパッキン
グ６へ空気が圧送され、パッキング６が膨張し、外箱１
の内面に圧接して、洗浄槽３の開口部５を閉塞し、運転
中の洗浄水や蒸気の漏れを防止する。運転終了後は、加
圧ポンプ７が停止し、パッキング６内の空気が抜けて、
洗浄槽３が引き出せる状態となる。

【０００７】この構成の場合、パッキング６には膨張や
収縮に対応するための伸縮性や耐久性とともに、空気を
漏らさないための気密性が求められる。また、加圧ポン
プ７やこれを制御するための制御手段、パッキング６へ
空気を圧送する機構的手段が必要であり、煩雑かつ高価
な構成となる。また、運転途中に洗浄槽３を引き出すた
めには、運転停止後パッキング６内の空気が抜けるまで
にある程度の時間が必要となり、使用勝手が悪い。

【０００８】本発明は上記課題を解決するもので、扉を
閉じる動作によって洗浄槽と蓋部との間の閉塞性を確保
し、洗浄水や蒸気が漏れるのを防止し、簡潔かつ廉価な
構成で使用勝手がよく、信頼性の高い食器洗い機を提供
することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、上方に開口部を有する洗浄槽を外箱に前後
方向に移動可能に支持し、この外箱に蓋部を前後および
上下方向に移動可能に支持し、蓋部は略水平方向に配設
した複数の弾性体で略水平前方に付勢されるとともに、
外箱へ収容された前記洗浄槽の上方の開口部を閉塞する
構成としたものである。

【００１０】これにより、扉を閉じる動作によって洗浄
槽と蓋部との間の閉塞性を確保できて、洗浄水や蒸気が
漏れるのを防止でき、簡潔かつ廉価な構成で使用勝手が
よく、信頼性の高い食器洗い機を提供することができ
る。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、上方に開口部を有する洗浄槽と、この洗浄槽を前後
方向に移動可能に支持する外箱と、この外箱に前後およ
び上下方向に移動可能に支持した蓋部とを備え、前記蓋
部は、略水平方向に配設した複数の弾性体で略水平前方
に付勢されるとともに、外箱へ収容された前記洗浄槽の
上方の開口部を閉塞する構成としたものであり、扉を閉
じる動作によって、蓋部が下降し、弾性体の張力は主に
略水平方向に働き、略鉛直方向に働く張力の成分は小さ
いため、洗浄槽と蓋部との間の閉塞性を確保できて、洗
浄水や蒸気が漏れるのを防止することができ、かつ、外
箱に移動可能に取り付けた蓋部が複数の弾性体によっ
て、水平に近い姿勢を保ちつつ上方前方へ向かって上昇
するため、扉を開く動作のみで洗浄槽と蓋部との間に距
離を確保することができ、蓋部の下側に設けたパッキン
グを損傷することなく、スムーズに洗浄槽を引き出すこ
とができるとともに、運転途中の場合でも運転停止後、
すぐに洗浄槽を引き出すことができるため、簡潔かつ廉
価な構成で使用勝手がよく、信頼性の高い食器洗い機を
提供することができる。

【００１２】請求項２に記載の発明は、上方に開口部を
有する洗浄槽と、この洗浄槽を前後方向に移動可能に支
持する外箱と、この外箱にリンク部を介して前後および
上下方向に移動可能に支持した蓋部とを備え、前記リン
ク部は張力の主成分が略水平前方に作用する複数の弾性
体で略水平前方に付勢され、前記蓋部は外箱へ収容され
た前記洗浄槽の上方の開口部を閉塞する構成としたもの
であり、扉を閉じる動作によって、蓋部が下降し、弾性
体の張力は主に略水平方向に働き、略鉛直方向に働く張
力の成分は小さいため、洗浄槽と蓋部との間の閉塞性を
確保でき、かつ、リンク部を直接引っ張るため、リンク
部にかかるスラスト方向の抵抗を軽減することができる
とともに、扉を開く動作によって、洗浄槽と蓋部との間
に距離を確保することができ、蓋部の下側に設けたパッ
キングを損傷することなく、より軽い力でスムーズに洗
浄槽を引き出すことができるため、簡潔かつ廉価な構成
でより使用勝手がよく、信頼性の高い食器洗い機を提供
することができる。

【００１３】請求項３に記載の発明は、上方に開口部を
有する洗浄槽と、この洗浄槽を前後方向に移動可能に支
持する外箱と、この外箱に前後および上下方向に移動可
能に支持した蓋部とを備え、前記蓋部と外箱との間に反
転弾性体を設け、前記反転弾性体は、前記蓋部が最上位
置にあるとき前記蓋部を上方前方に付勢し、前記蓋部が
最下位置にあるとき前記蓋部を下方後方に付勢し、前記
蓋部は外箱へ収容された前記洗浄槽の上方の開口部を閉
塞する構成としたものであり、扉を開く動作によって、
洗浄槽と蓋部との間に距離を確保することができ、蓋部
の下側に設けたパッキングを損傷することなく、スムー
ズに洗浄槽を引き出すことができるとともに、扉を閉じ
た状態では蓋部が下方向へ付勢されており、洗浄槽と蓋
部との間の閉塞性を確保できて、洗浄水や蒸気が漏れる
のを防止することができるため、簡潔かつ廉価な構成で
使用勝手がよく、より信頼性の高い食器洗い機を提供す
ることができる。

【００１４】請求項４に記載の発明は、上記請求項１〜
３に記載の発明において、蓋部は、その動作軌跡が円弧
の一部をなし、この動作軌跡の範囲が前記円弧の中心よ
りも後方かつ上方となるよう構成したものであり、扉を
開く動作によって、洗浄槽と蓋部との間に距離を確保す
ることができ、蓋部の下側に設けたパッキングを損傷す
ることなく、スムーズに洗浄槽を引き出すことができる
とともに、パッキングにかかる圧縮力が洗浄槽の動作範
囲の最後の方で強くなるため、扉を閉じる動作の中で、
前半は操作力が軽く、最後にクリック感を得ることがで
き、簡潔かつ廉価な構成でより使用勝手がよく、信頼性
の高い食器洗い機を提供することができる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。

【００１６】（実施例１）図１に示すように、洗浄槽１４は、左右両外面に第１の
レール１５を設け、この第１のレール１５と係合する第
２のレール１６を外箱１の左右両内面に固定しており、
洗浄槽１４は外箱１に対して前後方向に移動可能として
いる。

【００１７】外箱１内の上方には、前後左右に各１個ず
つ長穴１７を設けており、長穴１７は後方へ向かって下
がる勾配を有する。長穴１７には蓋部１８に設けた軸１
９が係合しており、軸１９は長穴１７の端面に沿って摺
動する。蓋部１８はその前方の左右両端を略水平方向に
配設した弾性体２０によって外箱１と連結しており、略
水平前方に付勢されている。

【００１８】洗浄槽１４は後方に押圧部２１を有し、そ
の押圧部２１は蓋部１８の後方の下側に設けた突出部２
２と当接可能な位置関係にある。蓋部１８の下側にはパ
ッキング２３を装着している。なお、図面の左側を前方
とし、右側を後方とする。

【００１９】上記構成において作用を説明すると、洗浄
槽１４を外箱１内に収容するとき、洗浄槽１４は後方に
移動し、やがて押圧部２１が突出部２２と当接し、蓋部
１８が後方へ押される。このとき、軸１９が長穴１７の
端面に沿って移動するため、蓋部１８は後方に移動しな
がら下方向へ移動し、洗浄槽１４の収容が完了すると同
時に蓋部１８がパッキング２３を介して洗浄槽１４の上
方の開口部２４を閉塞する。このとき、弾性体２０の張
力の主成分は略水平前方に作用しているため、洗浄槽１
４と蓋部１８の閉塞性に与える影響は非常に小さい。

【００２０】つぎに、洗浄槽１４を外箱１より引き出す
とき、扉４を前方へ引くと、押圧部２１が突出部２２に
及ぼしていた後方向の力が解除されるため、蓋部１８は
弾性体２０によって上方前方に引っ張られる。このと
き、弾性体２０が蓋部１８の左右両端をほぼ均等な力で
引っ張るため、蓋部１８は水平に近い状態で移動するこ
とができる。

【００２１】また、軸１９が長穴１７の端面に沿って移
動するため、蓋部１８は前方に移動しながら上方向へ移
動する。このため、洗浄槽１４と蓋部１８との閉塞状態
を確保でき、かつ、扉４を開く動作によって洗浄槽１４
と蓋部１８との間に距離を確保することができ、蓋部１
８の下側に設けたパッキング２３を損傷することなく、
スムーズに洗浄槽１４を引き出すことができるため、簡
潔かつ廉価な構成で使用勝手がよく、信頼性の高い食器
洗い機を提供することができる。

【００２２】（実施例２）図２に示すように、蓋部１８ａは、外箱１内の上方には
４個のリンク部２５を介して取り付けている。リンク部
２５は前後左右に設けてあり、その回転中心軸側の穴２
６を外箱１に設けた軸に摺動自在に係合しており、回転
側の穴２７を蓋部１８ａに設けた軸に摺動自在に係合し
ている。また、前方の２個のリンク部２５は各々弾性体
２０ａによって外箱１と連結されており、上方前方に付
勢されている。

【００２３】洗浄槽１４ａは後方に押圧部２１ａを有
し、その押圧部２１ａは蓋部１８ａの後方の下側に設け
た突出部２２ａと当接可能な位置関係にある。蓋部１８
ａの下側にはパッキング２３ａを装着している。他の構
成は上記実施例１と同じである。

【００２４】上記構成において作用を説明すると、洗浄
槽１４ａを外箱１内に収容するとき、洗浄槽１４ａは後
方に移動し、やがて押圧部２１ａが突出部２２ａと当接
し、蓋部１８ａが後方へ押される。このとき、リンク部
２５が回転し、蓋部１８ａはリンク部２５の回転軌跡上
を移動するため、後方に移動しながら下方向へ移動し、
洗浄槽１４ａの収容が完了すると同時に蓋部１８ａがパ
ッキング２３ａを介して洗浄槽１４ａの上方の開口部２
４ａを閉塞する。このとき、弾性体２０ａの張力の主成
分は略水平前方に作用しているため、洗浄槽１４ａと蓋
部１８ａの閉塞性に与える影響は非常に小さい。

【００２５】つぎに、洗浄槽１４ａを外箱１より引き出
すとき、扉４を前方へ引くと、押圧部２１ａが突出部２
２ａに及ぼしていた後方向の力が解除されるため、リン
ク部２５は弾性体２０ａによって上方前方に引っ張られ
る。この場合、リンク部２５に直接的に力が加わるた
め、弾性体２０ａが蓋部１８ａを引っ張る場合に比べ
て、リンク部２５の回転中心軸側の穴２６および回転側
の穴２７に対してスラスト方向にかかる力を抑制するこ
とができる。

【００２６】このため、洗浄槽１４ａと蓋部１８ａとの
閉塞状態を確保でき、かつ、扉４を開く動作によって、
洗浄槽１４ａと蓋部１８ａとの間に距離を確保すること
ができ、蓋部１８ａの下側に設けたパッキング２３ａを
損傷することなく、より軽い力でスムーズに洗浄槽１４
ａを引き出すことができるため、簡潔かつ廉価な構成で
より使用勝手がよく、信頼性の高い食器洗い機を提供す
ることができる。

【００２７】（実施例３）図３に示すように、蓋部１８ｂは、外箱１内の上方に４
個のリンク部２５を介して取り付けている。リンク部２
５は前後左右に設けてあり、その回転中心軸側の穴２６
を外箱１に設けた軸に摺動自在に係合しており、回転側
の穴２７を蓋部１８ｂに設けた軸に摺動自在に係合して
いる。蓋部１８ｂの後端と外箱１との間に反転弾性体２
８を設けている。この反転弾性体２８は、蓋部１８ｂが
最上位置にあるときは蓋部１８ｂを上方前方に付勢し、
蓋部１８ｂが最下位置にあるときは蓋部１８ｂを下方後
方に付勢する構成としている。

【００２８】洗浄槽１４ｂは後方に押圧部２１ｂを有
し、押圧部２１ｂは蓋部１８ｂの後方の下側に設けた突
出部２２ｂと当接可能な位置関係にある。また、洗浄槽
１４ｂは上方向への突起部２９を有し、蓋部１８ｂが洗
浄槽１４ｂの開口部２４ｂを閉塞した状態で、蓋部１８
ｂに設けた上方向への凹部３０に没入し、突起部２９の
前側の壁３１が凹部３０の前側の壁３２と隣接する位置
関係にある。他の構成は上記実施例１と同じである。

【００２９】上記構成において作用を説明すると、洗浄
槽１４ｂを外箱１内に収容するとき、洗浄槽１４ｂは後
方に移動し、押圧部２１ｂが突出部２２ｂと当接し、蓋
部１８ｂが後方に移動しながら下方向へ移動し、蓋部１
８ｂが洗浄槽１４ｂの開口部２４ｂを閉塞した状態で洗
浄槽１４ｂの収容が完了する。このとき、反転弾性体２
８によって蓋部１８ｂに対して下方向に力が加わり、洗
浄槽１４ｂの開口部２４ｂの閉塞をより確実にするとと
もに、突起部２９が凹部３０に没入した状態になる。

【００３０】つぎに、洗浄槽１４ｂを外箱１より引き出
すとき、扉４を前方へ引くと、突起部２９の前側の壁３
１が凹部３０の前側の壁３２に対して前方への力を加え
るため、蓋部１８ｂが前方に移動しながら上方へ移動す
る。このとき、反転弾性体２８によって蓋部１８ｂに対
して上方向に力が加わり、蓋部１８ｂの上昇をより確実
にする。

【００３１】このため、扉４を開く動作によって、洗浄
槽１４ｂと蓋部１８ｂとの間に距離を確保することがで
き、蓋部１８ｂの下側に設けたパッキング２３ｂを損傷
することなく、スムーズに洗浄槽１４ｂを引き出すこと
ができるとともに、扉４を閉じた状態では蓋部１８ｂが
下方向へ付勢されており、洗浄槽１４ｂと蓋部１８ｂと
の間の閉塞性を確保できて、洗浄水や蒸気が漏れるのを
防止することができるため、簡潔かつ廉価な構成で使用
勝手がよく、より信頼性の高い食器洗い機を提供するこ
とができる。

【００３２】なお、本実施例では、洗浄槽１４ｂの突起
部２９と蓋部１８ｂの凹部３０によって蓋部１８ｂに前
方への力を加えたが、洗浄槽側に凹部、蓋部側に突起部
を設ける手段、また、各々に突起部を設ける手段によっ
ても、同様の効果が得られる。

【００３３】（実施例４）図４に示すように、蓋部１８ｃは、外箱１内の上方に４
個のリンク部２５を介して取り付けている。リンク部２
５は前後左右に設けてあり、その回転中心軸側の穴２６
を外箱１に設けた軸に摺動自在に係合しており、回転側
の穴２７を蓋部１８ｃに設けた軸に摺動自在に係合して
いる。

【００３４】また、リンク部２５の回転中心軸側の穴２
６は回転側の穴２７に対して常に前方かつ下方にあり、
回転側の穴２７の動作範囲は回転中心の座標軸Ｘ−Ｙの
第１象限内にある。すなわち、蓋部１８ｃの動作軌跡は
円弧の一部をなし、この動作軌跡の範囲が円弧の中心よ
りも後方かつ上方となるよう構成している。洗浄槽１４
ｃは後方に押圧部２１ｃを有し、押圧部２１ｃは蓋部１
８ｃの後方の下側に設けた突出部２２ｃと当接可能な位
置関係にある。他の構成は上記実施例１と同じである。

【００３５】上記構成において作用を説明すると、洗浄
槽１４ｃを外箱１内に収容するとき、洗浄槽１４ｃは後
方に移動し、やがて押圧部２１ｃが突出部２２ｃと当接
し、蓋部１８ｃが後方へ押される。このとき、リンク部
２５が回転し、蓋部１８ｃはリンク部２５の回転軌跡上
を移動するため、動作範囲の前半では主に後方へ移動
し、後半では主に下方へ移動する。

【００３６】したがって、パッキング２３ｃにかかる圧
縮力が洗浄槽１４ｃの動作範囲の最後の方で強くなるた
め、扉４を閉じる動作の中で、前半は操作力が軽く、最
後にクリック感を得ることができる。このため、簡潔か
つ廉価な構成でより使用勝手がよく、信頼性の高い食器
洗い機を提供することができる。

【００３７】

【発明の効果】以上のように本発明の請求項１に記載の
発明によれば、上方に開口部を有する洗浄槽と、この洗
浄槽を前後方向に移動可能に支持する外箱と、この外箱
に前後および上下方向に移動可能に支持した蓋部とを備
え、前記蓋部は、略水平方向に配設した複数の弾性体で
略水平前方に付勢されるとともに、外箱へ収容された前
記洗浄槽の上方の開口部を閉塞する構成としたから、扉
を閉じる動作によって、洗浄槽と蓋部との間の閉塞性を
確保できて、洗浄水や蒸気が漏れるのを防止することが
でき、簡潔かつ廉価な構成で使用勝手がよく、信頼性の
高い食器洗い機を提供することができる。

【００３８】また、請求項２に記載の発明によれば、上
方に開口部を有する洗浄槽と、この洗浄槽を前後方向に
移動可能に支持する外箱と、この外箱にリンク部を介し
て前後および上下方向に移動可能に支持した蓋部とを備
え、前記リンク部は張力の主成分が略水平前方に作用す
る複数の弾性体で略水平前方に付勢され、前記蓋部は外
箱へ収容された前記洗浄槽の上方の開口部を閉塞する構
成としたから、扉を閉じる動作によって、洗浄槽と蓋部
との間の閉塞性を確保でき、扉を開く動作によって、洗
浄槽と蓋部との間に距離を確保することができ、より軽
い力でスムーズに洗浄槽を引き出すことができるため、
簡潔かつ廉価な構成でより使用勝手がよく、信頼性の高
い食器洗い機を提供することができる。

【００３９】また、請求項３に記載の発明によれば、上
方に開口部を有する洗浄槽と、この洗浄槽を前後方向に
移動可能に支持する外箱と、この外箱に前後および上下
方向に移動可能に支持した蓋部とを備え、前記蓋部と外
箱との間に反転弾性体を設け、前記反転弾性体は、前記
蓋部が最上位置にあるとき前記蓋部を上方前方に付勢
し、前記蓋部が最下位置にあるとき前記蓋部を下方後方
に付勢し、前記蓋部は外箱へ収容された前記洗浄槽の上
方の開口部を閉塞する構成としたから、扉を開く動作に
よって、洗浄槽と蓋部との間に距離を確保することがで
き、スムーズに洗浄槽を引き出すことができるととも
に、扉を閉じた状態では洗浄槽と蓋部との間の閉塞性を
確保できて、洗浄水や蒸気が漏れるのを防止することが
できるため、簡潔かつ廉価な構成で使用勝手がよく、よ
り信頼性の高い食器洗い機を提供することができる。

【００４０】また、請求項４に記載の発明によれば、蓋
部は、その動作軌跡が円弧の一部をなし、この動作軌跡
の範囲が前記円弧の中心よりも後方かつ上方となるよう
構成したから、扉を開く動作によって、洗浄槽と蓋部と
の間に距離を確保することができ、スムーズに洗浄槽を
引き出すことができるとともに、扉を閉じる動作の中
で、前半は操作力が軽く、最後にクリック感を得ること
ができ、簡潔かつ廉価な構成でより使用勝手がよく、信
頼性の高い食器洗い機を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の食器洗い機の縦断面図

【図２】本発明の第２の実施例の食器洗い機の縦断面図

【図３】本発明の第３の実施例の食器洗い機の縦断面図

【図４】本発明の第４の実施例の食器洗い機の一部切欠
した縦断面図

【図５】従来の食器洗い機の縦断面図

【符号の説明】

１外箱１４洗浄槽１８蓋部２０弾性体２４開口部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者榛地義和大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (72)発明者中野博之大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (56)参考文献特表平７−502183（ＪＰ，Ａ) 米国特許2668091（ＵＳ，Ａ) 米国特許2661750（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A47L 15/00 - 15/42 A47B 77/08

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】上方に開口部を有する洗浄槽と、この洗
浄槽を前後方向に移動可能に支持する外箱と、この外箱
に前後および上下方向に移動可能に支持した蓋部とを備
え、前記蓋部は、略水平方向に配設した複数の弾性体で
略水平前方に付勢されるとともに、外箱へ収容された前
記洗浄槽の上方の開口部を閉塞する構成とした食器洗い
機。
【請求項２】上方に開口部を有する洗浄槽と、この洗
浄槽を前後方向に移動可能に支持する外箱と、この外箱
にリンク部を介して前後および上下方向に移動可能に支
持した蓋部とを備え、前記リンク部は張力の主成分が略
水平前方に作用する複数の弾性体で略水平前方に付勢さ
れ、前記蓋部は外箱へ収容された前記洗浄槽の上方の開
口部を閉塞する構成とした食器洗い機。
【請求項３】上方に開口部を有する洗浄槽と、この洗
浄槽を前後方向に移動可能に支持する外箱と、この外箱
に前後および上下方向に移動可能に支持した蓋部とを備
え、前記蓋部と外箱との間に反転弾性体を設け、前記反
転弾性体は、前記蓋部が最上位置にあるとき前記蓋部を
上方前方に付勢し、前記蓋部が最下位置にあるとき前記
蓋部を下方後方に付勢し、前記蓋部は外箱へ収容された
前記洗浄槽の上方の開口部を閉塞する構成とした食器洗
い機。
【請求項４】蓋部は、その動作軌跡が円弧の一部をな
し、この動作軌跡の範囲が前記円弧の中心よりも後方か
つ上方となるよう構成した請求項１〜３のいずれか１項
に記載の食器洗い機。