JP3275723B2 - ポリイミドシロキサンの組成物 - Google Patents

ポリイミドシロキサンの組成物

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JP3275723B2
JP3275723B2 JP21704896A JP21704896A JP3275723B2 JP 3275723 B2 JP3275723 B2 JP 3275723B2 JP 21704896 A JP21704896 A JP 21704896A JP 21704896 A JP21704896 A JP 21704896A JP 3275723 B2 JP3275723 B2 JP 3275723B2
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誠治 石川
弘 安野
政之 中谷
山本  茂
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Ube Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可溶性のポリイ
ミドシロキサン、エポキシ樹脂、及びマイカを含有して
なるポリイミドシロキサンの溶液組成物に係わるもの
で、その組成物は、耐熱性、密着性、耐薬品性(特に耐
ハンダフラックス性、耐スズメッキ液性)及び貯蔵安定
性に優れ、フレキシブル配線板上にスクリーン印刷など
で保護膜の形成が可能である印刷用インキ、塗布用ワニ
スなどの用途に好適に使用される。
【0002】この発明のポリイミドシロキサンの組成物
は、その溶液組成物を基板などに塗布し、乾燥・硬化し
て保護膜を形成した場合に、その保護膜が優れた耐屈曲
性、耐熱性(例えば、半田耐熱性)を有すると共に、基
板への密着性を有し、シランカップリング剤などの密着
促進剤で予め基板の前処理をする必要がなく、優れた保
護膜を形成させることができる。
【0003】
【従来の技術】従来、芳香族ポリイミド、エポキシ樹脂
などを電気絶縁性の保護膜として利用することは、例え
ば、固体素子への絶縁膜、パッシベーション膜、半導体
集積回路、フレキシブル配線板などの絶縁膜などの用途
において知られている。一般に、エポキシ樹脂は硬化剤
の併用が必要であり、その硬化剤に係わる保存安定性、
二液調製のための作業性などの種々の問題があったり、
又、前述の絶縁膜として使用した場合に、熱硬化によっ
て形成される絶縁膜が剛直であり、柔軟性に欠け、屈曲
性に劣るという問題があった。
【0004】又、一般に芳香族ポリイミドは、有機溶媒
に溶解し難いために、芳香族ポリイミドの前駆体(芳香
族ポリアミック酸)の溶液として使用して、塗布膜を形
成し、次いで乾燥とイミド化とを高温で長時間、加熱処
理することによって、芳香族ポリイミドの保護膜を形成
する必要があり、保護すべき電気又は電子部材自体が熱
劣化するという問題があった。
【0005】一方、有機溶媒に可溶性の芳香族ポリイミ
ドは、例えば、特公昭57−41491号公報に記載さ
れているようなビフェニルテトラカルボン酸とジアミン
化合物とを有機極性溶媒中で重合及びイミド化した芳香
族ポリイミドが知られているが、そのポリイミドは、シ
リコンウェハー、ガラス板、フレキシブル基板などの基
板との密着性(接着性)が充分なかったので予め基板な
どを密着促進剤で処理しておくなどの方法が必要であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、有
機溶媒に対して高い溶解性を有し、保護膜を形成した場
合に、高い耐熱性、非カール性、密着性を同時に有して
いて、しかも、エポキシ樹脂との相溶性がよく、接着剤
などに悪影響を及ぼさないものであって、充分な耐熱
性、耐薬品性(特に耐ハンダフラックス性、耐スズメッ
キ液性)、耐屈曲性を有する保護膜などを容易に形成す
ることができるポリイミドシロキサンの組成物(溶液組
成物)を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
(a)一般式(1)
【0008】
【化13】
【0009】一般式(2)
【0010】
【化14】 及び、一般式(3)
【0011】
【化15】
【0012】(ただし、式中のR1は芳香族テトラカル
ボン酸からテトラカルボン酸を除く4価の残基を示し、
R2は一般式(4)のジアミノポリシロキサンのアミノ
基を除く2価の残基を示し、R3は一般式(5)で示さ
れる芳香族ジアミン化合物よりアミノ基を除く2価の残
基を示し、R4は一般式(4)及び一般式(5)で示さ
れるジアミン化合物を除くジアミン化合物からアミノ基
を除く2価の残基を示し、n1は3〜30を示し、R5
は2価の炭化水素基又はフェニル基を示し、R6は独立
に炭素数1〜3のアルキル基またはフェニル基を示し、
×は直接結合又は一般式(6)で示し、r1は水酸基又
はカルボキシル基を示し、n2は1又は2の整数を示
し、n3は0〜3の整数を示し、R7、R8は水素、メ
チル基又はハロゲン化メチル基を示し、m1、m2及び
m3の割合が各成分合計100モル%中m1が45〜9
5モル%、m2が0.5〜40モル%及びm3が残部で
ある。) 一般式(4)
【0013】
【化16】 一般式(5)
【0014】
【化17】 一般式(6)
【0015】
【化18】
【0016】で示される有機溶媒可溶性のポリイミドシ
ロキサン100重量部、(b)エポキシ樹脂1〜50重
量部及び(C)マイカ2〜150重量部を含有し、銅箔
上の保護膜とした時、保護膜厚さが20μmにおいて7
0℃のスズメッキ浴に5分間浸漬しても銅箔が変色しな
ことを特徴とする電子部品の保護膜用のポリイミドシ
ロキサンの組成物に関する。
【0017】また、この発明は、(a)一般式(1)
【0018】
【化19】
【0019】一般式(2)
【0020】
【化20】 及び、一般式(3)
【0021】
【化21】
【0022】(ただし、式中のR1は芳香族テトラカル
ボン酸からテトラカルボン酸を除く4価の残基を示し、
R2は一般式(4)のジアミノポリシロキサンのアミノ
基を除く2価の残基を示し、R3は一般式(5)で示さ
れる芳香族ジアミン化合物よりアミノ基を除く2価の残
基を示し、R4は一般式(4)及び一般式(5)で示さ
れるジアミン化合物を除くジアミン化合物からアミノ基
を除く2価の残基を示し、n1は3〜30を示し、R5
は2価の炭化水素基又はフェニル基を示し、R6は独立
に炭素数1〜3のアルキル基またはフェニル基を示し、
×は直接結合又は一般式(6)で示し、r1は水酸基又
はカルボキシル基を示し、n2は1又は2の整数を示
し、n3は0〜3の整数を示し、R7、R8は水素、メ
チル基又はハロゲン化メチル基を示し、m1、m2及び
m3の割合が各成分合計100モル%中m1が45〜9
5モル%、m2が0.5〜40モル%及びm3が残部で
ある。) 一般式(4)
【0023】
【化22】 一般式(5)
【0024】
【化23】 一般式(6)
【0025】
【化24】
【0026】で示される有機溶媒可溶性のポリイミドシ
ロキサン100重量部、(b)エポキシ樹脂1〜50重
量部及び(C)マイカ2〜150重量部を含有し、銅箔
上の保護膜とした時、保護膜厚さが20μmにおいて7
0℃のスズメッキ浴に5分間浸漬しても銅箔が変色しな
ポリイミドシロキサンの組成物を加熱してなることを
特徴とする電子部品の保護膜用の硬化物に関する。
【0027】この発明におけるポリイミドシロキサン
は、芳香族テトラカルボン酸二無水物あるいはその誘導
体(エステルなど)、前記一般式(4)で示されるジア
ミノポリシロキサン及び前記一般式(5)で示されるジ
アミン化合物から有機溶媒中、熱イミド化あるいは化学
イミド化によって得ることができる。
【0028】この発明において、芳香族テトラカルボン
酸としては、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカ
ルボン酸、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカル
ボン酸、3,3’,4,4’−ジフェニルエ−テルテト
ラカルボン酸、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホ
ンテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸、2,2−ビス(3,4−ベンゼ
ンジカルボン酸)ヘキサフルオロプロパン、ピロメリッ
ト酸、1,4−ビス(3,4−ベンゼンジカルボン酸)
ベンゼン、2,2−ビス〔4−(3,4−フェノキシジ
カルボン酸)フェニル〕プロパン、又はそれらの無水物
や低級アルコ−ルのエステル化物を、80モル%以上、
特に85〜100モル%含有する芳香族テトラカルボン
酸が使用される。これらのなかでも特に、2,3,
3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸、3,3’,
4,4’−ジフェニルエ−テルテトラカルボン酸が、前
記ポリイミドシロキサンの有機溶媒に対する溶解性が優
れているので好適である。
【0029】この発明において、一般式(4)で示され
るジアミノポリシロキサンとしては、式中のR5は2価
の炭化水素基を示し炭素数が2〜6、好ましくは3〜5
の複数のメチレン基又はフェニレン基からなる。R6は
独立に炭素数1〜3のメチル基、エチル基、プロピル基
などのアルキル基又はフェニル基を示し、n1は3〜3
0、好ましくは3〜20を示す。n1の数が小さいとカ
−ル性が高くなり好ましくなく、n1の数があまり大き
すぎたりすると耐薬品性が低くなったり、芳香族テトラ
カルボン酸成分との反応性が低下したり、得られるポリ
イミドシロキサンの分子量が低くなったり、有機溶媒に
対する溶解性が低くなったり、他の有機化合物との相溶
性が悪くなるので前記程度のものが適当である。
【0030】ジアミノポリシロキサンの具体的化合物の
例としてはα,ω−ビス(2−アミノエチル) ポリジメ
チルシロキサン、α,ω−ビス(3−アミノプロピル)
ポリジメチルシロキサン、α,ω−ビス(4−アミノフ
ェニル) ポリジメチルシロキサン、α,ω−ビス(4−
アミノ−3−メチルフェニル) ポリジメチルシロキサ
ン、α,ω−ビス(3−アミノプロピル) ポリジフェニ
ルシロキサン、α,ω−ビス(4−アミノブチル) ポリ
ジメチルシロキサンなどが挙げられる。
【0031】この発明において、一般式(5)で示され
るジアミン化合物としては、3,5−ジアミノ安息香
酸、2,4−ジアミノ安息香酸などのベンゼンカルボン
酸類、3,3’−ジアミノ,4,4’−ジハイドロキシ
ビフェニル、4,4’−ジアミノ,3,3’−ジハイド
ロキシビフェニル、4,4’−ジアミノ,2,2’−ジ
ハイドロキシビフェニル、4,4’−ジアミノ,2,
2’,5,5’−テトラハイドロキシビフェニルなどの
ヒドロキシビフェニル化合物類、3,3’−ジアミノ,
4,4’−ジカルボキシビフェニル、4,4’−ジアミ
ノ,3,3’−ジカルボキシビフェニル、4,4’−ジ
アミノ,2,2’−ジカルボキシビフェニル、4,4’
−ジアミノ,2,2’,5,5’−テトラカルボキシビ
フェニルなどのカルボキシビフェニル化合物類、3,
3’−ジアミノ,4,4’−ジハイドロキシジフェニル
メタン、4,4’−ジアミノ,3,3’−ジハイドロキ
シジフェニルメタン、4,4’−ジアミノ,2,2’−
ジハイドロキシジフェニルメタン、2,2−ビス〔3−
アミノ,4−ハイドロキシフェニル〕プロパン、2,2
−ビス〔4−アミノ,3−ハイドロキシフェニル〕プロ
パン、2,2−ビス〔3−アミノ,4−ハイドロキシフ
ェニル〕ヘキサフルオロプロパン、4,4’−ジアミ
ノ,2,2’,5,5’−テトラハイドロキシジフェニ
ルメタンなどのヒドロキシジフェニルアルカン化合物
類、3,3’−ジアミノ,4,4’−ジカルボキシジフ
ェニルメタン、4,4’−ジアミノ,3,3’−ジカル
ボキシジフェニルメタン、4,4’−ジアミノ,2、
2’−ジカルボキシジフェニルメタン、2,2−ビス
〔3−アミノ,4−カルボキシフェニル〕プロパン、
2,2−ビス〔4−アミノ,3−カルボキシフェニル〕
プロパン、2,2−ビス〔3−アミノ,4−カルボキシ
フェニル〕ヘキサフルオロプロパン、4,4’−ジアミ
ノ,2,2’,5,5’−テトラカルボキシビフェニル
などのカルボキシジフェニルアルカン化合物類、3,
3’−ジアミノ,4,4’−ジハイドロキシジフェニル
エ−テル、4,4’−ジアミノ,3,3’−ジハイドロ
キシジフェニルエ−テル、4,4’−ジアミノ,2,
2’−ジハイドロキシジフェニルエ−テル、4,4’−
ジアミノ,2,2’,5,5’−テトラハイドロキシジ
フェニルエ−テルなどのヒドロキシジフェニルエ−テル
化合物類、3,3’−ジアミノ,4,4’−ジカルボキ
シジフェニルエ−テル、4,4’−ジアミノ,3,3’
−ジカルボキシジフェニルエ−テル、4,4’−ジアミ
ノ,2,2’−ジカルボキシジフェニルエ−テル、4,
4’−ジアミノ,2,2’,5,5’−テトラカルボキ
シジフェニルエ−テルなどのカルボキシジフェニルエ−
テル化合物類、3,3’−ジアミノ,4,4’−ジハイ
ドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノ,
3,3’−ジハイドロキシジフェニルスルホン、4,
4’−ジアミノ,2,2’−ジハイドロキシジフェニル
スルホン、4,4’−ジアミノ、2,2’,5,5’−
テトラハイドロキシジフェニルスルホンなどのヒドロキ
シジフェニルスルホン化合物類、3,3’−ジアミノ,
4,4’−ジカルボキシジフェニルスルホン、4,4’
−ジアミノ,3,3’−ジカルボキシジフェニルスルホ
ン、4,4’−ジアミノ,2,2’−ジカルボキシジフ
ェニルスルホン、4,4’−ジアミノ,2,2’,5,
5’−テトラカルボキシジフェニルスルホンなどのカル
ボキシジフェニルスルホン化合物類、2,2−ビス〔4
−(4−アミノ,3−ハイドロキシフェノキシ)フェニ
ル〕プロパンなどのビス(ハイドロキシフェニキシフェ
ニル)アルカン化合物類、2,2−ビス〔4−(4−ア
ミノ,3−カルボキシフェノキシ)フェニル〕プロパン
などのビス(カルボキシフェニキシフェニル)アルカン
化合物類、4,4’−ビス(4−アミノ,3−ハイドロ
キシフェノキシ)ビフェニルなどのビス(ハイドロキシ
フェノキシ)ビフェニル化合物類、4,4’−ビス(4
−アミノ,3−カルボキシフェノキシ)ビフェニルなど
のビス(カルボキシフェノキシ)ビフェニル化合物類、
2,2−ビス〔4−(4−アミノ,3−ハイドロキシフ
ェノキシ)フェニル〕スルホンなどのビス(ハイドロキ
シフェニキシフェニル)スルホン化合物類、2,2−ビ
ス〔4−(4−アミノ,3−カルボキシフェノキシ)フ
ェニル〕スルホンなどのビス(カルボキシフェノキシフ
ェニル)スルホン化合物類などを挙げることができる。
【0032】この発明において一般式(3)に示される
R4は一般式(4)及び一般式(5)で示されるジアミ
ン化合物を除くジアミン化合物(H2 N−R4−N
2 )よりアミノ基を除いた2価の残基を示す。このジ
アミン化合物(H2 N−R4−NH2 )としては1,4
−ジアミノベンゼン、1,3−ジアミノベンゼン、2,
4−ジアミノトルエン、1,4−ジアミノ、2,5−ジ
ハロゲノベンゼンなどのベンゼン1個を含むジアミン
類、ビス(4−アミノフェニル)エ−テル、ビス(3−
アミノフェニル)エ−テル、ビス(4−アミノフェニ
ル)スルホン、ビス(3−アミノフェニル)スルホン、
ビス(4−アミノフェニル)メタン、ビス(3−アミノ
フェニル)メタン、ビス(4−アミノフェニル)スルフ
ィド、ビス(3−アミノフェニル)スルフィド、2,2
−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、o−ジアニ
シジン、o−トリジン、トリジンスルホン酸類などのベ
ンゼン2個を含むジアミン類、1,4−ビス(4−アミ
ノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノフ
ェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェニ
ル)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノフェニル)ベ
ンゼン、α,α’−ビス(4−アミノフェニル)−1,
4−ジイソプロピルベンゼン、α,α’−ビス(4−ア
ミノフェニル)−1,3−ジイソプロピルベンゼンなど
のベンゼン3個を含むジアミン類、2,2−ビス〔4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2,2
−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ヘキ
サフルオロプロパン、2,2−ビス〔4−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル〕スルホン、4,4’−(4−ア
ミノフェノキシ)ビフェニル、9,9−ビス(4−アミ
ノフェニル)フルオレン、5,10−ビス(4−アミノ
フェニル)アントラセンなどのベンゼン4個以上を含む
ジアミン類などのジアミン化合物が挙げられる。ヘキサ
メチレンジアミン、ジアミノドデカンなど脂肪族ジアミ
ン化合物を上記ジアミンと共に使用することができる。
【0033】この発明において、ポリイミドシロキサン
成分中の一般式(1)、一般式(2)と一般式(3)の
ユニットの割合は、それぞれ45〜95モル%、0.5
〜40モル%及び残部、好ましくはそれぞれ45〜95
モル%、1〜40モル%、0〜50モル%、更に好まし
くはそれぞれ45〜95モル%、5〜35モル%、0〜
45モル%の割合で使用される。いずれかの成分が多す
ぎたり、少なすぎたりしてこれらの範囲をはずれると得
られるポリイミドシロキサンの有機溶媒に対する溶解性
が低下したり、他の有機化合物との相溶性が悪くなった
り、フレキシブル配線基板上に保護膜を形成する際に大
きくカールするようになったり、耐熱性が低下したり、
弾性率が高くなるので適当でない。
【0034】この発明におけるポリイミドシロキサン
は、例えば次の方法で得られる。 (1)芳香族テトラカルボン酸成分とジアミノポリシロ
キサン及び芳香族ジアミンのジアミン成分とを、略等モ
ル使用し、有機極性溶媒中で連続的に15〜250℃で
重合及びイミド化させてポリイミドシロキサンを得る方
法。
【0035】(2)ジアミン成分を分けて、まず芳香族
テトラカルボン酸成分の過剰量とジアミノポリシロキサ
ンとを有機極性溶媒中で15〜250℃で重合、イミド
化させて、平均重合度1〜10程度の末端に酸又は酸無
水物基を有するイミドシロキサンオリゴマーを調製し、
別に芳香族テトラカルボン酸成分と過剰量の芳香族ジア
ミンとを有機極性溶媒中で15〜250℃で重合、イミ
ド化させて、平均重合度1〜10程度の末端にアミノ基
を有するイミドオリゴマーを調製し、次いでこの両者
を、酸成分とジアミン成分とが略等モルになるように混
合して15〜60℃で反応させて、さらに130〜25
0℃に昇温してブロックタイプのポリイミドシロキサン
を得る方法。
【0036】(3)芳香族テトラカルボン酸成分とジア
ミノポリシロキサン及び芳香族ジアミンのジアミン成分
とを、略等モル使用し、有機極性溶媒中でまず20〜8
0℃で重合させて一度ポリアミック酸を得た後に、イミ
ド化してポリイミドシロキサンを得る方法などがある。
【0037】上記ポリイミドシロキサンを得る際に使用
される有機極性溶媒としては、含窒素系溶媒、例えば
N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセ
トアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
エチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−メチル
カプロラクタムなど,硫黄原子を含有する溶媒、例えば
ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、ジメチ
ルスルホン、ジエチルスルホン、ヘキサメチルスルホル
アミドなど,フェノール系溶媒、例えばクレゾール、フ
ェノール、キシレノールなど,ジグライム系溶媒例えば
ジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグライ
ム)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(トリ
グライム)、テトラグライムなど、酸素原子を分子内に
有する溶媒、例えばアセトン、メタノール、エタノー
ル、エチレングリコール、ジオキサン、テトラヒドロフ
ランなど、その他ピリジン、テトラメチル尿素などを挙
げることができる。また必要に応じてベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒やソルベント
ナフサ、ベンゾニトリルなど他の有機溶媒を併用しても
よい。
【0038】この発明において、ポリイミドシロキサン
は、前記(1)〜(3)などいずれの方法で得られたも
のを使用してもよいが、できるだけ高分子量で、イミド
化率が高く、有機極性溶媒に少なくとも3重量%以上、
好ましくは5〜60重量%、特に5〜55%程度の高濃
度で溶解させることができるもので、25℃の溶液粘度
(E型回転粘度計)が0.01〜10,000ポイズ、
特に0.1〜1,000ポイズであることが好ましい。
【0039】ポリイミドシロキサンのイミド化率は、9
0%以上、特には95%以上が好ましく、分子量の目安
としての対数粘度(測定濃度:0.5g /100ミリリ
ットル、溶媒:N−メチル−2−ピロリドン、測定温
度:30℃)が、0.05〜3、好ましくは0.1〜2
であるものがよい。
【0040】この発明において使用するエポキシ樹脂
(以下単にエポキシと略記することもある。)として
は、エポキシ当量が100〜1000程度であって、分
子量が300〜5000程度である液状又は固体状のエ
ポキシ樹脂が好ましい。例えば、ビスフェノールA型や
ビスフェノールF型のエポキシ樹脂(油化シェル製:エ
ピコート806、エピコート825など)、3官能以上
のエポキシ樹脂(油化シェル製:エピコート152、エ
ピコート154、エピコート180シリ−ズ、エピコー
ト157シリ−ズ、エピコート1032シリ−ズ、チバ
ガイギ−製:MT0163など)などを挙げることがで
きる。
【0041】この発明において、エポキシ樹脂の使用量
は、ポリイミドシロキサン100重量部に対して、1〜
50重量部、好ましくは5〜40重量部である。使用量
が、余り多すぎたり、少なすぎると組成物がゲル化した
り、硬化後に耐熱性、耐薬品性が悪くなるので上記範囲
が好ましい。
【0042】エポキシ樹脂と共にヒドラジド類、イミダ
ゾ−ル類などのエポキシ樹脂の硬化を促進する添加成分
を使用してもよい。
【0043】この発明において使用するマイカとして
は、どのような大きさ、形態のものでもよいが、平均粒
子径が0.1〜25μmのもの、例えば白石工業株式会
社製のHiMod450(平均粒子径:17μm)、C
−4000(平均粒子径:22μm)やコ−プケミカル
株式会社製のMK−100(平均粒子径:2.6μm)
などが好ましい。この範囲外のものを使用すると得られ
る塗膜が屈曲したときに亀裂が発生したり、折り曲げ部
が白化したりするので好ましくない。
【0044】この発明において、マイカの使用量は、ポ
リイミドシロキサン100重量部に対して、2〜150
重量部、好ましくは5〜150重量部、さらに好ましく
は10〜100重量部、その中でも特に好ましくは15
〜70重量部である。使用量が、余り多すぎたり、余り
少なすぎると塗膜の折り曲げによりクラックが発生した
り、耐熱性、銅箔変色性が悪くなるので上記範囲が好ま
しい。
【0045】また、シリコン系の増粘度成分、例えば日
本アエロジル製:アエロジル(微粉状シリカ)等をポリ
イミドシロキサン100重量部に対して好ましくは1〜
50重量部、特に5〜40重量部添加することが好まし
い。
【0046】この発明において、ポリイミドシロキサン
の溶液組成物は、ポリイミドシロキサン、エポキシ樹
脂、及びマイカの所定量を均一に、攪拌・混合すること
によって容易に得ることができる。混合する際、適当な
有機溶媒中で混合し、ポリイミドシロキサンの溶液組成
物にすることができる。溶媒に溶解させた溶液組成物に
するにあたっては、混合後行ってもよい。ポリイミドシ
ロキサンは、ポリイミドシロキサンの重合溶液をそのま
までも、又その重合溶液を適当な有機溶媒で希釈したも
のであってもよい。有機溶媒としては、前記ポリイミド
シロキサンを得る際に使用できる有機極性溶媒を挙げる
ことができるが、沸点140℃以上のものがよく、例え
ば沸点180℃以上、特に200℃以上である有機溶媒
(例えばメチルトリグライムなど)を使用すると、溶媒
の蒸発による散逸が極めて減少するので、保存安定性が
よくなったり、又その印刷インクを使用してスクリーン
印刷を支障なく好適に行うことができるので最適であ
る。
【0047】上記ポリイミドシロキサンの溶液組成物の
濃度は、5〜60重量%、好ましくは5〜55重量%、
そのなかでも特に10〜55重量%が適当であり、上記
溶液粘度は、0.01〜10000ポイズ、好ましくは
0.1〜1000ポイズであることが作業性や溶液物
性、その保護膜特性上などから適当である。
【0048】この発明のポリイミドシロキサンの組成物
から形成された保護膜は、優れた機械強度、電気絶縁性
を保持していると共に、耐熱性及び耐薬品性(耐ハンダ
フラックス性、耐スズメッキ液性)も高いので種々の電
気又は電子部品(特にフレキシブル配線板)の表面保護
膜や層間絶縁膜などとして好適に使用できる。被覆すべ
き対象物(フレキシブル回路板、半導体など)の表面
に、常温又は加温下、回転塗布機、ディスペンサー又は
印刷機などを使用する塗布方法で均一な厚さに塗布し、
前記溶液組成物からなる塗布膜を形成し、次いでその塗
布膜を50℃以上、好ましくは約110℃以上、特に1
20〜180℃程度の温度で乾燥させることにより、固
化膜(保護膜、厚さ:約0.5〜500μm程度)を形
成することができる。
【0049】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、この発明を
説明する。各例において測定、評価は次の方法で行っ
た。
【0050】以下の各例で使用した化合物をその略号と
共に以下に示す。 a−BPDA:2,3,3’,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物 BTDA:3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物 PMDA:ピロメリット酸二無水物 ETDA:3,3’,4,4’−ジフェニルエ−テルテ
トラカルボン酸二無水物 DSDA:3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテ
トラカルボン酸二無水物 6FDA:2,2−ビス(3,4−ベンゼンジカルボン
酸無水物)ヘキサフルオオロプロパン PSI:α,ω−ビス(3−アミノプロピル)ポリジメ
チルシロキサン DABA:3,5−ジアミノ安息香酸 HAB:3,3’−ジハイドロキシ−4,4’−ジアミ
ノビフェニル MBAA:ビス(3−カルボキシ,4−アミノフェニ
ル)メタン MBHA:ビス(3−ハイドロキシ,4−アミノフェニ
ル)メタン FF:2,2−ビス(4−ハイドロキシ,3−アミノフ
ェニル)ヘキサフルオロプロパン DADE:4,4’−ジアミノジフェニルエ−テル TPEQ:1,4−(4−アミノフェノキシ)ベンゼン BAPP:2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル〕プロパン TG:トリグライム NMP:N−メチル−2−ピロリドン
【0051】〔対数粘度(ηinh)の測定〕ポリイミ
ドシロキサン反応液の対数粘度(ηinh)は、次式に
よって表すことが出来る。 ηinh=ln(t/t0 )/c 但し、tは測定溶液のキャノンフェンスケ粘度計におけ
る標線間の通過時間(秒)、t0 は純溶媒のキャノンフ
ェンスケ粘度計における標線間の通過時間(秒)、cは
ポリイミドシロキサン固形物の濃度(g/100ml溶
媒)を表す。粘度の測定は、30℃、N−メチル−2−
ピロリドン溶媒を用いて、ポリイミドシロキサン固形物
濃度0.5g/100mlで行った。
【0052】〔平均粒子径の測定方法〕マイカの平均粒
子径は粒度分布計により求めた。 使用したマイカは白石工業株式会社製:C−4000
(平均粒子径:22μm)、コ−プケミカル株式会社
製:MK−100(粒度分布計測定値:粒子径1〜10
μm、平均粒子径:2.6μm)である。
【0053】〔ハンダ(半田)耐熱性の測定方法〕厚さ
35μmの電解銅箔の光沢面に厚さ50μmのポリイミ
ド製スペ−サ−をのせ、ポリイミドシロキサン混合物
(組成物)を流延し、80℃で30分、160℃で60
分加熱乾燥を行い、ポリイミドシロキサン混合物の保護
膜を形成した。ポリイミドシロキサン保護膜を形成した
銅箔を3×3cmに切断し、保護膜上にロジン系フラッ
クス(サンワ化学工業製:SUNFLUX SF−27
0)を塗布した後、260℃の溶融半田浴に30秒間保
護膜面を接触させ、冷却後、保護膜のふくれの有無を観
察し、評価した。 ○:全くふくれなし、△:僅かにふくれあり、×:ふく
れあり
【0054】〔銅箔変色性の測定方法〕厚さ35μmの
電解銅箔の光沢面に厚さ75μmのポリイミド製スペ−
サ−を使用して、ポリイミドシロキサン混合物(組成
物)を流延し、80℃で30分、160℃で60分加熱
乾燥を行った。5〜40μmの不均一な厚みを持ったポ
リイミドシロキサン混合物の保護膜を形成した銅箔を2
×10cmの大きさに切断し、70℃に加熱したスズメ
ッキ浴(シプレイ・ファ−イ−スト株式会社ティンポジ
ットLT−34)に5分間浸漬した。その後、70℃以
上の熱水で5分間洗浄を行い乾燥させた。5〜40μm
の厚さを持ったポリイミドシロキサン保護膜を形成した
側の銅箔上に一部変色する部分が認められた。その変色
部分の保護膜の厚さが20μm未満の場合を○、保護膜
厚さ20μm以上の場合を×と判定した。
【0055】〔密着性〕厚さ35μmの電解銅箔の粗面
又は厚さ75μmのポリイミドフィルム上にスペ−サ−
等を使用して、ポリイミドシロキサンの混合物(組成
物)を流延し、80℃で30分、150℃で60分加熱
乾燥を行い、ポリイミドシロキサンの混合物の膜厚が2
0〜30μmの保護膜を形成した。保護膜にJIS D
0202に準じて1mm幅の切り込みを入れ、100
個の碁盤目を形成した後、その上に粘着テ−プを粘着さ
せ、粘着テ−プを剥がすことにより、剥離しない碁盤目
の数の割合を%で示した。
【0056】〔屈曲性〕厚さ75μmのポリイミドフィ
ルム上にスペ−サ−等を使用し、ポリイミドシロキサン
の混合物(組成物)を流延して、80℃で30分、15
0℃で60分加熱乾燥を行い、ポリイミドシロキサンの
混合物の膜厚が20〜30μmの保護膜を形成した。保
護膜面が外側になるようにポリイミドフィルムを折り曲
げ、折り曲げ部の山を50倍の顕微鏡で観察し亀裂の有
無を判定した。 ○:全く亀裂なし、△:折り曲げ部白化、×:亀裂あり
【0057】〔ポリイミドシロキサンの製造〕 参考例1 容量20リットルのガラス製フラスコに、2,3,
3’,4’ビフェニルテトラカルボン酸二無水物 29
4.22g、トリグライム 700gを仕込み、室温で
撹拌しながら溶解した後、α,ω−ビス(3−アミノプ
ロピル)ポリジメチルシロキサン(信越シリコン製、X
−22−161AS、n=9) 605.30gとトリ
グライム 185gを加えて均一に溶解させ、窒素雰囲
気下に、185℃に加熱してこの温度を維持しながら4
時間重合した。次いで反応液を室温に戻してして撹拌し
ながら2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ) フ
ェニル〕プロパン 62.20gと3,5−ジアミノ安
息香酸 23.05g及びトリグライム509gを加え
た後、反応温度を185℃にあげて更に4時間反応させ
てポリイミドシロキサン溶液を製造した。このイミドシ
ロキサンは濃度が40.5重量%、溶液粘度が21ポイ
ズであった。又、このようにして得られたポリイミドシ
ロキサンは、収率が99%、分子量の目安として対数粘
度が0.23であり、イミド化率が実質的に100%で
あった。
【0058】参考例2 容量500mlのガラス製フラスコに、a−BPDA4
4.1g(150ミリモル)、トリグライム100gを
仕込み、窒素雰囲気下、180℃で撹拌加熱した。α,
ω−ビス(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサ
ン(アミノ当量370、n=7.6)77.7g、トリ
グライム50gを加え、180℃で60分間加熱した。
さらにこの反応溶液にDABA3.4g、BAPP9.
2g、及びトリグライム36gを加え180℃で6時間
加熱攪拌した後、濾過を行った。得られたポリイミドシ
ロキサン反応溶は、イミドシロキサン固形分濃度が41
重量%、ηinh 0.28、溶液粘度 40ポイズの
均一な溶液であった。イミド化率は実質的に100%で
あった。
【0059】参考例3〜31 表1及び表6に示した酸二無水物とジアミン成分とを使
用した以外は参考例2と同様にして表1に示したポリイ
ミドシロキサン反応液を得た。参考例21だけは100
0mlのガラス容器を用いて行った。
【0060】実施例1 ガラス製容器に、参考例1で得たポリイミドシロキサン
溶液100g、エポキシ樹脂(油化シェル社製、エピコ
ート157S−70) 7.20gとマイカ20.0g
(コ−プケミカル株式会社製:MK−100、平均粒子
径:2.6μm)とを仕込み、室温(25℃)で、2時
間攪拌して、均一に溶解させたポリイミドシロキサンの
溶液組成物(溶液粘度:100ポイズ)を得た。この溶
液組成物を用いて上記の半田耐熱性、銅箔変色性、屈曲
性、密着性をそれぞれ測定した。この溶液組成物は、1
週間室温に放置しても、均一な溶液の状態・粘度を保持
していた。結果を表2に示す。
【0061】実施例2〜43 表2、表3及び表7に示す種類と量のポリイミドシロキ
サン反応液、エポキシ樹脂、マイカを使用した以外は実
施例1と同様にして、ポリイミドシロキサンの溶液組成
物を製造した。それぞれ上記の半田耐熱性、銅箔変色
性、屈曲性、密着性を測定した。結果を表2、表3及び
表7に示す。
【0062】比較例1〜38 表4、表5及び表8に示す種類と量の各成分を使用した
以外は実施例1と同様にして、ポリイミドシロキサンの
溶液組成物を製造した。それぞれ上記の半田耐熱性、銅
箔変色性、屈曲性、密着性を測定した。結果を表4、表
5及び表8に示す。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】
【表3】
【0066】
【表4】
【0067】
【表5】
【0068】
【表6】
【0069】
【表7】
【0070】
【表8】
【0071】
【発明の効果】この発明の可溶性のポリイミドシロキサ
ン、エポキシ樹脂、及びマイカを含有するポリイミドシ
ロキサンの組成物は、耐熱性、密着性、耐薬品性(特に
耐ハンダフラックス性、耐スズメッキ液性)及び貯蔵安
定性に優れている。
【0072】この発明のポリイミドシロキサンの組成物
を加熱してなる硬化物は、優れた耐屈曲性、耐熱性(特
に、半田耐熱性) を有すると共に、銅やポリイミドフィ
ルム等の基材への密着性が優れ、シランカップリング剤
などの密着促進剤で予め基板の前処理を行うことなく優
れた保護膜として形成することができる
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−36321(JP,A) 特開 平1−121364(JP,A) 特開 昭62−64854(JP,A) 特開 平8−253677(JP,A) 特開 平7−304950(JP,A) 特開 平8−333455(JP,A) 特開 平6−200216(JP,A) 特開 平4−298093(JP,A) 特開 平6−157875(JP,A) 特開 平6−157874(JP,A) 阿部嘉長外1名 ,新版・プラスチッ クス配合剤−基礎と応用,日本,株式会 社大成社,1984年 1月30日,111−113 頁、117−118頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 59/40 C08L 79/08 C08L 63/00 - 63/10 C08K 3/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)一般式(1) 【化1】 一般式(2) 【化2】 及び、一般式(3) 【化3】 (ただし、式中のR1は芳香族テトラカルボン酸からテ
    トラカルボン酸を除く4価の残基を示し、R2は一般式
    (4)のジアミノポリシロキサンのアミノ基を除く2価
    の残基を示し、R3は一般式(5)で示される芳香族ジ
    アミン化合物よりアミノ基を除く2価の残基を示し、R
    4は一般式(4)及び一般式(5)で示されるジアミン
    化合物を除くジアミン化合物からアミノ基を除く2価の
    残基を示し、n1は3〜30を示し、R5は2価の炭化
    水素基又はフェニル基を示し、R6は独立に炭素数1〜
    3のアルキル基またはフェニル基を示し、×は直接結合
    又は一般式(6)で示し、r1は水酸基又はカルボキシ
    ル基を示し、n2は1又は2の整数を示し、n3は0〜
    3の整数を示し、R7、R8は水素、メチル基又はハロ
    ゲン化メチル基を示し、m1、m2及びm3の割合が各
    成分合計100%モル中m1が45〜95モル%、m2
    が0.5〜40モル%及びm3が残部である。) 一般式(4) 【化4】 一般式(5) 【化5】 一般式(6) 【化6】 で示される有機溶媒可溶性のポリイミドシロキサン10
    0重量部、(b)エポキシ樹脂1〜50重量部及び
    (C)マイカ2〜150重量部を含有し、銅箔上の保護
    膜とした時、保護膜厚さが20μmにおいて70℃のス
    ズメッキ浴に5分間浸漬しても銅箔が変色しないことを
    特徴とする電子部品の保護膜用のポリイミドシロキサン
    の組成物。
  2. 【請求項2】(a)一般式(1) 【化7】 一般式(2) 【化8】 及び、一般式(3) 【化9】 (ただし、式中のR1は芳香族テトラカルボン酸からテ
    トラカルボン酸を除く4価の残基を示し、R2は一般式
    (4)のジアミノポリシロキサンのアミノ基を除く2価
    の残基を示し、R3は一般式(5)で示される芳香族ジ
    アミン化合物よりアミノ基を除く2価の残基を示し、R
    4は一般式(4)及び一般式(5)で示されるジアミン
    化合物を除くジアミン化合物からアミノ基を除く2価の
    残基を示し、n1は3〜30を示し、R5は2価の炭化
    水素基又はフェニル基を示し、R6は独立に炭素数1〜
    3のアルキル基またはフェニル基を示し、×は直接結合
    又は一般式(6)で示し、r1は水酸基又はカルボキシ
    ル基を示し、n2は1又は2の整数を示し、n3は0〜
    3の整数を示し、R7、R8は水素、メチル基又はハロ
    ゲン化メチル基を示し、m1、m2及びm3の割合が各
    成分合計100%モル中m1が45〜95モル%、m2
    が0.5〜40モル%及びm3が残部である。) 一般式(4) 【化10】 一般式(5) 【化11】 一般式(6) 【化12】 で示される有機溶媒可溶性のポリイミドシロキサン10
    0重量部、(b)エポキシ樹脂1〜50重量部及び
    (C)マイカ2〜150重量部を含有し、銅箔上の保護
    膜とした時、保護膜厚さが20μmにおいて70℃のス
    ズメッキ浴に5分間浸漬しても銅箔が変色しないポリイ
    ミドシロキサンの組成物を加熱してなることを特徴とす
    電子部品の保護膜用の硬化物。
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