JP3275607B2 - 差動グローバルポジショニングシステム用受信装置 - Google Patents
差動グローバルポジショニングシステム用受信装置Info
- Publication number
- JP3275607B2 JP3275607B2 JP01930095A JP1930095A JP3275607B2 JP 3275607 B2 JP3275607 B2 JP 3275607B2 JP 01930095 A JP01930095 A JP 01930095A JP 1930095 A JP1930095 A JP 1930095A JP 3275607 B2 JP3275607 B2 JP 3275607B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- broadcast
- tuner
- fixed station
- station information
- dgps
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
- Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)
- Circuits Of Receivers In General (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は差動グローバルポジショ
ニングシステム用受信装置、特にネットワークフォロー
機能を備えたＦＭラジオ受信機を用いた受信装置に関す
る。
ニングシステム用受信装置、特にネットワークフォロー
機能を備えたＦＭラジオ受信機を用いた受信装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】近年、地球周回軌道上に配置された複数
個の人工衛星からの電波を受信し、受信位置を検出する
グローバルポジショニングシステム（ＧＰＳ）が利用さ
れている。各人工衛星からはその軌道データなどが疑似
ランダム（ＰＲＮ）コードで乗算してスペクトル拡散さ
れ、さらにその拡散信号でキャリアを位相変調した信号
が送信され、地球上でｉ衛星からの信号を受信すると、
ＰＲＮコードの受信時刻とＰＲＮコードの送信時刻との
差Ｔと電波の伝播速度Ｃから、ｉ衛星と受信地点との距
離を算出することができる。但し、実際にはＧＰＳ受信
機の時間誤差Ｅが含まれているので、この距離ＣＴは疑
似距離である。未知数は受信地点（Ｘ、Ｙ、Ｚ）及び時
間誤差Ｅであるので、４個の衛星からの電波を受信する
ことにより、これらの値を知ることができる。
個の人工衛星からの電波を受信し、受信位置を検出する
グローバルポジショニングシステム（ＧＰＳ）が利用さ
れている。各人工衛星からはその軌道データなどが疑似
ランダム（ＰＲＮ）コードで乗算してスペクトル拡散さ
れ、さらにその拡散信号でキャリアを位相変調した信号
が送信され、地球上でｉ衛星からの信号を受信すると、
ＰＲＮコードの受信時刻とＰＲＮコードの送信時刻との
差Ｔと電波の伝播速度Ｃから、ｉ衛星と受信地点との距
離を算出することができる。但し、実際にはＧＰＳ受信
機の時間誤差Ｅが含まれているので、この距離ＣＴは疑
似距離である。未知数は受信地点（Ｘ、Ｙ、Ｚ）及び時
間誤差Ｅであるので、４個の衛星からの電波を受信する
ことにより、これらの値を知ることができる。
【０００３】しかし、ＰＲＮコードとして一般に解放さ
れているＣ／Ａコードを用いて測位を行った場合、ＰＲ
Ｎコードの時間分解能や人為的な誤差のため、１００ｍ
程度の距離誤差が生じると言われている。
れているＣ／Ａコードを用いて測位を行った場合、ＰＲ
Ｎコードの時間分解能や人為的な誤差のため、１００ｍ
程度の距離誤差が生じると言われている。
【０００４】そこで、従来より、真位置が既知である固
定点でのＧＰＳによる測位値の誤差またはその補正値を
移動点に通知し、移動点でその補正値に基づいて測位値
を補正することにより精度を向上する差動ＧＰＳ（以下
ＤＧＰＳという）が提案されている。
定点でのＧＰＳによる測位値の誤差またはその補正値を
移動点に通知し、移動点でその補正値に基づいて測位値
を補正することにより精度を向上する差動ＧＰＳ（以下
ＤＧＰＳという）が提案されている。
【０００５】例えば、実開平６ー１６８８８号公報で
は、真位置が既知の固定局でＧＰＳ測位値（Ｘs,Ｙs,Ｚ
s ）の真位置（Ｘo,Ｙo,Ｚo ）に対する誤差（補正値） ΔＸ＝Ｘo ーＸs ΔＹ＝Ｙo ーＹs ΔＺ＝Ｚo ーＺs を算出し、この補正値を利用衛星の番号またはＰＲＮコ
ード番号とともに固定局情報としてＲＤＳデータに編成
してアンテナからＦＭ放送に多重化して移動体に送信す
る構成が開示されている。ここで、ＲＤＳ（Ｒａｄｉｏ
Ｄａｔａ Ｓｙｓｔｅｍ）はＦＭ放送の５７ｋＨｚサ
ブキャリアにＢＰＳＫ（２相位相推移変調）を用いてデ
ジタルデータを多重化する方式であり、主に欧州及び米
国で実用化されているＦＭ多重方式である。
は、真位置が既知の固定局でＧＰＳ測位値（Ｘs,Ｙs,Ｚ
s ）の真位置（Ｘo,Ｙo,Ｚo ）に対する誤差（補正値） ΔＸ＝Ｘo ーＸs ΔＹ＝Ｙo ーＹs ΔＺ＝Ｚo ーＺs を算出し、この補正値を利用衛星の番号またはＰＲＮコ
ード番号とともに固定局情報としてＲＤＳデータに編成
してアンテナからＦＭ放送に多重化して移動体に送信す
る構成が開示されている。ここで、ＲＤＳ（Ｒａｄｉｏ
Ｄａｔａ Ｓｙｓｔｅｍ）はＦＭ放送の５７ｋＨｚサ
ブキャリアにＢＰＳＫ（２相位相推移変調）を用いてデ
ジタルデータを多重化する方式であり、主に欧州及び米
国で実用化されているＦＭ多重方式である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにＦＭ多重化されて送られてくる固定局情報を受信す
る場合、移動体に搭載されるＦＭラジオ受信機が固定局
情報が常に多重化された所定の周波数に同調していれば
問題ないが、操作者が自分の受信したい放送局にチュー
ナを合わせる結果、必ずしもＦＭラジオ受信機では固定
局情報を受信できいない場合が生じる。
うにＦＭ多重化されて送られてくる固定局情報を受信す
る場合、移動体に搭載されるＦＭラジオ受信機が固定局
情報が常に多重化された所定の周波数に同調していれば
問題ないが、操作者が自分の受信したい放送局にチュー
ナを合わせる結果、必ずしもＦＭラジオ受信機では固定
局情報を受信できいない場合が生じる。
【０００７】そこで、固定局情報が多重化されたＦＭ放
送を専用に受信する専用ＦＭチューナをＦＭラジオ受信
機とは別個に設けてＤＧＰＳを行う構成が提案されてい
るが、システムが高価なものとなると共に、搭載重量あ
るいはシステム全体のサイズの増大を招いてしまう。
送を専用に受信する専用ＦＭチューナをＦＭラジオ受信
機とは別個に設けてＤＧＰＳを行う構成が提案されてい
るが、システムが高価なものとなると共に、搭載重量あ
るいはシステム全体のサイズの増大を招いてしまう。
【０００８】本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み
なされたものであり、専用ＦＭチューナを新たに設ける
ことなく、常に固定局情報が多重化されたＦＭ放送を受
信できＤＧＰＳを行うことが可能なＤＧＰＳ用受信装置
を提供することにある。
なされたものであり、専用ＦＭチューナを新たに設ける
ことなく、常に固定局情報が多重化されたＦＭ放送を受
信できＤＧＰＳを行うことが可能なＤＧＰＳ用受信装置
を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、人工衛星からの電波を受信して得られた
位置と既知の位置との誤差に関するデータ固定局情報が
多重化されて送信されたＦＭ放送電波を受信するＤＧＰ
Ｓ用受信装置であって、複数のチューナを有し、一のチ
ューナで所望の放送局の周波数に同調してＦＭ放送を受
信すると共に、他のチューナで信号強度の大きい他の周
波数を探索して同調するネットワークフォロー機能を備
えるＦＭラジオ受信機と、前記他のチューナで探索同調
する場合に、前記固定局情報が送信されてくる時間に応
じて所定の周期で前記固定局情報が多重化されたＦＭ放
送電波を受信すべく前記他のチューナを駆動制御する制
御手段とを有することを特徴とする。
に、本発明は、人工衛星からの電波を受信して得られた
位置と既知の位置との誤差に関するデータ固定局情報が
多重化されて送信されたＦＭ放送電波を受信するＤＧＰ
Ｓ用受信装置であって、複数のチューナを有し、一のチ
ューナで所望の放送局の周波数に同調してＦＭ放送を受
信すると共に、他のチューナで信号強度の大きい他の周
波数を探索して同調するネットワークフォロー機能を備
えるＦＭラジオ受信機と、前記他のチューナで探索同調
する場合に、前記固定局情報が送信されてくる時間に応
じて所定の周期で前記固定局情報が多重化されたＦＭ放
送電波を受信すべく前記他のチューナを駆動制御する制
御手段とを有することを特徴とする。
【００１０】
【作用】本発明は、受信している放送局の電界強度が移
動体の移動と共に低下し最終的に受信不可能となる、あ
るいは音質が低下する等の問題を解決するために従来か
ら開発され移動体に搭載されている、２つのチューナの
内の一つで所望のＦＭ放送局を受信し他のチューナで同
一放送局の他の周波数を受信しより信号強度の強い方に
切り替えるネットワークフォロー機能付ＦＭラジオ受信
機を巧みに用いて専用ＦＭチューナを不要としたもので
ある。
動体の移動と共に低下し最終的に受信不可能となる、あ
るいは音質が低下する等の問題を解決するために従来か
ら開発され移動体に搭載されている、２つのチューナの
内の一つで所望のＦＭ放送局を受信し他のチューナで同
一放送局の他の周波数を受信しより信号強度の強い方に
切り替えるネットワークフォロー機能付ＦＭラジオ受信
機を巧みに用いて専用ＦＭチューナを不要としたもので
ある。
【００１１】従来のネットワーク機能付ＦＭラジオ受信
機では、他のチューナで常時信号強度の大きい同一内容
の放送局を探索しているが、本発明では、制御手段によ
り所定時間内は固定局情報が多重化されたＦＭ放送を受
信するように他のチューナの動作が制御される。
機では、他のチューナで常時信号強度の大きい同一内容
の放送局を探索しているが、本発明では、制御手段によ
り所定時間内は固定局情報が多重化されたＦＭ放送を受
信するように他のチューナの動作が制御される。
【００１２】従って、ＦＭラジオ受信機の一方のチュー
ナで任意の周波数のＦＭ放送を受信している場合でも、
他方のチューナで所定時間内は必ずＤＧＰＳ用の固定局
情報を受信できる。
ナで任意の周波数のＦＭ放送を受信している場合でも、
他方のチューナで所定時間内は必ずＤＧＰＳ用の固定局
情報を受信できる。
【００１３】なお、この所定時間内とは、後述の実施例
から明らかなように、ＦＭ多重された信号の内ＤＧＰＳ
用固定局情報が含まれている時間に応じて定められ、Ｄ
ＧＰＳ用固定局情報が所定の周期で送信されてくる場合
には、前記所定時間内でのＤＧＰＳ受信動作も所定周期
で繰り返すことになる。
から明らかなように、ＦＭ多重された信号の内ＤＧＰＳ
用固定局情報が含まれている時間に応じて定められ、Ｄ
ＧＰＳ用固定局情報が所定の周期で送信されてくる場合
には、前記所定時間内でのＤＧＰＳ受信動作も所定周期
で繰り返すことになる。
【００１４】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例について
説明する。なお、本実施例では、従来技術のようにＲＤ
Ｓ方式で送信された固定局情報を受信するのではなく、
本願出願人が先に特願平６−３１４９１４号で提案した
ように、ＮＨＫ（登録商標）が開発したＦＭ多重放送の
一つであるＤＡＲＣ（Ｄａｔａ Ｒａｄｉｏ Ｃｈａｎ
ｎｅｌ：商標）方式を利用してＤＧＰＳ用の補正値デー
タをＦＭ放送で送信する場合の受信例を示す。ＤＡＲＣ
（商標）は、７６ｋＨｚサブキャリアを使用しステレオ
音声信号に応じて多重レベルを制御するＬＭＳＫ（Ｌｅ
ｖｅｌ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｄ Ｍｉｎｉｍｕｍ Ｓｈ
ｉｆｔ Ｋｅｙｉｎｇ）方式であり、１６ｋｂｐｓの高
速伝送が可能である。このＤＡＲＣ方式の１伝送フレー
ムは２７２ブロックから構成され、５秒間で１フレーム
が伝送される。固定局情報は、１フレーム内の２つのデ
ータパケットを用いて伝送され、従って、５秒毎に固定
局情報が送信されてくることになる。伝送フォーマット
の詳細については、特願平６−３１４９１４号を参照さ
れたい。
説明する。なお、本実施例では、従来技術のようにＲＤ
Ｓ方式で送信された固定局情報を受信するのではなく、
本願出願人が先に特願平６−３１４９１４号で提案した
ように、ＮＨＫ（登録商標）が開発したＦＭ多重放送の
一つであるＤＡＲＣ（Ｄａｔａ Ｒａｄｉｏ Ｃｈａｎ
ｎｅｌ：商標）方式を利用してＤＧＰＳ用の補正値デー
タをＦＭ放送で送信する場合の受信例を示す。ＤＡＲＣ
（商標）は、７６ｋＨｚサブキャリアを使用しステレオ
音声信号に応じて多重レベルを制御するＬＭＳＫ（Ｌｅ
ｖｅｌ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｄ Ｍｉｎｉｍｕｍ Ｓｈ
ｉｆｔ Ｋｅｙｉｎｇ）方式であり、１６ｋｂｐｓの高
速伝送が可能である。このＤＡＲＣ方式の１伝送フレー
ムは２７２ブロックから構成され、５秒間で１フレーム
が伝送される。固定局情報は、１フレーム内の２つのデ
ータパケットを用いて伝送され、従って、５秒毎に固定
局情報が送信されてくることになる。伝送フォーマット
の詳細については、特願平６−３１４９１４号を参照さ
れたい。
【００１５】図１には本実施例の構成ブロック図が示さ
れている。ＦＭアンテナ１が設けられ、受信したＦＭ電
波はＦＭＲＦ回路２で高周波増幅された後、ＦＭミキサ
３に出力される。ＦＭミキサ３は、マイクロコンピュー
タ１５からの制御信号により指定された周波数への同調
処理を行うデジタル発振器から構成される。ＩＦ帯域に
落とされた信号はＦＭｉＦ回路４に出力されてリミッタ
増幅が行われ、ＦＭ検波回路５で検波される。ＦＭ検波
された信号は、さらにマルチプレクサ６でＬＲステレオ
信号の分離が行われ、アンプ７、８で増幅された後、図
示しないスピーカからオーディオＬ信号及びオーディオ
Ｒ信号として出力される。ＦＭアンテナ１からアンプ
７、８までの構成は、操作者（車両搭乗者）がＦＭ放送
を聞くためのチューナ部分である。なお、ＦＭ検波回路
５からのＡＧＣ信号は、後述のネットワークフォローの
ためのレベル比較を行うべくＡ／Ｄ１４に出力される。
れている。ＦＭアンテナ１が設けられ、受信したＦＭ電
波はＦＭＲＦ回路２で高周波増幅された後、ＦＭミキサ
３に出力される。ＦＭミキサ３は、マイクロコンピュー
タ１５からの制御信号により指定された周波数への同調
処理を行うデジタル発振器から構成される。ＩＦ帯域に
落とされた信号はＦＭｉＦ回路４に出力されてリミッタ
増幅が行われ、ＦＭ検波回路５で検波される。ＦＭ検波
された信号は、さらにマルチプレクサ６でＬＲステレオ
信号の分離が行われ、アンプ７、８で増幅された後、図
示しないスピーカからオーディオＬ信号及びオーディオ
Ｒ信号として出力される。ＦＭアンテナ１からアンプ
７、８までの構成は、操作者（車両搭乗者）がＦＭ放送
を聞くためのチューナ部分である。なお、ＦＭ検波回路
５からのＡＧＣ信号は、後述のネットワークフォローの
ためのレベル比較を行うべくＡ／Ｄ１４に出力される。
【００１６】一方、ネットワーク機能を実現するため
に、ＦＭアンテナ１〜アンプ８までのチューナ系統とは
別に、もう一つのチューナ系統が設けられる。これら
は、ＦＭアンテナ９、ＦＭＲＦ回路１０、ＦＭミキサ１
１、ＦＭｉＦ回路１２及びＦＭ検波回路１３である。そ
して、ＦＭミキサ１１では、マイクロコンピュータ１５
からの制御信号により、ＦＭミキサ３での同調周波数と
は異なる周波数に対して同調処理が行われ、具体的に
は、ＤＧＰＳ用固定局情報を多重化されたＦＭ放送の周
波数、及び信号レベルが一定値以上（例えば３４ｄＢ
μ）の放送局に対して同調処理が行われる。前者の同調
処理により得られた信号がＤＧＰＳに用いられ、後者の
信号がネットワークフォローに用いられる。ＦＭミキサ
１１からの信号は、ＦＭｉＦ回路１２、ＦＭ検波回路１
３に順次出力され、ＤＧＰＳ用固定局情報を含む受信信
号はＤＡＲＣデコーダ１６に出力され、ネットワークフ
ォロー用のＡＧＣ信号はＡ／Ｄ１４に出力される。Ａ／
Ｄ１４は、ＦＭ検波回路５及びＦＭ検波回路１３からの
ＡＧＣ信号をデジタル信号に変換してマイクロコンピュ
ータ１５に出力する。マイクロコンピュータ１５は、両
信号のレベルを比較していずれの放送電波信号強度が大
きいかを判断し、ＦＭミキサ３に制御信号を出力して受
信放送番組内容が同一であってより強度の大きい周波数
へ同調処理する。
に、ＦＭアンテナ１〜アンプ８までのチューナ系統とは
別に、もう一つのチューナ系統が設けられる。これら
は、ＦＭアンテナ９、ＦＭＲＦ回路１０、ＦＭミキサ１
１、ＦＭｉＦ回路１２及びＦＭ検波回路１３である。そ
して、ＦＭミキサ１１では、マイクロコンピュータ１５
からの制御信号により、ＦＭミキサ３での同調周波数と
は異なる周波数に対して同調処理が行われ、具体的に
は、ＤＧＰＳ用固定局情報を多重化されたＦＭ放送の周
波数、及び信号レベルが一定値以上（例えば３４ｄＢ
μ）の放送局に対して同調処理が行われる。前者の同調
処理により得られた信号がＤＧＰＳに用いられ、後者の
信号がネットワークフォローに用いられる。ＦＭミキサ
１１からの信号は、ＦＭｉＦ回路１２、ＦＭ検波回路１
３に順次出力され、ＤＧＰＳ用固定局情報を含む受信信
号はＤＡＲＣデコーダ１６に出力され、ネットワークフ
ォロー用のＡＧＣ信号はＡ／Ｄ１４に出力される。Ａ／
Ｄ１４は、ＦＭ検波回路５及びＦＭ検波回路１３からの
ＡＧＣ信号をデジタル信号に変換してマイクロコンピュ
ータ１５に出力する。マイクロコンピュータ１５は、両
信号のレベルを比較していずれの放送電波信号強度が大
きいかを判断し、ＦＭミキサ３に制御信号を出力して受
信放送番組内容が同一であってより強度の大きい周波数
へ同調処理する。
【００１７】ここで、ＤＡＲＣデコーダ１６は、ＦＭ多
重用７６ｋＨｚバンドパスフィルタ、リミッタ回路、デ
ータ復調回路などを含んで構成され、データ復調回路は
サブキャリアデータの検波、クロック再生、ブロック同
期検波、ブロック識別、データ誤り訂正等の各処理を実
行する。本実施例では、データ復調回路としてＬＭ３４
００（三洋電機（株）製）及びＬＣ７２７００Ｅ（同社
製）を使用している。ＤＡＲＣデコーダ１６で復調され
たデータは、ＤＧＰＳレシーバ１７に出力される。この
ＤＧＰＳレシーバ１７は、入力信号からＤＧＰＳ補正デ
ータ部分を取り出すためにＤＡＲＣデータのブロック識
別コードを検出し、シリアルインターフェースを用いて
データを取り込み、必要なＤＧＰＳ補正データのサービ
ス識別及びセグメント識別を実行する。そして、ＤＧＰ
Ｓ補正データのパケットを切り出し、この補正データを
用いて移動体に別個搭載されたＧＰＳ装置で得られた測
位値を補正して測位精度の向上を図る。
重用７６ｋＨｚバンドパスフィルタ、リミッタ回路、デ
ータ復調回路などを含んで構成され、データ復調回路は
サブキャリアデータの検波、クロック再生、ブロック同
期検波、ブロック識別、データ誤り訂正等の各処理を実
行する。本実施例では、データ復調回路としてＬＭ３４
００（三洋電機（株）製）及びＬＣ７２７００Ｅ（同社
製）を使用している。ＤＡＲＣデコーダ１６で復調され
たデータは、ＤＧＰＳレシーバ１７に出力される。この
ＤＧＰＳレシーバ１７は、入力信号からＤＧＰＳ補正デ
ータ部分を取り出すためにＤＡＲＣデータのブロック識
別コードを検出し、シリアルインターフェースを用いて
データを取り込み、必要なＤＧＰＳ補正データのサービ
ス識別及びセグメント識別を実行する。そして、ＤＧＰ
Ｓ補正データのパケットを切り出し、この補正データを
用いて移動体に別個搭載されたＧＰＳ装置で得られた測
位値を補正して測位精度の向上を図る。
【００１８】このＤＧＰＳ補正データのパケットが１つ
のＦＭ多重ＤＡＲＣフレーム（１フレーム／５秒）に占
める割合は、上述したように２／２７２と小さく、時間
にして数１０ｍｓ程度であり、一度受信すると次の５秒
後までＦＭ多重データを使用する必要がない（図２のタ
イミングチャート参照）。そこで、マイクロコンピュー
タ１５は、ＤＡＲＣデコーダ１６からのフレーム開始信
号をタイミング信号として用い、所定時間が経過してＤ
ＧＰＳ補正データのパケットが過ぎた時点でＦＭミキサ
１１へ制御信号を出力してネットワークフォロー用の他
の受信局サーチ動作に移行する（以下、これを「ネット
ワークフォロー受信」という）。そして、次のフレーム
開始の少し前に、再びマイクロコンピュータ１５はＦＭ
ミキサ１１へ制御信号を出力し、ＤＧＰＳ用の固定局情
報を送信している放送局の周波数に同調動作を行わせる
（以下、これを「ＤＧＰＳ受信」という）。
のＦＭ多重ＤＡＲＣフレーム（１フレーム／５秒）に占
める割合は、上述したように２／２７２と小さく、時間
にして数１０ｍｓ程度であり、一度受信すると次の５秒
後までＦＭ多重データを使用する必要がない（図２のタ
イミングチャート参照）。そこで、マイクロコンピュー
タ１５は、ＤＡＲＣデコーダ１６からのフレーム開始信
号をタイミング信号として用い、所定時間が経過してＤ
ＧＰＳ補正データのパケットが過ぎた時点でＦＭミキサ
１１へ制御信号を出力してネットワークフォロー用の他
の受信局サーチ動作に移行する（以下、これを「ネット
ワークフォロー受信」という）。そして、次のフレーム
開始の少し前に、再びマイクロコンピュータ１５はＦＭ
ミキサ１１へ制御信号を出力し、ＤＧＰＳ用の固定局情
報を送信している放送局の周波数に同調動作を行わせる
（以下、これを「ＤＧＰＳ受信」という）。
【００１９】図３には以上述べたＤＧＰＳ受信及びネッ
トワークフォロー受信の経時変化の様子が模式的に示さ
れている。図３において、縦軸はＦＭミキサ１１での同
調周波数、横軸は時刻である。ＦＭ多重ＤＡＲＣフレー
ム開始時点の少し前（１ｍｓ）からＤＧＰＳ受信動作を
行い、ＤＧＰＳ用補正データをＤＧＰＳレシーバ１７に
出力する。フレーム開始時点から所定時間経過してＤＧ
ＰＳ補正データのパケットの終了タイミングが経過する
と、次に同調周波数を順次変化させてサーチを行うネッ
トワークフォロー受信に移行する。そして、次のフレー
ム開始信号が入力される時点、すなわち、前回ＤＧＰＳ
放送局の周波数に同調動作を行った時刻から５秒後の少
し前の時点（例えば数１０ｍｓ）に再びＤＧＰＳ受信動
作に移行し、所定時間内はＤＧＰＳ受信を実行する。こ
のように、本実施例では、ネットワークフォロー動作を
行っている間の所定時間内にＤＧＰＳ用固定局情報を受
信すべく所定の放送局に同調処理することにより、新た
に専用ＦＭチューナを設けることなく、従来のネットワ
ークフォロー機能付のＦＭラジオ受信機を用いてＤＧＰ
Ｓを行うことができる。
トワークフォロー受信の経時変化の様子が模式的に示さ
れている。図３において、縦軸はＦＭミキサ１１での同
調周波数、横軸は時刻である。ＦＭ多重ＤＡＲＣフレー
ム開始時点の少し前（１ｍｓ）からＤＧＰＳ受信動作を
行い、ＤＧＰＳ用補正データをＤＧＰＳレシーバ１７に
出力する。フレーム開始時点から所定時間経過してＤＧ
ＰＳ補正データのパケットの終了タイミングが経過する
と、次に同調周波数を順次変化させてサーチを行うネッ
トワークフォロー受信に移行する。そして、次のフレー
ム開始信号が入力される時点、すなわち、前回ＤＧＰＳ
放送局の周波数に同調動作を行った時刻から５秒後の少
し前の時点（例えば数１０ｍｓ）に再びＤＧＰＳ受信動
作に移行し、所定時間内はＤＧＰＳ受信を実行する。こ
のように、本実施例では、ネットワークフォロー動作を
行っている間の所定時間内にＤＧＰＳ用固定局情報を受
信すべく所定の放送局に同調処理することにより、新た
に専用ＦＭチューナを設けることなく、従来のネットワ
ークフォロー機能付のＦＭラジオ受信機を用いてＤＧＰ
Ｓを行うことができる。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
専用のＦＭチューナを設けることなく、ＤＧＰＳ用固定
局情報を確実に受信することができる。
専用のＦＭチューナを設けることなく、ＤＧＰＳ用固定
局情報を確実に受信することができる。
【図１】 本発明の実施例の構成ブロック図である。
【図２】 同実施例のタイミングチャートである。
【図３】 同実施例のＤＧＰＳ受信処理とネットワーク
フォロー処理との関係を示す説明図である。
フォロー処理との関係を示す説明図である。
１ ＦＭアンテナ、２ ＦＭＲＦ回路、３ ＦＭミキ
サ、４ ＦＭｉＦ回路、５ ＦＭ検波回路、６ マルチ
プレクサ、７ アンプ、８ アンプ、９ ＦＭアンテ
ナ、１０ ＦＭＲＦ回路、１１ ＦＭミキサ、１２ Ｆ
ＭｉＦ回路、１３ＦＭ検波回路、１４ Ａ／Ｄ、１５
マイクロコンピュータ、１６ ＤＡＲＣデコーダ、１７
ＤＧＰＳレシーバ。
サ、４ ＦＭｉＦ回路、５ ＦＭ検波回路、６ マルチ
プレクサ、７ アンプ、８ アンプ、９ ＦＭアンテ
ナ、１０ ＦＭＲＦ回路、１１ ＦＭミキサ、１２ Ｆ
ＭｉＦ回路、１３ＦＭ検波回路、１４ Ａ／Ｄ、１５
マイクロコンピュータ、１６ ＤＡＲＣデコーダ、１７
ＤＧＰＳレシーバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−102799（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−247724（ＪＰ，Ａ) 実開 平６−16888（ＪＰ，Ｕ) 実開 平５−88032（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H03J 7/18 H04B 1/16
Claims (1)
- 【請求項１】 人工衛星からの電波を受信して得られた
位置と既知の位置との誤差に関するデータ固定局情報が
多重化されて送信されたＦＭ放送電波を受信する差動グ
ローバルポジショニングシステム用受信装置であって、 複数のチューナを有し、一のチューナで所望の放送局の
周波数に同調してＦＭ放送を受信すると共に、他のチュ
ーナで信号強度の大きい他の周波数を探索して同調する
ネットワークフォロー機能を備えるＦＭラジオ受信機
と、 前記他のチューナで探索同調する場合に、前記固定局情
報が送信されてくる時間に応じて所定の周期で前記固定
局情報が多重化されたＦＭ放送電波を受信すべく前記他
のチューナを駆動制御する制御手段と、 を有することを特徴とする差動グローバルポジショニン
グシステム用受信装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01930095A JP3275607B2 (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 差動グローバルポジショニングシステム用受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01930095A JP3275607B2 (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 差動グローバルポジショニングシステム用受信装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08213882A JPH08213882A (ja) | 1996-08-20 |
| JP3275607B2 true JP3275607B2 (ja) | 2002-04-15 |
Family
ID=11995582
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01930095A Expired - Fee Related JP3275607B2 (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 差動グローバルポジショニングシステム用受信装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3275607B2 (ja) |
-
1995
- 1995-02-07 JP JP01930095A patent/JP3275607B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08213882A (ja) | 1996-08-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6408038B1 (en) | Receiver and receiving circuit | |
| US7317894B2 (en) | Satellite digital radio broadcast receiver | |
| US20050003772A1 (en) | IBOC broadcast receiver | |
| US20050025089A1 (en) | Method to receive local information with a national broadcast service | |
| KR970705253A (ko) | 공동파 방송 네트워크에서 로컬 무선 프로그램의 전송과 선택을 위한 방법 및 이를 위한 송신기와 수신기(process, sender and receiver for transmitting and selecting local radio programs in a common-wave broadcasting network) | |
| US6067445A (en) | Dual channel dual speed FM subcarrier paging system | |
| JP3275607B2 (ja) | 差動グローバルポジショニングシステム用受信装置 | |
| GB2325804A (en) | Combined satellite and CATV receiver | |
| JP3514624B2 (ja) | ディジタル放送受信機 | |
| JP4076912B2 (ja) | Ｉｂｏｃ放送受信機 | |
| EP0831607A2 (en) | Wireless receiving system, in particular broadcast receiving system for receiving supplementary multiplexed broadcast information, using a double tuner system | |
| JP4618868B2 (ja) | ディジタル放送受信機及びセグメント数検出装置 | |
| JP2002026756A (ja) | 放送受信装置 | |
| JP3396350B2 (ja) | Ｆｍ多重放送受信機のダイバーシティ装置 | |
| JP3661084B2 (ja) | ディジタル放送受信装置 | |
| US6452919B1 (en) | Assessment of digital signals, especially radio data signals | |
| JP2563615Y2 (ja) | Ｒｄｓ受信機 | |
| JP3499502B2 (ja) | ディジタル放送受信装置及びそのサーチ方法 | |
| CA2219215C (en) | Dual channel dual speed fm subcarrier paging system | |
| KR0175804B1 (ko) | 알디에스의 자동동조 제어방법 | |
| JP3167205B2 (ja) | 多重放送受信装置 | |
| JP3394186B2 (ja) | ディジタル放送受信機 | |
| JP3017896B2 (ja) | 多重放送受信機 | |
| JP2002077065A (ja) | Ｆｍ多重内蔵テレビ受信装置 | |
| KR100218834B1 (ko) | 음성다중 신호 재전송 방법 및 장치 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080208 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090208 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100208 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130208 Year of fee payment: 11 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |