JP3275301B2 - ダイシング装置 - Google Patents

ダイシング装置

Info

Publication number
JP3275301B2
JP3275301B2 JP17719098A JP17719098A JP3275301B2 JP 3275301 B2 JP3275301 B2 JP 3275301B2 JP 17719098 A JP17719098 A JP 17719098A JP 17719098 A JP17719098 A JP 17719098A JP 3275301 B2 JP3275301 B2 JP 3275301B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feed mechanism
spindle
cover
axis direction
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17719098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000012489A (ja
Inventor
正幸 東
禎 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seimitsu Co Ltd filed Critical Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority to JP17719098A priority Critical patent/JP3275301B2/ja
Publication of JP2000012489A publication Critical patent/JP2000012489A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3275301B2 publication Critical patent/JP3275301B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダイシング装置に係
り、特に半導体ウェーハ(ワーク)をダイス状に切断す
るダイシング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイシング装置には、ウェーハの切断加
工部と、ウェーハを切断するブレードをインデックス方
向に移動するY軸送り機構との間にスクレーパを取り付
け、このスクレーパによって、切断加工部で発生したミ
ストがY軸送り機構に浸入するのを防止するように構成
したものがある。これにより、Y軸送り機構を構成する
光学スケール、フォトマイクロセンサ、LM(直動)ガ
イド、及びボールねじ装置等のコンタミに弱い部品が保
護されている。
【0003】一方、最近の半導体ウェーハは大径化の傾
向にあり、このような大サイズウェーハを切断するため
には、スピンドルのインデックス方向の移動ストローク
を長くとる必要がある。ところが、このようなダイシン
グ装置に前記スクレーパを適用すると、スピンドルから
かなり離れた位置にY軸送り機構を設置しなければなら
ないため、熱変位の影響が出易くなり切断精度が低下す
るという問題が発生する。また、省スペースを維持しな
がらスピンドル先端の剛性を確保するのが難しいという
問題も発生する。
【0004】そこで、従来のダイシング装置は、スピン
ドルの側方にY軸送り機構を配置することにより上記問
題を解消している。そして、このダイシング装置によれ
ば、Y軸送り機構をカバーで覆うと共にカバーにスリッ
トを形成し、このスリットを介してY軸送り機構の移動
部材とスピンドルとを連結して、スピンドルの移動を可
能としている。更に、移動部材とスピンドルとの連結部
を除くスリットを蛇腹でシールすることにより、カバー
内にミストが浸入するのを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のダイシング装置は、前記カバーに形成されたスリッ
トを蛇腹でシールしているので、カバーを完全に密閉す
ることができず、ミストがカバー内に浸入するという欠
点がある。このような欠点を解消するために、カバー内
にエアを供給し、カバー内を常に正圧に保持してミスト
の浸入を防止することが考えられる。しかし、この場合
には、カバーにエアを供給するためのエアー供給装置が
必要になるので、ダイシング装置が大型になると共に高
価になるという欠点がある。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、スピンドルの送り機構を覆うカバーを完全に密
閉して送り機構の動力をスピンドルに伝達することがで
きるダイシング装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、切断刃をスピンドルで回転させてワーク
に押し付けることにより、該ワークを切断するダイシン
グ装置において、前記スピンドルの送り機構をカバー部
材で覆、該カバー部材に、前記送り機構と前記スピン
ドルとを連結する連結部材が通過するスリットを該連結
部材の移動方向に沿って形成すると共に前記スリットを
帯状材で被覆し、該帯状材を前記連結部材に形成された
隙間にすと共に、該連結部材を帯状材に沿って移動可
能としたことを特徴とする。
【0008】本発明によれば、スピンドルの送り機構を
カバー部材で覆い、そして、カバー部材に形成されたス
リットを帯状材で被覆し、そして、送り機構とスピンド
ルとを連結する連結部材に前記帯状材を通して、連結部
材を帯状材に沿って移動可能としたので、スピンドルの
送り機構を覆うカバーを完全に密閉して送り機構の動力
をスピンドルに伝達することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るダイシング装置について詳説する。図1は、本発明が
適用された半導体ウェーハのダイシング装置1の斜視図
であり、図2はその平面図である。図1に示すように、
前記ダイシング装置1は、主として切断部10、洗浄部
20、カセット収納部30、エレベータ部40、及び搬
送装置50等から構成されている。
【0010】このダイシング装置1によるウェーハWの
切断工程を説明すると、まず、カセット収納部30に複
数枚収納されている加工前のウェーハWは、エレベータ
部40によって順次引き出され、そして、引き出された
ウェーハWは図2に示す位置P4にセットされる。次
に、このウェーハWは、搬送装置50によって位置P1
のプリロードステージを介して切断部10のカッティン
グテーブル(位置P2)上に載置される。ここで、ウェ
ーハWはカッティングテーブルに吸着保持される。吸着
保持されたウェーハWは、アライメント部18、19に
よってウェーハW上のパターンが画像認識され、これに
基づいてアライメントされる。そして、アライメントさ
れたウェーハWは、切断部10の矢印A、Bで示すY軸
方向移動と、カッティングテーブルの矢印C、Dで示す
X軸方向移動とによって、2本のストリートが同時に切
断される。最初の2本のストリートが切断されると、切
断部10のスピンドルをストリートのピッチ分だけY軸
方向に移動させ、そして、カッティングテーブルを再び
X軸方向に移動させる。これによって、次の2本のスト
リートが切断される。この切断動作を繰り返して行い、
一方向(X方向)の全てのストリートの切断が終了する
と、カッティングテーブルを90°回動させて、前記切
断したストリートに直交する他方向(図2上でY方向)
のストリートを順次切断する。これにより、ウェーハW
は最終的にダイス状に切断される。
【0011】切断終了したウェーハWは、カッティング
テーブルによって位置P2に戻された後、搬送装置50
によって位置P3の洗浄部20のスピナテーブルに搬送
される。ここでウェーハWは、洗浄水により洗浄された
後、エアブローによって乾燥される。乾燥したウェーハ
Wは、搬送装置50によって位置P4に搬送され、エレ
ベータ部40によってカセット部30に向けて搬送され
所定のカセットに収納される。以上が前記ダイシング装
置1による1枚のウェーハWの切断工程の流れである。
【0012】ダイシング装置1の切断部10は図2に示
すように、一対の切断装置14、16を有し、この切断
装置14、16は、スピンドル60、62、及びスピン
ドル60、62の先端部に装着されたブレード64、6
6を備えている。前記切断装置14、16は、後述する
スピンドル送り機構によってY軸方向、及び上下方向
(Z軸方向)に各々独立して移動される。
【0013】図3は、前記切断装置14のスピンドル送
り機構70を示す斜視図であり、このスピンドル送り機
構70と前記切断装置16のスピンドル送り機構とは同
一構造なので、ここではスピンドル送り機構70のみ説
明し、切断装置16のスピンドル送り機構についてはそ
の説明を省略する。図3、図4に示すように前記スピン
ドル送り機構70は、主としてY軸方向駆動部72、Z
軸方向駆動部74から構成されている。
【0014】前記Y軸方向駆動部72は、Y軸方向に配
設された長尺状のカバー76を有し、このカバー76に
図5に示すY軸送り機構78が内蔵されている。前記カ
バー76は図4に示すように、筒状に形成されたカバー
本体80と、このカバー本体80の両端開放部に取り付
けられた蓋82、84とから構成されている。また、前
記カバー本体80の側面には図5、図6に示すように、
一対のスリット86、88がY軸方向に平行に形成され
ている。これらのスリット86、88に帯状薄板材9
0、92が取り付けられてスリット86、88が被覆さ
れている。これにより、前記カバー76は密閉され、こ
の密閉されたカバー76内に前記Y軸送り機構78が収
納されている。
【0015】前記帯状薄板材90、92は、所定の押圧
力を与えると弾性変形することができる材料、例えばゴ
ム、又はアルミニウム等の金属で形成されている。ま
た、帯状薄板材90、92は、所定の張力をもって前記
スリット86、88に配設されている。この張力によっ
て帯状薄板材90、92の上縁部90A、92Aが図6
に示すように、スリット86、88の上段部86A、8
8Aに押圧当接され、帯状薄板材90、92の下縁部9
0B、90Bがスリット86、88の下段部86B、8
8Bに押圧当接される。これにより、スリット86、8
8が帯状薄板材90、92によって確実に被覆されてい
る。
【0016】図5に示すY軸送り機構78は、ねじ棒9
4、ナット部材96、ガイドレール98、98、及びス
ライダ100、100…から成る送りねじ装置であり、
この送りねじ装置のモータは図示してしないが、前記ね
じ棒94にその出力軸が連結されている。前記ねじ棒9
4は、Y軸方向に沿って配設され、その中途部に前記ナ
ット部材96が螺合されている。ナット部材96の上部
には、一対のスライダ100、100が取り付けられ、
このスライダ100、100が、Y軸方向に配設された
上ガイドレール98にスライド自在に係合されている。
また、前記ナット部材96の下部にも、一対のスライダ
100、100が取り付けられ、このスライダ100、
100が、Y軸方向に配設された下ガイドレール98に
スライド自在に係合されている。したがって、前記モー
タを駆動すると、ねじ棒94とナット部材96とによる
送りねじ作用と、ガイドレール98とスライダ100と
による直進作用とによって、ナッ部材96がY方向にス
ライド移動する。
【0017】前記ナット部材96の上部には、連結板1
02を介して移動ブロック104が設けられている。ま
た、前記移動ブロック104には、図3に示したZ軸方
向駆動部74に連結されるフレーム106が図5の如く
帯状薄板材90を介して連結されている。また、ナット
部材96の下部にも、図5上破線で示すように移動ブロ
ック108が設けられ、この移動ブロック108にも、
Z軸方向駆動部74に連結されるフレーム110が図5
の如く帯状薄板材92を介して連結されている。本実施
の形態では、移動ブロック104とフレーム106、及
び移動ブロック108とフレーム110とで本発明の連
結部材を構成している。
【0018】前記移動ブロック104、108には図7
に示すように、円弧状の当接面105、109が形成さ
れ、この当接面105、109が前記帯状薄板材90、
92に押圧当接される。これにより、帯状薄板材90、
92の全長のうち前記移動ブロック104、108に押
圧当接された部分が、図6上二点鎖線で示すように弾性
変形されてカバー76の外側に突出する。この帯状薄板
材90、92の弾性変形によって、帯状薄板材90、9
2とスリット86、88との間にアクセス空間112、
114が形成される。このアクセス空間112を介して
移動ブロック104と前記フレーム106とが連結さ
れ、アクセス空間114を介して移動ブロック108と
前記フレーム110とが連結されている。なお、帯状薄
板材90、92は図7上二点鎖線で示すように、移動ブ
ロック104、108とフレーム106、110との両
側に形成された隙間116、118に通されており、こ
の隙間116、118の間に設けられた移動ブロック1
04、108によって弾性変形される。
【0019】したがって、前記の如く構成された前記Y
軸方向駆動部72によれば、送りねじ装置によってナッ
ト部材96をY軸方向に移動すると、ナット部材96に
設けた移動ブロック104、108がY軸方向に移動
し、そして、移動ブロック104、108に帯状薄板材
90、92を介して連結されたフレーム106、110
がY軸方向に移動する。これにより、フレーム106、
110に取り付けられたZ軸方向駆動部74がY軸方向
に移動するので、Z軸方向駆動部74に取り付けたスピ
ンドル60がY軸方向に移動する。この動作によってブ
レード64が、インデックス方向に移動される。
【0020】なお、アクセス空間部112、114で
は、帯状薄板材90、92によるスリット86、88の
シール性はなくなるが、移動ブロック104、108と
フレーム106、110の自己シールによってアクセス
空間112、114のシール性が確保されている。これ
により、移動ブロック104、108が移動しても、カ
バー76は密閉状態に保持される。
【0021】次に、Z軸方向駆動部74について説明す
る。このZ軸方向駆動部74は、前記Y軸方向駆動部7
2と同一構造であり、Y軸方向駆動部72を上下方向に
立設して配設したものと同一なので、ここではZ軸方向
駆動部74の構造を簡単に説明する。Z軸方向駆動部7
4は図4に示すように、Z軸方向に配設された長尺状の
カバー120を有し、このカバー120に図示しないZ
軸送り機構が内蔵されている。カバー120は、筒状に
形成されたカバー本体122と、このカバー本体122
の上下端開放部に取り付けられた蓋124、126とか
ら構成されている。また、カバー本体122の側面には
一対のスリット(図示せず)がZ軸方向に平行に形成さ
れ、これらのスリットに帯状薄板材128、130が取
り付けられてスリットが遮蔽されている。これにより、
カバー120は密閉され、この密閉されたカバー120
内に前記Z軸送り機構が収納されている。
【0022】前記帯状薄板材128、130は、先に説
明した帯状薄板材90、92と同一の材料で形成され、
前記スリットを確実にシールしている。また、前記Z軸
送り機構は、先に説明したY軸送り機構78と同一の機
構なので詳しい説明は省略するが、Z軸送り機構の移動
ブロック(図示せず)がアクセス空間を介してフレーム
132、134に連結されている。このフレーム13
2、134には、スピンドル60の支持部材136が取
り付けられる。
【0023】前記Z軸方向駆動部74によれば、送りね
じ装置によって移動ブロックをZ軸方向に移動すると、
この移動ブロックに帯状薄板材128、130を介して
連結されたフレーム132、134がZ軸方向に移動す
る。これにより、フレーム132、134に支持部材1
36を介して取り付けられたスピンドル60がZ軸方向
に移動する。この動作によってブレード64が、半導体
ウェーハに対して進退移動される。
【0024】したがって、前記の如く構成された本実施
の形態のスピンドル送り機構70によれば、スピンドル
60のY軸送り機構78を覆うカバー76、及びZ軸送
り機構を覆うカバー120を完全に密閉した状態で、Y
軸送り機構78及びZ軸送り機構の動力をスピンドル6
0に伝達することができる。図8は移動ブロック10
4、108からフレーム106、110に形成された配
管用流路138、138…を示す断面斜視図である。こ
の流路138、138…は、エア用、切削水用、冷却水
用等の流路であり、これらの流路138、138…の入
口には、4本の配管140、140…が接続されてい
る。前記配管140、140…は、カバー76(図3参
照)内に配設されて、カバー76の蓋84に形成された
開口部(図示せず)から図示しないエア等の供給源に連
結されている。
【0025】また、図8に示す前記流路138、138
…の出口には、4本の連結管142、142…が接続さ
れている。これらの連結管142は、図3に示したZ軸
方向駆動部74に連結されている。Z軸方向駆動部74
では、前記連結管142、142…に連結される4本の
配管がカバー120内に配設されており、これらの配管
の先端が、Z軸方向駆動部74側の移動ブロックとフレ
ーム132、134に一体形成された流路(図8の流路
138と同一の流路)の入口に接続されている。このこ
れらの流路の出口には配管が連結され、これらの配管は
支持部材136内に挿通されてスピンドル60の所定の
位置に接続されている。このように、スピンドル60に
接続する配管をカバー76、120、及び支持部材13
6内に配設すると、配管を外部に配設するものと比較し
て煩雑にならず、また、配管の不用意な損傷も防止する
ことがきる。
【0026】図9は、スピンドル送り機構150の第2
の実施の形態を示す斜視図であり、図3〜図5に示した
スピンドル送り機構70と同一若しくは類似の部材につ
いては同一の符号を付してその説明を省略する。図9に
示すスピンドル送り機構150は、Y軸送り機構とZ軸
送り機構とをカバー76のカバー本体80に一緒に収納
配置したものである。前記Y軸送り機構は、ねじ棒9
4、ナット部材96、ガイドレール98、98、及びス
ライダ100、100…から成る送りねじ装置であり、
この送りねじ装置を駆動するY軸モータ152が図10
上二点鎖線で示すようにカバー本体80内に配置されて
いる。
【0027】前記ナット部材96の上部には、Z軸モー
タ154が配置される。このZ軸モータ154の出力軸
には、図9に示すねじ棒156が連結され、このねじ棒
156に移動ブロック158が螺合されている。前記移
動ブロック158の内側にはスライダ160、160が
取り付けられ、このスライダ160、160が前記ナッ
ト部材96の表面に取り付けられたガイドレール162
にスライド自在に係合されている。したがって、前記Z
軸モータ154を駆動すると、前記移動ブロック158
がガイドレール162に沿ってZ軸方向に上下移動す
る。
【0028】前記カバー本体80の側面81には、一対
のスリット86、88がY軸方向に沿って形成され、こ
のスリット86、88に帯状薄板材90、92が取り付
けられている。また、前記移動ブロック158は上部ブ
ロック158A、下部ブロック158B、及び中部ブロ
ック158Cから構成されている。前記上部ブロック1
58Aは前記スリット86に挿通され、前記帯状薄板材
90を外側に弾性変形させる突起部159Aが形成され
ている。また、下部ブロック158Bはスリット88に
挿通され、帯状薄板材92を外側に弾性変形させる突起
部159Bが形成されている。上部ブロック158Aと
下部ブロック158Bとの間には、前記中部ブロック1
58Cが形成され、この中部ブロック158Cは、カバ
ー本体80の側面81の外側に配置されている。また、
前記中部ブロック158Cには、連結用ブロック160
がねじ162、162で固定され、この連結用ブロック
160にスピンドル60の支持部材138(図4参照)
が連結される。
【0029】一方、前記連結用ブロック160とカバー
本体80の側面81との間には、シール164、166
が配置されている。これらのシール164、166は無
端状に形成されて、矩形状フレーム168の周面に固着
されており、前記シール164がカバー本体80の側面
81に摺接され、前記シール166が連結用ブロック1
60の内側面に摺接されている。これにより、前記上部
ブロック158Aと下部ブロック158Bとで開放され
たスリット86、88が前記シール164、166によ
ってシールされ、カバー76の密閉性が確保されてい
る。
【0030】前記矩形状フレーム168は、カバー76
側にも連結用ブロック160側にも固定されておらず、
移動ブロック158を囲むようにカバー76と連結用ブ
ロック160との間の隙間に配置されている。これによ
り、移動ブロック158がY軸方向に移動されると、前
記フレーム168は移動ブロック158に押されてY軸
方向に移動する。また、移動ブロック158がZ軸方向
に移動されると、前記フレーム168は、弾性変形した
帯状薄板材90、92に当接することによりZ軸方向の
移動が規制され、図10に示した位置を保持する。よっ
て、移動ブロック158がどの方向に移動しても、シー
ル164、166によるカバー76の密閉性が確保され
ている。
【0031】したがって、前記の如く構成されたスピン
ドル送り機構150によれば、Y軸送り機構とZ軸送り
機構を同一のカバー76に収納したので、送り機構全体
をコンパクト化することができる。また、前記スピンド
ル送り機構150では、カバー76と連結用ブロック1
60との間のシール性を確保するだけで良いので、シー
ルの信頼性が向上する。
【0032】なお、本実施の形態では、移動ブロックと
フレームとをアクセス空間を介して連結したが、これに
限られるものではなく、移動ブロックとフレームとを帯
状薄板材を介して磁力により連結し、フレームを移動ブ
ロックと共に移動させるように構成しても良い。これに
より、アクセス空間を形成することなく、スピンドルを
移動することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るダイシ
ング装置によれば、スピンドルの送り機構をカバー部材
で覆い、カバー部材に形成されたスリットを帯状材で被
覆し、送り機構とスピンドルとを連結する連結部材に前
記帯状材を通して、連結部材を帯状材に沿って移動可能
としたので、スピンドルの送り機構を覆うカバーを完全
に密閉して送り機構の動力をスピンドルに伝達すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたダイシング装置の斜視図
【図2】図1に示したダイシング装置の平面図
【図3】図1に示したダイシング装置のスピンドル送り
機構の第1の実施の形態を示す斜視図
【図4】図3に示したスピンドル送り機構の組立斜視図
【図5】図4に示したスピンドル送り機構のY軸送り機
構の構造を示す斜視図
【図6】図5に示したY軸送り機構の帯状薄板材のシー
ル構造を示す断面図
【図7】移動ブロックとフレームとの連結構造を示す一
部破断を含む斜視図
【図8】移動ブロックとフレームに配管用流路を形成し
た断面斜視図
【図9】スピンドル送り機構の第2の実施の形態を示す
斜視図
【図10】図9に示したスピンドル送り機構の断面図
【符号の説明】
1…ダイシング装置 10…切断部 14、16…切断装置 70…スピンドル送り機構 72…Y軸方向駆動部 74…Z軸方向駆動部 86、88…スリット 90、92、128、130…帯状薄板材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−64853(JP,A) 特開 平7−156039(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】切断刃をスピンドルで回転させてワークに
    押し付けることにより、該ワークを切断するダイシング
    装置において、 前記スピンドルの送り機構をカバー部材で覆い、該カバ
    ー部材に、前記送り機構と前記スピンドルとを連結する
    連結部材が通過するスリットを該連結部材の移動方向に
    沿って形成すると共に前記スリットを帯状材で被覆し、
    該帯状材を前記連結部材に形成された隙間にすと共
    、該連結部材を帯状材に沿って移動可能としたことを
    特徴とするダイシング装置。
JP17719098A 1998-06-24 1998-06-24 ダイシング装置 Expired - Fee Related JP3275301B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17719098A JP3275301B2 (ja) 1998-06-24 1998-06-24 ダイシング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17719098A JP3275301B2 (ja) 1998-06-24 1998-06-24 ダイシング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000012489A JP2000012489A (ja) 2000-01-14
JP3275301B2 true JP3275301B2 (ja) 2002-04-15

Family

ID=16026759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17719098A Expired - Fee Related JP3275301B2 (ja) 1998-06-24 1998-06-24 ダイシング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3275301B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008147344A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Disco Abrasive Syst Ltd 加工装置
JP5198910B2 (ja) * 2008-03-24 2013-05-15 株式会社ディスコ 切削装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000012489A (ja) 2000-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW579538B (en) Wafer engine
JP4309264B2 (ja) 半導体材料取扱い装置
JP4309263B2 (ja) 半導体ツールインターフェースのフレーム
US7562595B2 (en) Dust proof sliding device
KR101494493B1 (ko) 이동체 장치, 노광 장치 및 노광 방법, 그리고 디바이스 제조 방법
JP3513437B2 (ja) 基板管理方法及び半導体露光装置
JP5096100B2 (ja) 切削装置
KR100663322B1 (ko) 소규모 환경 내에서의 카세트 버퍼링
US11817333B2 (en) Miniaturized semiconductor manufacturing system
US20070211613A1 (en) Conveyance apparatus having a compact conveying mechanism
TWI440539B (zh) 真空中使用的機器人
KR102205063B1 (ko) 가공 장치
JPH09303518A (ja) 無吸引クリーンアクチュエータ
JP3275301B2 (ja) ダイシング装置
JP2002329683A (ja) ダイシングマシン
US5702533A (en) Particulate free vacuum compatible pinch seal
KR200474782Y1 (ko) 반도체 소자를 보관하는 용기
US20080225248A1 (en) Apparatus, systems and methods for removing liquid from workpiece during workpiece processing
JP2663584B2 (ja) 作業機構の直線搬送装置
JP4753092B2 (ja) 防塵機構を備えた基板搬送ロボット及びそれを備えた半導体製造装置
JP2009090402A (ja) 切削装置
US20030026677A1 (en) High-pressure process apparatus
KR20130005748U (ko) 반도체 소자를 보관하는 용기
JP2013019520A (ja) テーブル装置
CN110265279B (zh) 一种工件侧进式双真空室离子束加工系统

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080208

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090208

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100208

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100208

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees