JP3274062B2 - ビット位相同期回路 - Google Patents

ビット位相同期回路

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JP3274062B2
JP3274062B2 JP12123596A JP12123596A JP3274062B2 JP 3274062 B2 JP3274062 B2 JP 3274062B2 JP 12123596 A JP12123596 A JP 12123596A JP 12123596 A JP12123596 A JP 12123596A JP 3274062 B2 JP3274062 B2 JP 3274062B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ通信システ
ムを構成する各種機器に用いて好適なビット位相同期回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】データ通信システムは、その構成装置間
において大量のデータ信号が送受されるシステムであ
る。従来、かかるデータ通信システムでは、各構成装置
において使用するクロック信号を基準クロック源から分
配する方式を採用する。ところが、データ速度が高速化
した今日、データ信号の経路とクロック信号の分配経路
の遅延時間差がデータ1ビット当たりの時間と同程度に
も及び、データ信号の正常な再生動作を保証し得ないよ
うな状況が現れてきた。
【0003】そこで、受信装置側に共振素子やPLL(P
hase Locked Loop)回路を設置してデータ信号からクロ
ック成分を再生する方法や可変遅延線を用いてデータ信
号とクロック信号の位相関係を調整する方法が、かかる
課題を解決する方法の一例として考えられている。な
お、これら関連技術が開示された文献として、特開平4
−293332号公報その他がある。
【0004】
【発明が解決しよとする課題】ところが、これら共振素
子やPLL回路を用いる方法は、デイジタル集積回路に
比較して高価かつ大型になるのに加え、回路定数が変動
すると安定動作を確保することが難しいという問題があ
った。
【0005】一方、可変遅延線を用いる方法は、位相変
動吸収幅を大きくしようとすると、必然的に可変遅延線
として大きなものを使用しなければならず、回路規模や
消費電力が不利になるという問題があった。
【0006】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
ので、安定動作が見込まれるロジック回路を用いつつ、
位相変動吸収幅を大きくすることができるビット位相同
期回路を提案しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、ビット位相同期回路を、以下の
ようにしたことを特徴とする。
【0008】すなわち、交互にアクティブ系又はスタン
バイ系として動作し、入力データとクロック信号とを位
相同期させる第1及び第2の同期回路系と、同期回路系
のうちアクティブ系として動作中の同期回路系が、その
位相変動追従範囲の限界に近づいたとき、スタンバイ系
として待機中である同期回路系と動作状態を切り替える
制御手段とを備え、同期回路系は、スタンバイ系からア
クティブ系に切り替えられる際、位相変動追従範囲の中
央付近で位相同期した状態で追従動作を引き継ぐことを
特徴とする。
【0009】本発明のビット位相同期回路においては、
アクティブ系の同期回路系での位相追従動作が限界に達
すると、それまでスタンバイ系として待機していた同期
回路系がその位相変動追従範囲の中央付近から位相変動
に対する追従動作を引き継ぐことができるので、個々の
同期回路系については位相変動を吸収できる範囲が小さ
くてもビット位相同期回路全体としては大きな位相変動
に対応することができる 。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明に係る
ビット位相同期回路の実施形態を説明する。
【0011】(A)第1の実施形態 この実施形態に係るビット位相同期回路は、同期回路系
を二重冗長系構成とし、各同期回路系の入力データの位
相変動に追従する範囲を、その動作状態に応じて切り替
えることにより、実質的な位相追従範囲を拡張するもの
である。すなわち、アクティブ系として動作中の同期回
路系については、位相変動吸収幅の全幅を用いて位相変
動に追従させる一方、スタンバイ系として動作中の同期
回路系については、位相変動吸収幅の中央付近でのみ位
相変動に追従させ、動作状態の切り替え時に、位相変動
吸収幅の中央付近で追従動作を引き継がせることによ
り、位相追従範囲を累積的に拡張することを可能とする
ものである。以下、各部の構成を説明する。
【0012】(A−1)回路構成 図1に、第1の実施形態に係るビット位相同期回路の機
能ブロック図を示す。
【0013】データ入力端子1は、送信装置から伝送路
を介して入力データS1を受信する信号端子である。こ
こでは、入力データS1として、データ通信システム一
般に用いられている周期性を有するフレーム構造のデー
タを扱うことにする。かかるフレーム構造には、ITU
−T G.708標準で規定されるSDH(Synchronou
s Digital Hierarchy )信号のような125マイクロ秒
ごとのものの他、ITU−T I.361標準で規定さ
れるようなATM(Asynchronous Transfer Mode)セル
も含まれる。なお、データ入力端子1から入力された入
力データS1は、第1及び第2の同期回路2及び3の入
力端子に入力される。
【0014】同期回路2及び3はそれぞれ、入力データ
S1をクロック信号にビット位相同期させると共に、フ
レーム同期を確立する回路である。同期回路2及び3
は、当該確立処理によりデータ信号S2、S3及びフレ
ーム信号S4、S5を再生し、フレームアライナ4及び
5に出力している。なお、同期回路2及び3は、各回路
の動作状態を状態信号S6及びS7として制御回路6に
通知している。
【0015】この同期回路2及び3の動作モードには、
アクティブ系の動作モードとスタンバイ系の動作モード
との2つがある。2つの動作モードは、制御回路6から
与えられる制御信号S8の指示により切り替えられる。
例えば、制御信号S6の指示により自己がアクティブ系
として選択されていることが判明した場合、同期回路2
及び3は、図2(A)に示すように、位相変動吸収幅の
全範囲に亘って同期状態を保持するよう位相変動に追従
する。一方、制御信号S6の指示により自己がスタンバ
イ系として選択されていることが判明した場合、同期回
路2及び3は、図2(B)に示すように、位相変動吸収
幅の中央付近でのみ同期状態を保持するように動作し、
中央付近の所定範囲を超えたとき、それ以上の追従を停
止し改めて同期を取り直すよう動作する。
【0016】第1及び第2のフレームアライナ4及び5
は、データ信号S2及びS3の遅延量をビット単位で調
整し、出力端から出力されるデータ信号S9及びS10
のフレーム位相を基準フレーム信号S11の位相に揃え
る回路である。ここで、フレームアライナ4及び5は、
データ信号S2及びS3の遅延時間を、当該データ信号
S2及びS3が通過するD−フリップフロップ回路の段
数を切り替えることにより位相を調整している。
【0017】なお、基準フレーム信号S11としては、
アクティブ系として動作している系のフレーム信号をそ
のまま使う方法、外部から与えられたフレーム信号を使
う方法又はこれらを遅延したものを使う方法等がある。
【0018】制御回路6は、同期回路2及び3から入力
される状態信号S6及びS7を監視し、アクティブ系と
スタンバイ系の切り替えを制御する回路である。すなわ
ち、制御回路6は、常時、アクティブ系の同期回路から
入力される状態信号の信号レベルを監視しており、当該
信号レベルの変化から同期回路が位相変動吸収幅の限界
に近づいていることを検出すると、スタンバイ系の同期
回路から入力される状態信号の信号レベルを確認し、現
時点において同期が確立しているか否かを確認する。
【0019】このとき、スタンバイ系の同期回路にて既
に同期が確立していることが確認された場合には、制御
回路6は、制御信号S8を変化させ、アクティブ側とス
タンバイ系とを入れ替えるよう指示を出す。この制御信
号S8は、同期回路2及び3、フレームアライナ4及び
5、セレクタ7に与えられる。
【0020】セレクタ7は、フレームアライナ4及び5
から入力されるデータ信号S9及びS10のうち制御信
号S8の指示によってアクティブ系と選択された側のデ
ータ信号を出力データS12として出力端子8へ送出す
る回路である。
【0021】ここで、セレクタ7の入力端に与えられる
データ信号S9及びS10のフレーム位相はフレームア
ライナ4及び5の段階で互いに揃えられているので、こ
の切り替えによるデータ誤りの発生はない。
【0022】(A−2)動作説明 次に、データ再生に適したクロック位相が不明である入
力データS1が入力される場合でも、以上の構成を有す
るビット位相同期回路によれば、当該入力データS1か
らビット位相を再生でき、加えて、入力データS1の位
相が大きく変動する場合にも、出力端子8から誤り無く
データを出力することができることを説明する。なお、
図3〜図5は、この動作説明に供するタイミングチャー
トである。この図3〜図5において、データ信号の縦線
は、それぞれフレーム境界を示すものとする。
【0023】まず、初期状態の動作を説明する。この初
期状態の様子を表しているのが、図3(A)〜図3
(E)である。この段階では、同期回路2及び3のいず
れも入力データS1のフレーム境界を認識している。従
って、同期回路2及び3からは、同じ位相のデータ信号
S2、S3及びフレーム信号S4、S5がフレームアラ
イナ4及び5に出力される。なお、図中、入力データS
1とデータ信号S2及びS3との間に位相差が生じてい
るが、これは同期回路2及び3のそれぞれが処理上必要
とする固定的な遅延量である。
【0024】以下、第1の同期回路2及びフレームアラ
イナ4がアクティブ系に選定されているものとして説明
する。
【0025】この状態で、入力データS1の位相が進ん
だとする。この様子を示すのが図4である。このとき、
アクティブ系として選択されている同期回路2は、その
位相変動追従範囲の許す限り入力データの位相を吸収す
るように動作するため、図4(B)及び(C)に示すよ
うに、フレームアライナ4に入力されるデータ信号S2
とフレーム信号S4の位相は図2の場合と同じ状態を維
持する。
【0026】一方、スタンバイ系として選択されている
同期回路3は、その位相変動に対して深追いすることは
なく、その位相変動追従範囲の中央付近から少しでも外
れた状態になると、何度でもビット位相同期を取り直す
よう動作する。
【0027】勿論、このようにビット位相同期を取り直
すと、データが失われてしまうが、スタンバイ系である
ので、問題は生じない。この結果、同期回路3からフレ
ームアライナ5に出力されるデータ信号S3及びフレー
ム信号S5は、図4(D)及び(E)に示すように、入
力データS1の位相変動につれて変動することになる。
【0028】この動作は、現時点でアクティブ系として
選定されている同期回路2の追従動作が限界に達するま
で続けられる。やがて、限界に近づいたことが状態信号
S6により制御回路6に通知され、アクティブ系とスタ
ンバイ系との入れ替えが行われると、同期回路3はそれ
までの位相変動追従範囲の中央付近に限定した追従動作
を停止し、その限界範囲まで位相を吸収するよう動作す
る。一方、スタンバイ系に切り替わった同期回路2は、
この直後、ビット位相同期を取り直し、位相変動追従範
囲の中央付近から外れないように入力データS1の位相
変動に追従する。
【0029】そして、この同期回路3についても位相変
動追従範囲の限界に達すると、再び、スタンバイ系に切
り替わり、それまでスタンバイ系として位相変動に追従
していた同期回路2が再びアクティブ系に戻る。
【0030】この動作を繰り返すことにより、入力デー
タS1の位相変動が大きくてもビット位相同期を確立し
たまま保持することが可能になる。
【0031】続いて、アクティブ系とスタンバイ系との
切り替えによっても出力データS12にデータ誤りが生
じないことを説明する。前述したように、フレームアラ
イナ4及び5の入力端子に入力される時点のデータ信号
S2、S3及びフレーム信号S4及びS5の位相は、同
期確立動作を経ているうちに、図5(A)〜(D)に示
すようにずれが生じてしまう。
【0032】しかし、フレームアライナ4及び5は、図
5(E)〜(G)に示すように、データ信号S2及びS
3のフレーム位相をビット単位又はバイト単位で調整
し、それぞれ基準フレーム信号S11の位相に一致させ
るよう動作している。
【0033】従って、前述のように、入力データS1の
位相変動に起因してアクティブ系とスタンバイ系との切
り替えが生じても、図5(H)に示すように、その出力
データS12のフレーム位相は常に基準フレーム位相に
一致したままであり、切り替え時におけるデータ誤りは
生じない。
【0034】以上が、この実施形態に係るビット位相同
期回路で行われる位相同期確立動作の概要である。な
お、一般に、位相変動への対応幅はフレームアライナ4
及び5のビット遅延段数で制限されるものであるが、S
DH信号のスタッフビットやATM信号の空きセルを用
いればこの制限をなくすことができ、理論的には無限大
の位相変動に追従することが可能になる。
【0035】(A−3)第1の実施形態の効果 以上のように、第1の実施形態によれば、2系統の同期
回路系のうちアクティブ系として動作中の同期回路系に
ついては、位相変動追従範囲の全範囲に亘って位相変動
に追従させる一方、スタンバイ系として動作中の同期回
路系については、位相変動追従範囲の中心付近でのみ入
力データの位相変動に追従させ、アクティブ系の同期回
路系が位相変動に追従できる限界になった場合には、直
前までスタンバイ系として動作していた同期回路系によ
って位相変動追従範囲の中心付近から追従動作を引き継
げるようにしたことにより、個々の同期回路系の位相変
動吸収幅が小さくても、大きな位相変動に対応できるビ
ット位相同期回路を実現できる。
【0036】また、フレームアライナ4、5やセレクタ
7は、入力データS1をシリアルパラレル変換した後の
低速論理信号に対する論理回路で実現でき、安定性、再
現性に優れた回路を提供することができる。
【0037】さらに、2系統の同期回路系(すなわち、
同期回路2及びフレームアライナ4と、同期回路3及び
フレームアライナ5と)の交換はフレームを契機として
行うので、2つの同期回路2及び3相互間のタイミング
関係は任意であり(例えば、入力データS1の整数倍の
精度といったものは不用)、高精度の設計を行う必要を
なくすことができる。
【0038】(B)第2の実施形態 この実施形態に係るビット位相同期回路の場合も、位相
変動追従範囲の限界に近づいたアクティブ系の同期回路
系と切り替えられるスタンバイ系の同期回路系が位相変
動追従範囲の中央付近で追従動作を引き継ぐ点で同じで
ある。但し、同期パターンの検出状態に応じて同期回路
2及び3に入力される入力データのビット位相を調整す
る点が異なっている。以下、相違点を中心に各部の構成
を説明する。
【0039】(B−1)回路構成 図6に、第2の実施形態に係るビット位相同期回路の機
能ブロック図を示す。図6では、図1との同一、対応部
分に同一、対応符号を付して表してある。
【0040】遅延回路9は、複数の遅延素子を縦列接続
したものである。これら各遅延素子より遅延量の異なる
入力データを出力する。
【0041】セレクタ10及び11は、遅延回路9と共
に可変遅延回路を構成する回路であり、タップ選択信号
S13及びS14の指示に基づき、遅延回路9から入力
される複数の入力データの一つを選択する。ここで、セ
レクタ10は第1の同期回路系に対応しており、セレク
タ11は第2の同期回路系に対応している。このセレク
タ10及び11の出力を切り替えることにより、同期回
路系に入力される入力データのビット位相を調整するこ
とができる。
【0042】アップ/ダウンカウンタ12及び13は、
セレクタ10及び11の選択を制御するカウンタであ
る。このカウンタ12及び13のカウント値は、それぞ
れ遅延回路9の各タップに対応しており、制御信号S1
5及びS16に応じてカウントアップ又はカウントダウ
ンされたカウント値をタップ選択信号S13及びS14
として出力する。
【0043】縦列接続された2つの遅延回路14、15
と遅延回路16、17は、それぞれセレクタ10及び1
1において選択された入力データから更に遅延量の異な
る3つの信号を生成するための回路である。
【0044】シフトレジスタ18〜20及び21〜23
は、これら3つの信号に対応するラッチ手段であり、各
入力信号をクロック入力端子24から与えられるクロッ
ク信号S17のタイミングで取り込み、同期回路2A及
び3Aに与えている。
【0045】この同期回路2A及び3Aについても、第
1の実施形態における同期回路2及び3の場合と同様、
アクティブ系として動作する場合とスタンバイ系として
動作する場合とで追従範囲の広さが異なる点は同じであ
る。ただし、同期回路2A及び3Aの場合には、シフト
レジスタ18〜20及び21〜23から得られる同期パ
ターンの検出状態に基づいて、入力データS1の遅延量
を制御し、ビット位相同期とフレーム同期とを確立する
機能を含んでいる。
【0046】ここで、同期回路2A及び3Aは、ハンテ
ィング状態(初期状態又は同期はずれが起こった直後)
から保護状態を経て、同期状態に遷移するよう構成され
ている。まず、ハンティング状態では、位相変動追従範
囲の中央付近(遅延回路9の中央付近)に限定して位相
の追従動作が行われ、同期状態では、位相変動追従範囲
の全範囲にて位相の追従動作が行われる。ただし、スタ
ンバイ系として動作している場合は、同期状態に移行し
た後もハンティング状態の場合と同様、位相変動追従範
囲の中央付近でのみ追従動作が行われる。
【0047】ハンティング状態では、入力データS1に
含まれる同期パターンが3つのシフトレジスタ18〜2
0又は21〜23から同時に検出されるか否かが監視さ
れる。このとき、全部のシフトレジスタから同期パター
ンが検出されなければ、遅延量が正しくないことを意味
するので、アップ/ダウンカウンタ12及び13のカウ
ント値の変更が行われる。この動作は、同期パターンが
全部のシフトレジスタから検出されるまで繰り返され
る。なお、全部のシフトレジスタから同期パターンが検
出された場合には、保護状態に移行する。
【0048】保護状態では、規則に照らして同期パター
ンが検出されるか否かが検証される。ここで、正しく検
出されている場合には同期状態に移行し、正しく検出さ
れていない場合にはハンティング状態に戻る。
【0049】同期状態では、引き続きシフトレジスタの
内容についての監視が継続され、監視結果からビット位
相の調整が行われる。例えば、シフトレジスタ18の内
容≠シフトレジスタ19の内容=シフトレジスタ20の
内容となる場合、アップ/ダウンカウンタ12及び13
のカウント値を変更し、遅延量を増加させることにより
同期を維持する。
【0050】制御回路6Aは、同期状態にある同期回路
2A及び3Aのうちいずれか一方をアクティブ系とし、
他方をスタンバイ系に選択する回路であり、アクティブ
系として動作している同期回路より位相変動追従範囲の
限界に近づいたことを通知されたとき、アクティブ系と
スタンバイ系との切り替え指示を同期回路2A、3A及
びセレクタ7に出力する。
【0051】(B−2)動作説明 続いて、本実施形態に係るビット位相同期回路による位
相追従動作を説明する。まず、初期状態のとき、ビット
位相同期回路は、遅延回路9の中心付近(位相変動追従
範囲の中心付近)の遅延量にて遅延された入力データS
1をセレクタ10で選択し、2個の遅延回路14、15
を介して3個のシフトレジスタ18〜20に与える。ま
た、同じ入力データS1をセレクタ11で選択し、2個
の遅延回路16、17を介して3個のシフトレジスタ2
1〜23に与える。
【0052】3つの入力データの位相関係は、図7
(A)〜(C)で与えられる。なお、図中に示したA、
B、C……は、それぞれデータの内容を表している。
【0053】ここで、シフトレジスタ17〜20及び2
1〜23に入力されるクロック信号S17の位相関係が
図7(D)だとすると、各シフトレジスタはクロック信
号S17の立ち上がりでデータをラッチするので、全部
のシフトレジスタの内容が一致したことが同期回路2A
及び2Bで確認され、位相追従動作は保護状態へ移行す
る。
【0054】なお、クロック信号S17の位相が図8
(D)の場合や図9(D)の場合には位相状態が悪いと
判断される。因みに、図8(D)の場合は、第3のシフ
トレジスタ20又は23の内容が一致しないので、位相
が遅れているとの判断がなされ、同期回路2A及び3A
からアップ/ダウンカウンタ12及び13に送出される
制御信号S15及びS16によって遅延量が減少させら
れる。一方、図9(D)の場合は、第1のシフトレジス
タ18又は21の内容が一致しないので、図8(D)の
場合と反対に位相が進んでいるとの判断がなされ、同期
回路2A及び3Aからアップ/ダウンカウンタ12及び
13に送出される制御信号S15及びS16によって遅
延量が増加される。
【0055】そして、保護状態において所定の周期で同
期パターンが検出されると、同期回路2A及び3Aの状
態は同期状態に移行する。このとき、制御回路6Aはい
ずれか一方をアクティブ系に選択し、他方をスタンバイ
系に選択する。ここでは、同期回路2Aがアクティブ系
に選択されるものとし、同期回路3Aがスタンバイ系に
選択されるものとする。
【0056】すると、アクティブ系に選択された同期回
路2Aでは、追従範囲の制限を解除し、ハンティング時
に設定しておいた追従範囲を越えた場合にもそのまま同
期がはずれないように遅延量を調整するよう動作する。
【0057】一方、スタンバイ系に選択された同期回路
3Aでは、ハンティング時に設定しておいた追従範囲内
でのみ同期動作を行い、入力データS1の位相変動がこ
の範囲を越えた場合には、再度ハンティング状態に戻っ
て同期確立動作を繰り返し、位相変動に追従して位相変
動追従範囲をずらして行く。
【0058】この動作は、現時点でアクティブ系として
選定されている同期回路2Aの追従動作が限界に達する
まで続けられる。
【0059】やがて、アップ/ダウンカウンタ12のカ
ウント値が限界に近づいたことが制御信号S6Aにより
制御回路6Aに通知されると、制御回路6Aは、アクテ
ィブ系とスタンバイ系との入れ替え指示を出す。これに
より、同期回路3Aはそれまでの位相変動追従範囲の中
央付近に限定した追従動作を停止し、その限界範囲の限
界まで位相を吸収するような動作を開始する。一方、ス
タンバイ系に切り替わった同期回路2Aは、この直後、
位相同期を取り直し、位相変動追従範囲の中央付近から
外れないように入力データS1の位相変動に追従する。
【0060】この後の動作は、第1の実施形態の場合と
同じである。従って、前述のように、入力データS1の
位相変動に起因してアクティブ系とスタンバイ系との切
り替えが生じても、出力端子8から出力される出力デー
タS12のフレーム位相は常に基準フレーム位相に一致
したままであり、切り替え時におけるデータ誤りは生じ
ない。
【0061】(B−3)第2の実施形態の効果 以上のように、第2の実施形態によれば、ビット位相同
期回路を全て論理回路で実現できるので、安価かつ再現
性の良い構成とすることができる。また、遅延回路を使
用するビット位相同期回路では、一般に、遅延回路9の
部分が大きくなって消費電力が大きくなるのが通常であ
るが、本実施形態の場合には、遅延回路9の位相吸収幅
を入力データS1の3ビット程度にまで小さくできるの
で、大きさの点や消費電力の点で支障が生じるおそれは
ない。
【0062】しかも、本実施形態のビット位相同期回路
では、2系統の同期回路系(すなわち、同期回路2A及
びフレームアライナ4と、同期回路3A及びフレームア
ライナ5と)を交互にアクティブ系として動作させ、入
力データS1の位相変動に追従させるので、個々の同期
回路系の位相変動吸収幅が小さくても、大きな位相変動
に対応することができる。
【0063】(C)他の実施形態 (C-1) なお、上述の実施形態においては、「フレーム」
という用語を用いたが、周期的な構造を有する他の構造
のデータであっても、その構造に基づいて2個のフレー
ムアライナによってアクティブ系及びスタンバイ系の両
者のデータ位置を揃えることができるものであれば、本
発明を適用することができる。例えば、ATMセル信号
のようにセル単位の周期的構造を有するものにも適用で
きる。また、4B5B符号等のブロック符号や4BlC
符号等のようなワード単位の周期性を有する構造のもの
にも適用できる。
【0064】(C-2) また、上述の実施形態においては、
2個の同期回路2、3(又は2A、3A)を独立に動作
させる場合について述べたが、アクティブ系の同期回路
がスタンバイ系によるフレーム同期の捕獲を援助する信
号をやりとりすることも可能である。このことにより、
回路の複雑さをあまり大きくすることなく誤同期の危険
性を無くすことができる。
【0065】(C-3) さらに、上述の実施形態において説
明したビット位相同期回路は、データ伝送装置、伝送端
局装置、中継装置、同期端局装置、端末装置、交換装
置、モデム等種々の通信装置に適用し得る。
【0066】(C-4) また、上述の実施形態においては、
スタンバイ系に選択された同期回路系を常時動作させる
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、アクテ
ィブ系に選択された同期回路系における位相変動の追従
範囲に余裕がある間には動作を一時停止させるようにし
ても良い。なお、この場合には、アクティブ系として動
作している同期回路系が位相変動追従範囲の限界にやや
近づいたとき停止状態を解除して切り替えに備えて位相
の追従動作を開始させるようにしても良い。このように
すると、消費電力を少なくすることができる。
【0067】(C-5) また、上述の第2の実施形態におい
ては、2個のセレクタ10及び11によって遅延回路9
を共有しているが、それぞれ別個に遅延回路を設けても
よい。
【0068】(C-6) さらに、上述の第2の実施形態にお
いては、3個のシフトレジスタ18〜20及び21〜2
3を用いて検出したフレームパターンに基づいてビット
位相同期とフレーム同期の両方を同時に実現している
が、隣り合うシフトレジスタ間の比較(イクスクルーシ
ブオアゲートなどによる)に基づいてビット位相同期を
実現し、フレーム同期は後段の回路で実現することも可
能である。また、フレーム同期はフレームパターンで確
立し、その後にビット位相同期の確保を隣り合うシフト
レジスタ間の比較(イクスクルーシブオアゲートなどに
よる)によって行うことも可能である。
【0069】(C-7) さらに、上述の第2の実施形態にお
いては、ビット同期を実現するためにデータ信号に対し
て遅延量を変化させているが、クロックの遅延量又は位
相を変化させることも可能である。
【0070】(C-8) さらに、上述の第2の実施形態にお
いては、スタンバイ系として動作している同期回路系の
位相追従範囲を、ハンティング状態の場合も同期状態の
場合も同じ範囲として説明したが(すなわち、位相変動
追従範囲の中央付近のみで追従するものとして説明した
が)、本発明はこれに限らず、ハンティング状態から同
期状態に遷移した場合には、ハンティング時に許容され
る追従範囲より広く、かつ位相変動追従範囲の全範囲よ
り狭い中間的な範囲で位相変動に追従できるようにして
も良い。例えば、位相変動追従範囲の最大範囲を7ビッ
トとするとき、スタンバイ系として動作している位相同
期系のハンティング状態での位相追従範囲を1ビットと
し、同期状態での位相追従範囲を3ビットとしても良
い。
【0071】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、2つの
同期回路系を用意し、アクティブ系として動作中の同期
回路系が、その位相変動追従範囲の限界に近づいたと
き、スタンバイ系として待機中である同期回路系が、そ
の位相変動追従範囲の中央付近から位相変動に対する追
従動作を引き継ぐようにしたことにより、安定した動作
と広い位相変動追従範囲を両立できるビット位相同期回
路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るビット位相同期回路の機
能ブロック図である。
【図2】アクティブ系での位相追従範囲とスタンバイ系
での位相追従範囲との違いを示す説明図である。
【図3】初期状態における位相追従動作の説明に供する
タイミングチャートである。
【図4】初期状態から所定時間経過した時点での位相追
従動作の説明に供するタイミングチャートである。
【図5】各フレームアライナでの入出力関係を示すタイ
ミングチャートである。
【図6】第2の実施形態に係るビット位相同期回路の機
能ブロック図である。
【図7】入力データとクロック信号との位相関係が良好
である場合を示すタイミングチャートである。
【図8】入力データの位相がクロック信号に対して遅れ
ている場合を示すタイミングチャートである。
【図9】入力データの位相がクロック信号に対して進ん
でいる場合を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1……データ入力端子、2、2A、3、3A……同期回
路、4、5……フレームアライナ、6、6A……制御回
路、7、10、11……セレクタ、8……出力端子、9
……遅延回路、12、13……アップ/ダウンカウン
タ、14〜17……遅延回路、18〜23……シフトレ
ジスタ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−166836(JP,A) 特開 平5−327680(JP,A) 特開 平3−160835(JP,A) 特開 平8−70267(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 7/02 H04L 7/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交互にアクティブ系又はスタンバイ系と
    してデータとクロック信号とを位相同期させる第1及び
    第2の同期回路系と、 前記同期回路系のうちアクティブ系として動作中の同期
    回路系が、その位相変動追従範囲の限界に近づいたと
    き、スタンバイ系として待機中の同期回路系と切り替え
    る制御手段とを備え、前記同期回路系は、スタンバイ系
    からアクティブ系に切り替えられる際、前記位相変動追
    従範囲の中央付近で位相同期した状態で追従動作を引き
    継ぐことを特徴とするビット位相同期回路。
  2. 【請求項2】 前記同期回路系は、それぞれ自己から出
    力されるデータの位相を、他方の同期回路系から出力さ
    れるデータの位相と揃える位相調整手段を備えることを
    特徴とする請求項1に記載のビット位相同期回路。
  3. 【請求項3】 前記同期回路系は、それぞれ、前記入力
    データ又はクロック信号を任意の遅延量だけ遅延して出
    力する可変遅延手段と、前記入力データに周期的に含ま
    れる同期パターンの検出結果に基づいて、前記可変遅延
    手段の遅延量を調整する遅延量制御手段とを備えること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のビット位相
    同期回路。
  4. 【請求項4】 前記同期回路系は、スタンバイ系として
    動作するとき、位相変動に追従する範囲を前記位相変動
    追従範囲の中央付近のみに制限することを特徴とする請
    求項1、請求項2又は請求項3に記載のビット位相同期
    回路。
  5. 【請求項5】 前記同期回路系は、スタンバイ系として
    動作するとき、アクティブ系として動作中の同期回路系
    から位相変動追従範囲の限界に近づいたことが通知され
    るまで位相追従動作を一時停止しておくことを特徴とす
    る請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の
    ビット位相同期回路。
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