JP3273255B2 - 放射線不透性末梢尖端部を備える二重コイルガイドワイヤー - Google Patents
放射線不透性末梢尖端部を備える二重コイルガイドワイヤーInfo
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Description
本発明はガイドワイヤーの分野を指向している。特
に、本発明は放射線不透過性尖端部を有するガイドワイ
ヤーに関する。 一般に、ガイドワイヤーは中実またはチューブ状の中
心コアワイヤーの周りに固定された１本以上のコイルば
ねを含んでいる。通常、ガイドワイヤーの末梢端部は変
形可能である。この変形可能性が、所望の脈管系セグメ
ントの曲がりくねった細道であって、これを経由してガ
イドワイヤーが操作されるものに順応すべく脈管系内へ
の挿入に先立ち、外科医をしてその末梢端部を屈曲せし
めるものである。 ガイドワイヤーは原則として患者の脈管、すなわち血
管を経由してカテーテルを操作するために使用される。
一つの具体的な応用は、経皮的冠動脈血管再建法（PTC
A）として知られる処置に関して患者の脈管系内へのカ
テーテルの適切な配置である。 典型的なPTCA処置には患者の心臓脈管系内へ案内カテ
ーテル末梢尖端部を経皮的に挿入し、そしてその末梢尖
端部が冠状動脈中に入るまで脈管系内を前進させること
が含まれる。ガイドワイヤーは案内カテーテルを介して
導入され、そしてガイドワイヤーの末梢端部が拡張され
るべき病巣を横切るまで患者の冠状血管系内に進められ
る。その末梢部に膨張可能なバルーンを備える拡張カテ
ーテルは、拡張カテーテルの内部管腔中に摺動自在に配
置されたガイドワイヤーによって膨張バルーンが病巣と
交差して適切に位置決めされるまで、先に導入されたガ
イドワイヤーを介して進められる。一度、病巣と交差す
る位置に達すると、バルーンは比較的高い圧力において
放射線不透過性液体をもって予め定めた寸法に膨張され
て、動脈壁の内側に抗しアテローム性動脈硬化プレーク
（plaque）の病巣を押圧する。次に、バルーンが収縮す
ると、拡張カテーテルを取り外すことが出来、そして血
液の流れが拡張された動脈を経由して再開される。 ガイドワイヤーデザインの例は1985年10月８日Leary
に対し付与された米国特許第4,545,390号、1985年９月
３日Samsonに対し付与された特許第4,538,622号、1974
年２月５日Antoshkiwに対し付与された特許第3,789,841
号、それぞれ1989年３月28日および1989年３月21日Buch
binder et alに対し付与された両特許第4,815,478号お
よび第4,813,434号、1990年５月８日Gamble et alに対
し付与された特許第4,922,924号、1988年８月16日Gamba
leに対し付与された特許第4,763,647号、1989年７月11
日Boxに対し付与された特許第4,846,186号、および1989
年12月12日Palermoに対し付与された特許第4,886,067号
中に開示されており、ガイドワイヤーの記載に関するこ
の種文献の開示はここに参考として引用するものとす
る。 数多くの研究者は冠状系を経由する操縦可能性を増大
させるためにガイドワイヤーを案出して来た。たとえ
ば、コアワイヤーの末梢端部を螺旋形コイルばねの末梢
端部に達しないように終結させることによって尖端部を
一層可撓性にするというものである。第二の内部螺旋形
コイルばねは一端においてコアワイヤーの末梢端部に、
そしてその対向端部は外部螺旋形コイルばねの末梢端部
に蝋付けされている、Gambaleの第4,763,647号およびPa
lermoの第4,886,067号参照。 患者の冠状系を経由するガイドワイヤーの操縦は通常
Ｘ線を介してガイドワイヤーを眺めることによって達成
される。ガイドワイヤーの透視度は少なくともガイドワ
イヤーの一部を放射線不透過性物質から形成することに
よって成就される。これは数多くの異なった方法によっ
て達成することが出来る。たとえば、米国特許第4,538,
622号中に開示されるように放射線不透過性ばねはガイ
ドワイヤーの端部に装着される。他の例には放射性不透
過性ばねからガイドワイヤー全体を形成することも含ま
れている。 現存のガイドワイヤーは適当な操縦可能性および放射
線不透過性を提供するが、一層の改良が望まれている。
に、本発明は放射線不透過性尖端部を有するガイドワイ
ヤーに関する。 一般に、ガイドワイヤーは中実またはチューブ状の中
心コアワイヤーの周りに固定された１本以上のコイルば
ねを含んでいる。通常、ガイドワイヤーの末梢端部は変
形可能である。この変形可能性が、所望の脈管系セグメ
ントの曲がりくねった細道であって、これを経由してガ
イドワイヤーが操作されるものに順応すべく脈管系内へ
の挿入に先立ち、外科医をしてその末梢端部を屈曲せし
めるものである。 ガイドワイヤーは原則として患者の脈管、すなわち血
管を経由してカテーテルを操作するために使用される。
一つの具体的な応用は、経皮的冠動脈血管再建法（PTC
A）として知られる処置に関して患者の脈管系内へのカ
テーテルの適切な配置である。 典型的なPTCA処置には患者の心臓脈管系内へ案内カテ
ーテル末梢尖端部を経皮的に挿入し、そしてその末梢尖
端部が冠状動脈中に入るまで脈管系内を前進させること
が含まれる。ガイドワイヤーは案内カテーテルを介して
導入され、そしてガイドワイヤーの末梢端部が拡張され
るべき病巣を横切るまで患者の冠状血管系内に進められ
る。その末梢部に膨張可能なバルーンを備える拡張カテ
ーテルは、拡張カテーテルの内部管腔中に摺動自在に配
置されたガイドワイヤーによって膨張バルーンが病巣と
交差して適切に位置決めされるまで、先に導入されたガ
イドワイヤーを介して進められる。一度、病巣と交差す
る位置に達すると、バルーンは比較的高い圧力において
放射線不透過性液体をもって予め定めた寸法に膨張され
て、動脈壁の内側に抗しアテローム性動脈硬化プレーク
（plaque）の病巣を押圧する。次に、バルーンが収縮す
ると、拡張カテーテルを取り外すことが出来、そして血
液の流れが拡張された動脈を経由して再開される。 ガイドワイヤーデザインの例は1985年10月８日Leary
に対し付与された米国特許第4,545,390号、1985年９月
３日Samsonに対し付与された特許第4,538,622号、1974
年２月５日Antoshkiwに対し付与された特許第3,789,841
号、それぞれ1989年３月28日および1989年３月21日Buch
binder et alに対し付与された両特許第4,815,478号お
よび第4,813,434号、1990年５月８日Gamble et alに対
し付与された特許第4,922,924号、1988年８月16日Gamba
leに対し付与された特許第4,763,647号、1989年７月11
日Boxに対し付与された特許第4,846,186号、および1989
年12月12日Palermoに対し付与された特許第4,886,067号
中に開示されており、ガイドワイヤーの記載に関するこ
の種文献の開示はここに参考として引用するものとす
る。 数多くの研究者は冠状系を経由する操縦可能性を増大
させるためにガイドワイヤーを案出して来た。たとえ
ば、コアワイヤーの末梢端部を螺旋形コイルばねの末梢
端部に達しないように終結させることによって尖端部を
一層可撓性にするというものである。第二の内部螺旋形
コイルばねは一端においてコアワイヤーの末梢端部に、
そしてその対向端部は外部螺旋形コイルばねの末梢端部
に蝋付けされている、Gambaleの第4,763,647号およびPa
lermoの第4,886,067号参照。 患者の冠状系を経由するガイドワイヤーの操縦は通常
Ｘ線を介してガイドワイヤーを眺めることによって達成
される。ガイドワイヤーの透視度は少なくともガイドワ
イヤーの一部を放射線不透過性物質から形成することに
よって成就される。これは数多くの異なった方法によっ
て達成することが出来る。たとえば、米国特許第4,538,
622号中に開示されるように放射線不透過性ばねはガイ
ドワイヤーの端部に装着される。他の例には放射性不透
過性ばねからガイドワイヤー全体を形成することも含ま
れている。 現存のガイドワイヤーは適当な操縦可能性および放射
線不透過性を提供するが、一層の改良が望まれている。
本発明はガイドワイヤーを指向しており、これは中心
に配置されたコアワイヤーを備え、その周囲には単一の
外部螺旋形コイルばねが装着されるものである。このコ
アワイヤーは典型的に外部螺旋形コイルばねより長い
が、螺旋形コイルばねおよびコアワイヤーは共通の末梢
端部を有するものとする。ばねはその末梢部および基部
端双方においてコアワイヤーに蝋付けされる。コアワイ
ヤーおよび螺旋形コイルばねの末梢部蝋付けは丸くされ
る。第二の小さな放射線不透過性螺旋形コイルばねは外
部螺旋形コイルばねの末梢端部に嵌合され、そして螺旋
形コイルばねの末梢端部に近接した位置でコアワイヤー
および外部螺旋形コイルばねに対し蝋付けされる。 図面の簡単な説明 添付図面を参照することによって、本発明は一層良く
理解され、そしてその効果は当業者には明白となろう。
ここにおいて同様な参照数字は数図を通じて同様な要素
を示すものであり、そして 第１図は本発明の一実施態様によるガイドワイヤーに
ついての横断側面図であり、 第２図は第１図のガイドワイヤーの末梢端部について
の部分的横断面であり、 第３図は本発明の他の実施態様によるガイドワイヤー
の末梢端部についての部分的横断面であり、 第４図は本発明の更に別の実施態様によるガイドワイ
ヤーの末梢端部についての別の部分的横断面であり、そ
して 第５図は本発明の別の実施態様である。
に配置されたコアワイヤーを備え、その周囲には単一の
外部螺旋形コイルばねが装着されるものである。このコ
アワイヤーは典型的に外部螺旋形コイルばねより長い
が、螺旋形コイルばねおよびコアワイヤーは共通の末梢
端部を有するものとする。ばねはその末梢部および基部
端双方においてコアワイヤーに蝋付けされる。コアワイ
ヤーおよび螺旋形コイルばねの末梢部蝋付けは丸くされ
る。第二の小さな放射線不透過性螺旋形コイルばねは外
部螺旋形コイルばねの末梢端部に嵌合され、そして螺旋
形コイルばねの末梢端部に近接した位置でコアワイヤー
および外部螺旋形コイルばねに対し蝋付けされる。 図面の簡単な説明 添付図面を参照することによって、本発明は一層良く
理解され、そしてその効果は当業者には明白となろう。
ここにおいて同様な参照数字は数図を通じて同様な要素
を示すものであり、そして 第１図は本発明の一実施態様によるガイドワイヤーに
ついての横断側面図であり、 第２図は第１図のガイドワイヤーの末梢端部について
の部分的横断面であり、 第３図は本発明の他の実施態様によるガイドワイヤー
の末梢端部についての部分的横断面であり、 第４図は本発明の更に別の実施態様によるガイドワイ
ヤーの末梢端部についての別の部分的横断面であり、そ
して 第５図は本発明の別の実施態様である。
本発明は、通例10によって第１図中に示されるような
ガイドワイヤーを指向している。ガイドワイヤー10は中
心に配置されたコアワイヤー12および外部螺旋形コイル
ばね14を含んでいる。中心に配置されたコアワイヤー12
および外部螺旋形コイルばね14はそれぞれ基部端16およ
び18ならびに末梢部端20および22を有している。末梢端
部20および22は共通に配置されているが、基部端18は基
部端16から離れて位置決めされている。 中心に位置するコアワイヤー12は主要セグメントを含
み、これから多数の減縮された直径を有するセグメント
30、32および34が延在している。基部近くに位置し、か
つ減縮された直径のセグメント30、32および34のそれぞ
れに対し次第に細くなっているのはテーパー部24、26お
よび28である。中心に位置するコアワイヤー12の特に末
梢端部には尖端部36が存在する。この尖端部36は末梢部
に配置された減縮直径のセグメント34と比較して顕著に
小さな直径を有している。これが尖端部36の可撓性を増
加させる。好ましいのは尖端部36を平らにして、一層大
きな可撓性を提供することである。中心に配置されたコ
アワイヤー12の各種セグメント、すなわち主要セグメン
ト29ならびに減縮直径のセグメント30、32および34の外
径は完成ガイドワイヤーの用途に左右される。それは、
ガイドワイヤー10が通過する脈管の寸法である。この同
じ原理的説明は尖端部36の直径または厚さにも適用され
る。 主要セグメント29ならびに各減縮直径のセグメント3
0、32および34の長さはガイドワイヤー10に関する所望
の全長に依存するものである。たとえば、長さ７インチ
（17.78cm）、３インチ（7.62cm）および0.05インチ
（0.127cm）を有する減縮直径のセグメント30、32およ
び34に関して、主要セグメント29は60インチ（152.4c
m）であればよい。尖端部36は0.7インチ（1.778cm）で
あればよい。 外部螺旋形コイルばね14は中心に配置されたコアワイ
ヤー12に直接蝋付けされる。好ましいのは外部螺旋形コ
イルばね14の基部端18が38で示されるように第一の減縮
直径のセグメント30に蝋付けされ、末梢端部22が40で示
されるように中心に配置されたコアワイヤー12の末梢端
部20に蝋付けされることである。蝋付け端部40は丸くさ
れて、ガイドワイヤー10がそれを経由して操作される
際、患者の脈管に対する潜在的な損傷を減少させるもの
とする。 本発明によれば、第二の放射線不透過性螺旋形コイル
ばね42が外部螺旋形コイルばね14に嵌合されている。こ
の第二放射線不透過性螺旋形コイルばね42は末梢端部22
に位置決めされ、そして44で示されるように近接位置に
おいて中心に配置されたコアワイヤー12および外部螺旋
形コイルばね14に直接蝋付けされている。44における蝋
付けは付加的な安全ジョイントを提供する。すなわち、
ある種のガイドワイヤーは末梢端部においてコアワイヤ
ーよりも短く手前で終わっている。 ガイドワイヤーを引き抜く際の外部螺旋形コイルばね
の破損は、患者の中にこの螺旋形コイルばねの破損部分
を残留させる可能性がある。この短所を修正するための
試みはGambaleの'647号およびPalermoの'067号中に開示
されるように、内部に配置された螺旋形コイルばねの両
端をコアワイヤーおよび外部螺旋形コイルばね両者の末
梢端部に蝋付けすることを包含している。これは末梢尖
端部の可撓性を改良するものとして示唆されて来た。し
かしながら、内部螺旋形コイルばねのより低い強度に起
因して、外部螺旋形コイルばねの破損は依然としてばね
の一部の喪失をもたらす可能性がある。本発明のガイド
ワイヤーは、外部螺旋形コイルばね14および中心に配置
されたコアワイヤー12の両者に対する第二放射線不透過
性螺旋形コイルばね42の第二の蝋付け44を提供すること
によってこの短所を克服するものである。第二放射線不
透過性螺旋形コイルばね42の末梢端部は蝋付け端部40に
蝋付けされるものではない。 第二放射線不透過性螺旋形コイルばね42が、ガイドワ
イヤー10の末梢尖端部の全般的な可撓性を顕著に減少さ
せることの無い適切な物質から形成される。たとえば、
第二放射線不透過性螺旋形コイルばね42はレニウム、タ
ングステン、タンタル、白金または金から形成すればよ
い。外部螺旋形コイルばね14は典型的にステンレス鋼か
ら形成される。 中心に配置されたコアワイヤー12は第一の減縮された
直径のセグメント30から最後のセグメント34まで減少す
る可撓性を有することになる。外部螺旋形コイルばね14
はその全長に沿って同程度の可撓性を有することにな
る。ガイドワイヤー10の結果として生ずる可撓性は、そ
の基部から末梢端への中心に配置されたコアワイヤー12
の可撓性における増加に起因して、基部端から末梢端へ
の方向において増加する。ガイドワイヤー10の末梢尖端
部は、尖端部36を平らにしたことに起因してガイドワイ
ヤー10の残りの部分より大きな可撓性を有している。好
ましいのは第二放射線不透過性螺旋形コイルばね42が隣
接のコイルと離間して形成されて、一層大きな可撓性を
提供することである。第二放射線不透過性螺旋形コイル
ばね42は単に放射線不透過性特徴をもたらすに過ぎない
ものであることに留意すべきである。このばね42はガイ
ドワイヤー10の末梢端部に対し、如何なる程度の剛性を
も提供する必要はないので、コイルは隣接のコイルから
充分に離間して高度の可撓性を備えた末梢端部を提供す
ればよい。 第二放射線不透過性螺旋形コイルばね42の全長は約２
乃至４センチメートルである。第３図中に見られるよう
に、第二放射線不透過性螺旋形コイルばね42'は実際上
蝋付け部44に近接して延在していてもよい。10'の残り
のエレメントは既に説明したガイドワイヤー10と本質的
に同じであり、同様な参照数字は同様なエレメントを示
すものとする。 説明した実施態様は単一の外部螺旋形コイルばね14を
提供するものであるが、他の実施態様も意図されてい
る。第４図中に示される実施態様は外部螺旋形コイルば
ね14の一部を、三層ばね46と称される多重螺旋形コイル
ばねアレンジメントをもって置き換えるものである。三
層ばね46は、１本のばねを他のそれの内側に挿入し、こ
のアレンジメントをもって第三ばね中に挿入することに
よって形成される。これを反復して多層螺旋形コイルば
ねアレンジメントを提供してもよい。一実施態様は第４
図中にばね層52、54および56として、１本のコイルが他
のそれの内側に配置された三層螺旋形コイルばねを包含
するものである。このばねアレンジメントは製品名Trip
lexの下にマサチューセッツ州、ノーウェルのMicroSpri
ng Companyから購入される。この種の三層ばね46は、例
えば発明の名称「トルク・トランスミッタ（TORQUETRAN
SMITTER）」1989年３月２日に出願された米国特許出願
第07/318,628号中にも記載されている。 通例48で示される三層ばね46の末梢端部は中心に配置
されたコアワイヤー12の末梢端部20"に近接して終結す
る。この末梢端部48は典型的に蝋付け部44"に隣接して
位置決めされる。別の螺旋形コイルばね50は一端におい
て三層ばね46に蝋付けされ、そして対向端において中心
に配置されたコアワイヤー12の末梢端部20に蝋付けされ
ている。この螺旋形コイルばね50は多重ばねの１本をガ
イドワイヤー10の末梢端部に引き延ばすことによって形
成してもよい。 第４図中に示されるガイドワイヤー10'の残りのエレ
メントは先の実施態様において示されたものと同様であ
り、同様な参照数字は同様なエレメントを示すものとす
る。 本発明の更に別の実施態様は第5A図中に通例98で示さ
れている。この実施態様において、外部螺旋形コイルば
ね100は位置102および104において内部コアワイヤー106
に対し蝋付けされている。これら二つの蝋付け位置102
および104間ならびに螺旋形ばね100およびコアワイヤー
106間に配置されているのは放射線不透過性コイル108で
ある。このコイル108はコアワイヤー106に直接蝋付けさ
れても、されなくてもよいが、好ましいのはコイル108
が二つの蝋付け位置102および104間で自由に可動なこと
である。 第5B図は第5A図中に示されたガイドワイヤー実施態様
の変形である。相違は、外部螺旋形コイルばね100が、
第４図の実施態様に関して上記したのと同様な三層ばね
アセンブリー110によって置換されていることである。
ガイドワイヤー98'の残りのエレメントは第5A図中で用
いられているのと同様な素数によって示されている。 好ましい実施態様が示されたけれども、発明の範囲を
逸脱することなくそれらに対し様々な変形および置き換
えを行うことが出来る。従って、本発明は例示のために
記載されたものであって、限定のためではないことが理
解されるべきである。
ガイドワイヤーを指向している。ガイドワイヤー10は中
心に配置されたコアワイヤー12および外部螺旋形コイル
ばね14を含んでいる。中心に配置されたコアワイヤー12
および外部螺旋形コイルばね14はそれぞれ基部端16およ
び18ならびに末梢部端20および22を有している。末梢端
部20および22は共通に配置されているが、基部端18は基
部端16から離れて位置決めされている。 中心に位置するコアワイヤー12は主要セグメントを含
み、これから多数の減縮された直径を有するセグメント
30、32および34が延在している。基部近くに位置し、か
つ減縮された直径のセグメント30、32および34のそれぞ
れに対し次第に細くなっているのはテーパー部24、26お
よび28である。中心に位置するコアワイヤー12の特に末
梢端部には尖端部36が存在する。この尖端部36は末梢部
に配置された減縮直径のセグメント34と比較して顕著に
小さな直径を有している。これが尖端部36の可撓性を増
加させる。好ましいのは尖端部36を平らにして、一層大
きな可撓性を提供することである。中心に配置されたコ
アワイヤー12の各種セグメント、すなわち主要セグメン
ト29ならびに減縮直径のセグメント30、32および34の外
径は完成ガイドワイヤーの用途に左右される。それは、
ガイドワイヤー10が通過する脈管の寸法である。この同
じ原理的説明は尖端部36の直径または厚さにも適用され
る。 主要セグメント29ならびに各減縮直径のセグメント3
0、32および34の長さはガイドワイヤー10に関する所望
の全長に依存するものである。たとえば、長さ７インチ
（17.78cm）、３インチ（7.62cm）および0.05インチ
（0.127cm）を有する減縮直径のセグメント30、32およ
び34に関して、主要セグメント29は60インチ（152.4c
m）であればよい。尖端部36は0.7インチ（1.778cm）で
あればよい。 外部螺旋形コイルばね14は中心に配置されたコアワイ
ヤー12に直接蝋付けされる。好ましいのは外部螺旋形コ
イルばね14の基部端18が38で示されるように第一の減縮
直径のセグメント30に蝋付けされ、末梢端部22が40で示
されるように中心に配置されたコアワイヤー12の末梢端
部20に蝋付けされることである。蝋付け端部40は丸くさ
れて、ガイドワイヤー10がそれを経由して操作される
際、患者の脈管に対する潜在的な損傷を減少させるもの
とする。 本発明によれば、第二の放射線不透過性螺旋形コイル
ばね42が外部螺旋形コイルばね14に嵌合されている。こ
の第二放射線不透過性螺旋形コイルばね42は末梢端部22
に位置決めされ、そして44で示されるように近接位置に
おいて中心に配置されたコアワイヤー12および外部螺旋
形コイルばね14に直接蝋付けされている。44における蝋
付けは付加的な安全ジョイントを提供する。すなわち、
ある種のガイドワイヤーは末梢端部においてコアワイヤ
ーよりも短く手前で終わっている。 ガイドワイヤーを引き抜く際の外部螺旋形コイルばね
の破損は、患者の中にこの螺旋形コイルばねの破損部分
を残留させる可能性がある。この短所を修正するための
試みはGambaleの'647号およびPalermoの'067号中に開示
されるように、内部に配置された螺旋形コイルばねの両
端をコアワイヤーおよび外部螺旋形コイルばね両者の末
梢端部に蝋付けすることを包含している。これは末梢尖
端部の可撓性を改良するものとして示唆されて来た。し
かしながら、内部螺旋形コイルばねのより低い強度に起
因して、外部螺旋形コイルばねの破損は依然としてばね
の一部の喪失をもたらす可能性がある。本発明のガイド
ワイヤーは、外部螺旋形コイルばね14および中心に配置
されたコアワイヤー12の両者に対する第二放射線不透過
性螺旋形コイルばね42の第二の蝋付け44を提供すること
によってこの短所を克服するものである。第二放射線不
透過性螺旋形コイルばね42の末梢端部は蝋付け端部40に
蝋付けされるものではない。 第二放射線不透過性螺旋形コイルばね42が、ガイドワ
イヤー10の末梢尖端部の全般的な可撓性を顕著に減少さ
せることの無い適切な物質から形成される。たとえば、
第二放射線不透過性螺旋形コイルばね42はレニウム、タ
ングステン、タンタル、白金または金から形成すればよ
い。外部螺旋形コイルばね14は典型的にステンレス鋼か
ら形成される。 中心に配置されたコアワイヤー12は第一の減縮された
直径のセグメント30から最後のセグメント34まで減少す
る可撓性を有することになる。外部螺旋形コイルばね14
はその全長に沿って同程度の可撓性を有することにな
る。ガイドワイヤー10の結果として生ずる可撓性は、そ
の基部から末梢端への中心に配置されたコアワイヤー12
の可撓性における増加に起因して、基部端から末梢端へ
の方向において増加する。ガイドワイヤー10の末梢尖端
部は、尖端部36を平らにしたことに起因してガイドワイ
ヤー10の残りの部分より大きな可撓性を有している。好
ましいのは第二放射線不透過性螺旋形コイルばね42が隣
接のコイルと離間して形成されて、一層大きな可撓性を
提供することである。第二放射線不透過性螺旋形コイル
ばね42は単に放射線不透過性特徴をもたらすに過ぎない
ものであることに留意すべきである。このばね42はガイ
ドワイヤー10の末梢端部に対し、如何なる程度の剛性を
も提供する必要はないので、コイルは隣接のコイルから
充分に離間して高度の可撓性を備えた末梢端部を提供す
ればよい。 第二放射線不透過性螺旋形コイルばね42の全長は約２
乃至４センチメートルである。第３図中に見られるよう
に、第二放射線不透過性螺旋形コイルばね42'は実際上
蝋付け部44に近接して延在していてもよい。10'の残り
のエレメントは既に説明したガイドワイヤー10と本質的
に同じであり、同様な参照数字は同様なエレメントを示
すものとする。 説明した実施態様は単一の外部螺旋形コイルばね14を
提供するものであるが、他の実施態様も意図されてい
る。第４図中に示される実施態様は外部螺旋形コイルば
ね14の一部を、三層ばね46と称される多重螺旋形コイル
ばねアレンジメントをもって置き換えるものである。三
層ばね46は、１本のばねを他のそれの内側に挿入し、こ
のアレンジメントをもって第三ばね中に挿入することに
よって形成される。これを反復して多層螺旋形コイルば
ねアレンジメントを提供してもよい。一実施態様は第４
図中にばね層52、54および56として、１本のコイルが他
のそれの内側に配置された三層螺旋形コイルばねを包含
するものである。このばねアレンジメントは製品名Trip
lexの下にマサチューセッツ州、ノーウェルのMicroSpri
ng Companyから購入される。この種の三層ばね46は、例
えば発明の名称「トルク・トランスミッタ（TORQUETRAN
SMITTER）」1989年３月２日に出願された米国特許出願
第07/318,628号中にも記載されている。 通例48で示される三層ばね46の末梢端部は中心に配置
されたコアワイヤー12の末梢端部20"に近接して終結す
る。この末梢端部48は典型的に蝋付け部44"に隣接して
位置決めされる。別の螺旋形コイルばね50は一端におい
て三層ばね46に蝋付けされ、そして対向端において中心
に配置されたコアワイヤー12の末梢端部20に蝋付けされ
ている。この螺旋形コイルばね50は多重ばねの１本をガ
イドワイヤー10の末梢端部に引き延ばすことによって形
成してもよい。 第４図中に示されるガイドワイヤー10'の残りのエレ
メントは先の実施態様において示されたものと同様であ
り、同様な参照数字は同様なエレメントを示すものとす
る。 本発明の更に別の実施態様は第5A図中に通例98で示さ
れている。この実施態様において、外部螺旋形コイルば
ね100は位置102および104において内部コアワイヤー106
に対し蝋付けされている。これら二つの蝋付け位置102
および104間ならびに螺旋形ばね100およびコアワイヤー
106間に配置されているのは放射線不透過性コイル108で
ある。このコイル108はコアワイヤー106に直接蝋付けさ
れても、されなくてもよいが、好ましいのはコイル108
が二つの蝋付け位置102および104間で自由に可動なこと
である。 第5B図は第5A図中に示されたガイドワイヤー実施態様
の変形である。相違は、外部螺旋形コイルばね100が、
第４図の実施態様に関して上記したのと同様な三層ばね
アセンブリー110によって置換されていることである。
ガイドワイヤー98'の残りのエレメントは第5A図中で用
いられているのと同様な素数によって示されている。 好ましい実施態様が示されたけれども、発明の範囲を
逸脱することなくそれらに対し様々な変形および置き換
えを行うことが出来る。従って、本発明は例示のために
記載されたものであって、限定のためではないことが理
解されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 プルーガー ラッセル アメリカ合衆国、カリフォルニア州 92659、ニューポート ビーチ、シーシ ョア、4901 (56)参考文献 特開 昭63−181774（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−133463（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61M 25/00
Claims (9)
- 【請求項１】基部及び末梢端部を有するコアワイヤー
と、 前記コアワイヤーの周囲にフィットされ、前記コアワイ
ヤーの基部端から遠い位置において前記コアワイヤーに
固定された基部と、前記コアワイヤーの末梢端部に固定
された末梢端部とを有する第一の螺旋形コイルばねと、 基部及び末梢端部を有し、放射線不透過性である第二の
螺旋形コイルばねから構成され、 前記第二螺旋形コイルばねは、前記コアワイヤーの周囲
かつ前記第一螺旋形コイルばねの内側にフィットされ、
前記第一螺旋形コイルばねの末梢端部に配置されてお
り、そして、 少なくとも一の固定されていない端部を有する前記第二
螺旋形コイルばねは前記コアワイヤーと前記第一螺旋形
コイルばねの末梢端部に近接した位置において前記第一
螺旋形コイルばねと前記コアワイヤーに固定されている
ガイドワイヤー。 - 【請求項２】前記第二螺旋形コイルばねの基部端が前記
コアワイヤーに固定されている請求項１記載のガイドワ
イヤー。 - 【請求項３】基部及び末梢端部を有するコアワイヤー
と、 前記コアワイヤーの周囲にフィットされ、前記コアワイ
ヤーの基部端から離れた第一の位置に固定された基部端
を有する第一の螺旋形コイルばねと、 基部及び末梢端部を有する放射線不透過性の第二螺旋形
コイルばねとから成り立ち、 前記第一螺旋形コイルばねと前記コアワイヤーとは、前
記第一螺旋形コイルばねと前記コアワイヤーの末梢端部
に近接した第二の位置において互いに固定されており、 前記第二螺旋形コイルばねはコアワイヤーの周囲かつ第
一螺旋形コイルばねの内側にフィットされ、 前記第二螺旋形コイルばねは第一螺旋形コイルばねの基
部端に配置されており、 前記第二螺旋形コイルばねの末梢端部は前記第二の位置
において第一コイルばねに固定されており、前記第二螺
旋形コイルばねの基部端は固定されていないガイドワイ
ヤー。 - 【請求項４】前記第二螺旋形コイルばねが固定されてい
ない二つの端部を有する請求項１、２、３のいずれかに
記載のガイドワイヤー。 - 【請求項５】前記第二螺旋形コイルばねが長さにおいて
２乃至４センチメートルである請求項１乃至４のいずれ
かに記載のガイドワイヤー。 - 【請求項６】前記第一螺旋形コイルばね及び前記コアワ
イヤーの末梢端部において丸くされた尖端部を更に含ん
でいる請求項１乃至５のいずれかに記載のガイドワイヤ
ー。 - 【請求項７】前記第二螺旋形コイルばねがレニウム、タ
ングステン、タンタル、白金または金から形成される請
求項１乃至６のいずれかに記載のガイドワイヤー。 - 【請求項８】前記第一螺旋形コイルばねが、一方を他方
の頂部に配置した少なくとも二の螺旋形ばねを備える多
層化したアセンブリーを含むものである請求項１乃至７
のいずれかに記載のガイドワイヤー。 - 【請求項９】前記第一螺旋形コイルばねが、 前記コアワイヤーの周囲にフィットされ、前記多層化さ
れたアセンブリーの末梢端部に固定された基部端と前記
コアワイヤーの末梢端部に固定された末梢端部を有する
更なる螺旋形ばねを含む請求項８記載のガイドワイヤ
ー。
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