JP3272508B2 - 弾性接着剤タイル張り工の暴露試験法及びその装置 - Google Patents
弾性接着剤タイル張り工の暴露試験法及びその装置Info
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Description
工の暴露試験法及びその装置に関するものである。
面等(以下、単にコンクリート建築物という。)の外装
用タイルの張り付けに、セメントモルタルに代えて弾力
性を有する有機系接着剤(本願では、単に弾性接着剤と
いう。)を使用するタイル張り工が提案されている。
は、弾性接着剤の接着力が、従来法のセメントモルタル
を接着剤として使用した方式に比較して劣ることは事実
であるが、なお、張り付けたタイルを接着保持するには
充分な接着力を有しているし、地震等の振動または温度
(気温)変化によるコンクリートとタイルとの熱膨張率
の相違等によってタイルに加わる剪断方向の力に対して
は、弾性接着剤の層が変形することで対応(以下、接着
剤の弾止機能と称する。)し、タイルの剥げ落ちを防ぐ
効果も期待されている。
は、「JIS K6301」加硫ゴム物理試験の試験方
法による引張り強さ試験、「JIS K 6848」接
着剤の接着強さ試験方法通則によるコンクリート小片に
タイルを張り付けた試験片を剪断試験機にかけて接着剤
の剪断強さを測定する試験方法等が試行され、これらの
性能試験では満足できる結果を得ている。
試験法は、実際のコンクリート建築物等に張り付けた状
態での、経時的性能変化を充分把握することができず、
弾性接着剤によるタイル張り工の実際の施行に踏みきれ
ないでいるという課題を有している。
は、予め室内に用意した試験機にかけることのできる試
験小片を用意して行うか、必要部位を試験機にかけるこ
とのできる試験小片に切り取って室内に持ち込んで試験
を行っているので、前者の予め試験機にかけることので
きる試験小片を使用する場合は、実際に建築物の外装タ
イルとして張り付けた場合とは経時的に加わる条件(例
えば、試験用コンクリートブロックの容量差、鉄筋埋設
の有無等による温度変化条件等)が大きく相違して弾性
接着剤の劣化等を試験することができないし、後者の後
で試験小片を切断する方法は、切断の作業が必要で煩雑
であるばかりか、切断時の振動、発熱等の別の条件が加
わり試験結果の信頼性を確保できるものでは無かった。
自体たいした重量を有さず、壁面から外側に向けて剥が
す力(面外方向への剥離強さ)に対する強度はさほど大
きく必要としないが、タイルTを垂直壁面に縦方向に何
段にも並置して張り付けると、順次上方のタイルの荷重
が下方のタイルに加わることもあるので、特に接着面と
平行な剪断方向の力に対しては大きな抗力(剪断強さ)
を必要とし、経時的に接着剤が硬化したりするとタイル
弾止機能が消失して弾性接着材層の変形性能を含む接着
性能に信頼性が保てなくなるおそれを有するものであ
る。
れたもので、可能な限りで実際のコンクリート建築物の
外装用のタイルとして張り付けたと同じ条件を確保し、
かつ手軽に屋外で試験を行える弾性接着剤タイル張り工
の暴露試験法及びその装置を提供することを目的とした
ものである。
特許請求の範囲を要旨とする本発明の構成は前述課題を
解決するために、厚み5cm以上の鉄筋コンクリートで
製造した試験用コンクリートブロックBに弾性接着剤に
よってタイルTを張りつけたものを一定期間屋外に暴露
するか試験室で促進暴露し、上記試験用コンクリートブ
ロックBを固定して、適宜固定部位に、該試験用コンク
リートブロックBに張り付けられたタイルTにその接着
面と平行方向の圧縮剪断力を付与する荷重付与装置2
と、この荷重付与装置2によってタイルTと該試験用コ
ンクリートブロックBとの弾性接着剤層が受ける圧縮剪
断抵抗力を測定する剪断荷重計3とを設置し、この剪断
荷重計3によってタイルTを張り付けた弾性接着剤の剪
断接着強さを測定し、同時に、上記タイルTに加わる接
着面と直交方向の面外方向荷重または面外方向変位を測
定し、この面外方向荷重値または面外方向変位値によっ
て上記剪断接着強さの測定値の信頼性を確認するか、該
面外方向荷重値または面外方向変位値を上記剪断接着強
さの測定の補正値として使用するようになした技術的手
段を講じたものである。
cm以上の鉄筋コンクリートで製造した試験用コンクリ
ートブロックBの固定装置20を設け、また、この機台
1には上記試験用コンクリートブロックBに張り付けた
タイルTにその接着面と平行方向の圧縮剪断力を付与す
る油圧ジャッキよりなる荷重付与装置2を固定し、上記
荷重付与装置2には剪断荷重計3を取り付け、さらに、
上記荷重付与装置2または剪断荷重計3には、一面が上
記試験用コンクリートブロックBのタイル張り付け面に
接する接触内面31となし、この接触内面31にタイル
Tの厚みと同じ寸法の深さの凹部32を設け、この凹部
32内に該試験用コンクリートブロックBに張り付けた
タイルTを収納するようになしたアタッチメント30を
取り付け、上記アタッチメント30の接触内面31とは
反対側の外面33で上記凹部32に適合する部位には、
このアタッチメント30の外面33方向への荷重を測定
する剥離荷重計4を取り付けてなる技術的手段を講じた
ものである。
法は、厚み5cm以上の鉄筋コンクリートで製造した試
験用コンクリートブロックBに弾性接着剤によってタイ
ルTを張りつけたものを一定期間屋外に暴露するか試験
室で促進暴露するので、このコンクリートブロックB
は、コンクリートの厚み等実際の鉄筋コンクリート建築
物とほぼ同じ暴露条件を受ける作用を呈する。
トブロックBを固定して、適宜固定部位に、該試験用コ
ンクリートブロックBに張り付けられたタイルTにその
接着面と平行方向の圧縮剪断力を付与する荷重付与装置
2と、この荷重付与装置2によってタイルTが受ける圧
縮剪断抵抗力を測定する剪断荷重計3とを設置し、この
剪断荷重計3によってタイルTを張り付けた弾性接着剤
の剪断接着強さを測定しているので、該試験用コンクリ
ートブロックBと、接着面と平行方向の圧縮剪断力を付
与する装置と、タイルTが受ける圧縮剪断抵抗力を測定
する装置との夫々を固定する装置を用意すれば、屋外等
の所望の場所で、所望の期間経過後にそのときの弾性接
着剤の剪断接着強さを測定できる作用を呈する。
面と平行方向の圧縮剪断力を付与しても、その力が微妙
にタイル接着面と平行ではなかったとすると、該接着剤
は弾性を有しているために、その力の一部がタイル接着
面と直交方向の力の成分として逃げることがある。この
力の逃げは上記剪断接着強さの測定の信頼性を損ねるも
のであるから、本発明では、上記タイルTに加わる接着
面と直交方向の面外方向荷重を測定すること(変位量を
測定してこの変位量を使用しても実質的に同じ。)で、
この値が一定値以下なら剪断接着強さの測定値の信頼性
を保証する作用を呈する。なお、この面外方向荷重を多
くの実験例から測定すれば、この値を剪断接着強さの補
正値として利用することも可能となるものである。
厚み5cm以上の鉄筋コンクリートで製造した試験用コ
ンクリートブロックBのタイル張り付け面にアタッチメ
ント30を接触させて、油圧ジャッキよりなる荷重付与
装置2で圧縮剪断抵抗力を付与するようになしたため、
該試験用コンクリートブロックBに大型のものを使用し
ても、構成が極めて簡易であるため装置全体が大型化せ
ず、屋外の試験用コンクリートブロックBの暴露場所で
も性能試験を行える作用を呈するものである。
本発明は厚み5cm以上の鉄筋コンクリートで製造した
試験用コンクリートブロックBに弾性接着剤によってタ
イルTを張りつけたものを一定期間屋外に暴露するか試
験室で促進暴露する。この試験用コンクリートブロック
Bには、大型のものを使用することが実際のコンクリー
ト建築物の壁面等の暴露条件に合致するため、本実施例
では「JIS A5305」(鉄筋コンクリートU形ブ
ロック・400mm×600mm)を使用した。
Bの外側面に、磁器質のタイルTを、弾性接着剤として
一液形エポキシ変成シリコン系接着剤を使用して、たた
き押さえによって張り付けて、7月末に沖縄県糸満市の
二階建て建物の屋上に、タイル張り付け面が南を向くも
のと北を向くものとを夫々複数個設置し、屋外暴露後一
か月で初期値を測定し、以後、一定期間毎(1年毎)の
測定を行う予定とした。
Bを固定して、適宜固定部位に、該試験用コンクリート
ブロックBに張り付けられたタイルTにその接着面と平
行方向の圧縮剪断力を付与する荷重付与装置2と、この
荷重付与装置2によってタイルTが受ける圧縮剪断抵抗
力を測定する剪断荷重計3とを設置し、この剪断荷重計
3によってタイルTを張り付けた弾性接着剤の剪断接着
強さを測定する。
験機等で公知な技術であり、圧縮剪断力を付与するには
油圧シリンダー等を使用し、剪断方向荷重の測定はロー
ドセル等を使用すればよいのも従来と同じである。
Bを使用して屋外暴露後一か月で初期値を測定したとこ
ろ、その測定値には大きなばらつきを有し、具体的に
は、剪断接着強さ10.5Kg/cm2〜4.710.
5Kg/cm2の範囲のばらつきが認めることができ
た。そこで、この測定値のばらつきの原因を鋭意追求し
たところ、試験試料の固体差、弾性接着剤材層の塗付ム
ラ等も原因の一つであることに相違は無いが、本発明法
は試験試料を試験装置にセットする従来法に対して、固
定した試験用コンクリートブロックBに適合させて荷重
付与装置2と剪断荷重計3とを設置するようになしたた
め、これらの僅かな設置位置ずれが上記圧縮剪断抵抗力
の一部を接着面と直交方向に逃がすことがあり、この力
の逃げは弾性接着剤が弾性を保持しているかぎり無視で
きない程大きい場合があることが判明した。
を測定すれば安定した信頼性のおける試験が行えるので
はないかと推考し、上記タイルTに加わる接着面と直交
方向の面外方向荷重を測定し、この面外方向荷重値(変
位量を測定してこの変位量を使用しても実質的に同
じ。)によって上記剪断強さの信頼性を確認するか、該
面外方向荷重値を上記剪断強さの補正値として使用する
ようになしたところ、ほぼ安定した測定値を得ることが
できた。
剪断抵抗力の数パーセント(実施例としては10%)以
上の値が、タイルTに加わる接着面と直交方向の面外方
向荷重として測定された場合は、その測定を測定ミスと
して無視した。その結果、測定された剪断強さは10.
5Kg/cm2 〜7.8Kg/cm2 の範囲となり、剪
断強さの測定値の信頼性を確認することができた。
正確には確認していないが、タイルTに加わる接着面と
直交方向の面外方向荷重より、上記圧縮力に対する反力
分を求めこの反力分を上記圧縮力に加算する等の、圧縮
剪断抵抗力と面外方向荷重との関連式を用意すれば、該
面外方向荷重が余り大きくない場合においては、この面
外方向荷重を剪断強さの測定値の補正値として利用でき
ることは確かなことであり、さらには圧縮剪断抵抗力と
面外方向荷重との相関関係を確認することで弾性接着剤
の劣化の程度を把握することも可能となる。
試験法を実施する装置の一実施例を示す添付図面中、1
が機台で、この機台1に厚み5cm以上の鉄筋コンクリ
ートで製造した試験用コンクリートブロックBの固定装
置20を設け、また、この機台1には上記試験用コンク
リートブロックBに張り付けたタイルTにその接着面と
平行方向の圧縮剪断抵抗力を付与する油圧ジャッキより
なる荷重付与装置2を固定してある。
したもの(例えば、JIS A 5305)を使用すれ
ばよく、本実施例ではその開口端を機台1の上面に接す
るようにして、逆U字状に機台1に載せ、タイルTを張
り付けた側外面が略鉛直状となるようになしてある。ま
た、上記機台1は、この試験用コンクリートブロックB
を載置できるものであれば、平板、足付台等従来公知な
ものが適宜使用でき、図示実施例では溝形鋼を使用して
いる。
の固定装置20としては、試験用コンクリートブロック
Bを機台1に着脱可能に固定できるものであればよく、
図示実施例では、機台1に鋼製ボルト5,5を立設し、
この鋼製ボルト5,5の上部に横桟6を固定し、この横
桟6を貫通して螺進退する螺子棒21を取り付け、この
螺子棒21の上端に該螺子棒21を螺進退するためのハ
ンドル22を、下端に押え体23を取り付けて、機台1
と押さえ体23とで試験用コンクリートブロックBを挟
持固定するようになしてある。なお、24は一方の鋼製
ボルト5に一端を固定した螺子棒21のガイドアームで
ある。
けた長穴61にボルト部を挿通しナット33で締着して
この横桟6に垂直に固定して吊り下げられるようになし
てある。前記試験用コンクリートブロックBと油圧ジャ
ッキ2とはその相互の固定位置を調節可能となすことが
必要で、本実施例では上記長穴61によって油圧ジャッ
キ2の固定位置を調整可能となしてあるが、試験用コン
クリートブロックB側の固定位置を調節可能となしても
よいのは無論である。
計3を取り付けてある。この剪断荷重計3は従来公知な
ロードセル等が使用され、横桟6を基点にして鉛直下方
に加えられる圧縮力を電気信号として検知するようにな
してある。なお、この剪断荷重計3は図示例では荷重付
与装置2のロッド先端に取り付けてあるが、荷重付与装
置2と固定部材である横桟6との間に介装してもよいの
は無論である。
重計3には、一面が上記試験用コンクリートブロックB
のタイル張り付け面に接する接触内面31となし、この
接触内面31にタイルTの厚みと同じ寸法の深さの凹部
32を設け、この凹部32内に該試験用コンクリートブ
ロックBに張り付けたタイルTを収納するようになした
アタッチメント30を取り付けてある。
の力が、タイルTの弾性接着剤に対して圧縮剪断力とし
て作用するようになすもので、図示例の場合該タイルT
を鉛直下方に押し下げる力として作用するようになして
る。そして、このアタッチメント30は上記圧縮剪断力
が正確にタイルTの弾性接着剤層に作用するようになす
ため、一面を試験用コンクリートブロックBのタイル張
り付け面に接する接触内面31となし、この接触内面3
1が試験用コンクリートブロックBのタイル張り付け面
に接して摺動するようになしている。
力をタイルTに作用させる際に、この圧縮剪断力の一部
がタイルTに加わる接着面と直交方向の面外方向荷重
(「図1」右方位の力で、タイルTを引っ張って剥がす
剥離荷重と称することができる)に逃げることがあるの
で、この力を押えるために、該アタッチメント30はタ
イルTを抱きかかえるようになしてあり、そのために上
記凹部32を設け、この凹部32内に該試験用コンクリ
ートブロックBに張り付けたタイルTを収納するように
なしてある。
断荷重計3に取り付けられ、油圧ジャッキ2の圧縮力
が、剪断荷重計3とアタッチメント30とを介してタイ
ルTに伝達されるようになしてあるが、剪断荷重計3が
荷重付与装置2と横桟6との間に介装される場合はこの
アタッチメント30は油圧ジャッキ2(ロッド)に取り
付ければよいものである。また、図には明示していない
が、該アタッチメント30の取り付け基端部には球形ユ
ニバーサルジョイントを介装して、上記荷重付与装置2
の圧縮剪断力は常に鉛直下方に加わるようになしておく
ことが望ましい。
31とは反対側の外面33で上記凹部32に適合する部
位には、このアタッチメント30の外面33方向への荷
重を測定する剥離荷重計4を取り付けてなる。
取り付けられ、その先端をアタッチメント30の接触面
31とは反対側の外面33で上記凹部32に適合する部
位に接触(所定の押圧力で圧接させるとよい)させてあ
る。この剥離荷重計4は、主にタイルTに加わる接着面
と直交方向の面外方向荷重を測定するものであるが、ア
タッチメント30の変形等による荷重も計測するように
なし、該アタッチメント30が試験用コンクリートブロ
ックBに対して適合する位置に設置してあるか否か、そ
して、荷重付与装置2の圧縮力が鉛直下方に正確に伝動
されているかを検出するようになしてある。
て面外方向変位計4aを利用したもので、剥離荷重計4
の測定値に代えて面外方向変位計4aによって測定した
変位量を使用しても実質的には変わりがないものであ
る。
り剪断抵抗力を測定するとともに、剪断方向変位計4b
により面外方向の変位量も測定するようになしてある。
接着剤層の剪断抵抗力と剪断方向変位量は相関関係にあ
ることが明らかであり、この剪断抵抗力と剪断方向変位
計4bにより測定した剪断方向変位量との関係から弾性
接着剤の性能低下(効果・軟化)をも容易に把握できる
ようになしてある。
剥離荷重計4をも併用すると、剥離荷重と面外方向変位
量とは相関関係にあるので、この剥離荷重と面外方向変
位量との関係によっても弾性接着剤の性能低下を容易に
把握できるものであり、さらには面外方向変位計4aに
よる面外方向変位量と剪断方向変位計4bによる剪断方
向変位量とも相関関係を有するので、この面外方向変位
量と剪断方向変位量との関係からも弾性接着剤の性能低
下を容易に把握できるものである。
外方向変位計4a(必要に応じては、該剥離荷重計4と
面外方向変位計4aとの双方、及び剪断方向変位計4b
を含め)との出力信号はコンピュータ40に入力され、
演算回路で処理され、必要測定値が表示装置41に表示
され、出力装置42に出力されるようになしてある。
ット兼過負荷検出ガイド、8は油圧ポンプ、9は油タン
ク、70はスタンド用足片を示すものである。
用コンクリートブロックの実際の建築物壁面と種々の条
件が適合する大型のものを使用できるので、信頼性のあ
る性能試験が行える弾性接着剤タイル張り工の暴露試験
法及びその装置を提供できるものである。
クBを固定して、この固定部位に該試験用コンクリート
ブロックBに張り付けられたタイルTにその接着面と平
行方向の圧縮力を付与する荷重付与装置と、この荷重付
与装置によってタイルTが受ける剪断荷重計とを設置
し、該剪断荷重計によってタイルTを張り付けた弾性接
着剤の剪断強さを測定するようになしているので、試験
用コンクリートブロックBの暴露場所で用意に性能試験
が行なえる弾性接着剤タイル張り工の暴露試験法及びそ
の装置を提供できるものである。
直交方向の面外方向荷重を測定しているので、各種装置
等の設置位置が狂っている場合はその測定を排除でき正
確な測定ができる弾性接着剤タイル張り工の暴露試験法
及びその装置を提供できるものである。
使用される装置例正面図を示すものである。
部分正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 厚み5cm以上の鉄筋コンクリートで製
造した試験用コンクリートブロック(B)に弾性接着剤
によってタイル(T)を張りつけたものを一定期間屋外
に暴露するか試験室で促進暴露し、 上記試験用コンクリートブロック(B)を固定して、適
宜固定部位に、該試験用コンクリートブロック(B)に
張り付けられたタイル(T)にその接着面と平行方向の
圧縮剪断力を付与する荷重付与装置(2)と、この荷重
付与装置(2)によってタイル(T)と該試験用コンク
リートブロック(B)との弾性接着剤層が受ける圧縮剪
断抵抗力を測定する剪断荷重計(3)とを設置し、この
剪断荷重計(3)によってタイル(T)を張り付けた弾
性接着剤の剪断接着強さを測定し、 同時に、上記タイル(T)に加わる接着面と直交する面
外方向荷重または面外方向変位を測定し、この面外方向
荷重値または面外方向変位値によって上記剪断接着強さ
の測定値の信頼性を確認するか、該面外方向荷重値また
は面外方向変位値を上記剪断接着強さの測定の補正値と
して使用するようになした弾性接着剤タイル張り工の暴
露試験法。 - 【請求項2】 機台1に厚み5cm以上の鉄筋コンクリ
ートで製造した試験用コンクリートブロック(B)の固
定装置(20)を設け、また、この機台(1)には上記
試験用コンクリートブロック(B)に張り付けたタイル
(T)にその接着面と平行方向の圧縮剪断抵抗力を付与
する油圧ジャッキよりなる荷重付与装置(2)を固定
し、 上記荷重付与装置(2)には剪断荷重計(3)を取り付
け、さらに、上記荷重付与装置(2)または剪断破重計
(3)には、一面が上記試験用コンクリートブロック
(B)のタイル張り付け面に接する接触内面(31)と
なし、この接触内面(31)にタイル(T)の厚みと同
じ寸法の深さの凹部(32)を設け、この凹部(32)
内に該試験用コンクリートブロック(B)に張り付けた
タイル(T)を収納するようになしたアタッチメント
(30)を取り付け、 上記アタッチメント(30)の接触内面(31)とは反
対側の外面(33)で上記凹部(32)に適合する部位
には、このアタッチメント(30)の外面(33)方向
への荷重を測定する剥離荷重計(4)を取り付けてなる
弾性接着剤タイル張り工の暴露試験法装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24867293A JP3272508B2 (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 弾性接着剤タイル張り工の暴露試験法及びその装置 |
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JP24867293A JP3272508B2 (ja) | 1993-09-09 | 1993-09-09 | 弾性接着剤タイル張り工の暴露試験法及びその装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0783821A JPH0783821A (ja) | 1995-03-31 |
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ID=17181623
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1993
- 1993-09-09 JP JP24867293A patent/JP3272508B2/ja not_active Expired - Fee Related
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