JP3272306B2 - 防水シート固定具 - Google Patents

防水シート固定具

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JP3272306B2
JP3272306B2 JP26775898A JP26775898A JP3272306B2 JP 3272306 B2 JP3272306 B2 JP 3272306B2 JP 26775898 A JP26775898 A JP 26775898A JP 26775898 A JP26775898 A JP 26775898A JP 3272306 B2 JP3272306 B2 JP 3272306B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プール底面や屋上
の床部等の建造物に合成樹脂製の防水シートを固定する
ための防水シート固定具に係り、詳しくは、水漏れのお
それが無く、かつ、汎用性の高い防水シート固定具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂製の防水シート敷設の際
に、該防水シートを固定する方法として、固定具として
鋼板部材を用いた絶縁工法(機械固定方法)が用いられ
ている。これは、片面または両面が合成樹脂により被覆
された鋼板部材を固定具として、防水シート端部等の必
要最小限に相対する敷設面に固定具を設置し、合成樹脂
層と防水シートの当接部を融着させて接着して固定する
方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来防水シー
トとして塩化ビニル系樹脂製のものが用いられてきたた
めに、上記の方法においてはいずれも合成樹脂として通
常塩化ビニル樹脂を被覆した鋼板部材(塩ビ鋼板)を用
いている。ところが、近年上記防水シートとして、耐寒
性、耐候性等に優れるポリオレフィン系樹脂製、特にポ
リオレフィン系熱可塑性エラストマー製の防水シートが
多く使用され始めている。
【0004】防水シートとして、ポリオレフィン系樹脂
製のものを用いて従来の絶縁工法を施す場合、ポリオレ
フィン系樹脂と塩化ビニル系樹脂との相溶性が悪く、互
いの接合性が低いので、従来の塩化ビニル樹脂を被覆し
た鋼板部材を固定具として用いることができないという
問題がある。
【0005】上記問題点を解決するために、従来の塩化
ビニル樹脂に変えて、ポリオレフィン系樹脂を鋼板の両
面に被覆した固定具の使用も考えられるが、防水シート
として、塩化ビニル系樹脂製のものとポリオレフィン系
樹脂製のものが混在する場合、防水シートの種類によっ
て、固定具あるいは固定方法を変更するのは手間が多
く、作業性を低下させる。さらに、屋上の床部などの役
物部やドレン部においては、排水管などとして塩化ビニ
ル系樹脂製の管が設置されることが多いが、ポリオレフ
ィン系樹脂のみを被覆した固定具では、やはり管と固定
具との接合性が低いので、使用できない。
【0006】本発明の目的は、ポリオレフィン系樹脂製
の防水シートに対し絶縁工法を採用する場合、特にポリ
オレフィン系樹脂製と塩化ビニル系樹脂製の防水シート
が混在する場合、あるいは屋上の床部などの役物部やド
レン部において塩化ビニル系樹脂製の管が設置される場
合の絶縁工法において、固定具と防水シートや管との融
着を簡単かつ確実に可能な防水シート固定具を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は下記の構成を有するものである。 (1) 合成樹脂製の防水シートを、その敷設対象面に
固定するための防水シート固定具であって、防水シート
と前記敷設対象面の間に介設されて、防水シートと敷設
対象面の両方に固定されることにより防水シートを敷設
対象面に固定する固定部を少なくとも備え、前記固定部
が、芯材の一方の面に主としてポリオレフィン系樹脂か
らなる層(A)が形成され、芯材のもう一方の面に主と
して塩化ビニル系樹脂からなる層(B)が形成されてな
る防水シート固定具。 (2) 前記ポリオレフィン系樹脂が、ポリオレフィン
系熱可塑性エラストマーである(1)記載の防水シート
固定具。 (3) 前記芯材が、鋼板である(1)または(2)記
載の防水シート固定具。 (4) 前記固定部が、平板状あるいは、平板を折り曲
げ加工してなる形状である請求項1乃至3のいずれか一
項に記載の防水シート固定具。 (5) 合成樹脂製の防水シートを、その敷設対象面に
固定するための防水シート固定具であって、防水シート
と前記敷設対象面の間に介設されて、防水シートと敷設
対象面の両方に固定されることにより防水シートを敷設
対象面に固定する固定部を少なくとも備え、前記固定部
が管部分と、管部分の一端に形成されたフランジ部分か
らなる形状であり、前記フランジ部分が、芯材の管部分
側の面と、管部分と反対側の面との内、一方に主として
ポリオレフィン系樹脂からなる層(A)が形成され、も
う一方に主として塩化ビニル系樹脂からなる層(B)が
形成されてなり、かつ前記管部分が前記フランジ部分の
管部分と反対側の面に形成された層と同一の素材からな
る防水シート固定具。 (6) 合成樹脂製の防水シートを、その敷設対象面に
固定するための防水シート固定具であって、防水シート
と前記敷設対象面の間に介設されて、防水シートと敷設
対象面の両方に固定されることにより防水シートを敷設
対象面に固定する固定部を少なくとも備え、前記固定部
が、管部分と、管部分の一端に形成されたフランジ部分
からなる形状の芯材の、管部分の外面側およびフランジ
部分の管部分側の面と、管部分の内面側およびフランジ
部分の管部分と反対側の面との内、一方の面に主として
ポリオレフィン系樹脂からなる層(A)が形成され、も
う一方の面に主として塩化ビニル系樹脂からなる層
(B)が形成されてなる防水シート固定具。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、図面を用いて本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0009】図1は、本発明の実施形態の一例である防
水シート固定具の外観斜視図、図2は図1の防水シート
固定具の構造を示す断面図、図3は図1の防水シート固
定具を用いた防水シート固定方法を説明する工程図であ
る。
【0010】本発明の防水シート固定具1は、図1、図
2に示すように、長尺状平板を折り曲げた形状の、主と
して防水シートおよび敷設対象面に固定される固定部2
を備える。固定部2は、図1、2に示すように、長尺状
平板を折り曲げた形状の溶融亜鉛メッキ鋼板4を芯材と
し、芯材の一方の面(図1中では、防水シートに固定さ
れる側の面)にはポリオレフィン系樹脂からなる層
(A)(図中5)が形成され、芯材のもう一方の面(図
1中では、敷設対象面側)には塩化ビニル系樹脂からな
る層(B)(図中6)が形成されている。また、固定部
2には、敷設対象面に固定するための敷設部材を取りつ
けるための孔3が形成されている。層(A)は芯材に対
し、エポキシ系接着剤からなる接着剤層を介し、層
(B)は芯材に対しアクリル系接着剤からなる接着剤層
を介して積層されている。
【0011】本発明の防水シート固定具1は、例えば、
敷設対象面の入隅部において用いられる。なお、上記防
水シート固定具1は、従来の固定具と同様にして取り付
けられる。図3に、敷設対象面の入隅部において、塩化
ビニル系樹脂製の防水シートとポリオレフィン系樹脂製
の防水シートを接続する場合の防水シート固定方法(接
続方法)の例を示す。まず、敷設対象面であるコンクリ
ート下地7の垂直面に塩化ビニル系樹脂製の防水シート
8’を敷設しておき、該塩化ビニル系樹脂製の防水シー
ト8’に塩化ビニル系樹脂からなる層(B)(図中6)
が接するよう、コンクリート下地7の水平面に防水シー
ト固定具1を配置して、溶剤溶着法により溶剤を用いて
層(B)の塩化ビニル系樹脂製の防水シート8’との当
接面14’を溶解させ、 層(B)と塩化ビニル系樹脂
製の防水シート8’とを溶着させる[図3(a)]。固定
部の孔3に敷設対象面に固定するための敷設部材である
取付ねじ9を差し込み、前記敷設対象面であるコンクリ
ート下地7に穿った穴に予め設置したプラグ10へ取付
ねじ9を貫入して固定した後、固定部のポリオレフィン
系樹脂からなる層(A)(図中5)上にポリオレフィン
系樹脂製の防水シート8を載置する[図3(b)]。層
(A)とポリオレフィン系樹脂製の防水シート8の当接
面14は、予め、熱風ガンにより加熱されて溶融してお
り、溶融した層(A)とポリオレフィン系樹脂製の防水
シート8が接着される[図3(c)]。これにより、防
水シート8、8’と固定部が一体化して、防水シート
8、8’も接続される。防水シート固定具1およびポリ
オレフィン系樹脂製の防水シート8の端面は、シーリン
グ材12によりシールされる。
【0012】また、図4、図5に、本発明の実施形態の
他の例である防水シート固定具を示す。図4は、長尺状
の防水シート固定具の構造を示す断面図、図5は図4の
防水シート固定具を用いた防水シート固定状態の例を示
す図である。
【0013】図4に示される防水シート固定具1’は、
長尺状の、主として防水シートおよび敷設対象面に固定
される固定部2’を備える。固定部2’は、図1の防水
シート固定具と同様の層構成を有し、図5に示されるよ
うに、例えば、平坦部で塩化ビニル系樹脂製の防水シー
トとポリオレフィン系樹脂製の防水シートを接続する場
合に用いられる。取り付け方法は、上記防水シート固定
具1と同様である。
【0014】上記実施形態において、防水シート固定具
は、塩化ビニル系樹脂製の防水シートとポリオレフィン
系樹脂製の防水シートを接続する場合に用いられている
が、従来の防水シート固定具と同様に、敷設対象面に塩
化ビニル系樹脂製、あるいはポリオレフィン系樹脂製の
防水シートを固定するのに用いることもできる。
【0015】本発明において、層(A)を形成する樹脂
は、ポリオレフィン系樹脂製の防水シートとの接着性か
ら同種の素材であることが望ましい。好ましくはポリオ
レフィン系熱可塑性エラストマー、ポリプロピレン樹
脂、ポリエチレン樹脂から主としてなるのがよく、これ
らは、2種以上が混合されていても良い。ポリオレフィ
ン系熱可塑性エラストマーとして、具体的には、硬質相
がポリプロピレン、軟質相がEPDM、ブチルゴム、エ
チレンプロピレンゴムからなる結晶相を有するポリオレ
フィン系熱可塑性エラストマーが挙げられる。
【0016】上記層(A)の厚みは、上記作用が可能で
あれば特に限定されないが、通常使用される防水シート
固定具のサイズを考慮すると、好ましくは0.1〜1.
0mmであるのが好ましい。層(A)の厚みが、0.1
mm未満であると防水シートと固定部の固着が不十分に
なりやすい。1.0mmを超えると、層(A)の厚みが
大きくなり、コストが増大して好ましくない。
【0017】本発明において、層(B)を形成する樹脂
は、塩化ビニル系樹脂製の防水シートとの接着性から同
種の素材であることが望ましく、好ましくは軟質塩化ビ
ニル樹脂、特に可塑剤としてフタル酸系可塑剤を配合し
た軟質塩化ビニル樹脂がよい。
【0018】上記層(B)の厚みは、上記作用が可能で
あれば特に限定されず、従来の塩化ビニル系樹脂被覆鋼
板における塩化ビニル系樹脂層と同様の厚みであってよ
い。好ましくは、通常使用される防水シート固定具のサ
イズを考慮すると、0.1〜0.8mmの範囲であるの
がよい。合成樹脂層の厚みが、0.1mm未満であると
防水シートと固定部の固着が不十分になりやすい。0.
8mmを超えると、合成樹脂層の厚みが大きくなり、コ
ストが増大して好ましくない。
【0019】本発明において、上記層(A)および/ま
たは層(B)には、本発明の作用を阻害しない範囲で、
諸性質の向上を目的として、可塑剤、酸化防止剤、安定
剤等の慣用的に使用されうる添加剤を配合しても良い。
【0020】本発明において、固定部を形成する芯材と
しては、特に限定されず、鋼板、繊維シート等が挙げら
れるが、強度や寸法安定性の点から、好ましくは鋼板で
あるのがよく、例えば、溶融亜鉛メッキ鋼板、溶融亜鉛
−5%アルミニウム合金メッキ鋼板等の鋼板が挙げられ
る。
【0021】本発明において、芯材の厚みは特に限定さ
れず、防水シート固定具のサイズ、形状、用途等に応じ
て適宜設定すれば良い。また、本発明において、芯材と
層(A)及び層(B)を合わせた総厚みは、特に平板形
状の場合、好ましくは3.0mm以下であるのがよい。
層厚みが3.0mmを超えると、防水シート敷設後に水
勾配を遮って、設計上の防水施工面の水勾配に対し逆勾
配となる部分が生じ、好ましくない。
【0022】本発明の防水シート固定具は、固定部が、
芯材と層(A)および層(B)(以下、層(A)、層
(B)を樹脂層とすることもある。)との積層により形
成される。芯材と樹脂層との積層方法は、予めシート状
に成形された樹脂層を芯材上に接着剤層を介してラミネ
ートしても良いし、直接芯材上に樹脂層を形成する樹脂
を溶解あるいは分散した塗布液を塗布し、溶媒を除去し
て、樹脂層を形成(ゾル法など)しても良い。好ましく
は、樹脂層の厚み確保の点などから、予めシート状に成
形された樹脂層を芯材上に接着剤層を介して積層するの
が良い。必要に応じ、ホットプレス、ロールプレス等の
加熱加圧を行ってもよい。
【0023】予めシート状に成形された樹脂層を芯材上
に接着剤層を介して積層する場合、接着剤層を形成する
接着剤としては、芯材と樹脂層を接着し、防水シート敷
設後も、所望の接着強度を保持できるものであれば特に
限定されず、アクリル系、エポキシ系、ポリエステル
系、ウレタン系などの接着剤が挙げられるが、層(A)
の芯材上への積層には、エポキシ系あるいはポリエステ
ル系が好ましく、層(B)の芯材上への積層には、アク
リル系あるいはポリエステル系が好ましい。
【0024】本発明において、固定部は、上記構成を有
すれば、その形状、サイズは、本発明の作用を阻害しな
い範囲で特に限定されず、一般的に防水シートを絶縁工
法により敷設する際に使用される形状、サイズが適用で
きる。即ち、長尺状あるいはディスク状等の平板状であ
っても良いし、必要に応じて所望の敷設対称面の形状に
合わせて折り曲げ等の形状に加工されたものであっても
良い。ディスク状である場合には、上記[層(A)−芯
材−層(B)]の構成を有する大きいサイズの鋼板を打
ち抜き加工することにより製造すると、コスト的にも安
価で有利である。
【0025】本発明において、前述の実施形態では固定
部の敷設対象面への取付は、別個の部材を使用している
が、敷設対象面に固定可能な形態の支持部が固定部に取
りつけられていてもよい。固定部の敷設対象面への取付
のための部材あるいは支持部は、その形状、材質は特に
限定されない。
【0026】本発明の防水シート固定具は、防水を必要
とするプール底面や屋上の床部等の建造物に対し使用す
ることができる。使用時には、本発明の防水シート固定
具の固着対象である防水シートの材質に応じて、防水シ
ートとの固着側の層が、防水シートと同種の素材からな
る層であるよう本発明の防水シート固定具を設置する。
即ち、ポリオレフィン系樹脂製の防水シートを敷設する
場合には、敷設対象面側を塩化ビニル系樹脂からなる層
(B)とし、防水シート側をポリオレフィン系樹脂から
なる層(A)とする。塩化ビニル系樹脂製の防水シート
を使用する場合は、その逆とする。
【0027】本発明の防水シート固定具と防水シートと
の固着方法は、特に限定されないが、防水シート固定具
の層(A)とポリオレフィン系樹脂製の防水シートを固
着する場合は、加熱処理により、層(A)の防水シート
との当接面を溶融させ固着する方法を用いるのが好まし
く、防水シート固定具の層(B)と塩化ビニル系樹脂製
の防水シートを固着する場合は、溶剤を用い、層(B)
の防水シートとの当接面を溶解させ固着する溶剤溶着法
を用いるのが好ましい。
【0028】加熱処理方法は、特に限定されず、熱風ガ
ンにより層(A)表面および/または防水シート表面を
加熱する方法、あるいは高周波加熱処理、超音波加熱処
理等の誘導加熱により防水シートの上側から加熱する方
法などが挙げられる。また、上記溶剤溶着法で使用する
溶剤も、層(B)の防水シートとの当接面を溶解可能な
ものであれば特に限定されない。
【0029】本発明の防水シート固定具は、屋上の床部
などの役物部やドレン部において、排水管などの塩化ビ
ニル系樹脂製の管が設置する際に、該管と床部と接合部
分のの防水処理用に用いられるものとして、次のような
形状とすることもできる。即ち、芯材が、管部分と、管
部分の一端に形成されたフランジ部分からなる形状であ
って、管部分の外面側およびフランジ部分の管部分側の
面と、管部分の内面側およびフランジ部分の管部分と反
対側の面との内、一方の面に主としてポリオレフィン系
樹脂からなる層(A)が形成され、もう一方の面に主と
して塩化ビニル系樹脂からなる層(B)が形成されてな
る固定部を有する防水シート固定具である。
【0030】図7に、床面に垂直に塩化ビニル樹脂製パ
イプが貫通して設置された役物部の防水処理に使用する
防水シート固定具の実施形態の一例である斜視図を示
し、図9に、図7の防水シート固定具の使用状態を説明
する断面図を示す。
【0031】図7に示される防水シート固定具21は、
固定部が管部分22と、管部分の一端に形成されたフラ
ンジ部分23からなる形状であって、溶融亜鉛メッキ鋼
板からなる芯材24表面の、管部分の外面側およびフラ
ンジ部分の管部分側の面にはポリオレフィン系樹脂から
なる層(A)(図中25)が形成され、一方、管部分の
内面側およびフランジ部分の管部分と反対側の面には塩
化ビニル系樹脂からなる層(B)(図中26)が形成さ
れている。層(A)は芯材に対し、エポキシ系接着剤か
らなる接着剤層を介し、層(B)は芯材に対しアクリル
系接着剤からなる接着剤層を介して積層されている。
【0032】図7に示される防水シート固定具21は、
図9に示されるように、塩化ビニル系樹脂からなる層
(B)が、予め、敷設対称面であるコンクリート下地7
に穿った穴に設置された塩化ビニル系樹脂製のパイプ2
7の外側面およびその外側のコンクリート下地に接し、
パイプ27とコンクリート下地7の接合部を防水するよ
う設置される。まず、防水シート固定具21の管部分の
内面側に形成された層(B)とパイプ27の外側面と
を、溶剤を用い、層(B)とパイプ27との当接面を溶
解させ、溶着させる溶剤溶着法により固着する。その
後、防水シート固定具21の管部分22の外側面上とフ
ランジ部分23上に接するようポリオレフィン系樹脂製
の防水シート8を載置し、層(A)と防水シート8の当
接面を、予め、熱風ガンにより加熱して溶融させておく
ことにより、溶融した層(A)と防水シート8が溶着さ
れる。固定具21および防水シート8の端面はシーリン
グ剤によりシールする。
【0033】また、役物部やドレン部において防水処理
用に用いられる防水シート固定具は、上記実施形態にお
いては、管部分が、芯材表面の外面側にポリオレフィン
系樹脂からなる層(A)が、内面側に塩化ビニル系樹脂
からなる層(B)が形成された3層構造を有するが、管
部分は、ポリオレフィン系樹脂あるいは塩化ビニル系樹
脂の一層のみから形成されていても良い。
【0034】このような場合、防水シート固定具の使用
箇所および固定方法を考慮して、管部分がフランジ部分
の管部分と反対側の面に形成された層と同一の素材から
なるのがよい。即ち、フランジ部分が、芯材の管部分側
の面と、管部分と反対側の面との内、一方に主としてポ
リオレフィン系樹脂からなる層(A)が形成され、もう
一方に主として塩化ビニル系樹脂からなる層(B)が形
成されてなり、かつ管部分がフランジ部分の管部分と反
対側の面に形成された層と同一の素材からなる形状の固
定部を有する防水シート固定具である。
【0035】図8に、役物部やドレン部において防水処
理用に用いられる防水シート固定具の実施形態の他の例
である斜視図を示し、図10に、図8の防水シート固定
具の使用状態を説明する断面図を示す。
【0036】図8に示される防水シート固定具21’
は、固定部が管部分22’と、管部分の一端に形成され
たフランジ部分23’からなる形状であって、フランジ
部分23’は、溶融亜鉛メッキ鋼板からなる芯材24’
表面の管部分側の面にポリオレフィン系樹脂からなる層
(A)(図中25’)が、管部分と反対側の面には塩化
ビニル系樹脂からなる層(B)(図中26’)形成され
てなり、管部分22’は、塩化ビニル系樹脂からなる層
(B)(図中26’)のみから形成される。即ち、管部
分と、管部分の一端に形成されたフランジ部分からなる
塩化ビニル系樹脂製のハット状成形体のフランジ部分
に、管部分方向から、ディスク状の芯材が積層され、さ
らに芯材表面の管部分側に、管部分を形成する素材でな
い方の素材、即ちポリオレフィン系樹脂からなる層が形
成された構成を有する。もちろん、この場合、芯材表面
の管部分側に形成される層は予め芯材上に積層されてい
ても良い。
【0037】図8の固定具21’の取り付け方法は、上
記防水シート固定具21と同様である。図8に示される
ような構成とすることにより、役物部やドレン部におい
て防水処理用に用いられる防水シート固定具の製造が容
易になる。
【0038】なお、管部分と、管部分の一端に形成され
たフランジ部分からなる形状を有する上記防水シート固
定具の形状は、上記実施形態に限定されず、役物部やド
レン部に設置されるパイプ等の部材の形状、敷設場所、
素材によって、適宜設定することができ、層(A)と層
(B)の形成される面が上記2つの実施形態と逆であっ
ても良い。
【0039】以下に、試験例、実施例を用いて本発明の
効果を更に詳細に説明する。 試験例 1.試験方法 (1)接合強度試験 下記サンプル1〜18に対し、インストロン引張試験機
により、引張速度200mm/minの条件で、長さ方
向の180度剥離試験を行い、サンプルの樹脂層と防水
シートとの接合強度を測定し、下記基準に基づいて評価
した。 ○:樹脂層と防水シートのいずれかの材料破壊は生じる
が、樹脂層と防水シート間の剥離は生じない。 △:樹脂層と防水シートのいずれかの材料破壊および、
樹脂層と防水シート間の剥離が同時に生じる。 ×:樹脂層と防水シートのいずれかの材料破壊は生じな
いが、樹脂層と防水シート間の剥離は生じる。
【0040】[試験サンプルの作製]実施例1〜7、比
較例1、2の防水シート固定具と同様の構成で150m
m長さ×25mm幅の試験片を作製し、各試験片につい
て層(A)[ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー
層]を、下記の条件で、ポリオレフィン系熱可塑性エラ
ストマー製防水シート(筒中プラスチック工業(株)
製、SG−TPE−BK、1.5mm:表中TPOと略
す。)表面に溶着したものと、層(B)[塩化ビニル系
樹脂層]を軟質塩化ビニル製防水シート(筒中プラスチ
ック工業(株)製、筒中シート防水(株)販売、SD−
S−DG、2.0mm:表中PVCと略す。)表面に溶
着したものを作製して、試験サンプル(試験サンプル1
〜18)とした。
【0041】[(A)層とポリオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー製防水シートとの溶着] 使用機器:熱風ガン(カールライスター社製) 100V,750W 風量280 l/min(MAX)、温度660度(M
AX) [(B)層と軟質塩化ビニル製防水シートとの溶着]溶
剤として、THFを用いた。
【0042】3. 試験結果 サンプル1〜18の構成および上記試験(1)の結果を
表1に示す。
【表1】
【0043】 上記表1より、実施例の防水シート固定
具は、層(A)と層(B)を選択することにより、ポリ
オレフィン系樹脂製防水シートと塩化ビニル系樹脂製防
水シートのいずれに対しても良好な接合強度を有する
が、比較例は、使用できる防水シートが限られることが
わかる。
【0044】
【実施例】実施例1〜7 芯材、層(A)、層(B)、
接着剤層として、下記の材料を用い、下記の表2に示す
構成となるように、芯材の各面に、接着剤を介してホッ
トプレスにより樹脂層を積層して、平板状の積層体を作
製した後、折り曲げ加工により図1、2に示すような形
態の防水シート固定具を製造した。 [材料] 芯材:溶融亜鉛メッキ鋼板 層(A):ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーフィ
ルム 層(B):塩化ビニル系樹脂フィルム 接着剤: エポキシ系接着剤(芯材−層(A)の接着) アクリル系接着剤(芯材−層(B)の接着) ポリエステル系接着剤(芯材−層(A)または層(B)
の接着)
【0045】実施例8 実施例1の防水シート固定具を形成する平板状の積層体
を用いて、図7に示すような、フランジ部分の径300
mm、管部分の外径200mm、管部分の長さ200m
mの形状の防水シート固定具を、管部分の外面側および
フランジ部分の管部分側の面には層(A)、管部分の内
面側およびフランジ部分の管部分と反対側の面には層
(B)となるように成形し、製造した。
【0046】実施例9 塩化ビニル系樹脂製の、厚さ0.5mm、フランジ部分
の径300mm、管部分の外径200mm、管部分の長
さ200mmの形状のハット状成形体のフランジ部分
に、厚さ1.0mmの溶融亜鉛メッキ鋼板上に厚さ0.
7mmのポリオレフィン系熱可塑性エラストマーフィル
ムをエポキシ系接着剤を用いて積層した上記ハット状成
形体のフランジ部分と同形状のディスク状積層体を、ポ
リオレフィン系熱可塑性エラストマーフィルム層が管部
分側にくるよう配置して、アクリル系接着剤を用いて積
層し、図8に示すような、防水シート固定具を製造し
た。
【0047】比較例1、2 芯材の厚み0.7mm被覆層の厚み0.5mmの、ポリ
オレフィン系熱可塑性エラストマー被覆鋼板[なお、表
中、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー層=層
(A’)とする。]を比較例1とし、芯材の厚み0.7
mm被覆層の厚み0.5mmの、塩化ビニル系樹脂被覆
鋼板[なお、表中、塩化ビニル系樹脂=層(B’)とす
る。]を比較例2とした。
【0048】比較例3 比較例1のポリオレフィン系熱可塑性エラストマー被覆
鋼板を用いて、実施例8と同様の形状の防水シート固定
具を製造した。
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】 本発明の防水シート固定具は、上述の
構成であるので、ポリオレフィン系樹脂製の防水シート
に対し絶縁工法を採用する場合、特にポリオレフィン系
樹脂製と塩化ビニル系樹脂製の防水シートが混在する場
合、防水シートの種類によって、防水シートへの固着面
を選択でき、各種の防水シートに対して確実な水密性を
維持できる上、コスト性および作業性に優れる。
【0051】さらに、管部分と、管部分の一端に形成さ
れたフランジ部分からなる形状であって、少なくとも、
フランジ部分の管部分側の面と、管部分の内面側および
フランジ部分の管部分と反対側の面との内、一方の面に
主としてポリオレフィン系樹脂からなる層(A)が形成
され、もう一方の面に主として塩化ビニル系樹脂からな
る層(B)が形成された構成とすることにより、屋上の
床部などの役物部やドレン部において塩化ビニル系樹脂
製の管など防水シートと異なる素材の部品が設置される
場合にも、防水シートと管との固着を簡単かつ確実に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施形態の一例である防水
シート固定具の外観斜視図である。
【図2】図2は、図1の防水シート固定具の構造を示す
断面図である。
【図3】図3(a)〜(c)は、図1の防水シート固定
具を用いた防水シート固定方法を説明する図である。
【図4】 図4は、本発明の実施形態の他の例である防
水シート固定具の構造を示す断面図である。
【図5】 図5は、図4の防水シート固定具を用いた防
水シート固定状態の例を示す図である。
【図6】図6は、プールにおける防水シートの敷設施工
例を示す側面図である。
【図7】図7は、床面に垂直に塩化ビニル樹脂製パイプ
が貫通して設置された役物部の防水処理に使用する防水
シート固定具の実施形態の一例の斜視図である。
【図8】図8は、床面に垂直に塩化ビニル樹脂製パイプ
が貫通して設置された役物部の防水処理に使用する防水
シート固定具の実施形態の他の例の斜視図である。
【図9】図9は、図7の防水シート固定具の使用状態を
説明する断面図である。
【図10】図10は、図8の防水シート固定具の使用状
態を説明する断面図である。
【符号の説明】
1、1’、21、21’ 本発明の防水シート固定具 2、2’ 固定部 3、3’ 孔 4、4’、24、24’ 芯材 5、5’、25、25’ 層(A) 6、6’、26、26’ 層(B) 7 敷設対象面(コンクリート下地) 8 ポリオレフィン系樹脂製の防水シート 8’ 塩化ビニル系樹脂製の防水シート 9 取付ねじ 10 プラグ 12、28 シーリング材 14 層(A)と防水シートの当接面 14’ 層(B)と防水シートの当接面 22、22’ 管部分 23、23’ フランジ部分 27 パイプ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の防水シートを、その敷設対
    象面に固定するための防水シート固定具であって、防水
    シートと前記敷設対象面の間に介設されて、防水シート
    と敷設対象面の両方に固定されることにより防水シート
    を敷設対象面に固定する固定部を少なくとも備え、前記
    固定部が、芯材の一方の面に主としてポリオレフィン系
    樹脂からなる層(A)が形成され、芯材のもう一方の面
    に主として塩化ビニル系樹脂からなる層(B)が形成さ
    れてなることを特徴とする防水シート固定具。
  2. 【請求項2】 前記ポリオレフィン系樹脂が、ポリオレ
    フィン系熱可塑性エラストマーであることを特徴とする
    請求項1記載の防水シート固定具。
  3. 【請求項3】 前記芯材が、鋼板であることを特徴とす
    る請求項1または2記載の防水シート固定具。
  4. 【請求項4】 前記固定部が、平板状あるいは、平板を
    折り曲げ加工してなる形状であることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれか一項に記載の防水シート固定具。
  5. 【請求項5】 合成樹脂製の防水シートを、その敷設対
    象面に固定するための防水シート固定具であって、防水
    シートと前記敷設対象面の間に介設されて、防水シート
    と敷設対象面の両方に固定されることにより防水シート
    を敷設対象面に固定する固定部を少なくとも備え、前記
    固定部が管部分と、管部分の一端に形成されたフランジ
    部分からなる形状であり、前記フランジ部分が、芯材の
    管部分側の面と、管部分と反対側の面との内、一方に主
    としてポリオレフィン系樹脂からなる層(A)が形成さ
    れ、もう一方に主として塩化ビニル系樹脂からなる層
    (B)が形成されてなり、かつ前記管部分が前記フラン
    ジ部分の管部分と反対側の面に形成された層と同一の素
    材からなることを特徴とする防水シート固定具。
  6. 【請求項6】 合成樹脂製の防水シートを、その敷設対
    象面に固定するための防水シート固定具であって、防水
    シートと前記敷設対象面の間に介設されて、防水シート
    と敷設対象面の両方に固定されることにより防水シート
    を敷設対象面に固定する固定部を少なくとも備え、前記
    固定部が、管部分と、管部分の一端に形成されたフラン
    ジ部分からなる形状の芯材の、管部分の外面側およびフ
    ランジ部分の管部分側の面と、管部分の内面側およびフ
    ランジ部分の管部分と反対側の面との内、一方の面に主
    としてポリオレフィン系樹脂からなる層(A)が形成さ
    れ、もう一方の面に主として塩化ビニル系樹脂からなる
    層(B)が形成されてなることを特徴とする防水シート
    固定具。
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