JP3272155B2 - 送受信装置 - Google Patents

送受信装置

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JP3272155B2
JP3272155B2 JP17593094A JP17593094A JP3272155B2 JP 3272155 B2 JP3272155 B2 JP 3272155B2 JP 17593094 A JP17593094 A JP 17593094A JP 17593094 A JP17593094 A JP 17593094A JP 3272155 B2 JP3272155 B2 JP 3272155B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば座標入力用の入
力装置から装置本体に座標情報などの信号を赤外線送信
などの無線送信にて送受信する際に使用される送受信装
置に係り、特にデータの伝送時間の長短の差を少なくし
効率的なデータ伝送を可能にした送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、コンピュータやゲーム装置な
どの装置本体に設けられた画面1に対し、座標位置を遠
隔にて入力できるようにした入力装置3を示している。
この装置は、特願平5−317479号の明細書および
図面に記載されたものと同じである。図11において、
符号1はコンピュータやAV機器などの装置本体のCR
T画面である。CRT画面1の上には発光装置2が固定
され、この発光装置2には、参照光を発する光源2aが
設けられている。入力装置3の先部には、図12に示す
構造の検出部4が設けられている。この検出部4には受
光部5が設けられ、その前方には絞り部6および可視光
カットフィルタ7が設けられている。
【0003】上記絞り部6の開口中心に直交する光軸を
Z軸とすると、このZ軸は入力装置3の中心に沿ってそ
の前方に向かう軸となる。図13に示すように、前記受
光部5は4分割受光部5a,5b,5c,5dを有する
ピンホトダイオードにより構成されている。前記Z軸に
直交するX−Y直交座標をとると、分割受光部の5a,
5bの組と5c,5dの組はY軸方向に分割され、5
b,5dの組と5a,5cの組はX軸方向に分割されて
いる。
【0004】絞り部6は矩形状の開口を有しており、光
源2aから発せられる赤外光は、受光部5に対し矩形ス
ポット光αとして照射される。それぞれの分割受光部5
a〜5dでは、スポット光αの照射面積に基づいた検出
電流が得られる。各分割受光部5a〜5dでのスポット
光αの照射面積に基づく検出出力を、それぞれLu,R
u,Ld,Rdとしたとき、このそれぞれの検出出力に
関し、Y軸方向に分割された分割受光部の組での受光出
力の差と、X軸方向に分割された分割受光部の組での受
光出力の差を演算することにより、入力装置3の前方に
延びるZ軸の二次元方向への傾き(θx,θy)を求め
ることができる。これにより、画面1上に現れるカーソ
ルマーク8のX−Y座標上での移動を入力できるように
したものである。この種の入力装置3では、上記の演算
により得られたX方向の座標情報とY方向の座標情報と
を画面1を有する装置本体に伝送する必要がある。この
伝送手段すなわち伝送のための送受信装置として赤外線
発光を利用したものが考えられる。
【0005】図14は従来の家庭用電気製品に用いられ
ている赤外線遠隔操作装置に採用されている送信信号の
一例を示している。遠隔操作装置からは、図14に示す
波形の信号が赤外線により発信される。家庭用電気製品
などの機器本体では、この赤外線が受光され、受光信号
が波形整形される。波形整形された矩形波信号から送信
データが判別される。図14に示す送信信号は所定周波
数のキャリア信号が位相変調されたものである。この送
信信号は一定量のデータにより信号群が形成され、信号
群ごとに一定の時間を開けて送信される。各信号群の先
頭には高レベルが所定時間長t1となり次に所定時間t
2にて低レベルとなるリーダーコード10の次に、送信
データに基づく信号11が連続する。信号11は2進信
号の「1」と「0」を表現したものである。赤外線送受
信の場合、従来は図15(A)に示すように、高レベル
の時間長が単位時間Tでこれに続く低レベルの時間長が
単位時間Tのときに2進信号の「0」が表現される。同
図(B)に示すように、高レベルの時間長が単位時間T
で、続く低レベルの時間長が単位時間Tの3倍の3Tと
なったときに2進信号の「1」が表現されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の赤外線を使
用した送受信装置では以下の問題がある
【0007】11に示す入力装置3では、Z軸の向き
を変えて画面1上にてカーソルマーク8を移動させるの
と同時にあるいはZ軸をある向きに固定したときに、入
力装置3に設けられたスイッチなどの操作部材を操作
し、この操作情報(操作信号のデータ)を画面1を有す
る装置本体に伝送する必要がある。しかし、図14に示
す1群の信号内にX−Y座標データを指示する座標デー
タと共に上記操作信号のデータを含ませる場合、信号1
1にて2進信号を表現するビット数を増やす必要があ
る。そのため1群の信号の全体の伝送時間長が長くな
り、各群の信号の伝送間隔が長くなって、XーY座標の
データの送受信の分解能が低下することになる。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、座標データと共に操作信号を送受信する場合に、
座標データの送受信の伝送レートが、操作信号のデータ
伝送を含ませることによって長時間化される影響をなく
した送受信装置を提供することを目的としている。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【課題を解決するための手段】 本発明は、座標情報を入
力する入力装置に搭載され、位相変調した信号を信号群
ごとに時間を開けて送信する送信装置と、座標表示用の
画面を有する装置本体に搭載された受信装置とから成る
送受信装置において、前記入力装置は、座標情報ととも
に用いられる操作部材とその他の操作部材を有してお
り、前記送信装置からは、座標情報および座標情報とと
もに用いられる操作部材に関する信号群と、前記その他
の操作部材を操作したときの操作信号のデータに関する
信号群とで別々の群として送信されるものであり、前記
操作信号のデータに関する信号群は、前記その他の操作
部材が操作されたときにのみ送信されることを特徴とす
るものである。
【0016】例えば、入力装置の操作部材が操作されて
おらず、入力装置から装置本体に座標データのみが伝送
されているときは、一定の時間間隔にて送信される各群
は座標データを主体としたものになる。また送信装置か
ら座標データを伝送している途中で入力装置の操作部材
が操作されたときには、群を成す信号が操作信号のデー
タを符号化したものとなる。その伝送の比率は、例えば
挿入力装置の操作部材が操作されたときに、座標データ
を主体とした信号群と、操作信号のデータを主体とした
信号群とが交互に伝送されてもよいし、あるいは座標デ
ータを主体とした信号群が2群または3群送信されたと
きに操作信号のデータを主体とした信号群が1群伝送さ
れる。この場合も全ての信号群のデータは、信号群ごと
に「1」「0」を反転したものと反転しないものとが、
規則的に組み合わされて送信される。
【0017】上記において座標データを主体とした信号
群とは、リーダーコード、反転ビット、およびパリティ
ビットなどを除いたデータ伝送用のビットが全てX−Y
などの座標データを表現するものを意味し、操作信号の
データを主体とした信号群とは、上記データ伝送用のビ
ットが操作信号のデータのみを表現するものを意味す
る。ただし、座標データを主体とした信号群は、前記デ
ータ伝送用ビット内にX−Yなどの座標を示すデータの
他に最少限必要なデータ、例えば図11においてZ軸に
対する入力装置3の回転方向の角度を識別するデータが
含まれている場合もあるし、または入力装置に設けられ
た使用頻度の高い限定的な操作部材の操作信号データが
含まれる場合も意味する。この場合、入力装置に設けら
れた操作頻度の低い操作部材の操作信号のデータは、前
記操作信号のデータを主体とした信号群に含まれること
になる。
【0018】また、各信号群の先頭には、高レベルと低
レベルとからなるリーダーコードが含まれており、この
リーダーコードの時間長により、その群の信号が前記座
標情報および座標情報とともに用いられる操作部材に関
する信号群か前記その他の操作信号のデータに関する信
号群か区別されることが好ましい。リーダーコードの時
間長は、高レベルと低レベルの1周期からなるリーダー
コード全体の時間長を意味するが、具体的には、リーダ
ーコードの高レベルと低レベルの双方の時間長を異なら
せてもよいし、リーダーコードの高レベルの時間長を各
信号群にて同じとし、座標データを主体とした信号群
と、操作信号のデータを主体とした信号群とで、リーダ
ーコードの低レベルの時間長のみを異ならせてもよい。
【0019】
【作用】上記第1の手段では、送信装置からは、伝送し
ようとするデータの2進信号の「1」「0」を反転した
ものを含む信号群と、反転しないものを含む信号群とが
規則的に繰返されて送信される。信号群が順次送信され
る場合に、2進信号の「1」が多く含まれる場合には信
号群全体の時間長が長くなり、また「0」が多く含まれ
る場合には信号群全体の時間長が短くなる。ここで、伝
送するデータを反転した信号群と反転しない信号群とを
規則的に混合して送信すると、ある時点で伝送しようと
するデータに「1」が多く含まれて信号群の時間長が長
くなっても、この信号群の直後に続く信号群では反転に
より「0」が多くなって信号群全体の時間長が短くな
る。よって、所定数の信号群からなる集合に着目する
と、集合体での時間長は平均化されたものとなる。よっ
て送信される信号全体の伝送にかかる時間が平均化さ
れ、送信装置や受信装置でのデータ処理の時間を平均化
でき、データ処理の効率化が図れるようになる。
【0020】また、各信号において、高レベルのときと
低レベルのときのそれぞれが単位ビットを形成し、各ビ
ットが単位時間Tまたは単位時間Tの整数倍であるかに
より2進信号の「1」または「0」が表現されるように
すれば、それぞれの信号群の群の時間長そのものが短く
なり、データの伝送レートを高くできる。このように、
各信号群ごとに伝送データの「1」「0」を反転したも
のと反転しないものとなるため、各信号群に、その群内
の信号が送信しようとするデータの2進信号の「1」
「0」を反転したものか反転していないものかを示す反
転ビットを設けることにより、各信号群のデータを受信
するごとに反転データか非反転データかの判別が容易に
なる。
【0021】また、送信装置が座標位置を入力する入力
装置に搭載され、受信装置が座標表示用の画面を有する
装置本体に搭載されている場合に、送信装置から送信さ
れる信号群を、座標データを主体としたものと、入力装
置の操作部材を操作したときの操作信号のデータを主体
としたものとで別々の群とすると、入力装置の操作部材
を操作していないときには、座標データを主体とした信
号群のみが送信されることになる。この座標データを主
体とした信号群に、操作信号に関するデータを表現する
ビットを多く含ませる必要がなくなることにより、座標
データを含む信号群の時間長を短くできる。よって座標
データの伝送レートを高速化でき、画面での座標入力の
分解能を高めることができる。また、座標データに関す
る信号群であるか、操作信号のデータを主体とした信号
群であるかは、リーダーコードの時間長の計測により、
簡単に判別することができるようになる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本実施例の送受信装置は、例えば図11ないし図
13に示すような、入力装置3から、画面1を有する装
置本体への情報(データ)の伝送のために使用されるも
のである。図11ないし図13に示すものでは、画面1
を有する装置本体側の光源2aからパルス変調された参
照光が発せられ、これが入力装置3に設けられた受光部
5の4分割受光部5a,5b,5c,5dにより検出さ
れる。入力装置3内には各分割受光部での受光量に基づ
く検出電流が電圧に変換され、この検出電圧に基づき
{(Ru+Rd)−(Lu+Ld)}/(Ru+Lu+
Rd+Ld)の演算、および{(Ru+Lu)−(Rd
+Ld)}/(Ru+Lu+Rd+Ld)の演算がなさ
れ、これにより入力装置3の前面から垂直に延びるZ軸
の画面1に対する角度θxとθyが検出され、画面1に
対するX−Y座標が検出される。
【0023】入力装置3では、Z軸が画面に当たる位置
での画面上のX−Y座標が演算され、本実施例の送受信
装置によりこのX−Y座標に関する情報(座標データ)
が一定時間の間隔にて画面1を有する装置本体に送信さ
れる。装置本体側では、入力装置3から送信されたX−
Y座標の情報に基づき、例えば画面1に表示されたカー
ソルマーク8を移動させる。すなわち、入力装置3のZ
軸の向き(角度θxとθy)を画面1に対して変える
と、その向きの変更に応じて画面1上のカーソルマーク
8が移動する。これにより画面1上での作画が可能であ
るし、または画面1に表示された任意の位置にカーソル
マーク8を合せることも可能である。また入力装置3に
はクリックスイッチや他の操作スイッチ(操作部材)が
設けられており、各スイッチの操作情報(操作信号また
は操作データ)も装置本体に送信される。これにより例
えばカーソルマーク8を画面1上の任意の位置に合せ、
そのときに入力装置3のスイッチを操作することによ
り、画面1に表示されたスイッチマークへのONまたは
OFF入力なども可能になる。
【0024】図8は、入力装置3側に設けられる送信装
置20の構成を示すブロック図である。送信装置20に
は、送信信号を生成する信号生成部21が設けられてい
る。前記分割受光部5a,5b,5c,5dの受光信号
に基づいて、入力装置3内の演算部にて演算がなされ、
画面1のX−Y座標に関する情報が生成されるが、この
情報に基づき、信号生成部では、伝送データがフォーマ
ット化される。キャリア信号生成部22は、発振回路と
分周回路などを有するものであり、一定の周波数のキャ
リア信号が生成される。位相変調部23では、前記キャ
リア信号が伝送データにより変調され、位相変調された
送信信号が生成される。また、前記送信信号は、角度演
算に用いられるマイクロコンピュータにより直接生成す
ることも可能である。この送信信号に基づき発光駆動部
24にて赤外線発光素子25が駆動され、赤外線による
送信信号が装置本体に向けて送信される。
【0025】図9は、画面1を有する装置本体側に設け
られた受信装置30の構成を示すブロック図である。こ
の受信装置30は、前記送信装置20から赤外線にて発
せられた送信信号を受光する受光素子31と、この受光
素子31にて光電変換された検出電流を電圧に変換する
電流・電圧変換部32と、前記電圧を増幅する増幅部3
3と、前記電圧からキャリア信号の成分を除去する検波
部34と、検波部34での検波出力に基づいて増幅部3
3の増幅利得を制御するAGC(自動利得制御)部35
を有している。前記検波部34により検波された電圧波
形は、波形整形部36により波形整形され、判別部37
に送られる。
【0026】判別部37はマイクロコンピュータのCP
Uなど主体としたものであり、内蔵されたあるいは別に
設けられたクロック発生部からのクロック信号の周期を
基準として、波形整形された矩形波の高レベルの時間と
低レベルの時間あるいは周期が計測される。そして判別
部では、この計測値に基づいて2進信号の「1」と
「0」の種別が判別される。図5はキャリア信号生成部
22により生成されるキャリア信号(キャリア波)を示
している。キャリア信号は従来の家庭用電気製品などに
使用されている赤外線送受信ユニットに用いられるもの
と同じであり、例えば周波数fc=38.46kHz、
デューティー比0.31である。
【0027】この実施例での送信信号の符号化について
説明する。図6に示すように、送信信号では、位相変調
された信号が高レベル(H)のときと低レベル(L)の
ときのそれぞれが単位ビットとなっており、例えば図6
では高レベルと低レベルの連続により4単位のビットB
a〜Bdが形成されている。各ビットでは2進信号の
「1」または「0」が表現される。高レベルと低レベル
のそれぞれのビットにおいて、その時間長が単位時間T
であるときにそのビットが表現する2進信号は「0」で
あり、時間長が単位時間Tの2倍の「2T」であるとき
にそのビットが表現する2進信号が「1」である。な
お、「1」を表現する時間長は「2T」に限られず、単
位時間Tの整数倍であれば、「3T」「4T」などであ
ってもよい。
【0028】図6の実施例では2進信号の「1」が「2
T」にて表現されている。したがって各ビットの最短の
時間長は「T」で最長の時間長は「2T」であり、1ビ
ットを表現するのに必要な平均時間長は「1.5T」で
ある。図15に示す従来の赤外線送信での符号化では、
1ビットを表現する平均時間長が「3T」である。した
がって図6と図15にて単位時間Tの長さが同じである
と仮定すると、図6に示す符号を使用すれば、図15に
示す符号化に比べ、符号化の効率を2倍にでき、データ
(信号)の伝送レートを2倍に高速化できることにな
る。
【0029】本発明の最も基本的な実施例としては、図
6に示す符号化に基づいて図8の送信装置20から送信
された信号を、図9に示す受信装置30で受信し、その
受信信号からキャリア波を除去し、波形整形した矩形波
を判別部37にて判別する場合に、判別部37にて、矩
形波の高レベルのビットの時間長と低レベルのビットの
時間長をクロックに基づいてそれぞれ計測すればよい。
各ビット(図6でのBa,Bb,…)の時間長がTであ
るときは、そのビットが2進信号の「0」を表現したも
のであると認識でき、各ビットの時間長が2Tであると
きはそのビットが2進信号の「1」を表現したものであ
ると認識できる。また、本実施例では、送信信号の符号
化における単位時間Tを0.2msecに短縮してい
る。図15に示す従来の赤外線送受信では、単位時間T
が0.5msec程度であるが、本実施例では単位時間
Tを短縮化することにより、さらに信号の伝送レートを
高速化できるようにしている。送信信号の単位時間Tを
短縮化した場合に、受信装置30での判別能力により各
ビットに対する判別エラーが生じる確率が高くなる。し
かし、本実施例では、さらに次のような1周期ごとの時
間長の計測を行うことによって判別エラーの生じる確率
を低減している。
【0030】すなわち、図9に示す受信装置30の判別
部37では、波形整形された矩形波の受信信号の高レベ
ルとこれに続く低レベルの2ビットの周期、および低レ
ベルとこれに続く高レベルの2ビットの周期の時間長が
計測されるようになっている。その計測動作を図7によ
り説明する。図7に示すように、1群の信号のうちの所
定位置にある基準ビットB0を、2進信号の「1」を表
現する「2T」の時間長に決めておく。図2は送信装置
20から送信される1群の信号(信号群)Sを示してい
るが、この信号群Sの先頭には、高レベルと低レベルの
リーダーコードCH,CLが設けられている。このリー
ダーコードの低レベルの部分CLが前記基準ビットB0
となり、その時間長が2Tに決められている。
【0031】判別部37では、矩形波のビットの開始位
置の立ち上りエッジから次の立ち上りエッジまでの周
期、およびビットの開始位置の立ち下がりエッジから次
の立ち下がりエッジまでの周期が時間長として計測され
る。図7に示すように、まず基準ビットB0の開始位置
(立ち下がりエッジ)からこれに続く第1のビットB1
の終了位置(立ち下がりエッジ)までの一周期の時間が
計測される。この周期が3Tであるとすると、周期の前
段の前記基準ビットB0が2Tに決められているので、
周期内の後段の第1のビットB1が時間長Tで2進信号
の「0」であることが判別できる。また第1のビットB
1の開始位置(立ち上りエッジ)から第2のビットの終
了位置(立ち上りエッジ)までの周期が計測される。こ
の周期が3Tである場合、第1のビットB1の時間長が
Tであることが既に判別されているため、第2のビット
B2が時間長2Tで2進信号の「1」を表現しているこ
とが判別できる。次にビットB2と第3のビットB3の
周期が計測される。この周期が4Tの場合、ビットB2
の時間長が2Tであることが既に解っているため、第3
のビットB3の時間長が2Tで2進信号の「1」である
と判別できる。これを繰返すことにより各ビットの時間
長を正確に判別できる。
【0032】以下の表1は、立ち上りエッジ間または立
ち下がりエッジ間の1周期の長さと、その周期内の前段
のビットと後段のビットの時間長の組み合せについて表
わしている。表1内の(1)(0)はそれぞれ2進信号
の「1」の符号と「0」の符号を意味している。
【0033】
【表1】
【0034】上記表1に示すように、2進信号の「1」
が「2T」にて表現される場合、1周期の長さは、2
T,3T,4Tの3通りに限られ、また周期内の前段の
ビットの時間長と後段のビットの時間長の組み合せは4
通りに限られている。したがって、判別部37での周期
の計測およびこれに基づく各ビットの時間長の判別は困
難なものではなく、この計測と判別をCPUにより行う
場合、そのソフトウエアも単純なものとなる。また2進
信号の「1」を表現する時間長が2Tでなく、例えば3
Tであってもその判別の容易性は同じである。2進信号
の「1」の時間長が「3T」の場合、表1において2T
が3Tに置き換えられ、1周期の長さは、上段から下段
に向かって2T,4T,4T,6Tに置き換えられたも
のとなる。
【0035】高レベルと低レベルのそれぞれのビットの
時間長を個別に判別するのに対し、1周期ごとの時間長
を判別する方が判別が容易であり、且つ判別精度の高い
ものとなる。この点について図10(A)(B)(C)
を参照して説明する。図9に示す受信装置30では、受
光素子31にて光電変換され、電流・電圧変換部32に
より電圧に変換された信号が、増幅部33により増幅さ
れ検波部34により検波されてキャリア信号成分が除去
される。検波された信号は図10(A)に示すようなほ
ぼ正弦波である。この正弦波は波形整形部36により波
形整形されるが、この波形整形の方法は、一般的には比
較器が設けられこの比較器にてしきい値(スレッショル
ドレベル)SLの電圧と比較され、その結果図10
(B)に示す矩形波が得られる。ただし、受信信号のレ
ベルは一定のものではなく変動することが予測される。
この変動幅を小さくするためにAGC部35が設けられ
ている。ただし、例えば信号が受光素子31により受光
されていない時間が続き、ある時点で急に受光素子31
が送信信号を受信したときには、検波部34により検波
された電圧が急に上昇するため、AGC部35により増
幅部33の増幅利得が急激に抑制されるなどの現象が生
じる可能性がある。この場合、受信信号のレベルに対し
前記しきい値電圧が見かけ上SL′に変化したのと同じ
ことになる。
【0036】図10(A)において検波された正弦波の
受信信号のレベルに対ししきい値が正常なレベルSLに
位置する場合、波形整形された矩形波出力は図10
(B)のようになり、この場合、高レベルと低レベルの
それぞれのビットの時間長は2T,T,T,T,2T,
…のようになり、各ビットの2進信号の種別を個々のビ
ットの時間長から判別することが可能である。ただし、
この同じ受信信号に対し、しきい値が見かけ上SL′の
レベルに変化したとすると、すなわち受信信号のレベル
が変動したとすると、しきい値SL′を基準として波形
整形された矩形波は図10(C)で示すものとなる。図
10(C)では、高レベルと低レベルの個々のビットの
時間長を計測したものではビットの時間長の識別に誤り
が生じる。例えば図10(B)ではビットBb,Bc,
Bdの時間長がそれぞれTであるのに対し、図10
(C)ではビットBbとBdがそれぞれ2Tの時間長と
なってしまう。
【0037】ところが、連続する高レベルと低レベルの
ビットBaとBbの1周期について着目すると、図10
(B)と図10(C)では、共に同じ「3T」として計
測できる。同様に、ビットBbとBcの1周期は、図1
0(B)と図10(C)のそれぞれにおいて共に「2
T」として計測できる。すなわちしきい値と受信信号と
のレベルが相対的に変動した場合、高レベルと低レベル
の個々のビットの時間長は変動するが、高レベルと低レ
ベルまたは低レベルと高レベルの連続する2ビットの1
周期の長さの変動は非常に小さくなる。したがって、1
周期の時間長の計測に基づくビットの種別の判別は、受
信信号の変動があってもきわめて高い精度に維持できる
ことになる。したがって、本実施例の判別方法では、受
信装置側の受光素子31から波形整形部36までの各回
路で構成されるユニットとして高価な高精度のものをあ
えて使用する必要がなく、図15に示す信号フォーマッ
トにて送受信が行われていた従来の家庭用電気製品の遠
隔操作装置に使用されていた受信ユニットを使用して
も、十分なコード判別(信号判別)が可能になる。また
単位時間長Tを0.2msec程度に短縮化してもこの
従来の受信ユニットを使用した受信装置30において高
精度なコード判別が可能になる。
【0038】すなわち、信号の高レベルと低レベルのそ
れぞれによりビットを形成することにより図15の従来
例に対し2倍の符号化の効率化ができ、しかも単位時間
Tの時間長(パルス幅)を短くすることにより、さらに
データ(情報)の伝送レートを高速化できる。よって、
従来と同じ精度の送受信ユニットを使用しても伝送レー
トをきわめて高くでき、図11に示すような入力装置3
からX−Y座標の情報を送信する送受信装置として十分
に実用化できるものとなる。さらに本実施例では、図2
に示す1群の信号(信号群)Sにパリティビットを2ビ
ット設けることにより、信号受信の信頼度を高めてい
る。
【0039】図2と図3に示す信号群Sでは、B2とB
3がパリティビットである。パリティビットB2は、後
に続く各ビットのうち信号の低レベルの時間長で決めら
れる全てのビット(B4,B6,…)に関するものであ
る。低レベルの各ビットのうち2進信号の「1」を表現
しているものが偶数個ある場合には、パリティビットB
2を2進信号の「0」とする。また奇数の場合にはパリ
ティビットB2が「1」である。図2と図3の例では、
パリティビットB2の時間長が2Tであり「1」となっ
ているため、これに続く各ビットのうち低レベルで表現
されるビットの「1」の数が奇数個である。
【0040】パリティビットB3は、これ続く各ビット
のうち高レベルの時間長により決められるビット(B
5,B7,…)のうちの、「1」となるビットの数が偶
数のときに「0」とする。奇数の場合にはパリティビッ
トB3が「1」である。図2と図3の例では、パリティ
ビットB3の時間長が2Tで「1」であるため、後続す
る高レベルのビットうち「1」を表現する数が奇数個で
ある。判別部37にてこのパリティビットB2とB3を
使用して読取り信号のエラーチェックを行うことによ
り、受信信号の判別の信頼度をさらに高めることができ
る。
【0041】また、図2に示す1群の信号群Sでは、高
レベルと低レベルのそれぞれのビットの総数が奇数とな
っている。リーダーコードCHとCLの次に続くビット
B1を先頭のビットとし、Bnを最終ビットとすると、
nは奇数である。またリーダーコードのCHとCLをそ
れぞれ1ビットと見た場合には、ハイレベルのリーダー
コードCHから最終ビットBnまでの全てのビット数が
奇数である。この実施例では、信号が高レベルのときと
低レベルのときをそれぞれ単位ビットとしている。した
がって、全ビット数を奇数とすると、先頭のビットと最
終ビットとが必ず高レベルのビットとなり、図14に示
すようなストップビット12を設ける必要がなくなる。
ストップビット12を設けない分、伝送時間を短縮し、
受信判定を簡略化できる。
【0042】ここで、図2に示す1つの信号群Sのフォ
ーマット(信号内容)について説明する。高レベルと低
レベルのCHとCLはリーダーコードであり、これは受
信装置30に対し信号の送信であることを認識させるた
めのコードである。ビットB1は、この信号群が反転信
号によるものか、非反転信号によるものであるかを区別
する反転ビット、B2とB3は前述のパリティビット、
B4からBnまでの各ビットが送信情報(送信データ)
を意味するものである。すなわちB4からBnまでがデ
ータ伝送用のビットである。図2に示す信号群Sは、X
ーY座標情報(座標データ)及び、座標データとともに
用いられるスイッチ情報を送信する場合を示し、B4か
らBnまでのビット数が合計で18ビットであり、その
うちのB6以下の8ビットがX座標位置を意味し、後続
のの8ビットがY座標位置を意味している。残りの2ビ
ット(B4,B5)は、マウスのクリックスイッチのよ
うに、座標情報とともに用いられることが多い、2つの
スイッチの操作状況を示すスイッチ情報である。
【0043】ここで前記反転ビットB1であるが、図2
と図3に示すように反転ビットB1の時間長がTで2進
信号の「0」となっている場合には、後続の各ビットに
て表現される2進信号「1」「0」を反転させずに認識
することを意味している。反転ビットB1の時間長が2
Tで2進信号の「1」となっている場合には、後続する
ビットで表現される2進信号は伝送しようとするデータ
の「1」と「0」の符号を互いに逆に反転させたもので
あることを意味している。図9に示す受信装置30の判
別部37では、反転ビットB1が「1」であった場合に
は、その信号群S内での後続するビットで表現される2
進信号の排他的論理和を計算し、2進信号の表現の
「1」と「0」を互いに反転させたものに復元する。図
1に示すように、送信装置20から受信装置30には群
を成す信号(信号群)S1,S2,S3,…が所定時間
t3(例えば4msec)を開けて間欠的に順次送信さ
れるが、各信号群の反転ビットB1以後の各ビットの2
進信号の表現が、S1では非反転、S2では反転、S3
では非反転、S4では反転というように、各信号群ごと
に交互に反転のものと非反転のものとが規則的に繰返さ
れるようになっている。
【0044】これにより複数の信号群の集合でのデータ
の送信時間を短縮できるようになる。例えば、ビットB
4からビットBnの18ビットのそれぞれのビットが仮
に全て時間長Tで2進信号の「0」である場合には、信
号群S全体の時間長は最短になるが、仮に全ビットが時
間長2Tで2進信号の「1」である場合、信号群S全体
での時間長は最長になる。例えばこの最長の時間の信号
群が時間t3を開けて間欠的に送信されることを想定す
ると、送信装置20と受信装置30でのデータ処理、特
に受信装置30でのデータ処理の時間を前記最長の時間
長に合せ、そのデータ処理のための時間的なマージンを
長く確保することが必要になる。しかしながら前記のよ
うに連続して間欠的に送信される信号群S1,S2,S
3,…の各ビットにて表現される2進信号を各信号群ご
とに反転、非反転のように繰返すと、仮に全ビットが
「1」となる座標データをS1,S2,S3,…として
送信する場合、反転された信号群では、送信信号のビッ
トが2進信号の「0」となり全てビットの時間長Tが短
いものとなる。よって、信号群ごとに最長のものと最短
のものとが交互に送信されることになり、所定数の信号
群の集合を考えると、この集合体の全体の処理時間を短
くできる。
【0045】さらに詳しく説明すると、図11に示すよ
うな入力装置3から装置本体へX−Y座標の情報(デー
タ)を送信する場合、ある座標位置ではX−Y座標を表
現する前記16ビットの信号のうち2進信号の「0」が
多くなり信号群Sの時間長が短くなる場合があり、ある
座標位置ではX−Y座標を表現する前記16ビットの信
号のうち2進信号の「1」が多くなり信号群Sの時間長
が長くなる場合がある。しかしながら前記実施例のよう
に、各信号群SごとにX−Y座標を表現する2進信号を
反転、非反転となるように繰返すと、各々のX−Y座標
の位置にて所定数の信号群の集合として見た場合に、集
合体全体の時間長が平均化される。よって、受信装置3
0の判別部37、または装置本体内の他の演算処理部な
どにおいては、まず最長の時間長の信号群が連続して送
られてくることがないために、時間マージンを長くとる
必要がなくなる。また入力装置3のZ軸が動く間に順次
送られる信号群の所定数の集合体の時間長が平均化され
るため、データ処理を効率良く実行することが可能にな
る。
【0046】なお、この反転と非反転を行うことの利点
は前記実施例のように信号の高レベルと低レベルのそれ
ぞれを単位ビットとする場合に限られず、図15に示す
ような従来の符号化フォーマットの信号の送受信におい
ても同様に有効である。また伝送しようとするデータの
符号「1」「0」を反転させた信号群と、反転させてい
ない信号群とを規則的に繰返す場合、上記のように反転
と非反転を1群ごとに交互に繰返すことが好ましいが、
例えば反転と非反転の信号群を2群ごとまたは3群ごと
に交互に繰返してもよい、あるいは非反転の信号群の2
群に、反転の信号群を1群組み合せることも可能であ
る。ただし、複数の信号群の集合体での全体の伝送時間
を平均化するためには、データを反転した信号群と反転
しない信号群とを所定の信号群数の集合に対し同じ群数
だけ含ませることが望ましい。
【0047】また、図2と図3に示す信号群Sでは、ビ
ットB4から最終ビットBnまでの18ビットがデータ
伝送用のビットであり、この18ビットによりX−Y座
標の位置情報(座標データ)などが与えられるようにな
っている。この18ビット内には座標データとともに用
いられる最小限度(2ビット)のスイッチ操作信号のみ
が含まれているが、入力装置3のその他の各種スイッチ
を操作したときの操作信号は含まれていない。このよう
に順次送信される信号群S1,S2,S3,…に必要最
小限(2ビット)のデータだけを含ませ座標データを主
体とすることになり、信号群単位の時間長を短くでき、
入力装置3のZ軸を移動させているようなときに順次変
化する座標データの送受信の分解能を高くできる。
【0048】ただし、入力装置3から装置本体へスイッ
チ操作などの情報を送る必要もある。そこで本実施例で
は、入力装置3のいずれかの操作スイッチやその他の操
作部材が操作されたときに、操作情報(操作信号)に関
するデータを含んだ信号群Saが送られるようになって
いる。すなわち、入力装置3のZ軸を移動させているよ
うなときには、ビットB4からBnまでが18ビットの
XーY座標データを主体とした信号群がS1,S2,S
3,…のように送られるが、このときに入力装置3の操
作部材が操作されると、操作情報に関するデータを含む
同じく18ビットあるいは16ビットなどの操作データ
を主体とする信号群Saが前記信号群S1,S2,S3
の間に介入して同じ時間間隔t3を開けて送信される。
このときの座標データに関する信号群と操作情報のデー
タに関する信号群との比率は、両信号群が交互に送信さ
れてもよいし、座標データの信号群の2群または3群に
対し操作信号のデータに関する信号群Saが1群の割合
で送信されてもよい。
【0049】ここで、操作信号のデータを含んだ信号群
Saの信号の内容は、図2に示した信号群Sと実質的に
同じであり、反転ビットB1やパリティビットB2,B
3を有し、さらにB4からBnの18ビットを座標デー
タではなく操作信号に関するデータに置き換えたものと
なる。ただし、受信装置30および装置本体側で、送ら
れてきた信号群が座標データに関するものであるのか、
操作信号に関するものであるのかを認識する必要があ
る。その識別は、図2と図3に示すようにX−Y座標に
関するデータを送信する信号群である場合には、リーダ
ーコードの高レベルCHの時間長を4Tとし、低レベル
CLの時間長を2Tとする。また図4に示すように、操
作信号に関するデータを含む信号群Saの場合には、リ
ーダーコードのハイレベルCHの時間長を4Tとし、低
レベルCLの時間長を4Tとする。受信装置30の判別
部37あるいは装置本体の演算処理部では、前記リーダ
ーコードの低レベルCLの時間長が2Tであるか4Tで
あるかにより、座標データに関する信号群であるか操作
信号に関する信号群であるかを識別する。
【0050】なお、前述のように判別部37により高レ
ベルと低レベルの1周期の時間長を計測して判別する場
合には、判別部37にて、CHとCLとから成るリーダ
ーコードの1周期の時間長を計測する。座標データの信
号群と操作信号に関する信号群では共にリーダーコード
の高レベルCHの時間長が4Tである。よってCHとC
Lの周期を計測し、これが6TであるならばCLが2T
であると判別でき、8Tであるならば、CLが4Tと判
別されることになる。図4に示す操作信号に関する信号
群Saでは、CLの時間長を4Tと認識し、このCLと
次のビットB1の周期を計測することにより、ビットB
1の時間長を知ることができる。すなわちこの場合もC
Lが周期計測の基準ビットB0となる。
【0051】なお、座標データを送信する信号群S(S
1,S2,S3,…)においてB4,B5以外のB6か
らBnまでの16ビット(あるいはこのビット数を増加
しビット)内に、座標データと共に、使用頻度の高い入
力装置3の限定的な操作部材の操作信号のためのビット
をさらに含め、座標データと共に使用頻度の高い操作信
号を送信できるようにし、使用頻度の低い操作部材が操
作されたときには、図4に示す別個の信号群Saにより
操作信号を送信するようにしてもよい。なお、本発明の
送受信装置は、図11などに示す入力装置3から装置本
体への座標データや操作データの送受信に限られず、他
の機器での遠隔操作などの送受信装置としても使用可能
である。また、送信と受信は赤外線以外の光通信あるい
は電波通信などであってもよい。
【0052】
【0053】
【発明の効果】 以上のように本発明では、 座標データを
主体とした信号群と、操作信号のデータを含む信号群と
を別個に分け、座標データを主体として送信する際に、
操作信号のデータを送信せず、操作信号の送信を必要と
するときにのみ操作信号のデータを主体とした信号群を
送信するようにしたため、座標データの伝送レートを高
速化でき、座標入力の分解能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送受信装置において送信される複数群
の信号を示す波形図、
【図2】座標データを含む1つの信号群のデータ内容を
示す波形図、
【図3】図2の波形の一部を拡大して示す拡大波形図、
【図4】操作信号に関するデータを含んで送信される信
号群の一部を示す拡大波形図、
【図5】キャリア信号の波形図、
【図6】各ビットの符号化を説明する波形図、
【図7】周期ごとに時間長を計測して各ビットの2進信
号の種別を判別する原理を示した波形図、
【図8】送信装置の構成を示すブロック図、
【図9】受信装置の構成を示すブロック図、
【図10】(A)は検波後の受信信号を示す波形図、
(B)と(C)は波形整形された矩形波を示す波形図、
【図11】本発明の送受信装置が適用される装置の一例
として座標入力が可能な入力装置を示す斜視図、
【図12】図11に示す入力装置の一部を示す断面図、
【図13】入力装置の4分割受光部を示す正面図、
【図14】従来の赤外線送受信装置での信号のフォーマ
ットを示す波形図、
【図15】(A)(B)は従来の赤外線送受信に使用さ
れる符号化を示す波形図、
【符号の説明】
1 画面 3 入力装置 5a〜5d 4分割受光部 20 送信装置 21 信号生成部 22 キャリア信号生成部 23 位相変調部 24 発光駆動部 25 発光素子 30 受信装置 31 受光素子 32 電流・電圧変換部 33 増幅部 34 検波部 36 波形整形部 37 判別部 B0 基準ビット B1 第1のビット B2 第2のビット
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 10/26 10/28 H04L 25/49 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/033 310 G02B 6/00 H04B 10/04 H04B 10/06 H04B 10/14 H04B 10/26 H04B 10/28 H04L 25/49

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座標情報を入力する入力装置に搭載さ
    れ、位相変調した信号を信号群ごとに時間を開けて送信
    する送信装置と、座標表示用の画面を有する装置本体に
    搭載された受信装置とから成る送受信装置において、前記入力装置は、座標情報とともに用いられる操作部材
    とその他の操作部材を有しており、 前記送信装置からは、座標情報および座標情報とともに
    用いられる操作部材に関する信号群と、前記その他の操
    作部材を操作したときの操作信号のデータに関する信号
    群とで別々の群として送信されるものであり、前記操作
    信号のデータに関する信号群は、前記その他の操作部材
    が操作されたときにのみ送信される ことを特徴とする送
    受信装置。
  2. 【請求項2】 各信号群の先頭には、高レベルと低レベ
    ルとからなるリーダーコードが含まれており、このリー
    ダーコードの時間長により、その群の信号が前記座標情
    報および座標情報とともに用いられる操作部材に関する
    信号群か前記その他の操作信号のデータに関する信号群
    か区別されている請求項1記載の送受信装置。
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