JP3271596B2 - 半導体集積回路の試験装置とその試験方法、タイミング調整方法、テストベクタアドレス調整方法 - Google Patents

半導体集積回路の試験装置とその試験方法、タイミング調整方法、テストベクタアドレス調整方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路と
その試験方法に係わり、特に、マスター装置とスレーブ
装置とを用いて、試験機能を簡単に拡張可能にした半導
体集積回路とその試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体集積回路の試験装置を図2
により説明する。試験装置1は、装置全体の制御を行う
主制御部2と、試験対象となる半導体集積回路5の各ピ
ンとの信号の送受信を受け持つテストピン部3と、電源
部4とで構成される。
【0003】主制御部2は、半導体集積回路5に送受信
するテストパタンの値や送受信の切り替え及びそのタイ
ミング、電圧などを制御する役割を担い、テストピン部
3は、前記主制御部2の制御に基づき半導体集積回路と
のテストパタンの送受信の直接のインターフェースの役
割を担う。そして、電源部4は、半導体集積回路5への
電源供給と試験装置内の各部への電源供給の役割を担
う。
【0004】このように構成した試験装置において、試
験対象となる半導体集積回路5の変更により、試験ピン
数の増加や試験機能の拡張が必要となった場合、次のよ
うな対処が一般的である。先ず、試験ピン数の増加に対
しては、カード単位でテストピン部3の増設を行うこと
になる。このカード6は、複数枚で1ピン分を構成する
ものから、1枚で複数ピン分を構成するものまである。
また、カード6の増設によってピン構成が変わることか
ら、主制御部2の変更や電源部4の増設も含めた変更を
行う場合もある。
【0005】次に、試験機能の拡張に対しては、一例と
して、ロジックテスターにメモリーを試験する機能やア
ナログを試験する機能を追加する場合で説明する。図3
に示すように、一般的にメモリの試験はアルゴリズミッ
ク・パタン・ジェネレータ(以下ALPG)7と呼ばれ
るメモリ試験専用のテストパタン発生回路を必要とする
ので、この回路を試験装置1に組み込む必要があり、更
に、その制御のためのソフトウエアを含めた変更を行う
ことで対処している。この他にメモリにアドレスを与え
るための専用のテストピンのカード8を増設する場合も
ある。
【0006】一方、アナログ試験のための機能拡張につ
いても、図4に示すように、アナログ信号の発生および
計測のためのA/D−D/A変換部9やアナログ制御部
10を組み込む必要があり、主制御部2に対してソフト
ウエアを含めた変更を行うことで対処している。しか
し、上記した従来技術による試験装置には以下のような
課題があった。
【0007】即ち、第1の課題は、基本となる試験装置
が、テストピン回路の増設や他の種類の回路を対象とし
た試験回路の組み込みを考慮して設計されていなけれ
ば、試験装置全体を新規に購入せねばならず、高額な投
資を必要とすることである。更に、新規投資が必要にな
るばかりでなく、現有の試験装置の稼働率を低下させ、
二重の試験コストの増加となる。
【0008】また、既存試験装置に回路の増設や、組み
込みが可能である場合でも、試験装置の主制御部分に改
良や変更が必要となる場合もあり、その場合は、改造コ
ストが生じる。また、半導体集積回路の開発スピードに
よっては、設備投資の回収が終わらないうちに、更なる
増設、機能拡張の設備投資が必要となる可能性もある。
【0009】第2の課題は、今後の半導体集積回路の複
合化を予想して、これらを全てカバーする汎用的な試験
装置を購入した場合、試験装置の全ての機能を必要とし
ない半導体集積回路を試験するときは、必要以上に試験
装置はオーバースペックとなり、設備投資に対して試験
装置の部分的な稼働率が低下し、試験コストは増加する
ことである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、特に、現有の試験装置を
有効に活用でき、個々の試験装置に特別な改造や機能の
増設を行うことなく、半導体集積回路の試験に必要とな
る試験装置のピン数の増設や試験機能の拡張や増強を可
能とする一方で、試験構成の変更の必要に応じて、試験
設備の再構成や分割を容易に実現し、現有の試験設備を
効率よく使用できる新規な半導体集積回路とその試験方
法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には、以下に記載されたような技
術構成を採用するものである。即ち、本発明に係わる半
導体集積回路の第1態様は、マスター装置と、前記マス
ター装置に接続されるスレーブ装置とからなる半導体集
積回路試験装置であって、前記マスター装置は、基準ク
ロック信号を前記スレーブ装置に出力する基準クロック
信号出力回路と、前記スレーブ装置との動作を制御する
制御信号を前記スレーブ装置に出力する動作制御信号出
力回路と、前記スレーブ装置からの動作制御信号を受信
する動作制御信号入力回路と、被試験半導体集積回路を
試験するためのテストピンとを具備し、前記スレーブ装
置は、前記マスター装置からの基準クロック信号を入力
させると共に、前記基準クロック信号に同期したクロッ
ク信号を生成するための外部クロック同期回路と、マス
ター装置との動作を制御する制御信号を前記マスター装
置から受信する動作制御信号入力回路と、前記マスター
装置との動作を制御する制御信号を前記マスター装置に
出力する動作制御信号出力回路と、被試験半導体集積回
路を試験するためのテストピンとを具備し、前記スレー
ブ装置が前記基準クロック信号に対して同期動作し、前
記マスター装置とスレーブ装置とが、同時に1つあるい
は複数の被試験半導体集積回路を試験するための半導体
集積回路の試験装置であり、 前記マスター装置及びスレ
ーブ装置のテスト信号の位相差が、前記被試験半導体集
積回路の信号受信端において、テストベクタの整数倍に
なるように調整することを特徴とするものであり、叉、
第2態様は、 スター装置及びスレーブ装置のテスト信
号の位相差が、前記被試験半導体集積回路の信号受信端
において、テストベクタの整数倍になるように調整した
後、マスター装置のテストベクタとスレーブ装置のテス
トベクタとを繰り返し実行することで、前記マスター装
置のテストベクタの先頭アドレスとスレーブ装置のテス
トベクタの先頭アドレスとを同期させるように構成した
ことを特徴とするものであり、叉、第態様は、前記マ
スター装置が定められたテストベクタアドレスにおい
て、前記スレーブ装置に対して第1の動作制御信号を出
力し、前記スレーブ装置が定められたテストベクタアド
レスにおいて、前記第1の動作制御信号の検出を試み、
前記スレーブ装置が前記第1の動作制御信号の検出に成
功した場合、前記スレーブ装置が定められたテストベク
タアドレスにおいて、前記マスター装置に対して第2の
動作制御信号を出力すると共に、前記スレーブ装置が定
められたテストベクタ数を経過させた後、あらかじめ定
められたテストベクタアドレスに制御を移し、前記マス
ター装置が定められたテストベクタアドレスにおいて、
前記第2の動作制御信号の検出を試み、前記マスター装
置が前記第2の動作制御信号の検出に成功した場合、前
記マスター装置は定められたテストベクタ数を経過させ
た後、予め定められたテストベクタアドレスに制御を移
すことで、前記マスター装置及び前記スレーブ装置の夫
々が実行するテストプログラムの同一ベクタアドレスに
おいて出力されたテスト信号が、前記被試験半導体集積
回路の信号受信端において同時に到達するようにテスト
ベクタアドレスを調整し、前記マスター装置が、前記第
2の動作制御信号の検出に失敗した場合、定められたテ
ストベクタ数を経過させた後、前記マスター装置は、前
記スレーブ装置に対して、前記第1の動作制御信号を出
力する前記の一連の動作を繰り返し、前記スレーブ装置
が、前記第1の動作制御信号の検出に失敗した場合、前
記スレーブ装置は、前記マスター装置に対して第2の動
作制御信号を出力しないまま、定められたテストベクタ
数を経過させた後、前記スレーブ装置が前記マスター装
置からの第1の動作制御信号の検出を試みる前記の一連
の動作を繰り返すことで、前記マスター装置のテストベ
クタの先頭アドレスとスレーブ装置のテストベクタの先
頭アドレスとを同期させるように構成したことを特徴と
するものであり、叉、第態様は、前記マスター装置
が、前記マスター装置のテストピンと接続されている前
記被試験半導体集積回路から出力される電気信号の状態
を検出し、前記電気信号の状態に応じて定められたテス
トベクタアドレスに制御を移すとき、前記マスター装置
が前記スレーブ装置に対して第1の動作制御信号を出力
し、前記マスター装置が予め定められたテストベクタ数
を経過させた後、予め定められたテストベクタアドレス
に制御を移し、前記スレーブ装置が定められたテストベ
クタアドレスにおいて前記第1の動作制御信号の検出を
試み、前記スレーブ装置が前記第1の動作制御信号の検
出に成功した場合、定められたテストベクタ数を経過さ
せた後、予め定められたテストベクタアドレスに制御を
移し、前記スレーブ装置が前記第1の動作制御信号の検
出に失敗した場合、定められたテストベクタ数を経過さ
せるように構成したものであり、叉、第態様は、前記
スレーブ装置が、前記スレーブ装置のテストピンと接続
されている前記被試験半導体集積回路から出力される電
気信号の状態を検出し、前記電気信号の状態に応じて定
められたテストベクタアドレスに制御を移すとき、前記
スレーブ装置が前記マスター装置に対して第2の動作制
御信号を出力し、前記スレーブ装置が予め定められたテ
ストベクタ数を経過させた後、予め定められたテストベ
クタアドレスに制御を移し、前記マスター装置が定めら
れたテストベクタアドレスにおいて前記第2の動作制御
信号の検出を試み、前記マスター装置が前記第2の動作
制御信号の検出に成功した場合、定められたテストベク
タ数を経過させた後、予め定められたテストベクタアド
レスに制御を移し、前記マスター装置が前記第2の動作
制御信号の検出に失敗した場合、定められたテストベク
タ数を経過させるように構成したものであり、叉、第
態様は、前記マスター装置が、前記マスター装置のテス
トピンと接続されている前記被試験半導体集積回路から
出力される電気信号の状態を検出し、前記電気信号の状
態に応じて定められたテストベクタアドレスに制御を移
すとき、前記マスター装置が前記スレーブ装置に対して
第1の動作制御信号を出力し、前記マスター装置が予め
定められたテストベクタ数を経過させた後、予め定めら
れたテストベクタアドレスに制御を移し、前記スレーブ
装置が定められたテストベクタアドレスにおいて前記第
1の動作制御信号の検出を試み、前記スレーブ装置が前
記第1の動作制御信号の検出に成功した場合、定められ
たテストベクタ数を経過させた後、予め定められたテス
トベクタアドレスに制御を移し、前記スレーブ装置が前
記第1の動作制御信号の検出に失敗した場合、定められ
たテストベクタ数を経過させ、前記スレーブ装置が、前
記スレーブ装置のテストピンと接続されている前記被試
験半導体集積回路から出力される電気信号の状態を検出
し、前記電気信号の状態に応じて定められたテストベク
タアドレスに制御を移すとき、前記スレーブ装置が前記
マスター装置に対して第2の動作制御信号を出力し、前
記スレーブ装置が予め定められたテストベクタ数を経過
させた後、予め定められたテストベクタアドレスに制御
を移し、前記マスター装置が定められたテストベクタア
ドレスにおいて前記第2の動作制御信号の検出を試み、
前記マスター装置が前記第2の動作制御信号の検出に成
功した場合、定められたテストベクタ数を経過させた
後、予め定められたテストベクタアドレスに制御を移
し、前記マスター装置が前記第2の動作制御信号の検出
に失敗した場合、定められたテストベクタ数を経過させ
るように構成したことを特徴とするものである。
【0012】叉、本発明に係わる半導体集積回路の試験
におけるタイミング調整方法の態様は、マスター装置
と、前記マスター装置に接続されるスレーブ装置とから
なり、前記マスター装置は、基準クロック信号を前記ス
レーブ装置に出力する基準クロック信号出力回路と、前
記スレーブ装置との動作を制御する制御信号を前記スレ
ーブ装置に出力する動作制御信号出力回路と、前記スレ
ーブ装置からの動作制御信号を受信する動作制御信号入
力回路と、被試験半導体集積回路を試験するためのテス
トピンとを具備し、前記スレーブ装置は、前記マスター
装置からの基準クロック信号を入力させると共に、前記
基準クロック信号に同期したクロック信号を生成するた
めの外部クロック同期回路と、マスター装置との動作を
制御する制御信号を前記マスター装置から受信する動作
制御信号入力回路と、前記マスター装置との動作を制御
する制御信号を前記マスター装置に出力する動作制御信
号出力回路と、被試験半導体集積回路を試験するための
テストピンとを具備し、前記スレーブ装置が前記基準ク
ロック信号に対して同期動作し、前記マスター装置とス
レーブ装置とが、同時に1つあるいは複数の被試験半導
体集積回路を試験する半導体集積回路の試験方法であっ
て、前記マスター装置及びスレーブ装置のテスト信号の
位相差が、前記被試験半導体集積回路の信号受信端にお
いて、テストベクタの整数倍になるように調整する第1
の工程を含むことを特徴とするものである。
【0013】叉、本発明に係わる半導体集積回路の試験
におけるテストベクタアドレス調整方法の第1態様は、
前記マスター装置のテストベクタとスレーブ装置のテス
トベクタとを繰り返し実行することで、前記マスター装
置のテストベクタの先頭アドレスとスレーブ装置のテス
トベクタの先頭アドレスとを同期させる第2の工程を含
むことを特徴とするものであり、叉、第2態様は、前記
第2の工程は、前記マスター装置が定められたテストベ
クタアドレスにおいて、前記スレーブ装置に対して第1
の動作制御信号を出力し、前記スレーブ装置が定められ
たテストベクタアドレスにおいて、前記第1の動作制御
信号の検出を試み、前記スレーブ装置が前記第1の動作
制御信号の検出に成功した場合、前記スレーブ装置が定
められたテストベクタアドレスにおいて、前記マスター
装置に対して第2の動作制御信号を出力すると共に、前
記スレーブ装置が定められたテストベクタ数を経過させ
た後、あらかじめ定められたテストベクタアドレスに制
御を移し、前記マスター装置が定められたテストベクタ
アドレスにおいて、前記第2の動作制御信号の検出を試
み、前記マスター装置が前記第2の動作制御信号の検出
に成功した場合、前記マスター装置は定められたテスト
ベクタ数を経過させた後、予め定められたテストベクタ
アドレスに制御を移すことで、前記マスター装置及び前
記スレーブ装置の夫々が実行するテストプログラムの同
一ベクタアドレスにおいて出力されたテスト信号が、前
記被試験半導体集積回路の信号受信端において同時に到
達するようにテストベクタアドレスを調整し、前記マス
ター装置が、前記第2の動作制御信号の検出に失敗した
場合、定められたテストベクタ数を経過させた後、前記
マスター装置は、前記スレーブ装置に対して、前記第1
の動作制御信号を出力する前記の一連の動作を繰り返
し、前記スレーブ装置が、前記第1の動作制御信号の検
出に失敗した場合、前記スレーブ装置は、前記マスター
装置に対して第2の動作制御信号を出力しないまま、定
められたテストベクタ数を経過させた後、前記スレーブ
装置が前記マスター装置からの第1の動作制御信号の検
出を試みる前記の一連の動作を繰り返すことで、前記マ
スター装置のテストベクタの先頭アドレスとスレーブ装
置のテストベクタの先頭アドレスとを同期させることを
特徴とするものである。
【0014】叉、本発明に係わる半導体集積回路の試験
方法の態様は、マスター装置と、前記マスター装置に接
続されるスレーブ装置とからなり、前記マスター装置
は、基準クロック信号を前記スレーブ装置に出力する基
準クロック信号出力回路と、前記スレーブ装置との動作
を制御する制御信号を前記スレーブ装置に出力する動作
制御信号出力回路と、前記スレーブ装置からの動作制御
信号を受信する動作制御信号入力回路と、被試験半導体
集積回路を試験するためのテストピンとを具備し、前記
スレーブ装置は、前記マスター装置からの基準クロック
信号を入力させると共に、前記基準クロック信号に同期
したクロック信号を生成するための外部クロック同期回
路と、マスター装置との動作を制御する制御信号を前記
マスター装置から受信する動作制御信号入力回路と、前
記マスター装置との動作を制御する制御信号を前記マス
ター装置に出力する動作制御信号出力回路と、被試験半
導体集積回路を試験するためのテストピンとを具備し、
前記スレーブ装置が前記基準クロック信号に対して同期
動作し、前記マスター装置とスレーブ装置とが、同時に
1つあるいは複数の被試験半導体集積回路を試験する半
導体集積回路の試験方法であって、前記マスター装置及
びスレーブ装置のテスト信号の位相差が、前記被試験半
導体集積回路の信号受信端において、テストベクタの整
数倍になるように調整する第1の工程と、前記マスター
装置のテストベクタとスレーブ装置のテストベクタとを
繰り返し実行することで、前記マスター装置のテストベ
クタの先頭アドレスとスレーブ装置のテストベクタの先
頭アドレスとを同期させる第2の工程とを含み、前記第
2の工程は、前記マスター装置が定められたテストベク
タアドレスにおいて、前記スレーブ装置に対して第1の
動作制御信号を出力し、前記スレーブ装置が定められた
テストベクタアドレスにおいて、前記第1の動作制御信
号の検出を試み、前記スレーブ装置が前記第1の動作制
御信号の検出に成功した場合、前記スレーブ装置が定め
られたテストベクタアドレスにおいて、前記マスター装
置に対して第2の動作制御信号を出力すると共に、前記
スレーブ装置が定められたテストベクタ数を経過させた
後、あらかじめ定められたテストベクタアドレスに制御
を移し、前記マスター装置が定められたテストベクタア
ドレスにおいて、前記第2の動作制御信号の検出を試
み、前記マスター装置が前記第2の動作制御信号の検出
に成功した場合、前記マスター装置は定められたテスト
ベクタ数を経過させた後、予め定められたテストベクタ
アドレスに制御を移すことで、前記マスター装置及び前
記スレーブ装置の夫々が実行するテストプログラムの同
一ベクタアドレスにおいて出力されたテスト信号が、前
記被試験半導体集積回路の信号受信端において同時に到
達するようにテストベクタアドレスを調整し、前記マス
ター装置が、前記第2の動作制御信号の検出に失敗した
場合、定められたテストベクタ数を経過させた後、前記
マスター装置は、前記スレーブ装置に対して、前記第1
の動作制御信号を出力する前記の一連の動作を繰り返
し、前記スレーブ装置が、前記第1の動作制御信号の検
出に失敗した場合、前記スレーブ装置は、前記マスター
装置に対して第2の動作制御信号を出力しないまま、定
められたテストベクタ数を経過させた後、前記スレーブ
装置が前記マスター装置からの第1の動作制御信号の検
出を試みる前記の一連の動作を繰り返すことで、前記マ
スター装置のテストベクタの先頭アドレスとスレーブ装
置のテストベクタの先頭アドレスとを同期させることを
特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1の試験装置は、既存
の試験装置1を複数台を同期させた状態で半導体集積回
路5とのテストベクタ送受信を行うことで、単独の試験
装置1では不足する機能を補完することを可能とする機
能を有する。具体的には、複数の試験装置の内、試験装
置1をマスター装置1Aとし、他をスレーブ装置1Bと
したとき、マスター装置1Aのクロックをスレーブ装置
1Bに出力する機能と、マスター装置1Aからのクロッ
クをスレーブ装置1Bに入力し、スレーブ装置1Bのク
ロックと同期させる機能と、両装置が互いのテストベク
タの実施状態を動作制御信号として送受信する機能と、
これらの機能により複数台の試験装置1を同期させた状
態で半導体集積回路5へテストベクタを送受信し、制御
する機能を有する。
【0016】また、本発明の第2の試験装置は、動作制
御信号の送受信をテストピン部(テストピン)3で行う
機能を有し、叉、本発明の第3の試験装置は、条件分岐
を含むテストベクタを動作制御信号の送受信により制御
する機能を有する。また、これらの発明は同一機種の試
験装置1の組み合わせだけではなく、ロジック用試験装
置、メモリ用試験装置、アナログ用試験装置の組み合わ
せでも有効である。
【0017】勿論、半導体集積回路5の設定場所は、全
ての試験装置に設けても良いし、何れか一方の試験装置
にDUTステージに設けても良いし、叉、どちらの試験
装置にも属さない新たなDUTステージを設けることも
可能である。本発明では、マスター装置1Aは自分のク
ロックに同期してテストベクタを制御すると同時に、こ
のクロックをスレーブ装置に出力し、スレーブ装置1B
はこれを入力し、スレーブ装置のクロックをマスター装
置に同期させ、テストベクタを制御する。このクロック
とテストベクタのタイミング同期した状態で、テストベ
クタのアドレスを同期させるために、相互の動作制御信
号の送受信によって相手装置のテストベクタの実行状態
を検知することで、アドレスのズレを補正する制御を行
い、複数の試験装置から半導体集積回路に対して、あた
かも1台の試験装置からテストベクタを送受信する如く
試験が実行できる。また、条件分岐を含むテストベクタ
についても、動作制御信号の送受信により自装置の条件
分岐判定結果を相手装置に伝えることで、同期状態を維
持して試験を継続できる。
【0018】
【実施例】以下に、本発明に係わる半導体集積回路とそ
の試験方法の具体例を図面を参照しながら詳細に説明す
る。 (第1の具体例)図1は、本発明に係わる半導体集積回
路とその試験方法の具体例の構造を示す図であって、図
1には、マスター装置1Aと、前記マスター装置1Aに
接続されるスレーブ装置1Bとからなる半導体集積回路
試験装置であって、前記マスター装置1Aは、基準クロ
ック信号CLKを前記スレーブ装置1Bに出力する基準
クロック信号出力回路11と、前記スレーブ装置1Bと
の動作を制御する制御信号を前記スレーブ装置に出力す
る動作制御信号出力回路13と、前記スレーブ装置1B
からの動作制御信号を受信する動作制御信号入力回路1
4と、被試験半導体集積回路を試験するためのテストピ
ン3とを具備し、前記スレーブ装置1Bは、前記マスタ
ー装置1Aからの基準クロック信号CLKを入力させる
と共に、前記基準クロック信号CLKに同期したクロッ
ク信号を生成するための外部クロック同期回路12と、
マスター装置1Aとの動作を制御する制御信号を前記マ
スター装置1Aから受信する動作制御信号入力回路14
と、前記マスター装置1Aとの動作を制御する制御信号
を前記マスター装置1Aに出力する動作制御信号出力回
路13と、被試験半導体集積回路を試験するためのテス
トピン3とを具備し、前記スレーブ装置1Bが前記基準
クロック信号CLKに対して同期動作し、前記マスター
装置1Aとスレーブ装置1Bとが、同時に1つあるいは
複数の被試験半導体集積回路(DUT)5を試験するこ
とを特徴とする半導体集積回路の試験装置が示されてい
る。以下に、本発明を更に詳細に説明する。
【0019】本発明の第1の具体例の半導体集積回路の
試験装置について、図1を用いて説明する。この第1の
具体例では、2台の半導体集積回路の試験装置1を組み
合わせ、そのうちの一方をマスター装置1A、他方をス
レーブ装置1Bとする。マスター装置1Aは、スレーブ
装置1Bに対し、基準となるマスタークロックを供給す
るためのクロック出力回路11を有する。スレーブ装置
1Bはマスター装置1Aから出力されたマスタークロッ
クを受け、これに対して自動的に同期をとるための外部
クロック同期回路12を有する。また、マスター装置1
A、スレーブ装置1Bは、それぞれ他方の試験装置に対
して、動作の変更を伝達するための動作制御信号を出力
する動作制御信号出力回路13と、他方の試験装置から
動作の変更を伝える動作制御信号を受けるための動作制
御信号入力回路14とを有する。
【0020】クロック出力回路11、動作制御信号出力
回路13及び動作制御信号入力回路14は、試験装置1
に本来の機能として備わっているテストピン回路3を流
用することも可能である。半導体集積回路5は、マスタ
ー装置1A及びスレーブ装置1Bの電源部4及びテスト
ピン部3と接続され、試験に必要な信号の供給を受け
る。図1では、半導体集積回路5は、マスター装置1A
とスレーブ装置1Bの中間に配置されているが、半導体
集積回路5は、マスター装置1Aあるいはスレーブ装置
1Bのテストヘッド上に配置することも可能である。
【0021】試験装置のそのほかの各部は従来例と同じ
であるので、説明は省略する。次に、本発明に係わる半
導体集積回路の試験装置とその試験方法について以下に
説明する。本具体例の試験装置を用いた試験は、試験装
置の準備も含め、図5に示す手順から成り立つ。
【0022】(1)手順1 各装置でのテストピン部の
校正(図5のステップA1) 各試験装置のテストヘッド端における全てのテストピン
同士のタイミングは、従来技術によりあらかじめ同一と
なるよう調整されているものとする。 (2)手順2 試験装置と半導体集積回路5との接続
(図5のステップA2) 図6に示すようにマスター装置1A、スレーブ装置1
B、半導体集積回路5の接続を行う。このとき、マスタ
ー装置信号送受信部15と半導体集積回路5との間の遅
延時間をta、スレーブ装置信号送受信部15と半導体
集積回路5との間の遅延時間をtb、マスター装置信号
送受信部15とスレーブ装置信号送受信部15との遅延
時間をtcと定義する。
【0023】また、各試験装置の信号送受信部15は、
テストピン部3、動作制御信号入力回路14、動作制御
信号出力回路13を含むものとする。図6の接続状態に
おいて、ある時刻に信号送受信部15に現れるテストベ
クタの信号と対応するテストベクタアドレスとその開始
タイミングがマスター装置1Aおよびスレーブ装置1B
で常に一致している場合には、図7に示すように、(半
導体集積回路5上での時刻)=0とすると、マスター装
置1Aは−ta、スレーブ装置1Bは−tbのオフセッ
ト時間を各装置のドライブタイミングに設定する必要が
ある。また、時刻0に半導体集積回路5が発した信号を
ストローブするためにマスター装置1Aは+ta、スレ
ーブ装置1Bは+tbのオフセット時間を各装置のスト
ローブタイミングに設定する必要がある。このta、t
bとtcの遅延時間は予め計測し、手順4のテストベク
タの位相調整を行うために、明確にする必要がある。
【0024】しかし、現実には各装置のテストベクタの
アドレス及びその開始タイミングが時間的に完全に一致
するという条件は無条件に得られるものではなく、
(3)手順3以降に説明する処理により、同期した試験
を実現するものである。 (3)手順3 クロックの同期(図5のステップA3) マスター装置1Aとスレーブ装置1Bのクロックの同期
を行う。このためにマスター装置1Aのクロック出力回
路11からクロックを出力し、スレーブ装置1Bの外部
クロック同期回路12にてこのクロックを受け取り、ス
レーブ装置1Bのクロックをマスタークロックに同期さ
せる。マスタークロックはマスター装置1Aの試験信号
の入出力を制御するクロック信号と同期しており、一方
でスレーブ装置1Bは、外部クロック同期回路12の出
力するクロックに同期して試験信号の入出力を行うこと
になる。マスター装置1Aのクロック出力回路11が出
力するクロック信号はマスター装置のマスタークロック
と同期しているため、スレーブ装置1Bの試験信号の入
出力は、マスタークロックに同期して試験信号の入出力
を行うこととなり、その結果、マスター装置1Aとスレ
ーブ装置1Bの試験信号同士の同期動作が実現する。
【0025】(4)手順4 テストベクタの位相調整
(図5のステップA4) これは半導体集積回路5に対する試験信号の送信及び受
信を適切なタイミングで行うため、マスター装置1A、
スレーブ装置1Bそれぞれの試験信号のドライブタイミ
ング及びストローブタイミングの調整を行うものであ
る。手順3までを行った状態で、実際のテストベクタ周
期Tの整数倍と等しい繰り返し周期T0=mT(mは自
然数)のパルス信号をマスター装置1Aとスレーブ装置
1Bのテストピン部3から出力し、これらの信号波形を
半導体集積回路5において観測する。この時、マスター
装置1Aの出力とスレーブ装置1Bの出力の時間差=T
△とし、1テストベクタ周期T未満の時間をTdと定義
すると T△=nT0+Td (nは未知の整数) −(式1) と表すことができる。
【0026】このT△はテスタの動作原理上、以下の式
で表される値と同義である。図6におけるマスター装置
1Aのマスタークロックからクロック出力回路11、ス
レーブ装置1Bの外部クロック同期回路12を経由し、
スレーブ装置1Bのマスタークロックを生成するまでの
遅延時間をtP、マスター装置1Aのマスタークロック
から信号送受信部15までの内部処理時間をti、スレ
ーブ装置1Bのマスタークロックから信号送受信部15
までの内部処理時間をtjと定義したとき、 T△={(tP+tj+tb)−(ti+ta)} −(式2) となる。
【0027】ただし、一般的に(式2)のti,tj,
tPについては試験装置の設計仕様に基づく値であり、
試験装置ユーザーは明確に知ることが出来ない。また、
(式1)のnT0についても、テストベクタが匿名性の
ある01の繰り返しであるため、n番目の周期とn+1
番目の波形の区別は不可能である。従って波形を観測す
る者は(式1)のTd成分のみを認識できる。
【0028】スレーブ装置側の信号がマスター装置側の
信号に対しTd(0<Td<T0/2)だけ遅れている
ように観測された場合、マスター装置側の試験信号出力
タイミングをTdだけ遅らせるようにオフセットを設定
する。逆に、スレーブ装置側の信号がマスター側の試験
信号に対しTd(0<Td<T0/2)だけ進んでいた
場合、スレーブ装置側の試験信号出力タイミングをTd
だけ遅らせるようにオフセットを設定する。
【0029】またこれに加えて、マスター装置、スレー
ブ装置それぞれの試験信号出力タイミングに同時にTz
だけのオフセットをもたせることもできる。この場合、
Tzは負の値をとることもできる。この調整を行うこと
で、装置間の時間差はT0の整数倍の時間nT0だけが
残る。
【0030】(5)手順5 クロックの同期(図5のス
テップA5) 手順4でマスター装置1A及びスレーブ装置1Bのタイ
ミング調整を行った場合、互いにnT0だけの時間差が
存在する。また、(4)手順4までの調整は、試験の構
成が確定した後に最低1回実施されるものであるから、
手順4までの調整後に試験装置の電源断や装置間のクロ
ック信号線の遮断により同期が確定されていない状態に
なっているなら、手順3の同期を再度行う必要がある。
ただし、試験構成が変更されていなければ、手順4の調
整作業は必要としない。
【0031】(6)手順6 テストベクタの頭出しの同
期(図5のステップA6) スレーブ装置1Bのテストは一般にマスター装置に対し
てTs0=xT(xは0又は整数)だけ遅れた状態で開
始される。これに、手順4による位相差nT0を加えた Tss=nT0+xT=(nm+x)T −(式3) がマスター装置1A、スレーブ装置1B間の最終的な位
相差となり、ベクタアドレスの差は(nm+x)個分で
ある。
【0032】これを解消するため、実際のテストプログ
ラムを起動する前に、まず、マスター装置1Aとスレー
ブ装置1Bでそれぞれテストプログラムのテストベクタ
アドレス同期部を起動し、マスター装置1Aとスレーブ
装置1Bのテストベクタアドレスの調整を行う。テスト
ベクタアドレス同期部のベクタ周期は、実際の試験ベク
タ周期と同じTとする。
【0033】次に、テストベクタアドレス同期部の動作
について説明する。最初に、マスター装置1A、スレー
ブ装置1B間でテストベクタアドレスの同期調整が完了
した状態における動作について図8を参照して説明す
る。マスター装置1Aのテストベクタアドレス同期部の
先頭を時刻0とする。ここではマスター装置1Aとスレ
ーブ装置1Bのテストベクタアドレスが一致していると
仮定しているので、スレーブ装置1Bのテストベクタア
ドレス同期部の先頭の時刻も0とすることができる。
【0034】時刻t0において、マスター装置1Aの動
作制御信号出力回路13から、スレーブ装置1Bの動作
制御信号入力回路14に対して、一定の期間Tc0(<
T)だけ動作制御信号を出力する。この動作制御信号が
スレーブ装置1Bの動作制御信号入力回路14に到達ま
でに要する時間をTcmとする。スレーブ装置1Bは、
時刻(t0+Tcm)から(t0+Tcm+Tc0)の
間に、マスター装置1Aから出力された動作制御信号を
ストローブする。マスター装置1Aとスレーブ装置1B
のベクタアドレスの同期がとれていると仮定しているの
で、スレーブ装置1Bはマスターからの動作制御信号を
正しく受信することができる。
【0035】この場合、時刻t1において、スレーブ装
置1Bは動作制御信号出力回路13からマスター装置1
Aの動作制御信号入力回路14に対しTc1の期間、動
作制御信号を出力する。この動作制御信号がマスター装
置1Aの動作制御入力回路14に到達するまでに要する
時間をTcsとする。マスター装置は時刻(t1+Tc
s)から(t1+Tcs+Tc1)の間に、スレーブ装
置1Bから出力された動作制御信号をストローブする。
【0036】マスター装置1Aとスレーブ装置1Bのベ
クタアドレスの同期がとれている場合では、スレーブ装
置1Bはマスター装置1Aに対して正しい時刻に動作制
御信号を出力しているので、マスター装置1Aは、スレ
ーブ装置1Bからの動作制御信号を正しく受信すること
ができる。マスター装置1Aが、スレーブ装置1Bから
の動作制御信号を正しく受信した場合、マスター装置1
Aは時刻t2に実際のテストベクタに制御を移しテスト
を開始する。このときt2はTの整数倍とする。
【0037】また、スレーブ装置1B側では、時刻t1
にマスター装置に対して動作制御信号を出力した後、時
刻t2までウェイト期間Twを経た後、実際のテストベ
クタに制御を移し、テストを開始する。このとき、マス
ター装置1Aとスレーブ装置1Bは同時に実際のテスト
ベクタを開始することができる。次に、マスター装置1
Aとスレーブ装置1Bのベクタアドレスが一致していな
い場合について図9を参照して説明する。
【0038】マスター装置1Aのテストベクタアドレス
同期部の先頭を時刻0とする。ここでは、スレーブ装置
1Bのテストベクタアドレスがマスター装置1Aに対し
てpベクタ遅れている場合(pは0以外の整数)、スレ
ーブ装置1Bのテストベクタアドレス同期部の先頭の時
刻はpTである。マスター装置1Aから出力される動作
制御信号は、時刻(t0+Tcm)から(t0+Tcm
+Tc0)の間にスレーブ装置1Bに到達するが、スレ
ーブ装置1Bは時刻(pT+t0+Tcm)から(pT
+t0+Tcm+Tc0)の間にマスター装置1Aから
の動作制御信号をストローブを試みるため、この動作制
御信号を受信することができない。スレーブ装置1Bの
テストベクタ同期部の先頭から動作制御信号を受信でき
なかったと判定するまでの時間をt1’とすると、スレ
ーブ装置1Bは時刻(pT+t1’)から一定のウェイ
ト期間Tw’を経た後、マスター装置1Aに対して動作
制御信号を送出しないまま制御をベクタアドレス同期部
の先頭に戻す。このときt1’はTの整数倍とする。
【0039】マスター装置1Aは、スレーブ装置1Bが
動作制御信号を出力しないため、時刻(t1+Tcs)
から(t1+Tcs+Tc1)の間に、スレーブ装置1
Bからの動作制御信号を受信することができず、時刻t
2’に動作をテストベクタアドレス同期部の先頭に移
す。このときt2’はTの整数倍とする。スレーブ装置
1Bが再度テストベクタアドレス同期の先頭になる時刻
は、Tw’が下式であり、αはTの整数倍とすると、 Tw’=(t2’−t1’+α) −(式4) pT+t1’+Tw’=pT+t1’+(t2’―t1’+α)=pT+t 2’+α となる。
【0040】テストベクタアドレス同期部を1回実行し
たのちのマスタ装置における新たなテストベクタアドレ
ス同期部の先頭の時刻はt2’であり、スレーブ装置で
は(pT+t2’+α)である。αをqT(qは0以外
の整数)、t2’=rT(rは自然数)とすると、この
ときの新たなマスター装置1A、スレーブ装置1B間の
時刻の差は(p+q)Tとなる。
【0041】これらのことから、マスター装置1Aとス
レーブ装置1Bのテストベクタアドレス同期部の先頭部
が揃うためにはマスター装置1A、スレーブ装置1Bの
ループ回数を各々i,jとし、 i×t2’=pT+j×(t2’+α) −(式5) i×rT=pT+j×(rT+qT) 両辺からTを除して ir=p+j(r+q) を満足するi,j,qを設定する必要がある。
【0042】テストベクタアドレスの先頭が一致したな
ら、図8に示す手順の制御を行った後に、テストを開始
することができる。 (7)手順7 テストの実行(図5のステップA7) 手順1から手順6を経た段階で、マスター装置1Aとス
レーブ装置1Bは同時に実際のテストベクタを実行す
る。テスト実行後はそれぞれの試験結果を総合し、半導
体集積回路5の良品、不良品の判定を行う。
【0043】(8)手順8及び9(図5のステップA
8、A9及びA10) 試験終了(ステップA8)を受けてステップA9におい
て、半導体集積回路5に対する全ての試験項目が終了し
たかを判定し、全て終了ならステップA10に示すテス
ト終了処理を行う。まだ全ての試験項目が終了していな
ければ、ステップA6へ戻り、テストベクタの同期を再
度行い、次のテストパタンを実行し、これを全ての試験
項目が終了するまで繰り返す。
【0044】次に具体例を用いて本発明の動作を説明す
る。最初に、試験装置の構成を図10により説明する。
本構成は、マスター装置1A、スレーブ装置1B、半導
体集積回路5により構成され、基本構成は図6と同じも
のである。また、各遅延時間、テストベクタ周期の値は
各々以下の値とする。
【0045】ta=10ns(マスター装置1A信号送
受信部15と半導体集積回路5との間の遅延時間) tb=20ns(スレーブ装置1B信号送受信部15と
半導体集積回路5との間の遅延時間) tc=15ns(マスター装置1A信号送受信部15と
スレーブ装置1B信号送受信部15との遅延時間) T=T0=50ns (テストベクトルの周期=テスト
パタンの周期) 既に説明した手順に従い、各試験装置のテストピンの校
正を行い(手順1)、上記の構成にて接続を行い(手順
2)、マスター装置1Aとスレーブ装置1Bのクロック
同期を行う(手順3)。
【0046】その後に、半導体集積回路5の信号送受信
部にて信号を観測した時、マスター装置1A、スレーブ
装置1B各々のテストベクタのパルスエッジのズレ量か
らTd=10nsと観測されたと仮定する。このとき実
際には両装置の遅延時間の差分は、Tdの他に、そのと
きのテストベクトルの周期の整数倍にあたるT0×nの
ズレ量を含むと考えられる。即ち、全体としての両装置
の遅延時間の差分T△は(式1)より T△=T0×n+Td=50×n+10(ns) であると考えられる。
【0047】次に(手順5)に示したテストベクタ頭出
しの同期を行う。マスター装置1A、スレーブ装置1B
のテストベクタ同期を行うプログラムを図11に示す。
図11において、RQは相手装置への動作制御指示信号
の送信処理を示す。DMYは時間調整のためのNOP処
理を示す。
【0048】STBは相手装置からの動作制御信号のス
トローブ処理を示す。ACKは相手装置からの動作制御
信号を正しくストローブし、それを相手装置に伝えるた
めの動作制御指示信号を送り返す処理を示す。BUは動
作制御信号のストローブ結果が期待値と不一致の場合、
ジャンプする処理を示す。
【0049】BMは動作制御信号のストローブ結果が期
待値と一致の場合、ジャンプする処理を示す。JMPは
無条件のジャンプ処理を示す。STARTはテストの開
始を示す。また#1〜M,Nはアドレスを示す。
【0050】各イベントの処理時間はTとし、BM、B
U、JMP処理による待ち時間は発生しないものとす
る。また、ジャンプ処理の飛び先については、マスター
装置において、BM処理(アドレス#6)にてストロー
ブ結果が一致した場合、DMY処理(アドレス#M−
1)へジャンプするものとする。JMP処理(アドレス
#7)は無条件にRQ処理(アドレス#1)へジャンプ
するものとする。
【0051】一方、スレーブ装置において、BU処理
(アドレス#3)はストローブ結果が不一致ならば、D
MY処理(アドレス#8)へジャンプするものとする。
JMP処理(アドレス#7)は無条件にSTART処理
(アドレス#N)へジャンプするものとする。またもう
一つのJMP処理(アドレス#10)は無条件にSTB
処理(アドレス#1)にジャンプするものとする。
【0052】図12は図11の同期処理プログラムの各
ステップを時間経過順に並べたものであり、Tm1〜T
m15、Ts1〜Ts15は、各ステップの処理時刻を
示す。ここでは、スレーブ装置の処理ステップが、マス
ター装置の処理ステップより1ステップ分(nT=50
ns、n=1)遅れている状態からの同期処理を時間経
過に従って説明する。一部のDMY処理は説明を省略す
る。
【0053】(1)マスター装置は、時刻Tm0におい
てRQ処理を行い、スレーブ装置に動作制御信号を送信
する。 (2)スレーブ装置は、所定の同期時刻より1ステップ
分遅れて時刻Ts2にSTB処理を行うが、期待値をス
トローブできない。 (3)スレーブ装置は、時刻Ts3のDMY処理の後、
時刻Ts4のBU処理において、ストローブ結果が期待
値と不一致と判定してジャンプを実行し、次はDMY処
理を行う(時刻Ts5)。
【0054】(4)マスター装置は、(1)の後に時刻
Tm2とTm3でDMY処理を行い、時刻Tm4におい
てSTB処理を行うが、期待値をストローブできず、時
刻Tm6のBM処理において、ストローブ結果が不一致
と判定する。このため、時刻Tm7ではJMP処理を行
い、時刻Tm8で再びRQ処理を行う。 (5)スレーブ装置は、(3)の後に時刻Ts6ではD
MY処理、時刻Ts77ではJMP処理を行い、時刻T
s8では再びSTB処理を行う。
【0055】(6)マスター装置が時刻Tm8のRQ処
理において送信した動作制御信号を、スレーブ装置は時
刻Ts8のSTB処理においてストローブ出来る。 (7)スレーブ装置は、時刻Ts10において再度BU
処理を行うが、今度はストローブ結果が期待値と一致す
ると判定するので、時刻Ts11ではACK処理を行
う。
【0056】(8)マスター装置は、時刻Tm11のS
TB処理においてスレーブ装置がACK処理で送信した
動作制御信号をストローブできる。 (9)マスター装置は時刻Tm13に再びBM処理を行
い、ストローブ結果が一致と判定し、ジャンプを実行す
る。このため時刻Tm14ではDMY処理を行い、時刻
Tm15ではSTART処理を行う。
【0057】(10)スレーブ装置は、(7)の処理後
に時刻Ts12,Ts13でDMY処理を行い、時刻T
s14でJMP処理を行う。時刻Ts15では、前時刻
のJMP処理に従いSTART処理を行う。ここまでの
同期処理の手順を、既に説明した同期処理の先頭がそろ
うための条件式、ir=p+j×(r+q) に当ては
めると、 p=1 マスター装置とスレーブ装置の最初のずれ量 r=7 マスター装置の同期処理1ループのステップ
数 q=−1 スレーブ装置の同期処理1ループの補正ステ
ップ数 より 7i=1+j×(6) となり、i=j=1の時、前記式が成り立つことにな
り、これまでの説明と一致する。
【0058】最後に、動作制御信号のマスター装置、ス
レーブ装置間での送受信のタイミング設定について図1
3により説明する。手順4に従いテストベクタの位相調
整を行い、マスター装置に対してTd=10nsを遅延
時間のオフセット量として設定し、手順5に従ったテス
トベクタの頭出し同期がなされたなら図13に示すよう
にマスター装置、スレーブ装置の送信したテストベクタ
は同時に半導体集積回路に到達する。この時のマスター
装置、スレーブ装置のドライブタイミングのオフセット
の設定値は、 マスター装置のドライバのオフセット=+Td(ns)
=10ns スレーブ装置のドライバのオフセット=0(ns) となる。図10のta、tbは各装置から半導体集積回
路までの距離に依存する遅延時間であるが、Tdはこれ
らも折り込んだうえで、テストベクタの頭出し同期を前
提に半導体集積回路端に同時に信号が到達するように設
定された値である。
【0059】一方、このときの到達時刻を半導体集積回
路の0時刻と規定した場合、この0時刻の半導体集積回
路端の信号をマスター装置、スレーブ装置でストローブ
するためには、各々の装置のストローブタイミングは自
装置のドライブタイミングに対し、さらに+2ta、+
2tbのオフセットを設定することになり、その設定値
は マスター装置のストローブのオフセット=Td+2ta
=30ns スレーブ装置のストローブのオフセット=0+2tb=
40ns である。
【0060】以上に述べたように本発明の具体例では、
複数の試験装置を同期させることで、半導体集積回路に
対して、あたかも1台の試験装置からテストベクタを与
えているように試験を実行することが可能となる。ま
た、半導体集積回路との信号の送受信がテストベクタと
いう概念で設計されている試験装置であれば、試験装置
の組み合わせについては、同一の機種の組み合わせに限
定されず、異なるメーカー間のテスタの組み合わせや、
ロジックテスタとメモリテスタ、ロジックテスタとアナ
ログテスタといった機能の異なる試験装置の組み合わせ
での同期も可能である。このように、本発明に係わる半
導体集積回路の試験装置は、マスター装置及びスレーブ
装置のテスト信号の位相差が、前記被試験半導体集積回
路の信号受信端において、テストベクタの整数倍になる
ように調整する第1の工程を含むように構成したもので
あり、更に、第2の工程は、前記第1の工程の後、マス
ター装置のテストベクタとスレーブ装置のテストベクタ
とを繰り返し実行することで、前記マスター装置のテス
トベクタの先頭アドレスとスレーブ装置のテストベクタ
の先頭アドレスとを同期させる工程を有するものであ
る。
【0061】叉、第2の工程は、前記マスター装置が定
められたテストベクタアドレスにおいて、前記スレーブ
装置に対して第1の動作制御信号を出力し、前記スレー
ブ装置が定められたテストベクタアドレスにおいて、前
記第1の動作制御信号の検出を試み、前記スレーブ装置
が前記第1の動作制御信号の検出に成功した場合、前記
スレーブ装置が定められたテストベクタアドレスにおい
て、前記マスター装置に対して第2の動作制御信号を出
力すると共に、前記スレーブ装置が定められたテストベ
クタ数を経過させた後、あらかじめ定められたテストベ
クタアドレスに制御を移し、前記マスター装置が定めら
れたテストベクタアドレスにおいて、前記第2の動作制
御信号の検出を試み、前記マスター装置が前記第2の動
作制御信号の検出に成功した場合、前記マスター装置は
定められたテストベクタ数を経過させた後、予め定めら
れたテストベクタアドレスに制御を移すことで、前記マ
スター装置及び前記スレーブ装置の夫々が実行するテス
トプログラムの同一ベクタアドレスにおいて出力された
テスト信号が、前記被試験半導体集積回路の信号受信端
において同時に到達するようにテストベクタアドレスを
調整し、前記マスター装置が、前記第2の動作制御信号
の検出に失敗した場合、定められたテストベクタ数を経
過させた後、前記マスター装置は、前記スレーブ装置に
対して、前記第1の動作制御信号を出力する前記の一連
の動作を繰り返し、前記スレーブ装置が、前記第1の動
作制御信号の検出に失敗した場合、前記スレーブ装置
は、前記マスター装置に対して第2の動作制御信号を出
力しないまま、定められたテストベクタ数を経過させた
後、前記スレーブ装置が前記マスター装置からの第1の
動作制御信号の検出を試みる前記の一連の動作を繰り返
すことで、前記マスター装置のテストベクタの先頭アド
レスとスレーブ装置のテストベクタの先頭アドレスとを
同期させるように構成したものである。
【0062】(第2の具体例)次に、本発明の第2の具
体例について説明する。図14に示すように、本発明の
第2の具体例では、図1の装置間で送受信するための動
作制御信号入力回路14と動作信号出力回路13とを独
立した専用回路ではなく、テストピン部3の一部を使用
するように構成したものである。
【0063】即ち、この2の具体例においては、テスト
ピン部3の一部のピンは、マスター装置1Aとスレーブ
装置1Bの間で動作制御信号を送受信するための動作制
御信号用ピン3Aとして使用され、その他のピンは半導
体集積回路5との送受信のための半導体集積回路用ピン
3Bとして用いられる。その他の構成要素は図1と同一
のため、説明は省略する。また、同期の手順も次に説明
する動作制御信号用ピン3Aのドライブとストローブの
オフセットを変更する以外は同一である。
【0064】装置間の動作制御信号の伝達をテストピン
部3の一部のピンを使用した場合、第1の具体例で説明
したドライブおよびストローブのオフセットタイミング
を前提に、マスター装置1Aとスレーブ装置1Bの動作
信号送受信部の遅延時間を考慮したオフセットの設定が
必要となる。これを図15により説明する。第1にマス
ター装置1Aから送られる動作制御信号をスレーブ装置
1Bでストローブする場合を説明する。マスター装置1
Aにおいて、半導体集積回路用ピン3Bと動作制御信号
用ピン3Aが同一のタイミングでドライブするようにオ
フセット設定されているものとすると、スレーブ装置1
Bの動作制御用ピン3Aのストローブタイミングは自装
置のドライブタイミングを基準として 2tb−(ta+tb−tc)=tb+tc−ta のオフセットを設定することになる。
【0065】第2にスレーブ装置1Bから送られる動作
制御信号をマスター装置1Aでストローブする場合を説
明する。スレーブ装置1Bにおいて、半導体集積回路用
ピン3Bと動作制御信号用ピン3Aが同一のタイミング
でドライブするようにオフセット設定されているものと
すると、マスター装置1Aの動作制御用ピン3Aのスト
ローブタイミングは自装置のドライブタイミングを基準
として、 Td+2ta−(ta+tb−tc)=Td+ta−t
b+tc のオフセットを設定することになる。
【0066】具体的な試験装置の構成として、図10の
ような装置間遅延時間を持った例で計算すると、ta=
10ns,tb=20ns、tc=15ns,Td=1
0nsであるから、スレーブ装置1Bの動作制御用ピン
3Aのストローブタイミングは tb+tc−ta=25ns のオフセットを設定することになり、マスター装置1A
の動作制御用ピン3Aのストローブタイミングは、 Td+ta−tb+tc=15ns のオフセットを設定することになる。
【0067】以上に述べたように、第2の具体例では、
装置間の動作制御信号の送受信にテストピン部を使用す
ることができ、動作制御信号の入出力回路を持たない試
験装置であっても、他の試験装置と同期させて、半導体
集積回路に対して試験を実行することが可能となる。 (第3の具体例)次に、本発明の第3の具体例について
説明する。
【0068】第3の具体例では、半導体集積回路から出
力される信号のうち、定められたテストベクタアドレス
において、マスター装置に対して出力される信号の内容
に応じて、マスター装置及びスレーブ装置夫々における
その後のテストベクタの実行内容が変化するような条件
分岐を含んだテストベクタを用いる場合、マスター装置
及びスレーブ装置の実行テストベクタアドレスの同期を
保持する方法を説明する。
【0069】この具体例の構成は、第1の具体例と同一
なので説明は省略する。この具体例の動作は、図16に
示す手順により成り立つ。この手順開始の前提条件とし
て、第1の具体例で説明した手順により、マスター装置
1Aとスレーブ装置1Bのテストベクタは同期して実行
されているものとする。両装置はテストベクタが同期し
た時、試験開始(ステップB1及びステップC1)さ
れ、所定のテストベクタを実行(ステップB2及びステ
ップC2)した後に、ループテストベクタの処理を始め
る。ここまでは両装置とも同じ内容の処理を行う。
【0070】これ以降の条件分岐を有する装置の処理フ
ローを説明する。1回目のループテストベクタを実行
(ステップB3)した後で、半導体集積回路から受信し
たテストベクタから分岐条件を満たしたかを判定する
(ステップB4)。分岐条件が満たされていない場合、
相手装置に動作制御信号を送信することはせず、相手装
置が動作制御信号をストローブし、ストローブ結果の判
定を行う時間を考慮したウエイト処理(ステップB5)
を行う。このウエイト処理の後にループベクタを規定回
数実行したかを判定(ステップB6)し、規定回数に不
足ならカウント数を1増加させループテストベクタを再
度実行(ステップB3)する。この時のループテストベ
クタの実行時刻はウエイト処理(ステップB5)により
相手装置と同期している。また、規定回数に達していれ
ば、規定のループ回数内に次のテストベクタを実行する
条件を満たさなかったと判定し、テスト終了の処理(ス
テップB7)を行う。
【0071】分岐条件が満たされている場合、相手装置
に対し動作制御信号を送信する(ステップB8)。次
に、相手装置が動作制御信号をストローブしてストロー
ブ結果の判定を行う時間を考慮したウエイト処理(ステ
ップB9)を行った後、次のテストベクタを実行(ステ
ップB10)する。この時の次のテストベクタの実行時
刻はウエイト処理(ステップB9)により相手装置と同
期している。
【0072】一方の条件分岐を有する装置からの動作制
御信号を受け取る装置の処理フローを説明する。1回目
のループテストベクタを実行(ステップC3)した後で
相手装置が動作制御信号を送信するまでのウエイト処理
(ステップC4)を行い、続いて動作制御信号のストロ
ーブ(ステップC5)を行う。次に、このストローブ結
果から相手装置からの動作要求信号の有無の判定(ステ
ップC6)を行う。
【0073】動作要求信号が無かったと判定した場合、
次にループベクタを規定回数実行したかを判定(ステッ
プC7)し、規定回数に不足ならカウント数を1増加さ
せループテストベクタを再度実行(ステップC3)す
る。この時のループテストベクタの実行時刻は相手装置
のウエイト処理(ステップB5)により同期している。
また、規定回数に達していれば、相手装置が規定のルー
プ回数内に次のテストベクタを実行する条件を満たさな
かったと判定し、テスト終了の処理(ステップC8)を
行う。
【0074】動作要求信号が有ったと判定した場合、次
の新しいテストベクタを実行(ステップC9)する。こ
の時のテストベクタの実行時刻は相手装置のウエイト処
理(ステップB9)により同期している。次に、分岐判
定を行う装置と、相手側装置のプログラムを図17に示
す。図17において、TSTはテストベクタの実行処理
を示す。
【0075】TBUはテストベクタの結果による分岐判
定処理を示す。CNTはループカウントが規定回数に達
したかを判定し、不足時にカウントを1増加させ、所定
のアドレスにジャンプする処理を示す。ENDはテスト
終了処理を示す。RQは相手装置への動作制御指示信号
の送信処理を示す。
【0076】DMYは時間調整のためのNOP処理を示
す。STBは相手装置からの動作制御信号のストローブ
処理を示す。BMは動作制御信号のストローブ結果が期
待値と一致の場合、ジャンプする処理を示す。JMPは
無条件のジャンプ処理を示す。
【0077】また、#はアドレスを示す。各イベントの
処理時間はTとし、TBU,CNT,BM,JMP処理
による待ち時間は発生しないものとする。また、条件分
岐を行う装置のジャンプ処理の飛び先として、TBU処
理(アドレス#N)の飛び先はDMY処理(#P)、J
MP処理(#N+3)の飛び先はTST処理(#Q)、
CNT処理(#P+4)の飛び先はTST処理(#M+
1)とする。
【0078】一方の相手装置のジャンプ処理において、
BM処理(アドレス#N+3)の飛び先はTST処理
(#Q)、CNT処理(#N+5)の飛び先はTST処
理(#M+1)とする。図18は、図17のプログラム
を各ステップの時間経過順に並べたものであり、Ti1
〜Ti14、Tj1〜Tj14は、各ステップの処理時
刻を示す。ここでは、両装置の処理ステップは同期して
おり、テスト開始後は同じアドレスのテストベクタが実
行されているものとし、条件分岐を行う装置を装置A、
相手装置を装置Bとして時間経過に従って説明する。一
部のDMY処理は説明を省略する。
【0079】装置Aでの時間経過は以下のようになる。 ・時刻Ti1において、1回目のループテストベクタ
(アドレス#N−1)を実行する。 ・時刻Ti2にはTBU処理(アドレス#N)を行い、
分岐条件が満たされなければ、次はDMY処理(アドレ
ス#P)を行う。これ以後、装置Aは相手装置Bとの時
間調整のためにDMY処理(アドレス#P+1から#P
+3)を時刻Ti6まで繰り返す。 ・時刻Ti7では、CNT処理(アドレス#P+4)を
行い、ループカウンタを1つ繰り上げる。 ・時刻Ti8では、再度TST処理(アドレス#N−
1)を行う。 ・時刻Ti9では、再度TBU処理(アドレス#N)を
行う。このときは分岐条件が満足されたものとする。 ・時刻Ti10では、RQ処理(アドレス#N+1)よ
り動作制御信号を相手装置Bに送信する。 ・時刻Ti12では、JMP処理により無条件に次のテ
ストへジャンプする。 ・時刻Ti13以降では新しいTST処理(アドレス#
Q以降)を実行する。
【0080】装置Bでの時間経過は以下のようになる。 ・時刻Tj1において、1回目のループテストベクタ
(アドレス#N−1)を実行する。 ・時刻Tj3にはSTB処理(アドレス#N+1)を行
うが、動作制御信号は装置Aからは送信されていない。 ・時刻Tj5にはBM処理(アドレス#N+3)を行
う。時刻Tj3にて動作制御信号がストローブ出来てい
ないので、ジャンプは行われない。 ・時刻Tj7では、CNT処理(アドレス#N+5)を
行い、ループカウンタを1つ繰り上げる。 ・時刻Tj8では、再度TST処理(アドレス#N−
1)を行う。 ・時刻Tj10では、再度STB処理(アドレス#N+
1)を行う。このときは装置Aからの動作制御信号をス
トローブする。 ・時刻Tj12では、BM処理(アドレス#N+3)を
行う。今度は時刻Tj10にて動作制御信号がストロー
ブ出来たので、ジャンプは行う。 ・時刻Tj13以降では新しいTST処理(アドレス#
Q以降)を実行する。
【0081】以上に説明したように、この具体例では、
テストベクタの実行内容が途中から変わるような条件分
岐を含む内容であっても、複数の試験装置は同期を保っ
た状態で試験が可能となる。このように、この具体例
は、前記マスター装置が、前記マスター装置のテストピ
ンと接続されている前記被試験半導体集積回路から出力
される電気信号の状態を検出し、前記電気信号の状態に
応じて定められたテストベクタアドレスに制御を移すと
き、前記マスター装置が前記スレーブ装置に対して第1
の動作制御信号を出力し、前記マスター装置が予め定め
られたテストベクタ数を経過させた後、予め定められた
テストベクタアドレスに制御を移し、前記スレーブ装置
が定められたテストベクタアドレスにおいて前記第1の
動作制御信号の検出を試み、前記スレーブ装置が前記第
1の動作制御信号の検出に成功した場合、定められたテ
ストベクタ数を経過させた後、予め定められたテストベ
クタアドレスに制御を移し、前記スレーブ装置が前記第
1の動作制御信号の検出に失敗した場合、定められたテ
ストベクタ数を経過させ、再度前記第1の動作制御信号
の検出を行うように構成したことを特徴とするものであ
る。
【0082】また、テストベクタアドレスの分岐を、半
導体集積回路からスレーブ装置に対して出力される信号
に対して行う場合でも、マスター装置とスレーブ装置の
役割を交換することにより、同様の処理手順で実現する
ことが可能である。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の試験装置
および試験方法によれば、既存の試験装置に新たな機能
の増設や変更をすることなしに、複数台の試験装置を同
期させることで単独の試験装置では不足する機能を補完
して半導体集積回路の試験を行うことが出来るから、試
験装置への投資金額を抑え、テストコストを抑制する効
果が得られる。
【0084】また、各試験装置は単独で自律的に半導体
集積回路を試験する機能を保持しているので、半導体集
積回路となる半導体回路の種類や回路内容が変わって
も、試験装置の組み合わせを変えることで対応が可能と
なり、試験装置の稼働率の低下を抑制する効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1の具体例の構成を示す
ブロック図、(b)はマスター装置のテストベクタとス
レーブ装置のテストベクタとの位相の関係を説明する図
である。
【図2】従来の技術における試験装置のブロック図であ
る。
【図3】従来の技術におけるメモリ試験機能を追加した
場合の試験装置のブロック図である。
【図4】従来の技術におけるメモリ試験機能を追加した
場合の試験装置のブロック図である。
【図5】本発明の第1の具体例おける制御の手順を示す
フローチャートである。
【図6】本発明の第1の具体例の構成における接続関係
を示す図である。
【図7】本発明の第1の具体例における各装置のタイミ
ング関係を説明する図である。
【図8】本発明の第1の具体例における正常時の制御状
態を時間経過にしたがって説明する図である。
【図9】本発明の第1の具体例における異常時の制御状
態を時間経過にしたがって説明する図である。
【図10】図6の具体的な例を示す図である。
【図11】本発明の第1の具体例の制御プログラムの一
例を示す図である。
【図12】図11の制御プログラムの処理経過を時間順
に示す図である。
【図13】本発明の第1の具体例におけるTdを加味し
た各装置のタイミング関係を示す図である。
【図14】本発明の第2の具体例の構成を示す図であ
る。
【図15】本発明の第2の具体例における各装置のタイ
ミング関係を示す図である。
【図16】本発明の第3の具体例における制御の手順を
示すフローチャートである。
【図17】本発明の第3の具体例における制御プログラ
ムの一を示す図である。
【図18】図17の制御プログラムの処理経過を時間順
に示す図である。
【符号の説明】
1 試験装置 1A マスター装置 1B スレーブ装置 2 主制御部 3 テストピン部(テストピン) 4 電源部 5 半導体集積回路 7 ALPG 8 メモリ試験用のカード 9 A/D−D/A変換部 10 アナログ制御部 11 クロック出力回路 12 外部クロック同期回路 13 動作制御信号出力回路 14 動作制御信号入力回路 15 信号送信受信部 3A 動作制御信号用のテストピン部 3B 半導体集積回路用のテストピン部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/28 - 31/319

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスター装置と、前記マスター装置に接
    続されるスレーブ装置とからなる半導体集積回路試験装
    置であって、 前記マスター装置は、基準クロック信号を前記スレーブ
    装置に出力する基準クロック信号出力回路と、前記スレ
    ーブ装置との動作を制御する制御信号を前記スレーブ装
    置に出力する動作制御信号出力回路と、前記スレーブ装
    置からの動作制御信号を受信する動作制御信号入力回路
    と、被試験半導体集積回路を試験するためのテストピン
    とを具備し、 前記スレーブ装置は、前記マスター装置からの基準クロ
    ック信号を入力させると共に、前記基準クロック信号に
    同期したクロック信号を生成するための外部クロック同
    期回路と、マスター装置との動作を制御する制御信号を
    前記マスター装置から受信する動作制御信号入力回路
    と、前記マスター装置との動作を制御する制御信号を前
    記マスター装置に出力する動作制御信号出力回路と、被
    試験半導体集積回路を試験するためのテストピンとを具
    備し、 前記スレーブ装置が前記基準クロック信号に対して同期
    動作し、前記マスター装置とスレーブ装置とが、同時に
    1つあるいは複数の被試験半導体集積回路を試験する
    めの半導体集積回路の試験装置であり、 前記マスター装置及びスレーブ装置のテスト信号の位相
    差が、前記被試験半導体集積回路の信号受信端におい
    て、テストベクタの整数倍になるように調整する ことを
    特徴とする半導体集積回路の試験装置。
  2. 【請求項2】 マスター装置及びスレーブ装置のテスト
    信号の位相差が、前記被試験半導体集積回路の信号受信
    端において、テストベクタの整数倍になるように調整し
    た後、マスター装置のテストベクタとスレーブ装置のテ
    ストベクタとを繰り返し実行することで、前記マスター
    装置のテストベクタの先頭アドレスとスレーブ装置のテ
    ストベクタの先頭アドレスとを同期させるように構成し
    たことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路の試
    験装置。
  3. 【請求項3】 前記マスター装置が定められたテストベ
    クタアドレスにおいて、前記スレーブ装置に対して第1
    の動作制御信号を出力し、前記スレーブ装置が定められ
    たテストベクタアドレスにおいて、前記第1の動作制御
    信号の検出を 試み、前記スレーブ装置が前記第1の動作
    制御信号の検出に成功した場合、前記スレーブ装置が定
    められたテストベクタアドレスにおいて、前記マスター
    装置に対して第2の動作制御信号を出力すると共に、前
    記スレーブ装置が定められたテストベクタ数を経過させ
    た後、あらかじめ定められたテストベクタアドレスに制
    御を移し、 前記マスター装置が定められたテストベクタアドレスに
    おいて、前記第2の動作制御信号の検出を試み、前記マ
    スター装置が前記第2の動作制御信号の検出に成功した
    場合、前記マスター装置は定められたテストベクタ数を
    経過させた後、予め定められたテストベクタアドレスに
    制御を移すことで、前記マスター装置及び前記スレーブ
    装置の夫々が実行するテストプログラムの同一ベクタア
    ドレスにおいて出力されたテスト信号が、前記被試験半
    導体集積回路の信号受信端において同時に到達するよう
    にテストベクタアドレスを調整し、 前記マスター装置が、前記第2の動作制御信号の検出に
    失敗した場合、定められたテストベクタ数を経過させた
    後、前記マスター装置は、前記スレーブ装置に対して、
    前記第1の動作制御信号を出力する前記の一連の動作を
    繰り返し、 前記スレーブ装置が、前記第1の動作制御信号の検出に
    失敗した場合、前記スレーブ装置は、前記マスター装置
    に対して第2の動作制御信号を出力しないまま、定めら
    れたテストベクタ数を経過させた後、前記スレーブ装置
    が前記マスター装置からの第1の動作制御信号の検出を
    試みる前記の一連の動作を繰り返すことで、前記マスタ
    ー装置のテストベクタの先頭アドレスとスレーブ装置の
    テストベクタの先頭アドレスとを同期させるように構成
    したことを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路の
    試験装置。
  4. 【請求項4】 前記マスター装置が、前記マスター装置
    のテストピンと接続されている前記被試験半導体集積回
    路から出力される電気信号の状態を検出し、前記電気信
    号の状態に応じて定められたテストベクタアドレスに制
    御を移すとき、前記マスター装置が前記スレーブ装置に
    対して第1の動作制御信号を出力し、前記マスター装置
    が予め定められたテストベクタ数を経過させた後、予め
    定められたテストベクタアドレスに制御を移し、前記ス
    レーブ装置が定められたテストベクタアドレスにおいて
    前記第1の動作制御信号の検出を試み、前記スレーブ装
    置が前記第1の動作制御信号の検出に成功した場合、定
    められたテストベクタ数を経過させた後、予め定められ
    たテストベクタアドレスに制御を移し、前記スレーブ装
    置が前記第1の動作制御信号の検出に失敗した場合、定
    められたテストベクタ数を経過させるように構成したこ
    とを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路の試験装
    置。
  5. 【請求項5】 前記スレーブ装置が、前記スレーブ装置
    のテストピンと接続されている前記被試験半導体集積回
    路から出力される電気信号の状態を検出し、前記電気信
    号の状態に応じて定められたテストベクタアドレスに制
    御を移すとき、前記スレーブ装置が前記マスター装置に
    対して第2の動作制御信号を出力し、前記スレーブ装置
    が予め定められたテストベクタ数を経過させた後、予め
    定められたテストベクタアドレスに制御を移し、前記マ
    スター装置が定められたテストベクタアドレスにおいて
    前記第2の動作制御信号の検出を試み、前記マスター装
    置が前記第2の動作制御信号の検出に成功した場合、定
    められたテストベクタ数を経過させた後、予め定められ
    たテストベクタアドレスに制御を移し、前記マスター装
    置が前記第2の動作制御信号の検出に失敗した場合、定
    められたテストベクタ数を経過させるように構成したこ
    とを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路の試験装
    置。
  6. 【請求項6】 前記マスター装置が、前記マスター装置
    のテストピンと接続されている前記被試験半導体集積回
    路から出力される電気信号の状態を検出し、前記電気信
    号の状態に応じて定められたテストベクタアドレスに制
    御を移すとき、前記マスター装置が前記スレーブ装置に
    対して第1の動作制御信号を出力し、前記マスター装置
    が予め定められたテストベクタ数を経過させた後、予め
    定められたテストベクタアドレスに制御を移し、前記ス
    レーブ装置が定められたテストベクタアドレスにおいて
    前記第1の動作制御信号の検出を試み、前記スレーブ装
    置が前記第1の動作制御信号の検出に成功した場合、定
    められたテストベクタ数を経過させた後、予め定められ
    たテストベクタアドレスに制御を移し、前記スレーブ装
    置が前記第1の動作制御信号の検出に失敗した場合、定
    められたテストベクタ数を経過させ、 前記スレーブ装置が、前記スレーブ装置のテストピンと
    接続されている前記被 試験半導体集積回路から出力され
    る電気信号の状態を検出し、前記電気信号の状態に応じ
    て定められたテストベクタアドレスに制御を移すとき、
    前記スレーブ装置が前記マスター装置に対して第2の動
    作制御信号を出力し、前記スレーブ装置が予め定められ
    たテストベクタ数を経過させた後、予め定められたテス
    トベクタアドレスに制御を移し、前記マスター装置が定
    められたテストベクタアドレスにおいて前記第2の動作
    制御信号の検出を試み、前記マスター装置が前記第2の
    動作制御信号の検出に成功した場合、定められたテスト
    ベクタ数を経過させた後、予め定められたテストベクタ
    アドレスに制御を移し、前記マスター装置が前記第2の
    動作制御信号の検出に失敗した場合、定められたテスト
    ベクタ数を経過させるように構成したことを特徴とする
    請求項2記載の半導体集積回路の試験装置。
  7. 【請求項7】 マスター装置と、前記マスター装置に接
    続されるスレーブ装置とからなり、前記マスター装置
    は、基準クロック信号を前記スレーブ装置に出力する基
    準クロック信号出力回路と、前記スレーブ装置との動作
    を制御する制御信号を前記スレーブ装置に出力する動作
    制御信号出力回路と、前記スレーブ装置からの動作制御
    信号を受信する動作制御信号入力回路と、被試験半導体
    集積回路を試験するためのテストピンとを具備し、前記
    スレーブ装置は、前記マスター装置からの基準クロック
    信号を入力させると共に、前記基準クロック信号に同期
    したクロック信号を生成するための外部クロック同期回
    路と、マスター装置との動作を制御する制御信号を前記
    マスター装置から受信する動作制御信号入力回路と、前
    記マスター装置との動作を制御する制御信号を前記マス
    ター装置に出力する動作制御信号出力回路と、被試験半
    導体集積回路を試験するためのテストピンとを具備し、
    前記スレーブ装置が前記基準クロック信号に対して同期
    動作し、前記マスター装置とスレーブ装置とが、同時に
    1つあるいは複数の被試験半導体集積回路を試験する半
    導体集積回路の試験方法であって、 前記マスター装置及びスレーブ装置のテスト信号の位相
    差が、前記被試験半導体集積回路の信号受信端におい
    て、テストベクタの整数倍になるように調整する第1の
    工程を含むことを特徴とする半導体集積回路の試験にお
    けるタイミング調整方法。
  8. 【請求項8】 前記マスター装置のテストベクタとスレ
    ーブ装置のテストベ クタとを繰り返し実行することで、
    前記マスター装置のテストベクタの先頭アドレスとスレ
    ーブ装置のテストベクタの先頭アドレスとを同期させる
    第2の工程を含むことを特徴とする請求項7記載の半導
    体集積回路の試験におけるテストベクタアドレス調整方
    法。
  9. 【請求項9】 前記第2の工程は、前記マスター装置が
    定められたテストベクタアドレスにおいて、前記スレー
    ブ装置に対して第1の動作制御信号を出力し、前記スレ
    ーブ装置が定められたテストベクタアドレスにおいて、
    前記第1の動作制御信号の検出を試み、前記スレーブ装
    置が前記第1の動作制御信号の検出に成功した場合、前
    記スレーブ装置が定められたテストベクタアドレスにお
    いて、前記マスター装置に対して第2の動作制御信号を
    出力すると共に、前記スレーブ装置が定められたテスト
    ベクタ数を経過させた後、あらかじめ定められたテスト
    ベクタアドレスに制御を移し、 前記マスター装置が定められたテストベクタアドレスに
    おいて、前記第2の動作制御信号の検出を試み、前記マ
    スター装置が前記第2の動作制御信号の検出に成功した
    場合、前記マスター装置は定められたテストベクタ数を
    経過させた後、予め定められたテストベクタアドレスに
    制御を移すことで、前記マスター装置及び前記スレーブ
    装置の夫々が実行するテストプログラムの同一ベクタア
    ドレスにおいて出力されたテスト信号が、前記被試験半
    導体集積回路の信号受信端において同時に到達するよう
    にテストベクタアドレスを調整し、 前記マスター装置が、前記第2の動作制御信号の検出に
    失敗した場合、定められたテストベクタ数を経過させた
    後、前記マスター装置は、前記スレーブ装置に対して、
    前記第1の動作制御信号を出力する前記の一連の動作を
    繰り返し、 前記スレーブ装置が、前記第1の動作制御信号の検出に
    失敗した場合、前記スレーブ装置は、前記マスター装置
    に対して第2の動作制御信号を出力しないまま、定めら
    れたテストベクタ数を経過させた後、前記スレーブ装置
    が前記マスター装置からの第1の動作制御信号の検出を
    試みる前記の一連の動作を繰り返すことで、前記マスタ
    ー装置のテストベクタの先頭アドレスとスレーブ装置の
    テストベクタの先頭アドレスとを同期させることを特徴
    とする請求項8記載の半導体集積回路の試験におけるテ
    ストベクタアドレス調整方法。
  10. 【請求項10】 マスター装置と、前記マスター装置に
    接続されるスレーブ装置とからなり、前記マスター装置
    は、基準クロック信号を前記スレーブ装置に出力する基
    準クロック信号出力回路と、前記スレーブ装置との動作
    を制御する制御信号を前記スレーブ装置に出力する動作
    制御信号出力回路と、前記スレーブ装置からの動作制御
    信号を受信する動作制御信号入力回路と、被試験半導体
    集積回路を試験するためのテストピンとを具備し、前記
    スレーブ装置は、前記マスター装置からの基準クロック
    信号を入力させると共に、前記基準クロック信号に同期
    したクロック信号を生成するための外部クロック同期回
    路と、マスター装置との動作を制御する制御信号を前記
    マスター装置から受信する動作制御信号入力回路と、前
    記マスター装置との動作を制御する制御信号を前記マス
    ター装置に出力する動作制御信号出力回路と、被試験半
    導体集積回路を試験するためのテストピンとを具備し、
    前記スレーブ装置が前記基準クロック信号に対して同期
    動作し、前記マスター装置とスレーブ装置とが、同時に
    1つあるいは複数の被試験半導体集積回路を試験する半
    導体集積回路の試験方法であって、 前記マスター装置及びスレーブ装置のテスト信号の位相
    差が、前記被試験半導体集積回路の信号受信端におい
    て、テストベクタの整数倍になるように調整する第1の
    工程と、 前記マスター装置のテストベクタとスレーブ装置のテス
    トベクタとを繰り返し実行することで、前記マスター装
    置のテストベクタの先頭アドレスとスレーブ装置のテス
    トベクタの先頭アドレスとを同期させる第2の工程とを
    含み、 前記第2の工程は、前記マスター装置が定められたテス
    トベクタアドレスにおいて、前記スレーブ装置に対して
    第1の動作制御信号を出力し、前記スレーブ装置が定め
    られたテストベクタアドレスにおいて、前記第1の動作
    制御信号の検出を試み、前記スレーブ装置が前記第1の
    動作制御信号の検出に成功した場合、前記スレーブ装置
    が定められたテストベクタアドレスにおいて、前記マス
    ター装置に対して第2の動作制御信号を出力すると共
    に、前記スレーブ装置が定められたテストベクタ数を経
    過させた後、あらかじめ定められたテストベクタアドレ
    スに制御を移し、 前記マスター装置が定められたテストベクタアドレスに
    おいて、前記第2の動 作制御信号の検出を試み、前記マ
    スター装置が前記第2の動作制御信号の検出に成功した
    場合、前記マスター装置は定められたテストベクタ数を
    経過させた後、予め定められたテストベクタアドレスに
    制御を移すことで、前記マスター装置及び前記スレーブ
    装置の夫々が実行するテストプログラムの同一ベクタア
    ドレスにおいて出力されたテスト信号が、前記被試験半
    導体集積回路の信号受信端において同時に到達するよう
    にテストベクタアドレスを調整し、 前記マスター装置が、前記第2の動作制御信号の検出に
    失敗した場合、定められたテストベクタ数を経過させた
    後、前記マスター装置は、前記スレーブ装置に対して、
    前記第1の動作制御信号を出力する前記の一連の動作を
    繰り返し、 前記スレーブ装置が、前記第1の動作制御信号の検出に
    失敗した場合、前記スレーブ装置は、前記マスター装置
    に対して第2の動作制御信号を出力しないまま、定めら
    れたテストベクタ数を経過させた後、前記スレーブ装置
    が前記マスター装置からの第1の動作制御信号の検出を
    試みる前記の一連の動作を繰り返すことで、前記マスタ
    ー装置のテストベクタの先頭アドレスとスレーブ装置の
    テストベクタの先頭アドレスとを同期させることを特徴
    とする半導体集積回路の試験方法。
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