JP3271339B2 - 磁気ブリッジ式センサ - Google Patents

磁気ブリッジ式センサ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガス中の酸素を検出
定量する酸素センサに関し、特に、酸素の磁化率が他の
多くのガスに比べて大変大きいという性質を利用した磁
気式酸素計に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気式酸素分析計は従来より存在する
が、この磁気式酸素分析計は、磁極間に熱線素子を配置
しておき、酸素の磁化により生じる磁気風による熱線素
子の冷却効果によって熱線素子の温度を変化させ、結果
として、酸素濃度を測定しようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁気式酸素分析
計は、上記の原理で動作するので、ガスの密度、比熱、
粘度によって検出感度が影響を受ける。従って、ガス中
の酸素以外の共存ガス成分濃度が変化するとそれに応じ
て検出感度も影響を受けるという問題点がある。また、
熱線素子の時定数によって応答時間が制約されるなどの
問題点もある。
【0004】ここで、磁束計などの磁気センサによっ
て、磁極間に配置した測定ガスの磁気抵抗の変化分を直
接的に検出する方法も考えられなくはない。しかし、酸
素の磁化率が他の多くのガスより大きいとは言え、その
絶対値が十分な値である訳ではないので、磁気センサに
おいてバックグランド値中の僅かな変化を読み取ること
は実際上困難であり、従って、この方法は実用性に欠け
るものである。
【0005】この発明は、この問題点に着目してなされ
たものであって、酸素の磁化による磁気風を必要とせ
ず、しかも実用性に優れた磁気ブリッジ式センサを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する
為、この発明に係る磁気ブリッジ式センサは、U字型形
状のマグネットと、このマグネットのN磁極とS磁極間
であって、N磁極とS磁極に渡って互いに間隔を置いて
並列に配置された第1の磁気回路及び第2の磁気回路
と、この第1及び第2の磁気回路間に配置されて磁束量
を検出する磁束検出部とを備える磁気ブリッジ式センサ
であって、前記第1及び第2の磁気回路の少なくとも一
方側は、磁化により磁気抵抗が変化しうる測定対象物を
含んで構成されることを特徴としている。
【0007】ここで、磁気回路の具体的構成は、特に限
定されないが、例えば、測定対象物と比較対象物の直列
回路とすれば良い。そして、第1と第2の磁気回路、及
び、磁束検出部で、例えば、磁気ブリッジ回路を構成す
れば良い。そして、測定対象物の中に被検出対象物(例
えば、酸素)が存在しない場合には、磁検出部での検
出磁束が所定値(例えば、ゼロ)になるように設定して
おく。
【0008】
【作用】かかる状態において、測定対象物中に被検出対
象物が存在するようになると、少なくとも一方側の磁気
回路は磁気抵抗が変化して、磁検出部での検出磁束値
が変化するので、この結果に基づいて被検出対象物(例
えば、酸素)の検出と定量とを行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、実施例に基づいて、この発明を更に詳
細に説明する。図1は、この発明の一実施例である磁気
ブリッジ式酸素センサの構成を示す概略図である。この
磁気ブリッジ式酸素センサは、U字型形状のマグネット
MGと、このマグネットMGのN極とS極間に形成され
る第1と第2の磁気回路1,2と、この第1と第2の磁
気回路1,2間に配置される磁束測定センサDとで構成
されている。
【0010】第1の磁気回路1は、測定ガスチャンバM
1と、検出磁極i1と、比較物質チャンバR1とで構成
されて、マグネットMGのN−S磁極間での磁路を形成
している。また、第2の磁気回路2は、比較物質チャン
バR2と、検出磁極i2と、測定ガスチャンバM2とで
構成されて、マグネットMGのN−S磁極間での別の磁
路を形成している。
【0011】ここで、測定ガスチャンバM1,M2に
は、測定対象となるガスが満たされて流通している。比
較物質チャンバR1とR2には、同じ比較物質が満たさ
れており、この物質の磁化率は、測定ガス中の酸素濃度
がゼロの場合の磁化率にほぼ等しくなるよう選択されて
いる。なお、非磁性物質の多くは酸素の磁化率に比べて
小さく、且つ大差がないので、実際上、比較物質の選択
の幅は広い。
【0012】次に、以上の構成からなる磁気ブリッジ式
酸素センサについて、その動作内容を説明する。第1と
第2の磁気回路1,2中の物質は、それぞれを通過する
磁束密度に比例して磁化されるので、検出磁極i1、i
2には、この磁化に応じた磁位が生じることになる。つ
まり、第1と第2の磁気回路1,2の磁束は、測定ガス
や比較物質中を通過するので、各磁束は、測定ガスと比
較物質の磁化の大きさ(すなわち、これと反比例する磁
気抵抗の大きさ)に応じて変化することになる。
【0013】ここで、測定ガス中に酸素が存在しない
と、測定ガスチャンバM1と比較物質チャンバR2、及
び、比較物質チャンバR1と測定ガスチャンバM1は、
それぞれ同様に磁化されるので、検出磁極i1,i2の
磁位は同じ値となる。一方、測定ガス中に酸素が存在す
ると、その酸素濃度に反比例して磁気抵抗が減少するの
で、検出磁極i1の磁位はN極側に移動し、検出磁極i
2の磁位はS極側に移動することになる。このようにし
て、検出磁極i1,i2間に磁位差が生じると、磁束測
定センサDには前記磁位差に比例した磁束が発生するの
で、この発生磁束量をもって測定ガス中の酸素を検出定
量が可能となる。
【0014】以上の動作により明らかなように、磁束測
定センサDを貫通する磁束は、測定ガスの磁気抵抗の変
化に基づくものだけであるので、この装置では、マグネ
ットMGのN−S磁極間の磁束などのバックグランドの
影響を受けることがない。図2は、この発明の別の実施
例である磁気ブリッジ式酸素センサの概略図を図示した
ものである。この装置の場合には、測定ガスチャンバM
2を設けず、測定ガスチャンバM1と比較物質チャンバ
R1とでブリッジ回路を構成している点に特徴がある。
この装置の場合、測定ガスチャンバが一つであるので、
磁束測定センサDを貫通する磁束量が半分となり、その
分だけ感度が低下するが、構成が簡単であるという利点
がある。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る磁
気ブリッジ式センサは、検出対象物(例えば酸素)の磁
気的性質を利用しながらも、従来装置のように熱線素子
を用いないので、原理上、測定対象物中の他の成分から
の影響をあまり受けない。また、応答時間は、測定対象
物の入れ換えに必要な時間だけであるので、熱線素子を
利用する場合のような熱応答時間を必要とせず、高速応
答のセンサを得ることができる。
【0016】また、第1と第2の磁気回路と磁束検出部
とによってブリッジ回路を形成し、被検出対象物が存在
しない状態でこれを平衡させておけば、第1と第2の磁
気回路の磁束が大きい場合にもその影響を受けることが
なく、被検出対象物の存在による僅かな変化量を誤りな
く検出することができる。そして、磁束検出部は、ゼロ
点の変化要因となるバックグランドから開放されるの
で、ゼロ点の変化の少ないセンサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である磁気ブリッジ式酸素
センサの構成を示す概略図である。
【図2】この発明の別の実施例である磁気ブリッジ式酸
素センサの構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 第1の磁気回路 2 第2の磁気回路 D 磁束測定センサ M1,M2 測定ガスチャンバ R1,R2 比較物質チャンバ i1,i2 検出磁極 MG マグネット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】U字型形状のマグネットと、このマグネッ
    トのN磁極とS磁極間であって、N磁極とS磁極に渡っ
    て互いに間隔を置いて並列に配置された第1の磁気回路
    及び第2の磁気回路と、この第1及び第2の磁気回路間
    に配置されて磁束量を検出する磁束検出部とを備える磁
    気ブリッジ式センサであって、前記第1及び第2の磁気
    回路の少なくとも一方側は、磁化により磁気抵抗が変化
    しうる測定対象物を含んで構成されることを特徴とする
    磁気ブリッジ式センサ。
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