JP3270769B2 - プラスチック製品の二色成形方法 - Google Patents

プラスチック製品の二色成形方法

Info

Publication number
JP3270769B2
JP3270769B2 JP17254392A JP17254392A JP3270769B2 JP 3270769 B2 JP3270769 B2 JP 3270769B2 JP 17254392 A JP17254392 A JP 17254392A JP 17254392 A JP17254392 A JP 17254392A JP 3270769 B2 JP3270769 B2 JP 3270769B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sprue
mold
color
runner
nozzles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17254392A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0671694A (ja
Inventor
藤 秀 男 伊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanko Co Ltd
Original Assignee
Sanko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanko Co Ltd filed Critical Sanko Co Ltd
Priority to JP17254392A priority Critical patent/JP3270769B2/ja
Publication of JPH0671694A publication Critical patent/JPH0671694A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3270769B2 publication Critical patent/JP3270769B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、プラスチック製品の二色
形成方法に関するものである。
【0002】
【発明の技術的背景】食品をはじめとし、商品の保管あ
るいは運搬用容器として広く利用されているプラスチッ
ク製コンテナの中には、容器を左右方向に色分けし、こ
れにより、容器の向きを視覚で識別できるようにしたも
のがある。
【0003】ところで、二色の樹脂をキャビティ内に充
填させる場合には、別々の射出装置が必要となる。一般
に、このような二色成形を行うに際し、これら各射出装
置のシリンダを平行に配置すると、射出装置が大きいこ
とから、金型との取合い部の近辺に充分な設置スペース
を確保しなければならない。
【0004】また、金型が小さい場合には、シリンダ先
端からゲートまでの長さが長くなり、その分のランナが
必要となり、熱影響を受け易くなる。このような点に鑑
み、特開昭60−19515号公報に記載された図3の
従来例のように、2つの射出装置の各シリンダを延長線
上で交差するように配置したものもある。このような方
法によれば、金型近傍の設置スペースは少なくて良く、
しかも、ランナの長さは短くて良い。
【0005】しかしながら、このような方法によって
も、以下のような問題がある。すなわち、射出装置15
a、15bの各シリンダは延長線上で交差する態様で配
置されているにも係わらず、固定基盤17内に配設され
たスプル18の端面は直角に形成されているため、ノズ
ル13a、13bと,スプル18に形成された通路12
a、12bとの取り合いが悪く、これにより、樹脂の流
れに乱れが生じ、場合によっては、漏れが発生する問題
があった。
【0006】また、二色成形用の2台の射出装置15
a、15bを単色成形用のものに切り換えて使用する場
合には、一旦、金型を分解し、スプル等を単色用のもの
に取り替えて再度金型を設置しなければならず、作業性
が悪く、改善が望まれていた。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記実情に鑑み、二色の樹脂
の流れを良好にし、しかも二色成形から単色成形に切り
換える場合であっても容易に行うことができるプラスチ
ック製品の二色成形方法を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【発明の概要】上記目的を達成するための、本発明は、
互いに異なる色に着色された熱可塑性樹脂を各々別個に
溶融する2つの加熱シリンダを装備し、これら加熱シリ
ンダのノズルから射出される異なる色の樹脂を、該ノズ
ルの先端に接合されるスプルの別々の通路を介してラン
ナに導き、該ランナからこれらの樹脂をキャビテイ に充
填し、該キャビティ内でこれらの樹脂同士を合流させて
一体成形するようにしたプラスチック製品の二色成形方
法において、前記加熱シリンダのノズルを射出方向が延
長線上で交叉するようにこれらを傾斜させて配置すると
ともに、前記スプルは、前記ランナに着脱自在な取付部
とこの取付部から突出した軸部とから形成し、さらに、
この軸部の先端に形成される前記ノズルとの係合部は前
記ノズルの軸方向に各々対向させて形成したことを特徴
としている。
【0009】係る方法によれば、交差する態様で配置さ
れたシリンダのノズルに対し、スプルの端面が対向して
配置されるので、ノズルとの取り合いが良い。したがっ
て、樹脂の流れも良くなる。また、単色成形を行う場合
には、このスプルを金型から着脱して、容易に単色用の
ものに取り替えることができる。この取替作業は金型を
分解しなくても、金型の外側で行うことができるので、
作業性は良好である。
【0010】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るプラスチック
製品の二色成形方法について、図面を参照しながら具体
的に説明する。
【0011】図1は、スタッキング・ネスティング型二
色コンテナ1の斜視図である。図2は、本実施例で用い
られる射出成形金型の縦断面図である。まず、本実施例
で成形される二色コンテナの形状について説明する。図
1において、二色コンテナ1は、底板部3とこの底板部
3の周縁部から立設された一対の側壁2c、2dと一対
の端側壁2a、2bとからなる。この二色コンテナ1
は、底板部3および側壁2c、2d上で合流線Lにより
二色に色分けされている。
【0012】本実施例では、上記のような二色コンテナ
1を、図2に示すようなコンテナ形状に対応するキャビ
ティを有する射出成形金型を用いて、二色の熱可塑性樹
脂を射出して一体成形する。
【0013】なお、本実施例において、色の異なる熱可
塑性樹脂を溶融する2つの加熱シリンダは、図3に示し
たものと同様に、2つのシリンダの射出方向が延長線上
で交叉するように配設されている。
【0014】図2に示す射出成形金型内には、可動金型
(雄型)21と固定金型(雌型)22とにより、上記の
ようなコンテナ1に対応する形状のキャビティ23が形
成されている。
【0015】固定金型22の一側には固定基盤24がボ
ルト25等により固着され、更に可動金型21と固定金
型22との間には、フランジ部を成形するためのスライ
ドコア26、27等が介在されている。
【0016】更に、固定基盤24の一側には、複数のガ
イドピン28および中央位置の位置決めブロック36等
により、ランナブロック29が位置決め固定されてい
る。ランナブロック29には、樹脂通路A、Bが形成さ
れている。
【0017】一方、固定基盤24の周囲には、複数個の
スペーサブロック30がボルト37等により固定設置さ
れ、これらスペーサブロック30を介して取付板31が
固定されている。
【0018】更に、取付板31の中心凹所31aには、
中央部に孔が形成されたロケートリング32が配設さ
れ、このロケートリング32の孔内にスプル33が嵌入
されている。
【0019】このスプル33は、後述するように全体と
して凸形状を呈しており、内部にランナブロック29の
樹脂通路A、Bに連通する樹脂通路A、Bを有してい
る。また、スプル33の底面には突出した突条40が形
成されており、この突条40をランナブロック29に形
成された凹部に嵌合させることにより、ランナブロック
29に位置決めされている。なお、スプル33の外周と
ロケートリング32の内孔との間には、若干の間隙が確
保され、この間隙によりヒータで加熱されたスプル33
の熱が金型側に逃げないようにしている。
【0020】このスプル33は、ボルトにより着脱自在
に固定されており、この図示しないボルトを外すことに
より、ランナブロック29から離反される。このように
着脱自在に取り付けられたスプル33は、2つのノズル
が先端に接合される軸部33aと、ランナブロック29
に着脱自在な取付部33bとからなっており、取付部3
3bには、シリンダー側からランナブロック29側に樹
脂が侵入するのを防止するためのフランジ41が設けら
れている。
【0021】本実施例において、このようなスプル33
の先端部分の形状は、以下のように形成されている。す
なわち、スプル33の先端部分は、斜めに配設された2
つのノズルと直角に対面するように、二方向に傾斜して
形成されている。
【0022】また、この傾斜して形成された各端面はノ
ズルとの係合部を構成するが、該係合部には、球面状の
凹所34a、34bがそれぞれ形成されている。これら
凹所34a、34bに、スプル33の樹脂通路A、Bの
一端が開口している。
【0023】また、上記固定基盤24および固定金型2
2間には、ランナブロック29の樹脂通路A、Bとキャ
ビティ23との間を連通するゲート部材39、40が適
宜箇所に配設されている。
【0024】なお、図2において、符号43は可動金型
21に固定された可動基盤を示し、符号44は可動基盤
43に取付けられたスペーサブロックを示したものであ
る。また、符号45は、冷却水を流すための冷却用溝で
ある。
【0025】本実施例による上記のような射出成形装置
を用いて、二色コンテナ1を一体成形するには、図示し
たスプル33に各ノズルを接合する。その際、ノズルの
端部は凹所34a、34b内に無理なく収容される。
【0026】そして、別々に溶融され、互いに異なる色
に着色された樹脂を、射出装置のスクリュ(図示せず)
をそれぞれ作動させることにより加熱シリンダのノズル
からスプル33の樹脂通路A、B内に別々に射出する。
スプル33内に射出された樹脂は、ランナブロック29
の樹脂通路A、B内に流れ込み、各ゲート部材39、4
0を介してキャビティ23内に圧入される。こうして、
キャビティ23内に圧入された二色の樹脂は、キャビテ
ィ23内の左右方向の底板部中央で樹脂同士が合流して
合流線Lを形成し、樹脂の充填が完了する。
【0027】本実施例によれば、2つのシリンダを平行
ではなく、交差する態様で配設しているので、シリンダ
が大きい場合であっても、金型の近傍に充分な設置スペ
ースが必要でない。
【0028】また、金型の中央部に2つのノズルを集中
して配置できるので、樹脂通路は短くて済む。したがっ
て、樹脂通路が長いことによる熱影響は生じない。ま
た、このようにしてコンテナの二色成形を行ったあと
に、通常の一色による成形を行う場合には、スプル33
をロケートリング32に取り付けているボルトを緩め、
スプル33を取外し、これに代え、単色用のスプルを取
り付ければ良い。
【0029】このような作業は、金型を分解する必要も
ないので、作業は極めて容易である。以上、本発明の一
実施例について説明したが、本発明は上記の実施例に限
定されず、本発明の技術的思想に基づき種々の変形が可
能である。
【0030】例えば、以上の実施例では、コンテナを例
示して説明したが、本発明は各種二色成形体に適用しう
る。また、上記の二色コンテナでは、例えば底板部に
は、水切り用等の複数の孔が設けられていても良い。
【0031】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る二
色コンテナの一体成形方法によれば、交叉する態様で配
置されたシリンダのノズルに対し、スプルの端面が対向
して配置されるので、ノズルとの取り合いが良い。した
がって、樹脂の流れも良くなる。また、単色成形を行う
場合には、このスプルを金型から着脱して、容易に単色
用のものに取り替えることができる。この取替作業は金
型を分解しなくても、金型の外側で行うことができるの
で、作業性は極めて良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明で得られる二色コンテナの斜視図
である。
【図2】図2は本発明で用いられる射出成形用金型の縦
断面図である。
【図3】図3は従来の射出成形用金型の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
33…スプル 23…キャビティ 29…ランナブロック 33a…軸部 33b…取付部 34a、34b…凹所 A、B…樹脂通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/16 B29C 45/22 B29C 45/27

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに異なる色に着色された熱可塑性樹脂
    を各々別個に溶融する2つの加熱シリンダを装備し、こ
    れら加熱シリンダのノズルから射出される異なる色の樹
    脂を、該ノズルの先端に接合されるスプルの別々の通路
    を介してランナに導き、該ランナからこれらの樹脂をキ
    ャビテイ に充填し、該キャビティ内でこれらの樹脂同士
    を合流させて一体成形するようにしたプラスチック製品
    の二色成形方法において、 前記加熱シリンダのノズルを射出方向が延長線上で交叉
    するようにこれらを配置するとともに、前記スプルは、
    前記ランナに着脱自在な取付部とこの取付部から突出し
    た軸部とから形成し、さらに、この軸部の先端に形成さ
    れる前記ノズルとの係合部は前記ノズルの軸方向に対向
    させて形成したことを特徴とするプラスチック製品の二
    色成形方法。
JP17254392A 1992-06-30 1992-06-30 プラスチック製品の二色成形方法 Expired - Fee Related JP3270769B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17254392A JP3270769B2 (ja) 1992-06-30 1992-06-30 プラスチック製品の二色成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17254392A JP3270769B2 (ja) 1992-06-30 1992-06-30 プラスチック製品の二色成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0671694A JPH0671694A (ja) 1994-03-15
JP3270769B2 true JP3270769B2 (ja) 2002-04-02

Family

ID=15943838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17254392A Expired - Fee Related JP3270769B2 (ja) 1992-06-30 1992-06-30 プラスチック製品の二色成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3270769B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0671694A (ja) 1994-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0100603B1 (en) Stabilised core injection molding
US20030201570A1 (en) Injection molding method, injection mold, resin-molded article, and insert resin component
US10513065B2 (en) Method for producing water jacket spacer
US4285659A (en) Mold device for an injection molding machine
JP3270769B2 (ja) プラスチック製品の二色成形方法
EP0161189B2 (en) Hot runner mold for three-layer molding
EP0657269B1 (en) Injection molding apparatus with perpendicular hot tip gates
JP3270771B2 (ja) プラスチック製品の二色成形方法および射出成形装置
JPS6357210B2 (ja)
JP3088533B2 (ja) 射出成形用分配マニホールド
JP2001030055A (ja) 射出成形装置
JPS6019515A (ja) プラスチツク製品の二色成形方法
JPH05200786A (ja) ホットランナー金型のマニホールド装置
JPS6216114A (ja) Lim成形金型
JPH03248823A (ja) 多色成形品の成形方法及び成形用金型
JPH05220787A (ja) 中空成形品の成形用型構造
JP2584953B2 (ja) 射出成形用ランナレス金型
JPS6035245B2 (ja) 射出成形方法
JPH066317B2 (ja) 射出成形方法
JPS588528Y2 (ja) 射出成形金型装置
JP2002011756A (ja) ホットランナー式金型のマニホールド装置
JP3232222B2 (ja) 金属材料の射出成形用ホットランナ金型
JP2727722B2 (ja) 多色成形品の成形方法及び成形用金型
JPS641054Y2 (ja)
JP2560007Y2 (ja) Rtm成形型用樹脂注入ノズル

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080118

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120118

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees