JP3270717B2 - タイヤ成形用金型の設計方法 - Google Patents

タイヤ成形用金型の設計方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ成形用金型
の設計方法に関し、一層詳細には、タイヤに所望の溝を
形成するためのサイプや骨を有するタイヤ成形用金型に
おいて、該サイプや骨の寿命予測や所望の寿命を満たす
金型設計を適切に行うことができるタイヤ成形用金型の
設計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用タイヤには、通常、図1に示す
ように、タイヤ10の円周方向に走るリブ溝12と、幅
方向に走るラグ溝14があり、さらに、スタッドレスタ
イヤ等には微細な溝16が形成されている。
【0003】このようなタイヤ10は、図2Aに示す上
下一体型(セクショナルモールドタイプ)の金型20ま
たは図2Bに示す上下分割型(2ピースモールドタイ
プ)の金型24のうちのいずれかを用いて成形される。
この金型20、24は、通常、アルミ合金材料を用いて
鋳造される。
【0004】図3は、前記金型を用いてタイヤを成形し
た後の離型段階における金型およびタイヤの状態を説明
するための部分断面図である。タイヤの溝を形成するた
めに、図3Aに示す上下一体型(セクショナルモールド
タイプ)の場合は金型30に付属金具であるサイプ32
が全長の半分程度を金型中に鋳ぐるまれて取り付けられ
ており、また、図3Bに示す上下分割型(2ピースモー
ルドタイプ)の場合は金型40に突起状の骨42が設け
られている。
【0005】この金型30、40を用いてタイヤ34、
44を成形した後、離型時に前記金型30、40が、図
中、上方に向けて外される際、タイヤ34、44外周の
前記サイプ32あるいは骨42があった部分に溝36、
46が形成されるが、この溝36、46にはアンダーカ
ット38、48を生じ、このとき前記サイプ32あるい
は骨42に曲げ応力を生じる。図3Aに示す、所謂セク
ショナルモールドタイプの成形方法の場合は、主として
タイヤの円周方向の負荷による曲げ応力を生じ、また図
3Bに示す、所謂2ピースモールドタイプの成形方法の
場合は、主としてタイヤの幅方向の負荷による曲げ応力
を生じることになる。このような状態でタイヤの成形操
作を繰り返すと、サイプ32あるいは骨42に変形を生
じ、破損に到り、さらには、サイプ32あるいは骨42
の基部の金型30、40の変形、破損につながるという
問題がある。タイヤ離型時のゴムの変形量が大きい程、
すなわち前記アンダーカット量が大きいほど、また、タ
イヤのゴム質が硬い程、これらサイプ32等の変形、破
損の問題は顕著である。
【0006】この問題を解消するために、従来より、サ
イプ32あるいは骨42の形状等について種々の工夫が
図られている。例えば、サイプ32あるいは骨42の高
さを低くしてこれらが受ける応力を小さくする、サイプ
32あるいは骨42を厚肉化してこれらの強度を増す、
サイプの位置を移動してサイプのある金型端部を厚肉化
してこの部分の欠損を防ぐ、あるいは問題となる箇所の
サイプ32あるいは骨42を除去する等の各方法が単独
にあるいは組み合わせて採用されている。
【0007】しかしながら、これらの方法を採用した場
合、例えば問題となる箇所のサイプ32あるいは骨42
を除去したものについては、タイヤの溝パターンの欠損
部が目立って、タイヤ需要者に欠陥タイヤとの誤認を与
えるおそれがあるばかりでなく、実際に性能上の問題を
生じることもある。他の方法についても、程度の差はあ
るものの、既成の溝パターンの変更を伴うという意味に
おいては同様の問題がある。
【0008】また、一方では、サイプ32あるいは骨4
2を金型へ取り付ける際の固定を強化する工夫も図られ
ている。たとえば、サイプ32がその全長の半分程度を
金型に鋳ぐるまれる部分にロッキングホールと称する貫
通孔を設け、鋳ぐるみ時に金型材料の溶湯を前記ロッキ
ングホールに貫通、固着させる方法が採用されている。
しかしながら、この場合においても、補強強度が十分で
ないためにロッキングホールの固定部分に亀裂を生じる
等の問題がある。このとき、ロッキングホールの径を大
きくして固定を強化する手段も考えられるが、これにつ
いては、今度はサイプ32自体の曲げ強度が弱くなる等
の問題が派生する。そもそも、金型の構造上、ロッキン
グホールの径を大きくすることには限界がある。
【0009】また、サイプ32等の変形、破損の問題を
解消するために、これら従来の対応策では、個別の問題
状況に対応するための、いわば試行錯誤による対症療法
に過ぎず、サイプ32等が変形、破損に至るまでの金型
の寿命を予測し、あるいは所望の寿命を満たすような金
型を適切に設計する段階までには至っていないのが現状
である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を考慮してなされたものであり、タイヤに所望の溝を
形成するためのサイプや骨を有するタイヤ成形用金型に
おいて、該サイプや骨等の部材の寿命予測や所望の寿命
を満たす金型設計を適切に行うことができるタイヤ成形
用金型の設計方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るタイヤ成形
用金型の設計方法は、タイヤに所望の溝を形成するため
のサイプや骨等の部材を有するタイヤ成形用金型におい
て、該サイプや骨の寿命予測や所望の寿命を満たす金型
計を、以下の2式を用いて行うことを特徴とする。
【0012】 Δεt =(3.5・σB /E)・Nf -0.12 +εf 0.6 ・Nf -0.6 …(1) Δεt :繰り返し負荷により部材の受ける全歪み幅(無
次元量) σB :部材の破断強度(kgf/mm2 ) E:部材のヤング率(kgf/mm2 ) εf :部材の破断真歪み幅(無次元量) Nf :部材の繰り返し疲労寿命(サイクル) ΔεtB=ΔεtA・(EA ・ZA ・hB 3 ・tanθB ・eB )/(EB ・ZB ・hA 3 ・tanθA ・eA ) …(2) E:部材のヤング率(kgf/mm2 ) Z:部材の断面係数(mm3 ) h:部材の高さ(mm) θ:部材の離型(アンダーカット)角度(deg.) e:タイヤ用ゴム材のヤング率(kgf/mm2 ) 添え字A:基準とする部材 添え字B:予測(設計変更)する部材 ここで、前記(1)式は、金属材料に繰り返し応力が作
用する場合の、塑性疲労寿命(部材の繰り返し疲労寿
命)(Nf )と塑性歪み幅(繰り返し負荷により部材の
受ける全歪み幅)(Δεt )との関係を示すManso
n−Coffin則を本発明に適用するものである。こ
の予測式の特徴は、以下の4点にある(日本材料学会編
「材料強度学」第4章第113頁〜第115頁参照)。 鉄系材料から非鉄系材料まで幅広く成立する経験式
である。 10〜105 サイクルの比較的低サイクル疲労破壊
領域で成立する。 完全両振り(引っ張り・圧縮)疲労破壊領域で成立
する。 部材の引っ張り強度特性値と部材が受ける全歪み幅
(弾性歪み幅と塑性歪み幅の和)のみのデータから寿命
が予測できる。
【0013】次に、前記(2)式は、本発明者の考案に
係るものであり、異なる金属材料からなる2種類の部材
の繰り返し負荷により部材の受ける全歪み幅(Δεt
の関係を、各部材について既知の物性値をパラメータと
して表現した式である。各パラメータと全歪み幅(Δε
t )との関係を、算出手順を2段階に分けて、以下のよ
うにして求めている。
【0014】先ず、第1段階として、図4Aに示すよう
に、骨42にかかる曲げ負荷(F)について、図4Bに
示す片持ち梁に垂直方向に作用する一定の曲げモーメン
ト(M)により固定端に応力を生ずるものとして模式化
して、以下のように考える。 Z軸に関する断面二次モーメントIZ =∫y2 ・w
dy=w・t3 /12の一般式において、曲げ断面中心
軸に対して対象なストレートな断面形状の場合、断面係
数Zは、以下のように表される。
【0015】 Z=Z1 =−Z2 =IZ /(t/2)=(w・t2 )/6 …(I) ここで、図4中、Zの添え字1は、最大応力の発生する
箇所を示し、添え字2は、最小応力の発生する箇所を示
す。 次に、図4B中の1の箇所に最大応力(引っ張り応
力)が発生し、図4B中の2の箇所に最小応力(圧縮応
力)が発生するものとして、曲げモーメントM=F・h
の一般式および上記断面係数(Z)の関係式を用いる
と、各応力(σ)は、以下のように表される。
【0016】 σ1 =M/Z1 …(II−1) σ2 =M/Z2 …(II−2) 一方、σ=E・εの一般式と、上記(II−1)、
(II−2)の式から、歪み(ε)は、以下のように表さ
れる。
【0017】 ε1 =M/(Z1 ・E) …(III −1) ε2 =M/(Z2 ・E) …(III −2) また、全歪み幅(Δεt )は、以下のように表され
る。
【0018】 Δεt =ε1 −ε2 =(M/Z1 −M/Z2 )/E …(IV) 材質A、材質Bの各部材について、それぞれ上記
(IV)式を適用すると、同一の曲げモーメントMが作用
する場合の各部材の全歪み幅(Δεt )は、以下のよう
に表される。
【0019】 ΔεtA=ε1A−ε2A=(M/Z1A−M/Z2A)/EA …(V−1) ΔεtB=ε1B−ε2B=(M/Z1B−M/Z2B)/EB …(V−2) ここで、添え字A、Bは各材質を示す(以下同じ)。 上記(V−1)式、(V−2)式の中の各断面係数
(Z)について(I)式の関係を適用すると、以下のよ
うに表される。
【0020】 ΔεtA=(M/Z1A−M/Z2A)/EA =2M/ZA ・EA …(VI−1) ΔεtB=(M/Z1B−M/Z2B)/EB =2M/ZB ・EB …(VI−2) したがって、上記(VI−1)式、(VI−2)式よ
り、一定の値とした曲げモーメント(M)が消去され
て、ΔεtAとΔεtBの関係が以下のように求められる。
【0021】 ΔεtB=ΔεtA・(EA ・ZA )/(EB ・ZB ) …(VII ) 次に、第2段階として、曲げモーメント(M)を一定値
でなく変数とすると、(2)式が求められる。これにつ
いては、図5Aに示すように、曲げ負荷(F)が、骨4
2に対して上記のような垂直方向ではなく、一定の角度
を持っている場合について、図5Bに示すように、今ま
での計算で一定としてきた曲げモーメント(M)がタイ
ヤ用ゴムの変形に対応する変量であるものとして取り扱
うことにより、以下のように求められる。 先ず、サイプ32または骨42にかかる曲げ負荷
(F)を、ゴムの変形歪み量との関係より、以下のよう
に考える。
【0022】 F=(ゴムの変形歪み量)・e …(VIII) ここでeは、ゴムのヤング率を示す。
【0023】このとき、ゴムの変形歪み量は、図5Bに
おいては、ゴムの排除面積が参照符号52で示す部分で
あることから、以下のように近似される。 ゴムの変形歪み量=(1/2)・h2 ・tanθ …(IX) したがって、曲げモーメントMは上記(VIII)式、(I
X)式より、以下のように表される。
【0024】 M=F・h=(1/2)・h3 ・tanθ・e …(X) ここで、前記材質A、材質Bの各部材の全歪み幅に
ついての(VI−1)式、(VI−2)式に上記(X)式を
入れると、ΔεtBとΔεtAとの関係が、最終的に以下の
ように求められる。
【0025】 ΔεtB=ΔεtA・(EA ・ZA ・hB 3 ・tanθB ・eB )/(EB ・ZB ・hA 3 ・tanθA ・eA ) …(2) なお、本発明に係る前記計算過程においては、サイプ
32あるいは骨42の変形挙動が弾性限度内にあるこ
と、およびサイプ32あるいは骨42の形状、寸法お
よびゴム材質が同一の場合、部材の材質にかかわらず曲
げモーメント(F)が一定であること、の2点を前提と
している。
【0026】かかる方法により推定した材料Bの部材の
予測寿命は、実用上、十分な精度をもつことが実証デー
タの蓄積により確認されつつある。
【0027】したがって、この方法は、前記したような
サイプ32あるいは骨42を有する金型の寿命の予測に
止まらず、所望の寿命を得るための、サイプ32あるい
は骨42の金属材料の選定や、あるいは同一金属材料を
用いた時の最適なサイプ32あるいは骨42の形状や金
型へのサイプ32の配置等の金型設計にも広範に適用で
きるものである。
【0028】また、本発明に係るタイヤ成形用金型の設
計方法は、基準とする部材Aとして、破損事例に基づく
寿命等の実績値を有するものを用いることを特徴とす
る。
【0029】かかる方法を用いることにより、金型の実
際の使用条件に対応した部材Bの寿命予測等をより正確
に行うことができる。
【0030】ここで、設計方法の一例として、前記
(1)式、(2)式と、サイプや骨の破損事例について
の寿命および使用材料(Aとする)の物性等の実績デー
タから、新規材料(Bとする)の金型寿命を算出する具
体的な手順について説明する。 先ず、前記(1)式において、使用材料Aの実績値
として、部材の繰り返し疲労寿命(NfA)が得られると
ともに使用材料Aの各物性値は文献等で既知であるか、
あるいは実験により求められるから、式中の左辺の全パ
ラメータの値が求まり、全歪み幅(ΔεtA)が得られ
る。 次に、前記(2)式の右辺に、上記で求められた使
用材料Aの全歪み幅(ΔεtA)の値と、使用材料Aおよ
び新規材料Bについての文献等により既知あるいは実験
により得られる各物性値とを入れて、新規材料Bの全歪
み幅(ΔεtB)が得られる。 最後に、再度、前記(1)式を用い、この式の左辺
に新規材料Bの全歪み幅(ΔεtB)および新規材料Bの
物性値を入れることにより、新規材料Bを用いた部材の
繰り返し疲労寿命(NfB)が得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るタイヤ成形用
金型の設計方法の好適な実施の形態例を説明する。
【0032】実施形態の第1の例として、サイプあるい
は骨の形状およびゴム材質を変えずに、サイプあるいは
骨の材質のみを変化させる場合の新規材料Bの全歪み幅
(ΔεtB)を、以下の手順により求めることができる。 hA =hB 、tanθA =tanθB 、ZA
B 、eA =eB を、(2)式に入れることにより、以
下の式が求められる。
【0033】ΔεtB=ΔεtA・(EA /EB ) 上記の式より、材料Aおよび材料Bの各ヤング率
(EA 、EB )と材料Aの全歪み幅(ΔεtA)が既知で
あれば、材料Bの全歪み幅(ΔεtB)が求まる。 なお、材料Bの全歪み幅(ΔεtB)の値および材料
Bの所要物性値を(1)式に入れることにより、材料B
の寿命(NfB)が求まる。この材料Bの寿命(N fB)の
算出方法は他の実施例においても同様であるため、以
下、詳細な説明は省略する。
【0034】本実施形態の第2の例として、サイプある
いは骨の材質およびゴム材質を変えずに、サイプあるい
は骨の形状のみを変化させる場合の形状変更後のサイプ
あるいは骨(便宜上材料Bとする)の全歪み幅(Δ
εtB)を、以下の手順により求めることができる。 eA =eB 、EA =EB を、(2)式に入れること
により、以下の式が求まる。
【0035】ΔεtB=ΔεtA・(ZA ・hB 3 ・tan
θB )/(ZB ・hA 3 ・tanθA ) 上記の式において、tanθA =tanθB 、hA
=hB であるから、以下の式が求まる。
【0036】ΔεtB=ΔεtA・(ZA /ZB ) 上記の式により、両部材の断面係数(ZA 、ZB
と、材料A(断面係数Z A )の全歪み幅(ΔεtA)が既
知であれば、材料B(断面係数ZB )の全歪み幅(Δε
tB)が求まる。
【0037】本実施形態の第3の例として、材料Aおよ
び材料Bの各サイプあるいは骨の高さ(hA 、hB )が
変わることにより各曲げモーメント(MA 、MB )のみ
が異なり、サイプあるいは骨の形状、材質およびゴム材
質等他の条件が同一の場合の新規材料Bの全歪み幅(Δ
εtB)を、以下の手順により求めることができる。 tanθA =tanθB 、ZA =ZB 、eA
B 、EA =EB を、(VI−1)式、(VI−2)式に入
れ、その比より、以下の式が求まる。
【0038】ΔεtB=ΔεtA・(MB /MA ) ここで、(X)式から明らかなとおり、各サイプあるい
は骨の高さ(hA 、h B )は各曲げモーメント(MA
B )を決定する1要素として包含されている。 上記の式において、各曲げモーメント(MA
B )が既知であれば、材料B(断面係数ZB )の全歪
み幅(ΔεtB)が求まる。
【0039】しかしながら、各曲げモーメント(MA
B )を直接求めることは困難である。このため、前記
した(2)式の導出過程の後半部分で説明したように、
各曲げモーメント(MA 、MB )は、ゴムのヤング率
(eA 、eB )、各サイプあるいは骨の高さ(hA 、h
B )および離型角度(tanθA 、tanθB )の関数
として取り扱う。なお、この場合、各サイプあるいは骨
の高さ(hA 、hB )および離型角度(tanθA 、t
anθB )は、金型を製造する側で決定することができ
る因子であるが、ゴムのヤング率(eA 、eB )につい
ては、金型使用者であるタイヤメーカー側で決定する因
子である。
【0040】
【実施例】以下、本発明に係るタイヤ成形用金型の設計
方法の実施例を図6〜図9を参照しつつ説明する。
【0041】先ず、本実施の形態に係るタイヤ成形用金
型の設計方法の実施例1として、過去に発生した材質A
(SUS420J2)の部材についての破損事例から、
材質B(MASIC)の部材に材質変更するときの所要
板厚(tB )を求める。この場合、全歪み幅(ΔεtB
を除き、寿命(NfB)およびサイプ高さ(hB )、離型
角度(θB )等の他の条件は全て同一、即ち材質Bの部
材の使用環境等は全て材質Aの部材の場合と同一とす
る。このときの計算手順を、図7のフローチャートに従
って具体的に説明する。 材質Aの破損事例データである寿命(NfA)および
ヤング率(EA )等の値から、(1)式より、材質Aの
全歪み幅(ΔεtA)が求められる(ステップS1)。 材質Bについての寿命(NfB:材質Aと同一)、お
よびヤング率(EB )等の値から、同じく(1)式よ
り、材質Bの全歪み幅(ΔεtB)が求められる(ステッ
プS2)。 材質Aおよび材質Bについての上記各全歪み幅(Δ
εtA、ΔεtB)の値から、(2)式より材質Aと材質B
の断面係数の比(ZA /ZB )0.892が求められる
(ステップS3)。この場合、(2)式中のゴム材のヤ
ング率(e)は両材質使用時において同一であり、その
比は1となる。 材質Aの板厚(tA )、サイプ高さ(hA )、およ
び材質Bのサイプ高さ(hB )を、前出した下記(I)
式に入れることにより、両材質の断面係数(ZA
B )が求められ、これらの値を、先に求められたZA
/ZB =0.892の式に入れることにより、材質Bの
所要板厚(tB )が求まる(ステップS4)。なお、こ
のときのサイプの板幅(w)は、材質Aと材質Bとで同
一なため、ZA/ZB =0.892の式中で相殺され
る。
【0042】 Z=Z1 =−Z2 =IZ /(t/2)=(w・t2 )/6 …(I) サイプあるいは骨の形状、寿命は変えずに部材の材質の
みを材質A(SUS420J2)から材質B(MASI
C)に変更することにより、所要板厚を0.5mmから
0.529mmに増す必要があることがわかる。
【0043】次に、本実施の形態に係るタイヤ成形用金
型の設計方法の実施例2として、実施例1で用いた過去
に発生した材質A(SUS420J2)の部材について
の破損事例から、材質は材質Aと同一のまま(但し、便
宜上Bで示す)、肉厚を破損事例の肉厚(tA )0.5
mmから肉厚(tB )0.7mmに増加するときの寿命
(NfB)を推定する。このとき、第1の例と同じく他の
条件は全て同一とする。この場合の計算手順を、図8の
フローチャートに従って具体的に説明する。 材質Aの破損事例データである寿命(NfA)および
ヤング率(EA )等の値から、(1)式より、材質Aの
全歪み幅(ΔεtA)が求められる(ステップS11)。 材質Aおよび材質Bは同一材質であるため肉厚以外
の条件は全て同一であるから、断面係数(Z)を除き、
材質Aと材質Bのヤング率(E)等の値は全て同一であ
る。また、断面係数の比(ZA /ZB )については、材
質Aの板厚(tA)、サイプ高さ(hA )、および材質
Bのサイプ高さ(hB )および設定した板厚(tB )か
ら、前出した下記(I)式より求められる(ステップS
12)。なお、このときのサイプの板幅(w)は、材質
Aと材質Bとで同一であるため、Z A /ZB =0.89
2の式中で相殺される。
【0044】 Z=Z1 =−Z2 =IZ /(t/2)=(w・t2 )/6 …(I) 上記で求められた材質Aおよび材質Bの各値から、
(2)式より材質Bの全歪み幅(ΔεtB)が求められる
(ステップS13)。 上記材質Bの全歪み幅(ΔεtB)およびヤング率
(EB )、破断強度(σB)等の値から、(1)式よ
り、材質B(0.7mmに板厚を増したSUS420J
2)の寿命(NfB)が求まる(ステップS14)。
【0045】サイプあるいは骨の材質を変えずに板厚を
0.5mmから0.7mmに増すことによって、寿命を
3000サイクルから41800サイクルまで延長でき
ることがわかる。
【0046】前記実施例1、2では、断面形状がストレ
ートなもの(図4B)を取り扱っているが、次に、図9
に示すサイプあるいは骨の断面形状が屈曲状のものにつ
いての実施例3〜5を以下に説明する。
【0047】先ず、図9に示す断面形状が屈曲状のサイ
プあるいは骨62についての断面係数は、以下の式で表
される。
【0048】Z=(√2/12)・[(A/√2+t)
4 −(A/√2- t)4 ]/(A/√2+t) 実施例3として、過去に発生した材質A(SUS420
J2)の部材についての破損事例から、サイプあるいは
骨の材質および曲げ形状を変えることなく、板厚のみを
(tA )0.5mmから(tB )0.3mmに変更する
場合の変更後の寿命(NfB)を推定する計算手順は、以
下のとおりである。 材質Aの実績寿命(NfA)5000サイクル、材質
Aの破断強度(σBA)、ヤング率(EA )および破断真
歪み幅(εfA)を、(1)式に入れることにより、材質
Aの全歪み幅(ΔεtA)0.01094が求められる。 材質Aの全歪み幅(ΔεtA)および材質Aおよび材
質Bの物性データを(2)式に入れることにより、材質
Bの全歪み幅(ΔεtB)0.01758が求められる。 材質Bの全歪み幅(ΔεtB)および材質B(実際に
はA)の所要物性データを(1)式に入れることによ
り、材質B(板厚0.3mm)の推定寿命(NfB)11
00サイクルが求まる。
【0049】実施例4として、過去に発生した材質A
(SUS420J2)の部材についての破損事例から、
サイプあるいは骨の曲げ形状を変えることなく、材質の
みを材質B(MASIC)に変更し、かつ板厚を
(tA )0.5mmから(tB )0.3mmに変更する
場合の変更後の寿命を推定する計算手順は、以下のとお
りである。 材質Aの実績寿命(NfA)5000サイクル、材質
Aの破断強度(σBA)、ヤング率(EA )および破断真
歪み幅(εfA)を、(1)式に入れることにより、材質
Aの全歪み幅(ΔεtA)0.01094が求められる。 材質Aの全歪み幅(ΔεtA)および材質Aおよび材
質Bの物性データを(2)式に入れることにより、材質
Bの全歪み幅(ΔεtB)0.02084が求められる。 材質Bの全歪み幅(ΔεtB)および材質Bの所要物
性データを(1)式に入れることにより、材質B(MA
SIC、板厚0.3mm)の推定寿命(NfB)4300
サイクルが求まる。
【0050】実施例5として、実施例3における材質A
の実績寿命(NfA)が10000サイクルであって、材
質板厚を実施例3と同様に(tA )0.5mmから(t
B )0.3mmに変更する場合の変更後の推定寿命(N
fB)は、実施例3と同様の計算手順により、2000サ
イクルであることが求まる。
【0051】実施例6として、実施例4における材質A
の実績寿命(NfA)が10000サイクルであって、材
質Aを材質B(MASIC)に変更し、かつ板厚を(t
A )0.5mmから(tB )0.3mmに変更する場合
の変更後の推定寿命(NfB)は、実施例4と同様の計算
手順により、9400サイクルであることが求まる。
【0052】次に、過去の破損事例が金型のサイプある
いは骨部分でなくて、サイプ際のセクター分割位置(端
面)である場合についての実施例を説明する。
【0053】この場合、サイプ際のセクター分割位置
(端面)における金型の剥離現象の取り扱いについて
は、サイプ等をセクター分割位置に置き換えて、前記各
式を適用できるものと考える。
【0054】参考例として、材質Aに相当するものが金
型材質であるアルミ合金(AC4F)であり、その実績
寿命(NfA)が500サイクルであるとき、所望寿命
(NfB)30000サイクルをサイプの移動手段で達成
する場合のサイプの移動量(Δh)は、以下の手順によ
って求められる。 材質Aの実績寿命(NfA)および
所定の物性値を(1)式に入れることにより、材質Aの
全歪み幅(ΔεtA)0.00893が求められる。
材質Bの所望寿命(NfB)および材質B(実際は材質A
と同一)の所定の物性値を(1)式に入れることによ
り、材質Bの全歪み幅(ΔεtB)0.00252が求め
られる。 材質Aと材質Bの全歪み幅(ΔεtA 、Δε
tB)を(2)式に入れる。この場合、ゴムの各ヤング率
(eA、eB)および材質Aと材質Bの各ヤング率
(EA、EB)は変わらないから、以下の式が求められ
る。
【0055】ΔεtB/ΔεtA=(ZA /ZB )・(hB
/hA 3 ・(tanθB /tanθA )=0.002
52/0.00893≒1/4 ここで金型のサイプ際のセクター分割位置(端面)
の断面係数(Z)は、図10に示す移動前の場合、辺
A、Bのせん断抵抗力およびロッキングホールの固定力
を無視して、金型70のZ軸に関する曲げを考えると、
以下の式で表される。
【0056】Z∝b・h ここで、bはセクター端面の長さを示し、hはサイプ移
動前のサイプ高さを示す。 したがって、図10に示すサイプの所要移動量(Δ
h)と移動前のアルミ金型本体端部の剥離部分の厚さ
(h)との関係は、以下のように求められる。
【0057】 ZA /ZB =(b・h2 )/[b・(h+Δh)2 ] 先に求められたΔεtB/ΔεtA=1/4の式に、上
記したZA /ZB の関係を入れ、さらに過去の破損事例
における移動前のアルミ金型本体端部の剥離部分の厚さ
(h)2.5mmの値を入れることにより、下記のΔh
についての二次方程式の解として、サイプの所要移動量
(Δh)2.5mmが求まる。なお、このときの材質A
のサイプ高さ(hA )と材質Bのサイプ高さ(hB )と
は同一なため、ΔεtB/ΔεtA=1/4の式中では相殺
される。
【0058】 (b・h2)/[b・(h+Δh)2]=1/4 次に、実施例として、参考例のケースにおけるサイプ
の移動に変えてサイプ高さの変更で対応する場合、変更
後のサイプ高さ(hB)は、参考例で求められた下記の
式において、(hB/hA3=1/4となることから、
変更後の所要サイプ高さ(hB)について、hB≒0.6
3hAが求まる。
【0059】 ΔεtB/ΔεtA=(ZA/ZB)・(hB/hA3・(tanθB/tan θA)=0.00252/0.00893=1/4 同様に、実施例として、参考例のケースにおけるサイ
プの移動に変えてサイプの離型角度の変更で対応する場
合、変更前の離型角度(θA)20°を上記したΔεtB
/ΔεtAの式に入れることにより、変更前の所要離型角
度(θA)5.2°が求まる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るタイ
ヤ成形用金型の設計方法によれば、タイヤに所望の溝を
形成するためのサイプや骨を有するタイヤ成形用金型に
おいて、該サイプや骨の寿命予測や所望の寿命を満たす
金型設計を、寿命と材質物性値に関する2式と、必要に
応じて該サイプや骨の破損事例についての寿命データ、
使用材料の物性等の実績データとを用いて行う。
【0061】これにより、該サイプや骨の寿命予測や所
望の寿命を満たす金型設計を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各種の表面溝の状態を説明するためのタイヤの
斜視図である。
【図2】分割されたタイヤ成形用の金型を説明するため
の図であって、図2Aは上下一体型(セクショナルモー
ルドタイプ)の金型の斜視図であり、図2Bは上下分割
型(2ピースモールドタイプ)の金型の断面図である。
【図3】離型段階の金型とタイヤの状態を示す図であっ
て、図3Aは、金型にサイプを設けた例の部分断面説明
図であり、図3Bは、金型に骨を設けた例の部分断面説
明図である。
【図4】金型に設けた骨にかかる応力状態を示す図であ
って、図4Aは、金型とタイヤが上下逆方向に移動する
ため、骨には下向きの力が作用することを説明するため
の部分断面図であり、図4Bおよび図4Cは、これを片
持ち梁とみたときの応力状態を説明するための異なる側
面から見た模式図である。
【図5】図4と同様に、離型時の金型とタイヤの移動方
向が一定の角度を持つ場合を示す図であって、図5A
は、金型とタイヤの状態を説明するための部分断面図で
あり、図5Bは、これを片持ち梁とみたときの応力状態
を説明するための模式図である。
【図6】実施例1、実施例2の結果を示す表図である。
【図7】実施例1の計算手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】実施例2の計算手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】断面形状が屈曲状のサイプあるいは骨に作用す
る応力状態を説明する図である。
【図10】サイプ際のセクター分割位置の応力状態を説
明する図である。
【符号の説明】
10、34、44…タイヤ 12…リブ溝 14…ラグ溝 16、36、4
6…微細溝 20、24、30、40、70…金型 32、62…サ
イプ 38、48…アンダーカット 52…ゴムの排
除面積

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤに所望の溝を形成するためのサイプ
    や骨等の部材を有するタイヤ成形用金型において、該サ
    イプや骨の寿命予測や所望の寿命を満たす金型設計を
    以下の2式を用いて行うことを特徴とするタイヤ成形用
    金型の設計方法。 Δεt=(3.5・σB/E)・Nf -0.12+εf 0.6・Nf -0.6 …(1) Δεt:繰り返し負荷により部材の受ける全歪み幅(無次元量) σB:部材の破断強度(kgf/mm2) E:部材のヤング率(kgf/mm2) εf:部材の破断真歪み幅(無次元量) Nf:部材の繰り返し疲労寿命(サイクル) ΔεtB=ΔεtA・(EA・ZA・hB 3・tanθB・eB)/(EB・ZB ・hA 3・tanθA・eA) …(2) E:部材のヤング率(kgf/mm2) Z:部材の断面係数(mm3) h:部材の高さ(mm) θ:部材の離型(アンダーカット)角度(deg.) e:タイヤ用ゴム材のヤング率(kgf/mm2) 添え字A:基準とする部材 添え字B:予測(設計変更)する部材
  2. 【請求項2】請求項1記載の設計方法において、基準と
    する部材Aとして、破損事例に基づく寿命等の実績値を
    有するものを用いることを特徴とするタイヤ成形用金型
    の設計方法。
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