JP3270486B2 - ファジィ推論装置 - Google Patents

ファジィ推論装置

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JP3270486B2
JP3270486B2 JP03842191A JP3842191A JP3270486B2 JP 3270486 B2 JP3270486 B2 JP 3270486B2 JP 03842191 A JP03842191 A JP 03842191A JP 3842191 A JP3842191 A JP 3842191A JP 3270486 B2 JP3270486 B2 JP 3270486B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファジィルールを並列
演算処理するファジィ推論装置において、メンバーシッ
プ関数供給手段と論理演算部とを分離して該メンバーシ
ップ関数を一括して記憶するメンバーシップ関数格納メ
モリを用いるようにしたファジィ推論装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、アイ イーイーイー ジャーナル オブ ソリ
ッド−ステート サーキット(IEEE Journal of Solid-
StateCircuits)25[2](1990−4)(米)H.
Watanabe,W.Dettloff,K.Yount、「ア ブイエルエ
スアイ ファジー ロジック コントローラ ウィズリ
コンフィギュラブル,カスケイダブル アーキテクチュ
ア(A VLSI Fuzzy Logic Controller with Reconfigura
ble,Cascadable Architecture)」P.376−382
等に記載されるものがあった。
【0003】従来、前記文献等に記載されているよう
に、ルールタイプのファジー推論を実行するには、例え
ば次のようなn個(但し、nは2以上の正の整数)の第
1ファジィルールを用いる。ここで、入力数2、出力数
1、後件部のメンバーシップ関数の種類を表すラベル
数2の場合を例に考えると、n個(例えば、n=4)の
第1のファジィルール1〜4は、次式(1)のようにな
る。
【0004】 ルール1: if(x is A1)and(y is B1) then(z is C1) ルール2: if(x is A2)and(y is B2) then(z is C2) ルール3: if(x is A3)and(y is B3) then(z is C2) ルール4: if(x is A4)and(y is B4) then(z is C1) …(1) 但し、 if x is A1 ;前件部命題 then z is C1 ;後件部命題 x,y ;入力 z ;結果(出力) Ai,Bi(i=1,2,3,4) ;前件部メンバーシップ関数 Cj(j=1,2) ;後件部メンバーシップ関数 そして、推論入力x′,y′を入力し、(1)式の各
ァジィルール1〜4により、結論z′を推論する。この
ような形式のファジィルール1〜4を推論アルゴリズム
に従って実行する従来のファジィ推論装置の一構成例を
図2に示す。
【0005】図2は、従来のファジィ推論装置の一構成
例を示すブロック図である。
【0006】このファジィ推論装置では、各第1のファ
ジィルール1〜4毎のメンバーシップ関数Ai,Bi,
Cj(但し、i=1,2,3,4、j=1,2)を記憶
するn個(例えば、n=4)のローカルメモリ1−1〜
1−nを有し、その各ローカルメモリ1−1〜1−nと
入力端子2とが、各ファジィルール1〜4毎に設けられ
n個(例えば、n=4)の論理演算部である演算器3
−1〜3−nにそれぞれ接続されている。各演算器3−
1〜3−nは、MIN演算(最小値演算)等を行う機能
を有し、それらの出力側には、複数のMAX演算(最大
値演算)器がtree状(木状)に接続されたMAXt
ree演算回路4が接続されている。MAXtree演
算回路4は、各演算器3−1〜3−nの出力に基づき、
ファジィルール1〜4の総合推論結果を算出する機能
を有し、その出力側には、重心回路5が接続されてい
る。重心回路5は、MAXtree演算回路4の出力に
基づき、総合推論結果の確定値z′を出力端子6へ出力
する回路である。
【0007】次に動作を説明する。
【0008】先ず、推論入力x′が入力端子2に与えら
れ、その入力x′に対するメンバーシップグレードAi
(x′)(但し、i=1,2,3,4)がローカルメモ
リ1−1〜1−nから読み出され、演算器3−1〜3−
nに保持される。次に、推論入力y′が入力端子2に与
えられ、その入力y′に対するメンバーシップグレード
Bi(y′)(但し、i=1,2,3,4)がローカル
メモリ1−1〜1−nから読み出され、演算器3−1〜
3−nへ送られる。
【0009】演算器3−1〜3−nは、入力y′のメン
バーシップグレードBi(y′)と、該演算器3−1〜
3−nに保持された入力x′に対するメンバーシップグ
レードAi(x′)とを比較し、MIN演算によって小
さい方をファジィルール全体の適合度として算出する。
さらに、演算器3−1〜3−nでは、算出した適合度
と、ローカルメモリ1−1〜1−nから読み出された後
件部のメンバーシップグレードCj(z)(但し、j=
1,2)とのMIN演算を行い、各ファジィルール1〜
の推論結果を算出する。このように、ローカルメモ
リ1−1〜1−nと演算器3−1〜3−nとで、
ァジィルール1〜4を並列に処理する。
【0010】その後、各演算器3−1〜3−nから出力
された各ファジィルール1〜4の推論結果は、MAXt
ree演算回路4によってMAX演算され、各ファジィ
ルールの推論結果が統合される。MAXtree演算回
路4の出力は、メンバーシップ関数C′としての総合
論結果C′(z)なので、必要に応じて次段の重心回路
5でその重心を求め、確定値z′を出力端子6へ出力す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のファジィ推論装置では、(1)式に示すファジィ
ール数が増加した場合、ローカルメモリ1−1〜1−
nと、演算器3−1〜3−nとを、処理しようとする
ァジィルール数だけ用意しなければならない。特に、
ローカルメモリ1−1〜1−nには、データ量の多いメ
ンバーシップ関数Ai,Bi,Cjが格納されているた
め、そのメモリ容量の増加が著しい。従って、装置が大
型化するという問題があり、それを解決することが困難
であった。
【0012】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、ファジィルール数の増加に伴う装置の大型化
点について解決したファジィ推論装置を提供するもので
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】記課題を解決するため
に、本発明の内の第1の発明は、前件部メンバ−シップ
関数で表される前件部命題と、後件部メンバーシップ関
数で表される後件部命題と、をそれぞれ有するn個(但
し、nは2以上の正の整数)の第1のファジィル−ルの
内の、後件部のメンバーシップ関数の種類を表すラベル
が等しいルール群を集めて作られたm個(但し、mはn
よりも小さい正の整数)の第2のファジィルールを用い
て、推論入力に対するファジィ推論を並列演算処理する
ファジィ推論装置であって、前記m個の第2のファジィ
ル−ルにおけるメンバーシップ関数が一括して格納さ
れ、前記推論入力に応じたアドレスが与えられると、該
アドレスに対応した該各第2のファジィルールにおける
メンバーシップ関数についてのメンバーシップグレード
を、一括してデータバスへ読み出すメンバーシップ関数
格納メモリと、前記m個の第2のファジィル−ルにおけ
るh個(但し、hは正の整数)のメンバーシップ関数の
ラベルが格納されたラベル格納メモリと、を備えてい
る。 さらに、前記ラベル格納メモリ内のラベルに基づ
き、前記データバス上の複数のメンバーシップグレード
から、該ラベルに対応した必要なメンバーシップグレ
ドを選択してそれぞれ出力するg個(但し、gはhより
も小さい正の整数)のセレクタと、前記各セレクタから
出力された前記メンバーシップグレードを用い、それぞ
れ独立して、MIN演算及びMAX演算を行って前記推
論入力の前記各第2のファジィルールの前件部に対する
適合度を求め、この適合度と、該各第2のファジィルー
ルの後件部のメンバーシップグレ−ドと、を乗算して該
各第2のファジィルールの推論結果をそれぞれ出力する
並列演算処理可能なg個の論理演算部と、前記g個の論
理演算部の出力をMAX演算により統合して前記第2の
ファジィルール全体の総合推論結果を求める統合処理部
と、が設けられている。
【0014】第2の発明は、第1の発明のファジィ推論
装置において、前記統合処理部の出力から重心法を用い
て前記総合推論結果の確定値を求める確定値算出手段
を、設けている。
【0015】
【作用】本発明によれば、以上のようにファジィ推論装
置を構成したので、推論入力に応じたアドレスが与えら
れると、メンバーシップ関数格納メモリから、各第2の
ファジィルールにおける複数のメンバーシップ関数のメ
ンバーシップグレードが、一括してデータバスへ読み出
される。各セレクタでは、ラベル格納メモリから読
されたラベルに基づき、データバス上の複数のメンバー
シップグレードから、該ラベルに対応した各論理演算部
が必要とするメンバーシップグレード選択論理
演算部へ与える。すると、各論理演算部では、各セレク
タからのメンバーシップグレードを用いて、MIN演
算、MAX演算及び乗算により各第2のファジィルール
をそれぞれ独立に並列演算処理し、該各第2のファジィ
ルールの推論結果を求める。これらの推論結果は、統合
処理部で統合されて第2のファジィルール全体の総合推
論結果が求められ、必要に応じて、確定値算出手段で総
合推論結果の確定値が求められる。
【0016】これにより、従来、第1のファジィルール
だけ、メンバーシップ関数格納のためのメモリ容量
が必要であったが、本発明では、第2のファジィルール
メンバーシップ関数のラベル数(種類数であり、ルー
ル数より充分少ない)だけのメモリ容量でよく、第1の
ファジィルール数の増加によりメモリ容量が影響され
ず、該メモリ容量の低減化が図れる。従って、前記課
題を解決できるのである。
【0017】
【実施例】まず、本発明の実施例の原理であるファジィ
推論の並列実行方法について説明する。
【0018】ルールタイプのファジィ推論の並列実行を
考える場合、各ファジィルール毎にその処理が独立して
いるので、1つのファジィルールの処理を並列実行する
単位に選ぶことが自然である。ところが、ファジィルー
ル数nが増加した場合、次のような問題が生じる。
【0019】各ファジィルールを完全に独立に処理する
ためには、ファジィルール毎の1つの処理回路を割り当
てなければならず、ファジィルール数nの増加に伴い、
回路規模が増大する。さらに、推論結果を統合する処理
で、ファジィルール数nだけの引数に対するMAX演算
を行うため、ファジィルール数nが増加した場合、各フ
ァジィルールの推論結果を統合する処理が複雑になって
推論速度が低下する。
【0020】以上のことから、ファジィルール数nの増
加に伴い、並列処理の単位を大きくした方が有利にな
る。一方、メンバーシップ関数の種類を表すラベルは、
応用例から、10種類以下の場合がほとんどである。
【0021】そこで、本実施例では、後件部のメンバー
シップ関数が等しいルール群を集め、1つの新しいファ
ジィルールを作る。この新しいファジィルールを並列処
理の単位にすることで、処理回路数を後件部のラベル数
に抑えることができ、さらに、推論結果を統合する演算
の引数の個数もラベル数にすることができる。
【0022】例えば、前記(1)式に示すn個(=4)
の第1のファジィルール1〜4は、次式(2)のように
m個(但し、mはnよりも小さい正の整数、例えばm=
2)の第2のファジィルール11,12にまとめられ
る。
【0023】 ルール11: if(x is A1,y is B1)or (x is A4,y is B4) then z is C1 ルール12: if(x is A2,y is B2)or (x is A3,y is B3) then z is C2 但し、前件部内の「,」;AND結合 …(2)
【0024】(2)式では、前件部が加法標準形になっ
ている。また、推論過程において、or結合をルール統
合演算に対応させると、ファジィルールをまとめる以前
の推論結果と全く同じ結果を得る。MIN/MAX推論
法を採用すると、入力x=x′,y=y′の前件部に対
する適合度w1,w2は、次式(3)で求められる。
【0025】 w1=[A1(x′)∧B1(y′)]∨[A4(x′)∧B4(y′)] w2=[A2(x′)∧B2(y′)]∨[A3(x′)∧B3(y′)] …(3) 但し、Ai(x′)(i=1,2,3,4); 各第2のメンバーシップ関数Aiの入力x′におけるメンバ ーシップグレード Bi(y′)(i=1,2,3,4); 各第2のメンバーシップ関数Biの入力y′におけるメンバ ーシップグレード ∧;MIN演算 ∨;MAX演算
【0026】次に、後件部のメンバーシップグレードC
j(z)に対する推論結果Cj′(z)は、次式(4)
より算出できる。 Cj′(z)=wj・Cj(z) j=1,2 …(4) そして、第2のファジィルール全体の総合推論結果C′
(z)は、各第2のファジィルール11,12の推定結
果Cj′(z)から、次式(5)で求められる。
【数1】 確定値z′が必要な場合は、例えば重心法を用いて総合
推論結果C′(z)から、次式(6)で求められる。
【0027】
【数2】
【0028】以上のような推論アルゴリズムを用いた本
実施例のファジィ推論装置を図1に示す。 図1は、本発
明の一実施例を示すファジィ推論装置の概略の構成ブロ
ック図である。
【0029】このファジィ推論装置には、推論入力(例
えば、x′,y′)に応じたアドレスを入力する入力端
子10が設けられ、その入力端子10に、メンバーシッ
プ関数格納メモリ11が接続され、さらにそのメモリ1
1の出力側に、データバス12が接続されている。メン
バーシップ関数格納メモリ11は、m個(例えば、m=
2)の第2のファジィルール11,12の前件部のメン
バーシップ関数Ai,Bi(但し、i=1,2,3,
4)と後件部のメンバーシップ関数Cj(但し、j=
1,2)とがテーブルルックアップとして一括して格納
されており、アドレス入力があると、そのアドレスの各
メンバーシップ関数Ai,Bi,Cjについてのh個
(但し、hはm個の第2のファジィルールにおけるメン
バーシップ関数のラベル数)のメンバーシップグレード
Ai(x′),Bi(y′),Cj(z)が一括してデ
ータバス12へ読み出されるようになっている。
【0030】データバス12には、メンバーシップグレ
ード選択用のg個(但し、gはhよりも小さい正の整
数)のセレクタ13−1〜13−gの入力側が接続さ
れ、その選択信号入力端子がラベル格納メモリ14に接
続されている。さらに、各セレクタ13−1〜13−g
の出力側が、並列演算処理可能なg個の論理演算部(例
えば、演算器)15−1〜15−gの入力側にそれぞれ
接続されている。ラベル格納メモリ14は、演算器15
−1〜15−gが必要とするh個のメンバーシップ関数
Ai,Bi,Cjのラベルを格納し、該ラベルを選択信
号の形で各セレクタ13−1〜13−gへ与える機能を
有している。各セレクタ13−1〜13−gは、ラベル
格納メモリ14からの選択信号に基づき、データバス1
2上の複数のメンバーシップグレードAi(x′),B
i(y′),Cj(z)の中から、該選択信号に対応し
た必要なメンバーシップグレードを選択し、各演算器1
5−1〜15−gへ出力する機能を有している。
【0031】各演算器15−1〜15−gは、各セレク
タ13−1〜13−gの出力に基づき、各第2のファジ
ィルール11,12の推論結果Cj′(z)を演算する
回路であり、例えば、MIN演算回路、MAX演算回路
及び乗算回路等により構成さ れている。演算器15−1
〜15−gの出力側には、統合処理部(例えば、MAX
tree演算回路)16が接続されている。MAXtr
ee演算回路16は、演算器15−1〜15−gの出力
をMAX演算により統合して第2のファジィルール全体
の総合推論結果C′(z)を算出する、複数のMAX演
算器がtree状に接続された回路であり、その出力側
には、ディファジィ回路として、確定値算出手段(例え
ば、重心回路)17が接続されている。重心回路17
は、重心法を用いて総合推論結果C′(z)の確定値
z′を求め、それを出力端子18へ出力する回路であ
り、例えば、累算回路や除算回路等により構成されてい
る。
【0032】以上のように構成されるファジィ推論装置
の動作を説明する。
【0033】1つの推論入力x′が入力され、その推論
入力x′に応じたアドレスが入力端子10を介してメン
バーシップ関数格納メモリ11へ与えられる。すると、
そのアドレスに対応する第2のファジィルール11,1
2のメンバーシップ関数Aiについてのメンバーシップ
グレードAi(x′)が、一括してメンバーシップ関数
格納メモリ11からデータバス12へ読出される。一
方、ラベル格納メモリ14には、演算器15−1〜15
が必要とするh個のメンバーシップ関数Ai,B
i,Cjのラベルが格納されている。そのため、演算器
15−1〜15−が必要とするメンバーシップ関数
iのラベルがラベル格納メモリ14から読出され、そ
ラベルが選択信号の形で各セレクタ13−1〜13−
へ送られる。セレクタ13−1〜13−は、入力
された選択信号により、データバス12上の全のメ
バーシップグレードAi(x′)から、各演算器15−
1〜15−gが必要とするメンバーシップグレードAi
(x′)を選択し、演算器15−1〜15−へ出力
する。各演算器15−1〜15−g内に、各セレクタ1
3−1〜13−からのメンバーシップグレードAi
(x′)が保持される。
【0034】次に、推論入力y′が入力され、それに応
じたアドレスが入力端子10を介してメンバーシップ関
数格納メモリ11に入力される。すると、前記と同様、
入力されたアドレスのメンバーシップグレードBi
(y′)が、一括してメンバーシップ関数格納メモリ1
1からデータバス12へ読出される。データバス12
上のメンバーシップグレードBi(y′)は、セレクタ
13−1〜13−で選択され、演算器15−1〜15
へ送られる。
【0035】すると、独立して動作する各演算器15−
1〜15−g内において、(3)式に従い、MIN演算
により、入力y′に対するメンバーシップグレードBi
(y′)と、保持された入力x′に対するメンバーシッ
プグレードAi(x′)とを比較し、小さい方を選んで
保持する。 再び、推論入力x′及びy′に対応したアド
レスをメンバーシップ関数格納メモリ11に逐次与え、
上記の動作を繰返して、ファジィルール11,12の2
つ目のMIN演算を実行する。 その後、MAX演算によ
り、MIN演算結果を比較して大きい方を選び、適合度
wjを求める。 次に、出力zに応じたアドレスがメンバ
ーシップ関数格納メモリ11に与えられ、後件部メンバ
ーシップ関数CjについてのメンバーシップグレードC
j(z)が、一括して該メンバーシップ関数格納メモリ
11からデータバス12へ読み出される。データバス1
2上のメンバーシップグレードCj(z)は、セレクタ
13−1〜13−gで選択され、演算器15−1〜15
−gへ送られる。各演算器15−1〜15−gでは、既
に求めておいた適合度wjと、各セレクタ13−1〜1
3−gから与えられた後件部のメンバーシップグレード
Cj(z)とを乗算し、各第2のファジィルールの推論
結果Cj′(z)を計算する。ここまでが、各第2のフ
ァジィルール毎に、それぞれの演算器15−1〜15−
で並列に実行される。
【0036】その後、MAXtree演算回路16で
は、各演算器15−1〜15−から出力された各第2
のファジィルール11,12の推論結果Cj′(z)
基づき、(5)式に従い、MAX演算を行って各第2の
ファジィルール11,12の推論結果Cj′(z)を統
合し、第2のファジィルール全体の総合推論結果C′
z)を算出する。合推論結果C′(z)の確定値
z′が必要な場合、出力zの値を(zの)最小値から最
大値に1つずつ増加させながら、上記の統合処理を繰り
返す。同時に、重心回路17で、(6)式に従い、重心
法を用いて(即ち、ΣC′(z)・zとΣC′(z)を
計算し、その後、ΣC′(z)・zをΣC′(z)で除
算して)、確定値z′を求め、出力端子18へ出力す
る。
【0037】本実施例では、次のような利点を有してい
る。
【0038】(a) (1)式のような第1のファジィ
ルール1〜4において後件部メンバーシップ関数の等し
い複数のルールを集め(1と4、2と3)、(2)式の
ような1つの新しい第2のファジィルール11,12に
再構成し、その再構成した第2のファジィルール11,
12を並列処理(各演算器15−1〜15−が独立し
て実行する処理)するようにしている。そのため、取扱
第1のファジィルール数が多い場合、処理すべき
2のファジィルール数が少なくなり、それによってセ
レクタ13−1〜13−及び演算器15−1〜15−
の数を少なくでき、ハードウェア量を減少させること
ができる
【0039】(b) 従来のように1つの演算器3−1
が1つのローカルメモリ1−1を持つという構造に代え
、メンバーシップ関数Ai,Bi,Cjを一括して
するメンバーシップ関数格納メモリ11と、演算器1
5−1〜15−gとを、分離して設けている。そして、
ラベル格納メモリ14に格納されたラベルを選択信号と
して、セレクタ13−1〜13−により、必要とする
メンバーシップグレードAi(x′),Bi(y′),
Cj(z)を選択して演算器15−1〜15−へ入力
するようにしている
【0040】そのため、前記(a)の利点に加え、メモ
リ容量の減少と、さらに第1のファジィルール数nが増
加した場合でも、メンバーシップ関数格納メモリ11の
メモリ容量の増大を抑制できる。
【0041】なお、本発明は、上記実施例に限定され
ず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例
えば次のようなものがある。
【0042】() 図1の演算器15−1〜15−
を他の論理演算部で構成したり、或いはその演算器15
−1〜15−とMAXtree演算回路16とを、M
IN/MAX演算回路等で構成してもよい。
【0043】(ii) セレクタ13−1〜13−を、
それぞれ各演算器15−1〜15−内に設ける等し
て、他のグレード選択手段で構成してもよい。
【0044】(iii) 重心回路17は、他のディファジ
ィ回路で構成してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1及び第
2の発明によれば、n個のファジィルールの内の後件部
メンバーシップ関数のラベルが等しいルール群を集めて
作られたm個の第2のファジィルールを用いて、推論入
力に対するファジィ推論を並列演算処理するようにして
いるので、取扱う第1のファジィルール数nが多い場
合、処理すべき第2のファジィルール数mが少なくな
る。これにより、セレクタ及び論理演算部の数を少なく
でき、ハードウェア量を減少させることができる。
【0046】しかも、メンバーシップ関数を一括して格
納するメンバーシップ関数格納メモリと、論理演算部と
を分離して設け、ラベル格納メモリに格納されたラベル
に基づき、セレクタによって、必要とするメンバーシッ
プ関数のメンバーシップグレードを選択して論理演算部
に与えるようにしている。そのため、メモリ容量を減少
でき、さらに第1のファジィルール数nが増加した場合
でも、メンバーシップ関数格納メモリのメモリ容量が影
響を受けず、該メモリ容量の増加を的確に抑制すること
ができる。従って、本発明のファジィ推論装置を、例え
ば集積化した場合、回路規模の減少と、チップサイズの
小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すファジィ推論装置の概略
の構成ブロック図である。
【図2】従来のファジィ推論装置の構成ブロック図であ
る。
【符号の説明】
11 メンバーシップ関数格納メモリ12 データバス 13−1〜13− セレクタ 14 ラベル格納メモリ 15−1〜15− 演算器 16 MAXtree演算回路 17 重心回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 浩一 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 中島 宏 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 佐々木 守 熊本県熊本市長嶺町2178番322号 龍美 荘10号 (72)発明者 上野 文男 熊本県菊池郡西合志町須屋 花立浦3023 番12号 (56)参考文献 特開 平2−272636(JP,A) 特開 平3−144734(JP,A) 特開 平2−155045(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06N 7/02 G05B 13/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前件部メンバ−シップ関数で表される前
    件部命題と、後件部メンバーシップ関数で表される後件
    部命題と、をそれぞれ有するn個(但し、nは2以上の
    正の整数)の第1のファジィル−ルの内の、後件部のメ
    ンバーシップ関数の種類を表すラベルが等しいルール群
    を集めて作られたm個(但し、mはnよりも小さい正の
    整数)の第2のファジィルールを用いて、推論入力に対
    するファジィ推論を並列演算処理するファジィ推論装置
    であって、 前記m個の第2のファジィル−ルにおけるメンバーシッ
    プ関数が一括して格納され、前記推論入力に応じたアド
    レスが与えられると、該アドレスに対応した該各第2の
    ファジィルールにおけるメンバーシップ関数についての
    メンバーシップグレードを、一括してデータバスへ読み
    出すメンバーシップ関数格納メモリと、 前記m個の第2のファジィル−ルにおけるh個(但し、
    hは正の整数)のメンバーシップ関数のラベルが格納さ
    れたラベル格納メモリと、 前記ラベル格納メモリ内のラベルに基づき、前記データ
    バス上の複数のメンバーシップグレードから、該ラベル
    に対応した必要なメンバーシップグレードを選択してそ
    れぞれ出力するg個(但し、gはhよりも小さい正の整
    数)のセレクタと、 前記各セレクタから出力された前記メンバーシップグレ
    ードを用い、それぞれ独立して、MIN演算及びMAX
    演算を行って前記推論入力の前記各第2のファジィルー
    ルの前件部に対する適合度を求め、この適合度と、該各
    第2のファジィルールの後件部のメンバーシップグレ−
    ドと、を乗算して該各第2のファジィルールの推論結果
    をそれぞれ出力する並列演算処理可能なg個の論理演算
    部と、 前記g個の論理演算部の出力をMAX演算により統合し
    て前記第2のファジィルール全体の総合推論結果を求め
    る統合処理部と、 を備えたことを特徴とするファジィ推論装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のファジィ推論装置におい
    て、前記統合処理部の出力から重心法を用いて前記総合
    推論結果の確定値を求める確定値算出手段を 設けたこと
    を特徴とするファジィ推論装置。
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