JP3270301B2 - 2次電池の充電装置 - Google Patents

2次電池の充電装置

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JP3270301B2 JP19873195A JP19873195A JP3270301B2 JP 3270301 B2 JP3270301 B2 JP 3270301B2 JP 19873195 A JP19873195 A JP 19873195A JP 19873195 A JP19873195 A JP 19873195A JP 3270301 B2 JP3270301 B2 JP 3270301B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2次電池に充電す
る2次電池の充電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種電子機器は、益々、小型かつ
軽量になっており、消費電力も少なくなっている。これ
らの電子機器には、必要なとき、自由に持ち運びできる
ものも多く、それらの電源として、充電して繰り返し使
用できる2次電池が広く使われている。上記2次電池
は、電子機器より取り外されて、あるいは、電子機器に
装着されたまま、2次電池の充電装置(以下では単に充
電装置と称する)へ接続されて充電される。
【0003】上記電子機器の一例としては、PHS( P
ersonal Handy-phone System)やコードレス電話機など
が挙げられる。これらの電子機器は、使用時のみ持ち運
ばれ、待機中には、充電装置へ載置されることが多いた
め、着脱が頻繁に行われる。したがって、電子機器が載
置されているか否かを判定して、載置されている場合に
は、自動的に充電動作を開始する充電装置が従来より用
いられている。
【0004】ここで、従来より使用されている充電装置
の一例を、図3に基づいて簡単に説明すると以下の通り
である。すなわち、充電器51は、載置されたPHS
( Personal Handy-phone System)52が備える図示し
ない2次電池へ充電を行うものである。
【0005】上記充電器51は、PHS52を着脱自在
に載置することができる載置面51aを備えている。ま
た、載置面51aの周囲は、載置面51a上に載置され
るPHS52の下部に沿うように立設されている。これ
により、載置されたPHS52の転倒が防止される。
【0006】また、充電器51の載置面51aには、充
電電流を供給する1対の充電端子53・53と、検出ス
イッチ54とが設けられている。当該検出スイッチ54
は、機械的なスイッチで、載置面51a上に重量物が載
置された場合に、その重量により導通状態となる。
【0007】PHS52を充電器51の載置面51aへ
載置することにより、上記充電端子53・53と、当該
PHS52の底面に設けられた図示しない充電端子とが
接触する。また、検出スイッチ54は、上記PHS52
により押圧されて導通状態となる。充電器51は、検出
スイッチ54の導通によりPHS52が載置されている
と判断する。これにより、充電器51は、充電動作を開
始し、充電端子53へ充電電流を供給する。
【0008】上記充電電流が充電端子53と接触するP
HS側の端子を介して、PHS52へ供給されることに
よって、PHS52が備える図示しない2次電池は充電
される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の充電器51においては、充電器51に載置された機
器の有無を検出スイッチ54により判別しているため、
2次電池を備えていないなどの理由により充電器51が
充電できない重量物を充電器51に載置した場合にも、
充電動作を開始してしまうという問題がある。
【0010】また、検出スイッチ54は、充電器51に
重量物が着脱される毎に磨耗などによって劣化してい
く。特に、PHS52などのように、充電される機器あ
るいは2次電池を充電器51より頻繁に着脱する場合、
検出スイッチ54の寿命は短くなる。このような場合、
充電器51の寿命が短くなると共に、信頼性が低くなる
という問題を生じている。
【0011】さらに、金属製の重量物が載置面51a上
に載置され、両端子53間が短絡されている場合にも、
充電器51は、充電動作を開始してしまう。両端子53
・53間が短絡されている場合に充電動作を行うと、該
重量物あるいは充電器51が不所望に発熱するなどの虞
れを生ずる。
【0012】本発明は、上記の問題点を鑑みてなされた
ものであり、その目的は、充電装置に充電される電子機
器あるいは2次電池が接続されているか否かをより正し
く検出できる、簡略な構成で長寿命の2次電池の充電装
置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る2
次電池の充電装置は、上記課題を解決するために、2次
電池へ充電するための充電端子と、充電端子へ充電電流
を供給する充電用電源とを備えた2次電池の充電装置に
おいて、以下の手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0014】すなわち、上記充電端子へ流れる電流を検
出する電流検出手段と、上記充電用電源とは別に設けら
れ、上記充電電流に比べ微小な電流の供給を、上記充電
端子に対し定期的に試みる微小電流源と、上記微小電流
源が充電端子へ電流の供給を試みた際に上記電流検出手
段により検出される電流に基づいて、2次電池が上記充
電端子へ接続されているか否かを判定し、上記充電用電
源の充電動作を制御すると共に、タイマを備え、このタ
イマの計時に従って、所定の休止期間、上記微小電流源
を休止させた後、所定の動作期間中、該微小電流源を動
作させる制御手段とを備え、上記微小電流源の休止期間
および動作期間は、それぞれ独立して設定されると共
に、上記微小電流源の供給する微小な電流の電流値は、
上記充電用電源の供給する充電電流の電流値とは独立し
て個別に設定される。
【0015】上記構成において、微小電流源は、定期的
に上記充電端子へ微小な電流を供給しようとする。電流
検出手段は、上記微小電流の供給に成功したか否かを判
断する。制御手段は、微小電流の供給に成功した場合
は、2次電池が充電装置に接続されていると判断し、上
記充電用電源が充電動作を行うように制御すると共に、
微小電流の供給に失敗した場合は、2次電池が充電装置
に接続されていないと判断し、充電用電源が充電動作を
行わないように制御する。
【0016】2次電池が充電装置に接続されているか否
かを充電端子に流れる電流によって判定するので、誤っ
て充電端子から電流を供給できない重量物を充電装置に
接続した場合にも、2次電池が接続されていないことを
正しく検出できる。したがって、充電される2次電池が
充電装置に接続されているか否かをより正確に判定でき
る。
【0017】また、従来から用いられているスイッチな
どの機械的手段が不要となる。したがって、2次電池あ
るいは2次電池を備える機器が充電装置から頻繁に着脱
される場合にも、劣化しにくく、信頼性の高い2次電池
の充電装置を実現できる。
【0018】請求項2の発明に係る2次電池の充電装置
は、上記課題を解決するために、請求項1の構成におい
て、上記充電端子間にかかる電圧を測定する電圧検出手
段を備え、上記制御手段は、上記微小電流源が充電端子
へ電流の供給を試みた際に上記電圧検出手段によって検
出される電圧に基づいて、上記充電端子間が短絡されて
いるか否かを判定し、短絡している場合には充電動作を
行わないように上記充電用電源を制御することを特徴と
している。
【0019】上記構成において、微小電流源は、定期的
に上記充電端子へ微小な電流を供給しようとする。電圧
検出手段は、上記微小電流の供給時に充電端子間にかか
る電圧を測定する。制御手段は、予め決められた、充電
される機器が充電装置に接続された場合に上記微小電流
を供給したとき充電端子間にかかる電圧と、上記電圧検
出手段によって検出された電圧とを比較する。上記電圧
検出手段によって検出された電圧が上記所定の電圧に比
べて異常に低い場合、制御手段は、充電端子間が短絡さ
れていると判断して、上記充電用電源が充電動作を行わ
ないように制御する。
【0020】それゆえ、充電用電源が充電動作を開始す
る前に、制御手段は、充電端子間が短絡されているか否
かを判定できる。この結果、2次電池が充電装置に接続
されているか否かをより正確に検出できる。
【0021】さらに、充電端子間が短絡されていた場
合、充電動作の開始前にこれを検出し、充電動作を禁止
することができる。判定するまでに流れる電流は、充電
電流と独立して設定され、該充電電流に比べて微小、か
つ通電時間の短い微小電流である。したがって、上記微
小電流および通電時間を調整することによって、判定に
要する発熱量を容易に削減できる。したがって、安全に
充電端子間が短絡されているか否かを判定することがで
きる。
【0022】請求項3の発明に係る2次電池の充電装置
は、上記課題を解決するために、請求項2の構成におい
て、上記微小電流源が定電流源であることを特徴として
いる。
【0023】したがって、充電端子間が短絡していた場
合、判定に要する発熱量を更に容易に削減でき、より安
全に充電端子間が短絡されているか否かを判定できる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図1
ないし図2に基づいて説明すると以下の通りである。
【0025】図1に示すように本実施形態に係る充電器
(2次電池の充電装置)1は、例えば、PHS( Perso
nal Handy-phone System)2などの電子機器に充電する
ものである。ここでは、2次電池を備える電子機器の一
例としてPHS2を示しているが、2次電池を備えてい
れば他の電子機器でもよいし、電子機器より取り外され
た2次電池そのものでもよい。
【0026】上記充電器1は、PHS2へ電流を供給す
る充電側充電端子(充電端子)11・11と、当該端子
11に充電用の電流を流す充電用定電流回路(充電用電
源)12とを備えており、充電用定電流回路12の電流
を上記充電側充電端子11・11を介して、充電器1に
接続されたPHS2へ供給することにより、PHS2の
備える2次電池へ充電する構成である。
【0027】さらに、充電器1は、上記充電用定電流回
路12から充電側充電端子11へ流れる電流を検出する
電流検出部(電流検出手段)13と、両端子11・11
間にかかる電圧を測定する電圧検出部(電圧検出手段)
14と、微小な電流を上記充電側充電端子11へ供給す
る微小定電流回路(微小電流源)15と、充電器1全体
を制御する制御部(制御手段)16と、使用者に状況を
報知するアラーム回路17とを備えている。制御部16
は、微小定電流回路15を定期的に作動させる。そのと
きに電流検出部13および電圧検出部14で検出される
電流および電圧によって、制御部16は、充電器1にP
HS2が装着されているか否かを判別し、充電用定電流
回路12を制御することができる。
【0028】上記微小定電流回路15は、制御部16が
指示する期間、充電電流に比べて微小な定電流を、電流
検出部13を介して充電側充電端子11へ供給すること
ができる。
【0029】制御部16は、図示しないタイマを備えて
おり、該タイマの計時に従って、所定の休止期間、上記
微小定電流回路15を休止させた後、所定の動作期間
中、該微小定電流回路15を動作させる。
【0030】また、制御部16は、微小定電流回路15
が動作している間、電流検出部13によって検出される
充電側充電端子11へ流れる電流値により、PHS2が
装着されているか否かを判定する。具体的には、制御部
16は、上記電流検出部13で検出された電流値が0の
場合、上記PHS2が装着されてないと判断し、0でな
い場合、PHS2が装着されていると判断する。
【0031】さらに、充電側充電端子11・11間にか
かる電圧を電圧検出部14により検出することによっ
て、両端子11・11間が短絡されているか否かを判定
できる。具体的には、上記電圧検出部14によって検出
された電圧値が、PHS2を装着した場合に比べ異常に
低い場合、両端子11・11間が短絡されていると判断
する。
【0032】そして、制御部16は、PHS2などの充
電される電子機器あるいは2次電池が充電器1へ装着さ
れていると判断した場合に、充電用定電流回路12を動
作させることにより、充電動作を行う。
【0033】なお、PHS2が装着された時点から充電
器1がこれを検出し充電を開始するまでの時間である応
答速度は、微小定電流回路15の休止期間と動作期間と
の和である周期によって決められる。また、充電器1が
PHS2が装着されているか否かを検出する際の消費電
力は、微小定電流回路15の微小電流と上記周期に対す
る動作期間の割合とによって決められる。上記微小電流
値、休止期間、および動作期間は、上述した応答速度と
消費電力とを考慮して設定される。
【0034】本実施形態においては、上記各設定値の一
例として、微小定電流回路15が供給する微小電流は、
20μA程度に設定され、休止期間は1secに、動作
期間は10msecに、それぞれ設定されている。
【0035】アラーム回路17は、充電側充電端子11
・11間が短絡されているなどの異常が検出された場合
に、制御部16の指示に従い、音、光、あるいは文字表
示などを用いて、異常があったことを使用者へ報知でき
る。
【0036】また、充電器1には、当該充電器1の各部
を駆動させる電源として、ACアダプタ18が接続され
ている。ACアダプタ18は、外部より与えられた交流
電流を直流電流に変換して充電器1へ供給する。
【0037】一方、PHS2は、電池側充電端子21・
21、充電回路22、およびリチウムイオン電池などの
2次電池23を備えており、充電時には、電池側充電端
子21・21より供給される電流を、充電回路22を介
して2次電池23へ充電する構成である。なお、各電池
側充電端子21は、PHS2が充電器1へ装着されてい
る場合、充電器1に設けられた各充電側充電端子11と
それぞれ接触する位置に設けられている。
【0038】また、PHS2は、2次電池23の電力を
各部へ供給する電源回路24と、電源回路24によって
供給される電力によって稼働するベースバンド回路25
およびRF回路26とを備えている。
【0039】上記ベースバンド回路25およびRF回路
26は、図示しない無線基地局あるいは他のPHSなど
と、無線伝送路を介して送受信を行うためのものであ
る。
【0040】上記ベースバンド回路25は、PHS2の
備える図示しないマイクなどにより得られた電気信号を
ベースバンド信号に変換して、RF回路26へ送出する
と共に、RF回路26から伝えられたベースバンド信号
に基づいて、図示しないスピーカーなどにより音声とし
て使用者へ伝えることができる。
【0041】また、RF回路26は、上記ベースバンド
回路25で得られたベースバンド信号を無線伝送に適し
た無線信号へ変調して送信すると共に、受信した無線信
号をベースバンド信号へ復調して、ベースバンド回路2
5に伝えることができる。
【0042】図示しない無線基地局に接続された端末や
他のPHSなどの端末と、当該PHS2との間に無線に
よる回線が確立されているとき、PHS2側の音声は、
図示しないマイクにより電気信号へ変換され、ベースバ
ンド回路25およびRF回路26を介して無線伝送路へ
送信される。上記端末は、無線伝送路へ送信された無線
信号を受信して、当該端末の使用者へPHS2側の音声
を伝える。一方、無線伝送路により伝えられた上記端末
側の音声は、RF回路26、ベースバンド回路25、お
よび図示しないスピーカーなどにより音声に変換され、
PHS2の使用者へ伝えられる。なお、上記ベースバン
ド回路25で処理される電気信号は、音声を示すものに
限らず、画像や文字など他のデータを示す電気信号でも
よい。
【0043】通信中、PHS2は、充電器1から離れた
場所で使用されることが多く、PHS2の各部は、2次
電池23により稼働される。この結果、2次電池23は
消耗する。
【0044】使用後に、PHS2を充電器1へ装着する
ことによって、各充電側充電端子11と各電池側充電端
子21とがそれぞれ接触する。この結果、充電器1は、
当該端子11・21を介して、PHS2の2次電池23
へ充電する。
【0045】上記構成において、充電器1へPHS2を
装着するときの各部の動作を、図2に示すフローチャー
トの各ステップに従って説明すると以下の通りである。
【0046】まず、最初のステップ1(以下では単にS
1のように表記する)では、制御部16は、微小定電流
回路15を作動させる。微小定電流回路15は、例えば
20μA程度の微小な電流を充電側充電端子11へ供給
しようとする。
【0047】次に、制御部16は、図示しないタイマな
どにより計時し、動作期間である10msecが経過す
るまで待つ(S2)。10msecが経過して充電側充
電端子11に流れる電流の変化が落ち着くと、制御部1
6は、電流検出部13により、充電側充電端子11に流
れる電流を検出する(S3)。
【0048】続いて、制御部16は、検出された電流値
が0か否かを判定する(S4)。電流値が0であると判
定した場合(S4において YES の場合)、制御部16
は、充電器1にPHS2が装着されていないと判断し、
微小定電流回路15の動作を停止させる(S5)。さら
に、制御部16は、図示しないタイマにより計時し、休
止期間である1sec待機し(S6)、上記ステップ1
へ戻る。
【0049】充電器1にPHS2などの充電される機器
が装着されていない場合には、充電側充電端子11に電
流が流れないので、充電器1の各部は、上記休止期間と
動作期間との和である約1sec周期で上記S1からS
6を繰り返して、機器が装着されるのを待つ。
【0050】充電器1にPHS2が装着されると、各充
電側充電端子11および電池側充電端子21はそれぞれ
接触し、微小定電流回路15は、充電側充電端子11を
介してPHS2へ電流を供給する。この結果、約1se
c周期で実行される上記S4において、制御部16は電
流が流れていると判断し(S4において NO )、次のス
テップであるS7へ進む。したがって、充電器1にPH
S2を装着した後、約1sec以内に、PHS2が装着
されたことを検出できる。
【0051】S7では、制御部16は、充電側充電端子
11・11間にかかる電圧を電圧検出部14により検出
する。続いて、制御部16は、S7で測定された電圧値
が、PHS2を装着した充電側充電端子11・11間に
微小電流を供給した際にかかる電圧値に比べて異常に低
いか否かを判定する(S8)。
【0052】検出された電圧値が異常ではないと判断し
た場合(S8で NO の場合)、制御部16は、微小定電
流回路15の動作を止め(S9)、充電用定電流回路1
2を作動させる(S10)。この結果、充電器1は、充
電動作に移行する(S11)。
【0053】充電動作中、充電用定電流回路12は、充
電側充電端子11および電池側充電端子21を介して、
充電回路22へ定電流を供給する。これにより、充電回
路22は、2次電池23へ充電する。
【0054】一方、上記S8において、検出された電圧
値が異常に低いと判断した場合(S8で Yesの場合)、
制御部16は、両端子11・11間が短絡されていると
判断する。そして、制御部16は、微小定電流回路15
の動作を停止させ(S12)、アラーム回路17を作動
させて使用者に異常があったことを報知する(S1
3)。
【0055】以上のように、本実施形態に係る充電器1
は、定期的に微小な電流を流すことができる微小定電流
回路15と、これを制御する制御部16とを備えてお
り、充電側充電端子11に流れる電流の有無を電流検出
部13により検出して、充電器1へPHS2が装着され
ているか否かを判定する構成である。
【0056】したがって、充電器1は、スイッチなどの
機械的手段を他に設けることなく、PHS2の装着を検
出できる。さらに、充電側充電端子11を介して電流を
供給できない機器が充電器1に装着されている場合で
も、充電動作を行わない。この結果、従来のスイッチを
用いて機器の装着を検出する場合に比べて、より正確に
充電される機器あるいは2次電池が装着されているか否
かを検出できる。
【0057】上記検出の際に消費される電力は、予め設
定された、微小定電流回路15の供給する電流値と微小
定電流回路15の休止期間および動作期間となどによっ
て決められる。上記電流値は、充電用定電流回路12の
供給する電流値とは独立して個別に設定することができ
る。したがって、比較的容易に消費電力を所望の値まで
削減することができる。
【0058】ところで、本実施形態に係る充電器1は、
充電される機器が装着されているか否かを検出するた
め、従来の機械的手段によって検出する充電器に比べ、
電流検出部13、微小定電流回路15、および制御部1
6が新たに必要となる。しかし、従来の充電器は、充電
時における、充電時間、充電電流、あるいは充電電圧を
制御するために、充電端子に流れる電流を検出する電流
検出部や、充電端子にかかる電圧を検出する電圧検出部
とを備え、充電用電源を上記電流検出部および電圧検出
部の検出値に従って充電用電源を制御する制御部を備え
ているものが多い。したがって、電流検出部13および
制御部16として、上記各部を流用することができる。
また、微小定電流回路15および上記充電用電源は、共
に安定した直流の電流を供給する電源であり、共用でき
る部分が多い。したがって、充電される機器を検出する
ため、電流検出部13、微小定電流回路15、および制
御部16を用いても、充電器1の構成は、従来に比べあ
まり複雑にならない。
【0059】加えて、従来のようにスイッチなどの機械
的手段を充電器1に設ける必要がないので、機械的手段
を別に設けるコストを削減できる。この結果、従来と比
べ、構造が簡単で、安価な充電器1を実現することがで
きる。
【0060】また、充電器1がPHS2のように頻繁に
脱着される機器へ充電する場合には、上記スイッチなど
も頻繁に導通および非導通を繰り返すため寿命が短くな
り、信頼性が低くなる。ところが、本実施形態に係る充
電器1においては、機械的動作をする部分がないため、
機器の装着を判定する際の信頼性を、機械的手段を用い
る場合に比べてより向上できる。
【0061】上記構成に加えて、微小定電流回路15が
電流を供給している時の充電側充電端子11・11間の
電位差を、電圧検出部14により検出することで、制御
部16は、両端子11・11間が短絡しているか否かを
検出できる。
【0062】したがって、両端子11・11が短絡して
いた場合に、誤って充電電流を流すことがない。また、
アラーム回路17を用いて、使用者に異常があることを
報知することもできる。
【0063】制御部16が短絡を検出するまでに、充電
側充電端子11より流れる電流は、充電用定電流回路1
2の電流に比べて微小な電流であるため、発熱などの心
配がなく安全である。
【0064】なお、本実施形態に係る充電器1におい
て、微小定電流回路15の休止期間および動作期間は、
1secおよび10msecにそれぞれ設定されてお
り、微小定電流回路15が流す微小電流は、20μA程
度に設定されているが、これに限るものではない。各設
定値は、機器を装着した時から該装着を検出するまでの
時間、短絡時の発熱量、および消費電力などを考慮に入
れ、充電電流とは独立して、様々に設定することができ
る。
【0065】また、微小定電流回路15は、一定の電流
を充電側充電端子11へ供給し、制御部16は、微小定
電流回路15の動作中に充電側充電端子11へ流れる電
流値が0であるか否かによって充電される機器の有無を
検出し、充電側充電端子11・11間にかかる電圧によ
って両端子11・11間が短絡されているか否かを判定
している。しかし、これに限らず、微小電流源が供給す
る電流が一定でなくても、充電側充電端子11へ流れる
電流値と充電側充電端子11・11にかかる電圧値との
組み合わせによって、制御部16は、上記機器の有無
や、両端子11・11間が短絡されているか否かを判定
することもできる。
【0066】加えて、微小電流源を定電流源である微小
定電流回路15とすることにより、制御部16は、電圧
値のみに注目して判定できるので、制御部16の動作を
簡略化できる。また、微小定電流回路15で供給する電
流値が一定なので、短絡時の発熱量を推測することが容
易となる。この結果、さらに容易に短絡時の発熱量を所
望の値に抑えることができる。
【0067】なお、本実施形態に係る充電器1は、充電
用定電流回路12により定電流法を用いて充電している
が、これに限らず、定電圧法や定電圧定電流法など、他
の充電方法を用いて充電する充電器に対しても、本発明
を適用することができる。
【0068】
【発明の効果】請求項1の発明に係る2次電池の充電装
置は、以上のように、充電用電源とは別に設けられ、
電電流に比べ微小な電流の供給を、充電端子に対し定期
的に試みる微小電流源と、上記微小電流源が充電端子へ
電流の供給を試みた際に電流検出手段により検出される
上記充電端子へ流れる電流に基づいて、2次電池が上記
充電端子へ接続されているか否かを判定し、上記充電用
電源の充電動作を制御すると共に、タイマを備え、この
タイマの計時に従って、所定の休止期間、上記微小電流
源を休止させた後、所定の動作期間中、該微小電流源を
動作させる制御手段とを備え、上記微小電流源の休止期
間および動作期間は、それぞれ独立して設定されると共
に、上記微小電流源の供給する微小な電流の電流値は、
上記充電用電源の供給する充電電流の電流値とは独立し
て個別に設定される構成である。
【0069】上記構成によると、充電装置は、2次電池
が充電装置に接続されているか否かを充電端子に流れる
電流によって検出するので、従来の機械的手段により検
出する場合に比べて、より正確に検出できるという効果
を奏する。
【0070】加えて、機械的手段を必要としないので、
充電装置から2次電池あるいは2次電池を備えた機器を
頻繁に着脱する場合にも劣化しにくい。したがって、よ
り信頼性が高く、より長寿命の充電装置を実現できると
いう効果を併せて奏する。
【0071】請求項2の発明に係る2次電池の充電装置
は、以上のように、請求項1の発明の構成において、充
電端子間にかかる電圧を測定する電圧検出手段を備え、
上記制御手段は、上記微小電流源が充電端子へ電流の供
給を試みた際に上記電圧検出手段によって検出される電
圧に基づいて、上記充電端子間が短絡されているか否か
を判定し、短絡している場合には充電動作を行わないよ
うに充電用電源を制御する構成である。
【0072】それゆえ、充電用電源が充電動作を開始す
る前に、制御手段は、充電端子間が短絡されているか否
かを判定でき、充電装置に2次電池が接続されているか
否かをより正確に検出できるという効果を奏する。さら
に、上記微小電流および当該微小電流の通電時間を調整
することによって、判定する際に生ずる発熱量を容易に
削減できる。この結果、充電端子間が短絡されているか
否かを安全に判定することができるという効果を併せて
奏する。
【0073】請求項3の発明に係る2次電池の充電装置
は、以上のように、請求項2の構成において、微小電流
源が定電流源である構成である。
【0074】したがって、充電端子間が短絡していた場
合、判定に要する発熱量を更に容易に削減でき、充電端
子間が短絡されているか否かの判定をより安全に行うこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、2次電
池を備えた電子機器、および、当該2次電池を充電する
充電装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記充電装置における各部の動作を示すフロー
チャートである。
【図3】従来例を示すものであり、2次電池を備える電
子機器と充電器とを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 充電器(2次電池の充電装置) 2 PHS 21 電池側充電端子 23 2次電池 11 充電側充電端子(充電端子) 12 充電用定電流回路(充電用電源) 13 電流検出部(電流検出手段) 14 電圧検出部(電圧検出手段) 15 微小定電流回路(微小電流源) 16 制御部(制御手段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2次電池へ充電するための充電端子と、充
    電端子へ充電電流を供給する充電用電源とを備えた2次
    電池の充電装置において、 上記充電端子へ流れる電流を検出する電流検出手段と、上記充電用電源とは別に設けられ、 上記充電電流に比べ
    微小な電流の供給を、上記充電端子に対し定期的に試み
    る微小電流源と、 上記微小電流源が充電端子へ電流の供給を試みた際に上
    記電流検出手段により検出される電流に基づいて、2次
    電池が上記充電端子へ接続されているか否かを判定し、
    上記充電用電源の充電動作を制御すると共に、タイマを
    備え、このタイマの計時に従って、所定の休止期間、上
    記微小電流源を休止させた後、所定の動作期間中、該微
    小電流源を動作させる制御手段とを備え 上記微小電流源の休止期間および動作期間は、それぞれ
    独立して設定されると共に、上記微小電流源の供給する
    微小な電流の電流値は、上記充電用電源の供給する充電
    電流の電流値とは独立して個別に設定され ることを特徴
    とする2次電池の充電装置。
  2. 【請求項2】上記充電端子間にかかる電圧を測定する電
    圧検出手段を備え、 上記制御手段は、上記微小電流源が充電端子へ電流の供
    給を試みた際に上記電圧検出手段によって検出される電
    圧に基づいて、上記充電端子間が短絡されているか否か
    を判定し、短絡している場合には充電動作を行わないよ
    うに上記充電用電源を制御することを特徴とする請求項
    1記載の2次電池の充電装置。
  3. 【請求項3】上記微小電流源が定電流源であることを特
    徴とする請求項2記載の2次電池の充電装置。
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