JP3270162B2 - ピルガー製管機 - Google Patents

ピルガー製管機

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JP3270162B2
JP3270162B2 JP00567893A JP567893A JP3270162B2 JP 3270162 B2 JP3270162 B2 JP 3270162B2 JP 00567893 A JP00567893 A JP 00567893A JP 567893 A JP567893 A JP 567893A JP 3270162 B2 JP3270162 B2 JP 3270162B2
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B21/00Pilgrim-step tube-rolling, i.e. pilger mills
    • B21B21/04Pilgrim-step feeding mechanisms
    • B21B21/045Pilgrim-step feeding mechanisms for reciprocating stands

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metal Extraction Processes (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は一般に、厚肉の金属管を冷間ピ
ルガー圧延して薄肉管を形成する冷間ピルガー製管機に
関し、特に、冷間ピルガー加工中に発生する管のスクラ
ップの量を減少するための冷間ピルガー製管機自動停止
装置に関するものである。
【0002】
【先行技術の説明】冷間ピルガー圧延は、2つの対置す
るピルガーダイを用いて、管を、固定のマンドレル上で
前進しながら同時に圧縮して、それにより、管の横断面
積を減少し同管を延伸するのに一般に用いられている管
成形加工である。ピルガー製管機の代表的なものとし
て、米国特許第3,416,346号、第3,487,67
5号、第3,690,850号、第4,090,386号及
び第4,233,834号各明細書に開示され図示されて
いるピルガー製管機がある。
【0003】一般に、ピルガー圧延においては、比較的
厚肉の管を、一連の冷間ピルガー製管機部を通すことに
より圧縮し伸長して薄肉の管に加工する。その場合、各
冷間ピルガー製管機部は、固定のマンドレルとピルガー
ダイのセットから構成されている。管の直径及び肉厚の
減少は、先細形状のマンドレルと、該マンドレルの上方
及び下方から管を包入し一定の前進及び後退サイクルで
管の外面に沿い転動するダイに形成された円周方向にテ
ーパが付いている形状の溝とにより、行われる。ダイ運
動の各サイクル間で、管は、送り台車(往復台)により
マンドレルに沿い増分的に前進され且つ回転される。マ
ンドレルは、ピルガーダイの力の作用下で管が圧壊する
のを阻止すると共に、管の内径寸法を規制する。
【0004】冷間ピルガー圧延後、各薄肉管は、管理し
易い長さに切断しなければならない。と言うのは、冷間
ピルガー圧延で管の長さは非常に増大するからである。
最終的には、各管は、最終冷間ピルガー圧延後に仕上げ
薄肉管の長さの整数倍に最も近い管理し易い長さに切断
される。しかし、冷間ピルガー製管法によって生ずる廃
棄分(即ち、管のスクラップ)を考慮して、切断には余
裕分を持たせねばならない。
【0005】このような廃棄分の1つの原因は、冷間圧
延ミルの送り台上に厚肉管を続いて挿入するプロセスに
ある。冷間圧延ミルは、任意時点において常時2本の厚
肉管を前進方向に送りながら動作する。その内、先頭の
即ち“押され”管は、マンドレルのテーパ付き端部分上
及びピルガーダイ間を通される管である。他方、後方の
管は、送り台車に締着されてピルガーダイに向かい前進
される“押し”管即ちプッシャ管である。この後方のプ
ッシャ管は、送り台車の前進に伴い、前方の管をピルガ
ーダイ間で押し進める。プッシャ管の前端が、ピルガー
ダイの近傍に達した時には、新たなプッシャ管を送り台
の入口端部でマンドレル上に装荷するためにピルガー製
管機を停止しなければならない。そこで、今までのプッ
シャ管は、押され管、即ち、冷間ピルガー圧延される管
となる。このように、新たなプッシャ管をマンドレル上
に装荷するためにピルガーダイを停止すると、これ等の
ピルガーダイ間に位置する管の部分に対しピルガーダイ
により及ぼされる静圧力で、管壁には不均等な膨出部が
生ずる。その結果、このような膨出部が生じた領域を切
断しなければならず、これが廃棄分即ちスクラップとな
る。
【0006】従来、切断しなければならない膨出部を含
む管長を最小にするために、ピルガーダイ間の中心線
が、押され管及びプッシャ管の対向端と可能な限り接近
して整列した時点で、冷間ピルガー製管機の再装荷のた
めの停止が行われるようにする試みとして種々な方法が
用いられてきている。その内の1つの方法によれば、プ
ッシャ管の前端がピルガーダイの中心線に達する時点を
予測しマークするのに経験的なデータが用いられてい
る。しかし、この方法は、押され管及びプッシャ管の当
接端部分もしくは対向端部分の寸法が45.72cm(1
8in)以内である場合しか信頼性がない。別の方法と
して、適正な時点で押され管の前進を停止するように設
計された渦電流検知システムを使用する方法がある。し
かし、この方式は、複雑且つ極めて高価であることが判
明している。
【0007】従って、押され管及びプッシャ管の長さに
関係なく、押され管及びプッシャ管の当接端もしくは対
向端がピルガーダイ間の中心線と実質的に一致した時に
冷間ピルガー製管機の動作停止が生起することを確保す
るための廉価で信頼性があり且つ単純な手段を実現する
ために冷間ピルガー製管機と組み合わせて使用すること
が可能な装置に対する必要性が存在する。このような仕
方で冷間ピルガー製管機の動作を停止すれば、発生する
管廃棄分量が減少し、それにより、仕上り管製品の歩留
まりが増加する。このように仕上り管製品の歩留まりが
増加すれば、相当な材料節減が得られ、販売可能な管製
品が付加的に増加するのは言うまでもない。
【0008】
【発明の概要】本発明は、上述の必要性を満足するよう
に設計された冷間ピルガー製管機自動停止装置に関する
ものである。本発明の冷間ピルガー製管機自動停止装置
は、押され管の後端及びプッシャ管の前端が、ピルガー
ダイのストロークの最後尾位置で対のピルガーダイ間に
延在する中心線と実質的に一致した時点で冷間ピルガー
プロセスを停止するように動作可能である。本発明の冷
間ピルガー製管機自動停止装置は、冷間ピルガー圧延前
に、押され管及びプッシャ管の管長に関係なく、押され
管及びプッシャ管の対向端部分が実質的にピルガーダイ
間の中心線と整列した時点でピルガー製管機を停止する
ように動作可能である。冷間ピルガープロセスは、押さ
れ管及びプッシャ管がピルガーダイ間の中心線と実質的
に整列した時に停止されるので、ピルガーダイにより管
に及ぼされる静圧力の結果として生ずる管の膨出部は対
向する管端に生起することになる。その結果、押され管
及びプッシャ管の対向端部分がピルガーダイ端に位置し
ない時点でピルガーダイを停止した場合に生ずるでスク
ラップ量は減少する。
【0009】従って、本発明は、冷間ピルガー製管機動
作中に生ずる管スクラップの量を減少することにより、
ピルガー製管機の動作を改良するのに該冷間ピルガー製
管機と組み合わせて使用するための自動停止装置に向け
られている。
【0010】冷間ピルガー製管機自体は、入口及び出口
端部分を有する送り台と、該送り台の出口端部分に配設
された一対の冷間ピルガーダイと、送り台上方に設けら
れて対のピルガーダイ間に位置するテーパ付き端部分を
有するマンドレルとを含む。送り台の入口端部分と出口
端部分間で同送り台に沿い往復動可能な送り台車が設け
られ、この送り台車は、マンドレル上に配置された第1
の管即ちプッシャ管を掴むようになっている。第1の駆
動装置で、送り台車は送り台出口端部分に向かって前進
される。この第1の駆動装置は、同時に、マンドレル上
に位置し且つ第1の管と冷間ピルガーダイとの間に配置
されている第2の管即ち押され管を、第1の管を介して
ピルガーダイ間を通して駆動し、マンドレルのテーパ付
き端部分上でピルガーダイにより第2の管の壁を圧縮し
て薄肉管を形成するように動作する。更に第2の駆動装
置が設けられ、この第2の駆動装置は、上記薄肉管の成
形後、送り台車を送り台の入口端部分に向けて後退し、
それにより、該送り台車は、完全に後退された後に送り
台の入口端部分と第1の管との間でマンドレル上に配置
されている第3の管を掴み、それにより上記のプロセス
を繰り返すことができる。プロセスの繰り返しで、上記
第1の管は押され管となり、そして第3の管が押し管即
ちプッシャ管となる。
【0011】本発明は、送り台車が対のピルガーダイか
ら所定距離になった時点で、該送り台車の前進及び冷間
ピルガーダイの動作を停止するための第1の制御装置に
在る。上記所定距離は、第1の管及び第2の管(冷間ピ
ルガー製管機の動作の現在サイクル中におけるプッシャ
管及び押され管)の対向端部分がピルガーダイ間に位置
するように選択された距離である。更に、本発明によれ
ば、送り台車が、対向する端部分とは反対側の第1の管
の端部分から同じ所定距離だけ送り台の入口端部分に向
かって移動した後に送り台車の後退運動を停止し、それ
により、第1の管の後尾端に当接するようにマンドレル
上に配置されて送り台車により前進される第3の管が、
第1及び第3の管(冷間ピルガー製管機の次の動作サイ
クル中は押され管及び押し管)の対向端部分がピルガー
ダイ間に位置する時点で停止するように送り台車の後退
を停止するための第2の制御装置が設けられる。
【0012】本発明の上述の特徴や利点及び他の特徴や
利点は、本発明の例示的な実施例に関する図面を参照し
ての以下の詳細な説明を読むことにより当業者には明ら
かとなるであろう。
【0013】
【好適な実施例の詳細な説明】以下の詳細な説明におい
ては、冷間ピルガー製管機により発生する管スクラップ
の量を相当に減少するために該冷間ピルガー製管機と組
み合わせて動作可能である本発明の冷間ピルガー製管機
自動停止装置及び当該冷間ピルガー製管機を部分的に略
示して示す側立面図である図1を参照する。
【0014】
【概説】図1を参照すると、追って詳述する慣用の冷間
ピルガー製管機の一部を形成する冷間ピルガー圧延設備
の一式が、参照数字10で総括的に部分断面図で示して
ある。管T1、T2又はT3のような薄肉管の冷間圧延
に有用な設備10は、対の上部及び下部ピルガーダイ1
8、20間に配置されたテーパ付き端部分(図示せず)
を有する細長い固定位置のマンドレル14を含む。該マ
ンドレル14は、冷間圧延位置で管T1、T2及びT3
を支持する。ピルガーダイ18及び20は、互いに対面
関係でマンドレル14の対向側に沿って配置されてい
て、マンドレルのテーパ付き端部分と協働し周知の仕方
で各管の断面寸法を減少する。
【0015】マンドレル14並びにピルガーダイ18及
び20が用いられる冷間ピルガー圧延加工は、慣用の冷
間断面積減少プロセスである。管T2、T1及びT3
は、静止状態に維持されているマンドレル14上を順次
前進し、それと同時にこれ等の管は、2つの対向するピ
ルガーダイ18及び20並びにマンドレル14のテーパ
付き端部分により順次圧縮される。各管の圧縮の結果と
して各管の断面積は減少し各管は伸長する。この減少
は、マンドレル14のテーパ付き端部分並びに該マンド
レル14の上方及び下方から各管を包入し、管に沿い一
定の後退及び前進サイクルで転動するピルガーダイ18
及び20に形成されている円周方向にテーパが付いた形
状の溝22及び24によって、各管の直径及び肉厚双方
に対して行われる。各ピルガーダイ運動サイクルの結果
として、ピルガーダイ18及び20は、実線で示した位
置と破線と示した位置との間におけるストローク距離S
に亙って前後に転動する。各ピルガーダイ運動サイクル
間で、管T1、T2又はT3のような管は、追って詳述
する適当な慣用の機構によりマンドレル14に沿い増分
的に前進され且つ回転される。マンドレル14は、各管
が、ピルガーダイ18及び20の圧縮力下で圧潰するの
を阻止する。
【0016】図に示すように、ピルガー圧延設備10
は、参照数字30で総括的に示した冷間ピルガー製管機
で用いられる。図1に側立面図で部分的に略示してある
ピルガー製管機30は、入口端部分34及び出口端部分
36を有する送り台32を具備する。送り台32自体は
基部38上に配置されている。送り・回転歯車箱40
が、送り台32の入口端部分34に配置されており、そ
してアイドラ支持スタンド42が送り台32の出口端部
分36に配置されている。
【0017】対の上部及び下部ピルガーダイ18、20
は、アイドラ支持スタンド42内に配置されている。マ
ンドレル14は、送り・回転歯車箱40の内部に延び該
歯車箱40に周知の仕方で接続されている端部分44を
有する。マンドレル14の反対側のテーパ付き端部分
(図示せず)は対の上部及び下部ピルガーダイ18、2
0間に配置されている。親ねじ46及び安定化棒48は
それぞれ、送り・回転歯車箱40とアイドラ支持スタン
ド42との間に延在している。送り台32上に配置され
ている送り台車もしくは往復台50は、該送り台車から
突出する耳部52を介して親ねじ46と螺合する。この
目的で、該耳部52は、親ねじ46に設けられているね
じのパターンと合致するように螺刻された開口を有して
いる。送り台車50は、そこから突出する第2の耳部5
4を備えており、この第2の耳部54は安定化棒48を
受けるための開口(図示せず)を有している。送り・回
転歯車箱(駆動装置)40の操作により選択された方向
に親ねじ46を回転すると、送り台車50は、送り台の
入口端部分34と送り台出口端部分36との間で、該送
り台32上で往復動する。安定化棒48は、送り台車5
0が送り台32に沿って移動する際に該送り台車50に
対し支持を与える。
【0018】送り台車50は、第1の管T1をクランプ
もしくは掴んで、適当な方向における親ねじ46の回転
により該第1の管T1を送り台32の出口端部分36に
向かって前進するように動作可能である。送り台車50
が第1の管T1を出口端部分36に向かって前進する
と、第1の管T1は、上部及び下部ピルガーダイ18、
20間で、マンドレル14のテーパ付き端部分上に位置
する第2の管T2を押圧し、上部及び下部ピルガーダイ
18、20が、後退位置と前進位置との間でストローク
距離Sに亙って前後に転動するに伴い該第2の管T2の
断面積を減少すると共に該第2の管T2を伸長する。第
2の管T2のこのような冷間ピルガー圧延中、第1の管
T1はプッシャ管(押し管)と称し、他方、第2の管T
2は押され管と称する。送り台車50が前進方向に進ん
で、第1の管T1が、実質的にピルガー圧延設備10を
介して第2の管T2を押圧した後に、第1の管T1は送
り台車50から解放されて、親ねじ46の回転は反転さ
れ、送り台車50は送り台32の入口端部分34に向か
う方向に後退される。この後退後、送り台車50はマン
ドレル14上に設置されている第3の管T3を掴み、親
ねじ46の回転方向を再び反転して、送り台車50をピ
ルガー圧延設備10に向かい前進する。このようにし
て、相続く管T1、T2、T3・・・・Tnは、ピルガ
ー製管機30により冷間ピルガー圧延される。
【0019】
【本発明の特徴部分】再び図1を参照すると、ピルガー
製管機30と組み合わせられて、冷間ピルガー圧延加工
中に発生する管スクラップの量を減少するように動作可
能な自動停止装置が参照数字60で総括的に示してあ
る。この自動停止装置60は、送り台車50のピルガー
圧延設備10に向かう前進時に、送り台車50の運動を
停止するための第1の制御装置62と、送り台車が送り
台32の入口端部分34に向かう方向に移動する際の該
送り台車50の送り台32に沿う後退位置を制御するた
めの第2の制御装置64を具備する。第1及び第2の制
御装置62、64は、共に相俟って、管T1及びT2の
対向端部分66及び68並びに管T1及びT3の対向端
部分70及び72が、管T2の冷間ピルガー圧延時及び
それに続く管T1の冷間ピルガー圧延時に、送り台30
に沿う送り台車50の逐次的前進を停止した時に、管T
1及び管T2の有効長さに関係なく、上部及び下部ピル
ガーダイ18、20間に延在する中心線74と実質的に
整列するように、動作可能である。
【0020】先ず、自動停止装置60を較正するために
送り台車50で第1の管T1を掴んで、第1の管T1及
び第2の管T2の対向する端部分66及び68が、ピル
ガーダイ18及び20間に延在する中心線74と実質的
に整列するまで、送り台の出口端部分36に向かう方向
に送り台車50を送り台32に沿って前進する。端部分
66及び68が中心線74と実質的に整列した時点で送
り台車50を停止する。送り台車50の順方向前進の停
止後、送り台車50の中心と中心線74との間の距離A
を測定する。送り台32に固定されたリミットスイッチ
(又は他の適当なデバイス)の形態にある第1のセンサ
75を含む第1の制御装置62を、この停止位置で送り
台車50によって該第1のセンサ75がトリップされる
ように調整する。しかる後、送り台車50の前進は、送
り台32に沿う同じ位置で、この第1のセンサ75によ
り停止されることになる。送り台車50の前進の停止は
次のように行われる。第1のセンサ75がトリップされ
ると、この第1のセンサ75内の接点(図示せず)が状
態を切り換えて、それにより、プログラマブル論理コン
トローラの形態にあるコントローラ76により信号が発
生される。リミットスイッチ75の接点は、電気導体7
7を介してプログラマブル論理コントローラ76と電気
的に接続されている。プログラマブル論理コントローラ
76により発生された信号は、送り台車50の前進停止
信号である。この停止信号は、モータ80の動作を制御
するモータ制御器78に供給される。該モータ80は、
簡略に図示した歯車装置82及び84を駆動して、上部
及び下部ピルガーダイ18、20を作動すると共に、送
り・回転歯車箱40により送り台車50を前方向に前進
する。モータ80を停止すると、上部及び下部ピルガー
ダイ18、20の動作が停止すると共に、送り台車50
の前進運動も停止する。
【0021】冷間ピルガー圧延加工中に発生する管スク
ラップの量を最小にするためには、送り台車50の後ろ
向きの後退運動を停止して新しいプッシャ管(この事例
では管T3)が係合する送り台32に沿う位置を、次の
押され管及びプッシャ管の対向する端部分が、送り台車
50の次続の前進運動の停止時に、上部及び下部ピルガ
ーダイ18、20間の中心線74と実質的に整列もしく
は一致するように制御しなければならない。これと関連
して、管T1及びT2の対向する端部分66及び68が
中心線74に実質的に沿って位置するように送り台車5
0の前進を中心線74から距離Aの箇所で停止するだけ
では、管T1及びT3の対向する端部分70及び72を
送り台車50の次の前進の停止時に中心線74と実質的
に整列させるのには不充分であり、送り台車50が、対
向する端部分66及び68とは反対側の管T1の端部分
から送り台32の入口端部分34に向かう方向に測定し
て同じ距離Aで管T3を掴む必要があることが判明し
た。
【0022】送り台車50が、新しいプッシャ管(この
事例では管T3)を掴むために後退する都度、距離Aを
確保するために、送り台車50上に配置された第2のセ
ンサ88を含む第2の制御装置64が用いられる。この
第2のセンサ88は、管T2の冷間ピルガー圧延後に送
り台車50を後退する際に、管T1の外面に接触するよ
うにばね荷重されたプランジャ腕90を有するリミット
スイッチから構成されている。
【0023】送り台車50が図1に実線で示した位置か
ら同図において破線で示した位置に向かい後退する際
に、センサ88のばね荷重されたプランジャ腕90は、
管T1の外面に沿って移動する。プランジャ腕90は、
該プランジャ腕90が管T1の端部分70上を通過する
際にばね作用により伸長される(破線で示した伸長プラ
ンジャ腕90参照)。プランジャ腕90が伸長すると、
第2のセンサ88内の一組の接点(図示せず)は状態を
変え、その結果、プログラマブル論理コントローラ76
は、親ねじ46に固定されているインジケータホイール
96に隣接して位置するピックアップヘッド94により
発生される一連のパルスを受ける。第2のセンサ88の
接点は、電気導体89を介して、プログラマブル論理コ
ントローラ76に電気的に接続されている。尚、ピック
アップヘッド94とインジケータホイール96の組み合
わせ自体は当該技術分野で周知のものである。インジケ
ータホイール96は、その周面に形成された少なくとも
1つの突出部を有しており、この突出部がピックアップ
ヘッド94の近傍を通過する都度、ピックアップヘッド
94は1個のパルスを発生する。
【0024】ピックアップヘッド94によって発生され
る一連のパルスは、プログラマブル論理コントローラ7
6を経てカウンタ98に至り、このカウンタ98は、送
り台車50が送り台32の入口端部分34に向かって後
退するに伴い、ピックアップヘッド94によって発生さ
れるパルス数を計数する。カウンタ98に供給されるパ
ルスは、該カウンタ98内で、管T2の端部分70から
送り台32の入口端部分34に向かい測定した所定の距
離Aを表す基準数値と比較される。この基準数値は、入
力端102からカウンタに供給される。基準数値が、
(送り台車50が管T1の端部分70から後方向に距離
Aだけ後退したことを表す)カウンタ98により実際に
計数されたパルス数に等しくなった時点で、カウンタ9
8はモータ制御器104に送り台車後退停止信号を供給
する。送り台車後退モータ106の動作及び参照数字1
08で略示した送り台車後退歯車装置を制御するモータ
制御器104は送り台車50の後退を停止する。送り台
車50の後退の停止後、管T3がマンドレル14上に、
その端部分72が管T1の端部分70に当接するように
配置される。送り台車50は、管T3を掴み、そして管
T1の冷間ピルガー圧延が、送り台車50をピルガー圧
延設備10に向かって前進することにより開始される。
【0025】上述のように、次続のプッシャ管を、第2
の制御装置64の動作により送り台の入口端部分34に
向い先行のプッシャ管の後端から測定した所定距離A
で、送り台車50により掴むことが可能な限り、次続の
プッシャ管の前進は、プッシャ管及び押され管の対向す
る端部分が、上部及び下部ピルガーダイ18、20間の
中心線74と実質的に整列もしくは一致する時点で第1
の制御装置62により停止されることになる。冷間ピル
ガー圧延される管の全長は問題とならない。と言うの
は、例えば、送り台車50と管T1の端部分70との間
の距離Xは、送り台車50の後退中測定されないからで
ある。従って、プッシャ管と押され管の当接端部分がピ
ルガーダイ18、20の間に存在しない場合には、送り
台車50の前進運動の停止に起因し余剰のスクラップを
発生することなく不規則な長さの管を逐次冷間ピルガー
圧延設備10に通すことができる。
【0026】上の説明から本発明の利点の多くは理解さ
れるであろう。また、本発明の精神及び範囲から逸脱す
ることなく且つその実質的利点を犠牲にすることなく、
本発明のここに開示した実施態様、構造及び部品の配列
に関し数多の変更が可能であることは明らかであり、従
って、ここに開示した実施態様は単なる好適な実施例に
過ぎないものと理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 冷間ピルガー製管機により発生する管スクラ
ップの量を相当に減少するために、該冷間ピルガー製管
機と組み合わせて動作可能である、本発明の主題をなす
冷間ピルガー製管機自動停止装置と当該冷間ピルガー製
管機を部分的に略示して示す側立面図である。
【符号の説明】
14…マンドレル、18、20…対のピルガーダイ、3
0…冷間ピルガー製管機、32…送り台、34…入口端
部分、36…出口端部分、40…送り・回転歯車箱(駆
動装置)、46…親ねじ(駆動装置)、50…送り台
車、62…第1の制御装置、64…第2の制御装置、8
0、82及び84…第1の駆動装置のモータと歯車装
置、106及び108…第2の駆動装置のモータと歯車
装置、T1…第1の管、T2…第2の管、T3…第3の
管、A…所定距離。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル・アントニー・マクラーレン アメリカ合衆国、ペンシルベニア州、ニ ュー・アレクサンドリア、ボックス 437、アール・ディー・ナンバー 3 (56)参考文献 特開 昭62−130704(JP,A) 特開 昭62−97708(JP,A) 実開 昭60−66603(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 21/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口端部分及び出口端部分を有する送り
    台と、該送り台の前記出口端部分に設けられた対のピル
    ガーダイと、前記送り台の上方に設けられて、前記対の
    ピルガーダイ間に位置するテーパ付き端部分を有するマ
    ンドレルと、前記送り台の前記入口端部分及び前記出口
    端部分間で該送り台に沿い往復動可能で、前記マンドレ
    ル上に配置された第1の管を掴むようになっている送り
    台車と、該送り台車を前記送り台の前記出口端部分に向
    かって前進すると同時に前記対のピルガーダイを動作さ
    せて、前記マンドレル上に配置され前記第1の管と前記
    対のピルガーダイとの間に配置されている第2の管を、
    前記第1の管により前記対のピルガーダイ間で駆動し、
    該対のピルガーダイにより前記マンドレルの前記テーパ
    付き端部分上の前記第2の管の壁を圧縮して薄肉管を形
    成する第1の駆動装置と、前記薄肉管の形成後、前記送
    り台車を前記送り台の前記入口端部分に向かって後退さ
    せ、その後、前記送り台車が、前記送り台の前記入口端
    部分と前記第1の管との間で前記マンドレル上に配置さ
    れた第3の管を掴むことを可能にする第2の駆動装置と
    を含むピルガー製管機において、 前記送り台車が、前記対のピルガーダイから、前記第1
    の管及び第2の管の対向する端部分が前記対のピルガー
    ダイ間に位置するように選択された所定距離にある時
    に、前記送り台車の前進及び前記対のピルガーダイの動
    作を停止するための第1の制御装置と、 前記送り台車が、前記送り台の前記入口端部分に向かっ
    て、前記対向する端部分とは反対側の前記第1の管の端
    部分から前記所定距離と同一の所定距離だけ運動した後
    に、前記送り台車の後退を停止して、前記送り台車及び
    前記第3の管の次続の前進を、前記第1の管及び第3の
    管の対向する端部分が前記対のピルガーダイ間に位置す
    る時に停止するように制御する第2の制御装置と、 を含むように改良したピルガー製管機。
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