JP3269556B2 - 体腔へ経皮穿孔を形成するための装置 - Google Patents

体腔へ経皮穿孔を形成するための装置

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 1.発明の分野 本発明は体腔内部への経皮アクセスを可能にするため
の装置および方法に関する。具体的には、本発明は中空
体腔への比較的大きな穿通を可能にするために１以上の
拡張部材を導入するための装置の構成および用途に関す
る。
中空身体器官の内部へアクセスするために患者の皮膚
を経皮穿通する必要が種々の環境下で発生する。例え
ば、各種カテーテル、カニューレ等は体腔を吸引し、体
腔へ薬剤を導入し、体腔内で介入処置を施す等のために
導入される。様々な処置に適した穿孔を形成するために
種々の装置および方法が開発されている。
体腔内部へアクセスするための共通試案はトロカール
とカニューレとの組立体を利用する。トロカールは鋭利
先端を有する金属ロッドであり、カニューレはその軸管
内にトロカールを受ける中空管である。カニュレーの前
方へ鋭利先端が延びるようにトロカールを適所へ設置し
て該組立体を体腔へ、典型的には小さい穿刺孔から、導
入する。そこで、トロカールを除去し、カニューレを適
所に保留して、その孔から体腔内部へアクセスする。
かかるトロカールとカニューレとの組立体は長年使用
されており、現在も多くの従来処置に適したものとして
使用されている。しかし、カニューレの周りの穿刺孔か
ら比較的大きなカニューレまたは他の装置を導入したい
ときには、大きな制限が伴う。初期穿刺孔は典型的には
小さく、大きな装置を導入させるには拡張しなければな
らない。拡張は該穿刺孔から中空身体器官へ次第に拡大
する径を有する１以上の拡張ロッドを、典型的にはカニ
ューレから導入された可撓性ガイドワイヤ上に、継続的
に導入することにより実施されるのが典型的であり、そ
の後にカニューレは除去される。拡張ロッドは典型例と
してその導入を容易にするために先細り遠位端部を有し
かつガイドワイヤを受けるために小さい中心孔を有す
る。かかる従来の拡張ロッドは、皮膚に比較的接近し、
かつ／またはその構造によりまたは周囲筋膜との結合に
より軸運動から拘束される体腔へ進入するときに概ね連
続的に使用される。
拡張ロッドの使用は軸方向の拘束を受けない身体器
官、例えば、胆嚢、膀胱、胃等であって、そこから移動
し易くかつ急傾斜の拡張ロッドの進入にさえ抵抗する身
体器官では成功していない。この問題は入口点でわずか
に座屈したりまたは湾曲する傾向のある可撓性ガイドワ
イヤで最悪であり、ガイドワイヤの非拘束遠位部は中空
身体器官内の位置から引っ張り出される。ガイドワイヤ
とガイドワイヤにより形成された入口通路の結果的不整
合はその構造壁の湾曲と陥入を起こし、更に周囲筋膜か
ら身体器官を引き裂くことにより穿刺アクセスを拡張す
る問題を悪化させる。
上記問題を少なくとも部分的に克服するために種々の
技術および装置が開発された。例えば、非常に緩やかに
傾斜した遠位端部に連結された非常に僅かな増分拡大径
を有する拡張器は筋膜剥離の発生率を低下させる。しか
し、この試案は必ずしも成功せず、かつより長い、より
傾斜した拡張器および／またはより多数の拡張器の使用
を必要とすることにより拡張器の操作を困難とし、かつ
／またその処置を行う時間を必要とする。
身体内器官の筋膜剥離を防ぐための他の試案は複数の
分離アンカまたはトグルを使用する。このアンカまたは
トグルは身体器官と周囲筋膜とを更に強力に結合するた
めに初期穿刺場所周辺に設置される。かかる試案は概ね
実用可能であるが、各アンカに独立の穿刺を必要としか
つ続く各アンカの適所での縫合を必要とする。更に、か
かるアンカは患者の不快感を増すと同時に処置時間を増
大させる。
上記理由から、中空身体器官および体腔へ経皮穿孔を
形成かつ拡大するための方法および装置の改良が望まれ
る。この装置および方法は付加的時間および関連する介
入処置に必要とされる煩雑さを最小限にするものであ
り、特に周囲筋膜へ身体器官を固定するための第２穿孔
を必要としないものである。この方法は20フレンチ、24
フレンチのオーダの非常に大きい径を含みかつ拡張器ガ
イド部材の座屈および不整合を解消するより大きい、実
質的直径を有する拡張器の導入に適するものである。更
に、上記方法および装置は体腔内部へのアクセスのため
に経皮穿通の形成を必要とする実質的に如何なるタイプ
の介入処置にも適応するものである。
2.背景技術の説明 US特許第4,772,266号はアクセス孔を拡大しかつ該孔
を更に拡大する鞘を進入させるために身体へ導入された
ガイドワイヤ上を通過できる拡張器／鞘組立体について
記載している。US特許第1,213,001号は３ピース構造体
を構成する中間管を含むトロカールとカニューレとの組
立体について記載している。US特許第3,742,958号はカ
ニューレを介してワーキングカテーテルからカニューレ
を剥ぎ取ることのできる軸孔を有するカニューレを開示
している。US特許第4,888,000号、同第4,865,593号、同
第4,581,025号、同第3,545,443号、および同第1,248,49
2号の各々は体腔、血管、または中実組織の経皮穿通に
適した装置を記載している。これらのUS特許の各々の開
示内容は本発明で参考にされている。Huibregtse,Endos
copic Biliary and Pancreatic Drainage,3−５頁（198
8年）は胆管狭窄へエンドプロテーゼ（endoprosthesi
s）を導入するためのフォガーティバルーンカテーテル
の使用について記載している。フロリダ州、ゲインズビ
ルのNational Standard Productsは“Hawkins（商品
名）Breast Localization Needle"の題名の製品説明書
に記載されているように腫瘍塊近くに挿入するための伸
縮自在あごを有するマーキング針を販売している。
胆嚢、その他の中空人体器官へカテーテルを経皮導入
する方法について同時係属出願第07/407,839号、同第07
/529,077号、および同第07/551,971号に記載しており、
その開示内容は本発明で参考にされている。
発明の概要 本発明によれば、中空身体器官および体腔へ経皮穿孔
を形成してそれを拡張するための改良された装置および
手順が提供される。上記装置は近位端部および遠位端部
を有する細長いガイド部材、ならびに先細遠位先端部、
および前記ガイド部材に追従して体腔へ進入する追従手
段を有する細長い拡張部材を含み、前記ガイド部材は経
皮穿孔近くの体腔表面に前記ガイド部材を定着するたの
アンカー手段を有し、前記アンカー手段は選択的に伸張
可能であって体腔の所定領域と係合し、かつ前記追従手
段は、前記拡張部材が前記ガイド部材上へ導入されると
きに、伸張した前記アンカー手段の通過を可能にする形
態であることを特徴とする。
更に、もう一つの特徴によれば、本発明による体腔へ
経皮穿孔を形成するための装置は、近位端部、遠位端
部、および前記両端部間を通る軸孔を有する管状ガイド
部材、前記ガイド部材の軸孔内に摺動自在に受けられる
スタイレット、前記ガイド部材の前記遠位端部近くの偏
向自在要素、ならびに前記ガイド部材上を覆う手段を有
する細長い拡張部材を含み、前記偏向自在要素は前記ス
タイレットが前記ガイド部材の軸孔内に受けられたとき
に収縮形態になりかつ前記スタイレットが前記ガイド部
材の軸孔から除去されるときに前記ガイド部材から半径
方向へ突出する伸張形態になり、かつ前記ガイド部材上
を覆う手段は前記偏向自在要素が伸張形態のときに前記
偏向自在要素を通過させる間隙を形成することを特徴と
する。
前記追従手段は、上記手順の拡張段階中に緊張（テン
ション）下で上記ガイド部材を維持するための緊張手段
であってよく、この緊張手段は体腔内に上記ガイド部材
を定着するためのアンカー手段であるのが至便である。
更に、上記緊張手段は全長にわたりまたは部分的に上記
ガイド部材の剛性を制御するための手段であってよい。
上記装置は更に上記ガイド部材により画定された通路上
で体腔へ導入される１またはそれ以上の細長い拡張部材
を含む。上記ガイド部材上の張力は少なくとも２つの観
点から有利である。第１に、かかる張力は上記アンカー
手段を上記穿孔近位の体腔の内面に対して外方へ引っ張
り、上記拡張部材を導入するときの身体器官壁の変形ま
たは周囲筋膜からの剥離の傾向を減少させる。第２に、
上記張力は上記拡張部材を導入するときの上記可撓性ガ
イド部材の座屈または不整合の傾向を最小限にする。か
かる座屈および不整合は上記拡張部材を所望穿通から偏
向させる。
上記ガイド部材および上記拡張部材の特定構造はアク
セスする身体器官の性質に依り可変である。上記ガイド
部材および／または拡張部材は実質的に剛性または実質
的に可撓性であり、体腔への進入路の蛇行性に依存す
る。概ね直線通路から接近できる比較的アクセスし易い
器官に対しては、上記ガイド部材は、通常、硬質であ
り、一体的鋭利端部により、またはトロカールを使用す
るカニューレの導入に似た方法で内部スタイレットによ
って導入できる。蛇行性接近路を必要とするアクセスし
にくい器官に対しては、上記ガイド部材は、通常、従来
可撓性ガイドワイヤの可撓性を有する。いずれの場合に
も、上記ガイド部材上のアンカー手段は、通常、収縮ま
たは屈曲自在であり、上記アンカー手段を収縮させて上
記ガイド部材を挿入または除去でき、かつ上記ガイド部
材の遠位端部が体腔内部へ達した後にのみ上記アンカー
手段を伸張させる。上記ガイド部材の遠位端部上へ力を
加えることにより上記ガイド部材の長手にわたって張力
を付与するために内部剛性ワイヤ等の適宜剛性手段が上
記ガイド部材へ選択的に導入されてよい。上記拡張部材
は、通常、上記ガイド部材上へ直接的に導入され、典型
的には、上記拡張部材内に軸方向へ形成された通路また
は孔を使用して上記ガイド部材の外部を受ける。更に、
分離レール、トラック、ガイドワイヤ等が上記ガイド部
材へ取り付けられてよく、上記拡張部材がかかる分離要
素上へ導入される。
第１の特定態様において、上記ガイド部材は中心孔を
有する管状体である。上記アンカー手段は偏向自在要素
であり、上記管状ガイド部材の遠位端部近傍に固定さ
れ、かつ上記軸孔内で収縮形態、または上記軸孔を半径
方向へ横切って延びかつ上記管状ガイド部材の壁面内に
形成された開口部から突出する伸張形態を採ることがで
きる。通常、偏向自在要素はばね付きであってスタイレ
ット等に拘束されていないときは半径方向へ突出する形
態を採る。この場合、スタイレットは摺動自在に設置さ
れて上記偏向自在要素を収縮形態へ移動（および維持）
させる。従って、上記管状ガイド部材とスタイレットは
最初に体腔へ導入され、典型的には、該スタイレットは
鋭利先端部を有していて進入を促進する。上記アンカー
手段が一旦適所に設置されると、上記スタイレットは除
去されて上記偏向自在要素が伸張形態を採る。そこで、
上記ガイド部材は外方または後方へ引っ張られて上記偏
向自在要素が体腔の内面へ付勢されると共に上記ガイド
部材上の張力は維持される。かかる張力を維持しなが
ら、軸方向の長孔もしくはチャンネルを有する拡張部材
を上記ガイド部材上へ導入できる。上記長孔は上記ガイ
ド部材を摺動自在に受けて、上記拡張部材が上記ガイド
部材の遠位端部へ達するときに上記偏向自在要素と整列
して収容する。上記拡張部材は除去できかつ所望径の穿
孔が形成されるまで同様にして連続的により大きい拡張
器と置換できる。上記処置の全工程中上記ガイド部材上
の張力が維持されるので上記偏向自在要素により加えら
れる圧力が身体器官または体腔の近位壁の周囲筋膜から
の剥離を阻止する。かかる張力は更に上記ガイド部材と
組織連続層への初期穿刺路との整合を維持して上記拡張
部材に加わる圧縮力に起因する上記ガイド部材の座屈に
抵抗する。このようにして、拡大された穿孔が上記ガイ
ド部材の初期設置により形成された所望路に沿って形成
される。
他の態様において、細長いガイド部材は可撓性カテー
テルまたは可撓性ガイドワイヤ等の可撓性中空部材であ
ってよい。上記可撓性中空部材は穿孔、中空身体器官へ
自然に連設された内部管または通路、またはそれらの組
み合わせにより所望中空身体器官へ導入されてよい。上
記可撓性中空部材を適所に設置した後に、中実コアワイ
ヤ等の剛性内部材を上記可撓性中空部材の中心孔から導
入して上記剛性内部材の遠位端部を上記可撓性中空部材
の遠位端部と係合させる。そこで、上記剛性内部材は上
記可撓性中空部材の遠位端部へ張力を付与するために使
用され、そのようにして、上記可撓性中空部材および上
記剛性内部材を含む最終組立体を強固または硬直にす
る。上記強固にされた組立体はより大きい拡張器および
／またはワーキングカテーテルを従来法によりその外部
上へ導入するために使用できる。このようにして、ガイ
ド通路は、特に、蛇行路を通過する場合に、初期に導入
されたものよりも強固になる組立体により画定される。
上記強固にされた組立体はある種の解剖に付加的利益を
もたらす。蛇行路の場合、上記強固にされた組立体はそ
の通路を直線状にする傾向があり、しばしばその曲率を
減少させてカテーテル／拡張器の導入を容易にする。上
記強固組立体は、また、制限された通路内の適所にそれ
自体を埋蔵または係止し、上記強固組立体をカテーテル
／拡張器がその上へ導入されるときに適所に定着させる
傾向がある。
本発明による方法例として、上記拡張器組立体または
上記可撓性ガイド部材組立体は十二指腸、共通胆管、お
よび包嚢管から胆嚢へ導入することができる。
図面の簡単な説明 図１は本発明装置の原理によって構成された特定拡張
器組立体を示す。
図２は図１の拡張器組立体のガイド部材とスタイレッ
トの立面図であり、ガイド部材は断面で示されている。
図３は図１の拡張器組立体の拡張器要素の前端面図で
ある。
図４はガイド部材を適所に有する拡張器要素の断面図
である。
図５は図４の５−５線に沿った断面図である。
図６は図１〜５の拡張器組立体に使用できるガイド部
材の他の態様である。
図７は図１〜５の拡張器組立体に使用できる本発明の
ガイド部材の第２態様である。
図８および図９は図１〜５の拡張器組立体に使用でき
る本発明のガイド部材の第３態様を示す。
図10〜12は図１〜５の拡張器組立体を利用して本発明
の原理によって実施する方法を示す。
図13は蛇行路から中空身体器官へ拡張器および／また
はワーキングカテーテルを導入するのに有用な本発明の
原理により構成されたガイド部材組立体を示す。
図14は図13の組立体の近位端部の詳細断面図である。
図15は図13の組立体の遠位端部の詳細断面図である。
図16〜18はワーキングカテーテルを逆方法により胆嚢
へ導入する場合の図13〜15の組立体の使用方法を示す。
好適態様の説明 本発明は多様目的から種々の中空身体器官および体腔
へ経皮穿孔を形成かつ拡張するのに役立つ。初期穿孔お
よび続く拡張の寸法は臨界的でなく広範囲に変化してよ
い。初期穿孔は患者の外傷を最小限にするために針また
は他の小さい道具を用いて形成された、通常、非常に小
さい穿刺である。目的器官に依り、穿刺道具は約３フレ
ンチ（Ｆ）（ここで１フレンチは０33mmである）から約
8Fの範囲の大きさであってよく、通常、約4Fから6Fの範
囲である。この初期穿孔は約10Fから約30Fの最終径、典
型的には約12Fから約28F、そして通常は約14Fから24Fへ
拡張される。本発明は特により大きい径の穿孔の形成に
有用である。この穿通目的はドレナージ、器官内薬剤投
与、栄養補給、灌流、吸引等にあるが、通常、介入処置
を目的とするような比較的大きいワーキングカテーテル
の導入にある。かかる介入処置は腹腔鏡検査、管のバル
ーン拡張、ステントの設置等を含む。穿通は特に胃腸の
栄養補給管の設置および同時係属出願第07/407,829号、
同第07/529,077号、同第07/551,971号等の上記参考発明
に記載のごとく熱切除カテーテルの導入に適する。
経皮穿孔は事実上の如何なる中空身体器官または体
腔、特に胆嚢、胃、膀胱、子宮、腎等へ形成される。本
発明の方法および装置は、また、血管およびその他の小
さい中空身体構造および管へ穿孔を形成するのに役立
つ。後者の穿孔はアクセスを可能にするために可撓性ガ
イド部材を必要とし、他方、前者の穿孔は往々にして比
較的硬質のガイド部材により形成される。
本発明による拡張器組立体から成る装置は体腔へ１以
上の拡張部材を導入するための通路を形成する細長いガ
イド部材を含む。このガイド部材は近位端部および遠位
端部を有し、かつ特定用途に依り概ね可撓性または硬質
構造を有する。硬質ガイド部材は、目標器官へ実質的直
線路に沿って接近するときに概ね使用され、可撓性ガイ
ド部材は、通常、蛇行路を通る場合に採用される。硬質
ガイド部材は金属、代表例としてステンレススチール、
硬質プラスチック等から形成される。他方、可撓性ガイ
ド部材は代表的にはステンレススチールまたはNitinol
（商品名）ワイヤから形成されても、またシリコンゴ
ム、ポリウレタン、塩化ポリビニール、ナイロン等の有
機ポリマーから押し出し成形されてもよい。後者の場
合、意図される用途に適した可撓性を得るために補強さ
れてよい。
上記ガイド部材の長さは可変である。胃等の皮膚表面
に近い体腔にアクセスするのに適した約10から20cmの範
囲で長さの比較的短いガイド部材であっても、腎等の体
腔に適する約20から40cmの範囲の長さのものであっても
よい。ガイドワイヤの性質により更に長いガイド部材で
あっても血管その他の遠隔管へ拡張部材を挿入するため
に使用できる。かかる場合、上記ガイドワイヤの長さは
約40から150cmの範囲または更に長くてもよい。
一般的に、あまり遠隔でない身体器官へ直線路に沿っ
てアクセスするために使用されるより短いガイド部材は
概ね硬質構造であり、他方、蛇行路に沿ってより遠隔の
身体器官および管へアクセスするためのより長いガイド
部材は可撓性構造である。しかし、この相関関係は必須
ではなく、短く直線的なアクセス路に沿って中空身体器
官へアクセスするために可撓性ガイド部材を利用するこ
とが望まれる場合もある。
上記ガイド部材は中実断面を有していてよい。即ち、
中実ロッドまたはワイヤの形態であってよいが、通常は
中心孔または軸孔を有する管状体である。上記軸孔はス
タイレットの上記ガイド部材への導入を可能にし（更に
詳細に後述する）、または可撓性ガイド部材の場合には
従来法により可動ガイドワイヤ上への導入を可能にす
る。当然ながら、大抵の場合には、上記ガイド部材はそ
れ自体ガイドワイヤの性質に依存し、例えば既知方法に
よるネスト状コイルから形成されてよい。
緊張下で上記ガイド部材を維持するための手段は上記
ガイド部材と組み合わせて提供される。通常、ガイド部
材を維持するための緊張手段は上記ガイド部材の遠位端
部近傍に設置されるアンカー手段から成り、この遠位端
部は中空身体器官内または他の遠隔位置に固定され、患
者の外に保持されている上記ガイド部材の近位端部上で
外方へ引っ張ることにより張力が付与される。但し、他
の緊張手段が使用されてよい。例えば、所望張力を与え
るために分離した細長い剛性部材を上記ガイド部材内へ
またはその外側へ同軸に挿入してよい。更に、上記緊張
手段は、所望の張力を与えるために上記ガイド部材を一
体的に加圧するための手段を含む。上記ガイド部材を緊
張させるための他の試案が当分野の熟練者に自明であろ
う。
上記ガイド部材を中空身体器官内へ定着するための手
段は上記ガイド部材の遠位端部近傍またはその遠位端部
へ設けられる。このアンカー手段は、典型的には、収縮
自在または屈曲自在であって、上記ガイド部材を上記ア
ンカー手段に邪魔されることなく導入または放出できる
ものである。上記アンカー手段は上記ガイド部材から外
方へ選択的に伸張または拡張されて中空身体器官内また
はその近傍領域内の構造と係合できるようにする。それ
により、外方へ引っ張ることにより上記ガイド部材上へ
張力が加えられる。上記ガイド部材が体腔へ穿通する場
合には、通常、上記アンカーはその穿孔に近位の体腔の
内面領域と係合する。このようにして上記アンカー手段
上に定常張力を維持することにより、体腔壁は適所に維
持され、続く拡張処置の間、その近位または周囲筋膜ら
の剥離を免れる。
上記アンカー手段の構造は臨界的でない。例えば、上
記アンカー手段は、身体器官の制限領域内または管に隣
接して設置されるときに膨張してそこへ留置される膨張
自在バルーンであってよい。更に、上記アンカー手段は
可撓性ガイド部材の一部であってもよく、この一部は剛
性であってよく、管または中空器官の蛇行領域内に留置
されて上記ガイド部材の放出を防止するものであってよ
い。上記アンカー手段は機械的に作動する偏向自在要素
であるのが至便であり、例えば、ケーブルまたは他の作
動手段を上記ガイド部材内に採用する。更に、上記偏向
自在要素は拘束構造体から解放される、または外部動力
であるヒータにより選択的に作動する形状記憶合金から
形成されてよい。
実施態様において、上記アンカー手段は管状または円
筒状ガイド部材の内壁上に設置されるばね付き偏向自在
フインガである。拘束を受けない場合には、上記フイン
ガは対向壁内の開口部から突出して身体器官の内面と係
合する。偏向自在要素または他のアンカー手段を提供す
るための他の機械的、電子機械的、または他の種々の方
法が当分野の熟練者に明らかであろう。
本発明の装置は、中空身体器官を経皮拡張するとき
に、上記ガイド部材により形成される路に追従する手段
を含む１以上の拡張部材を含む。好ましい態様として、
この装置は構造的に概ね類似の複数の拡張部材を含む
が、これらの拡張部材は、上記ガイド部材上へ連続的に
より大きい拡張器を導入することにより経皮穿孔の寸法
が拡大するように連続的に拡大する断面を有する。通
常、路に追従する手段は上記拡張器の１側上に形成され
た軸チャンネルであって上記ガイド部材上を通過すると
同時に上記偏向自在要素のための間隙を有する。上記拡
張部材が軸チャンネルを含む場合には、上記ガイド部材
の近位端部近傍にキー手段を設けるのが望ましく、それ
により軸チャンネルの長孔が上記ガイド部材の遠位端部
上の上記アンカー手段と半径方向において整列する。こ
のようにして、上記長孔は、上記拡張器が上記アンカー
手段に達するときに、例えば、半径方向に延びる偏向自
在要素等のアンカー手段を必ず通すことができる。通
常、上記拡張器は穿通を容易にするためにその遠位端部
で先細りになっており、かつ上記拡張器は、上記拡張器
およびガイド部材が拡大穿孔から除去された後に適所に
維持できる分離可動ガイドワイヤの導入等の他の目的か
ら１またはそれ以上の付加的孔を選択的に含んでよい。
上記拡張部材は円形断面を有するのが典型的であるが、
他の断面形状が採用できる。
上記拡張部材の寸法は比較的小さい、即ち、約10Fか
ら比較的大きい、即ち約30Fの範囲で変化するのが典型
的である。連続的により大きくなる拡張器間の寸法の増
分は約3Fから6F、更に普通には約4Fから5Fのオーダで増
加する。このようにして、約30Fのオーダの比較的大き
い穿孔を形成するために約５個の拡張器を使用する必要
がある。当然ながら、この拡張器の寸法の許容増分増加
は拡張される組織の弾性、周囲筋膜と身体器官との結合
の脆性、および利用される上記アンカー手段の支持面領
域に大きく依存する。組織弾性が小さくなれば、筋膜結
合は脆くなり、また上記支持面領域が小さくなれば、拡
張器の直径の増分増加は小さくなる。
図１から５を参照すると、本発明の原理に従って構成
された拡張器組立体10は鋭利遠位端部12および近位端部
にハンドル14を有するスタイレット11から成る。スタイ
レット11は近位端部18と遠位端部20を有する管状ガイド
部材16の軸孔15に受けられる。偏向自在要素22は軸孔15
内に設けられ、該孔の軸と概ね整合する長さを有する
（スタイレット11が位置決めされるときに）。開口部24
が管状ガイド部材16の壁内の偏向自在要素22と概ね対向
する位置に形成されている。偏向自在要素22はばねであ
り、拘束されない形態において（即ち、スタイレット11
が軸孔15から除去されたとき）、図２の点線および図５
の実線により示された半径方向へ伸張した位置になる。
しかし、所定位置のスタイレット11と共に、偏向自在要
素22は図２の実線で示されたように収縮位置において下
方向へ偏向する。このようにして、偏向自在要素22は、
ガイド部材16とスタイレット11との組立体が体腔へ導入
またはそこから除去されるときに収縮形態になる。これ
については更に詳細に後述する。偏向自在要素22はスタ
イレット11を単に除去することによりスタイレット11の
拘束から解放されて伸張形態になり、偏向自在要素22は
図５のごとく拘束されない形態になる。
拡張器組立体10の第３構成要素は先細遠位端部32と軸
方向の長孔もしくは軸チャンネル36を有する概ね円筒状
の管である拡張器30である。軸孔34はガイド部材16の外
部上を通過できる直径で形成され、長孔36の開口部は拡
張器30が後述のごとく体腔へ導入されるときに偏向自在
要素22を通過させて前進できるような間隙を形成する。
かかる間隙は図４で最良に観察できる。ガイド部材16の
遠位端部上に形成されたタブ37のようなキー手段（図１
および２）は拡張器30が上記ガイド部材の下で前進する
ときに長孔36と偏向自在要素22とを的確に整合させる。
内孔40は拡張器30内に選択的に設けられ、拡張処置が完
了した後にガイドワイヤを経皮穿孔へ導入させるために
使用できる。上記ガイドワイヤが一旦上記内孔を通過す
ると、拡張器30、ガイド部材16およびスタイレット11を
含む拡張器の全組立体はガイドワイヤを適所に残して除
去される。
１つの拡張器30のみが図示されているが、連続的に拡
大する直径を有する複数の拡張器が、後述のごとく、本
発明の方法を実施するために設けられてよい。本発明の
特定利点は、上記ガイド部材の張力維持により誘導さ
れ、結果として穿孔される組織上へ圧縮力を付与する。
かかる組織の圧縮は、拡張器が導入されるときに複数の
組織層を共に保持して、組織層を分裂または分離させな
いので可能な限りのより大きな直径の拡張器の使用を可
能にする。このようにして、所定寸法の穿孔に必要とさ
れる拡張器の総数を少なくすることができる。
図６から９を参照すると、いくつかの異なるアンカー
手段が図示されている。図６において、ガイド部材50は
鋭利遠位先端52を有する中空針から成る。ガイド部材50
の側壁の開口部54は、破線で示されたように、ワイヤで
形成されたアンカー手段58のばね先端部56の外方への突
出を可能にする。第１に、ばね先端部56は完全に二重に
屈折し（右手破線位置に図示されたように）、該ばね先
端部は、該アンカー手段が近位へ引っ張られる（図６の
左へ）ときに該開口部を通って外へ移動する。このよう
にして、ガイド部材50は予め形成された切開部から導入
され、図１から５に示されたと同様に拡張器はばね先端
部56がスタイレット等の拘束部材から解放された後にそ
の上へ導入される。
図６のガイド部材は図１および２のスタイレット11と
同様の除去可能なスタイレットを使用かつ導入できるよ
うに変形されることができる。かかる変形（図示せず）
において、鋭利先端部52はその軸から除去され、そして
その遠位先端部は開放される。そこで、ガイド部材50は
鋭利先端部を有するスタイレット共に導入される。上記
ガイド部材の設置後に、該スタイレットは除去され、か
つアンカー手段58はそのガイド部材50の開口部54へ挿入
される。選択的に、上記アンカー手段は、ガイド部材へ
挿入されるときに折り畳んだ形態で該アンカー手段を維
持する荷重管に収容されてよい。
図７には第２態様のガイド部材が図示され、ここでは
開放遠位端部62を有するガイド部材60は未拘束時にＬ形
先端部を有するワイヤ製アンカー手段64を受ける。この
ガイド部材60は分離ガイドワイヤ、除去可能ハブ、また
は従来形態の針上で中空体腔へ導入されることができ
る。反対に、ガイド部材60は続いて除去される鋭利スタ
イレットと共に導入されてよい。選択的に該スタイレッ
ト、ガイドワイヤまたは針を除去した後に、アンカー手
段64は、前方ばね先端部66が開放遠位端部62から解放さ
れて、破線で示された偏向形態となるように挿入され
る。アンカー手段58（図６）および64（図７）は従来の
ばねステンレススチールまたはNitinol（商品名）等の
高記憶合金から形成されてよい。該ばねを適宜形態で拘
束する荷重管が負荷を小さくするために使用できる。
図８および９を参照すると、ガイド部材70の第３態様
が示されている。ガイド部材70は硬質外カニューレ72と
セグメント付き内ロッド74を含む。ロッド74は鋭利遠位
先端部78を有する遠位セグメント76、中間セグメント8
0、および近位セグメント82を含む。セグメント76,80お
よび82は概ね中空であって、遠位セグメント内に形成さ
れたスエージ域により遠位セグメント76内に固定された
弾性部材84により一緒に保持されている。該ガイド部材
が中空体腔の所望領域内でその遠位端部によって適所に
設置された後に、外カニューレ72は内ロッドの遠位セグ
メント76および中間セグメント80が露出するように近位
方向へ放出されてよい。ロッド74の遠位構造を屈曲させ
るために、ロッド74の遠位セグメント76の先端部へ固定
される縫合糸88へ張力が加えられてよい。このようにし
て、遠位セグメント76と中間セグメント80を図９のごと
き形状に屈曲させる。そこで、拡張部材（図示せず）を
上記アンカー手段として作用する内ロッドの屈曲セグメ
ント76と80と共に外カニューレ72上へ前進させる。
図10から12を参照すると、腹Ａから胃Ｓへ経皮穿孔を
形成するために図１から５の拡張器組立体の使用方法が
図示されている。最初に、ガイド部材16とスタイレット
11を含む組立体10を、アクセスを可能にする該スタイレ
ットの鋭利突出端部12を用いて腹壁Ａから導入する。選
択的に、初期穿孔を針または他の穿孔装置を用いて形成
してよい。ガイド部材16を導入後、スタイレット11を除
去して図11に示されたように偏向自在要素22をガイド部
材16から伸張した形態にする。そこで、ガイド部材16を
矢印90の方向で外方へ引っ張って偏向自在要素22が該穿
孔領域内の胃の内面ISと係合するようにする。図11に示
されたように、緊張下でガイド部材16を設置することに
より胃Ｓの内壁は上にある筋膜に対して引っ張られる。
次に、図12に示されたように、ガイド部材16上の張力を
維持しながら第１拡張器30をガイド部材16上に導入す
る。最終的に使用される拡張器30の数および寸法は経皮
穿孔の所望寸法に依存する。所望寸法にした後に、ガイ
ド部材16を前進させて胃Ｓの内面ISから要素22を離脱さ
せることにより緊張を解除する。第２孔40（図２から
５）へより大きな拡張器へ組み合わされてよいガイドワ
イヤが選択的に導入されてよい。偏向自在要素22を収縮
させるためにスタイレット11をガイド部材16へ再導入す
る。そこで、拡張器30、ガイド部材16、およびスタイレ
ット11を、大きな鞘またはワーキングカテーテルの挿入
に適した比較的大きい管内へガイドワイヤを残したま
ま、該穿孔から除去する。
図13から15を参照すると、細長いガイド部材組立体10
0は可撓性管状外組立体102および剛性内部材104を含
む。可撓性管状外部材102はねじ付き受容器106の近位端
部およびフランジ要素108内の遠位端部で終端する。詳
細に後述するように、剛性内部材104にストッパ部材を
提供するために金属リング110が設けられるのが便利で
ある。
上記可撓性管状外部材の性質は臨界的でなく、中空ポ
リマー管、金属ガイドワイヤ等の形態であってよい。し
かし、管状部材102は後述の胆嚢に逆アクセスするため
の特定基準として説明されるような比較的蛇行した通路
から中空身体器官へ導入できるだけの柔軟性が必要であ
る。
剛性内部材104は雄ねじ要素112の近位端部で終端し、
かつチュービングを容易にするためにノブが取り付けら
れている。図15に最良に示されたように、丸い頭部を有
するピン116が剛性内部材104から突出し、そのピン116
と剛性部材104とが一緒になってショルダ120を形成して
いる。このようにして、剛性内部材104は、ショルダ120
がストッパリング110と係合するまで可撓性管状部材102
の孔122へ挿入されてよい。そこで、ハウジング106内へ
ねじ部材112を締めつけることにより、張力が該可撓性
ガイド部材へ加わって、全長に沿って該部材は硬直にな
る。かかる硬直ガイド組立体100はワーキングカテーテ
ル、拡張器等を中空身体器官へ導入するために優れた通
路を提供する。この硬直ガイド部材は座屈、不整合、そ
の他のワーキングカテーテル、拡張器等が導入されると
きに生じる変形に抵抗する。この硬直部材は、更に、蛇
行路を直状にし、アクセスを改良し、特に、その硬直端
部が制限された通路内に留置されるときには該硬直遠位
端部を定着させる。
図16から18は十二指腸Ｄ、共通胆管CBD、および包嚢
管（cystic duct）CDから胆嚢GBへワーキングカテーテ
ルを導入する過程を説明する。第１に、可撓性管状外部
材102を上記通路から導入する。ワーキングカテーテルW
Cに対比して小さい径を有する可撓性管状外部材102の高
い可撓性が遭遇する蛇行路への通過を容易にする（図1
6）。可撓性管状外部材102の導入後に、剛性内部材104
を孔122へ挿入し、かつ得られた組立体１を硬直化する
ために張力を付与する。図17から明らかなように、最終
組立体100を直状にするため、特に蛇行包嚢管へ十分な
張力を加える。
最後に、図18を参照すると、ワーキングカテーテルWC
（または可撓性孔付き拡張器）が従来法により細長いガ
イド部材組立体100の外部上へ導入されている。剛性内
部材104による張力はガイド部材組立体100の整合を維持
するのに役立つと同時にワーキングカテーテルWCが遠位
方向へ前進するときの該ガイド部材の放出、座屈、屈
曲、その他の変形を防止しながらワーキングカテーテル
の導入を可能にする。ワーキングカテーテルWC（または
同等の拡張器）はガイド部材組立体100上への該カテー
テルの導入を容易にするためにその長手の一部または全
長に沿って長孔（図示せず）を含むのが便利である。更
に、ガイド部材組立体100が導入されかつ硬直化される
間、ガイド部材組立体100近くの長手上でワーキングカ
テーテルWC（または拡張器）に予備負荷が加えられてよ
い。ガイド部材組立体100の遠位端部を適所に置いてか
らワーキングカテーテルWCを前進させてよい。
上記発明は理解を容易にする目的で詳細に説明した
が、所定の改変が添付の請求の範囲内で可能であること
は自明であろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61M 29/00 A61M 25/00 A61M 25/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】体腔へ経皮穿孔を形成するための装置であ
    って、 近位端部および遠位端部を有する細長いガイド部材、な
    らびに 先細遠位先端部、および前記ガイド部材に追従して体腔
    へ進入する追従手段を有する細長い拡張部材を含み、 前記ガイド部材は経皮穿孔近くの体腔表面に前記ガイド
    部材を定着するためのアンカー手段を有し、前記アンカ
    ー手段は選択的に伸張可能であって体腔の所定領域と係
    合し、かつ 前記追従手段は、前記拡張部材が前記ガイド部材上へ導
    入されるときに、伸張した前記アンカー手段の通過を可
    能にするものであることを特徴とする、体腔へ経皮穿孔
    を形成するための装置。
  2. 【請求項２】近位端部、遠位端部、および前記両端部間
    を通る軸孔を有する管状ガイド部材、 前記ガイド部材の軸孔内に摺動自在に受けられるスタイ
    レット、 前記ガイド部材の前記遠位端部近くの偏向自在要素、な
    らびに 前記ガイド部材上を覆う手段を有する細長い拡張部材を
    含み、 前記偏向自在要素は前記スタイレットが前記ガイド部材
    の軸孔内に受けられたときに収縮形態になりかつ前記ス
    タイレットが前記ガイド部材の軸孔から除去されるとき
    に前記ガイド部外から半径方向へ突出する伸張形態にな
    り、 前記ガイド部材上を覆う手段は前記偏向自在要素が伸張
    形態のときに前記偏向自在要素を通過させる間隙を形成
    することを特徴とする、体腔へ経皮穿孔を形成するため
    の装置。
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