JP3269068B2 - 可変波長半導体レーザ - Google Patents

可変波長半導体レーザ

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JP3269068B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザに関し、
特に発振波長を掃引できる可変波長半導体レーザに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より可変波長半導体レーザとして
は、多電極構造の分布帰還型半導体レーザ(DFB−L
D:Distributed Feedback - Laser Diode)や分布反射
型半導体レーザ(DBR−LD:Distributed Bragg Re
flector - Laser Diode )が知られている。図1にGa
As系3電極分布反射型半導体レーザの構成図を示す。
この3電極型の分布反射型半導体レーザは、活性領域
(発光領域)1と、位相調整領域2と、分布反射領域
(DBR領域)3から成る。
【0003】活性領域1のGaAs活性層5および位相
調整領域2とDBR領域3のAlGaAs光ガイド層6
は、AlGaAs光閉じ込め層4と7で挟まれている。
DBR領域3には周期Λの回折格子8が設けられてお
り、特定の波長λの光を反射する反射器となっている。
【0004】この反射波長λはDBR領域3の屈折率を
DBR とすると次のように表わされ、分布反射型半導体
レーザはこの反射波長λで発振する。 λ=2・nDBR ・Λ ……(1) したがって、DBR領域3の屈折率nDBR を変化させれ
ば、(1) 式で決まる反射波長λが変化し、発振波長を掃
引することができる。なお、位相調整領域2は共振器中
の光の位相を制御するために設けられており、位相調整
領域2の屈折率nPCを変化させることにより発振波長掃
引時に生じる波長の跳び(モードホップ)を除くことが
できる。
【0005】半導体レーザの屈折率を変化させる1つの
方法として、温度を変える方法が知られている。例えば
図1における3電極分布反射型半導体レーザでは、DB
R領域3に直接電流を流したり、DBR領域3の近傍に
設けられたヒータ(図示せず)に電流を流すことによ
り、温度を上げ、発振波長を掃引することができる。活
性領域1の温度を変えると半導体レーザの光出力などの
発振特性が大きく変化するため、通常活性領域1の温度
は変えず、DBR領域3と位相調整領域2の温度を変化
させる。一般に微小な領域のみ温度を低下させることは
難しいので、前述のように微小なヒータなどで温度を上
昇させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような半
導体レーザにおいては次のような問題があった。DBR
領域3や位相調整領域2の温度上昇に伴い、半導体の光
吸収係数が大きくなり損失が増大することや、温度上昇
により素子特性の劣化が加速されるなどの現象が起こ
り、DBR領域3や位相調整領域2の最高温度が制限さ
れる。
【0007】したがってこの場合の可変波長幅は、室温
から動作可能な最高温度までの動作温度幅により決まる
こととなる。逆にDBR領域3や位相調整領域2の温度
を下げる場合には温度上昇に伴うような損失の増大や素
子特性の劣化の加速などが生じないため、温度を下げる
ことにより可変波長幅を拡大できる。しかし、一般に微
小な領域のみ温度を低下させることは難しいので、DB
R領域3や位相調整領域2の温度を下げ波長を変化させ
る方法は応用されていない。このように低温側への温度
変化による屈折率変化を波長変化に活かしていないとい
う問題があった。
【0008】本発明の目的は、このような点に鑑み、動
作可能な最高温度は従来と同じでも動作温度幅を広げ、
可変波長幅の拡大された可変波長半導体レーザを実現し
ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明では、活性領域と位相調整領域と分布反
射領域から成り、前記活性領域の活性層および前記位相
調整領域とDBR領域の光ガイド層とは光閉じ込め層で
挟まれると共にDBR領域には回折格子が形成され、
作温度を変化させて発振波長を変化させることのできる
可変波長半導体レーザにおいて、前記活性層の発振可能
な波長と、前記回折格子の周期と屈折率により決まる波
を室温以下の低温において一致させておき、波長掃引
時は活性領域は低温のままでDBR領域と位相調整領域
の温度を変化させることにより波長を変化させ得るよう
構成したことを特徴とする。
【0010】
【作用】活性層の発振可能な波長と、回折格子の周期と
屈折率により決まる波長とを、室温よりも低い温度(例
えば77K)において合わせ込み、波長を変化させると
きは活性領域は低温のままでDBR領域と位相調整領域
の温度を変化させる。 この場合動作可能な最高温度は
来と同じであり、したがって波長掃引の動作温度幅は従
来に比べ大幅に広くなっている。
【0011】
【実施例】以下本発明を実施例につき詳しく説明する。
本願発明は従来室温で動作するように設計されていた半
導体レーザを低温で動作するように構成したものであ
る。本実施例では、図1に示すGaAs系3電極DBR
半導体レーザを例にとるが、このような半導体レーザに
おいて、活性層の発振可能な波長(光学的に利得がある
波長)と、回折格子の周期と屈折率により決まる波長
が、77Kで一致するように構成されている。
【0012】GaAs活性層5の利得ピーク波長は室温
(300K)で870nmであり、従来は(1) 式で決ま
るDBR領域3の反射波長λが870nmとなるように
回折格子8の周期Λが決められ、室温で波長870nm
で発振するようになっていた。ここで、DBR領域3に
電流を流し温度を上昇させると、DBR領域3の屈折率
DBR が増加し、(1) 式の関係から発振波長は長波長側
に変化する。この波長変化は1K当たり0.06nm程
度であるため、DBR領域3の最高動作温度が400K
であれば、動作温度幅は100Kとなり、可変波長幅は
6nm程度となる。
【0013】これに対し、本発明の場合、77KでのG
aAs活性層5の利得ピーク波長は822nmであり、
(1) 式で決まるDBR領域3の反射波長λが822nm
となるように回折格子8の周期Λが決められ、77Kに
おいて波長822nmで発振する。なお、DBR領域3
の反射波長λの温度変化は1K当たり0.06nm程度
であるので、室温でこの波長λは835nmとなる。
【0014】ここでDBR領域3に電流を流し温度を上
昇させ発振波長を変化させる場合、DBR領域3の最高
動作温度が従来と同様に400Kであっても、動作温度
幅は323Kとなり、可変波長幅は19nm程度とな
り、従来の6nmから大きく改善されることとなる。
【0015】なお、本発明は実施例に限定されるもので
はない。例えば、上記実施例では77Kにおいて波長が
822nmであるが、活性層3の材料や組成を変えるこ
とにより、あるいは活性層に量子井戸構造を用いること
により、他の波長の半導体レーザを作製することができ
る。また、GaAs系3電極型のDBR−LDに限定さ
れるものではなく、回折格子を用いた光共振器を持つ半
導体レーザであればすべて同様に適用できる。
【0016】また、上記実施例では77Kで活性層5の
利得ピーク波長とDBR領域3の反射波長が一致するよ
うに設計したが、発振波長掃引のためDBR領域3の温
度を上昇させるとDBR領域の反射波長が長波長側に変
化するため、77KでのDBR領域の反射波長を活性層
5の利得ピーク波長より短波長側に設定してもよい。例
えば上記実施例では、DBR領域3の反射波長を可変波
長幅の半分である9.5nmだけ短波長側に設定すれ
ば、温度変化による波長掃引は812.5nmから83
1.5nmとなり、波長掃引時の活性層の利得ピーク波
長822nmと発振波長とのずれを最大9.5nmと小
さくでき、発振特性を改善できる。
【0017】さらに、上記実施例では液体窒素温度の7
7Kで動作するように設計したが、この温度に限るもの
ではない。ただし、77Kであれば液体窒素を用い簡単
に冷却できるという利点がある。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来室温で動作するように設計されていた半導体レーザを
低温で動作するように設計することにより動作可能な最
高温度は同じでも波長掃引時の動作温度幅を広げること
ができ、可変波長幅を大きく改善できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変波長半導体レーザの一実施例を示す要部構
成図である。
【符号の説明】
1 活性領域 2 位相調整領域 3 DBR領域 4,7 光閉じ込め層 5 活性層 6 光ガイド層 8 回折格子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−66986(JP,A) 特開 昭63−222487(JP,A) 特開 平6−5980(JP,A) 特開 平6−97602(JP,A) 特開 平6−97601(JP,A) 特開 平6−97604(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活性領域と位相調整領域と分布反射領域か
    ら成り、前記活性領域の活性層および前記位相調整領域
    とDBR領域の光ガイド層とは光閉じ込め層で挟まれる
    と共にDBR領域には回折格子が形成され、動作温度を
    変化させて発振波長を変化させることのできる可変波長
    半導体レーザにおいて、 前記活性層の発振可能な波長と、前記回折格子の周期と
    屈折率により決まる波長を室温以下の低温において一致
    させておき、波長掃引時は活性領域は低温のままでDB
    R領域と位相調整領域の温度を変化させることにより波
    長を変化させ得るように構成したことを特徴とする可変
    波長半導体レーザ。
  2. 【請求項2】前記低温が絶対温度77度近傍であること
    を特徴とする請求項1記載の可変波長半導体レーザ。
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