JP3268477B2 - 乾式紡糸装置 - Google Patents

乾式紡糸装置

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JP3268477B2 JP34642293A JP34642293A JP3268477B2 JP 3268477 B2 JP3268477 B2 JP 3268477B2 JP 34642293 A JP34642293 A JP 34642293A JP 34642293 A JP34642293 A JP 34642293A JP 3268477 B2 JP3268477 B2 JP 3268477B2
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信寿 堤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乾式紡糸装置であり、特
にポリウレタン弾性糸の乾式紡糸装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の乾式紡糸装置は図3、図4に示す
ような構造を採用している。すなわち紡糸原液を紡糸ノ
ズルaを通して紡糸筒内bに押し出し、高温の不活性ガ
スcと平行する流れにおいて接触させる方法である。こ
の場合に紡糸筒bの上部の中央には円筒形の冷却液室e
が位置しており、その周囲を円筒形のガス通路fが取り
巻いている。原液はノズルから吐出するまでは低温(5
0〜60℃程度)に保っておく必要がある。そのために
原液パイプgを冷却液室e内に鉛直方向に配置した構造
を採用している。
【0003】このように従来の装置は、二重の筒体によ
って冷却室eとガス通路fとが構成してあるから、ガス
供給路dは紡糸筒bの側面に取り付けることになる。不
活性ガスcはこの供給路dからガス通路fを通過し、整
流されて紡糸筒b内を通過する構造が採用されている。
その後に溶剤を蒸発させて糸条を形成するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】前記したような従来
の乾式紡糸装置にあっては、次のような問題点がある。 <イ>ガスcは供給路dを介してガス通路fの一端から
吹き込まれる構造である。そのために、供給路dの取り
付け部においては量と圧力が大きく、冷却液室eの周囲
に沿ったガス通路fを通って移動するにしたがってその
量と圧力は小さくなる。そのために紡糸筒b内には非対
称の流れが生じてしまう。その結果、紡糸に対して均一
な温度、均一な風量のガスを供給することが困難であ
る。
【0005】<ロ>そこで非対称性を修正するために吹
入口の数を増加したり、流れを阻止する邪魔板を設置す
るような工夫がなされている。しかしそのような変更は
構造が複雑になり高価なものとなる。
【0006】<ハ>あるいは、整流板の目を細かくして
全体に圧力をかけ、不活性ガスの流量を均一化する方法
も採用されている。しかしこの構造においては整流板が
目詰まりしやすいという問題がある。
【0007】<ニ>このような問題から、ガス通路fを
側面にではなく、円筒状の冷却液室eの中央に設ける方
法も考えられる。しかし冷却液室eの中央にガス通路f
を設置すると、ガスが中心部を集中して通過するために
流速が大きくなり、糸の揺れが大きくなってしまう。ま
た紡糸筒の中央部の温度と、周囲の温度(温度低下しや
すい)との差が大きくなり、さらに糸揺れが大きくなる
という問題も生じる。
【0008】
【本発明の目的】本発明は上記したような従来の問題を
解決するためになされたもので、均一な温度、均一な風
量のガスを供給することのできる乾式紡糸装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【問題点を解決するための手段】上記のような目的を達
成するために、本発明の乾式紡糸装置は、紡糸筒の中心
に高温不活性ガスを供給する供給路を設け、紡糸筒内に
横断方向に設置した底板によって均圧室との仕切りを形
成し、均圧室内を貫通する冷却管群を、ガス供給路を中
心に間隔を介して均等に配置し、底板の縁周には通気溝
を開設し、冷却管内には原液供給用のパイプを配置し、
このパイプの端に設けたノズルを紡糸筒内で開放した、
乾式紡糸装置である。
【0010】
【0011】
【本発明の構成】以下図面を参照しながら本発明の乾式
紡糸装置の実施例について説明する。 <イ>紡糸筒 紡糸筒1は上部の一端を天井板11によって閉塞し、他
端を開放した筒体である。この紡糸筒1の天井板11の
中心にはガス供給路2を接続する。このガス供給路2か
ら、高温の不活性ガスが紡糸筒1内に供給される。
【0012】<ロ>均圧室 紡糸筒1の中段には、横断方向に底板12を設ける。こ
の底板12によって仕切られることにより、紡糸筒1に
は底板12と天井板11によって包囲された均圧室3が
形成される。底板12と紡糸筒1の内面が接触する円周
部には円環状の通気溝31を開設する。そしてこの通気
溝31内には通気性の材料を配置する。
【0013】<ハ>冷却管 この均圧室3内には複数本の冷却管5を配置する。この
冷却管5は、ノズルから吐出するまでに原液を一定の低
温(50〜60℃程度)に保つための装置である。この
冷却管5の一端は紡糸筒1の天井板11の内面に取り付
け、他端は底板12に取り付ける。各冷却管5の天井板
11側は、冷却液入口51および出口52が開設され、
冷却管5の紡糸筒出口側は密封されている。冷却管5群
は、均圧室3において前記したガス供給路2を中心とし
てその周囲の対称位置に配置する。
【0014】そして隣接する冷却管5との間には通気が
可能な十分な間隔を介在させる。そのためにガス供給路
2から均圧室3内に供給された高圧の不活性ガスは、冷
却管5の周囲を均等に通過し、底板12の周囲に設けた
通気溝31を通過して紡糸筒出口側に排出される。
【0015】<ニ>原液パイプ 冷却管5の内部には原液パイプ6を配置する。この原液
パイプ6の紡糸筒出口側の開放端にはノズル61を設け
る。 また原液パイプ6の他端は紡糸の原液タンクに接
続する。したがってタンク内の原液は原液パイプ6を通
って先端のノズル61から、紡糸筒1内で出口側(下
方)に向けて吐出する。
【0016】
【作用】次に本発明の装置の作用について説明する。
【0017】<イ>原液の吐出 前記したように原液パイプ6先端のノズル61から吐出
した原液は糸状となって紡糸筒出口の外部へ押し出され
て巻き取られる。
【0018】<ロ>ガスの供給 供給路2を介して不活性ガスが均圧室3内に供給され
る。均圧室3の内部には、冷却管5群がガス供給路2を
中心としてその周囲の対称位置に配置されている。そし
て隣接する冷却管5との間には通気が可能な十分な間隔
を介在させてある。そのためにガス供給路2から均圧室
3内に供給された高圧の不活性ガスは、冷却管5の周囲
を均等に通過し、底板12の周囲に設けた通気溝31を
通過して紡糸筒出口側に向けて排出される。
【0019】この通気溝31は、前記したように底板1
2の全周縁に設けてあるから、ガスは紡糸筒出口側にお
いて均一に排気される。ガスがこのように紡糸筒出口側
を均一に通過することから、紡糸筒出口側のガスの温
度、流量は均等に分布することになる。そのためにノズ
ル61から押し出された原液は均一な条件の高温不活性
ガスと接触して溶剤を蒸発させ良好な品質の糸を確保す
ることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明の乾式紡糸装置は以上説明したよ
うになるから、簡単な構造によって均一なガスの流れを
得ることができ、良好な品質の糸を製造することが出来
る。さらに本発明の装置は従来の紡糸筒1のように側面
にガス供給路2の配管を設ける必要がない。そのために
紡糸筒1を周囲から均一に加温することができる。さら
にガスは低い圧力で均等に分散した状態で紡糸筒内を通
過して排出されるから、糸揺れを生じることがなく、安
定した状態で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乾式紡糸装置の実施例の説明図
【図2】その切り欠き斜視図
【図3】従来の乾式紡糸装置の実施例の説明図
【図4】その切り欠き斜視図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭47−18887(JP,B1) 特公 昭48−25002(JP,B1) 特公 昭44−7375(JP,B1) 実公 昭46−37529(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01D 5/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原液パイプから供給した紡糸原液をノズル
    から押し出し、不活性ガスが流れる紡糸筒内で接触させ
    て行う乾式紡糸装置において、 紡糸筒の中心に高温不活性ガスを供給する供給路を設
    け、 紡糸筒内に横断方向に設置した底板によって均圧室の仕
    切りを形成し、 均圧室内を貫通する冷却管群を、ガス供給路を中心に間
    隔を介して均等に配置し、 底板の縁周には通気溝を開設し、 冷却管内には原液供給用のパイプを配置し、このパイプ
    の端に設けたノズルを紡糸筒内で開放した、 乾式紡糸装置。
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KR101524792B1 (ko) * 2013-11-14 2015-06-01 도레이케미칼 주식회사 균일한 유체흐름을 구현하는 건식방사장치의 방사통

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